JP3001391B2 - コンクリートの表層構造 - Google Patents

コンクリートの表層構造

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JP3001391B2
JP3001391B2 JP7032427A JP3242795A JP3001391B2 JP 3001391 B2 JP3001391 B2 JP 3001391B2 JP 7032427 A JP7032427 A JP 7032427A JP 3242795 A JP3242795 A JP 3242795A JP 3001391 B2 JP3001391 B2 JP 3001391B2
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博樹 森田
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富士車輌株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、滑り止めに役立ち、
耐磨耗性に優れたコンクリートの表層構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の立体駐車場では、複数階の駐車
フロアを形成し、これらの駐車フロアの間を傾斜走路を
通じて接続している。この傾斜走路においては、自動車
のタイヤが滑り易く、タイヤを空転させることが頻繁に
ある。このため、傾斜走路のコンクリートの表面を粗く
したり、あるいは、この表面に小さな凹凸を形成して、
タイヤの滑りを防止することがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動車
が傾斜走路を走行するときには、タイヤに加わる回転ト
ルクが大きいので、タイヤとコンクリートの表面間の摩
擦も大きく、タイヤだけでなく、コンクリートの表面も
磨耗し易い。このため、コンクリートの表面を粗くした
り、あるいは、この表面に小さな凹凸を形成しておいて
も、これらが削られるという問題があった。
【0004】そこで、この発明の課題は、滑り難く、か
つ耐磨耗性に優れたコンクリートの表層構造を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、金属板に平面状に多数の孔を網目状に
形成したものをその網目孔の周縁がコンクリート表面か
ら露出するようにコンクリート表面に半埋設状に重ね合
わせてコンクリート表層を形成して成るコンクリートの
表層構造としたのである
【0006】
【作用】この発明のコンクリート表層構造によれば、コ
ンクリートの表面は多数の網目孔を有する金属板によっ
半埋設状に覆われ、網目孔周縁がコンクリート表面か
ら露出し、この金属板の各孔の内側にはコンクリートの
地肌が露出する。コンクリートの地肌と金属板の各孔の
縁は、滑り止めに役立ち、コンクリートの磨耗を抑え
る。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面参照し
て説明する。この実施例のコンクリートの表層構造は、
例えば図1に示すような立体駐車場の床に適用される。
この立体駐車場は、3階建ての構造であり、地上階の駐
車フロア1と、2階の駐車フロア2と、3階の駐車フロ
ア3と、各駐車フロア1,2間を接続する傾斜走路4
と、各駐車フロア2,3間を接続する傾斜走路5を備え
ている。
【0008】
【0009】各駐車フロア2,3と各傾斜走路4,5
は、地上階の駐車フロア1の上に、鋼鉄製の多数の支柱
7や梁8、9を組み合わせて骨組み6を構築し、各梁
8、9の間に、多数のコンクリート床版10を取り付け
てなる。
【0010】コンクリート床版10は、図2に示すよう
にプレテンションやポストテンションによる応力導入が
行われたプレキャスト版(PC版)が用いられ、コンク
リート層11の内部に、鉄筋を縦横に編んでなる配筋1
2を埋め込んだものである。
【0011】このコンクリート床版10は、この実施例
のコンクリートの表層構造を与えられたものであり、こ
の発明の特徴を備えている。
【0012】すなわち、図2に示すようにコンクリート
床版10の表面には、エキスパンドメタル板13が重ね
合わせられ、図3に示すようにコンクリート床版10の
表層にエキスパンドメタル板13が半ば埋設されてい
る。このエキスパンドメタル板13の裏面には、複数の
アンカピン14が突設されており、これらのアンカピ
14がコンクリート床版10に深く沈み込んでいる。こ
れらのアンカピン14によって、このエキスパンドメタ
ル板13がコンクリート床版10と強固に一体化してい
る。
【0013】エキスパンドメタル板13は、防錆処理を
施した網状の金属板である。このエキスパンドメタル板
13の多数の網目の孔には、コンクリートの地肌が露出
している。また、エキスパンドメタル板13は、多数の
細い帯鋼が交差した構造を有するが、これらの細い帯鋼
が該エキスパンドメタル板13に対して傾斜している。
したがって、エキスパンドメタル板13は、一様に平滑
なものでなく、各網目の周縁で、凹凸を有していると言
える。このエキスパンドメタル板13の各帯鋼は、それ
ぞれの上側の縁がコンクリート床版10の表面から突出
している。
【0014】要するに、コンクリート床版10の表面に
おいては、エキスパンドメタル板13の各帯鋼の上側の
縁が網状に露出し、各網目の孔にコンクリートの地肌が
露出している。
【0015】このコンクリート床版10は、コンクリー
ト成形用の型枠を用いて形成される。この型枠内で、こ
のコンクリート床版10の表面に、エキスパンドメタル
板13が圧着され、このエキスパンドメタル板13が半
ば埋設される。また、この型枠によって、このコンクリ
ート床版10は、定格の寸法を持った長方形に形成され
る。図4に示すように骨組み6の各梁8、9の間に、こ
の長方形の床版10が数枚ずつ取り付けられる。
【0016】このコンクリート床版10の側片部分に
は、図2に示すように所定の間隔で複数の凹所15が形
成されている。これらの凹所15にジョイント金具16
が取り付けられている。
【0017】ジョイント金具16は、図5及び図6に示
すように、底板17と3つの側板18から形成され、両
側の各側板18がコンクリート床版10のコンクリート
内部に埋め込まれ、配筋12の先端に固定されている。
また、底板17と前側の側板18には、長形の各ボルト
孔19、20が形成されている。
【0018】このジョイント金具16を用いてコンクリ
ート床版10を骨組み6に取り付けるには、図7に示す
ように骨組み6の梁8の上に各ジョイント金具16、1
6の底板17、17を載せ、この梁8と各底板17、1
7をそれぞれのボルト21、21によって締結して固定
する。また、突き合わせた各ジョイント金具16、16
の側板18、18間をそれぞれのボルト21、21で締
結して、両側の各床版10、10を相互に連結し、この
後に各凹所15、15をモルタルで埋めて一体化する。
【0019】また、各コンクリート床版10だけでも、
相互を連結する。図8に示すように各ジョイント金具1
6、16の側板18、18をボルト21で締結して、両
側の各床版10、10を相互に連結し、各凹所15、1
5をモルタルで埋める。
【0020】このように立体駐車場においては、各傾斜
走路4、5や各駐車フロア2、3が各コンクリート床版
10によって形成され、これらのコンクリート床版10
の表面には、先に述べたようにエキスパンドメタル板1
3の網状の縁が露出し、各網目の孔にコンクリートの地
肌が露出している。ここで、エキスパンドメタル板13
の網状の縁と、各網目の孔のコンクリートの地肌は、コ
ンクリート床版10の表面の摩擦を大きくするので、自
動車のタイヤの滑りや空転が防止される。また、エキス
パンドメタル板13の網状の縁が露出しているから、コ
ンクリート床版10が磨耗し難い。
【0021】一方、コンクリート床版10は、先に述べ
たように型枠内で成形されるものであるから、大量生産
に適し、低い価格で提供することができ、更には、ここ
に例示した駐車場の製作コストも低く抑えることを可能
にする。
【0022】なお、この実施例では、エキスパンドメタ
ル板を例示したが、これに限定されるものでなく、多
網目孔を有する金属板であれば、適用することができ
る。また、金属板の防錆処理や、各種の表面処理は、適
宜に行えば良く、必要でなければ、省略しても構わな
い。
【0023】さらに、ここでは、プレキャスト版からな
るコンクリート床板を例示しているが、どのような種類
のコンクリートであっても、その表面にこの発明の表層
構造を適用できる。また、駐車場の床ばかりでなく、滑
り難さと耐磨耗性が要求されるのであれば、どの様な箇
所であっても、この発明を適用できる。
【0024】
【効果】以上説明したように、この発明によれば、コン
クリートの表面に半埋設状に多数の網目孔を有する金属
板によって覆われ、この金属板の各孔の内側にはコンク
リートの地肌が露出する。コンクリートの地肌と、金属
板の各孔の縁は、滑り止めに役立ち、また金属板は、コ
ンクリートの磨耗を抑える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の表層構造をコンクリート床
版に適用した立体駐車場を示す斜視図
【図2】図1のコンクリート床版を示す平面図
【図3】図1のコンクリート床版を示す横断面図
【図4】図1のコンクリート床版を立体駐車場の骨組み
に装着した状態を示す平面図
【図5】図2のI−Iに沿って破断して示す断面図
【図6】図2のジョイント金具を示す斜視図
【図7】各床版と骨組みの連結構造を示す断面図
【図8】各床版の相互の連結構造を示す断面図
【符号の説明】
1、2、3 駐車フロア 4、5 傾斜走路 6 骨組み 7 支柱 8、9 梁 10 コンクリート床版 11 コンクリート層 12 配筋 13 エキスパンドメタル板 14 アンカピン 16 ジョイント金具

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板に平面状に多数の孔を網目状に形
    成したものをその網目孔の周縁がコンクリート表面から
    露出するようにコンクリート表面に半埋設状に重ね合わ
    せてコンクリート表層を形成して成るコンクリートの表
    層構造。
  2. 【請求項2】 前記金属板の裏面にコンクリートに沈み
    込む複数のアンカを設けたことを特徴とする請求項1に
    記載のコンクリートの表層構造。
  3. 【請求項3】 コンクリート層の内部に配筋を埋設した
    コンクリート床版のコンクリート表層を前記請求項1又
    は2に記載のコンクリート表層構造を用いて形成して成
    るコンクリート床版。
JP7032427A 1995-02-21 1995-02-21 コンクリートの表層構造 Expired - Lifetime JP3001391B2 (ja)

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