JP3005492B2 - 携帯電話機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、特に
車を運転する者が携帯するのに適した携帯電話機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】携帯電話機の普及につれて、車の運転中
に運転者が着信に応答することは、運転が不注意となり
事故につながるおそれがあり極めて危険である。

【０００３】このような危険を回避できる携帯電話機と
して、特開平７−１１５６８０号公報に記載の自動車電
話機が提案されている。この自動車電話によれば、車両
の走行状態を車速から判定する手段と、その走行中に電
話の呼び出しを確認すると通話状態に切り替えて走行中
のため応答できないことを知らせる所定のメッセージを
発信する手段と、メッセージの発信後に通話内容を録音
して通話を終了する手段と、走行中の通話音声を増幅し
て出力する手段と、通話内容の録音を再生する手段とを
備え、車の運転中に着信がかかった時、通話状態に切り
替えて応答できないと所定のメッセージを発信し、通話
内容を録音するようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の携帯電
話機においては、車の運転中に着信がかかってきたと
き、一定回数の呼出音のあと自動的に留守番伝言サービ
スモードに移行するように設定しておくと、車を安全な
場所に停車させて電話に出ようと思っても既に電話は切
れてしまっていたりすることがある。

【０００５】本発明の目的は、留守番伝言サービスモー
ドに入ってしまっても、セイフティーキーを押すことに
よって通話モードに戻れるようにした携帯電話機を提供
することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、留守録機能を
有する携帯電話機において、留守番伝言サービスモード
にあるとき、発信者が伝言メッセージを録音中に、着信
者が通話モードに切換えることができることを特徴とす
る。

【０００７】このような携帯電話機は、留守録機能を有
する電話回路と、この電話回路を制御するコントローラ
と、着信があったときに、押下により通話を開始させる
通話開始キーと、留守番伝言サービスモードへの設定、
および留守番伝言サービスモードから通話モードへの切
換えを行うセイフティーキーとを備えている。

【０００８】コントローラは、通話開始キーの押下によ
り、通話開始を電話回路に指示する通話開始部と、着信
があったときに、呼出音の所定の鳴動回数を判定する、
リンガー鳴動回数判定部と、着信があったときに、セイ
フティーキーの押下により、あるいはリンガー鳴動回数
判定部からの出力信号により、電話回路に留守番伝言サ
ービスモードを開始させる留守番伝言サービスモード開
始部と、留守番伝言サービスモード開始部の指示によ
り、発信者の伝言メッセージを録音中に、セイフティー
キーの再度の押下により通話モードへの切換えを電話回
路へ指示する通話モード切換え部とを有している。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。

【００１０】図１は、本発明の携帯電話機の構成を示
す。通常の電話回路２に留守録用のメモリ４が設けられ
ており、アンテナ６より呼出し信号を受信するとスピー
カ８より呼出音を鳴らし、着信を知らせる。

【００１１】この携帯電話機は、さらに、電話回路２を
制御するコントローラ１０を備え、コントローラ１０に
は、着信があった場合に、通話に入るための通話開始キ
ー１２と、車が走行中であるために留守番伝言サービス
モードに設定し、または留守番伝言サービスモードから
通話モードに切り換えるセイフティーキー１４とが設け
られている。

【００１２】図２は、コントローラ１０の機能を説明す
るための機能ブロック図である。コントローラ１０は、
機能的には、通話開始部２２と、留守番伝言サービスモ
ード開始部２４と、リンガー鳴動回数判定部２６と、通
話モード切換え部２８とを備えている。

【００１３】次に、本発明の携帯電話機の動作を、図３
をも参照して説明する。

【００１４】図３は、携帯電話機に着信がかかってきた
時の動作を説明するフローチャートである。例えば車の
運転中に着信がかかってきて（ステップ００）、電話回
路２がスピーカ８より呼出音を鳴らす（ステップ０
１）。

【００１５】このとき、受信者は通話開始キー１２を押
して通話にはいるか（ステップ０２）、もしくはセイフ
ティーキーを押して（ステップ０３）、留守番伝言サー
ビスモードに入るか、もしくは呼出音が指定回数鳴って
（ステップ０４）、自動的に留守番伝言サービスモード
（ステップ０５）に入るかのいずれかを選択できる。

【００１６】通話開始キー１２が押された場合には、コ
ントローラ１０の通話開始部２２が、電話回路２に対
し、通話開始を指示する。

【００１７】セイフティーキー１４が押された場合に
は、コントローラ１０の留守番伝言サービスモード開始
部２４が電話回路２に対し、留守番伝言サービスモード
の開始を指示する。

【００１８】通話開始キー１２も留守番伝言サービスモ
ード開始キー１４のいずれも押されない場合には、コン
トローラ１０のリンガー鳴動回数判定部２６が指定され
ているリンガー鳴動回数を判定し、呼出音が指定回数鳴
ると、留守番伝言サービスモード開始部２４に対し、留
守番伝言サービスモードの指示を電話回路２に対して出
すことをうながす。

【００１９】留守番伝言サービスモードになったとき、
着信をかけてきた相手が伝言メッセージをメモリに入れ
る（ステップ０６）。留守録がタイムアウト（ステップ
０７）にならない、すなわち相手が伝言メッセージを録
音中にセイフティーキーを押すと（ステップ０８）、コ
ントローラ１０の通話モード切換え部２８が、通話モー
ドへの切換えを電話回路２に指示する。これにより、留
守録が、タイムアウトしない限り、留守番伝言サービス
モードから通話モードに戻ることができる。

【００２０】ステップ０７において留守録がタイムアウ
トし、ステップ０８においてセイフティーキーが押下さ
れなければ、終話する（ステップ０９）。

【００２１】本発明の携帯電話機は、以上のような機能
を有するので、車の走行中に電話がかかってきた場合
に、留守番伝言サービスモードにし、発信者の伝言を留
守録している間に車を安全な場所に止め、通話モードに
切換えて発呼者と通話することができるので極めて便利
である。

【００２２】以上、本発明の電話機を車の運転時に携帯
することを前提に説明したが、本発明のような機能を有
する携帯電話機はこのような利用形態に限定されるもの
ではない。例えば着信があった場合に、すぐに応答する
ことが困難な場所に着信者がいる場合（例えば会議中の
ような場合）、とりあえず電話機を留守番伝言サービス
モードにしておいて、留守録の間に応答可能な場所（例
えば室の外）に移動し、通話モードに切換えて通話する
などの利用が可能である。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、走行中の
着信に対し何よりも安全性を考慮し、自動的、もしくは
セイフティーキーを押すことにより手動で携帯電話機が
留守番伝言サービスモードに入るように設定できる。ま
た、相手が伝言メッセージを入れている最中であれば、
車を安全な場所に停車させ、再度セイフティーキーを押
すことにより、通話モードに戻ることができる。

【００２４】また、本発明は、車中に携帯するのみなら
ず、その他の利用に際しても極めて便利かつ有用であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の携帯電話機の構成を示す図である。

【図２】図１のコントローラの機能ブロック図である。

【図３】動作を説明するフローチャートである。

【符号の説明】

２ 電話回路 ４ メモリ １０ コントローラ １２ 通話開始キー １４ セイフティーキー ２２ 通話開始部 ２４ 留守番伝言サービスモード開始部 ２６ リンガー鳴動回数判定部 ２８ 通話モードへの切換え部

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Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】留守録機能を有する携帯電話機において、 留守番伝言サービスモードの設定、および留守番伝言サ
   ービスモードから通話モードへの切換えを行うセイフテ
   ィーキーと、 着信があったときに、前記セイフティーキーの押下によ
   り留守番伝言サービスモードを開始させる留守番伝言サ
   ービスモード開始部と、 発信者が伝言メッセージを録音中に前記セイフティーキ
   ーの再度の押下により通話モードへの切換えを可能にす
   る通話モード切換え部と、 を備えることを特徴とする携帯電話機。