JPH09265674A - 光記録媒体の製造方法および製造装置 - Google Patents

光記録媒体の製造方法および製造装置

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JPH09265674A
JPH09265674A JP9743496A JP9743496A JPH09265674A JP H09265674 A JPH09265674 A JP H09265674A JP 9743496 A JP9743496 A JP 9743496A JP 9743496 A JP9743496 A JP 9743496A JP H09265674 A JPH09265674 A JP H09265674A
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ultraviolet
curable resin
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Motohiro Furuki
基裕 古木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線硬化樹脂を用いた光記録媒体の製造時
の紫外線照射に起因する基板の熱変形、光劣化あるいは
熱劣化等のダメージを低減し、製品の長寿命化を図る。 【解決手段】 ポリカーボネート樹脂からなる基板11
上に第2の情報記録層としての半透明膜12を形成した
後、その上に中間層13となるべき紫外線硬化樹脂を塗
布し、その上から、第1の情報記録面となるべき微細凹
凸パターンを有するスタンパ17のその微細凹凸パター
ン面を押圧させる。この状態で、基板11の側から紫外
線ランプ21によって紫外線を照射する。このとき、紫
外線カットフィルタ22を挿入して、所定の波長(例え
ば300nm)以下の紫外線をカットする。これにより
遠紫外線が基板11を通過する際に基板11に与える悪
影響が殆ど排除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば基板として
ポリカーボネート等の樹脂を用いた光記録媒体の製造方
法および製造装置に係り、特に、情報記録層と共に積層
構造を構成する中間層として紫外線硬化樹脂を使用した
光記録媒体の製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像、音響その他の情報を記録するため
の情報記録媒体として、レーザ等の光ビームを用いて情
報の記録再生ができるようにした光ディスクや光カード
等の記録媒体の普及が著しく、情報の再生専用のタイ
プ、情報の記録および再生ができるタイプ、追記のみ可
能なタイプ等、様々な方式のものが登場している。この
ような光記録媒体を記録原理からみると、例えば光磁気
や相変化等の記録方式があり、また、構造的に見ると、
例えば情報記録層を多層化した多層構造、少なくとも1
つが情報記録層を備えた複数の薄板を複数貼り合わせた
構造、あるいは単一の薄板からなる構造等、様々なタイ
プのものがある。
【0003】例えば、光ディスクについてみると、多層
構造タイプのものは、一般に、ポリカーボネート樹脂
(以下,PC樹脂という。)等の基板上に、それぞれが
データ記録ピットやプリグルーブ等の微細凹凸パターン
を有する複数の情報記録層をそれぞれ透明中間層(スペ
ーサ層)を介して積層して形成されるが、この場合の透
明中間層としては、従来より、紫外線の照射によって硬
化する紫外線硬化樹脂が用いられている。この場合、製
造工程における紫外線の照射は、紫外線硬化樹脂を塗布
した後、基板であるPC樹脂を通して行われ、これによ
り硬化する樹脂にピット等の微細凹凸パターンが転写さ
れるようになっている。従来は、このような紫外線照射
には紫外線ランプが発するすべての波長域を含む紫外線
がそのまま使用されていた。
【0004】また、貼り合わせ構造タイプのものにおい
ても、貼り合わせのための中間接着層としては上記と同
様に紫外線硬化樹脂が用いられ、基板であるPC樹脂等
を通して紫外線照射により硬化が行われるようになって
いるが、この場合も、紫外線照射には紫外線ランプが発
するすべての波長域を含む紫外線がそのまま使用されて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、紫外線ランプが発するすべての波長域を含む紫
外線を基板であるPC樹脂を介して紫外線硬化樹脂に照
射すると、紫外線がPC樹脂を通過するときの発熱や様
々な化学変化等が生じ、これにより基板の熱変形、光劣
化あるいは熱劣化等の問題が発生する。この結果、光デ
ィスク自体が変形したり、あるいは亀裂,変色,剛性の
低下等によりディスク寿命が短くなるという問題があっ
た。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、中間層として紫外線硬化樹脂を用い
た光記録媒体の製造時において、紫外線照射に起因する
基板の熱変形、光劣化あるいは熱劣化等のダメージを低
減し製品の長寿命化を図ることができる光記録媒体の製
造方法および製造装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光記録媒体
の製造方法は、紫外線硬化樹脂層を塗布形成したのち、
基板を介して、所定の波長以下の波長領域、すなわちP
C樹脂等で形成される基板に対して実質的にダメージを
与える可能性のある波長領域(具体的には290〜32
0nm以下の波長領域)を除いた紫外線を照射すること
により紫外線硬化樹脂層を硬化させるものである。
【0008】本発明に係る光記録媒体の製造装置は、情
報記録層と共に中間層としての紫外線硬化樹脂層を含む
積層構造を基板上に形成してなる光記録媒体を製造する
ための装置であって、紫外線硬化樹脂層を硬化させるた
めの紫外線を発生する光源と、この光源により発生し、
基板を通して紫外線硬化樹脂層に達する紫外線のうち、
上記と同じ所定の波長以下の波長領域を遮断するための
フィルタとを備えたものである。
【0009】本発明の光記録媒体の製造方法および製造
装置では、所定の波長以下の波長領域を除く紫外線によ
って、中間層となる紫外線硬化樹脂層の硬化が行われ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0011】図1および図2は本発明の一実施の形態に
係る光記録媒体の製造方法を表すものである。この製造
方法は、図2(c)に示したような構造の単板2層構造
の光ディスクを製造するためのものであるが、それに先
立ち、まず、この光ディスクの構造を簡単に説明してお
く。
【0012】図2(c)に示したように、この光ディス
クは、片面に記録情報を表すピット等の微細凹凸パター
ンを有する基板11と、この基板11の微細パターン面
上に形成された半透明膜12と、この半透明膜12上に
形成され表面に記録情報を表すピット等の微細凹凸パタ
ーンを有する中間層13と、この中間層13上に形成さ
れた反射膜14と、この反射膜14上に形成された保護
膜15とを備えている。基板11は、再生に使用される
光を十分透過させ得る材料、例えばPC樹脂等で形成さ
れている。半透明膜12はシリコン窒化膜等の比較的反
射率の小さい材料で形成され、第1の情報記録層として
機能する。反射膜14はアルミニウム等の反射率の大き
い材料で構成され、第2の情報記録層として機能する。
中間層13および保護膜15は紫外線硬化樹脂によって
形成されている。そして、第1の情報記録層である半透
明膜12の記録情報は、基板11の側から再生用の光ビ
ームを半透明膜12の表面に合焦させることによって読
み出され、第2の情報記録層である反射膜14の記録情
報は、同様に基板11の側から再生用の光ビームを反射
膜14の表面に合焦させることによって読み出されるよ
うになっている。なお、中間層13は、第1の情報記録
層である半透明膜12からの反射光と第2の情報記録層
である反射膜14からの反射光とが干渉を起こさない程
度の十分な厚さを有し、半透明膜12と反射膜14とを
光学的に分離している。
【0013】次に、図1(a)〜(c)および図2
(a)〜(c)を参照してこの光ディスクの製造方法を
説明する。
【0014】まず、図1(a)に示したように、片面に
記録情報を表すピット等の微細凹凸パターンを有する基
板11を射出成形等によってPC樹脂を用いて形成す
る。基材11の厚さは例えば1.2mm程度とする。続
いて、基板11の上記微細パターン形成面上に、シリコ
ン窒化膜等からなる半透明膜12をスパッタリング等に
よって形成する。この半透明膜12は第1の情報記録層
となり、その下面側(基板11の微細パターン形成面と
接する面)が情報読み取り対象の面となる。
【0015】次に、図1(b)に示したように、スピン
コート法により半透明膜12上に中間層13としての紫
外線硬化樹脂を塗布する。具体的には、半透明膜12上
に紫外線硬化樹脂を滴下したのち、基板11ごと全体を
回転させ、滴下した紫外線硬化樹脂を半透明膜12上に
均一に延ばす。この紫外線硬化樹脂としては、例えば、
商品名R6021D(日本合成ゴム(株)製)が用いら
れる。
【0016】次に、図1(c)に示したように、塗布し
た中間層13の表面に、表面に微細凹凸パターンを有す
るスタンパ17のその微細凹凸パターン面を押圧させ
る。このスタンパ17は例えばニッケルで形成される。
【0017】次に、図2(a)に示したように、紫外線
ランプ21から射出され紫外線カットフィルタ22を透
過した紫外線を、基板11の側から照射する。これによ
り、紫外線は、基板11および半透明膜12を通して中
間層13としての紫外線硬化樹脂層に達し、これを硬化
させる。
【0018】この場合、紫外線ランプ21としては、例
えば380nm〜430nm程度の波長域のものを用
い、また、紫外線カットフィルタ22としては、例えば
図3に示したような分光透過特性を有するフィルタを使
用する。この図で、横軸は波長(単位nm)、縦軸は透
過率(%)を表す。この紫外線カットフィルタ22によ
って、300nm以下の遠紫外線は殆ど(95%以上)
遮断されるため、基板11を通過する紫外線は300n
m〜430nm程度に制限される。
【0019】中間層13として用いられる紫外線硬化樹
脂は、例えば波長365nmの光(i線)、あるいは波
長400nmの光に感光ピークを有しており、基板11
を通過して紫外線硬化樹脂層に達する紫外線の波長域
(300nm〜430nm)に対して十分に硬化可能で
ある。一方、紫外線硬化樹脂層に達する紫外線からは、
300nm以下の光が除去されているため、この波長域
の光によって基板11が被るダメージを防止することが
できる。このダメージについては後述する。
【0020】次に、図2(b)に示したように、硬化し
た中間層13からスタンパ17を剥離する。これによ
り、中間層13の表面には、スタンパ17から転写され
た微細凹凸パターンが形成される。
【0021】次に、図2(c)に示したように、例えば
スパッタリング等により、中間層13の上にアルミニウ
ム等からなる反射膜14を形成する。この反射膜14は
第2の情報記録層となり、その下面(中間層13の微細
凹凸パターン面と接する面)が情報読み取り対象の面と
なる。
【0022】次に、同じく図2(c)に示したように、
反射膜14の上に保護膜15を形成して、この光ディス
クの製造工程を終了する。この保護膜15は、例えばス
ピンコート法により紫外線硬化樹脂を均一に塗布したの
ち、これを紫外線照射により硬化させて形成する。
【0023】なお、本実施の形態では、基材11上に形
成した半透明膜12上に紫外線硬化樹脂をスピンコート
により塗布した後、その上からスタンパ17の微細凹凸
パターン面を押圧するようにしたが、これとは逆に、ス
タンパ17上に紫外線硬化樹脂をスピンコートにより塗
布した後、その上から、半透明膜12を形成した基板1
1(図1(a))の微細凹凸パターン面を押圧するよう
にしてもよい。但し、いずれの場合も、基板11を介し
て照射した紫外線によって紫外線硬化樹脂を硬化させて
中間層13を形成するという点では同様である。
【0024】図4は、基板11としてのPC樹脂の透過
吸収の差スペクトルが、紫外線カットフィルタ22の有
無によってどのように変化するかを表すものである。こ
の図で、破線Bは、紫外線カットフィルタ22を用いな
い場合における紫外線照射の前後の透過吸収の差スペク
トルを表し、実線Aは、紫外線カットフィルタ22を用
いた場合における紫外線照射の前後の透過吸収の差スペ
クトルを表す。この図で、横軸は波長(単位nm)、縦
軸は吸収率の差を表す。この図に示したように、紫外線
カットフィルタ22を用いない場合(破線B)、すなわ
ち紫外線ランプ21からの紫外線をすべて照射した場合
には、約290nmおよび約320nmに大きな吸収ピ
ークが存在しており、紫外線照射によってPC樹脂の吸
収が増大していることが判る。これは、PC樹脂の組成
が、主鎖の切断、あるいは架橋の劣化等によって変化し
ていることを意味する。従来は、このような組成変化に
より、前述のようにPC樹脂の熱変形や光劣化、あるい
は熱劣化等の問題が生じ、製品寿命を短くする一要因と
なっていたと考えられる。
【0025】一方、紫外線カットフィルタ22を用いた
場合(実線A)には、上記したような大きな吸収ピーク
は存在せず、PC樹脂の吸収はほとんど増大していな
い。すなわち、PC樹脂の劣化はほとんど進んでいない
と考えられ、製品寿命を短くする一要因が除去されてい
る。
【0026】次に、本発明の他の実施の形態に係る光記
録媒体の製造方法を説明する。
【0027】図5および図6は本発明の他の実施の形態
に係る光記録媒体の製造方法を表すものである。この製
造方法は、図5(c)に示したような構造の貼り合わせ
片面単層構造の光ディスクを製造するためのものである
が、それに先立ち、まず、この光ディスクの構造を簡単
に説明しておく。
【0028】図5(c)に示したように、この光ディス
クは、片面に記録情報を表すピット等の微細凹凸パター
ンを有する基板31と、この基板31の微細パターン面
上に形成された反射膜32と、この反射膜32上に形成
された中間層33と、この中間層33の表面に貼り合わ
された保護基板34とを備えている。基板31および保
護基板34は、上記実施の形態と同様、例えばPC樹脂
等で形成されている。反射膜32はアルミニウム等で形
成され、情報記録層として機能する。中間層33は、上
記実施の形態と同様の紫外線硬化樹脂によって形成さ
れ、反射膜32の表面の微細凹凸パターンを平坦に埋め
込むためのものである。そして、情報記録層である反射
膜32の記録情報は、基板31の側(図では下側)から
再生用の光ビームを反射膜32の表面(図では下面)に
合焦させることによって読み出されるようになってい
る。
【0029】このような構造の光ディスクの製造に際し
ては、まず、図5(a)に示したように、片面に記録情
報を表すピット等の微細凹凸パターンを有する基板31
を射出成形等によってPC樹脂を用いて形成する。基材
11の厚さは例えば1.2mm程度とする。続いて、基
板31の上記微細パターン形成面上に、アルミニウム等
からなる反射膜32をスパッタリング等によって形成す
る。この反射膜32は情報記録層となり、その下面側
(基板31の微細パターン形成面と接する面)が情報読
み取り対象の面となる。
【0030】次に、図5(b)に示したように、スピン
コート法により反射膜32上に中間層33となる紫外線
硬化樹脂を塗布する。その具体的方法は、上記実施の形
態と同様であるので、説明を省略する。
【0031】次に、図5(c)に示したように、塗布し
た中間層33の表面に、両面が平坦化な保護基板34の
片面を押し当てる。この保護基板34は、基板31と同
様、例えばPC樹脂等で形成される。
【0032】次に、図6に示したように、紫外線ランプ
21から射出され紫外線カットフィルタ22を通った紫
外線を、保護基板34の側から照射する。これにより、
紫外線は、保護基板34を通して紫外線硬化樹脂層(中
間層33)に達し、これを硬化させる。この場合の紫外
線ランプ21および紫外線カットフィルタ22は、上記
実施の形態で使用したものと同様のものである。
【0033】本実施の形態においても、紫外線カットフ
ィルタ22によって300nm以下の遠紫外線はほとん
どカットされ、保護基板34を通過する紫外線は300
nm〜430nm程度に制限されるため、遠紫外線域
(300nm以下)の光によって保護基板34が被るダ
メージを防止することができる。すなわち、熱変形、光
劣化あるいは熱劣化等の諸問題を排除して製品寿命の拡
大を図ることが可能となる。
【0034】本発明に係る光記録媒体の製造方法は、図
7に示したような両面単層構造の光ディスクにも適用す
ることが可能である。この光ディスクは、微細凹凸パタ
ーンを有する基板41の微細凹凸パターン面に反射膜4
2を形成したものと、微細凹凸パターンを有する基板4
5の微細凹凸パターン面に反射膜44を形成したものと
を、中間層43によって接合して形成したものである。
ここで、基板41,45は、上記実施の形態と同様にP
C樹脂等で形成され、反射膜42,44は、アルミニウ
ム等で形成される。この光ディスクでは、反射膜42お
よび反射膜44がそれぞれ情報記録層として機能するよ
うになっており、反射膜42の情報を読み取るときは再
生用の光ビームは基板41の側から照射され、反射膜4
4の情報を読み取るときは再生用の光ビームは基板45
の側から照射されるようになっている。
【0035】この光ディスクの製造工程については図示
を省略するが、基本的には図5および図6に示した工程
と類似の工程であり、図5(c)における保護基板34
の代りに、微細凹凸パターン反射膜44を付着形成した
基板45の微細凹凸パターン面を押し当てる点で異な
る。また、紫外線の照射は、いずれの面からも行っても
よいが、それに使用する紫外線の強度は、上記実施の形
態の場合よりも大きくする必要がある。本実施の形態の
場合には、紫外線は、基板41のほかに、透過率の小さ
いアルミニウム等からなる反射膜42を透過して中間層
43に達する必要があるからである。
【0036】以上説明した各実施の形態では、紫外線カ
ットフィルタ22によって遮断する紫外線の波長域の上
端(言い換えると、透過する波長域の下端)を300n
mとしたが、本発明は必ずしもこれに限定されるもので
はなく、それ以外の値としてもよい。具体的には、基板
11等の材質、あるいは中間層13等として用いる紫外
線硬化樹脂の種類等に応じ、例えば280nm〜320
nm程度の範囲で適宜変更可能である。もちろん、この
範囲以外の値を紫外線カット波長域の上端として採用し
てもよいが、その場合、範囲の上限は紫外線硬化樹脂が
十分に硬化する範囲で選択され、一方、範囲の下限は紫
外線照射による基板11等の劣化の度合いを考慮して選
択されることとなる。
【0037】以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発
明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定さ
れるものではなく、その均等の範囲で種々変形可能であ
る。例えば、例示した単板2層構造、貼り合わせ片面単
層構造および両面単層構造の光ディスクには限定され
ず、紫外線硬化樹脂を用いるものであればその他の構造
の光ディスクにも適用することが可能である。
【0038】また、紫外線カットフィルタ22は紫外線
ランプ21と別体のものとして説明したが、両者が一体
のものであってもよい。
【0039】更に、基板11等としてPC樹脂を用いる
ものとして説明したが、少なくとも再生光を良好に透過
するものであればその他の樹脂を用いてもよい。
【0040】また、本発明は光ディスクを例に説明した
が、その他、例えばカード状の光記録媒体等にも適用す
ることも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明による光記録
媒体の製造方法および製造装置によれば、所定の波長以
下の波長領域を除いた紫外線によって中間層としての紫
外線硬化樹脂層の硬化を行うようにしたので、紫外線が
基板を構成する樹脂を透過する際に樹脂に与える悪影響
を低減することができる。従って、基板の熱変形による
歪みや基板の光劣化あるいは熱劣化等のダメージを大幅
に軽減することができ、製品の長寿命化と信頼性の確保
とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る光ディスクの製造
方法の各工程を説明するための断面図である。
【図2】図1に続く工程を表す断面図である。
【図3】紫外線カットフィルタの分光透過スペクトルを
表す特性図である。
【図4】基板としてのPC樹脂の透過吸収の差スペクト
ルが紫外線カットフィルタの有無によってどのように変
化するかを表す特性図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る光ディスクの製
造方法の各工程を説明するための断面図である。
【図6】図5に続く工程を表す断面図である。
【図7】本発明の更に他の実施の形態に係る光ディスク
の製造方法が適用される光ディスクの断面図である。
【符号の説明】
11,31,41,45…基板、12…半透明膜(情報
記録層)、13,33,43…中間層(紫外線硬化樹脂
層)、14,32,42,44…反射膜(情報記録
層)、15…保護膜、17…スタンパ、21…紫外線ラ
ンプ(光源)、22…紫外線カットフィルタ(フィル
タ)、34…保護基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録層と共に中間層としての紫外線
    硬化樹脂層を含む積層構造を基板上に形成してなる光記
    録媒体の製造方法であって、 前記紫外線硬化樹脂層を塗布形成する工程と、 前記基板を介して、所定の波長以下の波長領域を除く紫
    外線を照射することにより前記紫外線硬化樹脂層を硬化
    させる工程とを含むことを特徴とする光記録媒体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記紫外線の所定の波長を280〜32
    0nmの範囲としたことを特徴とする請求項1記載の光
    記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 情報記録層と共に中間層としての紫外線
    硬化樹脂層を含む積層構造を基板上に形成してなる光記
    録媒体を製造するための装置であって、 前記紫外線硬化樹脂層を硬化させるための紫外線を発生
    する光源と、 この光源により発生し、前記基板を通して前記紫外線硬
    化樹脂層に達する紫外線のうち、所定の波長以下の波長
    領域を遮断するためのフィルタとを備えたことを特徴と
    する光記録媒体の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタは、波長が280〜320
    nmの範囲以下の波長領域の紫外線を遮断するものであ
    ることを特徴とする請求項3記載の光記録媒体の製造装
    置。
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