JP3004932U - 筆記具用キャップ - Google Patents

筆記具用キャップ

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JP3004932U
JP3004932U JP1994006363U JP636394U JP3004932U JP 3004932 U JP3004932 U JP 3004932U JP 1994006363 U JP1994006363 U JP 1994006363U JP 636394 U JP636394 U JP 636394U JP 3004932 U JP3004932 U JP 3004932U
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JP
Japan
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elastic body
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cap
ears
diameter
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JP1994006363U
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English (en)
Inventor
清昭 鈴木
直樹 平山
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オート株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】経済的に優れ、簡単に装着のできる筆記具のキ
ャップを提供することである。 【構成】内孔に弾性体を圧入状態で装着させた筆記具の
キャップにおいて、上記弾性体の外周縁部から半径方向
外側に張り出した耳部を形成し、この耳部に凹所を形成
する。上記弾性体は非連通性の合成ゴムや合成樹脂より
形成し、上記耳部を対向する二組の合計4個、または等
間隔の3個、或いは2個とすることもできる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、筆記具のキャップに関し、より具体的には、内孔に弾性体を圧 入装着させた筆記具自体からのインキの漏れや蒸発を防止するようにした筆記具 用キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、キャップの内孔に弾性体を装着し、筆記具本体を装着した状態では、上 記弾性体に筆記具ペン先を当接させて、ペン先からのインキ流出を封じ、ペン先 からのインキの蒸発を防止すると共に、ペン先自体を保護する構成のものが知ら れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記弾性体は、シリコンゴムなどの非連通性の多孔性弾性体より形成し、筆記 具キャップの所定位置に固定する方法として、弾性体の弾性力を利用して圧入し 内孔の所定位置に固定させるものが一般的である。
【0004】 しかし、弾性体をキャップ内孔に圧入するに際し、この弾性体が非連通性であ るために、弾性体の押し込め動作により押し込まれる側のキャップ底部内孔の空 気は逃げ場がなく圧縮され、弾性体の圧入に支障をきたし、キャップの組み立て 作業が面倒であった。また、仮に弾性体を所定位置に一時的に圧入できたとして も、圧縮された空気の作用により短時間でずれてしまい、あるいは圧縮された空 気の温度変化で体積が変化して弾性体を押し上げて設置位置をずらしてしまう事 が経験されている。
【0005】 従って、元来筆記具ペン先を封止してインキの乾燥を防止し、かつ筆記具先端 部の保護を目的とした上記弾性体は、上記のように位置がずれてしまえば、最早 その目的は達せられず、意味のないことになってしまう。
【0006】 そこで、キャップ内孔の壁部に、即ち上記弾性体を圧入して固定させておく内 向壁面に、溝状のスリットを設けて圧入の際の空気の逃げを果たさせる構成が実 開平6−21979号公報に提案されている。
【0007】 しかしながら、キャップ内孔の壁面に溝を形成する構成は、キャップの形状が 変わる度に溝形成のための金型を変更しなけらばならないし、経済的に問題が残 されている。即ち、キャップの内孔の形状は筆記具本体のペン先の構造に関係し て決められるものであるため、筆記具の種類に応じて内孔の形状も少しずつ変化 させたものとなり、したがって壁面に形成する溝状のスリットの長さや形状にも 影響がでてくる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
従って、この考案の目的は、従来の欠点をなくし、経済性に優れ、簡単に装着 可能な弾性体を有する筆記具のキャップを提供することである。
【0009】 即ち、この考案は、内孔に弾性体を圧入状態で装着させた筆記具のキャップに おいて、上記弾性体の外周縁部から半径方向外側に張り出した耳部を複数個形成 し、上記近接する耳部間に凹所を形成してなる、筆記具のキャップである。
【0010】 上記弾性体は、非連通性のシリコンゴム、合成ゴム或いは合成樹脂などより形 成し、上記耳部を対向する二組の合計4個とすることが取り付け作業性において 最も好ましいが、等間隔の3個としても支障ない。上記弾性体の形成方法として は、圧縮成形、または圧縮成形後のプレスによる打抜き加工、或いは射出成形な どにより形成できる。
【0011】 更に、この考案の別の態様は、内孔に弾性体を圧入状態で装着させた筆記具の キャップにおいて、上記弾性体の外周縁部から半径方向外側に張り出した耳部を 形成し、上記耳部に少なくとも1個の凹所を形成してなる筆記具のキャップであ る。この構成においても、上記弾性体は、上記弾性体容室の径より小径の基部を 有し、この基部の外周に沿って垂直に張り出した環状突起を上下に対称に形成す ることができる。
【0012】
【作用】
上記のように、内孔に弾性体を圧入状態で装着させた筆記具のキャップにおい て、上記弾性体の外周縁部から半径方向外側に等間隔に張り出した耳部を形成し 、上記近接する耳部間に凹所を形成してなる筆記具のキャップであるので、圧入 の際に空気が圧縮されて内孔の底部に押し込められて装着作業を困難にすること は勿論皆無であるし、また、キャップの内壁に溝を形成するものではないので、 キャップの形状や大きさが変わっても充分対応できるために互換性に優れ、経済 性にすぐれたものとすることができる。
【0013】 また、内孔に弾性体を圧入状態で装着させた筆記具のキャップにおいて、上記 弾性体の外周縁部から半径方向外側に張り出した耳部を形成し、上記耳部に少な くとも1個の凹所を形成してなる筆記具のキャップであるので、上記同様、圧入 の際に空気が圧縮されて内孔の底部に押し込められて装着作業を困難にすること は勿論皆無であるし、また、キャップの内壁に溝を形成するものではないので、 キャップの形状や大きさが変わっても充分対応できるために互換性に優れ、経済 性にすぐれたものとすることができる。
【0014】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】 図1はこの考案による筆記具キャップの一実施例を示す断面図であり、この図 において、ポリエステルなどの合成樹脂より形成した筆記具のキャップ1は、そ の外側に一体に形成したクリップ2を有しており、また、その内側には、筆記具 装着のための、内孔3が形成されている。この内孔3は、長手方向に異なる径を 有する円筒状であり、筆記具の装着口となる大径部4と、内孔3の終端部となる 底部を形成する小径部5、および上記上記小径部5と大径部4との間に形成した 中径の弾性体容室6が形成されている。即ち、図示の通り、小径部5の開口端部 には、それよりも大径の弾性体容室6が形成されて、両者の間には肩部7が形成 されて、後で述べる弾性体10取り付けストッパとなる。
【0016】 図1、図2および図3において、弾性体容室6には弾性体10が装着されてい る。この弾性体10は、上記容室6の径より小径の円板状の基部11を有し、図 3に示す通り、この基部の外周に沿って垂直に張り出した環状突起12,13が 上下に対称に形成されており、更に、上記基部11の端部からは同一平面上に耳 部14が互いに対向して等間隔に張り出している。この張り出し耳部14は対向 する耳部と耳部との先端の距離、即ち弾性体10の最大径、が上記弾性体容室6 の径よりもやや大きめとし、弾性体10の持つ弾性を利用して弾性体容室6の壁 面に耳部14が圧着できる構成としている。
【0017】 この場合、環状突起12,13の一方はキャップの前記肩部7に当接した状態 となり、それ以上の圧入を阻止している。ここで、環状突起12,13を弾性体 の上下の両面に設けているのは、弾性体装着の方向性を限定しないためであり、 組み立ての能率を高めるためである。即ち、図示のように両方向に同じ環状突起 を設けておれば、組み立て挿入の際に、作業者が一々上下を確認せずとも、挿入 できるようにしたものである。
【0018】 図4は上記のように構成したキャップに筆記具を装着させた状態を示している 。図示の通り、ペン先Aは弾性体10の基部11中央部に当接してペン先Aのイ ンキ吐出孔を封止し、かくて吐出孔からのインキの吐出と蒸発を防止している。 図5(a)から図5(d)は弾性体10の変形例を示している。即ち、図5 (a)と図5(b)は前記実施例と同様耳部14を対向する2組とし合計4個設 けた構成であり、このうち図5(a)では耳部14を環状突起12,13の外周 に沿って平行に且つ図2の構成よりも円周方向に長めに張り出させているのに対 して、図5(b)では上記環状突起を設けずに基部11から耳部14を2組対向 させて形成している。この図5(b)の例では、環状突起12,13が存在しな い分、張り出した耳部の厚みを上下に厚く形成し、圧入時にキャップの肩部7 (図1参照)に当接してそれ以上の挿入ができないようにする。また、図5(c )は環状突起12,13から等間隔に張り出した耳部14の数を3個とした構成 例であり、図5(d)は環状突起なしの構成であって耳部14の数を3個とした 例である。
【0019】 また、図5(e)は上記弾性体10の外周縁部から半径方向外側に張り出した 耳部14をほぼ全外周に形成し、この耳部14に1個の凹所15を形成した構成 である。更に、図5(f)は環状突起なしの構成であってほぼ全外周に形成した 耳部の対向する2か所に凹所15を形成した構成である。
【0020】 なお、上記図5(a)から図5(f)までの図において符号15は上記の通り 凹所を示しており、図5(d)の場合は符号15の部分は必ずしも凹所とはいえ ないが作用効果的にはその他の実施例の凹所15と同様であるので、符号15を 付してある。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、内孔に弾性体を圧入状態で装着させ た筆記具のキャップにおいて、上記弾性体の外周縁部から半径方向外側に複数個 互いにに等間隔に張り出した耳部を形成することで上記近接する耳部間に凹所を 形成してあるので、圧入の際に圧縮された空気は上記耳部間に設けた凹所を介し て逃げることができるので弾性体を容易に挿入できるし安定状態にて所定位置に 保持することができる。また、キャップの内壁に溝を形成するものではないので 、キャップの形状や大きさが変わっても充分対応できるために互換性に優れ、経 済性にすぐれたものとすることができる。
【0022】 また、内孔に弾性体を圧入状態で装着させた筆記具のキャップにおいて、上記 弾性体の外周縁部から半径方向外側に張り出した耳部を形成し、上記耳部に少な くとも1個の凹所を形成してなる筆記具のキャップであるので、上記同様、圧入 の際に空気が圧縮されて内孔の底部に押し込められて装着作業を困難にすること は勿論皆無であるし、また、キャップの内壁に溝を形成するものではないので、 キャップの形状や大きさが変わっても充分対応できるために互換性に優れ、経済 性にすぐれたものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る筆記具用キャップの一例を示す
断面図である。
【図2】図1に示したキャップの弾性体の取り付け状態
を示す説明図である。
【図3】図1に示した弾性体の構造を示す断面図であ
る。
【図4】図1に示したキャップに筆記具を装着した状態
を示す要部断面図である。
【図5】本考案によるキャップの弾性体の変形例を示す
平面図である。
【符号の説明】
1……キャップ 3……内孔 4……大径部 5……小径部 6……弾性体容室 7……弾性体容室の肩部 10……弾性体 11……板状基部 12,13……環状突起 14……耳部 15……凹所

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内孔3に弾性体10を圧入状態で装着さ
    せた筆記具のキャップにおいて、上記弾性体10の外周
    縁部から半径方向外側に張り出した耳部14を複数個形
    成し、上記近接する耳部14間に凹所15を形成してな
    る筆記具のキャップ。
  2. 【請求項2】上記弾性体10は、上記弾性体容室6の径
    より小径の基部11を有し、この基部の外周に沿って垂
    直に張り出した環状突起12,13が上下に対称に形成
    されており、更に、上記基部の端部からは同一平面上に
    上記複数の耳部14が等間隔に張り出してなる請求項1
    の筆記具用キャップ。
  3. 【請求項3】 上記内孔3は有底の小径部5と、筆記具
    先端の収納部となる大径部4と、上記小径部5と上記大
    径部4との間に設けた中径の弾性体容室6とを有し、上
    記弾性体10は、上記弾性体容室6の径より小径の基部
    11を有し、この基部11の外周に沿って垂直に張り出
    した環状突起12,13が上下に対称に形成されてお
    り、更に、上記基部11の端部からは同一平面上に耳部
    14が等間隔に張り出してなる請求項1の筆記具用キャ
    ップ。
  4. 【請求項4】 上記耳部14は対向する2組の合計4個
    とした請求項2の筆記具用キャップ。
  5. 【請求項5】 上記耳部14は、互いに対向する耳部同
    士先端間の距離が、上記弾性体容室6の径よりもやや大
    きめとし、上記弾性体10の弾性を利用して弾性体容室
    6の壁面に耳部14を圧着させてなる請求項1の筆記具
    用キャップ。
  6. 【請求項6】 内孔3に弾性体10を圧入状態で装着さ
    せた筆記具のキャップにおいて、上記弾性体10の外周
    縁部から半径方向外側に張り出した耳部14を形成し、
    上記耳部14に少なくとも1個の凹所15を形成してな
    る筆記具のキャップ。
  7. 【請求項7】 上記弾性体10は、上記弾性体容室6の
    径より小径の基部11を有し、この基部の外周に沿って
    垂直に張り出した環状突起12,13が上下に対称に形
    成されてなる請求項6の筆記具用キャップ。
JP1994006363U 1994-06-03 1994-06-03 筆記具用キャップ Expired - Lifetime JP3004932U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010083097A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Mitsubishi Pencil Co Ltd マーキングペン用キャップ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010083097A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Mitsubishi Pencil Co Ltd マーキングペン用キャップ

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