JP3001063B2 - 金属の連続鋳造用の、プレートで構成されたインゴットモールド - Google Patents

金属の連続鋳造用の、プレートで構成されたインゴットモールド

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JP3001063B2
JP3001063B2 JP2191846A JP19184690A JP3001063B2 JP 3001063 B2 JP3001063 B2 JP 3001063B2 JP 2191846 A JP2191846 A JP 2191846A JP 19184690 A JP19184690 A JP 19184690A JP 3001063 B2 JP3001063 B2 JP 3001063B2
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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/04Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into open-ended moulds

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属、特に鋼の連続鋳造用の、プレートで構
成されたインゴットモールドに係る。
特に鋼スラブの連続鋳造のためには、所定の固定断面
の鋳造スラブの形成用キャビティを相互間に画成する4
枚の冷却プレートを含みインゴットモールドを使用す
る。このキャビティはスラブの抽出方向に直線状であ
り、一般にほぼ長方形の横断面を有する。
インゴットモールドのキャビティの2つの対向壁を形
成するプレートは、インゴットモールドの該キャビティ
の他の2つの対向壁を構成する他のプレートに形成され
た支承面に支承される。これらの支承面は同時に、イン
ゴットモールドのキャビティまで伸延し、こうしてプレ
ート内面間に接合部を規定するという意味でプレート間
の接合面を構成する。
このインゴットモールドのプレートは一般に、支承面
にほぼ垂直に作用する締着装置により相互に締着され
る。
この型のインゴットモールドで鋳造したスラブをその
後、圧延し、薄板を得る。
ところで、ある種の板の圧延時には、母板の縁部に巻
込み傷が生じ、傷が非常に深いと、圧延後も残ってしま
う。この欠陥は幅の調整中にスラブの上隅が下隅に「流
出する(coulement)」ために生じる。
例えば、厚さ約300mmのスラブから形成される板は強
い鍛造圧力に耐え、ちなみに幅約1700mmのスラブを圧延
して幅約4500mmを有する板を形成する。この場合、巻込
み傷を避けるためには、金属予備分、即ち約80mmの付加
幅を用意することが不可欠である。この付加幅は材料の
重大な損失である。
この巻込み傷の欠陥を避けるための解決方法として、
例えば各隅のレベルにトーチによりベベルを形成するこ
とによりスラブの面取りを行う方法がある。
しかしながら、トーチによりベベルを形成するには金
属損失が非常に大きく、製造費用が莫大になる。
別の解決方法は、ベベルにより角を落としたキャビテ
ィを画成する4枚の冷却プレートを含むインゴットモー
ルドを使用することにより、面取りしたスラブを直接鋳
造する方法である。
面取りしたスラブで実施された種々の実験によると、
ベベルは板の縁部の巻込み傷の欠陥を完全に避けるため
に所定の寸法上の特徴をもたなければならないことが判
明した。
本発明はベベルにより角を落としたキャビティを相互
間に画成する4枚の冷却プレートを含み、各対向プレー
ト対のプレートが他方の対向プレート対のプレートの対
応する支承面に支承され、プレートが支承面にほぼ垂直
に作用する締着装置により相互に締着されるように構成
された、金属、特にスラブの連続鋳造用の、プレートで
構成されたインゴットモールドに係り、キャビティの各
角のベベルが直角三角形の斜辺により形成され、直角を
挟む2辺が夫々隣接プレートの1つの内壁により形成さ
れる面に配置され且つ30mmを越える長さを有することを
特徴とする。
本発明の好適特徴によると、直角三角形の直角を挟む
2辺はスラブの寸法及び鋳造すべき鋼の組成に応じて30
〜150mmの長さを有する。
本発明のその他の特徴によると、 −厚さ300mmのスラブの場合には直角三角形の直角を挟
む2辺は夫々80mm及び50mmであり、 −相互に隣接するプレート間の支承面は5〜7゜の角度
でインゴットモールドの内側に向かって傾斜しており、 −キャビティの各角のベベルは該キャビティの小さいの
壁を構成するプレート対に形成され、 −各直角三角形の斜辺はキャビティの各大きい壁により
形成される面に配置され、 −キャビティの小さい壁を構成するプレートは隣接プレ
ートの各支承面と反対側に、隣接プレートの伸長部の側
面に支承され且つ熱収縮による屈曲力を補償するために
十分な長さを有するシューを備え、 −各シューは隣接プレートの伸長部の側面から離れるゾ
ーンと、収縮熱に拮抗する力を加える厚さの薄いセクシ
ョンとを備え、 −プレートの締着装置は力の調節及び締着維持手段を備
えるジャッキにより構成され、 −力の調節及び締着維持手段は液圧によりプレストレッ
シングした弾性ワッシャのスタックにより構成される。
本発明の他の特徴及び利点は添付図面に関する以下の
記載に明示される。
まず第1図及び第2図について説明すると、鋼の連続
鋳造用インゴットモールド1は、相互に対向する2つの
大きいプレート2と、相互に対向する2つの小さいプレ
ート3とを備えており、これらのプレートは、スラブの
抽出方向に直線状であり且つほぼ長方形の横断面を有す
るキャビティ4を相互間に画成する。
プレート2及び3は銅又は銅合金から製造されてお
り、夫々鋼製補強プレート5及び6に固定され、適当な
冷却剤(例えば水)を流通させるように構成された溝7
を備えている。
小さいプレート3は2つの大きいプレート2の対応す
る支承面8に支承される。
他方、プレート2及び3は、支承面8にほぼ垂直な方
向に沿って対応補強プレート6を介して各小さいプレー
ト3に作用する締着装置10により相互に締着されてい
る。
キャビティ4の隅はベベル9により落とされた形をし
ている。
これらのベベル9は小さいプレート3の対に形成さ
れ、第2図に示すように、夫々直角三角形Tの斜辺cに
より形成され、直角を挟む2辺a及びbは30mmを越える
長さ、好ましくは30〜150mmの長さを有する。
図例によると、辺aの長さは80mm、辺bの長さは50mm
である。
各直角三角形Tの辺aは隣接する大きいプレート2の
内壁の面内に配置され、辺bに対応するベベル7が形成
される小さいプレート3の内壁の面内に配置される。
小さいプレート3は5〜7゜の角度でインゴットモー
ルド1の内側に向かって傾斜した支承面8により大きい
プレート2に連結される。
このために、大きいプレート2の各長手方向壁は一方
で、小さい面が同様に5〜7゜の角度でインゴットモー
ルドの内側に向かって傾斜している切取り部11と、他方
で、小さい面を介して隣接する小さいプレート3を斜め
に嵌め込むための凹部を該切取り部11と共に形成する伸
長部12とを備える。
この凹部により、インゴットモールドのプレート2及
び3間の密封性を実質的に改良することができる。
圧延時の、巻込み傷の欠陥は長さの調整中にスラブの
上隅が下隅に流出することにより生じることが確認され
た。
傷はスラブの厚さが増すに従って大きくなる。
夫々所定の寸法のベベルを有する厚さ約300mmの種々
のスラブを鋳造した。
スラブの圧延後に得られた薄板の縁部の巻込み傷の欠
陥を比較し、第3A図〜第3D図に示す。
第3A、3B、3C及び第3D図は、夫々寸法(mmで表す)が
30×20、50×65、60×65、80×50のベベルを有するスラ
ブの圧延後に得られる圧延薄板の上部、中間部及び下部
における縁部の断面図を示す。
ベベルなしの厚さ300mmのスラブから製造した薄板
(図示せず)は40mmの巻込み傷があり、80mmの平均材料
損失であった。
ベベルが、直角を挟む辺a×bが夫々30×20mmである
ような直角三角形に対応するとき、巻込み傷は10mmであ
るが、縁部から30mmしか欠陥を構成していない(第3A
図)。
ベベルが、直角を挟む2辺a,bの寸法が30mmを越える
直角三角形に対応するとき、巻込み傷の影響は約3mmに
過ぎず、縁部から15mmしか欠陥を構成しない(第3B図及
び第3C図)。
好適態様によるとベベルが、直角を挟む2辺のa×b
の長さが夫々80×50mmであるような直角三角形に対応す
るとき、驚くべきことに巻込み傷は完全になくなること
が確認された(第3D図)。
第4図に示す変形例によると、インゴットモールド1
の各小さいプレート30は、隣接する各大きいプレート2
の伸長部12の側壁に支承されるシュー31を支承面8と反
対側に備える。シュー31は熱収縮による屈曲力を補償す
るために十分な長さを有する。
一方、各シュー31は伸長部12は側壁と接触しないゾー
ン32と、熱収縮に対する拮抗力を加えるレバーアームを
形成する厚さの薄いセクション33とを備え得る。
さて第5図により締着装置10を説明しよう。同図中、
締着装置は小さいプレート3に力を加え、また反対側の
小さいプレートに力を加える締着装置も同様である。
締着装置10は鉛直面内に上下に配置された2つのジャ
ッキを備える。
各ジャッキ群のジャッキ100は繋材200により相互に連
結されている。
各ジャッキ100はシリンダ101を備え、該シリンダ内に
は、対応する小さいプレート3の補強プレート6に連結
される端部102aを有する中空ロッド102が摺動可能に配
置されている。
中空ロッド102の他端102bには、シリンダ101の端部に
固定されたスリーブ104を貫通する操作ロッド103が螺合
されている。
操作ロッド103は、スリーブ104及び該操作ロッド103
の本体と共に内側チャンバ105を形成するショルダ103a
を備えており、該チャンバはスリーブ104の内側でロッ
ド103の本体上を摺動可能に配置されたピストン106によ
り閉鎖されている。
スリーブ104の外側には、ピストン106と共に小さい内
側チャンバ108を形成するキャップ107が固定されてお
り、該チャンバ内には、連結部材110によりポンプ(図
示せず)に連結され得る小管109が開口している。
キャップ107は、ねじ111が螺合されるねじ切り内側孔
107aを備える。このねじ111は同様に、ロッド103の本体
が該ねじを貫通できるようにする内側孔111aを備える。
ねじ111の端部111bはピストン106に接触している。
ショルダ103aとピストン106との間のチャンバ105の内
側には、ロッド103の本体に装着された弾性ワッシャ積
重体112が配置されている。
インゴットモールド1のプレート2及び3の締着作業
は次のように実施される。
まず最初に、小さいプレート3に楽に接触できるよう
に大きいプレート2を締着し、その後、このために六角
部103bを備える操作ねじ103を操作することにより小さ
いプレート3を締着し、こうして小さいプレート3の支
承面8と大きいプレート2とを接触させる。
この操作は、上部ジャッキ及び下部ジャッキの操作ロ
ッド103の連続段階により行う。
次にポンプを連結部材110で連結後、小チャンバ106を
加圧してピストン106を移動させ、弾性ワッシャ112を圧
縮し、ロッド102を介して小さいプレート3に所定の力
を加える。
この力を一定に維持するためには、ねじ111を回して
ねじの端部111bがピストン106に接触し、ポンプを分離
させる。
こうして、液圧によりプレストレッシングした弾性ワ
ッシャ112は小さいプレート103にほぼ一定の力を加え、
鋳造中の膨張による変位を回復することができる。
本発明のプレートで構成されたインゴットモールド
は、特にキャビティの角のベベルの寸法上の特徴によ
り、薄板の縁部の巻込み傷の欠陥を完全に解消し、しか
も得られる製品の品質に何ら影響しない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のプレートで構成されたインゴットモー
ルドの概略平面図、第2図はインゴットモールドの小さ
いプレートの拡大半断面概略平面図、第3A〜第3D図は、
スラブの圧延後の圧延済みの薄板の縁部の断面図、第4
図はインゴットモールドの小さいプレートの変形例の概
略平面図、第5図はインゴットモールドの小面のプレー
トの締着装置の拡大断面図である。 1……インゴットモールド、2,3,30……プレート、 4……キャビティ、8……支承面、9……ベベル、 10……締着装置、12……伸長部、31……シュー、 100……ジャッキ、112……弾性ワッシャ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−69432(JP,A) 特開 昭57−47557(JP,A) 特開 昭58−41661(JP,A) 特開 昭50−75122(JP,A) 特公 昭48−20685(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/04 311

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベベルにより角を落としたキャビティを相
    互間に画成する4枚の冷却プレートを含み、各対向プレ
    ート対のプレートが他方の対向プレート対のプレートの
    対応する支承面に支承され、プレートが支承面にほぼ垂
    直に作用する締着装置により相互に締着されるように構
    成された、金属、特にスラブの連続鋳造用の、プレート
    で構成されたインゴットモールドであって、キャビティ
    の各角のベベルが直角三角形の斜辺により形成され、直
    角を挟む2辺が夫々相互に隣接するプレートの1つの内
    壁により形成される面に配置され且つ30mmを越える長さ
    を有するプレートで構成され、相互に隣接するプレート
    間の支承面が5〜7゜の角度でインゴットモールドの内
    側に向かって傾斜しているインゴットモールド。
  2. 【請求項2】直角三角形の直角を挟む2辺が30〜150mm
    の長さを有することを特徴とする請求項1に記載のプレ
    ートで構成されたインゴットモールド。
  3. 【請求項3】厚さ300mmのスラブの場合には直角三角形
    の直角を挟む2辺が夫々80mm及び50mmであることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のプレートで構成されたイ
    ンゴットモールド。
  4. 【請求項4】ベベルにより角を落としたキャビティを相
    互間に画成する4枚の冷却プレートを含み、各対向プレ
    ート対のプレートが他方の対向プレート対のプレートの
    対応する支承面に支承され、プレートが支承面にほぼ垂
    直に作用する締着装置により相互に締着されるように構
    成された、金属、特にスラブの連続鋳造用の、プレート
    で構成されたインゴットモールドであって、キャビティ
    の各角のベベルが直角三角形の斜辺により形成され、直
    角を挟む2辺が夫々相互に隣接するプレートの1つの内
    壁により形成される面に配置され且つ30mmを越える長さ
    を有するプレートで構成され、厚さ300mmのスラブの場
    合には直角三角形の直角を挟む2辺が夫々80mm及び50mm
    であるインゴットモールド。
  5. 【請求項5】キャビティがほぼ長方形の横断面を有して
    おり、一方のプレート対が該キャビティの小さい壁を形
    成し、他方のプレート対が該キャビティの大きい壁を形
    成する、プレートで構成されたインゴットモールドであ
    って、キャビティの各角のベベルがキャビティの小さい
    壁を構成するプレート対に形成されていることを特徴と
    する請求項1から4のいずれか一項に記載のプレートで
    構成されたインゴットモールド。
  6. 【請求項6】各直角三角形の斜辺がキャビティの各大き
    い壁により形成される面に配置されることを特徴とする
    請求項1から5のいずれか一項に記載のプレートで構成
    されたインゴットモールド。
  7. 【請求項7】キャビティの小さい壁を構成するプレート
    が隣接プレートの各支承面と反対側に、該隣接プレート
    の伸長部の側面に支承され且つ熱収縮による屈曲力を補
    償するために十分な長さを有するシューを備えることを
    特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のプレ
    ートで構成されたインゴットモールド。
  8. 【請求項8】各シューが隣接プレートの伸長部の側面か
    ら離れるゾーンと、収縮熱に拮抗する力を加える厚さの
    薄いセクションとを備えることを特徴とする請求項7に
    記載のプレートで構成されたインゴットモールド。
  9. 【請求項9】プレートの締着装置がジャッキにより構成
    され、各ジャッキが力の調節及び締着維持手段を備える
    ことを特徴とする請求項1または4に記載のプレートで
    構成されたインゴットモールド。
  10. 【請求項10】力の調節及び締着維持手段が液圧により
    プレストレッシングした弾性ワッシャの積重体により構
    成されることを特徴とする請求項9に記載のプレートで
    構成されたインゴットモールド。
JP2191846A 1989-07-19 1990-07-19 金属の連続鋳造用の、プレートで構成されたインゴットモールド Expired - Lifetime JP3001063B2 (ja)

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