JP3024619U - メッセージカード付きカレンダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッセージカードとカレンダーの機能を併せ
持ち、さらにカレンダーとしての使用後に更に他の用途
に使用できるメッセージカード付きカレンダーを提供す
る。 【解決手段】 同一形状に形成された複数のカレンダー
用紙１４（１４１〜１４８）を重合させ、その表表紙１
６にメッセージ等を印刷すると共に、他のカレンダー用
紙１４（１４２〜１４８）の表裏いずれかの面もしくは
両面にカレンダー２４を表示して、メッセージカード付
きカレンダー１２と成す。更に、各カレンダー用紙１４
（１４１〜１４８）を葉書大の大きさに形成し、この各
カレンダー用紙１４（１４１〜１４８）の裏面に、郵便
番号表示欄、「郵便はがき」及びそれに相当する旨の表
示、切手貼付け欄等を印刷して葉書の体裁とし、前記カ
レンダーの表示された各カレンダー用紙１４（１４２〜
１４８）の表面に装飾面を形成し、この装飾面上に、シ
リコーン樹脂等を塗布して剥離面を形成し、さらにこの
剥離面上にカレンダーを印刷した粘着シートの粘着面を
重合する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、カレンダーの表表紙に絵柄やメッセージが印刷されたメッセージカ ード付きのカレンダーに関するものであり、より詳細には、カレンダーの表表紙 にクリスマスカード、バースデーカード、年賀状等のメッセージカードに相当す る絵柄やメッセージを印刷して、カレンダーの表表紙にメッセージカードを形成 したメッセージカード付きのカレンダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

商店や各種製造・販売業、サービス業に従事する者が顧客や取引先等に対して クリスマスカードや年賀状、その他各種メッセージカードを送付することが一般 に行われている。このクリスマスカードや年賀状等の各種のメッセージカードと しては、メッセージや絵柄が印刷された装飾面を有する葉書や、中心線より二つ 折りにされたカードのいずれかの面にメッセージや絵柄が印刷された装飾面を有 するカード等が使用されている。

【０００３】 また、年末・年始に際しては、前記クリスマスカードや年賀状等のメツセージ カードの送付の他に、カレンダーが顧客や取引先に配布されている。このカレン ダーとしては、暦や絵柄の印刷された用紙を複数綴じ込んで、各月毎又は２〜３ カ月毎に前記用紙を剥がして使用するものが一般的である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前記クリスマスカード、年賀状等は配達された後は一般に廃棄されるのが通常 であり、折角送付されてもその後に利用されることは殆どない。

【０００５】 その一方で、前記クリスマスカード、年賀状等のメッセージカードの送付、特 に年賀状の送付は、日本の風習と言える程定着しており、みすみす廃棄されると 判っていながらも送付しないことは躊躇される。

【０００６】 また、カレンダーの配布は通常年末・年始の挨拶廻りの際に併せて配布される ものであるが、顧客や取引先が多数にのぼる場合、顧客一人一人に対して全てを 手渡しすることは極めて困難である。

【０００７】 一方、カレンダーを前記クリスマスカード、年賀状等のメツセージカードとは 別にそれぞれ郵送することとすれば、このカレンダーの発送に要する宛て名書き 、郵便費用等各種の負担が膨大となる。

【０００８】 また、従来のカレンダーは、使用後はその利用価値を消失して廃棄されている 。

【０００９】 本考案は、前記従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、カレンダーの表 表紙にメッセージカードを形成することで、送付後はカレンダーとして利用でき 、その利用価値を高めると共に、前記メッセージカードとカレンダーを同時に送 付できるようすることで、それぞれを別個に送付する際の労力・費用の軽減を図 ることのできるメッセージカード付きカレンダーを提供することにある。

【００１０】 また、本考案の別の目的は、従来廃棄されていた使用後の各カレンダー用紙に 別途の利用価値を与え、カレンダーとしての利用後に他の用途で用いることがで きるメッセージカード付きカレンダーを提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のメッセージカード付きカレンダー１２は 、同一形状に形成された複数枚のカレンダー用紙１４（１４１〜１４８）を順次 重合すると共に、前記重合されたカレンダー用紙１４（１４１〜１４８）のうち 、最上部に重ね合わされたカレンダー用紙１４１の表面を表表紙１６とし、この 表表紙１６に絵柄及び／又はメッセージを印刷して、前記カレンダー用紙１４１ をメッセージカードと成すと共に、前記表表紙１６以外のカレンダー用紙１４（ １４２〜１４８）の表面の表裏いずれか、もしくは両面にカレンダー２４を表示 したことを特徴とする（請求項１、図１）。

【００１２】 前記各カレンダー用紙１４（１４１〜１４８）は、その一辺を糊付け又は金属 製・プラスチック製のリング、ステープラー等で綴じてノート状に形成し、又は 一連に形成された２枚のカレンダー用紙（１４１，１４８、１４２，１４７、１ ４３，１４６、１４４，１４５、又は１４１，１４２）から成る用紙４０をその 中心線を折り線３２として２つ折りにし、折り線を中心に左右又は上下に形成さ れた各カレンダー用紙１４（１４１〜１４８）を重合してノート状に形成するこ ともでき、好適には前記用紙４０を複数枚重合して用紙４０の折り線３２上で各 用紙４０を例えば縫い糸、ステプラー等で綴じ合わせてノート状に形成すること ができる〔請求項２、図４（Ａ）及び図４（Ｂ）〕。

【００１３】 また、前記カレンダー用紙１４（１４１〜１４８）の裏面に絵柄を印刷して装 飾面２６を形成すると共に、表表紙１６以外のカレンダー用紙１４（１４２〜１ ４８）の表面にカレンダー２４を表示した構成とすることもできる〔請求項３、 図４（Ｂ）〕。

【００１４】 さらに、前記各カレンダー用紙１４を葉書大に形成すると共に、前記各カレン ダー用紙１４の表裏いずれか一方の面に絵柄等を印刷して装飾面２６と成し、こ の装飾面２６上にシリコーン樹脂等の剥離材を塗布して剥離面２２を形成すると 共に、粘着シート２０の表面にカレンダー２４を印刷し、前記カレンダー２４の 印刷された粘着シート２０を前記カレンダー用紙１４の剥離面に貼付してカレン ダーを表示することもでき〔請求項４、図２（Ａ）〕、この場合には、前記粘着 シート２０の貼付されたカレンダー用紙１４（１４２〜１４８）の他方の面には 、郵便番号表示欄等を印刷して葉書の体裁とすれば好適である〔請求項５、図２ （Ｂ）〕。

【００１５】 加えて、前記各カレンダー用紙１４（１４１〜１４８）の相互に重合する面を 容易に剥離することができるように接着し〔請求項６、図７（Ａ）〕、または、 前記各カレンダー用紙１４（１４１〜１４８）の綴着された一辺と対向する辺で それぞれのカレンダー用紙１４（１４１〜１４８）の一辺を接着することで、郵 送の際の便に供することもできる〔請求項７、図７（Ｂ）〕。

【００１６】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態について説明する。

【００１７】 本考案のメッセージカード付きカレンダー１２は、図１に示すように、複数の カレンダー用紙１４（１４１〜１４８）を重ね合わせて、前記カレンダー用紙１ ４（１４１〜１４８）のうち最上部に重合されたカレンダー用紙１４１の表面を カレンダーの表表紙１６としてこれにメッセージや絵柄等を印刷してメッセージ カードとし、他のカレンダー用紙１４（１４２〜１４８）の表面にカレンダー２ ４を印刷してメッセージカード付きのカレンダー１２としたものである。

【００１８】 なお、前記カレンダー２４は、粘着シート２０の表面に印刷し、カレンダー用 紙１４（１４１〜１４８）に絵柄等を印刷して形成された装飾面２６上にシリコ ーン樹脂等の剥離材を塗布して剥離面２２を形成し、この剥離面２２上に前記カ レンダー２４の印刷された粘着シート２０を貼付して表示してもよい。

【００１９】 このように形成された本考案のメッセージカード付きカレンダー１２は、これ を例えば郵送等により発送すると、これを受け取った者の目に表表紙１６に印刷 されたメッセージ、絵柄等の印刷面が触れ、メッセージカードとして機能する。

【００２０】 ついで、メッセージカードとしての使命を終えた本考案のメッセージカード付 きカレンダー１２は、メセージ等の印刷された表表紙１６を形成するカレンダー 用紙１４１を除去等して、カレンダー用紙１４１により被覆されていた他のカレ ンダー用紙１４２を露出させることで、カレンダー２４が現れ、カレンダーとし て使用することができる。

【００２１】 なお、前記装飾面２６上に、カレンダー２４の印刷された粘着シート２０を貼 付した構成のメッセージカード付きカレンダー１２にあっては、このメッセージ カード付きカレンダー１２をカレンダーとして使用後、貼付された粘着シート２ ０を剥がして装飾面２６を露出させることにより、絵葉書や絵付きのカードとし てカレンダー用紙１４を再度使用することができる。

【００２２】

【実施例】

次に、本考案のより詳細な実施例を添付図面を参照して説明する。

【００２３】 〔実施例１〕 本実施例のメッセージカード付きカレンダー１２は、同一形状に形成された複 数のカレンダー用紙１４（１４１〜１４８）を重合させてメツセージカード付き カレンダー１２を構成したものである〔図１（Ａ）及び図１（Ｂ）参照〕。

【００２４】 図１（Ａ）中、１２は、メツセージカード付きカレンダーを示し、このメッセ ージカード付きカレンダー１２は、同一形状に形成された各カレンダー用紙１４ （１４１〜１４８）を複数枚重合させて形成されている。

【００２５】 そして、前記重合されたカレンダー用紙１４（１４１〜１４８）のうち、最上 部に重合されたカレンダー用紙１４１の表面をカレンダーの表表紙１６とし、こ の表表紙１６に、クリスマスカード、バースデーカード、年賀状等のメッセージ カードに印刷される定型文、絵柄や写真等を印刷して、前記カレンダー用紙１４ １をメッセージカードとしている。

【００２６】 そして、他のカレンダー用紙１４（１４２〜１４８）の表裏いずれかの面もし くは両面には、それぞれ１又は数カ月分のカレンダー２４を表示して、メッセー ジカード付きカレンダー１２を構成している。

【００２７】 このように形成されたメッセージカード付きカレンダー１２は、例えばその一 辺を糊付け又は金属製・プラスチック製のリング、ステプラー等で綴じて、ノー ト状に形成されたメッセージカード付きのカレンダー１２とすることもできるが 、本実施例では、前記各カレンダー用紙１４（１４１〜１４８）を綴じることな く、単に重合させたのみの状態としている。そして、前記表表紙１６以外の各カ レンダー用紙１４（１４２〜１４８）の表面にカレンダー２４を表示している。 そして、このメッセージカード付きカレンダー１２を例えば透明なプラスチック 板より成るケース３６内に収納し、各カレンダー用紙１４（１４１〜１４８）を 該ケース３６より引き抜き可能に構成して該当する月のカレンダー２４を表示で きるように構成している。このように構成することで、送付された際、このメッ セージカード付きカレンダー１２は、ケース３６の外部より観察した際に、先ず メッセージ等の表示された表表紙１６が観察され、メッセージカードとしての機 能を果たす。その後、このケース内より、前記メッセージ等の表示されたカレン ダー用紙１４１を引き抜くことにより、カレンダー２４の印刷されたカレンダー 用紙１４２，１４３，１４４，１４５，１４６，１４７，１４８がケース３６の 外部より透視可能となり、カレンダーとして使用できるものである。

【００２８】 本実施例のメッセージカード付きカレンダー１２は、更に、図２（Ａ）及び図 ２（Ｂ）に示すように、各カレンダー用紙１４（１４１〜１４８）を葉書大の大 きさに形成し、この各カレンダー用紙１４（１４１〜１４８）の裏面に、郵便番 号表示欄、「郵便はがき」及びそれに相当する旨の表示、切手貼付け欄等を印刷 して葉書の体裁としている〔図２（Ｂ）〕。

【００２９】 また、前記カレンダー２４の表示された各カレンダー用紙１４（１４２〜１４ ８）の表面は、前記カレンダー用紙１４（１４２〜１４８）上に直接カレンダー ２４を印刷せず、季節の絵柄、風景の写真・絵柄、動物の写真・絵柄、その他写 真や絵柄、イラスト、俳句、短歌等の文章等を印刷した装飾面２６上に、シリコ ーン樹脂等を塗布して剥離面２２を形成し、この剥離面２２上にカレンダー２４ を印刷した粘着シート２０の粘着面を重合してカレンダー２４を表示することも できる〔図２（Ａ）及び図３〕。

【００３０】 このように、構成することで、本願のメッセージカード付きカレンダー１２は 、カレンダーとして使用された後は、各カレンダー用紙１４（１４２〜１４８） 上からカレンダー２４の印刷された粘着シート２０を剥離すると、装飾面２６が 剥離面２２を介して透視可能となり、このカレンダー用紙１４（１４２〜１４８ ）を絵葉書様のメッセージカードとして使用することができる。

【００３１】 なお、カレンダーの表表紙１６の裏面にも前述のように郵便番号表示欄等を設 けて葉書の体裁とすることで、この表表紙１６の形成されたカレンダー用紙１４ １をさらにクリスマスカード等のメッセージカードとして利用することができる 。

【００３２】 〔実施例２〕 図４（Ａ）及び図４（Ｂ）中、１２はメツセージカード付きカレンダーを示し 、本実施例では、このメツセージカード付きカレンダー１２は、複数の用紙４０ を重ね合わせて、これらの各用紙４０の中心線を折り線３２として２つ折りにし て、折り線を中心に左右又は上下に形成された各カレンダー用紙１４（１４１〜 １４８）を重合すると共に、この折り線３２上で各用紙４０を例えば縫い糸、ス テプラー等で綴じ合わせてノート状に形成したものである。

【００３３】 このようにして重合された各カレンダー用紙１４（１４１〜１４８）は、その 最上部に重合されたカレンダー用紙１４１の表面を表表紙１６とし、この表表紙 １６に、メツセージやメッセージの内容に対応した絵柄等を印刷してメッセージ カードとしている。そして、他のカレンダー用紙１４（１４２〜１４８）の表面 には、それぞれカレンダー２４が印刷等の方法により表示されている。

【００３４】 また、前記カレンダー２４が表示された各カレンダー用紙１４（１４２〜１４ ８）の裏面には、前記ノート状に形成されたカレンダーを見開き状にした際に現 れるカレンダー２４に対応した季節の絵柄、写真等を印刷した装飾面２６を形成 し、見開きの左右２頁で絵柄付きのカレンダーが構成されるようにすることがで きる〔図４（Ｂ）参照〕。

【００３５】 このように形成されたメツセージカード付きカレンダー１２は、送付される時 は、図４（Ａ）の状態であり、これを受け取った者は、メッセージ等の印刷され た表表紙１６に注意を換気されて、本願のメッセージカード付きカレンダー１２ は、先ず、メツセージカードとしての作用を果たす。

【００３６】 そして、前記メッセージカード付きカレンダーを図４（Ｂ）に示すように展開 し、見開き状とすることで、このメツセージカード付きカレンダー１２は、カレ ンダーとしての用に供され、メッセージカードとしての使命を全うした後もその 利用価値を消失しない。

【００３７】 なお、本実施例において、前記メツセージカード付きカレンダー１２は、例え ば図４（Ａ）及び図４（Ｂ）に示すように、壁や家具等に付設されたフック等に 掛けるための開孔２８を設けることもできる。

【００３８】 なお、実施例１のメッセージカード付きカレンダー１２と同様に本実施例のメ ッセージカード付きカレンダー１２の各カレンダー用紙１４（１４１〜１４８） を葉書大の大きさに形成すると共に、この各カレンダー用紙１４（１４１〜１４ ８）の裏面に、装飾面２６を形成することなく郵便番号表示欄、「郵便はがき」 及びそれに相当する旨の表示、切手貼付け欄等を印刷して葉書の体裁とし、さら に、各カレンダー用紙１４（１４２〜１４８）の表面に対するカレンダー２４の 表示を、前記カレンダー用紙１４上に直接カレンダー２４を印刷せず、季節の絵 柄、風景の写真・絵柄、動物の写真・絵柄、その他写真や絵柄、イラスト、俳句 、短歌等の文章等を印刷した装飾面２８上に、シリコーン樹脂等を塗布して剥離 面２２を形成し、この剥離面２２上にカレンダー２４を印刷した粘着シート２０ の粘着面を重合して行うこともでき、このように構成することで、本実施例のメ ッセージカード付きカレンダー１２は、カレンダーとしての使用後、前記カレン ダー２４の印刷された粘着シート２０を各カレンダー用紙１４（１４２〜１４８ ）からそれぞれ剥がすと共に、各カレンダー用紙１４（１４２〜１４８）をそれ ぞれ折り線３２で切り離すことによって絵葉書様のメッセージカードとして再利 用することもできる。

【００３９】 〔実施例３〕 本実施例は、前記実施例２と同様に用紙４０の中心線を折り線３２として二つ 折りにして、前記折り線３２を中心に対象に形成された各カレンダー用紙１４１ ，１４２を重合して形成したものであるが、実施例２のものと異なり、単一の用 紙４０を２つ折りにして２枚のカレンダー用紙１４１，１４２を形成したもので ある。

【００４０】 前記用紙４０をその中心線である折り線３２で二つ折りにすることにより形成 された各カレンダー用紙１４１，１４２は、図５（Ａ）に示すようにその一辺を 折り線３２で接続された状態で折り重ねられている。

【００４１】 そして、前記折り重ねられた際に、上側に折り重ねられたカレンダー用紙１４ １の表面〔図５（Ｂ）中左側〕をカレンダーの表表紙１６とし、この表表紙１６ にメッセージ、その他絵柄等を印刷してメッセージカードを形成し、一方、前記 メッセージカードを成すカレンダー用紙１４１の裏面〔図５（Ｃ）中右側〕にカ レンダー２４を表示して、本実施例のメッセージカード付きカレンダー１２を形 成している。本実施例では、前記メッセージ等の印刷されたカレンダー用紙１４ １の表面を図５（Ｂ）に示すように上下に二分して、その下半分にメッセージ、 絵柄その他の印刷を施すと共に、上半分に郵便番号の表示欄、その他「郵便はが き」の旨の表示等を印刷し、葉書の体裁としている。

【００４２】 さらに、前記カレンダー用紙１４２の表面〔図５（Ｃ）中左側〕には、イラス ト、写真等を印刷した装飾面２６を形成し、前記メッセージカード付きカレンダ ー１２を見開き状とした際に、絵柄付きのカレンダーとなるように構成する。

【００４３】 このように構成された本実施例のメッセージカード付きカレンダー１２は、折 り畳まれた状態で葉書大の大きさに形成すると共に、図７（Ａ）及び図７（Ｂ） に示すように、各カレンダー用紙１４１，１４２の、折り線３２により形成され る１辺と対向する辺を例えば帯状の粘着テープ４４で綴じ合わせ、又は、いずれ かのカレンダー用紙１４１，１４２の、折り線３２により形成される辺と対向す る辺を他方のカレンダー用紙１４１又は１４２の対応する辺より突出させて、こ の突出した部分を糊代４６として綴じ合わせるように構成することもでき、また は、メッセージカードを成すカレンダー用紙１４１の裏面及び他方のカレンダー 用紙１４２のカレンダー２４が表示された面を剥離可能に接着・重合することも できる。

【００４４】 このように構成することで、本実施例のメッセージカード付きカレンダー１２ を葉書として送付する際に定型の葉書として送付することができ、郵送料等の点 で有利である。

【００４５】 そして、このように構成された本実施例のメッセージカード付きカレンダー１ ２は、送付後、接着・重合された各カレンダー用紙１４１，１４２を図７（Ａ） 中の矢印で示すように相互に引き剥がし、又は図７（Ｂ）に示すように鋏等で相 互に綴じ合わされた辺を切断し、図５（Ｃ）に示すように見開き状態にすると、 絵柄つきのカレンダーが形成される。

【００４６】 なお、前記カレンダー用紙１４２の裏面〔図５（Ｂ）中右側〕に郵便番号表示 欄、「郵便はがき」の旨の記載等を印刷して葉書の体裁とすることにより、本実 施例のメッセージカード付きカレンダー１２をカレンダーとして使用した後に前 記カレンダー用紙１４２を折り線３２で切り離し、絵葉書様のメッセージカード として再度使用することができる。

【００４７】 なお、前記カレンダー２４の表示は、カレンダー用紙１４２にシリコーン樹脂 等を塗布して剥離面２２を形成し、この剥離面２２上にカレンダー２４の印刷さ れた粘着シート２０を貼付して形成してもよく、例えば図６に示すように、１カ 月毎または数カ月を単位として１の粘着シート２０にカレンダー２４印刷したも のを複数枚重ね合わせることができ、月の経過と共に１枚づつ粘着シート２４を 剥がすように構成することができる。このように構成することで、カレンダー用 紙１４１，１４２を葉書大の大きさに形成した場合であっても、表示されたカレ ンダー２４を比較的大きな文字で表示することができ、見やすいものとすること ができる。この場合、粘着シート２０のカレンダー印刷面に対してもシリコーン 樹脂等の剥離材を塗布して剥離面２２を形成する。

【００４８】 なお、前記メッセージカード付きカレンダー１２を、送付後更にメッセージカ ードとして利用する点を考慮しない場合には、表表紙１６に郵便番号記入欄等を 設けず、表表紙１６の全面にメッセージ、絵柄等を印刷し、他方のカレンダー用 紙１４２の裏面に郵便番号記入欄等の印刷を行い、郵送の際、このカレンダー用 紙１４２の裏面に宛て名を記載することで、外見上１枚のメッセージカードの如 く構成することもできる。

【００４９】

【考案の効果】

以上説明した本考案の構成により、本考案のメッセージカード付きカレンダー は、カレンダーの表表紙にメッセージカードを印刷することで、メッセージカー ドとカレンダーの機能を兼ね備え、メッセージカードとして使用された後はカレ ンダーとして利用することができ、その利用価値を増すことができると共に、メ ッセージカードとカレンダーを同時に送付できるので、それぞれを別個に送付す る際の宛て名書き等の労力、郵送費用等の経済的負担の軽減を図ることができた 。

【００５０】 また、装飾面上に剥離面を形成してカレンダーの印刷された粘着シートを貼付 した本考案のメッセージカード付きカレンダーにあっては、従来廃棄されていた 使用後の各カレンダー用紙を再度メッセージカードとして使用することができた 。

【００５１】 加えて、前記メッセージカード付きカレンダーをの各カレンダー用紙を葉書大 の大きさに形成することにより、定型の葉書として送付でき、郵送費用の点でも 有利なメッセージカード付きカレンダーを提供することができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のメッセージカード付きカレンダーの
一実施例を示す斜視図であり、（Ａ）はメッセージカー
ド付きカレンダーの全体図、（Ｂ）はカレンダーとして
の使用状態を示す。

【図２】 各カレンダー用紙の平面図であり、（Ａ）は
表面、（Ｂ）は裏面である。

【図３】 図２のIII-III 線断面図である。

【図４】 本考案のメッセージ付きカードカレンダーの
一実施例を示す斜視図であり、（Ａ）は閉じた状態、
（Ｂ）は展開した状態を示す。

【図５】 本考案のメッセージカード付きカレンダーの
一実施例を示す図であり、（Ａ）は全体斜視図、（Ｂ）
（Ｃ）は展開した状態の表裏面を示す。

【図６】 図５のメッセージカード付きカレンダーの使
用例を示す平面概略図である。

【図７】 本考案のメッセージカード付きカレンダーの
発送時の状態を示す斜視図であり、（Ａ）は、各カレン
ダー用紙の重合面を接着したもの、（Ｂ）は一辺を接続
したものである。

【符号の説明】

１２ メッセージカード付きカレンダー １４ カレンダー用紙（全体） １４１，１４２，１４３，１４４，１４５，１４６，１
４７，１４８ （各）カレンダー用紙 １６ 表表紙 ２０ 粘着シート ２２ 剥離面 ２４ カレンダー ２６ 装飾面 ２８ 開孔 ３２ 折り線 ３６ ケース ４０ 用紙 ４４ 粘着テープ ４６ 糊代

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 同一形状に形成された複数枚のカレンダ
   ー用紙を順次重合すると共に、前記重合されたカレンダ
   ー用紙のうち、最上部に重合されたカレンダー用紙の表
   面を表表紙とし、この表表紙に絵柄及び／又はメッセー
   ジを印刷すると共に、前記表表紙を除く各カレンダー用
   紙の表裏いずれか、もしくは両面にカレンダーを表示し
   たことを特徴とするメッセージカード付きカレンダー。
2. 【請求項２】 前記各カレンダー用紙が、その一辺で相
   互に綴着されている請求項１記載のメッセージカード付
   きカレンダー。
3. 【請求項３】 前記各カレンダー用紙の裏面に絵柄を印
   刷して装飾面を形成すると共に、前記表表紙以外のカレ
   ンダー用紙の表面にカレンダーを表示した請求項１又は
   ２記載のメッセージカード付きカレンダー。
4. 【請求項４】 前記各カレンダー用紙を葉書大に形成す
   ると共に、 前記各カレンダー用紙の表裏いずれか一方の面に印刷を
   施して装飾面と成し、この装飾面上に剥離材を塗布して
   剥離面を形成すると共に、粘着シートの表面にカレンダ
   ーを印刷し、前記カレンダーの印刷された粘着シートを
   前記装飾面上に形成された剥離面に貼付した請求項１又
   は２記載のメッセージカード付きカレンダー。
5. 【請求項５】 前記カレンダーの印刷された粘着シート
   の貼付されたカレンダー用紙の他方の面に郵便番号表示
   欄等を表示して葉書の体裁とした請求項４記載のメッセ
   ージカード付きカレンダー。
6. 【請求項６】 前記各カレンダー用紙を剥離可能に相互
   に接着したことを特徴とする請求項１〜５いずれか１項
   記載のメッセージカード付きカレンダー。
7. 【請求項７】 前記各カレンダー用紙を、他のカレンダ
   ー用紙と綴着された一辺と対向する辺でそれぞれ相互に
   接着した請求項２〜５いずれか１項記載のメッセージカ
   ード付きカレンダー。