JP4293667B2 - 装丁体およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、グリーティングカード、電報用紙、商品券等の各種の印字や印刷を施した紙葉を挟持するホルダーとして使用する装丁体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装丁体として種々のタイプのものが提供されているが、いずれも単に芯板を表装してなる平面的なものにすぎない。
しかるに、本発明者は、芯板(1)に枠部材を重合接着し、その枠部材内を凹処としてなる芯枠部体を内装材と外装材で被覆内包してなる表側体と、芯板(6)を内装材と外装材で被覆内包してなる裏側体とを、蝶着部により開閉自在に蝶着してなり、表側体の上記嵌合凹処内に装飾板を嵌着してなる装丁体及びその製造方法を提案し、特許出願(特開平5−177971号公報参照)をした。
【0003】
しかしながら、上記の発明においては、嵌合凹処内に装飾板を嵌着、即ち固着している為に、それら装飾板を取り替えて使用することが不可能であり、また装飾板は主に漆塗り板が用いられ、極めて高価なものであり、その用途範囲がおのずと限定されていた。
更に、その製造方法においても、枠部材としてウレタンフォーム等の弾性枠部材そのものを直接、表装材で内包しており、そのため所定の大きさの熱板を当接し押し下げて嵌合凹処を成形する際に、嵌合凹処の周辺部の表装材が引っ張られて表装材に皺が発生する恐れがあり、そのため前記出願発明においては、表装材に切込みを入れ、それらの切り込みが広がることにより表装材に皺が発生するのを防止しているが、完成した装丁体の嵌合凹処近辺には切込み開口が存在し、該凹処に固着した装飾板で覆われるからよいようなものの、正確に成形されず極めて見栄えの悪いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記先行技術における問題点を解決し、装飾板を取替自在に取付けることが可能であり、かつ立体的で重厚感のある装丁体、及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意検討した結果、嵌合凹処に開口部を設け、その裏面に装飾板を取替自在に取付けることにより、上記の欠点を補った立体的で重厚感のある装丁体が得られ、かつ表面に薄様紙を積層した枠部材を用いることにより、上記切込み等を設けることなく皺のない綺麗で正確な装丁体が得られ、またその装丁体の製造方法を見出し、本発明を完成した。
【0006】
即ち、本発明の装丁体は、芯板(1)に薄様紙(2’)を積層した弾性枠部材(2)を重合接着し、かつその枠部材内を凹処(3)としてなる芯枠部体(14)を装飾板取付部(20)を有する内装材と外装材で被覆内包してなる表側体と、芯板(6)を内装材と外装材で被覆内包してなる裏側体とを、蝶着部により開閉自在に蝶着してなり、表側体の上記凹処内に一定幅の縁取り(3”)を残して開口部を形成し、該開口部裏面の装飾板取付部(20)に装飾板を取替自在に取付けてなる装丁体である。
【0007】
従って、上記構成の表側体a、即ち、芯板(1)に薄様紙(2’)を積層した弾性枠部材(2)を重合接着し、かつその枠部材内を凹処(3)としてなる芯枠部体(14)を内装材(5)と外装材(4)で被覆内包し、その凹処(3)に開口部(3’)を設けてなる表側体aと、芯板(6)を内装材(5’)と外装材(4’)で被覆内包してなる裏側体bとを、蝶着部(7)により開閉自在に蝶着している。
この場合、表側体aと裏側体bの外装材(4)と(4’)を一連とし、一連若しくは別個とした内装材(5)と(5’)のそれぞれの貼着部(5”)と(4”)とを、表側体aの芯枠部体(14)と裏側体bの芯板(6)との間に形成した隙間(16)において重合接着して蝶着部(7)とすることが好適である。
【0008】
弾性枠部材(2)をウレタンフォーム等の単性材料製にし、該弾性部材(2)には薄様紙を積層する。ここで薄様紙とは、地券紙やアート紙などの一般的な少し薄手でかつ比較的硬い紙であり、弾性部材を直接表装材に重合接着した場合に弾性部材の軟らかさにより表面に皺等が発生しない様に設けるものである。また、外装材(5)、(5’)は、製品に豪華さや綺麗さを付与するものであれば単層の色紙や模様紙など如何なる装飾材でもよいが、好ましくは薄層布地と裏打ち紙とを重合してなる外装材料とし、さらに、装飾板cは、写真、絵画、、絵葉書、模様織物等いずれのものでもよいが、所望の絵、模様、図形、文字、記号等を刺繍したメッシュ織物を基板に張付けた装飾板にすると、製品の仕上がりがよく、重厚に見えて商品価値を高める。
凹処(3)を囲繞形成する枠部材(2)の厚さは、製品の枠部分が立体感を有する厚さであれば特に限定されないが、通常は0.5〜15mm、好ましくは1〜10mmである。
【0009】
本発明の装丁体の製造方法は、次の各工程をとるものである。
外装材料(15)の裏面の片側半分(外装材4)に、芯板(1)に薄様紙(2’)を積層した弾性を有する枠部材(2)を接着して凹処(3)を形成してなる芯枠部体(14)をうつ伏せ状態にして接着するとともに、他側半分(外装材4’)に芯板(6)を接着し、それらの外方の糊代部分を、緊張させながら芯枠部体(14)と芯板(6)の裏面対応辺縁に折り返し接着し、その折り返した糊代部分17の辺線を含む芯枠部体(14)と芯板6の裏面全域に装飾板取付部(20)を有する内装材料19を重合貼着し、上記外装材料(15)の中央部分である貼着部分(4”)と内装材料(19)の貼着部分(5”)とを接着して蝶着部(7)を形成し、それにより、蝶着部(7)の一方に芯枠部体(14)を内包する表側体aを、また他方に芯板(6)を内包する裏側体bを連繋形成する工程。
【0010】
その表側体aと裏側体bとを蝶着部(7)において二つ折りし、そこを適宜押圧成形することにより蝶着部(7)に所定形状の折り癖を付ける工程。
必要に応じて、上記表側体aと裏側体bを左右に開いた状態でうつ伏せにし、表側体aの芯枠部体(14)の枠部材(2)に緊張張架している外装材(4)に、その枠部材(2)の凹処(3)の中央部分に空気抜きの切込み(22)を入れる工程。
所要の大きさの熱板(21)を切込み(22)を入れた上記外装材(4)に当接し押し下げることによって、外装材(4)の枠部材(2)の凹処の部分芯板1に接着し、それにより枠部材2の内方の凹処3を開口形成する工程。
該凹処(3)の一定幅の縁取り(3”)を残して開口部(3’)を打抜き成形する工程。
内装材(5’)に設けた装飾板取付部(20)に装飾板を取替自在に取付ける工程。
【0011】
凹処(3)に開口部(3’)を打抜き成形する際には、その打抜き線としては、直線や波形、鋸歯形、雲形などの曲線などが挙げられる。
上記の外装材(4)に必要に応じて空気抜き切込み(22)入れる工程において、切込みを凹処の中央部に一定の長さに十字に入れると空気抜きのみならず熱板を当接して押し下げる際に外装材が極度に緊張した場合の干渉作用をも発揮し、さらに、熱板(21)の大きさを、枠部材(2)の内辺寸法よりほんの少し小さい程度でかつその厚さを枠部材(2)の厚さより大きくし、外装材料(15)の裏面全域に合成樹脂系、合成ゴム系のホットメルト接着剤、溶融膠などの感熱性接着剤を塗布すると、これらが熱板の熱により溶融し、芯板(1)に確実に接着し、所期の仕上がりの製品をより簡単にしてかつ正確に製造することができる。
【0012】
【作用】
本発明の装丁体は、芯板(1)に薄様紙(2’)を積層した弾性枠部材(2)を重合接着し、かつその枠部材内を凹処としてなる芯枠部体を内装材と外装材で被覆内包するとともに、上記凹処に開口部(3’)を形成しその裏面に装飾板を取替自在に取付けたものであるから、製品の製造時に表面に皺などが発生せず、安価な装飾板を必要に応じて簡便に取り替えることができ、立体的で重厚感があり、製品の仕上がりがよく、商品価値を高めることができる。
また、本発明の製造方法によれば、薄様紙(2’)を積層しているので上記製品を簡単かつ正確に製造できる。
【0013】
【実施例】
以下には先ず図1〜3により、本発明の実施例としてグリーティングカード、慶弔電報等、当該目的に応じて所要の印字、印刷をした紙葉を挟持するホルダーに使用する装丁体について詳しく説明する。
Aはその装丁体の全体を示すもので、それは表側体aと裏側体bとを開閉自在に蝶着してなるものである。表側体aは、厚紙等の平板を方形に裁断してなる芯板(1)の外面外周部分にウレタンフォーム等の弾性材製で同じく方形の薄様紙(2’)を積層した枠部材(2)を重合接着し、該枠部材(2)内を凹処(3)として打抜き成形している。
【0014】
枠部材を構成する弾性材料としては、ウレタンフォーム、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレンなどの発泡樹脂、不織布、綿、などが挙げられ、それらを前記の厚さの板状物として用いる。好ましくはウレタンフォーム板状体である。
(4)は、その凹処(3)の内底すなわち芯板(1)の外面、枠部材(2)の外面、及び芯板1の外周端面に被覆接着する外装材であり、(5)は芯板(1)の内面に被覆接着する内装材である。その外装材(4)は製品の表面に美的外観を与えるものであれば色紙、模様紙など如何なるものでもよいが、好ましくは薄層布地と裏打ち紙とを積層重合してなるものであり、内装材(5)は一重の色紙若しくは模様紙である。
【0015】
裏側体bは、上記芯板(1)と同じく厚紙等の平板を方形に裁断してなる芯板(6)の外面に外装材(4’)を被覆接着するとともに、内面に内装材(5’)を被覆接着してなる。外装材(4’)と外装材(4)と一連のものであり、また内装材(5’)と内装材(5)は一連のもの若しくは別個のものであり、かつ、これら外装材(4’)と外装材(4)間の貼着部分(4”)と、内装材(5’)と内装材(5)間の貼着部分(5”)とは、芯板(1)と(6)との間に形成した隙間(後出図8、9の隙間(16))において重合接着し、表側体aと裏側体bとを開閉自在に蝶着する蝶着部(7)を形成するものである。
【0016】
cは、表側体aの上記凹処(3)内に形成した開口部(2’)の裏側に取替自在に取付けた装飾板であり、この装飾板cは、所要の絵、模様、図形、文字、記号等を描いた絵画、絵葉書、それら絵など刺繍、網織した網織物などであり、あるいは所要の風景、人物、静物などの写真などであってもよい。特に好ましくはメッシュ織物を基板に張付けた装飾板である。
dは、裏側体bの内装材(5’)に挟持したグリーティングカード、慶弔電報等の当該目的に応じて所要の印字、印刷をした紙葉である.
次に、上記装丁体Aの製造方法について、図4〜14を参照しながら詳しく説明する。
【0017】
(8)は、所要の大きさの厚紙(9)とウレタンフォーム等の弾性材(10)と薄様紙(2’)とを酢酸ビニール系エマルジョン等の接着剤で重合接着してなる重合板材(図4)であり、この重合板材(8)を、縦横の全切断線11、12で必要数に小断ちするとともに(図5では8等分)、その各小断ちしたものを方形の半切断線(13)で囲繞された部分の弾性材(10)を打抜き除去し、それにより方形の芯板(1)に同じく方形の枠部材(2)を重合接着しかつその枠部材(2)内を凹処(3)とした8個の芯枠部体(14)を得る(図6)。
【0018】
(15)は、芯枠部体(14)(芯板1)の2倍より一回り大きい面積の外装材料であり、薄層布地と裏打ち紙とを重合してなり装飾材であり、その裏打ち紙の全域に合成樹脂系、合成ゴム系のホットメルト接着剤、溶融膠等の感熱性接着剤を塗布し、その片側半分である外装材(4)に芯枠部体(14)を、その枠部材2の薄様紙(2’)面を接着剤塗布面に接着させて乗載するとともに、他側半分である外装材(4’)には、芯板(1)と同じ厚紙製で方形の芯板(6)を接着乗載する。
その際、芯枠部体(14)と芯板(6)との間に隙間(16)を形成してその部分の外装材料(15)を貼着部分(4”)とするとともに、これら芯枠部体(14)及び芯板(6)の外方に糊代部分(17)を残す(図8)。
【0019】
続いて、その糊代部分(17)を、適宜緊張させながら芯枠部体(14)と芯板(6)の裏面対応辺縁に折り返し接着する(図9)。それにより、薄様紙(2’)を積層した弾性枠部材(2)はその断面角形の外辺隅部はその弾性によりカール状に湾曲する(図2、11)。しかるに、その枠部材の表面には薄様紙(2’)が積層されているから、弾性体の軟らかさにより皺などが発生することなく、キッチリと正確なカール状湾曲を形成することができる。
【0020】
一連とした色紙を内装材を使用するの場合について、(19)は片側半分を装飾板取付部(20)を形成した内装材(5)とし他側半分を内装材(5’)とした内装材料で、一重の色紙からなり、これを上記のように折り返した糊代部分(17)の辺縁を含む芯枠部体(14)と芯板6の裏面全域に一定幅の縁取り部(19’)を残して重合貼着し、かつ、この内装材料(19)の中央部分、すなわち内装材(5)と内装材(5’)との間の貼着部分(5”)を、上記の隙間(16)を通して、外装材料(15)の貼着部分(4”)に接着し、蝶着部(7)を形成する。したがって、蝶着部(7)は外装材と内装材との重合貼着物で構成される。
【0021】
これによって、蝶着部(7)の一方に芯枠部体(14)を内包する表側体aが、また他方に芯板(6)を内包する裏側体bが連繋形成され、引き続いて、その表側体aと裏側体bとを蝶着部(7)において二つ折りし、そこを適宜押圧成形する(図10、11参照)。これにより蝶着部(7)に所定形状の折り癖を付け、かつ、その蝶着部7側に位置する枠部材2の断面角形の外辺隅部(図11)をカール状に湾曲させる。
【0022】
次に、上記表側体aに凹処3を開口形成する工程、及び取替自在に取付けた装飾板c外観する開口部(2’)を形成する工程について説明する。
表側体aと裏側体bを左右に開いた状態でうつ伏せにする。すなわち、表側体aの外装材4側を上にして所定の作業台(図示していない)に載せる。
そして、表側体aの枠部材(2)の凹処に所要の緊張状態で張架している外装材(4)の凹処の中央部分に空気抜きの切込み(22)を入れる。
【0023】
図14の(21)は熱板であり、それは枠部材2の内辺寸法よりほんの少し小さい程度の方形であり、かつ、その厚さ(あるいは高さ)を枠部材(2)の厚さ(あるいは高さ)より大きくしてある。この熱板(21)を60〜190℃に加熱した状態で、上記の空気抜き切込みを入れた外装材4に当接し、そのまま枠部材2内に押し下げ、その底面の芯板1に0.5〜3秒間程度押し付ける。
これより、外装材の裏面に塗布されているホットメルト接着剤、膠等が熱板の熱により溶融し、外装材(4)はこれらの溶融接着剤によりしっかりと接着し、これにより、枠部材(2)の内方に凹処(3)を開口形成することができるものである。
【0024】
この場合、外装材(4)の凹処の内方部分はそのまま垂直に押し下げられて芯板1に接着する。これに対し、その外方部分は緊張状態で変移するとともに枠部材2の内側面に密接し、その緊張力で該枠部材(2)を形成している弾性材(10)の断面角形の内辺隅部(図2)をカール状に湾曲させながら押し下げられ、芯板(1)に接着する。その際、枠部材(2)の表面に積層されている薄様紙(2’)が過度の弾性による皺等の発生を防止し、綺麗で正確な表面を形成できる。
【0025】
さらに、熱板(21)による上記の押し下げ中に、枠部材(2)と外装材(4)との間に入っている空気が膨張するおそれは、空気抜き用の切込み(22)から空気が抜けるので起こり得ない。したがって、外装材(4)を枠部材(2)から遊離させたり皺を発生させたりするおそれがなく、外装材(4)は枠部材(2)に密接してそれを湾曲状態に綺麗に被覆する。また、該空気抜き切込み(22)は熱板を押し下げる際に、過度の緊張が外装材に発生した場合には、その切込みが拡張して、緊張を緩和する役割をはたす。
【0026】
このようにして形成した凹処(3)に一定幅の縁取り(3”)を残して開口部(3’)を打抜刃(18)を用いて打抜き開口する(図13)。一定幅の縁取りは、製品に額縁様の豪華さ、綺麗さを付与するためのものであり、必要に応じて金箔押し等の装飾を施すためのものである。
開口部(2’)は、その裏面の取付けた所要の絵、模様、図形、文字、記号等を描いた絵画、絵葉書、織編物など、特に刺繍を施したメッシュ織物を張り付けた板、あるいは所要の風景、人物、静物等の写真等の装飾板cを外観するものであり、このように形成した開口部の裏面に装飾板を取替自在に取付けると本発明の装丁体が仕上がる。
【0027】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明の装丁体によれば次のような作用・効果を奏する。
芯板に地券紙などの薄様紙を積層した弾性枠部材を重合接着し、かつその枠部材内を凹処としてなる芯枠部体を、内装材と外装坂で被覆内包するとともに、上記凹処に開口部を形成し、その裏面に取替自在に装飾板を取付けているので、立体的で重厚感があり、製品の仕上がりがよく、商品価値を高く、かつ安価に製造できる。
本発明の装丁体は、本、アルバム等の表紙として、あるいは、グリーティングカード,慶弔用電報等の各種の印字や印刷を施した紙葉を挟持するホルダーとして使用できるほかに、開口部裏面に取替自在に取付けた装飾板を卓上等に飾るためのスタンド、あるいはディスプレイとしても利用できる。本発明方法によれば、上記製品を簡単かつ正確に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装丁体の実施例の正面図である。
【図2】 同上のI−I線断面図である。
【図3】 同上の半開き状態の斜視図である。
【図4】 本発明の装丁体の製造に使用する重合板材の斜視図である。
【図5】 同上の重合板材に小断ちのための縦横の全切断線と切り抜きのための方形の半切断線を入れた状態の斜視図である。
【図6】 重合板材を小断ちして得た芯枠部体の斜視図である。
【図7】 外装材料、芯板及び芯枠部体を分離状態で示す斜視図である。
【図8】 外装材料に芯板及び芯枠部体を重合した状態の斜視図である。
【図9】 糊代部分を芯板及び芯枠部体に折り返した外装材料と、内装材料の斜視図である。
【図10】 同上のものを二つ折りした状態の斜視図である。
【図11】 同上のII〜II線断面図である。
【図12】 表側体に凹処を形成するためにうつ伏せ状態にした斜視図である。
【図13】 凹処に開口部を打ち抜き開口する状態の正面図である。
【図14】 同上の表側体に熱板を押圧している状態の正面図である。
【符号の説明】
A 装丁体
a 表側体
b 裏側体
c 装飾板
d 紙葉
1 芯板
2 枠部材
2’ 薄様紙
3 凹処
3’ 開口部
3” 縁取り
4 外装材
4’ 外装材
4” 貼着部分
5 内装材
5’ 内装材
5” 貼着部分
6 芯板
7 蝶着部
8 重合板材
9 厚紙
10 弾性材
11 全切断線
12 全切断線
13 半切断線
14 芯枠部体
15 外装材料
16 隙間
17 糊代部分
18 打抜刃
19 内装材料
19” 縁取り
20 装飾板取付部
21 熱板
22 空気抜き用切込み
Claims (8)
- 芯板(1)に薄様紙を積層した弾性枠部材を重合接着しかつその枠部材内を凹処としてなる芯枠部体を装飾板取付部を設けた内装材と外装材で被覆内包してなる表側体と、芯板(6)を内装材と外装材で被覆内包してなる裏側体とを、蝶着部により開閉自在に蝶着してなり、表側体の上記凹処内に一定幅の縁取りを残して開口部を形成し、該開口部裏面に装飾板を取替自在に取付けてなることを特徴とする装丁体。
- 表側体の外装材と裏側体の外装材とが一連であり、表側体と裏側体の貼着部同士を、表側体の芯枠部体と裏側体の芯板との間に形成した隙間において内装材と外装材を重合接着して蝶着部とすることを特徴とする請求項1記載の装丁体。
- 薄様紙を積層した弾性枠部材がウレタンフォームであることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の装丁体。
- 外装材が、薄層布地と裏打ち紙とを重合してなる外装材料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の装丁体。
- 装飾板が、刺繍を施したメッシュ織物を基板に張り付けた装飾板であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の装丁体。
- 外装材の裏面の片側半分(外装材の4部分)に、芯板(1)に枠部材を接着して凹処を形成してなる薄様紙を積層した弾性芯枠部体をうつ伏せ状態にして接着するとともに、他側半分(外装材の(4’)部分)に芯板(6)を隙間を残して接着し、それらの外方の糊代部分を緊張させながら上記芯枠部体と芯板(6)の裏面対応辺縁に折り返し接着し、その折り返した糊代部分の辺線を含む芯枠部体と芯板の裏面全域に縁取りを残して装飾板取付部を設けた内装材を重合貼着し、上記外装材と内装材とを隙間部分で接着して蝶着部を形成し、それにより蝶着部の一方に芯枠部体を内包する表側体を、他方に芯板(6)を内包する裏側体を連繋形成する工程と、
その表側体と裏側体とを蝶着部において二つ折りし、そこを適宜押圧成形することにより蝶着部に所定形状の折り癖を付ける工程と、
上記表側体と裏側体を左右に開いた状態でうつ伏せにし、表側体の芯枠部体の枠部材に緊張張架している外装材に、所要の大きさの熱板を当接し押し下げることによって、外装材を芯板(1)に接着し、これによって、枠部材の内方凹処を形成する工程と、
その凹処に一定幅の縁取りを残して開口部を打ち抜く工程と、
該開口部裏面に形成した装飾板取付部に装飾板を取替自在に設ける工程とからなることを特徴とする装丁体の製造方法。 - 熱板が、枠部材の内辺寸法よりほんの少し小さい程度でかつその厚さを枠部材の厚さより大きくしていることを特徴とする請求項6記載の装丁件の製造方法。
- 外装材の裏面全域に感熱性接着剤を塗布することを特徴とする請求項6又は7記載の装丁体の製造方法。
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