JP3002917U - バリケード用支持脚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 積重した場合には合着し、荷崩れのおそれが
ないバリケード用支持脚提供しようとてするものであ
る。 【構成】 山形に折曲した左右の支脚１間に上部横杆３
と下部横杆４を設けて構成し、上記支脚の上部の補強リ
ブ８の前面に上部止定突片１５を突設すると共に、両支
脚の内外いずれかの側板の前面の左右対称位置に中間部
止定突片１６と下部止定突片１７を各々突設し、上記各
止定突片を他の支持脚に係合可能に形成したものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、工事現場等への侵入を阻止する際に用いるバリケードを構成するバ リケード用支持脚に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、工事現場等において、長寸のパイプと組合せてバリケードを組立てるバ リケード用支持脚は、組立て前の保管或いは運搬時に横倒し状態で積重が可能な ように、前後両面が平坦に形成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記した従来のバリケード用支持脚は、保管或いは運搬時に横 倒し状態で積重した場合、外部から衝撃、振動を受けると滑動して荷崩れを起こ し、これを防止するには、積重の後にロープ等で結束しなければならない難点が あった。

【０００４】 本考案は上記した従来例の難点に対処したもので、横倒し状態で積重した場合 に、各々が係合し合って荷崩を起こすおそれのないバリケード支持脚を提供しよ うとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るバリケード用支持脚は、山形に折曲した支脚間に上部横杆と下部 横杆を設けて構成し、上記支脚は外側板と内側板を壁板で連結して横断面Ｈ型に 形成すると共に、中間に複数個の補強リブを設けて構成し、上記支脚の上部の補 強リブの前面に上部止定突片を突設すると共に、両支脚の内外いずれかの側板の 前面の左右対称位置に中間部止定突片と下部止定突片を各々突設し、上記各止定 突片を他の支持脚の支脚に係合可能に形成したものである。

【０００６】

【作用】

本考案のバリケード支持脚は、各止定突片が上側に位置するように横倒しにし て順次積重すると、下方の支持脚の上部止定突片が上方の支持脚の補強リブに密 着して係合すると共に、下方の支持脚の中間部止定突片と下部止定突片が上方の 支持脚の内外のいずれかの側板に密着して結合し、積重した支持脚の滑動が防止 される。

【０００７】

【実施例】

以下、実施例について詳細に説明する。 １は合成樹脂からなる支持脚で、この支持脚１は、山形に折曲した左右の支脚２ 、２間に上部横杆３と下部横杆４を設けて構成されている。上記支脚２、２は、 外側板５と内側板６を壁板７で連結して横断面Ｈ型に形成され、中間には複数個 の補強リブ８が設けられている。上記の上部横杆３と下部横杆４は、いずれも上 板９と下板１０を壁板１１で連結すると共に、中間に複数個の補強リブ１２を設 けて形成されている。支脚２の頂部と下部横杆４の上面には、バリケード組立時 にパイプ１３を締付けるクランプ１４が各々取付けられている。１５は上部止定 突片で、支脚２の上部の補強リブ８の内面に前面へ突出状に形成され、図４のよ うに本支持脚１を積重した場合に、上部に位置する支持脚１の補強リブ８に密接 して係合するようになっている。１６は中間部止定突片で、左右に折曲された支 脚２、２の外側板５の上方部内側に左右対称させて前面へ突出状に形成され、図 ５のように本支持脚１を積重した場合に、上部に位置する支持脚１の外側板５に 密接して係合するようになっている。１７は下部止定突片で、左右に折曲された 支脚２、２の内側板６の下部内側に左右対称させて前面へ突出状に形成され、図 ６のように本支持脚１を積重した場合に、上部に位置する支持脚１の内側板６に 密接して係合するようになっている。

【０００８】 本バリケード用支持脚は、保管或いは運搬時に、図３のように各止定突片１５ 、１６、１７が上側に位置するように横倒しにして積重すると、下方の支持脚１ の上部止定突片１５が上方の支持脚１の補強リブ８に係合し、下方の支持脚１の 中間部止定突片１６が上方の支持脚１の外側板５に係合し、下方の支持脚１の下 部止定突片１７が上方支持脚１の内側板６に係合する。

【０００９】 本バリケード用支持脚を用いてバリケードを組立てるに当っては、２本の支持 脚１、１を用意し、一方の支持脚１と他方の支持脚１の頂部のクランプ１４、１ ４間にパイプ１３を締付け固定すると共に、一方の支持脚１と他方の支持脚１の 下部横杆４のクランプ１４、１４間にパイプ１３を締付け固定すると、図７のよ うに２本の支持脚と２本のパイプによってバリケードが組立てられる。

【０００１０】 尚、上記の実施例においては、中間部止定突片１６を左右の外側板５に形成し たが、内側板６に形成してもよく、又下部止定突片１７を左右の内側板６に形成 したが、外側板６に形成してもよい。これらの止定突片１６、１７は、支脚２を 構成する外側板５と内側板６のいずれに形成しても、目的を達成することができ る。

【０００１１】

【考案の効果】

本考案に係るバリケード用支持脚は、上記した実施例の説明によって明らかな ように、支脚の上部の補強リブに上部止定突片を突設すると共に、両支脚の内外 いずれかの側板の左右対称位置に中間部止定突片と下部止定突片を各々突設した ので、バリケードに組立てる以前の状態においては、保管或いは運搬時に、２本 以上の支持脚を各止定突片が上側に位置するように横倒しにして積重すると、下 方の支持脚の上部止定突片が上方の支持脚の補強リブに密接して係合し、下方の 支持脚の中間部止定突片が上方の支持脚の外側板に密接して係合し、下方の支持 脚の下部止定突片が上方の支持脚の内側板に密接して係合し、積重された各バリ ケード支持脚は、３種類の止定突片によって合着状態となり、運搬或いは保管中 に外部より衝撃、振動等を受けても、前後左右方向への滑動は阻止され、ロープ 等で結束しなくても、荷崩れを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図である。

【図２】本考案の左側面図である。

【図３】本考案の積重状態の側面図である。

【図４】本考案の積重時の上部止定突片の係合状態を示
す拡大断面図である。

【図５】本考案の積重時の中間部止定突片の係合状態を
示す拡大断面図である。

【図６】本考案の積重時の下部止定突片の係合状態を示
す拡大断面図である。

【図７】本考案を用いて組立てたバリケードの斜視図で
ある。

【符号の説明】

１…支持脚 ２…支脚 ３…上部横杆 ４…下部横杆 ５…外側板 ６…内側板 ７…壁板 ８…補強リブ ９…上板 １０…下板 １１…壁板 １２…補強リブ １３…パイプ １４…クランプ １５…上部止定突片 １６…中間部止定突片 １７…下部止定突片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 山形に折曲した左右の支脚間に上部横打
   と下部横杆を設けて構成し、上記支脚は、外側板と内側
   板を壁板で連結して横断面Ｈ型に形成すると共に、中間
   に複数個の補強リブを設けて構成し、上記支脚の頂部と
   下部横杆の上面にパイプ締付用のクランプを各々取付
   け、上記支脚の上部の補強リブの前面に上部止定突片を
   突設すると共に、両支脚の内外いずれかの側板の前面の
   左右対称位置に中間部止定突片と下部止定突片を各々突
   設し、上記各止定突片を他の支持脚の支脚に係合可能に
   形成したことを特徴とするバリケード用支持脚。