JP3005383B2 - 建築用基礎梁の結合構造 - Google Patents
建築用基礎梁の結合構造Info
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- JP3005383B2 JP3005383B2 JP5088061A JP8806193A JP3005383B2 JP 3005383 B2 JP3005383 B2 JP 3005383B2 JP 5088061 A JP5088061 A JP 5088061A JP 8806193 A JP8806193 A JP 8806193A JP 3005383 B2 JP3005383 B2 JP 3005383B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物構築領域の角部
に設置される底盤上に、直交方向に架設されて建築物の
基礎を形成する複数の建築用基礎梁の結合構造の改良に
関する。
に設置される底盤上に、直交方向に架設されて建築物の
基礎を形成する複数の建築用基礎梁の結合構造の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】建築物を安定した状態で構築するために
は、まず地盤に基礎を安定かつ的確に構築する必要があ
り、基礎の構築形式として、いわゆる独立基礎形式が知
られている。
は、まず地盤に基礎を安定かつ的確に構築する必要があ
り、基礎の構築形式として、いわゆる独立基礎形式が知
られている。
【0003】独立基礎の形式では、建築物の構築領域の
所定の位置、例えば角部や角部と角部との中間点などに
底盤を設置して独立基礎を構築し、その独立基礎上に基
礎梁をかけ渡して設置する。すなわち、この独立基礎形
式では、基礎構築位置の全体を深く掘削する必要がな
く、独立基礎の部分を所定深さまで掘り、その他の部分
は浅い掘削で足りる。従って、地面の凍結が生じ、地盤
の掘削が困難な作業となる寒冷地などで多く用いられて
いる。
所定の位置、例えば角部や角部と角部との中間点などに
底盤を設置して独立基礎を構築し、その独立基礎上に基
礎梁をかけ渡して設置する。すなわち、この独立基礎形
式では、基礎構築位置の全体を深く掘削する必要がな
く、独立基礎の部分を所定深さまで掘り、その他の部分
は浅い掘削で足りる。従って、地面の凍結が生じ、地盤
の掘削が困難な作業となる寒冷地などで多く用いられて
いる。
【0004】図8には上記のような基礎梁の例が示され
ている。同図において、基礎梁110は所定の厚さwを
有する直方体形状に形成され、コンクリートによって構
成されている。そして、地盤に設置される側、すなわち
底部111には徐々に幅を狭くした台形状の切欠部11
2が設けられている。また、その両端部は他の基礎梁と
の間での結合を行うため、肉厚を厚くし、その端面に凹
部116を形成して結合部としている。
ている。同図において、基礎梁110は所定の厚さwを
有する直方体形状に形成され、コンクリートによって構
成されている。そして、地盤に設置される側、すなわち
底部111には徐々に幅を狭くした台形状の切欠部11
2が設けられている。また、その両端部は他の基礎梁と
の間での結合を行うため、肉厚を厚くし、その端面に凹
部116を形成して結合部としている。
【0005】このような基礎梁110を用いて、建築構
築位置の角部において基礎を構築する場合、所定位置に
独立基礎(図示せず)を設置した後、その独立基礎上に
2つの基礎梁を直交方向に設置し、図9に示すようにし
て結合してある。
築位置の角部において基礎を構築する場合、所定位置に
独立基礎(図示せず)を設置した後、その独立基礎上に
2つの基礎梁を直交方向に設置し、図9に示すようにし
て結合してある。
【0006】即ち、同図において、一方に凹部の形成さ
れていない基礎梁200を用い、他方の基礎梁110の
凹部を前記基礎梁200の側面端部に当接させて、直交
方向に設置する。基礎梁200の側面端部からは鉄筋1
22が突出しているので,基礎梁110dの凹部116
にこの鉄筋122が挿入される。そして、基礎梁110
の凹部116によって形成される空間にコンクリートを
打設して基礎梁110の結合固定を行っていた。
れていない基礎梁200を用い、他方の基礎梁110の
凹部を前記基礎梁200の側面端部に当接させて、直交
方向に設置する。基礎梁200の側面端部からは鉄筋1
22が突出しているので,基礎梁110dの凹部116
にこの鉄筋122が挿入される。そして、基礎梁110
の凹部116によって形成される空間にコンクリートを
打設して基礎梁110の結合固定を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の基
礎梁110の結合構造では、凹部116によって形成さ
れる空間にコンクリートを打設しこのコンクリートが固
化するまでの間、基礎梁が衝撃により転倒したり位置ず
れしたりするおそれがあるので、各基礎梁を安定した設
置状態としておくために仮固定用治具が必要となってい
た。しかも、この仮固定用治具は比較的大掛かりなもの
であって、その取り付け作業は面倒なものであった。
礎梁110の結合構造では、凹部116によって形成さ
れる空間にコンクリートを打設しこのコンクリートが固
化するまでの間、基礎梁が衝撃により転倒したり位置ず
れしたりするおそれがあるので、各基礎梁を安定した設
置状態としておくために仮固定用治具が必要となってい
た。しかも、この仮固定用治具は比較的大掛かりなもの
であって、その取り付け作業は面倒なものであった。
【0008】また、従来の基礎梁110は、端部の断面
が凹部116によってコ字状となることから基礎梁11
0自体の成形が困難となるばかりか、基礎梁110の凹
部116を十分に広い空間とするために両端部の肉厚を
大きくした形状にしてあるので、この基礎梁110の建
築現場への搬送時において大きなスペースが必要とな
り、またその凹部116の形成された部分が欠け易いな
どという問題も生じていた。
が凹部116によってコ字状となることから基礎梁11
0自体の成形が困難となるばかりか、基礎梁110の凹
部116を十分に広い空間とするために両端部の肉厚を
大きくした形状にしてあるので、この基礎梁110の建
築現場への搬送時において大きなスペースが必要とな
り、またその凹部116の形成された部分が欠け易いな
どという問題も生じていた。
【0009】この発明は、上記問題点を解決することを
課題としてなされたものであり、その目的は、基礎梁相
互の結合の際に使用する仮固定用治具の取り付け作業を
簡略化でき、かつ基礎梁の構成をより簡略化して製造の
容易化や運送スペースの縮小化を図ることのできる建築
用基礎梁の結合構造を提供することにある。
課題としてなされたものであり、その目的は、基礎梁相
互の結合の際に使用する仮固定用治具の取り付け作業を
簡略化でき、かつ基礎梁の構成をより簡略化して製造の
容易化や運送スペースの縮小化を図ることのできる建築
用基礎梁の結合構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る建築用基礎梁の結合構造は、建築物構
築領域の角部に設置した底盤上にコーナー柱が立設さ
れ、該コーナー柱の建築物内側面を露出させた状態でこ
のコーナー柱を挟んで複数の基礎梁が直交方向に設置さ
れ、前記コーナー柱と前記基礎梁とが側面固定手段及び
上面固定手段を介して固定される建築用基礎梁の結合構
造であって、前記側面固定手段は、前記コーナー柱の前
記建築物内側面に埋設される側面インサートと、該側面
インサートに螺合するボルトを介して前記基礎梁の側面
端部に取り付けられる側面固定具と、を含み、前記上面
固定手段は、前記コーナー柱の上面に埋設される上面イ
ンサート及び前記基礎梁の前記コーナー柱付近の上面に
埋設される基礎梁インサートと、これら上面インサート
及び基礎梁インサートに螺合するボルトを介して前記コ
ーナー柱及び各基礎梁の上面に取り付けられる上面固定
具と、を含む、ことを特徴とする。
め、本発明に係る建築用基礎梁の結合構造は、建築物構
築領域の角部に設置した底盤上にコーナー柱が立設さ
れ、該コーナー柱の建築物内側面を露出させた状態でこ
のコーナー柱を挟んで複数の基礎梁が直交方向に設置さ
れ、前記コーナー柱と前記基礎梁とが側面固定手段及び
上面固定手段を介して固定される建築用基礎梁の結合構
造であって、前記側面固定手段は、前記コーナー柱の前
記建築物内側面に埋設される側面インサートと、該側面
インサートに螺合するボルトを介して前記基礎梁の側面
端部に取り付けられる側面固定具と、を含み、前記上面
固定手段は、前記コーナー柱の上面に埋設される上面イ
ンサート及び前記基礎梁の前記コーナー柱付近の上面に
埋設される基礎梁インサートと、これら上面インサート
及び基礎梁インサートに螺合するボルトを介して前記コ
ーナー柱及び各基礎梁の上面に取り付けられる上面固定
具と、を含む、ことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の建築用基礎梁の結合構造によれば、底
盤上にコーナー柱が立設されるので、このコーナー柱を
目印にして基礎梁を設置でき、基礎梁の位置決めが容易
になる。しかも、コーナー柱と基礎梁とが側面固定手段
及び上面固定手段を介して固定されるので、基礎梁がし
っかりと固定される。
盤上にコーナー柱が立設されるので、このコーナー柱を
目印にして基礎梁を設置でき、基礎梁の位置決めが容易
になる。しかも、コーナー柱と基礎梁とが側面固定手段
及び上面固定手段を介して固定されるので、基礎梁がし
っかりと固定される。
【0012】ここで、側面固定手段は、側面固定具のボ
ルト挿通穴を、コーナー柱の側面インサートに合わせて
ボルトを締め付けることで固定されるものであり、上面
固定手段は、上面固定具のボルト挿通穴を、コーナー柱
の上面インサート及び基礎梁の基礎梁インサートに合わ
せてボルトを締め付けることで固定されるものである。
ルト挿通穴を、コーナー柱の側面インサートに合わせて
ボルトを締め付けることで固定されるものであり、上面
固定手段は、上面固定具のボルト挿通穴を、コーナー柱
の上面インサート及び基礎梁の基礎梁インサートに合わ
せてボルトを締め付けることで固定されるものである。
【0013】このようにして、基礎梁はコーナー柱に固
定され支持されるので、基礎梁の端部に強固な結合部を
形成するための凹部を設ける必要がなくなり、肉厚を大
きくする必要がなくなる。そのため、この基礎梁の搬送
時に大きなスペースは不要であり、また、凹部の形成さ
れた部分が欠けやすいという欠点もなくなる。
定され支持されるので、基礎梁の端部に強固な結合部を
形成するための凹部を設ける必要がなくなり、肉厚を大
きくする必要がなくなる。そのため、この基礎梁の搬送
時に大きなスペースは不要であり、また、凹部の形成さ
れた部分が欠けやすいという欠点もなくなる。
【0014】また、コーナー柱の側面インサートは、建
築物の内側方向に開口するので、側面固定具は、建築物
の内側の位置で取り付けられることになる。従って、側
面固定手段は建築物の外部に露出することがなく、見栄
えが悪くなることがない。
築物の内側方向に開口するので、側面固定具は、建築物
の内側の位置で取り付けられることになる。従って、側
面固定手段は建築物の外部に露出することがなく、見栄
えが悪くなることがない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0016】図1は実施例に係る建築用基礎梁の結合構
造を示す図であり、同図において基礎梁10とコーナー
柱20とは、側面固定手段としての柱側面インサート2
4、側面固定具30及びボルト38と、上面固定手段と
しての梁上面インサート12、柱上面インサート22、
上面固定具40及びボルト48と、によって直交方向に
結合されている。
造を示す図であり、同図において基礎梁10とコーナー
柱20とは、側面固定手段としての柱側面インサート2
4、側面固定具30及びボルト38と、上面固定手段と
しての梁上面インサート12、柱上面インサート22、
上面固定具40及びボルト48と、によって直交方向に
結合されている。
【0017】コーナー柱20は、建築物構築領域の角部
に設置する底盤(図示せず)上に立設されるものであっ
て、その全体斜視図を図2に示す。同図において、コー
ナー柱20は、正方形部の一角に長方形部を組み合わせ
た形状が長手方向に連続する柱状の部材である。このよ
うな形状にすることによって、正方形部と長方形部とが
組み合わされた側面21aが、基礎梁10の端面11と
対応するようになっている。
に設置する底盤(図示せず)上に立設されるものであっ
て、その全体斜視図を図2に示す。同図において、コー
ナー柱20は、正方形部の一角に長方形部を組み合わせ
た形状が長手方向に連続する柱状の部材である。このよ
うな形状にすることによって、正方形部と長方形部とが
組み合わされた側面21aが、基礎梁10の端面11と
対応するようになっている。
【0018】このコーナー柱20の長方形部の側面21
bには、柱側面インサート24が埋設されて、建築物の
内側方向に開口している(図1参照)。また、上面に
は、柱上面インサート22が埋設されている。
bには、柱側面インサート24が埋設されて、建築物の
内側方向に開口している(図1参照)。また、上面に
は、柱上面インサート22が埋設されている。
【0019】基礎梁10は、ほぼ矩形の板状をしたプレ
キャストコンクリート板であり、その全体平面図を図3
(A)に示し、その全体正面図を図3(B)に示す。
キャストコンクリート板であり、その全体平面図を図3
(A)に示し、その全体正面図を図3(B)に示す。
【0020】この基礎梁10の両端部には、薄肉部16
が形成され、この薄肉部16の端面11には一方の角が
斜めに切られて傾斜部11aが形成されており、この傾
斜部11aによって、一の基礎梁10の側端と他の基礎
梁10の側端とが、非接触位置で設置されて隙間が形成
されるようになっている。また、この傾斜部11aによ
って、端部11がコーナー柱20の側面21aと対応す
る状態で設置されている。
が形成され、この薄肉部16の端面11には一方の角が
斜めに切られて傾斜部11aが形成されており、この傾
斜部11aによって、一の基礎梁10の側端と他の基礎
梁10の側端とが、非接触位置で設置されて隙間が形成
されるようになっている。また、この傾斜部11aによ
って、端部11がコーナー柱20の側面21aと対応す
る状態で設置されている。
【0021】基礎梁10の端面11の他方の角には面取
部11b(図1参照)が形成されている。この面取部1
1bを形成することによって、コーナー柱20と基礎梁
10とを固定したときに、コーナー柱20の側面と基礎
梁10の側面とが多少ずれた位置に設置されていても、
このずれが目立たないようになる。
部11b(図1参照)が形成されている。この面取部1
1bを形成することによって、コーナー柱20と基礎梁
10とを固定したときに、コーナー柱20の側面と基礎
梁10の側面とが多少ずれた位置に設置されていても、
このずれが目立たないようになる。
【0022】また、薄肉部16の上面には、梁上面イン
サート12が埋設され、基礎梁10の内部には主筋13
が埋められており、この主筋13と結合させた状態で複
筋15が埋設されて、この複筋15の端部が前記薄肉部
16から突出している。
サート12が埋設され、基礎梁10の内部には主筋13
が埋められており、この主筋13と結合させた状態で複
筋15が埋設されて、この複筋15の端部が前記薄肉部
16から突出している。
【0023】このような形状の薄肉部16から長手方向
中央よりに厚肉部17が形成され、該厚肉部17の長手
方向の間隔は、型枠50を面接触させるに十分な間隔と
なっている。そして、厚肉部17から、さらに長手側中
央方向に向けて徐々に肉厚を薄くしていき、厚肉部17
の表面と中央部18の表面とが斜面によって斜めに連続
する形状になっている。
中央よりに厚肉部17が形成され、該厚肉部17の長手
方向の間隔は、型枠50を面接触させるに十分な間隔と
なっている。そして、厚肉部17から、さらに長手側中
央方向に向けて徐々に肉厚を薄くしていき、厚肉部17
の表面と中央部18の表面とが斜面によって斜めに連続
する形状になっている。
【0024】基礎梁10の側面には、梁側面インサート
14が埋設されている。梁側面インサート14は、図1
に示すように、建築物の内側に面する側面に埋設されて
おり、この梁側面インサート14と、アングル材60及
びボルト68と、によって型枠50を固定できるように
なっている。
14が埋設されている。梁側面インサート14は、図1
に示すように、建築物の内側に面する側面に埋設されて
おり、この梁側面インサート14と、アングル材60及
びボルト68と、によって型枠50を固定できるように
なっている。
【0025】このように、本実施例に係る基礎梁10
は、従来の基礎梁のような端部の凹部が形成されず、全
体的な形状が比較的簡単であるので、製造の容易化が達
成でき、積み重ねて運搬するときの運搬スペースの縮小
化を図ることができる。
は、従来の基礎梁のような端部の凹部が形成されず、全
体的な形状が比較的簡単であるので、製造の容易化が達
成でき、積み重ねて運搬するときの運搬スペースの縮小
化を図ることができる。
【0026】図4は側面固定具30を示す図である。こ
の側面固定具30は、中央にボルト38挿通用の穴36
が形成された板状部材であって、その両端部32、32
が同方向に屈曲して、基礎梁10の薄肉部16の側面端
部に面接触するようになっている(図1参照)。そし
て、この側面固定具30を含む側面固定手段によって、
基礎梁10とコーナー柱20との側面を固定することが
できる。
の側面固定具30は、中央にボルト38挿通用の穴36
が形成された板状部材であって、その両端部32、32
が同方向に屈曲して、基礎梁10の薄肉部16の側面端
部に面接触するようになっている(図1参照)。そし
て、この側面固定具30を含む側面固定手段によって、
基礎梁10とコーナー柱20との側面を固定することが
できる。
【0027】図5は上面固定具40を示す図である。こ
の上面固定具40は、基礎梁10とコーナー柱20とが
直交方向に固定されたときに、この角部の上面を覆う形
状をしている。そして、梁上面インサート12に対応す
る位置に梁側穴46aが形成され、柱上面インサート2
2に対応する位置に柱側穴46bが形成されている。こ
れらの穴46a、46bは、ボルト48を挿通して、基
礎梁10とコーナー柱20とを固定するためのものであ
る。なお、梁側穴46aは、ルーズホールとして長穴状
に形成されている。
の上面固定具40は、基礎梁10とコーナー柱20とが
直交方向に固定されたときに、この角部の上面を覆う形
状をしている。そして、梁上面インサート12に対応す
る位置に梁側穴46aが形成され、柱上面インサート2
2に対応する位置に柱側穴46bが形成されている。こ
れらの穴46a、46bは、ボルト48を挿通して、基
礎梁10とコーナー柱20とを固定するためのものであ
る。なお、梁側穴46aは、ルーズホールとして長穴状
に形成されている。
【0028】次に、図6は、上述した側面固定手段及び
上面固定手段の他に、さらに基礎梁10を仮固定する手
段としても使用される型枠50を示す図である。同図に
おいて、型枠50は、L字状に屈曲した板部52の側面
において、その周囲に補強部54aが、その中央部に補
強部54bが、それぞれ側面と直交方向に形成されてな
る。また、この型枠50は、錆止め処理が施された鋼板
でできている。
上面固定手段の他に、さらに基礎梁10を仮固定する手
段としても使用される型枠50を示す図である。同図に
おいて、型枠50は、L字状に屈曲した板部52の側面
において、その周囲に補強部54aが、その中央部に補
強部54bが、それぞれ側面と直交方向に形成されてな
る。また、この型枠50は、錆止め処理が施された鋼板
でできている。
【0029】図1に示すように、型枠50は、基礎梁1
0、10の内角において、板部52の両端部が厚肉部1
7、17と面接触して取り付けられるものである。
0、10の内角において、板部52の両端部が厚肉部1
7、17と面接触して取り付けられるものである。
【0030】この型枠50は、アングル材60とボルト
68によって固定される。アングル材60は、図7に斜
視図で示されるように、L字状の一方の板部62の側端
に、該板部62から直角に屈曲した屈曲部64が形成さ
れており、この板部62を前記型枠50の側端に高さ方
向に設けられた補強部54aに押し当てて(図1参照)
しっかりと固定することができる。
68によって固定される。アングル材60は、図7に斜
視図で示されるように、L字状の一方の板部62の側端
に、該板部62から直角に屈曲した屈曲部64が形成さ
れており、この板部62を前記型枠50の側端に高さ方
向に設けられた補強部54aに押し当てて(図1参照)
しっかりと固定することができる。
【0031】また、アングル材60の長手方向の中央部
には、前記屈曲部64に、長手軸と直交方向に切り込み
(図示せず)が形成されて、前記型枠50の表面中央部
の幅方向の補強部54bを避けるような形状になってい
る。さらに、この屈曲部64が形成された板部62に
は、ボルト68挿通用の穴66が形成されている。
には、前記屈曲部64に、長手軸と直交方向に切り込み
(図示せず)が形成されて、前記型枠50の表面中央部
の幅方向の補強部54bを避けるような形状になってい
る。さらに、この屈曲部64が形成された板部62に
は、ボルト68挿通用の穴66が形成されている。
【0032】本実施例に係る建築用基礎梁の結合構造
は、上述した各部材から構成されており、以下、図1に
基づいて、基礎梁10を結合する手順について説明す
る。
は、上述した各部材から構成されており、以下、図1に
基づいて、基礎梁10を結合する手順について説明す
る。
【0033】まず、建築物構築領域の角部に設置した底
盤(図示せず)上にコーナー柱20を、建築物の角部の
位置に立設する。
盤(図示せず)上にコーナー柱20を、建築物の角部の
位置に立設する。
【0034】次に、コーナー柱20を挟んで、基礎梁1
0、10を直交方向で梁側面インサート14を建築物の
内側に向けて設置する。このとき、基礎梁10の端面1
1と、コーナー柱20の側面21aとは、対応した形状
になっているので基礎梁10の位置決めが容易に行え
る。
0、10を直交方向で梁側面インサート14を建築物の
内側に向けて設置する。このとき、基礎梁10の端面1
1と、コーナー柱20の側面21aとは、対応した形状
になっているので基礎梁10の位置決めが容易に行え
る。
【0035】こうして設置された基礎梁10、10は、
コーナー柱20の長方形部を挟む位置で設置され、基礎
梁10、10の側端間に隙間が形成されることになる。
そして、側面固定具30の端部32を、基礎梁10の薄
肉部16の端部に面接触させて穴36にボルト38を挿
通し、基礎梁10、10間の前記隙間を通して、コーナ
ー柱20の柱側面インサート24と螺合させて、基礎梁
10とコーナー柱20とを固定する。
コーナー柱20の長方形部を挟む位置で設置され、基礎
梁10、10の側端間に隙間が形成されることになる。
そして、側面固定具30の端部32を、基礎梁10の薄
肉部16の端部に面接触させて穴36にボルト38を挿
通し、基礎梁10、10間の前記隙間を通して、コーナ
ー柱20の柱側面インサート24と螺合させて、基礎梁
10とコーナー柱20とを固定する。
【0036】また、基礎梁10、10の直交角部におい
て、上面固定具40の梁側穴46aと梁上面インサート
12とを合わせてボルト48aによって固定した後、柱
側穴46bと柱上面インサート22とを合わせてボルト
48bにより固定する。
て、上面固定具40の梁側穴46aと梁上面インサート
12とを合わせてボルト48aによって固定した後、柱
側穴46bと柱上面インサート22とを合わせてボルト
48bにより固定する。
【0037】そして、コーナー柱20と基礎梁10との
隙間をモルタル(図示せず)で埋め、基礎梁10から突
出する複筋15に継ぎ筋72を取り付ける。
隙間をモルタル(図示せず)で埋め、基礎梁10から突
出する複筋15に継ぎ筋72を取り付ける。
【0038】次に、基礎梁10、10によって形成され
る内角には、型枠50の板部52の端部を厚肉部16、
16に面接触させ、この型枠50の端部の補強部54a
をアングル材60の板部62で押さえ、ボルト68をア
ングル材60の穴66(図7参照)に挿通し、基礎梁1
0に形成された梁側面インサート14と螺合させて仮固
定する。
る内角には、型枠50の板部52の端部を厚肉部16、
16に面接触させ、この型枠50の端部の補強部54a
をアングル材60の板部62で押さえ、ボルト68をア
ングル材60の穴66(図7参照)に挿通し、基礎梁1
0に形成された梁側面インサート14と螺合させて仮固
定する。
【0039】そして、基礎梁10の薄肉部16と型枠5
0とによって形成される空間にコンクリート70を打設
し、養生して固めることによって、基礎梁10、10の
結合固定が完了する。
0とによって形成される空間にコンクリート70を打設
し、養生して固めることによって、基礎梁10、10の
結合固定が完了する。
【0040】このように本実施例によれば、建築用基礎
梁10を簡単に連結することができ、コンクリート70
が固化するまでの間安定して各基礎梁10を設置してお
くことができる。従って、大掛りな仮固定治具を用いる
必要がない。
梁10を簡単に連結することができ、コンクリート70
が固化するまでの間安定して各基礎梁10を設置してお
くことができる。従って、大掛りな仮固定治具を用いる
必要がない。
【0041】そして、コンクリート70の固化後型枠を
取外せば、固化したコンクリート70が結合状態を維持
することとなる。
取外せば、固化したコンクリート70が結合状態を維持
することとなる。
【0042】なお、この発明は上記各実施例に限定され
るものではなく発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能
である。
るものではなく発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能
である。
【0043】例えば、上記実施例では基礎梁10に薄肉
部12を形成したが、この薄肉部12は必ずしも必要な
ものではない。
部12を形成したが、この薄肉部12は必ずしも必要な
ものではない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る建築
用基礎梁の結合構造によれば、底盤上にコーナー柱が立
設されるので、このコーナー柱を目印にして基礎梁を設
置でき、基礎梁の位置決めが容易になるという効果があ
る。
用基礎梁の結合構造によれば、底盤上にコーナー柱が立
設されるので、このコーナー柱を目印にして基礎梁を設
置でき、基礎梁の位置決めが容易になるという効果があ
る。
【0045】しかも、側面固定手段及び上面固定手段に
よって、コーナー柱と基礎梁とがしっかりと固定される
ので大掛りな仮固定治具は省略できるという効果があ
る。
よって、コーナー柱と基礎梁とがしっかりと固定される
ので大掛りな仮固定治具は省略できるという効果があ
る。
【0046】また、このようにして、基礎梁とコーナー
柱とは固定されるので、基礎梁の端部の凹部を省略で
き、肉厚を薄くすることができる。
柱とは固定されるので、基礎梁の端部の凹部を省略で
き、肉厚を薄くすることができる。
【0047】そのため、この基礎梁の搬送時に大きなス
ペースが不要となり、凹部の形成された部分が欠けにく
くなる。
ペースが不要となり、凹部の形成された部分が欠けにく
くなる。
【0048】また、コーナー柱の側面インサートは、建
築物の内側方向に開口するので、側面固定具が建築物の
外部に露出することがなく、見栄えが良い。
築物の内側方向に開口するので、側面固定具が建築物の
外部に露出することがなく、見栄えが良い。
【図1】本発明の建築用基礎梁の結合構造の一実施例を
示す部分平面図である。
示す部分平面図である。
【図2】図1の実施例に用いられたコーナー柱を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】図1の実施例に用いられた基礎梁を示す図であ
って、(A)はその平面図、(B)は正面図である。
って、(A)はその平面図、(B)は正面図である。
【図4】図1の実施例に用いられた側面固定具を示す斜
視図である。
視図である。
【図5】図1の実施例に用いられた上面固定具を示す斜
視図である。
視図である。
【図6】基礎梁を仮固定するために用いられる型枠を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図7】型枠の取り付けのために用いられるアングル材
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図8】従来の基礎梁を示す斜視図である。
【図9】従来の基礎梁を直交方向に結合する構造を示す
部分平面図である。
部分平面図である。
10 基礎梁 12 梁上面インサート 14 梁側面インサート 20 コーナー柱 22 柱上面インサート 24 柱側面インサート 30 側面固定具 40 上面固定具
Claims (1)
- 【請求項1】 建築物構築領域の角部に設置した底盤上
にコーナー柱が立設され、該コーナー柱の建築物内側面
を露出させた状態でこのコーナー柱を挟んで複数の基礎
梁が直交方向に設置され、前記コーナー柱と前記基礎梁
とが側面固定手段及び上面固定手段を介して固定される
建築用基礎梁の結合構造であって、 前記側面固定手段は、前記コーナー柱の前記建築物内側
面に埋設される側面インサートと、該側面インサートに
螺合するボルトを介して前記基礎梁の側面端部に取り付
けられる側面固定具と、を含み、 前記上面固定手段は、前記コーナー柱の上面に埋設され
る上面インサート及び前記基礎梁の前記コーナー柱付近
の上面に埋設される基礎梁インサートと、これら上面イ
ンサート及び基礎梁インサートに螺合するボルトを介し
て前記コーナー柱及び各基礎梁の上面に取り付けられる
上面固定具と、を含む、 ことを特徴とする建築用基礎梁の結合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5088061A JP3005383B2 (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 建築用基礎梁の結合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5088061A JP3005383B2 (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 建築用基礎梁の結合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06272263A JPH06272263A (ja) | 1994-09-27 |
JP3005383B2 true JP3005383B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=13932342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5088061A Expired - Fee Related JP3005383B2 (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 建築用基礎梁の結合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3005383B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-23 JP JP5088061A patent/JP3005383B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06272263A (ja) | 1994-09-27 |
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Legal Events
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