JP3000672U - キャスタ - Google Patents

キャスタ

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JP3000672U
JP3000672U JP1994001372U JP137294U JP3000672U JP 3000672 U JP3000672 U JP 3000672U JP 1994001372 U JP1994001372 U JP 1994001372U JP 137294 U JP137294 U JP 137294U JP 3000672 U JP3000672 U JP 3000672U
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bracket
piece
base portion
reinforcing member
caster
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JP1994001372U
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Inventor
三樹雄 村瀬
Original Assignee
大阪鞄材株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャスタのブラケットを止めるビスが外力に
より抜けないように、かつブラケットが外力により曲が
らないようにすること。 【構成】 ベース部5、ベース部の端から立ち上がる外
片6、ベース部から切り起こされた内片7からなるブラ
ケット1と、前記内片7と当接し、ベース部5に一体に
取りつけられる補強部材4と、前記外片6および内片7
の間に渡されるピン2によって回転自在に支持される車
輪3とからなるキャスタ。 【効果】 補強部材4が内片7の倒れ込みを防止し、キ
ャスタの強度を上げると共に、幅が広いブラケット1の
ベース部5で相手部材にしっかりと取りつけることがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はキャスタに関する。さらに詳しくは、スーツケースやトランクなどの 比較的大きい鞄の底部に取り付ける、軽量で強度が高いキャスタに関する。
【0002】
【従来の技術】
スーツケースの底部に取り付けるキャスタは軽量で強度が高いことが要求され るので、一般的に金属板をU字状にプレス成形したブラケットと、ブラケットの たがいに向き合う立ち上がり片の間に差し渡された軸と、その軸に回転自在に設 けられた車輪とから構成されている。このものはベース部(立ち上がり片以外の 部分)をスーツケースの底部にビスなどで固着して使用する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
金属板をU字状にプレス成形したブラケットは、中身が詰っているスーツケー スの重量を支えることができるが、スーツケースに横向きの力が加わると、ビス 部分に大きい抜き力が加わり、ビスが緩む場合がある。
【0004】 そこで本考案者はビスに加わる力を緩和するため、ベース部の幅(車軸方向の 長さ)を大きくすると共に、内側の立ち上がり片をベース部の内部を切り起こし て形成することを考え、試作してみた。
【0005】 しかしそのように切り起こした立ち上がり片(以下、内片という)は幅も狭く 、外側の立ち上がり片(以下、外片という)に比して立体的なプレス加工が困難 であるので、曲げ強度が充分でない。そのため使用するうちに内側に傾いてきて 、車軸も傾斜するばあいがある。
【0006】 本考案は係る問題を解消するためになされたものであり、ベース部の幅が充分 に大きく、しかも横向きの強度(軸方向に加わる外力に対する曲げ強度)が大き い軽量で安価なキャスタを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案のキャスタは、 (a)相手部材の底部に固着されるべきベース部、該ベース部の外縁より立ち上 がる外片、および該外片と隙間を介して対向するようにベース部内から切り起こ された内片からなるブラケットと、 (b)前記外片と内片との間に掛け渡される軸と、 (c)該軸上に回転自在に設けられる車輪と、 (d)前記ブラケットの内片の内側と当接する当接部、ベース部に固定される脚 部、および当接部と脚部とを連結する立ち上がり部を有する補強部材、 とからなることを構成上の特徴としている。
【0008】 かかるキャスタにおいては、前記ベース部の内側に折り曲げ部を形成し、前記 補強部材の脚部の後端を該折り曲げ部に係合させるのが好ましい。また前記ブラ ケットは金属板をプレス成形したものとし、外片または内片の少なくとも一方を 外向きに突出する立体的な形状に成形するのが好ましく、補強部材は薄肉の金属 ダイキャスト製品とするのが好ましい。さらに前記補強部材については、当接部 をブラケットの内片の周囲と当接するフランジとし、前記脚部をベース部の両側 縁上に沿ってその外片の根元部から内縁近辺まで延びる一対の細長い板片から構 成し、前記立ち上がり部を、それぞれ脚部およびフランジとの接続部を2辺とす る一対の三角形状の側壁と、それらの側壁の他辺同士を接続する傾斜壁とから構 成するのが好ましい。また前記補強部材の脚部の取りつけ孔とブラケットの相手 部材(とくに鞄など)への取りつけ孔とを互いに重なる位置に設けるのが好まし い。
【0009】
【作用】
キャスタに横向きの力が加わると、その力は内片または外片を通じて車軸に伝 えられ、接地している車輪の抵抗との間でバランスされる。逆に見ればベース部 が固定されているキャスタに対し、車輪に内向きの力が加わったとき、その力は 内片を内側に倒そうとするが、補強部材によってバックアップされているので、 内片が傾かない。
【0010】 また外向きの力が加わったときは、幅が広く、しかも立体的で曲げ合成を大き くとれる外片によってしっかりと支えることができる。さらに前記補強部材の当 接部をブラケットの内片の周囲と当接するフランジとし、前記脚部をベース部の 両側縁上に沿ってその外片の根元部から内縁近辺まで延びる一対の細長い板片か ら構成し、前記立ち上がり部を、それぞれ脚部およびフランジとの接続部を2辺 とする一対の三角形状の側壁と、それらの側壁の他辺同士を接続する傾斜壁とか ら構成するときは、補強部材とベース部との結合が確実になり、傾斜壁が内片を 一層しっかりと支えることができ、しかも外観が優れている。
【0011】
【実施例】
次に図面を参照しながら本考案のキャスタを説明する。
【0012】 図1は本考案のキャスタの一実施例を示す斜視図、図2は図1に示すキャスタ の縦断面図、図3は図1に示すブラケットの平面図、図4は図1に示す補強部材 の上からみた斜視図である。
【0013】 図1に示すキャスタはブラケット1と、そのブラケット1にピン(軸)2によ って支持される車輪3と、補強部材4とから構成されている。
【0014】 ブラケット1は金属板(たとえば鋼板)をプレス成形したものであり、矩形状 のベース部5と、ベース部5の外縁から立ち上がる三角形状の外片6と、ベース 部5の中央部から切り起こされた内片7とからなる。さらにベース部5の内端縁 には折り曲げ部8が形成されている。
【0015】 ベース部5には4か所の取りつけ孔9が形成されており、さらに補強用のビー ド10が左右の端縁に沿って形成されている。なお外片6と内片7の間にも補強 用に幅広のビード11が形成されている。
【0016】 外片6の底部の幅はベース部5と同じである。また外片6全体は図2〜3に示 すように外方に向って突出するよう左右方向に湾曲しており、さらに中央部に三 角形状のレリーフ12が形成されている。湾曲した形状およびレリーフ12はい ずれも外片の曲げ剛性を高めると共に、塑性加工により強度を向上させるための ものである。
【0017】 前記内片7も図2〜3に示すように、外向きに凸となるように湾曲した形状と 、三角形状のレリーフ13とを有する。なお内片7はベース部5にV字状のスリ ット(図3のS)を抜き落とした後に曲げ起こすので、その幅や高さはベース部 5に残された三角形状の開口14よりも小さくなっている。
【0018】 図2に示すように外片6と内片7の頂部近辺には孔15、16が形成されてお り、その中を前記ピン2が貫通している。ピン2は頭17つきのピンであり、他 端18はかしめられてブラケット1から抜けないようになっている。
【0019】 ピン2に回転自在に嵌められている車輪3は、たとえばABS樹脂などから形 成されたものであり、ピン2に対して軸方向にもスライドしうる。また車輪3の 厚さTは外片6と内片7の隙間Gよりもいくらか薄くなっている。
【0020】 補強部材4はベース部5の両側縁上に当接する細長い脚部20と、両側の脚部 20をつなぐように立ち上がる三角錐状の立ち上がり部21とから構成されてい る。立ち上がり部21の内部は外側に向って開口する空間になっており、側壁2 2の外端部には図4に示すように内片7の周囲と当接するフランジ23が形成さ れている。なお脚部20にはブラケット1の取りつけ孔9と重なる取りつけ孔2 4が形成されており、脚部20の底面にはブラケット1の左右のビード10を逃 がすための凹溝25が形成されている。
【0021】 補強部材4の全体は、たとえば亜鉛ダイキャストにより一体に構成しうるが、 アルミ鋳物、FRP、ABS樹脂など、他の材料を用いてもよい。
【0022】 補強部材4のフランジ23と脚部20の内端との距離Lは、ブラケット1の内 片7から折り曲げ部8までの内幅と実質的に同じにされている。そのため補強部 材4をブラケット1に嵌め込むと、内片7の弾力性などにより、留めておくこと ができる。
【0023】 補強部材4およびブラケット1は、その状態でビス(図1の26)によりスー ツケースなどの底面に固着される。
【0024】 なおスーツケースの底面に取り付けられるキャスタは通常4個であり、そのう ちの2個は垂直軸まわりに旋回できるようにされており、残りの2個は方向を変 えられない。本考案のキャスタは後者の方向を変えないキャスタとして用いられ る。
【0025】 補強部材4と車輪3をつけたブラケット1とが一旦相手部材に取り付けられた 後に、図2に示すように外力F1 、F2 が加わると、車輪3がピン2上をスライ ドして内片7を押す。しかも補強部材4の側壁22および傾斜壁27が内片7を 後から支えているので、内片7は矢印Q方向に倒れない。
【0026】 さらに補強部材4の脚部20がベース部5に重ねられてビス(図1の26)で 共締めされているので、ベース部5の細くなっている箇所(図1のR)で曲がる ことも防止される。
【0027】 なお逆に破線の矢印F3 、F4 方向に外力が加わるときは、車輪3が外片6を 外向きに押す力が働くが、前述したように外片6の耐曲げ強度がもともと大きい ため、とくに問題にならない。
【0028】
【考案の効果】
本考案のキャスタはベース部の幅を広げたので相手部材に止めるビスのピッチ が大きい。それゆえビスに加わる抜き力を小さくすることができる。さらに補強 部材で内片を支えているため、外力に対し、内片やベースが曲がることが防止さ れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のキャスタの一実施例を示す、下からみ
た斜視図である。
【図2】図1に示すキャスタの縦断面図である。
【図3】図1に示すブラケットの下側からみた平面図で
ある。
【図4】図1に示す補強部材の上からみた斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ブラケット 2 ピン 3 車輪 4 補強部材 5 ベース部 6 内片 7 外片 20 脚部 23 フランジ 27 傾斜壁

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)相手部材の底部に固着されるべき
    ベース部、該ベース部の外縁部より立ち上がる外片およ
    び該外片と隙間を介して対向するようにベース部内から
    切り起こされた内片とからなるブラケットと、 (b)前記外片と内片との間に掛け渡される軸と、 (c)該軸上に回転自在に設けられる車輪と、 (d)前記ブラケットの内片の内側と当接する当接部、
    ベース部に固定される脚部、および当接部と脚部とを連
    結する立ち上がり部を有する補強部材とからなるキャス
    タ。
  2. 【請求項2】 前記ベース部の内縁に折り曲げ部が形成
    されており、前記補強部材の脚部の後端が該折り曲げ部
    に係合している請求項1記載のキャスタ。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットが金属板をプレス成形し
    たものであり、外片または内片の少なくとも一方が外向
    きに突出する立体的な形状に成形されている請求項1ま
    たは2のいずれかに記載のキャスタ。
  4. 【請求項4】 前記補強部材が薄肉の金属ダイキャスト
    製品である請求項1、2または3のいずれかに記載のキ
    ャスタ。
  5. 【請求項5】 前記補強部材の当接部が、ブラケットの
    内片の周囲と当接するフランジであり、 前記脚部が、ベース部の両側縁上に沿ってその外片の根
    元部から内縁近辺まで延びる一対の細長い板片からな
    り、 前記立ち上がり部が、それぞれ脚部およびフランジとの
    接続部を2辺とする一対の三角形状の側壁と、それらの
    側壁の他辺同士を接続する傾斜壁とから構成されている
    請求項1、2、3または4のいずれかに記載のキャス
    タ。
  6. 【請求項6】 前記相手部材が鞄であり、補強部材の脚
    部の取りつけ孔とブラケットの鞄の底部への取りつけ孔
    とが互いに重なる位置にある請求項1、2、3、4また
    は5のいずれかに記載のキャスタ。
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