JPH031660Y2 - - Google Patents

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JPH031660Y2
JPH031660Y2 JP1985150443U JP15044385U JPH031660Y2 JP H031660 Y2 JPH031660 Y2 JP H031660Y2 JP 1985150443 U JP1985150443 U JP 1985150443U JP 15044385 U JP15044385 U JP 15044385U JP H031660 Y2 JPH031660 Y2 JP H031660Y2
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JP
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annular
ring
elastic body
sealing device
low
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JP1985150443U
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JPS6259365U (ja
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は密封装置に関し、特に、低温密封性
を向上させることのできる密封装置に関するもの
である。
〔従来技術〕
一般に低温用パツキンとして用いられるものに
は第4図a〜cに示すような断面形状のものが存
在しており、第5図には前記低温用パツキンをシ
ヤフト16に環装した状態の断面が示してある。
すなわち、第4図a〜cに示す前記低温用パツ
キンは、内径および外径方向に延びるシールリツ
プ部21を有するU字型断面の環状弾性体である
通常のパツキン14に、低温時の収縮率の低い環
状弾性体である低温用ゴムリング12を嵌着した
形で構成されている。
そして、前記低温用パツキンは、第5図に示す
ように締しろ20を狭める方向に押圧されて保持
され、さらに密封性を有するようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記のような従来の密封装置に
おいては、通常のパツキンに嵌着した低温用ゴム
リングが脱落あるいは破損し易く、また、締しろ
が大きく装着性に劣り、さらに前記パツキンの剛
性低下等により反転を起こし易く、また、シヤフ
トの稼動中に受ける熱や圧力等により生じる永久
歪によつて内径および外径方向への弾性力が低下
し、さらに低温収縮追随性低下等が生じることに
より、低温時の密封性が低下してしまうという問
題点を有していた。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題
点を解決したものであつて、密封装置の低温時に
おける締しろの確保を容易にすることによつて、
低温密封性を向上させることができる密封装置を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、U
字型断面を有する第1環状弾性体のU溝に、一側
に楔状の環状突起を有する第2環状弾性体の前記
環状突起を挿嵌し、さらに低温時に収縮率の高い
金属あるいは合成樹脂等からなる第1環状体と、
この第1環状体を保持する第2環状体とを設け、
前記第1環状体の収縮時に、第1環状体が前記第
2環状体と協動して前記第2環状弾性体を押圧
し、これにより、前記第2環状弾性体の環状突起
が前記第1環状弾性体のU溝を拡開する構成を有
するものである。
〔作 用〕
上記のように構成したこの考案による密封装置
にあつては、低温時に収縮率の高い環状体が収縮
する作用によつて、U字型断面を有する環状弾性
体のU溝が内径および外径方向に広がるようにな
るので、密封装置の低温時における締しろの確保
が容易になつて低温密封性が向上することとな
る。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説
明する。
第1図には、この考案による密封装置をシヤフ
ト16に環装した状態の断面が、また第2図には
この考案による密封装置の構成部材である楔リン
グ1が、また第3図には収縮リング2がそれぞれ
示されている。
まず、第1図に示すこの考案の密封装置は、内
径および外径方向にそれぞれ延びるシールリツプ
部11を有するU字型断面の第1環状弾性体であ
るパツキン4のU溝9の内部に、第2図に示す一
側に楔状の環状突起6を有する第2環状弾性体で
ある楔リング1の前記環状突起6を挿嵌し、さら
に前記楔リング1に第3図に示す傾斜下面を有す
る低温時に内径方向に収縮率の高い金属あるいは
合成樹脂等からなる第1環状体である収縮リング
2を隣接させ、さらに前記収縮リング2の前記傾
斜下面と当接する傾斜上面を有する第2環状体で
ある収縮リング保持リング3を隣接させて構成さ
れている。
さらに、前記パツキン4は第1図に示すように
内径および外径方向に締しろ10が押圧されて保
持され、また、前記楔リング1には、第2図に示
すように環状突起6の頂部から内径方向側面に貫
通する4ケ所の等配油穴7が設けられ、また前記
収縮リング2には第3図に示すように、一側に内
径側と外径側を連結する溝型に形成された等配油
溝8が4ケ所設けられている。
そして、上記のように構成されたこの考案の密
封装置はパツキンハウジング5に設けられたパツ
キン溝15に収納保持されている。
次に前記のものの作用について説明する。
第1図に示すこの考案の密封装置においては、
前述のごとく、内径および外径方向に延びるシー
ルリツプ部11を有するU字型断面の環状弾性体
であるパツキン4のU溝9の内部に、第2図に示
す楔リング1の環状突起6を挿嵌し、さらに前記
楔リング1に収縮リング保持リング3によつて保
持された第3図に示す収縮リング2を隣接させて
設けたことによつて、低温時において前記収縮リ
ング2が内径方向、すなわち第1図中の矢印a方
向に収縮したときに、この収縮リング2は、その
傾斜下面が前記収縮リング保持リング3の傾斜上
面と協動して、シヤフト16の軸方向、すなわち
第1図中の矢印b方向に移動し、これに隣接した
前記楔リング1を前記矢印b方向に押圧して、前
記楔リング1に設けられた環状突起6を、前記パ
ツキン4のU溝9内に押し込むこととなる。
この動作によつて楔効果を生じて、前記パツキ
ン4のU溝9を形成するシールリツプ部11を内
径および外径方向(拡開方向)、すなわち第1図
中の矢印c方向に押し広げることになり、これに
よつてシールリツプ部11における締しろ10の
増加をもたらすので、密封装置の低温時における
締しろ確保が容易になるので、低温密封性を向上
させることが可能となるものである。
しかも、前記収縮リング2は低温の状態に応じ
て収縮するので前記収縮リング保持リング3と協
動して出没することとなり、これによつてパツキ
ンの拡開を温度に応じて行なうので常に良好なシ
ール効果を得ることができるものである。
また、前記実施例におけるU字型断面を有する
環状弾性体のパツキン4としては従来のパツキン
が使用可能であり、さらに装着が容易で、しかも
従来のもののように低温用ゴムリング等の挿入物
の脱落あるいは破損等の不具合は発生せず、さら
にパツキンハウジング5のパツキン溝15内での
パツキン4の保持が充分なので反転等を起こすこ
ともなくなるものである。
なお、前記実施例においては、楔リング1に4
ケ所の等配油穴7を、また、収縮リング2に4ケ
所の等配油溝8をそれぞれ設けた例を示したが、
これに限定することなく、等配油穴7および等配
油溝8は何ケ所でも良く、さらに収縮リング2
と、収縮リング保持リング3との断面形状は、互
いに協動して収縮リング2の収縮時に楔リング1
を押圧するものであればどのような断面形状であ
つても良いものである。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、
密封装置の低温時における締しろの確保を容易に
することができるので、低温密封性を向上させる
ことができ、しかも、低温時の収縮追随性にもす
ぐれているなどのすぐれた効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案による密封装置をシヤフト
に環装した状態の断面図、第2図はこの考案によ
る密封装置の構成部材である楔リングの平面図、
第3図はこの考案による密封装置の構成部材であ
る収縮リングの平面図、第4図a〜cは従来の低
温用パツキンの断面図、第5図は従来の低温用パ
ツキンをシヤフトに環装した状態の断面図であ
る。 1……楔リング、2……収縮リング、3……収
縮リング保持リング、4,14……パツキン、5
……パツキンハウジング、6……環状突起、7…
…等配油穴、8……等配油溝、9……U溝、1
0,20……締しろ、11,21……シールリツ
プ部、12……低温用ゴムリング、15……パツ
キン溝、16……シヤフト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. U字型断面を有する第1環状弾性体のU溝に、
    一側に楔状の環状突起を有する第2環状弾性体の
    前記環状突起を挿嵌し、さらに低温時に収縮率の
    高い金属あるいは合成樹脂等からなる第1環状体
    と、この第1環状体を保持する第2環状体とを設
    け、前記第1環状体の収縮時に、第1環状体が前
    記第2環状体と協動して前記第2環状弾性体を押
    圧し、これにより、前記第2環状弾性体の環状突
    起が前記第1環状弾性体のU溝を拡開することを
    特徴とする密封装置。
JP1985150443U 1985-10-01 1985-10-01 Expired JPH031660Y2 (ja)

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JP1985150443U JPH031660Y2 (ja) 1985-10-01 1985-10-01

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JP1985150443U JPH031660Y2 (ja) 1985-10-01 1985-10-01

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Publication Number Publication Date
JPS6259365U JPS6259365U (ja) 1987-04-13
JPH031660Y2 true JPH031660Y2 (ja) 1991-01-18

Family

ID=31066591

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JP1985150443U Expired JPH031660Y2 (ja) 1985-10-01 1985-10-01

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07113422B2 (ja) * 1989-04-07 1995-12-06 株式会社阪上製作所 シール装置
ES2224682T3 (es) * 1999-06-29 2005-03-01 Ampo, S. Coop. Junta de estanqueidad super elastica para instaladores de procesado de gas natural.
JP5318471B2 (ja) * 2008-06-13 2013-10-16 三菱電線工業株式会社 シール構造体

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JPS6259365U (ja) 1987-04-13

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