JP3006682B2 - 光ディスクおよびその製造方法 - Google Patents
光ディスクおよびその製造方法Info
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Description
側から、情報信号トラック、「透かし模様(ウォータマ
ーク)」を同時に目視可能である貼り合わせ型の光ディ
スクおよびその製造方法に関するものである。
取り扱いの簡便さから、広く一般に普及している。コン
パクトディスク(CD)と呼ばれる単板の一方の表面
(情報信号記録面)に情報を記録し、反対面側(再生面
側)より再生する光ディスクにおいて、最近はその偽造
品が横行し、ディスク販売業界は偽造防止開発に大きな
力をさいている。このような偽造防止をはかり、また記
録量を増加させた貼り合わせ光ディスクが最近開発され
た。ディジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)等
のこうした新しい貼り合わせ光ディスクにおいても偽造
防止開発は引き続き行われるが有効な手段はない。その
中で、単板の光ディスクにおいては、例えば情報信号記
録面上に直接、凸凹段差を生じさせることにより、偽造
防止を図っている(例えば特開昭59−177739号
公報など)。
た偽造防止の手法では、偽造防止のための凸凹段差が情
報信号記録面上に直接形成されているので、この状態の
まま単板を複製することにより容易に、偽造防止のため
の凸凹段差が付いたまのの偽造レプリカを作成すること
ができる。従って、こうした偽造防止の手法では偽造防
止対策がきわめて弱いという欠点があった。本発明は、
こうした欠点を解消し、情報信号記録面上には直接、物
理的な凸凹段差を生じさせずに、ディスク偽造の際には
消滅するという偽造防止効果がある「透かし模様」を用
いた光ディスクおよびその製造方法を提供することを目
的とする。
ために、本発明は、下記(1)〜(9)の構成になる光
ディスクおよびその製造方法を提供する。
上に、反射層2、接着層3、マスク層6、ダミー透明基
板4を順次積層した貼り合わせ型の光ディスクEを製造
する光ディスクの製造方法であって、前記マスク層6
は、特定の形状に応じた凹凸6a,6bが設けられてお
り、前記反射層2、接着層3、マスク層(シート)6を
それぞれ介して、前記透明基板1の情報信号記録面1a
上に前記ダミー透明基板4を貼り合わせることにより、
前記反射層2を前記特定の形状の凹凸6a,6bに応じ
て変化させることを特徴とする光ディスクの製造方法。
載の光ディスクの製造方法で製造された光ディスクEで
あって、前記透明基板1の情報信号記録面1aとは反対
側の再生面側から、前記特定の形状を目視可能とするこ
とを特徴とする光ディスク。
の情報信号記録面1a上に、反射層2、接着層3、ダミ
ー透明基板4を順次積層した貼り合わせ型の光ディスク
Dを製造する光ディスクの製造方法であって、前記接着
層3に対向する前記ダミー透明基板4の一方の面には、
特定の形状に応じた凹凸4a,4bが設けられており、
前記反射層2及び接着層3をそれぞれ介して、前記透明
基板1の情報信号記録面1a上に前記ダミー透明基板4
を貼り合わせることにより、前記反射層2を前記特定の
形状の凹凸4a,4bに応じて変化させることを特徴と
する光ディスクの製造方法。
載の光ディスクの製造方法で製造された光ディスクDで
あって、前記透明基板1の情報信号記録面1aとは反対
側の再生面側から、前記特定の形状を目視可能とするこ
とを特徴とする光ディスク。
上に、反射層2、接着層3、ダミー透明基板4を順次積
層した貼り合わせ型の光ディスクCを製造する光ディス
クの製造方法であって、前記接着層3に対向する前記ダ
ミー透明基板4の一方の面には、印刷で特定の形状に応
じた凹凸5a,5bが設けられており、前記反射層2及
び接着層3をそれぞれ介して、前記透明基板1の情報信
号記録面1a上に前記ダミー透明基板1を貼り合わせる
ことにより、前記反射層2を前記特定の形状の凹凸5
a,5bに応じて変化させることを特徴とする光ディス
クの製造方法。
載の光ディスクの製造方法で製造された光ディスクCで
あって、前記透明基板1の情報信号記録面1aとは反対
側の再生面側から、前記特定の形状を目視可能とするこ
とを特徴とする光ディスク。
記載の光ディスクの製造方法であって、前記特定の形状
は、マーク、絵、文字、記号、数字であることを特徴と
する光ディスクの製造方法。
記載の光ディスクの製造方法であって、前記接着層は、
紫外線の照射量に応じて硬化速度が相違する紫外線硬化
樹脂からなることを特徴とする光ディスクの製造方法。
記載の光ディスクであって、前記特定の形状は、マー
ク、絵、文字、記号、数字であることを特徴とする光デ
ィスク。
その製造方法について、図面に沿って説明する。図1〜
図5はそれぞれ本発明の光ディスクA〜光ディスクEの
構造を説明するための図、図6は光ディスクの再生面側
から見た「透かし模様ABC」を説明するための図、図
7は本発明の光ディスクの製造方法に用いられるマスキ
ング用遮光フィルタを説明するための図、図8はフィル
タの青色・黒色分光特性を説明するための図、図9〜図
11はそれぞれ本発明の光ディスクの製造方法の実施例
を説明するための図である。
ィスクを対象とする。この貼り合わせ型光ディスクは2
枚のディスク単板を接着剤を用いて貼り合わせることに
より成る。例えば、図1〜図5にそれぞれ示す本発明の
光ディスクA〜Eのように、螺旋状または同心円状に形
成された情報信号トラックが形成された情報信号記録面
1aを有する透明基板1上に、反射層2、接着層3、
(シート6)、情報信号が記録されていないダミー透明
基板4を順次積層してなるものである。透明基板1およ
びダミー透明基板4の厚さxはそれぞれ0.6mmであ
る。図中、Lは再生レーザ光が入射する方向を示す。
成する過程(ディスクを貼り合わせる工程)で用いる接
着剤の応力に分布をつけ、これに応じて反射層2の元の
位置を微小変位させることによって、この変位の分布に
よって「透かし模様」を、情報信号記録面1a以外の反
射層2に記録したことを特徴とするものである。図1
中、接着層3内の接着層部分3a,3bは互いに応力が
異なる。そして、接着層部分3bに、図9に示す遮光フ
ィルタ11、図2に示す印刷部分5aの透かし模様に対
応する応力が存在したところである。接着剤の応力に分
布をつけるためには、例えば接着層3を形成する接着剤
の硬化速度の違いが用いられる。一方、光ディスクC〜
Eには、透かし模様に対応する位置(接着層部分3b)
に当接している反射層2を、情報信号記録面1a上に密
着している状態の位置から、接着層側へ微小変位するこ
とにより、この透かし模様を記録したものである。ここ
には接着剤に加わる貼り合わせの圧力の強弱が用いられ
る。
基板1の再生面側から見ると、「透かし模様」に対応す
る位置(接着層部分3bに当接する位置)にある反射層
2の部分と、「透かし模様」に対応する位置(接着層部
分3aに当接する位置)にはない反射層2の部分とは、
再生面側から透明基板1内に入射する光線Lが反射層2
の表面で反射した場合、それぞれの部分から反射する反
射光の位相が異なり、位相差が発生が発生するために、
この位相差によって、「透かし模様」を目視可能とする
ことができるのである。なお、前記したものは、「透か
し模様」に対応するのは接着層部分3bに当接する反射
層2の部分として説明したが、この反対に、透かし模様
に対応するのは接着層部分3aに当接する反射層2の部
分であって良いことは勿論である。
うに行われる。貼り合わせ型光ディスクでは、2枚のデ
ィスク単板を接着剤を用いて貼り合わせることにより製
造される。この貼り合わせ方法には、2枚のディスク単
板の貼り合わせ面に接着剤を塗布する方法によって、数
種類の貼り合わせ方法がある。
法」といい、貼り合わせる2枚のディスク単板の接着面
に、高温で粘度の低下した酢酸ビニル樹脂や、エチレン
酢酸ビニル樹脂を、塗布ロールを用いて塗布する方法
で、接着剤塗布後速やかに両ディスクを貼り合わせ、圧
力をかけしばらく放置して、2枚のディスク単板同士を
接着する方法である。
わせる2枚のディスク単板の1枚をスピナーのスピンテ
ーブル上に載せ、回転させながらディスク単板上に紫外
線硬化樹脂のような電磁放射線で硬化する液体樹脂を滴
下し、その後もう一枚のディスク単板をその紫外線硬化
樹脂の上に載せ、紫外線硬化樹脂が2枚のディスク単板
の間で、適度に広がるのを待ち、スピンテーブルを高速
に回転させ、2枚のディスク単板の間の紫外線硬化樹脂
を、2枚のディスク単板の貼り合わせ面内に広げた後、
紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させ、接着する
方法である。
粘着シートを用いて2枚のディスク単板を貼り合わせる
方法であって、1枚のディスク単板上に両面粘着シート
を張り付け、その後もう一枚のディスク単板をその上に
重ね、圧力をかけ接着する方法で、貼り合わせ面に気泡
が入らないように工夫を施すのが一般的である。
貼り合わせる貼り合わせ工程で用いる際に、(紫外線硬
化樹脂の硬化速度に応じて)接着剤の応力に分布をつ
け、透かし模様を入れることを特徴とするものである。
本発明によれば、本方法で生じた透かし模様は、例えば
ディスクの情報信号をそのまま複製する偽造方法に対し
て特に有効である。即ち、従来のものが情報記録面上に
段差を生じさせると言うレプリカ偽造に対して偽造対策
が弱いこととは対照的である。本発明の方法では、元々
情報記録面上には凸凹段差がないために、レプリカによ
る偽造は完全に防止することができる。
いて具体的に説明する。まず「スピン貼り合わせ法」を
用いた場合のメカニズムについて説明をする。「スピン
貼り合わせ法」において、接着剤に応力分布を生じさせ
る方法は、紫外線硬化樹脂などの電磁放射線重合樹脂が
硬化するときの硬化速度が、ディスクの面内で異なるよ
うにすればよい。これには光の照射強度がディスク面内
で異なるようにすればよい。
1,ダミー透明基板4を貼り合わせて硬化させるとき、
この貼り合わせた面内に光の強度さが生じるように、紫
外線ランプを備えた紫外線照射装置10と、ダミー透明
基板4との間に紫外線を適度に遮蔽する遮光フィルタ1
1を挿入する事により達成することができる。ここで用
いる遮光フィルタ11に、マーク、絵、文字、記号、数
字等の「透かし模様」を遮光インクを用いて書いておく
と、透明基板1,ダミー透明基板4を貼り合わせた面内
における紫外線硬化樹脂(接着剤)の硬化速度が、遮光
なしの部分と遮光ありの部分とにより異なる。こうし
て、この貼り合わせ面内に応力分布が生じ、その結果デ
ィスクの反射膜(反射層2)が元の位置から接着層3側
に微小変位しする。こうした現象の結果が、光ディスク
Aの再生面側からみると、「透かし模様」が目視できる
ことになる。遮光フィルタ11の分光特性は、図8に示
すように、例えば、波長450nm以下の波長の光線透
過率が10%程度の遮光フィルタを用いることでなされ
る。このとき、遮光フィルタ11上に連続番号11aを
遮光インクによって順次印字できるようにしておけば、
光ディスクA一枚毎に異なった番号(製品番号)を有す
る透かし模様を形成記録させることができる。こうして
おけば、光ディスクの生産管理、在庫管理に極めて好都
合なものとなる。こうして製作されたのが、前述した図
1に示した光ディスクAである。
すように、透明基板1,ダミー透明基板4を貼り合わせ
て硬化させるとき、貼り合わせに使用する一般的にダミ
ーディスクと称する、情報信号面を有しないダミー透明
ディスク4の表面(レーベル面側の面)またはその裏面
(接着層3に対向する面)に、マーク、絵、文字、記
号、数字等の「透かし模様」を遮光インクを用いて印刷
してあるものを貼り合わせてもよい。マーク、絵、文
字、記号、数字等の「透かし模様」は、一般的にインク
5が用いられる。このインク5はその分光特性が色彩ご
とに異なっており、このことで、紫外線の透過率が異な
り、上記したのと同じ理由により、紫外線照射装置10
と、ダミー透明基板4との間に紫外線を適度に遮蔽する
遮光のインク5を挿入することとなるから、光ディスク
B内に「透かし模様」を入れることができる。この場
合、ダミー透明基板4上に印刷される「透かし模様」の
基となるマーク、絵、文字、記号、数字等5aは、透明
基板1,ダミー透明基板4を貼り合わせて硬化後、隠蔽
することが望ましく、一般的な後工程のラベル印刷工程
でこの目的を行うことができる。図2に示してあるの
は、マーク、絵、文字、記号、数字等5aをこのように
隠蔽する前の状態の光ディスクBである。こうして製作
されたのが、図2,図3に示した光ディスクB,Cであ
る。
おいて、紫外線硬化樹脂(接着剤)に応力分布を生じさ
せる方法について述べたものであるが、次に、「シート
貼り合わせ法」(スクリーン印刷貼り合わせ法)におい
ても、前述したのと同様に、接着剤に紫外線硬化樹脂を
用いてその応力分布を生じさせる方法である。以下、こ
の「シート貼り合わせ法」(スクリーン印刷貼り合わせ
法)について述べる。
透明基板4の裏面(接着層3に対向する面)に、マー
ク、絵、文字、記号、数字等の「透かし模様」に対応し
て予め形成された凹凸4a,4bにより、接着層3の応
力を変化させることで、透かし模様を生じさせることが
できる。平滑なダミー基板4の裏面を接着層3に当接す
る場合は、接着剤の厚さは均一であり、接着剤の応力は
ほぼ均一である。しかし、このように貼り合わせるダミ
ー基板4の裏面に凹凸4a,4bが存在すると、これ
が、接着層3、反射層2を介して、透明基板1の再生面
側から透かし模様となって目視することができる。こう
して製作されたのが、図4に示した光ディスクDであ
る。
ダミー基板4の裏面(接着層3に対向する面)に、マー
ク、絵、文字、記号、数字等の「透かし模様」に対応し
て予め形成された凹凸4a,4bを形成せずに、こうし
た絵とか文字などの透かし模様を切り抜き、あるいは凹
凸6a,6bを印刷したシート6を、両面が平滑なダミ
ー透明基板4の裏面と接着層3との間に挟んでも、同様
な効果を有する。このようにすれば、ダミー透明基板4
上の凹凸4a,4bを設けなくても、ダミー基板4上の
凹凸4a,4bを設けたのと同様な効果を有する。前記
したシート6に凹凸6a,6bを印刷する場合、印刷の
インキ厚さが十分に隆起することのできるスクリーン印
刷法等が望ましい。こうして製作されたのが、図5に示
した光ディスクEである。
て、「透かし模様」が記録されている光ディスクA〜E
は、これをそれぞれ再生した場合に、透かし模様が記録
されていない通常のDVD等の光ディスクを再生した場
合と同等の再生特性を得ることが必須である。次に、こ
うした再生特性の一例として、再生機光学ヘッドのフォ
ーカスエラー量の確認について説明する。
ィスクの再生面側から見ると、ディスク内の光学情報
(情報信号記録面1aに記録されたじょうほうしんごう
を再生した再生信号)が、接着層3内の応力分布により
反射膜(反射層2)が微小変位してすることにより、歪
んでしまっているように観察される。この歪は、ディス
ク再生時に、正しく再生されるべき情報がこの反射層2
の表面の歪により、情報欠陥を起こすものではあるが、
この光学ヘッドにより、本来の情報信号が正しく再生さ
れる範囲内で、最大限「透かし模様」が確実に目視可能
なレベルに設定されるべきである。このバランスを間違
えると、「透かし模様」を入れることにより、光学ヘッ
ドがフォーカスエラーを起こし、再生が不能となる欠点
を有するようになってしまう。
明の光ディスクについて、さらに具体的に説明する。前
記した透明基板1は、厚さ0.6mm、直径120m
m、その情報信号記録面1a内には、トラックピッチ
0,74μm、最短ピット長0,4μmの凹凸形状のピ
ットを有する螺旋状または同心円状に形成された情報信
号トラックを備えており、この透明基板1はポリカーボ
ネート樹脂を用いて、射出成形により製作した。透明基
板1と同じ厚さと直径を持ち、その表面にはピットを有
しない平坦な表面を持つダミー透明基板4を作成した。
透明基板1の情報信号記録面aの表面には真空成膜によ
り、厚さ60nmの反射層2をアルミニウムを用いて作
成した。
を形成した透明基板1を、反射層2を上にして装着し
た。この反射層2上に、紫外線硬化樹脂を3ml、円周
上に滴下した。紫外線硬化樹脂が透明基板1の反射層2
上で適当な大きさに広がった後、ダミー透明基板4を、
気泡が生じないように注意して紫外線硬化樹脂上に重ね
合わせて透明基板1に貼り合わせ、スピナーを回転さ
せ、所望の紫外線硬化樹脂層(接着層)3の厚さとなる
ようにした。貼り合わされた透明基板1,ダミー透明基
板4は、まだ紫外線硬化樹脂が硬化していないので、透
明基板1,ダミー透明基板4同士がずれないように注意
してスピナーより取り出した。
レーベル面側の表面上に、遮光フィルタ11を載せた。
遮光フィルタ11は以下のようにして作成した。厚さ1
00μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム
(PETフィルム)を直径120mmに切り出し、その
上に黒色の遮光インクで図7に示すような「ABC」の
マークを書いた。同様にして青色の遮光インキでも実施
した。青色は黒色の下方に書いた。つまり、図6に示す
光ディスクA〜Eのセンタ穴13を対称にして、青と黒
の二色で「ABC」のマークを書いた。
た透明基板1,ダミー透明基板4にこの遮光フィルタ1
1を載置し、紫外線硬化用ランプであるを紫外線照射装
置10用いて、紫外線を照射し、基板1,4の接着面の
樹脂を硬化させた。硬化時の紫外線硬化樹脂(接着剤)
の収縮により、ディスク貼り合わせ面(反射層2と接着
層3間)内に応力分布が生じ、その結果、反射層2の位
置が変位することにより前述した「透かし模様」を形成
した。
生したところ、遮光フィルタ11上に黒色で書いた部分
は「透かし模様」が明確に目視できた。この場合、光再
生信号出力波形は若干乱れたが、実用上、再生に大きな
支障を生じるレベルではなかった。遮光フィルタ11上
に青色で書いた部分は「透かし模様」を黒色で書いた部
分ほど明確に目視できなかったが、「透かし模様」自体
は目視確認できた。この場合も、光再生信号出力の再生
波形は乱れておらず、正常に再生できた。
板4を2枚に剥離して、基板1の情報信号記録面1aの
複製をとってみたが、光ディスク上の「透かし模様」は
消滅していた。また、この光ディスクの再生波形をカッ
ティングマシンの光変調機上に入力し、カッティングを
実施し、通常の光ディスク製造工程で光ディスクの複製
を作成したところ、この透かし模様は消滅していること
により、「透かし模様」は、複製できないことが確認で
きた。
情報信号記録面上に直接、物理的な凸凹段差を生じさせ
ずに、特定の形状である例えば「透かし模様」に応じ
て、反射層の元の位置から微小位置変位することによっ
て、これを記録した。これによって、透明基板上の情報
信号記録面を妄りに複製しようとしたとしても、貼りあ
わせた2枚の基板を剥がしても、その際に、接着層と反
射層間の応力が崩れてしまう結果、そこに存在していた
「透かし模様」が消滅する。複製したディスクには「透
かし模様」が記録されないから、真偽のディスク判別は
容易となり、ディスクが真性ディスクであることを購入
者は、本ディスクを再生する前に確認できるとともに、
本ディスクを用いて偽造品を作成しようとすることを防
ぐことができるので、ディスクの偽造防止に極めて大き
な効果がある。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
BC」を説明するための図である。
スキング用フィルタを説明するための図である。
の図である。
するための図である。
明するための図である。
明するための図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 透明基板の情報信号記録面上に、反射
層、接着層、マスク層、ダミー透明基板を順次積層した
貼り合わせ型の光ディスクを製造する光ディスクの製造
方法であって、 前記マスク層は、特定の形状に応じた凹凸が設けられて
おり、 前記反射層、接着層、マスク層をそれぞれ介して、前記
透明基板の情報信号記録面上に前記ダミー透明基板を貼
り合わせることにより、前記反射層を前記特定の形状の
凹凸に応じて変化させることを特徴とする光ディスクの
製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の光ディスクの製造方法で
製造された光ディスクであって、 前記透明基板の情報信号記録面とは反対側の再生面側か
ら、前記特定の形状を目視可能とすることを特徴とする
光ディスク。 - 【請求項3】 透明基板の情報信号記録面上に、反射
層、接着層、ダミー透明基板を順次積層した貼り合わせ
型の光ディスクを製造する光ディスクの製造方法であっ
て、 前記接着層に対向する前記ダミー透明基板の一方の面に
は、特定の形状に応じた凹凸が設けられており、 前記反射層及び接着層をそれぞれ介して、前記透明基板
の情報信号記録面上に前記ダミー透明基板を貼り合わせ
ることにより、前記反射層を前記特定の形状の凹凸に応
じて変化させることを特徴とする光ディスクの製造方
法。 - 【請求項4】 請求項3記載の光ディスクの製造方法で
製造された光ディスクであって、 前記透明基板の情報信号記録面とは反対側の再生面側か
ら、前記特定の形状を目視可能とすることを特徴とする
光ディスク。 - 【請求項5】 透明基板の情報信号記録面上に、反射
層、接着層、ダミー透明基板を順次積層した貼り合わせ
型の光ディスクを製造する光ディスクの製造方法であっ
て、 前記接着層に対向する前記ダミー透明基板の一方の面に
は、印刷で特定の形状に応じた凹凸が設けられており、 前記反射層及び接着層をそれぞれ介して、前記透明基板
の情報信号記録面上に前記ダミー透明基板を貼り合わせ
ることにより、前記反射層を前記特定の形状の凹凸に応
じて変化させることを特徴とする光ディスクの製造方
法。 - 【請求項6】 請求項5記載の光ディスクの製造方法で
製造された光ディスクであって、 前記透明基板の情報信号記録面とは反対側の再生面側か
ら、前記特定の形状を目視可能とすることを特徴とする
光ディスク。 - 【請求項7】 請求項1、3、5のいずれかに記載の光
ディスクの製造方法であって、 前記特定の形状は、マーク、絵、文字、記号、数字であ
ることを特徴とする光ディスクの製造方法。 - 【請求項8】 請求項1、3、5のいずれかに記載の光
ディスクの製造方法であって、 前記接着層は、紫外線の照射量に応じて硬化速度が相違
する紫外線硬化樹脂からなることを特徴とする光ディス
クの製造方法。 - 【請求項9】 請求項2、4、6のいずれかに記載の光
ディスクであって、前記特定の形状は、マーク、絵、文
字、記号、数字であることを特徴とする光ディスク。
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JPH11120633A (ja) | 1999-04-30 |
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