JP3003432U - 倒立保管型チューブ容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 倒立保管型チューブ容器のキャップ内への水
の浸入を防止する。 【構成】 チューブ１の肩部に、口部２にねじ合わせた
キャップ３の開口部の周囲を囲む水混入防止壁６を形成
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、チューブ容器、特に、口部にねじ合わせたキャップを下方に向け てチューブを倒立させて保管する倒立保管型チューブ容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

倒立保管型チューブ容器は、キャップを下方に向けてチューブを倒立させて保 管するため、保管中にチューブの内容物が口部に集まる。このため、内容物を最 後まできれいに絞り出すことができる。

【０００３】 この種の倒立保管型チューブ容器は、洗顔クリーム、クレンジングクリーム、 パック剤、フェイスクリーム等、バスルームや洗面所で使用されるものの容器と しても使用されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、バスルームや洗面所で使用される倒立保管型チューブ容器は、水が かかったり、漏れた手で持つことが多いので、チューブの胴部に付着した水が胴 部を伝わって下方のキャップ側に移動し、キャップの開口部の周囲とチューブの 肩部との間の間隙から水がキャップ内に浸入しやすく、不衛生であると共に、内 容物を変質させるおそれがある。

【０００５】 そこで、この考案は、倒立保管型チューブ容器のキャップ内への水の浸入を防 止しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記の課題を解決するために、チューブの肩部に、口部にねじ合 わせたキャップの開口部の周囲を囲む水混入防止壁を形成したのである。

【０００７】

【作用】

上記チューブを倒立させて保管した場合に、チューブの胴部に付着した水が胴 部を伝わって下方のキャップ側に移動しても、チューブの肩部には、キャップの 開口側端面を囲む水混入防止壁が形成されているので、胴部を伝わって移動して きた水は、肩部の水混入防止壁を伝わって、キャップの開口部の周囲よりも下方 位置に落下するため、キャップの開口部の周囲からキャップ内に水が浸入しない 。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【０００９】 図１及び図２に示すチューブ型容器は、チューブ１の口部２にねじ合わされた キャップ３の端面が平坦面に形成され、キャップ３を下方に向けてチューブ３を 倒立させた状態で保管できるようになっている。

【００１０】 上記チューブ１の口部２の外周面には、ねじ部が形成されている。

【００１１】 上記キャップ３は、外筒４と、この外筒４内に嵌められた内筒５の二重構造に なっており、内筒５の内周面に、上記口部２のねじ部にねじ合わせるねじ部が形 成されている。

【００１２】 上記チューブ１の肩部には、口部２にねじ合わされたキャップ３の開口部の周 囲を囲む水混入防止壁６が一体に形成されている。

【００１３】 この水混入防止壁６は、図３及び図４に示す実施例のように、チューブ１と別 体に形成してもよく、この実施例では、周囲に水混入防止壁６を形成した皿型部 材７が、チューブ１の口部２の付け根に嵌められている。

【００１４】 このように、チューブ１の肩部に、水混入防止壁６を形成すると、キャップ３ の開口部の周囲が水混入防止壁６の内側に嵌まり込むため、チューブ１を倒立し た状態に保管した場合に、チューブ１の胴部を伝わって水が移動しても、その水 はキャップ３の開口部を越えて下方に落下し、キャップ３内に浸入しない。

【００１５】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、倒立保管型チューブ容器のキャップ内への 水の浸入を防止できるので、内容物が変質しにくく、衛生的であるという効果が ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１実施例を示す一部縦断正面図

【図２】図１の分解斜視図

【図３】この考案の第２実施例を示す一部縦断正面図

【図４】図３の分解斜視図

【符号の説明】

１ チューブ ２ 口部 ３ キャップ ４ 外筒 ５ 内筒 ６ 水混入防止壁 ７ 皿型部材

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 チューブの口部外周面にねじ部を形成
   し、キャップの内周面に上記口部のねじ部にねじ合わさ
   れるねじ部を形成し、上記キャップを下方に向けてチュ
   ーブを倒立させて保管する倒立保管型チューブ容器にお
   いて、上記チューブの肩部に、口部にねじ合わせたキャ
   ップの開口部の周囲を囲む水混入防止壁を形成したこと
   を特徴とする倒立保管型チューブ容器。
2. 【請求項２】 上記水混入防止壁が、チューブと一体に
   形成されている請求項１記載の倒立保管型チューブ容
   器。
3. 【請求項３】 上記水混入防止壁が、チューブと別体に
   形成されている請求項１記載の倒立保管型チューブ容
   器。