JPH0539019Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は車両用バンパに関する。

（従来技術） 車両用バンパの一形式として、車体の外側下部
に組付けられて左右方向に延びるとともに中間部
にステツプ部を備えた車両用バンパがあり、その
具体例が第３図に示されている。当該バンパは断
面コ字状で所定長さの左右一対のバンパ部１，２
と、略平板状の所定長さのステツプ部３とならな
り、これら各部１〜３は互いに独立して形成され
ている。各バンパ部１，２は一対の取付用ステー
４ａ，４ｂを介して車体を構成するシヤシーフレ
ーム５に取付けられ、かつステツプ部３はシヤシ
ーフレーム５には直接、各バンパ部１，２にはス
テツプサイド６を介して取付けられている。

（考案が解決しようとする課題） このように、従来のこの種バンパは各バンパ部
１，２およびステツプ部３が互に独立して形成さ
れているため、製作上および組付上の精度の関係
から車体に組付けた場合例えば第２図の２点鎖線
で示すように左右方向に傾斜する等変形し易い。
従つて、本考案はかかる問題を解決することにあ
る。

（課題を解決するための手段） 本考案は、車体の外側下部に組付けられて左右
方向に延びるとともに中間部にステツプ部を備え
た車両用バンパにおいて、当該バンパは断面コ字
状で所定長さの左右一対のバンパ部とこれら両バ
ンパ部の内端側に位置し同両バンパ部の底部と一
体に形成されたステツプ部とからなり、かつ前記
両バンパ部の底部およびステツプ部は断面中空の
平板状に形成されていることを特徴とするもので
ある。

（考案の作用・効果） かかる構成においては、両バンパ部およびステ
ツプ部が互に一体に形成されているためこれら３
者間での取付け上のちぐはぐな傾き等の変形がな
く、かつ両バンパ部の底部およびステツプ部は断
面中空の平板状で形成されているため強度が高
く、特にステツプ部の機能に何等の支障もないと
ともに、各バンパ部の外端に取付けられるバンパ
コーナ部が確実に嵌着される。

（実施例） 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
るに、第１図には本考案に係る車両用バンパが示
されている。当該バンパ１０は左右一対のバンパ
部１１，１２とステツプ部１３を主要部とし、そ
の両外端部に嵌着されたバンパコーナ部１４を備
えている。

当該バンパ１０における主要部は一体成形され
たアルミ押出成形物であり、各バンパ部１１，１
２は断面コ字状を呈しかつステツプ部１３は平板
状を呈している。ステツプ部１３は押出成形物の
中間部における上壁および側壁を切欠いて形成さ
れていて、各バンパ部１１，１２の底部と連続一
体のものである。各バンパ部１１，１２の底部と
ステツプ部１３は断面中空の平板状を呈してい
る。しかして、当該バンパ１０は左右の取付用ス
テー１５を介して車体フレームＦに取付けられて
いるとともに、ステツプ部１３において車体フレ
ームＦに直接取付けられている。また、各バンパ
部１１，１２の内端側にはステツプサイド１６が
取付けられ、かつそれら１１，１２の外端側には
バンパコーナ部１４が嵌着され、バンパ１０は第
２図の実線に示す状態に車体に組付けられてい
る。

かかる構成のバンパ１０においては両バンパ部
１１，１２およびステツプ部１３が互に一体に形
成されているため、これ３者１１〜１３間での取
付け上のちぐはぐな傾きが生じず車体に対する組
付け精度が著しく向上する。また、両バンパ部１
１、１２の底部およびステツプ部１３は断面中空
の平板状であつて強度が高く、ステツプ部１３の
機能には全く支障がなくまたバンパコーナ部１４
の嵌着も確実になされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係るバンパの一部
省略分解斜視図、第２図は車体の背面側からみた
同バンパの正面図、第３図は従来のバンパの一部
省略分解斜視図である。 符号の説明、１０……バンパ、１１，１２……
バンパ部、１３……ステツプ部、１４……バンパ
コーナ部、Ｆ……車体フレーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体の外側下部に組付けられて左右方向に延び
   るとともに中間部にステツプ部を備えた車両用バ
   ンパにおいて、当該バンパは断面コ字状で所定長
   さの左右一対のバンパ部とこれら両バンパ部の内
   端側に位置し同両バンパ部の底部と一体に形成さ
   れたステツプ部とからなり、かつ前記両バンパ部
   の底部およびステツプ部は断面中空の平板状に形
   成されていることを特徴とする車両用バンパ。