JP3000650U - ワイシャツホルダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カバンやトランクに詰め込んだり、多数枚積
み重ねても型崩れを起こさず、汚れがつかず、しかも形
状構造が非常にシンプルで製作コストが安価であり、か
つ、繰り返し使用できるワイシャツホルダを提供する。 【構成】 長方形の背面押さえ平板部１と、それと平行
な前面押さえ平板部２と、前面押さえ平板部２の中央上
部を凸出させた襟首保護部３と、両平板部１、２の上縁
を連結する連結部４とが、プラスチック、紙等のシート
材により一体形成されているワイシャツホルダ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はメーカーから出荷される新品の紳士用ワイシャツ、または、クリーニ ングされアイロンがけされ折りたたまれた紳士用ワイシャツを、形を崩さずに積 み重ねて保管したり、店頭に吊り下げて陳列したり、カバンやトランクの中に入 れて持ち運ぶための、ワイシャツホルダに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、クリーニングされアイロンがけされ折りたたまれたものを、透明軟質 のプラスチックシートの袋に収納するか、一枚の紙で胴巻きするだけであったか ら、カバンやトランクの中に入れて持ち運ぶうちに形崩れを起こす欠点があった 。また、幾つものワイシャツを積み重ねておくと、下積みになったものが形崩れ を起こすため多段式収納器の各段に１個づつ収納しておかねばならなかった。

【０００３】 また、メーカーから出荷される新品のワイシャツは、紙箱に収納されて積み重 ねられていたから、嵩張るばかりでなく、消費者が気軽に商品を選択することが 難しかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の解決課題は、非常にシンプルな構造であって、ワイシャツの着脱が容 易であって手間がかからず、カバンやトランクの中に入れたときの容積効率が高 く、重ねて詰め込んでも形崩れを起こさず、或いは、店頭に吊り下げて陳列する ことができ、しかも製造コストが非常に安価なワイシャツホルダを提供すること である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この課題を解決するための本考案のワイシャツホルダは、これを実施例を示す 図面の参照番号を併記して説明すると、折りたたまれたワイシャツ（Ｇ）の背面 にあたる長方形の背面押さえ平板部（１）と、この背面押さえ平板部（１）と対 向して設けられた前面押さえ平板部（２）と上記前面押さえ平板部（２）よりも 凸出したワイシャツの襟首保護部（３）と、上記背面押さえ平板部（１）の上縁 （５）と上記前面押さえ平板部（２）および襟首保護部（３）の上縁（６）（７ ）を折伸自在に連結する連結部（４）とが一体形成されていることを特徴として いる。

【０００６】 前面押さえ平板部（２）の下部を、ワイシャツ（Ｇ）を挟んで、背面押さえ平 板部（１）の下部と結束させる結束手段として、例えば面ファスナ、スナップ型 フック、ループ型ゴム紐を設けることができる。

【０００７】

【作用】

図４に示すように、前面押さえ平板部（２）を開いて、折りたたまれたワイシ ャツ（Ｇ）を載せ、前面押さえ平板部（２）を閉じてワイシャツ（Ｇ）を挾持す るだけでワイシャツ（Ｇ）が保護される。

【０００８】 また図５に示すように、２個の本考案品を上下方向逆さまにし、凸出した襟首 保護部（３）を内側に重ね合わせることにより、全体として直方体になり、従っ て、カバンやトランク等の運搬袋物への収納性がよい。

【０００９】 さらに、図９に示すように吊り下げ用フックを付加することにより、水平に突 出した棒に、横方向に重ねて陳列することができる。

【００１０】

【実施例】

図１に本考案実施例の閉じた状態の斜視図を示し、図２に正面図を示し、図３ にその中央縦断面図を示す。全体はプラスチックシート、または厚紙より成る。 背面押さえ平板部１は折りたたまれたワイシャツＧの大きさと略同一寸法の長方 形である。前面押さえ平板部２は、背面押さえ平板部１と縦寸法と横寸法が同一 である。襟首保護部３は、正面より見て、上縁７と平行な下辺８と左右対称のく 字形側辺９Ａ、１０Ａ、９Ｂ、１０Ｂよりなる亀甲形であり、前面押さえ平板部 ２と平行に凸出している。

【００１１】 背面押さえ平板部１の上縁５と前面押さえ平板部２および襟首保護部３の上縁 ７の間は連結部４により連結されて全体が一体形成されている。連結部４の両側 の稜５または６、７のうち少くとも一方はヒンジ機能を有し、９０°よりも大き く開くことができる。また、図５にしめすように、連結部４を半円筒形に形成し 、連結部全体としてヒンジ機能をもたせてもよい。

【００１２】 背面押さえ平板部１の下部の左右両側辺には、リボン１１、１２が設けられて おり、そのリボンの先端には着脱自在の粘着剤が塗布されてあって、前面押さえ 平板部２の下部を、ワイシャツＧを挟んで結束することができる。この粘着剤付 きリボン１１、１２に代えて、例えば紐、ゴムバンド、面ファスナ付きリボン、 スナップフック付きリボンにより結束させることができる。また、図６に示すよ うに両平板部１、２の下辺の間にリボン、バンド等の結束具１３を設けてもよく 、背面押さえ平板部１の下部を伸長させ、これを折り曲げて結束手段としてもよ い。

【００１３】 図９に本考案の他の実施例を示す。これは連結部４の中央にスリット１４を刻 設しておき、必要に応じて吊り下げ具１５を付加すれば、図１０に示すように、 店頭において、水平に突出した１本の棒１６に多数のワイシャツを前後方向に重 ね合わせて陳列することができ、この場合、前後押さえ平板部１および襟首保護 部３の一部または全部を透明にしておけば、購買者は容易に色彩、図柄等を選択 することができる。

【００１４】 本考案の襟首保護部の形状は、図２に示す亀甲形のほか、図４（Ａ）に示す左 右が円弧状のもの、図４（Ｂ）に示す台形のもの、図４（Ｃ）に示す円形または 略円形のものなど、任意に選択することができる。いずれの場合においても、図 ３の背面押さえ平板部１の上下方向の長さＬに対し、襟首保護部３の上下方向長 さＭは、Ｌ／２以下であることが好ましい。

【００１５】 本考案品を使用するときは、前面押さえ平板部２を開いて、ワイシャツＧを収 納し、前面押さえ平板部２を閉じてリボン１１、１２等により背面と前面の平板 部１、２を結束する。この状態のもの２個を上下逆さにすれば、図７に示すよう に重ね合わせることができる。

【００１６】 また図８に断面図で示すように襟首保護部を突出させる段部１４Ａ、１４Ｂを 前面押さえ平板部２に対し垂直とせず、少し傾斜して形成しておけば、展開状態 で高密度に積み重ねることが可能となり、保管および運送時の容積効率が向上す る。

【００１７】

【考案の効果】

本考案によれば、ワイシャツメーカー、ワイシャツのクリーニング業者、クリ ーニング店、ホテル等の取り継ぎ業者、旅行者等が、クリーニングされアイロン がけされた状態のワイシャツを型崩れが起こさず、かつ、汚れず、多数枚積み重 ねて保管したり、カバンやトランク等に詰め込むことができる。

【００１８】 また、形状構造が非常にシンプルであるため、製造コストも大層安価であり、 例えば、ホテル宿泊者がクリーニング業者から受け取った本考案品を、帰宅後も 繰り返し再使用することが可能であり、省資源効果があり、きわめて経済的であ る。

【００１９】 さらに、背面押さえ平板部、または前面押さえ平板部等の内外両面に、絵画、 写真等の印刷を施こしたり、企業の公告、観光案内地図等を記載できる効果があ り、また、全体または前面の一部を透明にすればワイシャツの生地、色彩、図柄 が透視できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】は本考案実施例の閉じた状態の斜視図である。

【図２】は図１に示す実施例の正面図である。

【図３】は図１に示す実施例の中央縦断面図である。

【図４】は本考案の襟首保護部の変形実施例を示す正面
図である。

【図５】は本考案のたの実施例の中央縦断面図である。

【図６】は本考案の結束手段の変形例を示す斜視図であ
る。

【図７】は本考案品の使用方法の説明図である。

【図８】は本考案の襟首保護部の変形例を示す断面図で
ある。

【図９】は本考案のさらに他の実施例を示す斜視図であ
る。

【図１０】は図９に示す実施例の使用例を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１・・・・背面押さえ平板部 ２・・・・前面押さえ平板部 ３・・・・襟首保護部 ４・・・・連結部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 折りたたまれたワイシャツの背面に当た
   る長方形の背面押さえ平板部と、この背面押さえ平板部
   と対向して設けられた前面押さえ平板部と、上記前面押
   さえ平板部よりも凸出したワイシャツの襟首保護部と、
   上記背面押さえ平板部の上縁と上記前面押さえ平板部お
   よび襟首保護部の上縁を折伸自在に連結する連結部とが
   一体形成されているワイシャツホルダ。
2. 【請求項２】 上記襟首保護部が上縁と平行な下辺と左
   右対称のく字形側辺よりなる亀甲形である、第１項記載
   のワイシャツホルダ。
3. 【請求項３】 上記前面押さえ平板部の下部を、上記背
   面押さえ平板部の下部と結束させる結束手段がもうけら
   れている、第１項記載のワイシャツホルダ。