JPH084893B2 - 連続鋳造方法および連続鋳造設備用モールド - Google Patents

連続鋳造方法および連続鋳造設備用モールド

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JPH084893B2
JPH084893B2 JP2003862A JP386290A JPH084893B2 JP H084893 B2 JPH084893 B2 JP H084893B2 JP 2003862 A JP2003862 A JP 2003862A JP 386290 A JP386290 A JP 386290A JP H084893 B2 JPH084893 B2 JP H084893B2
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JP
Japan
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mold
copper plate
continuous casting
slab
casting
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JP2003862A
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敏彦 村上
健 中井
恒夫 山田
和男 阿部
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Nippon Steel Corp
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、連続鋳造方法および連続鋳造設備用モー
ルドに関するものである。
〈従来技術〉 連続鋳造は、モールド内に鋳込まれた溶鋼をモールド
銅板により一次冷却して凝固シェルを形成し続くローラ
エプロンにおける二次冷却により中心部まで凝固させて
鋳片を製造する方法であり、モールドにおいては、凝固
シェルの収縮量に対応させてモールド銅板に下方に向か
って狭まるテーパーを付し、抜熱能の低下を防止してい
る。
このモールド銅板のテーパー量は、鋼種や鋳造速度に
より異なるため、各鋼種や鋳造速度を想定し、適正なテ
ーパー量のモールドを採用している。
第4図ないし第7図に示すのは、スラブ連鋳機におい
てスラブ幅を可変とした組立鋳型の例であり、下方に向
かって狭まるテーパーを付した一対の長辺銅板1間に、
一対の短辺銅板2を相互に接近・離隔可能に設けると共
に、鋳込方向に対して傾斜可能としている 各銅板1,2は、それぞれバックアップするフレーム3,4
を有しており、長辺銅板の一方の長辺フレーム3Aは、支
持架台5Aから分離してガイドキー6によりスラブ厚方向
に移動自在とし、他方の長辺フレーム3Bは支持架台5Bに
固定し、前記可動長辺フレーム3Aをタイボルト7を介し
て支持架台5Bに取付けることにより、長辺銅板1を短辺
銅板2を挟んでクランプする。このクランプ力は、通常
皿ばね8により発生させており、この皿ばね8は、モー
ルド内の溶鋼静鉄圧および短辺銅板の熱膨張による長辺
銅板1と短辺銅板2の口開きを防止するため、静鉄圧の
2〜6倍程度で設定されている。なお、タイボルト7に
は、皿ばね8の他に油圧シリンダCを取付け(第8図参
照)、後述する幅替時に長辺銅板と短辺銅板間に傷が発
生するのを減少させるべく、キャビティ寸法(スラブ
厚)以上に長辺側を開くようにしたモールドもある。
短辺フレーム4は、上下に配置された短辺フレーム移
動装置9およびスクリュー式ガイド軸10と、中央部に配
置された油圧シリンダ11により支持されており、上下の
移動装置9により短辺フレーム4を平行に移動させるこ
とで必要なスラブ幅に変更でき、また所定のテーパー量
に設定できるようにされている。これらの操作は、通常
駆動軸10aに、外部に設置された駆動装置(図示省略)
をユニバーサルジョイント等を介して連結することによ
り行われる。
なお、油圧シリンダ11は、移動装置9等の各部分にお
けるガタを吸収し、鋳造中の銅板の熱膨張により、この
ガタがスラブ幅寸法に影響するのを防止するために設け
られている。
また、支持架台5(5A,5B)はオシレーションテーブ
ル12上に載置され、モールドに上下往復動が与えられる
ようにされ、長辺フレーム3(3A,3B)および短辺フレ
ーム4には、冷却用給排水管13、冷却用給排水ホース14
が接続され、長辺銅板1、短辺銅板2を冷却できるよう
にされている。
〈この発明が解決しようとする課題〉 前述のような従来のモールドにおいて、短辺銅板はテ
ーパー量を変更することはできるが、このテーパーは銅
板表面の形状のおよび上下の駆動装置から決められてお
り、上面から下面まで一平坦面にしか設定できないた
め、鋳込中に鋳造速度の変化があると対応できない問題
があった。
すなわち、鋳造速度が変化すると、鋳片の滞留時間の
大小により湯面から下部方向における表面温度が大幅に
変わってくるため、モールド上下方向の各位置において
鋳片の収縮量が変化し、従来のような一平坦面のテーパ
ー量では、短片銅板が鋳込方向に均一に接触せず、均一
な鋳片凝固が不可能となってきた。
この発明は、このような問題点を解消すべくなされた
もので、その目的は、鋳造速度に対応した適正なテーパ
ーを決定することができ、鋳片を均一に冷却でき、特に
高速鋳造における安定化を図れる連続鋳造方法および連
続鋳造設備モールドを提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明に係る連続鋳造手段は、対向配置された一対の
モールド銅板1の間に挟まれて対向配置された他の一対
のモールド銅板2のテーパー量を、鋳造中に鋳造速度に
応じて鋳込方向に多段に変化させるようにしたものであ
る。
本発明に係る連続鋳造設備用モールドは、対向配置さ
れた一対のモールド銅板1と、このモールド銅板1に挟
まれて対向配置された他の一対のモールド銅板2から構
成し、前記挟まれる側の一対のモールド銅板2を、鋳片
に対して進退可能かつ傾斜可能に支持すると共に、鋳片
に対して折曲可能に支持して構成する。
〈作 用〉 一般に、鋳片の表面温度の変化と鋳片の収縮量には相
関があり、鋳込速度の大小により大幅に変わる。第3図
に示すのは、ある鋳片サイズにおいて鋳造速度VCを2.0m
/minと4.0m/minにした場合の鋳片の収縮プロフィールの
計算値を示し、これからも明らかなように、モールド上
面から下面まで一平坦面のテーパーであると鋳片を均一
に冷却できないことがわかる。
本発明では、鋳造速度に応じてテーパー量を鋳込方向
に多段に変化させて収縮プロフィールに合わせることが
でき、モールド銅板と鋳片を良く接触させることができ
る。
〈実施例〉 これは、スラブ連鋳機における組立鋳型の例である。
なお、従来と同一あるいは相当する部分については同一
符号を付する。
第2図に示すように、従来、短辺銅板2の背面中央に
設けられていた油圧シリンダをなくし、短辺フレーム4
の背面における鋳込方向中央部にU字状の切欠溝15を設
けると共に、この切欠溝15の上下にスクリュー式ガイド
軸10を新たに設ける。その他の構造は従来と同様であ
る。
切欠溝15は、ここを欠点としてスクリュー式ガイド軸
10により上下のフレームを鋳片に対して折曲できる形状
でよく、また鋳込方向に複数設けてもよい。また、短辺
銅板2と短辺フレーム4は別々に製作して組立てられて
いるが、銅板のみで短辺側を構成することもあり、この
場合には銅板に切欠溝を形成し、さらに銅板あるいは銅
板とフレームの板厚が薄い場合には、切欠溝を設けない
こともある。
スクリュー式ガイド軸10は、駆動装置16によりユニバ
ーサルジョイント17を介して個別に制御可能とし、各ガ
イド軸10を作動させることによりスラブ幅を変更でき、
一部のガイド軸を作動させることによりテーパー量の変
更、銅板の折曲を行えるようにされている。
また、短辺銅板2の下側部分には熱電対18を埋設して
鋳片と銅板との接触状況を確認できるようにし、コント
ローラ19により熱電対の信号を処理し、駆動装置16を制
御する。すなわち、鋳片が銅板に接触している時には銅
板温度が高く、離れると極端に下がるため、検出温度が
設定温度になるようにスクリュー式ガイド軸10を制御す
ることになる。なお、短辺銅板2の上側部分にも必要に
応じて埋設するようにする。
以上のような構成において、鋳込開始時においては第
1図(i)に示すようなストレートなテーパーとし、鋳
込速度が遅い場合には、切欠溝15を支点として銅板2を
折曲し、上側部分の傾斜を大きく、下側の傾斜を小さく
する(第1図(ii)参照)。鋳込速度が速くなると、第
1図(iii)に示すように、折曲の程度を緩めると共に
全体の傾斜を小さくして鋳込みを続行する。これによ
り、銅板2の表面プロフィールは第3図に示すように各
鋳込速度に応じた収縮プロフィールにほぼ一致し、鋳片
が銅板に均一に接触することとなり、鋳片の均一な凝固
が図れる。
なお、モールドポトムのキャビティは一定にする必要
があるため、モールドボトムの寸法を基準にして各スク
リュー式ガイド軸10を作動するようにする。
また、銅板2は熱電対の検出信号に基づいてフィード
バック制御され、適切な接触状態が保持される。
なお、以上は偏平スラブについて説明したが、その他
の鋳片のモールドにも本発明を適用できることはいうま
でもない。
〈発明の効果〉 前述のとおり、本発明は、挟まれる側の一対のモール
ド銅板のテーパーを鋳造速度に対応した適正なものに設
定できるようにしたため、鋳造速度が変化しても鋳片を
均一に冷却することができ、特に高速鋳造において安定
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る連続鋳造方法を示す概略断面
図、第2図は、この発明に係るモールドを示す半断面
図、第3図は収縮プロフィールと本発明の変形曲線を示
すグラフ、第4図は従来のモールドを示す平面図、第5
図、第6図、第7図は第4図のV−V線断面図、VI−VI
線断面図、VII−VII線断面図、第8図は第6図の変形例
を示す断面図である。 1……長辺銅板、2……短辺銅板 3……長辺バックアップフレーム、 3A……可動長辺フレーム 3B……固定長辺フレーム 4……短辺バックアップフレーム 5……支持架台、6……ガイドキー 7……タイボルト、8……皿ばね 9……短辺フレーム移動装置 10……スクリュー式ガイド軸 11……油圧シリンダ 12……オシレーションテーブル 13……冷却用給排水管 14……冷却用給排水ホース 15……切欠溝、16……駆動装置 17……ユニバーサルジョイント 18……熱電対、19……コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 恒夫 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 阿部 和男 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機 械工業株式会社新居浜製造所内 (56)参考文献 特開 昭57−106450(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向配置された一対のモールド銅板の間に
    挟まれて対向配置された他の一対のモールド銅板のテー
    パー量を、鋳込中に鋳造速度に応じて厨込方向に多段に
    変化させることを特徴とする連続鋳造方法。
  2. 【請求項2】対向配置された一対のモールド銅板と、こ
    のモールド銅板に挟まれて対向配置された他の一対のモ
    ールド銅板から構成し、前記挟まれる側の一対のモール
    ド銅板を鋳片に対して進退可能かつ傾斜可能に支持する
    と共に、鋳片に対して折曲可能に支持したことを特徴と
    する連続鋳造設備用モールド。
JP2003862A 1990-01-11 1990-01-11 連続鋳造方法および連続鋳造設備用モールド Expired - Lifetime JPH084893B2 (ja)

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JP2006284503A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Nippon Steel Engineering Co Ltd 連続鋳造用鋳型の熱電対取付構造

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