JP3031042U - 折り畳み式収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装箱や包装紙を必要とせず、ポケットに入
る形状の折り畳み式収納ケースを得ることを目的とす
る。 【解決手段】 横長の長方形状の透明プラスチックシー
ト１の一面側の中央折り返し部より外側に、それぞれ透
明プラスチックシートよりなる袋部２ａ、２ｂを形成
し、さらに上記形成した袋部２ａの上面に薄片物を挿入
するポケット部４を形成するとともに、上記両袋部２
ａ、２ｂ内に両者にわたる模様入り表紙６を挿入し、か
つこの模様入り表紙６のポケット部４を有しない側の袋
部２ｂに挿入される裏表紙部分の下方寄りに開孔７を形
成した折り畳み式収納ケース。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、折り畳み式収納ケースに係り、特に粗供養等の物品と挨拶状をセ ットにして収納することのできる葉書大の折り畳み式収納ケースに関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

通常、通夜や葬儀への参列者に対して挨拶状とともに香典返しとして粗供養の 品を手渡すことが慣例として行われている。粗供養の品物としては、茶、靴下、 シーツ、タオル、ハンカチーフなどが用いられているが、近年はハンカチーフや テレホンカードなどが多く使われている。

【０００３】 ところが、ハンカチーフなどは包装箱に入れたうえ、包装紙で包装されている ため、嵩張ってポケットやハンドバッグにも入らず、持ち帰るのが厄介である。 しかも、品物を取り出した後は包装箱や包装紙は再利用されることもなく廃棄さ れているのが現状である。

【０００４】 上記に鑑みて検討の結果、この考案は再利用されることなく廃棄されるような 包装箱や包装紙を用いることなく、挨拶状とハンカチーフやテレホンカードなど の粗供養物品を体裁良くセットにして収納でき、しかも挨拶状や粗供養品を取り 出した後は物入れとして永く再利用することのできる葉書大の折り畳み式収納ケ ースを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

即ち、この考案の折り畳み式収納ケースは、請求項１記載のように、横長の長 方形状の透明プラスチックシートの一面側の中央折り返し部より外側に、それぞ れ透明プラスチックシートよりなる袋部を形成し、さらに該袋部の一方の上面に 薄片物を挿入することのできるポケット部を形成するとともに、上記両袋部内に 両者に亘って模様入り表紙が挿入され、かつこの模様入り表紙のポケット部を有 しない側の袋部に挿入される裏表紙部分の下方寄りに開孔が形成されていること を特徴とするものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

この考案の折り畳み式収納ケースについて、その一実施例を示す図に基づいて 説明すると、図１は該折り畳み式収納ケースの斜視図であり、図２（ａ）〜（ｃ ）は図１のケースの作製過程を示す説明図である。

【０００７】 図において、１は横長長方形状の透明なプラスチックシート、例えば塩化ビニ ルシートである。そして、２ａ、２ｂはこの塩化ビニルシート１の一方側、即ち 折り畳んで使用する時の内面側に設けられた袋部である。この袋部２ａ、２ｂは 図２ａのように、それぞれ塩化ビニルシート１の両端部から中央の折り返し部５ より若干外方に同種の塩化ビニルシートを用いて、その上縁部、下縁部、両端部 の３方を塩化ビニルシート１とヒートシール３することで形成される。

【０００８】 ４は一方の袋部２ａの上に設けられたポケット部であり、これは同じ透明塩化 ビニルシートを用い、下縁部と側縁部の２方を塩化ビニルシート１とヒートシー ル３することで形成される。

【０００９】 ６は両袋部２ａ、２ｂ内に両者に亘って挿入されている両面に筋模様などを形 成した表紙である。そして、この模様入り表紙６には図２ｂのようにポケット部 ４のない袋部２ｂに差し込まれる裏表紙側の下方寄りに開孔７が形成されている 。この模様入り表紙６の材質としては、普通の紙のほか、合成紙、不織布などを 用いることができる。図２ｃは模様入り表紙６を塩化ビニルシート１に形成した 一方の袋部２ａに差し込んだ状態を示している。

【００１０】 上記においては、透明プラスチックシートとして塩化ビニルシートを用いて説 明したが、このほかポリエチレンシートやポリプロピレンシートを用いることも できる。

【００１１】 上記のような構成からなる折り畳み式収納ケースによれば、これを弔事におい て粗供養物品を収納するケースとして使用する場合には、例えば粗供養品である ハンカチーフを袋部２ｂ内の模様入り表紙６の上面に収納し、挨拶状を袋部２ａ 上のポケット部４内に差し込めばよい。また、粗供養品がテレホンカードである 場合も、袋に入ったものをこの袋部２ａまたは２ｂ内に収納すればよい。そして 、この収納ケースを折り畳んだ時に上面となる模様入り表紙上に「こころざし」 、「志」あるいは「粗供養」などの表書きをしておくならば、さらに包装などを 行わなくても礼を失することはない。

【００１２】 また、この収納ケースを粗供養として受け取った人は粗供養品がハンカチーフ やタオルなどである場合、収納ケースを開かなくても裏面に位置する開孔７から 色合いや模様などを見極めることができるのである。

【００１３】 そして、この収納ケースから粗供養品や挨拶状を取り出した後は、このケース は熨斗袋、葉書などの物品入れとして永く再利用することが可能である。

【００１４】

【考案の効果】

以上述べたように、この考案の折り畳み式収納ケースは内面側に袋部とポケッ ト部を有する構造としたので、ハンカチーフやテレホンカードなどの粗供養品と 挨拶状をセットにして収納することができ、しかも表書きのある模様入り表紙も 挿入されているので、包装などをする必要もなく簡易でありながら礼を失するこ とのない収納ケースである。また、事後は他の物品収納に再利用できてその実用 価値は非常に大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の収納ケースの斜視図である。

【図２】この考案の収納ケースの作製過程を示す説明図
である。

【符号の説明】

１ 透明プラスチックシート ２ａ、２ｂ 袋部 ３ ヒートシール ４ ポケット部 ５ 折り返し部 ６ 表紙 ７ 開孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 横長の長方形状の透明プラスチックシー
   トの一面側の中央折り返し部より外側に、それぞれ透明
   プラスチックシートよりなる袋部を形成し、さらに該袋
   部の一方の上面に薄片物を挿入することのできるポケッ
   ト部を形成するとともに、上記両袋部内に両者に亘って
   模様入り表紙が挿入され、かつこの模様入り表紙のポケ
   ット部を有しない側の袋部に挿入される裏表紙部分の下
   方寄りに開孔が形成されていることを特徴とする薄物物
   品収納用折り畳み式収納ケース。
2. 【請求項２】 請求項１記載の折り畳み式収納ケースに
   おいて、上記ポケット部に挨拶状を差し込むとともに、
   裏表紙が挿入されている側の袋部内に粗供養物品を収納
   したことを特徴とする粗供養物品収納用折り畳み式収納
   ケース。