JP3055007U - 装飾板を嵌入した装丁体 - Google Patents

装飾板を嵌入した装丁体

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JP3055007U
JP3055007U JP1998004728U JP472898U JP3055007U JP 3055007 U JP3055007 U JP 3055007U JP 1998004728 U JP1998004728 U JP 1998004728U JP 472898 U JP472898 U JP 472898U JP 3055007 U JP3055007 U JP 3055007U
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Inventor
雅人 星野
Original Assignee
日東紙工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本、アルバム等の表紙として、或いは電報用
紙、グリーティングカード等各種の印字や印刷をした紙
葉を挟持するホルダーとして使用すると同時に窓孔部分
に立体的装飾体を有する装飾板を嵌合保持することが可
能な装丁体を提供する。 【解決手段】 表側体(2)と裏側体(3)とを開閉自
在に蝶着してなる装丁体(1)であり、その表側体が、
表面に開口する窓孔(4)を有し、更に該窓孔より一回
り大きい装飾板嵌入孔(5)を設けるとともに、裏面に
該嵌入孔より大きくかつそれらの孔を開閉する裏蓋板
(6)を蝶着し、別に表面に立体的装飾を設け前記嵌入
孔に嵌合し得る装飾板(7)を準備し、該装飾板を嵌入
孔に嵌合してなる装飾板嵌入装丁体。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、本、アルバム等の表紙として、或いはグリーティングカード等各種 の印字や印刷をした紙葉を挟持するホルダーとして使用すると同時に窓孔部分に 立体的装飾体を有する装飾板を嵌合保持することが可能な装丁体に関するもので あり、特に、電報用紙、招待状、商品券、切符等を、配達したり、贈り物にした りする際に、紙葉を挟持するホルダーとして使用すると同時に窓孔部分に立体的 装飾体を有する装飾板を嵌合保持することが可能な装丁体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から電報用紙、招待状、商品券、切符等は、文挟み状物に挟んだり、木箱 4に挿入して、配達されたり、相手方に差し上げたり、売買されたりして、取り 扱われてきた。 しかしながら、近年、これらものを取り扱うの入れ物に、豪華さ、美麗さが極 めて強く要望されていた。このことは、電報用紙に関して例示すれば、弔電の場 合は、通夜、葬儀時には、霊前に供え、参列者に豪華で美麗な感覚を与え、その 後は、仏壇の前等に配置し、長期間保存しておくものであり、また出産、入学、 卒業、結婚などの慶事における祝電の場合は、受取時はもとより、長期間机の上 に飾ったりして保存するものであるから、それらを取扱い保管する入れ物には、 豪華さ、美麗さが求められていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、かかる装丁体の外面を装飾とするとともに、その装丁体をアルバム 等の表紙としての本来の使用、またグリーティングカード等のホルダーとしての 本来の使用に供しながら、額縁としても利用できる装丁体を、更に改良して、別 に表面に立体的装飾を設け、別に嵌入孔に嵌合し得る装飾板(7)を準備し、該 装飾板を嵌入孔に嵌合自在にしてなる装飾板嵌入装丁体であり、立体的装飾体を 鑑賞し得る装丁体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の装丁体は、表側体(2)と裏側体(3)とを開閉自在に蝶着してなる 装丁体(1)であり、その表側体が、表面に開口する窓孔(4)を有し、更に該 窓孔より一回り大きい装飾板嵌入孔(5)を設けるとともに、裏面に該嵌入孔よ り大きくかつそれらの孔を開閉する裏蓋板(6)を蝶着し、別に表面に立体的装 飾を設け前記嵌入孔に嵌合し得る装飾板(7)を準備し、該装飾板を嵌入孔に嵌 合してなる装飾板嵌入装丁体である。
【0005】 上記表側体(2)としては、裏層厚板(21)と中層厚板(22)と表層厚板(23 )とを重ね合わした合板芯材(24)を、表装材(11)と裏装材(12)で被覆して なり、窓孔(4)が上記表層厚板と表装材に形成され、嵌入孔(5)が中層厚板 (22)に形成され、裏蓋板(6)か上記裏層厚板と裏装材をコ字状切込(61)に より切り起こすことにより形成するのか好適である。 また、装飾板としては、中央に切欠孔(71)を有する厚板(72)と裏厚紙(73 )とそれらの間に挟持した立体感を有する装飾体から形成してなる装飾板である ことが好ましくい。
【0006】 本考案をさらに詳細に説明する。 本考案における装丁体とは、電報用紙、招待状、商品券、切符などを挿入して 取扱う文挟み様の入れ物のことであり、電報用紙等を挿入し、配達された後は、 仏壇前や机の上などに置いたり立てたりして鑑賞する文挟み等に類似するもので ある。 これらの装丁体には、表面に立体的装飾を設け嵌入孔に嵌合し得る装飾板を鑑 賞するための窓孔が開けられている。
【0007】 本考案の装丁体に嵌入する装飾板は、立体的装飾体を設けた装飾板であり、立 体的装飾としてレース編物、押絵、刺繍を施した布、押花等を設けたものであれ ば如何なるものでも良く、例えば図3にその断面を示す如く、中央に切欠孔(71 )を有する厚板(72)と裏紙(73)とを準備し、それらを張り合わせる際し、裏 紙の切欠孔の中央に相当する位置に、古紙、綿、ウール、発泡ウレタン、発泡ス チレンからなる弾性薄板(74)を配置し、それを包み込むように色紙等(75)を 被せ、更にその上に人形、静物、風景、花柄などの刺繍を施したメッシュ織物( 76)を被せ、さらにその上から厚板(72)を張り合わせ、色紙(75)及びメッシ ュ織物の裾部分を挟持することにより、立体的装飾体を設けた装飾板が好ましい 。その際、切欠孔の形成を斜めに切り込むと厚板切断面(77)が目視できあたか も立体装飾体の縁取りのようになる。また、メッシュ織物は透視可能であり、そ の下の設けた色紙は刺繍模様の背景となる。
【0008】 本考案の押絵入り装丁体は、電報用紙、商品券などを挿入して取り扱うあるか ら、その形状・大きさは必要に応じて適宜選択されるが、通常は長方形で、A7 版からA3版程度のものである。 また、本考案の装丁体を構成する厚紙の材質は、装丁体としての機能を発揮し 得る剛性を備え、且つ打ち抜き等の加工が容易な材料であれば如何なるものも使 用可能であるが、例えば、樹脂板、発泡樹脂板、繊維板、馬糞紙、ダンボール紙 、ハニカム板、木材チップ板などが使用できる。通常は、見栄えの良さから厚板 紙の表面を塗工処理した化粧厚板紙を用いる。
【0009】 本考案の装丁体を形成するには、図4に示した如く、表側体を形成する3層か らなる芯材(24)と裏側体を形成する芯材(31)を装丁体の表面となる化粧紙( 11)及び裏面となる裏紙(12)で覆うのであるが、該化粧紙としては、紙(ペー パー)に限られず、織布、不織布、プラスチックフィルムなどが用いられる。 装丁体の表側体に設ける窓孔の形状は、その挿入物が鑑賞できるものであれば 大きさ、形、設置位置は如何なるものでもよく、その形状は通常は長方形である が丸、楕円、ハート、菱形、五乃至八の多角形、細長方形などであり、その設置 位置は通常は中央部分であるが、上・下半部分、左・右半部分など片寄っていて もよい。
【0010】 表側体は表中裏の3層で構成され、窓孔については、表層に形成する窓孔を中 層に形成する嵌入孔より一回り小さくする。そうすることにより一回り分だけ窓 孔 縁が形成され、該縁に嵌入孔に嵌合する装飾板が係止し固定される。 この窓孔の打ち抜き線は、直線や波形、鋸歯形、雲形などの曲線であっても良 く、図示の如く四隅を円形の膨らませた額縁形状が好ましい。
【0011】
【作用】
本考案の装丁体は、窓孔を開閉する裏蓋板を引き起こして開き、表側体の中層 に形成した嵌入孔に別に準備した立体的装飾を設けた装飾板を挿入し、次いで裏 蓋板を閉じることにより、装飾板を固定することができる。 また、装飾板を表裏を反転して挿入すると装飾板の裏紙が窓孔に接し、該窓孔 縁と裏紙面との間に写真、絵画、絵はがき等の薄葉紙を挟持することが可能とな る。 さらに、装飾板を取り除くと装飾板の厚み分の空間が形成され、該空間には、 ハンカチ、レース編物、押絵、刺繍を施した布袋、押花などを挿入し、挟持する ことができ、またカレンダー、四季の絵画、絵はがき等の複数枚の薄葉紙を嵌入 すれば、その時々に複数枚の薄葉紙を取り替えて鑑賞することができる。即ち、 装丁体自体の装飾になるとともに、その装丁体をアルバム等の表紙としての本来 の使用、またグリーティングカード等のホルダーとしての本来の使用に供しなか ら、額縁としても利用できる。
【0012】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態の一つとして、立体的な装飾体を設けてなる装飾板嵌入装 丁体の構造を図1〜5を用いて説明する。 図1に装丁体の全体図を示す。(1)はその装丁体の全体を示すもので、該装 丁体は表側体(2)と裏側体(3)とを開閉自在に蝶着してなり、表側体に設け た窓孔(4)より嵌入装飾板(7)が鑑賞できる。 図2に装丁体の裏面及び装飾板の断面を示す。表側体の中層厚板に嵌入孔(5 )が設けられ、該嵌入孔に装飾板(7)が嵌合する。(6)は表側体の裏層厚板 をコ字状(61)に切り起こすことにより蝶着形成された裏蓋板であり、該裏蓋板 を開閉することにより装飾板などを出入可能となる。本考案の一例として示す装 飾板(7)は、中央に切欠孔(71)を斜め(77)に設けた厚板(72)、裏紙(73 )、弾性薄板(74)を包み込む色紙(75)及び刺繍を施したメッシュ織物(76) であり、これらを厚板及び裏紙で挟持している。
【0013】 図3は装丁体の断面図である。dは、裏側体の内面に貼着したりして挟持する デリーティングカード、電報用紙等の当該目的に応じて所要の印字、印刷をして なる紙葉である。 図4は本考案の装丁体の製造工程を示す図であり、表層厚板(21)、中層厚板 (22)及び裏層厚板(23)を重ね合わせた合板芯材(24)と同形状の厚紙(31) とを、それらを並べた形状よりも一回り大きい接着剤を塗布した化粧紙(11)上 に、両者を蝶番部を形成するに必要な巾(13)を隔て、且つ化粧紙の四方辺が等 間隔にはみ出すように載置接着し(a)、その後はみ出し部分を厚紙の辺を包む ように折り返して接着し(b)、該折り返し面に厚紙および台紙を並べた形状よ り一回り小さい裏紙(12)を貼り合わせて(c)、二枚の厚紙および台紙の三方 辺を袋状に張り合わせ物を作成する工程、得られた張り合わせ物の厚紙の中央部 に、先ず表層厚板のみに窓孔(4)を打ち抜き、次いで裏層厚板をコ字状に切り 起こして裏蓋盤(6)を形成し、更に中層厚板に窓孔より一回り大きい装飾板嵌 入孔(5)を打ち抜くことにより製造する。
【0014】
【考案の効果】
以上の如く、本考案の装丁体は、表側体の裏蓋板を開閉することにより立体的 装飾を設けた装飾板を装飾板嵌入孔に出入可能となすことができ、かつ装飾板を 反転挿入することにより写真等の薄層物を挟持でき、さらに装飾板を排除するこ とにより装飾板と同形状のハンカチ、刺繍織物等の厚層物を収容挟持することが 可能となり、それらを鑑賞することができる。すなわち、装丁体自体の装飾にな るとともに、その装丁体をアルバム等の表紙としての本来の使用、また電報用紙 、グリーティングカード等のホルダーとしての本来の使用に供しなから、額縁と しても利用でき、商品価値を高めることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の装丁体の全体の概略図である。
【図2】本考案の装丁体の裏面の展開概略図である。
【図3】本考案の装丁体の断面図である。
【図4】本考案の装丁体の製造工程を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 装丁体 11 表装材 12 裏装材 2 表側体 21 裏層厚板 22 中層厚板 23 表層厚板 24 芯材 3 裏側体 31 厚板芯材 4 窓孔 5 装飾板嵌入孔 6 裏蓋体 61 コ字状切り込み 7 装飾板 71 窓孔 72 厚板 73 裏紙 74 弾性薄板 75 色紙 76 刺繍入りメッシュ織物 77 斜め切込

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表側体(2)と裏側体(3)とを開閉自
    在に蝶着してなる装丁体(1)であり、その表側体が、
    表面に開口する窓孔(4)を有し、更に該窓孔より一回
    り大きい装飾板嵌入孔(5)を設けるとともに、裏面に
    該嵌入孔より大きくかつそれらの孔を開閉する裏蓋板
    (6)を蝶着し、別に表面に立体的装飾を設け前記嵌入
    孔に嵌合し得る装飾板(7)を準備し、該装飾板を嵌入
    孔に嵌合してなることを特徴とする装飾板嵌入装丁体。
  2. 【請求項2】 表側体(2)が、裏層厚板(21)と中層
    厚板(22)と表層厚板(23)とを重ね合わした芯材(2
    4)を、表装材(11)と裏装材(12)で被覆してなり、
    窓孔(4)が上記表層厚板と表装材に形成され、嵌入孔
    (5)が中層厚板(22)に形成され、裏蓋板(6)が上
    記裏層厚板と裏装材を切り起こすことにより形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の装飾板嵌入装丁
    体。
  3. 【請求項3】 装飾板(7)が、中央に切欠孔(71)を
    有する厚板(72)と裏厚紙(73)とそれらの間に挟持し
    た立体感を有する装飾体から形成されてなることを特徴
    とする請求項1記載の装飾板嵌入装丁体。
JP1998004728U 1998-06-16 1998-06-16 装飾板を嵌入した装丁体 Expired - Lifetime JP3055007U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011000787A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Nittou:Kk エコ機能装丁体、及びそのエコ機能装丁体の製造方法
JP2011056750A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Dainippon Printing Co Ltd 冊子及びその表紙

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011000787A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Nittou:Kk エコ機能装丁体、及びそのエコ機能装丁体の製造方法
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