JP2002206338A - プラスチック製パネル - Google Patents

プラスチック製パネル

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JP2002206338A
JP2002206338A JP2001340329A JP2001340329A JP2002206338A JP 2002206338 A JP2002206338 A JP 2002206338A JP 2001340329 A JP2001340329 A JP 2001340329A JP 2001340329 A JP2001340329 A JP 2001340329A JP 2002206338 A JP2002206338 A JP 2002206338A
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side plate
plate portion
ribs
reinforcing
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JP2001340329A
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Shigeki Kanao
茂樹 金尾
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Kanaflex Corp Co Ltd
Original Assignee
Kanaflex Corp Co Ltd
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G9/00Forming or shuttering elements for general use
    • E04G9/02Forming boards or similar elements
    • E04G2009/028Forming boards or similar elements with reinforcing ribs on the underside

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量が増大することを抑制しながらも、強度
的に優れ、しかも仮止めを確実に行うことができ、さら
には型枠以外の他の目的にも使用することができるプラ
スチック製パネルを提供する点にある。 【解決手段】 多数の中空部16を備えたパネル本体1
7と、このパネル本体17の左右両側それぞれにパネル
厚み方向同一の方向に開放され、かつ、上下方向全域に
渡る凹溝18が形成された連結部19とを備えて、プラ
スチック製パネルを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート壁構
造物を構築するために、室内側及び室外側に間隔を隔て
て型枠として配設されるものに主として用いるプラスチ
ック製パネルに関し、詳しくは、型枠の他、間仕切り用
壁材やドア及びテーブルの芯材あるいは建築現場用の足
場板、さらには漬け物を漬け込むときの重し板等の多数
の目的に使用することができるプラスチック製パネルに
関する。
【0002】
【従来の技術】型枠について説明すれば、従来からベニ
ヤ板でなる木製の型枠が使用されているが、10回程度
の使用で廃棄処分となるため、コスト面において不利に
なってしまう。このため、近年において30回程度の使
用が可能なプラスチック製型枠の開発が行われている。
そして、プラスチック製型枠としては、左右方向一列に
多数の中空部を備えた構造の各種のものが提案されてい
る。そして、室内側又は室外側に一直線状に多数の型枠
を配置した後、配置方向で隣り合う型枠同士を容易に仮
止めすることができるように、型枠の左右方向両端にそ
れぞれ、隣り合う型枠同士を嵌合固定するための嵌合部
を備えさせたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように型枠の左
右両端それぞれに、嵌合部を左右方向へ突出形成してい
ると、型枠全体の大型化及び重量の増大化を招き、取扱
上において不利になることがあった。又、型枠を運搬又
は設置する場合のハンドリング時に、前記突出している
嵌合部が他物に接当してしまい、嵌合部を破損させてし
まうことがあり、仮止めすることができないというトラ
ブルも発生していた。
【0004】本発明が前述の状況に鑑み、解決しようと
するところは、重量が増大することを抑制しながらも、
強度的に優れ、しかも仮止めを確実に行うことができ、
さらには型枠以外の他の目的にも使用することができる
プラスチック製パネルを提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、多数の中空部を備えたパネル本体と、この
パネル本体の左右両側それぞれにパネル厚み方向同一の
方向に開放され、かつ、上下方向全域に渡る凹溝が形成
された連結部とを備えさせて、プラスチック製パネルを
構成している。前記プラスチック製パネルを用いてコン
クリート壁構造物を構築する場合には、まず構築する箇
所を挟んで両側又は一方側(他方側には別のパネルを配
置してもよい)に位置する箇所にプラスチック製パネル
を配置し、パネル併設方向で隣り合うパネルの端部の凹
溝に入り込むコの字状のクランプ等の止め具により両者
を仮止めする。この後、セパレータ等の間隔保持部材に
より両側に配置したパネルの間隔を所定間隔に維持した
状態で縦桟木や角鋼管等からなる支保工材及び緊結材に
より固定した後、型枠間にコンクリートを打設し、養生
硬化後において前記支保工材、緊結材、全てのパネルを
取り外して、コンクリート壁構造物を構築するのであ
る。そして、前記コンクリートを打設しているときの流
動圧をプラスチック製パネルが受けても、多数の中空部
を備えた強度を有するパネル本体が前記流動圧を良好に
受け止めることができる。又、パネルの左右端部に従来
のような連結用の突出部がないから、運搬時等における
破損等の心配がないだけでなく、重量が増大することが
ない。又、パネルに突出部がないから、間仕切り用壁材
として利用したり、ドアやテーブルの芯材として利用し
たり、建築現場用の足場板として利用したり、漬け物を
漬け込むときの重し板として利用する等、いろんな目的
で使用することができる。
【0006】表側板部と、この表側板部の左右両端のそ
れぞれに備えさせた平面視において矩形状で中空の補強
部と、前記表側板部の裏面側に前記補強部の裏面とほぼ
面一状で平行な状態で位置し、かつ、前記補強部の間に
所定間隔を置いて配置できるように左右幅寸法が該表側
板部よりも小さな寸法に設定された裏側板部と、前記裏
側板部の左右両端とこれに対応する前記表側板部の裏面
とを板厚方向で連結し、かつ、該両板部の上下寸法と等
しい上下寸法を有する第1縦リブと、前記裏側板部の左
右方向一端から他端に渡る表面と前記表側板部の裏面と
を左右方向に適当間隔を置いて該両板部の2つの面に対
して板厚方向で連結し、かつ、該両板部の上下寸法と等
しい上下寸法を有する複数の補強用の第2縦リブと、前
記第1縦リブの前記補強部側側面と該補強部の該縦リブ
側側面とを前記表側板部の板厚方向ほぼ中央部で左右方
向で連結し、かつ、該表側板部の上下寸法と等しい上下
寸法を有する連結用の横リブとから、プラスチック製パ
ネルを構成してもよい。前記プラスチック製パネルを用
いてコンクリート壁構造物を構築する場合には、請求項
1と同様にまず構築する箇所を挟んで両側又は一方側
(他方側には別のパネルを配置してもよい)に位置する
箇所にプラスチック製パネルを配置し、パネル併設方向
で隣り合うパネルの端部に第1縦リブと第2縦リブと横
リブとにより形成される凹溝内に入り込むコの字状のク
ランプ等の止め具により両者を仮止めする。この後、セ
パレータ等の間隔保持部材により両側に配置したパネル
の間隔を所定間隔に維持した状態で縦桟木や角鋼管等か
らなる支保工材及び緊結材により固定した後、型枠間に
コンクリートを打設し、養生硬化後において前記支保工
材、緊結材、全てのパネルを取り外して、コンクリート
壁構造物を構築するのである。そして、前記コンクリー
トを打設しているときの流動圧のうちのプラスチック製
パネルを撓ませる方向に作用する方向、つまり表側板部
の表面に対してほぼ垂直となる方向の圧力に対して最も
強度の強い向きに配置された縦リブにて確実に抑制する
ことができる。又、パネルの左右端部に従来のような連
結用の突出部がないから、運搬時等における破損等の心
配がないだけでなく、重量が増大することがない。又、
パネルに突出部がないから、間仕切り用壁材として利用
したり、ドアやテーブルの芯材として利用したり、建築
現場用の足場板として利用したり、漬け物を漬け込むと
きの重し板として利用する等、いろんな目的で使用する
ことができる。
【0007】前記裏側板部の左右両端及びこれらにそれ
ぞれ対抗位置する前記補強部の角部にそれぞれ、左右方
向に突出する突出部を形成している。上記のように突出
部を備えさせることによって、プラスチック製パネルを
型枠として使用する場合に特に有利になる。つまり、図
14に示すように、裏側板部22の左右両端、つまりパ
ネル併設方向内側に位置する突出部26Aを、パネル1
の脱型時においてバール28をパネル1の凹溝18内に
突っ込んでパネル1の端部をコンクリートAから引き剥
がすときの支点として利用することができる。又、前記
補強部21の角部、つまりパネル併設方向内側に位置す
る突出部26Aは、図15に示すように、パネル連結用
の挟持部材としてのコの字状のクランプ13の爪部13
Aを係止させるための被係止部として利用することがで
きる。
【0008】前記裏側板部の左右両端及びこれらにそれ
ぞれ対抗位置する前記補強部の角部にそれぞれ、左右方
向に突出する突出部を形成し、前記横リブと前記補強部
と前記第1縦リブとで形成される凹溝内に入り込んで該
補強部の裏面と前記裏側板部とを面一状に連結する平面
視ほぼコの字状の嵌合部材を備えている場合には、図1
8(a),(b)及び図19に示すように、間仕切り壁
材(の芯材)として有効に利用することができる。
【0009】コンクリート打設側の表側板部と、これと
は反対側に平行な状態で位置する裏側板部と、前記表側
板部の内面と裏側板部の内面とを左右方向に沿って適当
間隔をおいて該両板部の内面に対して板厚方向で連結
し、かつ、該板部の上下寸法とほぼ等しい上下寸法を有
する多数の縦リブと、これら縦リブの連結方向中間部同
士を連結し、かつ、前記板部の上下寸法とほぼ等しい上
下寸法を有する多数の補強用横リブとを備え、コンクリ
ート打設箇所を挟んで両側に位置する型枠同士の間隔を
保持するための間隔保持部材を該型枠に貫通させる箇所
の左右両側に位置する特定の2つの縦リブ間の間隔を他
の縦リブ間の間隔よりも狭くしたことを特徴としてい
る。前記プラスチック製パネルを用いてコンクリート壁
構造物を構築する場合には、請求項1と同様にまず構築
する箇所を挟んで両側又は一方側(他方側には別のパネ
ルを配置してもよい)に位置する箇所にプラスチック製
パネルを配置し、パネル併設方向で隣り合うパネルの端
部に第1縦リブと第2縦リブと横リブとにより形成され
る凹溝内に入り込むコの字状のクランプ等の止め具によ
り両者を仮止めする。この後、セパレータ等の間隔保持
部材により両側に配置したパネルの間隔を所定間隔に維
持した状態で縦桟木や角鋼管等からなる支保工材及び緊
結材により固定した後、パネル間にコンクリートを打設
し、養生硬化後において前記支保工材、緊結材、全ての
型枠を取り外して、コンクリート壁構造物を構築するの
である。そして、前記コンクリートを打設しているとき
の流動圧のうちのプラスチック製パネルを撓ませる方向
に作用する方向、つまり表側板部の表面に対してほぼ垂
直となる方向の圧力に対して最も強度の強い向きに配置
された縦リブにて確実に抑制することができる。そし
て、前記縦リブが前記流動圧を受けて変形することを補
強用横リブにて抑制することができる。しかも、前記流
動圧が最も作用する部分である型枠間の間隔を保持する
ための間隔保持部材を貫通させる箇所の左右両側に位置
する特定の2つの縦リブ間の間隔を他の縦リブ間の間隔
よりも狭くすることによって、その箇所での強度アップ
を図り、変形や破損等が発生することを回避することが
できる。
【0010】前記縦リブ及び補強用横リブの肉厚を前記
板部の肉厚よりも薄くすることによって、パネルの軽量
化を図ることができる。そして、前記縦リブの連結方向
が流動圧により型枠を撓ませる方向と同一であることか
ら、縦リブの肉厚を厚くしなくても、流動圧に十分耐え
ることができる。又、補強用横リブは、前記縦リブ自体
が変形することを抑制するためであるから、これら補強
用横リブの肉厚も薄くすることが可能になり、更にパネ
ルの軽量化を図ることができる。
【0011】前記表側板部の左右の横幅寸法に対して前
記裏側板部の左右の横幅寸法を短く設定し、前記裏側板
部の左右両端内面それぞれとこれに対応する前記表側板
部の左右両側の内面とが前記縦リブにより連結され、前
記表側板部の両端の内面から裏側板部側へ前記縦リブを
延出し、これら2つの縦リブの連結方向中間部同士を前
記補強用横リブにより連結し、型枠同士を面一状に並べ
た状態で隣り合う型枠の左右一端部同士が接当する縦リ
ブの遊端部同士を留め具により仮止め可能に構成するこ
とによって、パネル同士の仮止めを挟持部材により容易
迅速に行うことができる。しかも、パネル同士を面一状
に並べることによりパネルの端部の縦リブ同士が重なり
合うことになり、その部分での変形を抑制することがで
きるから、裏側板部の左右端と端部の縦リブとの間の隙
間が発生しても、その部分での永久変形や破損等を回避
することができる。又、縦リブの遊端部を掴んで型枠を
持ち運ぶことができる。
【0012】前記左右方向両端側それぞれに位置する2
枚の縦リブ及びこれら縦リブ同士を連結する補強用横リ
ブの肉厚をこれらを除いた縦リブ及び補強用横リブの肉
厚よりも厚くすることによって、強度的に弱くなる部分
の補強をすることができる。
【0013】前記裏側板部のうち、前記左右端部それぞ
れから第2番目に位置する縦リブと第3番目に位置する
縦リブとの間に上下方向全域に渡る開口部を形成するこ
とによって、請求項8の構成に比べて開口部での強度低
下を小さく抑えることができる。そして、この開口部を
利用して前述のように挟持部材にて隣り合う型枠同士を
挟持して仮止めすることができる。
【0014】前記型枠を異形押出成形により製造するこ
とによって、連続的に成形することができながらも、型
枠の寸法を自由に設定することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に、本発明のプラスチック製
パネル1を、コンクリート壁構造物を構築するための型
枠として用いた場合を示しており、長方形状に形成した
ものが示されている。前記型枠1は、異形押出成形によ
り製造することによって、連続的に成形することができ
ながらも、型枠の寸法を自由に設定することができる利
点があるが、分割金型を用いて製造してもよい。ここで
いう異形押出というのは、図2において後述の左右方向
に一直線上に配置された多数の補強用横リブ1Dを境界
として前後方向で異なる形状(非対称となる形状)を押
し出すものを言う。又、前記型枠1を形成するためのプ
ラスチック材料としては、ポリエチレンを用いる他、ポ
リエチレンよりも透明で繰り返し折り曲げによく耐える
ポリプロピレンを用いてもよいが、他の合成樹脂を用い
てもよい。又、前記型枠1の形状は、長方形の他、正方
形等でもよい。
【0016】前記型枠1の大きさは、例えば長辺短辺が
1800mm×600mmで、厚さが60mmである
が、本発明は、前記寸法に限定されるものではない。
【0017】前記型枠1は、図1及び図2に示すよう
に、コンクリート打設側の長方形状の表側板部1Aと、
これとは反対側に平行な状態で位置し、かつ、上下寸法
が表側板部1Aと同一で左右幅寸法が表側板部1Aより
も少し小さな寸法を有する長方形状の裏側板部1Bと、
前記表側板部1Aの内面と裏側板部1Bの内面とを左右
方向に沿って適当間隔をおいて該内面に対して垂直方向
で連結し、かつ、該板部1A又は1Bと上下寸法がほぼ
等しい上下寸法を有する多数の板状の縦リブ1C,1L
(左右両端に位置する2つの縦リブ1L,1Lの裏側板
部1B側端部は後述の開口1Kを形成するために裏側板
部1B,1Bに連結されていない)と、これら縦リブ1
C,1Lの連結方向中間部同士を連結し、かつ、前記板
部1A又は1Bと上下寸法がほぼ等しい上下寸法を有す
る多数の補強用横リブ1D,1Mとを備えている。前記
表側板部1A及び裏側板部1Bの肉厚を同一に設定し、
前記左右両端に位置する全部で4つの縦リブ1Lを除い
た残りの縦リブ1Cの肉厚を表側板部1Aの肉厚よりも
薄くし、前記左右両端に位置する補強用横リブ1Mを除
いた残りの補強用横リブ1Dの肉厚を前記縦リブ1Cの
肉厚よりも薄くすることによって、型枠としての強度を
維持することができながらも、型枠の軽量化を図ること
ができるようにしている。前記縦リブ1Cの肉厚を表側
板部1Aの肉厚よりも薄くし、補強用横リブ1Dの肉厚
を前記縦リブ1Cの肉厚よりも薄くすることによって、
型枠の軽量化を図ることができる利点があるが、コンク
リート圧等によっては、縦リブ1C及び補強用横リブ1
Dの肉厚を、表側板部1Aの肉厚と同等又は表側板部1
Aの肉厚よりも厚く構成して実施することもできる。
【0018】又、前記のように裏側板部1Bの左右寸法
を表側板部1Aよりも少し小さくすることによって、型
枠1の裏面側の左右両端に上下方向全域に渡る開口1K
を形成している。前記開口1Kを形成することによりそ
の部分での強度低下を補うために、左右端側に位置する
4つの縦リブ1L及びこれら2つの縦リブ1L,1L同
士を連結する補強用横リブ1Mを前記表側板部1Aの肉
厚と同等又はそれよりも厚くしている。特に、左右端そ
れぞれに位置する最も強度的に弱くなる部分である縦リ
ブ1Lの遊端部1Eの厚みを表側板部1Aの肉厚よりも
厚くすることによって、その部分での変形や破損等が発
生しないようにしている。そして、前記開口1Kを形成
することによって、図1に示すように、前記縦リブ1L
の遊端部1EにほぼU字形状の留め具2(図6参照)を
貫通させるための円形の孔3を上下方向複数箇所に容易
に形成することができ、図6に示すように、複数の型枠
1を面一状態に配置した状態で隣り合う型枠1,1それ
ぞれの接当端部である縦リブ1C,1Cの遊端部1E,
1Eに形成の円形の孔3,3に留め具2を貫通すると共
に後述の延出部2B及び本体部2Aの互いに接近した直
線部分2C,2Cにて挟み込むことによって、仮止めで
きるようにしている。前記留め具2は、図6に示すよう
に、両端部が互いに接近したU字状の本体部2Aと、こ
の本体部2Aの一端からL字状に延出形成された延出部
2Bとからなっているが、留め具2の形状は図に示され
るものに限定されるものではない。前記縦リブ1Cの遊
端部1Eを掴んで型枠1を持ち運ぶことができる利点が
ある。
【0019】又、図1に示すように、型枠1の上下端そ
れぞれに端閉止用の樹脂製(ゴム製又は金属製等でもよ
い)キャップ4を嵌合することによって、型枠1内に打
設時のコンクリートの一部が型枠1内に上下端から入り
込むことがないようにしてもよい。前記キャップ4は、
板状で、かつ、型枠1の上下端の全域を覆うことができ
る大きさの長方形状に形成された板部4Aと、この板部
4Aに一体化され、かつ、型枠1の上下端の多数の開口
1Hの特定の開口1Hに内嵌することができる角筒状
(円筒状でもよい)の多数の嵌合部4Bとからなってい
る。又、前記板部4Aの長手方向両端のそれぞれに孔4
Kが形成されており、図4に示すように、上下方向に型
枠1,1を配置したときに上下に位置する板部4A,4
Aの孔4K,4K(図では見えていない)に前記U字形
状の留め具2を貫通する(図6参照)ことによって、上
下の型枠1,1の位置決めが行えるようにしている。
【0020】前記キャップ4又は後述のキャップ30
を、図27又は図29(a),(b)に示すように構成
してもよい。つまり、キャップ53を構成する板部53
Aの幅寸法を、型枠1の厚み方向の寸法よりも少し大き
な寸法(ここでは型枠1の厚み方向の寸法60mmに対
して15mm〜20mm大きな寸法にしているが、これ
ら寸法以外に設定してもよい)に設定することによっ
て、図28に示すように、敷き桟木51に金槌55を用
いて釘52を打ち込むことにより板部53Aを介して型
枠1を確実に固定するための釘打ち代53Gを備えさせ
ることができるようにしている。図27では、前述と同
様に樹脂製のものを示し、釘打ち用の孔53Kが予め形
成されているが、ゴム製の場合は、孔53Kを不要にす
ることができる利点がある。又、図29(a)では、金
属製のものを示し、図27で示した矩形状の嵌合部53
Bがコの字形状のバネ鋼でなっており、型枠1の開口1
6に嵌合部53Bが挿入されることにより嵌合部53B
の一方の先端テーパー部53bが他方の垂直板部53c
側に移動され、先端テーパー部53bの復元力を利用し
て型枠1にキャップ53を固定することができるように
している。尚、前記嵌合部53Bは、板部53Aに対し
て溶接又はビス止め等により固定されている。又、図2
9(b)では、図29(a)と同様に金属製のものを示
し、図29(a)のコの字形状のバネ鋼に代えて、少な
くとも一端(両端でもよい)がビス54により固定され
たコイルスプリング53Bを用いている。そして、短縮
側に操作しながらコイルスプリング53Bを型枠1の空
間16内に挿入することにより、コイルスプリング53
Bの弾性復元力を利用して型枠1にキャップ53を固定
することができるようにしている。
【0021】又、図7に示すように、型枠1を建て込む
際に前記縦リブ1Lの遊端部1Eを他物や型枠1同士の
接当により損傷させることがないようにするための角柱
状の保護ゴム5を開口1Kを通して型枠1内部に配置し
てもよい。このように保護ゴム5を配置することによっ
て、縦リブ1Cの遊端部1Eへの接当による衝撃力を緩
和することができるのである。尚、図7に示すように、
裏側板部1Bの端部に左右幅方向外方側に少し延出した
延出部1Fを備えさせることによって、前記入り込ませ
た保護ゴム5が型枠1から離脱することを回避すること
ができるようにしている。
【0022】又、前記型枠1,1間の間隔を保持するた
めの間隔保持部材(セパレータ)6を貫通させる箇所
(図では左右方向3箇所であるが何箇所設けてもよい)
の左右両側に位置する特定の2つの縦リブ1G,1G間
の間隔を他の縦リブ1C,1C間の間隔よりも狭くして
あり、最もコンクリート圧(流動圧)が加わる箇所の強
度を高めることができるようにしている。そして、図1
に前記間隔保持部材6を貫通させる多数の貫通孔7を形
成した型枠1を示している。これら貫通孔7は、施工現
場毎において異なる壁面の仕上がり精度に応じて位置及
び個数を変更することになるので、施工現場で開けるこ
とが一般的であるが、製造時に開けるようにしてもよ
い。又、前記型枠1は、透明度があるため、前記間隔保
持部材(セパレータ)6を貫通させる箇所の左右の縦リ
ブ1C,1Cを透過して位置の確認を行うか、又はマー
ク等を型枠1の裏面側に付しておけば、より明確に縦リ
ブ1C,1Cの位置を確認することができる。
【0023】前記のように室内側又は室外側に位置する
型枠1の仮止めが完了した後は、室外側又は室内側にセ
パレータ等の前記間隔保持部材6(図3(a)参照)に
より前記型枠1から所定間隔を隔てて前記と同一の型枠
1(他の型枠でもよい)を配置し、これら型枠1,1を
裏面側から角鋼管8等からなる支保工材及びフォームタ
イ等からなる緊結材9により固定(図3(a)参照)し
た後、前記型枠1,1間にコンクリートを打設し、図3
(a)に示すように養生硬化後において、前記支保工
材、緊結材9、両側の型枠1,1を取り外して、図3
(b)に示すように、コンクリート壁構造物Aを得るこ
とができる。本発明の型枠1を用いることによって、縦
桟木が不要になる利点がある。又、前記角鋼管8、フォ
ームタイ等の形状及び具体構成は、図に示す構成に限定
されるものではない。
【0024】前記型枠1の左右両端の縦リブ1Lを、図
5に示すように型枠の厚み方向中間部ほど型枠の左右方
向内方側に湾曲した円弧状の湾曲部に形成してあり、成
型誤差があっても、併設した型枠1,1同士の表側板部
1A,1Aの角部同士が隙間のない状態で接当させるこ
とができ、併設される型枠1,1同士が面一状であるか
否かを表側板部1A,1Aの角部同士を触るだけで容易
に確認することができる。図5では、併設した型枠1,
1の左右端部同士の間に大きな隙間10が発生すること
になるが、図8に示すように、併設した型枠1,1の縦
リブ1L,1Lの遊端部1E,1E同士のみに隙間11
が発生するように構成することによって、縦リブ1L,
1Lの接当面積を増大させることができ、その箇所での
強度アップを図ることができる。
【0025】前記型枠1を、図9及び図10に示すよう
に構成してもよい。図9及び図10に示す型枠1の両端
部以外は、前記示した型枠1(図1及び図2のもの)と
同一であるため、同一符号を付すと共に説明を省略す
る。つまり、前記裏側板部1Bのうち、前記左右端部そ
れぞれから第2番目に位置する縦リブ1Nと第3番目に
位置する縦リブ1Pとの間に上下方向全域に渡る開口部
12を形成することによって、図1で示した型枠1で
は、遊端部1Eが極端に強度低下することを小さく抑え
ることができるようにしている。図10に示す補強用横
リブ1Mは、他の補強用横リブ1Dの肉厚よりも厚く、
しかも左右幅も広くしてその部分での強度低下を抑制す
ることができるようにしている。又、図10に示すよう
に、矢印で示す方向に移動させて型枠1,1の左右端部
同士を接当させた状態で、前記開口部12を利用してほ
ぼコの字状の挟持部材(クランプ)13にて隣り合う型
枠1,1同士を挟持して仮止めすることができ、図1の
ように遊端部1Eに長孔3を形成するものに比べてその
分強度低下を抑えることができる。前記開口部12を形
成することによって、型枠1の左右端部を掴んで運搬す
ることができる利点がある。図に示す14は、前記挟持
部材13の両側内面に形成した突起部15に係止して挟
持部材13が型枠1,1から外れることを防止するため
に型枠1側に形成した係止部であり、上下方向全域に形
成してもよいし、特定箇所のみ形成してもよい。又、こ
のような外れ防止用の係止部14等はあった方がよい
が、無くてもよい。
【0026】図2において、前記補強用横リブ1Dを左
右方向一直線上に並ぶように配置したが、図11に示す
ように、隣り合う補強用横リブ1D,1Dが左右方向に
おいて互い違いに位置するように配置してもよく、縦リ
ブ1C,1C間を連結する位置は、図11のように規則
的でなくてもよい。
【0027】図9で示した型枠1の補強用横リブ1D,
1Mを省略して簡素な型枠1に形成して実施することも
できる。この型枠1を、図12及び図13に示し、図で
は左右の寸法を非常に短くしたものを示している。この
型枠1は、多数(図では5個であるが、何個でもよい)
の中空部16を備えたパネル本体17と、このパネル本
体17の左右両側それぞれにパネル厚み方向同一の方向
に開放され、かつ、上下方向全域に渡る凹溝18が形成
された連結部19とを備えている。前記中空部16のう
ちの左右方向中央に位置する中空部16が他の中空部1
6よりも左右幅が小さくなっているのは、その中空部1
6に前記間隔保持部材6を貫通させることから、その部
分での強度低下を回避するためである。又、図12に示
す30は、型枠1の上下端部を閉じるためのキャップで
あり、前述のキャップ4と同様に、長方形状に形成され
た板部30Aと、この板部30Aに一体化され、かつ、
特定の中空部16に内嵌することができる角筒状(円筒
状でもよい)の嵌合部30Bと、留め具2(図示せず)
により上下に配置される型枠1,1同士を貫通連結する
ための左右一対の孔30K,30Kとを備えている。詳
述すれば、長方形状の表側板部20と、この表側板部2
0の左右両端のそれぞれに一体的に備えさせた平面視に
おいてほぼ長方形状で中空の補強部21と、前記表側板
部20の裏面側に前記補強部21の裏面とほぼ面一状で
平行な状態で位置し、かつ、前記補強部21の間に所定
間隔を置いて配置できるように左右幅寸法が該表側板部
20よりも小さな寸法に設定された裏側板部22と、前
記裏側板部22の表面のうちの左右両端に位置する表面
と前記表側板部20の裏面とを該両板部20,22の2
つの面に対して垂直方向で連結し、かつ、該両板部2
0,22の上下寸法と等しい上下寸法を有する第1縦リ
ブ23と、前記裏側板部22の左右方向一端から他端に
渡る表面と前記表側板部20の裏面とを左右方向に適当
間隔を置いて該両板部20,22の2つの面に対して左
右方向と垂直する方向で連結し、かつ、該両板部20,
22の上下寸法と等しい上下寸法を有する複数の補強用
の第2縦リブ24と、前記第1縦リブ23の前記補強部
側面と該補強部の該縦リブ側面とを前記表側板部20の
板厚方向ほぼ中央部で左右方向に連結し、かつ、該表側
板部20の上下寸法と等しい上下寸法を有する横リブ2
5とを備えている。
【0028】前記裏側板部22の左右両端及びこれらに
それぞれ対抗位置する補強部21の角部にそれぞれ、左
右方向に突出する突出部26A,26Bを形成してい
る。従って、打設されたコンクリートAから型枠1を脱
型する場合に、図14に示すように、バール28を型枠
1の一方の凹溝18内に入れて、裏側板部22の左右両
端に備えさせた突出部26Aを支点フックとして利用す
ることができるようにしている。又、図15及び図16
に示すように、前記補強部21の角部に備えさせた突出
部26Bにほぼコの字状の挟持部材13の爪部(内側湾
曲部)13A,13Aが係合する(抱き込む)ことによ
り挟持部材13の爪部13A,13Aによる挟持が解除
されることを回避することができる利点がある。尚、図
15に示す10は、併設される型枠1,1の補強部2
1,21の端面同士間に発生する前述した隙間である。
又、前記突出部26A,26Bは、図13及び図14に
も示すように2つの角部を曲面状になるように丸く形成
しておくことによって、型枠1の運搬時やハンドリング
時等に、それら突出部26A,26Bに他物が引っ掛か
ってしまうことがないようにしている。図17には、図
12〜図16まで示した型枠1の左右寸法を長くしたも
のを示しており、基本的構成が同一であるため、同一符
号を付すと共に説明を省略する。
【0029】又、図18(a),(b)に示すように、
前記パネルを型枠1だけでなく、他の目的で使用するこ
とができる。つまりパネル1の前記横リブ25と補強部
21と第1縦リブ23とで形成される凹溝(縦溝)18
内に入り込んで補強部21の裏面と裏側板部22とを面
一状に連結する平面視ほぼコの字状の嵌合部材27を備
えさせることによって、間仕切り壁材として用いること
ができる。前記嵌合部材27の2つの角部それぞれに、
前記突出部26A,26Bを迂回させるために内側に奥
まった段部27A,27Aを備えている。そして、図1
9に示すように、パネル1の上端開口部を閉じるキャッ
プ30に天井28の天井仕上げ材28Aに備えさせた木
栓(ダボ)Dに嵌合する貫通孔30Hを備えさせ、パネ
ル1の下端開口部を閉じる前記キャップ30にパネルの
上下位置を調節するためのボルト31及びナット32を
備えさせ、床34の上面にパネル1の下端の位置決めを
行うための前後一対の垂直壁を有する幅木33を備えさ
せている。又、前記補強用の横リブ25を配線用の電線
35を固定する固定部材として利用することができる。
つまり、横リブ25に電線35を固定部材としてのステ
ップル(固定するものであればどのようなものでもよ
い)36を用いて固定することができる。前記電線35
を固定した後、前記嵌合部材27を装着することにな
る。又、前記パネル1の表裏両面に化粧用のクロス37
を貼り付けてもよい。
【0030】又、図20〜図22に示すように、前記パ
ネル1をドア38やテーブル39の天板の芯材として利
用してもよい。ドア38の場合には、パネル1の表裏両
面及び4つの周面に化粧用の板材40,41を接着剤等
を用いて固定し、コの字状のノブ42を前記板材40の
パネル1の凹溝18に対応する箇所に取り付けることに
よって、ノブ42の螺子部42A及びナット43を備え
させるための特別の空間を形成することなく、凹溝18
内に配置させることができる利点がある。又、テーブル
39の場合には、前記と同様にパネル1の表裏両面及び
4つの周面に化粧用の板材40,41を接着剤等を用い
て固定し、4つの脚44を取り付けて構成している。こ
の場合、脚44の螺子部44A及びナット45を備えさ
せるための特別の空間をパネル1に形成することなく、
凹溝18内に配置させることができる利点がある。尚、
図に示す45Aは、脚44に螺子部44Aを固定するた
めのナットである。又、図に示す41Aは、パネル1の
開口部に内嵌して板材41を位置決めするための嵌合部
であるが、省略してもよい。
【0031】図23及び図24では、前記パネル1を工
事現場用の足場板として利用した場合を示している。つ
まり、パネル1のキャップ30に取り付け用フック46
を備えさせて、足場用の単管47にフック46を上から
係止固定して使用することになる。
【0032】図25及び図26では、漬け物を付けるた
めに使用する漬け物樽48の上端に載せる重し板49と
して利用した場合を示している。漬け物樽48の大きさ
に合わせてパネル1を前記挟持部材13を用いて連結し
て使用することになる(図では3枚のパネル1を連結し
ている)。このようにプラスチック製のパネル1から重
し板49を構成することによって、木製のものから構成
した場合における腐り等の問題の発生がない。図に示す
50は、砂袋であるが、石等の他のものであってもよ
い。
【0033】
【発明の効果】請求項1によれば、パネルの左右両側に
備えた凹溝を併設されたパネル同士を連結するための連
結部として利用することによって、従来のように嵌合部
を突出形成したものに比べて、重量の増大化を抑制する
ことができると共に、突出する部分がないことから、他
物に接当させてしまう部分がなく、強度的に優れたパネ
ルとすることができる。しかも、凹溝に入り込む止め具
によりパネル同士を確実に仮止めすることができる。
又、突出部が無いから、間仕切り用壁材、ドアやテーブ
ルの芯材、建築現場用の足場板、漬け物用の重し板等、
他の目的で利用することができる便利なパネルとするこ
とができる。
【0034】請求項2によれば、縦リブと横リブとでパ
ネルを構成することによって、重量の増大化を抑制する
ことができると共に、突出する部分がないことから、他
物に接当させてしまう部分がなく、強度的に優れたパネ
ルとすることができる。又、突出部が無いから、間仕切
り用壁材、ドアやテーブルの芯材、建築現場用の足場
板、漬け物用の重し板等、他の目的で利用することがで
きる便利なパネルとすることができる。
【0035】請求項3によれば、左右方向に突出する突
出部を備えさせるだけで、プラスチック製パネルを型枠
として使用する場合に、特に有効に使用することができ
る。
【0036】請求項4によれば、裏側板部の左右両端及
びこれらにそれぞれ対抗位置する補強部の角部にそれぞ
れ、左右方向に突出する突出部を形成し、横リブと補強
部と第1縦リブとで形成される凹溝内に入り込んで補強
部の裏面と前記裏側板部とを面一状に連結する平面視ほ
ぼコの字状の嵌合部材を備えさせることによって、間仕
切り壁材(の芯材)として有効に利用することができ、
多目的パネルとすることができる。
【0037】請求項5によれば、型枠の表面に作用する
コンクリートの流動圧を最も効果的に受けることができ
る姿勢、つまり表面に対して垂直となる姿勢で縦リブを
配置し、この縦リブが前記流動圧を受けて変形すること
を補強用横リブにて支持させるだけでなく、流動圧が最
も作用する部分である型枠間の間隔を保持するための間
隔保持部材を貫通させる箇所の左右両側に位置する特定
の2つの縦リブ間の間隔を他の縦リブ間の間隔よりも狭
くして、その箇所での強度アップも図ることによって、
肉厚を必要以上に厚くすることなく剛性を上げることが
できるだけでなく、軽量化を図ることができるから、重
量が増大することを抑制しながらも、変形や破損のない
強度的に優れたプラスチック製型枠を提供することがで
きる。
【0038】請求項6によれば、縦リブ及び補強用横リ
ブの肉厚を板部の肉厚よりも薄くすることによって、型
枠の軽量化を図ることができ、取扱面において有利にな
る。
【0039】請求項7によれば、表側板部の両端の内面
から裏側板部側へ縦リブを延出し、これら2つの補強用
リブの連結方向中間部同士を前記補強用横リブにより連
結し、型枠同士を面一状に並べた状態で隣り合う型枠の
左右一端部同士が接当する縦リブの遊端部同士を留め具
により仮止め可能に構成することによって、型枠同士の
仮止めを挟持部材により容易迅速に行うことができ、作
業時間の短縮化を図ることができる。又、縦リブの遊端
部を掴んで型枠を持ち運ぶことができ、運搬面において
有利になる。
【0040】請求項8によれば、左右方向両端側それぞ
れに位置する2枚の縦リブ及びこれら縦リブ同士を連結
する補強用横リブの肉厚をこれらを除いた縦リブ及び補
強用横リブの肉厚よりも厚くすることによって、強度的
に弱くなる部分の補強をすることができ、その部分での
変形や破損がし難いものにすることができる。
【0041】請求項9によれば、裏側板部のうち、左右
端部それぞれから第2番目に位置する縦リブと第3番目
に位置する縦リブとの間に上下方向全域に渡る開口部を
形成することによって、請求項8の構成に比べて開口部
での強度低下を小さく抑えることができ、変形や破損に
対する信頼性を高めることができる。又、前記開口部を
形成することで、型枠の端部を掴みやすくなり、請求項
8と同様に運搬面において有利になる。
【0042】請求項10によれば、型枠を異形押出成形
により製造することによって、連続的に成形することが
できながらも、型枠の上下寸法を自由に設定することが
でき、分割金型により型枠を製造するものに比べて製造
を迅速に行うことができるだけでなく、他種類の寸法の
型枠を製造する場合に有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャップを装着する直前の型枠の斜視図であ
る。
【図2】型枠の平面図である。
【図3】(a)は、支保工材及び緊結材にて型枠を固定
した後、コンクリートを流し込み養生硬化させた状態を
示す縦断面図であり、(b)は、支保工材、緊結材、両
方の型枠を取り外した状態を示す縦断面図である。
【図4】支保工材及び緊結材にて型枠を左右方向及び上
下方向で固定した状態を示す背面図である。
【図5】型枠の左右一端の拡大平面図である。
【図6】留め具により型枠同士を連結した状態を示して
いる。
【図7】型枠の左右一端の開口に保護ゴムを挿入する直
前の状態を示す斜視図である。
【図8】型枠の左右一端の別の形状を示す拡大平面図で
ある。
【図9】別の形状の型枠の斜視図を示し、キャップを装
着する直前の状態を示している。
【図10】型枠同士を挟持部材にて連結する直前の状態
を示す斜視図である。
【図11】別の形状の型枠の一部省略の平面図である。
【図12】キャップを装着する直前の別の形状の型枠の
斜視図である。
【図13】図12の型枠の平面図である。
【図14】図12の型枠の一端をコンクリート構造体か
らバールを用いて剥がす直前の状態を示す説明図であ
る。
【図15】図12で示した型枠の2つを挟持部材にて挟
持した状態を示す要部の平面図である。
【図16】図12で示した型枠の2つを挟持部材にて挟
持する直前の状態を示す要部の斜視図である。
【図17】図12の型枠の左右寸法の長い型枠を示す平
面図である。
【図18】パネルを間仕切り壁として利用する場合を示
し、(a)は横断平面図、(b)はパネルに嵌合部材を
装着した状態を示す要部の斜視図である。
【図19】パネルを間仕切り壁として装着した状態を示
す縦断面図である。
【図20】パネルを芯材として利用して構成されたドア
の斜視図である。
【図21】(a)は、芯材に化粧用の板材を取り付ける
直前の状態を示す分解斜視図、(b)は、ドアの横断平
面図である。
【図22】パネルを芯材として利用して構成されたテー
ブルを示し、(a)はそれの斜視図、(b)は要部の縦
断面図である。
【図23】パネルを工事現場用の足場板として構成した
斜視図である。
【図24】図23の足場板の要部を示す縦断面図であ
る。
【図25】3つのパネルを連結した状態を示す斜視図で
ある。
【図26】漬け物用樽の上に図25で示したパネルを載
せた後、3つの砂袋をその上に載せることにより重し板
として使用している使用例を示す斜視図である。
【図27】別の形状のキャップの斜視図である。
【図28】図27のキャップを利用して型枠を桟木に固
定した状態を示す断面図である。
【図29】(a),(b)は型枠に装着直前の別の形状
のキャップの斜視図である。
【符号の説明】
1 パネル(型枠) 1A 表側板部 1B 裏側板部 1C,1G 縦リブ 1D,1M 補強用横リブ 1E 遊端部 1F 延出部 1H,1K 開口 1L,1N,1P 縦リブ 2 留め具 2A 本体部 2B 延出部 2C 直線部分 3 孔 4 キャップ 4A 板部 4B 嵌合部 4K 孔 5 保護ゴム 6 間隔保持部材 7 貫通孔 8 角鋼管 9 緊結材 10,11 隙間 12 開口 13 挟持部材 13A 内側湾曲部 14 係止部 15 突起部 16 中空部 17 パネル本体 18 凹溝 19 連結部 20 表側板部 21 補強部 21A 端部 22 裏側板部 23 第1縦リブ 24 第2縦リブ 25 横リブ 26A,26B 突出部 27 嵌合部材 27A 段部 28 天井 28A 天井仕上げ材 29 ダボ 30 キャップ 30A 貫通孔 31 ボルト 32 ナット 33 幅木 34 床 35 電線 36 ステップル 37 クロス 38 ドア 39 テーブル 40,41 板材 42 ノブ 42A 螺子部 43 ナット 44 脚 44A 螺子部 45 ナット 46 取り付け用フック 47 単管 48 漬け物樽 49 重し板 50 砂袋 51 敷き桟木 52 釘 53 キャップ 53A 板部 53B 嵌合部 53G 釘打ち代 53K 孔 53b テーパー部 53c 垂直板部 54 ビス 55 金槌 A コンクリート構造物 D ダボ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の中空部を備えたパネル本体と、こ
    のパネル本体の左右両側それぞれにパネル厚み方向同一
    の方向に開放され、かつ、上下方向全域に渡る凹溝が形
    成された連結部とを備えてなるプラスチック製パネル。
  2. 【請求項2】 表側板部と、この表側板部の左右両端の
    それぞれに備えさせた平面視において矩形状で中空の補
    強部と、前記表側板部の裏面側に前記補強部の裏面とほ
    ぼ面一状で平行な状態で位置し、かつ、前記補強部の間
    に所定間隔を置いて配置できるように左右幅寸法が該表
    側板部よりも小さな寸法に設定された裏側板部と、前記
    裏側板部の左右両端とこれに対応する前記表側板部の裏
    面とを板厚方向で連結し、かつ、該両板部の上下寸法と
    等しい上下寸法を有する第1縦リブと、前記裏側板部の
    左右方向一端から他端に渡る表面と前記表側板部の裏面
    とを左右方向に適当間隔を置いて該両板部の2つの面に
    対して板厚方向で連結し、かつ、該両板部の上下寸法と
    等しい上下寸法を有する複数の補強用の第2縦リブと、
    前記第1縦リブの前記補強部側側面と該補強部の該縦リ
    ブ側側面とを前記表側板部の板厚方向ほぼ中央部で左右
    方向で連結し、かつ、該表側板部の上下寸法と等しい上
    下寸法を有する連結用の横リブとからなるプラスチック
    製パネル。
  3. 【請求項3】 前記裏側板部の左右両端及びこれらにそ
    れぞれ対抗位置する前記補強部の角部にそれぞれ、左右
    方向に突出する突出部を形成してなる請求項2記載のプ
    ラスチック製パネル。
  4. 【請求項4】 前記裏側板部の左右両端及びこれらにそ
    れぞれ対抗位置する前記補強部の角部にそれぞれ、左右
    方向に突出する突出部を形成し、前記横リブと前記補強
    部と前記第1縦リブとで形成される凹溝内に入り込んで
    該補強部の裏面と前記裏側板部とを面一状に連結する平
    面視ほぼコの字状の嵌合部材を備えてなる請求項2記載
    のプラスチック製パネル。
  5. 【請求項5】 コンクリート打設側の表側板部と、これ
    とは反対側に平行な状態で位置する裏側板部と、前記表
    側板部の内面と裏側板部の内面とを左右方向に沿って適
    当間隔をおいて該両板部の内面に対して板厚方向で連結
    し、かつ、該板部の上下寸法とほぼ等しい上下寸法を有
    する多数の縦リブと、これら縦リブの連結方向中間部同
    士を連結し、かつ、前記板部の上下寸法とほぼ等しい上
    下寸法を有する多数の補強用横リブとを備え、コンクリ
    ート打設箇所を挟んで両側に位置する型枠同士の間隔を
    保持するための間隔保持部材を該型枠に貫通させる箇所
    の左右両側に位置する特定の2つの縦リブ間の間隔を他
    の縦リブ間の間隔よりも狭くしたことを特徴とするプラ
    スチック製パネル。
  6. 【請求項6】 前記縦リブ及び補強用横リブの肉厚を前
    記板部の肉厚よりも薄くしてなる請求項5記載のプラス
    チック製パネル。
  7. 【請求項7】 前記表側板部の左右の横幅寸法に対して
    前記裏側板部の左右の横幅寸法を短く設定し、前記裏側
    板部の左右両端内面それぞれとこれに対応する前記表側
    板部の左右両側の内面とが前記縦リブにより連結され、
    前記表側板部の両端の内面から裏側板部側へ前記縦リブ
    を延出し、これら2つの縦リブの連結方向中間部同士を
    前記補強用横リブにより連結し、型枠同士を面一状に並
    べた状態で隣り合う型枠の左右一端部同士が接当する縦
    リブの遊端部同士を留め具により仮止め可能に構成して
    なる請求項5記載のプラスチック製パネル。
  8. 【請求項8】 前記左右方向両端側それぞれに位置する
    2枚の縦リブ及びこれら縦リブ同士を連結する補強用横
    リブの肉厚をこれらを除いた縦リブ及び補強用横リブの
    肉厚よりも厚くしてなる請求項7記載のプラスチック製
    パネル。
  9. 【請求項9】 前記裏側板部のうち、前記左右端部それ
    ぞれから第2番目に位置する縦リブと第3番目に位置す
    る縦リブとの間に上下方向全域に渡る開口部を形成して
    なる請求項5記載のプラスチック製パネル。
  10. 【請求項10】 前記型枠を異形押出成形により製造し
    てなる請求項1〜9のいずれかに記載のプラスチック製
    パネル。
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