JP3045319U

JP3045319U - 折り畳み式収納ケース

Info

Publication number: JP3045319U
Application number: JP1997006714U
Authority: JP
Inventors: 信雄宮地
Original assignee: 株式会社のぼり
Priority date: 1997-07-14
Filing date: 1997-07-14
Publication date: 1998-01-27
Anticipated expiration: 2003-07-14

Abstract

(57)【要約】【課題】包装箱や包装紙を必要とせず、ポケットに入
る形状の折り畳み式収納ケースを得ることを目的とす
る。【解決手段】二つ折り可能なプラスチックシート本体
１の内面側１ｂの両側に、中央折り畳み線より若干の間
隔を有する位置に装入口２ａ、３ａを有するプラスチッ
クシートよりなる袋部２、３を形成し、さらに上記形成
した袋部２の上面にポケット部４を形成するとともに、
上記プラスチックシート本体１の表部側１ａの下方表面
上にもプラスチックシートよりなるポケット部６を形成
した折り畳み式収納ケース。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、折り畳み式収納ケースに係り、特にハンカチやテレホンカード等の粗供養物品と挨拶状を一纏めにセットにして収納することができ、かつ携行に便利な葉書大の折り畳み式収納ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

通常、通夜や葬儀への参列者に対して挨拶状とともに香典返しとして粗供養の品を手渡すことが慣例として行われている。そして、粗供養の品物としては、茶、靴下、シーツ、タオル、ハンカチなどが用いられているが、近年はハンカチやテレホンカード、商品券などがよく用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、ハンカチなどは包装箱に入れたうえ、包装紙で包装されているために、嵩張ってポケットやハンドバッグにも入らず、持ち帰りに不便である。しかも、品物を取り出した後は包装箱や包装紙は再利用されることなく棄てられているのが現状である。

【０００４】上記に鑑みて検討の結果、この考案は、再利用されることなく棄てられるような包装箱や包装紙を用いることなく、挨拶状とハンカチやテレホンカードなどの粗供養物品を体裁よくセットにして収納でき、しかも挨拶状や粗供養物品を取り出した後は小物物品の物入れとして携行できて永く再利用することのできる葉書大の折り畳み式収納ケースを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

即ち、この考案のうち請求項１記載の考案は、二つ折り可能なプラスチックシート本体の内面側の両側に、このプラスチックシート本体の中央折り畳み線より若干の間隔を有する位置に装入口を設けるようにして上記プラスチックシート本体の側縁部と上下端縁部とで溶着したプラスチックシートよりなる袋部を有し、上記袋部のうち上記プラスチックシート本体を折り畳んだ時に表部となる側の袋部の下部表面上にこの袋部の両側縁部と下縁部で溶着したプラスチックシートからなるポケット部を形成するとともに、上記プラスチックシート本体の表部の下部表面上にも上記表部プラスチックシート本体の一方側縁部と下縁部の二方で溶着したプラスチックシートからなるポケット部を有してなる折り畳み式収納ケースを特徴とする。

【０００６】請求項２記載の考案は、二つ折り可能なプラスチックシート本体の内面側の両側に、このプラスチックシート本体の中央折り畳み線より若干の間隔を有する位置に装入口を設けるようにして上記プラスチックシート本体の側縁部と上下端縁部とで溶着したプラスチックシートよりなる袋部を有し、上記袋部のうち上記プラスチックシート本体を折り畳んだ時に表部となる側の袋部の下部表面上にこの袋部の両側縁部と下縁部で溶着したプラスチックシートからなるポケット部を形成するとともに、上記プラスチックシート本体の表部の下部表面上にも上記表部プラスチックシート本体の一方側縁部と下縁部の二方で溶着したプラスチックシートからなるポケット部を有してなる折り畳み式収納ケースにおいて、上記プラスチックシート本体内面側の両側に設けた袋部内に、両袋部に亘って折り曲げ可能な台紙を装入してなる折り畳み式収納ケースを特徴とする。

【０００７】また、請求項３記載の考案は、請求項２においてプラスチックシート本体の内面側の両側に設けた袋部内に、両袋部に亘って装入される台紙が、その両面に同一または異なる着色および／または模様を有するとともに、裏部側となる台紙の下方寄りに窓部を有しているというものであり、さらに請求項４記載の考案は、請求項２においてプラスチックシート本体の内面側の両側に設けた袋部内に、両袋部に亘って装入される台紙が、その両面に同一または異なる着色および／または模様を有するとともに、裏部側となる台紙の下方寄りに窓部を有し、かつ台紙の中央折り畳み部の上方寄りに筆記具装入用の切欠孔とスリットを所要間隔で有しているというものである。

【０００８】この考案の収納ケースは、二つ折り可能なプラスチックシート本体の内面側の中央折り畳み部より若干離れた部位に装入口が位置するようにして、内面側の両側に袋部を設け、この両袋部のうち折り畳んだ時に表側となる側の袋部の下部表面上にポケット部を有し、さらにプラスチックシート本体の表部側の下部表面上にもポケット部を設けたので、ハンカチ、靴下、タオル、テレホンカード等の粗供養物品と挨拶状を一纏めに収納することができるのである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の折り畳み式収納ケースについて、その一実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。図１はこの考案の請求項１に係る収納ケースの表部側を主体にした斜視図であり、図２は図１の収納ケースの内面側平面図である。

【００１０】図において、１は横長長方形状の例えば塩化ビニルシートのようなプラスチックシート本体（以下、シート本体という）である。そして、２、３はシート本体１の一方側、即ち折り畳んで使用する時の内面側１ｂに設けられた袋部である。この袋部２、３は図２のように、シート本体１の中央の折り畳み線４から若干の間隔を有する位置に装入口２ａ、３ａを設けるようにして、それぞれプラスチックシートを用いて、その上縁部２ｂ、３ｂ、側縁部２ｃ、３ｃ、下縁部２ｄ、３ｄの各３方をシート本体１とヒートシールすることにより形成される。

【００１１】５は一方の袋部２の表面上に設けられたポケット部であり、このポケット部５は図示のような小さいプラスチックシートを用い、上方に装入口５ａを設けるように袋部２の下縁部２ｄと両側縁部２ｃ、２ｅの３方とヒートシールすることにより形成される。また、図１の６はシート本体１の表部側１ａとなる面に上縁部と一方側縁部が装入口６ａとなるように設けたポケット部であり、このようなポケット部６は、他方側縁部６ｃと下縁部６ｄをシート本体１のそれらとヒートシールすることで得られる。

【００１２】図３は、この考案の請求項２に係る収納ケースＡ′の内面側１ｂ′を示す斜視図である。この収納ケースＡ′は、上記図１、２に示した収納ケースＡの内面側１ｂの両側に設けた袋部２、３内に、両者に亘って図４（ａ）のような形状の台紙１１を装入したものである。なお、図４（ｂ）は図４（ａ）の台紙１１を図２の収納ケースＡの内面側の一方の袋部２内に装入した状態を示すものである。

【００１３】上記において用いられる台紙１１には、図４（ａ）のように、図２、３におけるポケット部のない袋部３に差し込まれる裏表紙となる側の下方寄りに窓部１２が形成されている。また、上記台紙１１の両面には慶弔にふさわしい同一または異なる着色および／または模様を形成することができる。この台紙としては、普通の紙のほか、合成紙、不織布などが用いられる。

【００１４】図５は、台紙１１の他の実施例を示すもので、図４（ａ）の窓部１２のほかに、台紙１１の折り畳み線１５の位置の上方寄りに切欠孔１３とスリット１４を所要間隔に設けたものである。そして、この切欠孔１３とスリット１４は、図６のようにボールペンのような筆記用具Ｂを係止するものである。

【００１５】上記において、プラスチックシートとしては、塩化ビニルシートのほかにポリエチレンシートやポリプロピレンシートなどの透明または半透明シートを用いればよい。

【００１６】上記のような構成からなる折り畳み式収納ケースによれば、これを弔事において粗供養物品を収納するケースとして使用する場合には、例えば粗供養品であるハンカチを袋部３内の模様入り台紙１１の上面に収納し、テレホンカードや商品券等の金銭前納物品を袋部２もしくは袋部２上のポケット部５内に差し込めばよく、また、ボールペンのような筆記用具Ｂを添える場合には、図６のように台紙１１の折り畳み線１５の位置に設けた切欠孔１３とスリット１４により係止すればよい。そして、挨拶状は表部側に設けたポケット部６に差し込めばよい。

【００１７】このように、挨拶状を表部側１ａのポケット部６に差し込むようにしたこの考案の収納ケースによれば、その内面側１ｂの袋部２、３およびポケット部５にハンカチ、テレホンカードなどの金品を入れて該ケースを折り畳み、その側縁をテープなどで封止してから挨拶状を表部側１ａのポケット部６に差し込めるので、内面側１ｂの金品の紛失などを防ぐことができ、安全性の面からも効果的である。そして、この収納ケースを折り畳んだ時に表部側となる模様入り台紙上に「こころざし」、「志」あるいは「粗供養」などの表書きをしておくならば、さらに包装などを行わなくても礼を失することはない。

【００１８】また、この収納ケースによれば、これを粗供養として受け取った人は粗供養品がハンカチーフやタオルなどである場合、収納ケースを開かなくても裏面側台紙に設けた窓部７によってその色合いや模様などを見極めることができるのである。

【００１９】そして、この収納ケースから粗供養品や挨拶状を取り出した後は、このケースは種々の熨斗袋、葉書、小封筒やボールペン、毛筆ペンなどの筆記用具をセットにして物品入れとして携行利用することができる。

【００２０】

【考案の効果】

以上述べたように、この考案の折り畳み式収納ケースは、内面側に袋部とポケット部を有し、さらに表部側にもポケット部を設けた構造としたので、ハンカチやテレホンカードなどの粗供養品と挨拶状をセットにして収納することができ、しかも表書きのある模様入り台紙も挿入されているので、包装などをする必要もなく簡易でありながら礼を失することのない収納ケースである。また、事後は熨斗袋や葉書、封筒、筆記具などをセットにした収納ケースとして永く再利用ができる実用的価値の大きなものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の収納ケースの一実施例を示す斜視図
である。

【図２】図１の収納ケースの内面側を示す平面図であ
る。

【図３】この考案の収納ケースの他の実施例を示す斜視
図である。

【図４】（ａ）はこの考案で用いる台紙の一例を示し、
（ｂ）はこの台紙の収納ケースへの装入状態を示す説明
図である。

【図５】この考案で用いる台紙の他の例を示す説明図で
ある。

【図６】この考案の収納ケースの他の実施例を示す斜視
図である。

【符号の説明】

Ａ、Ａ′ 収納ケースＢ筆記用具１プラスチックシート本体２、３袋部５、６ポケット部１１台紙１２窓部１３切欠孔１４スリット

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】二つ折り可能なプラスチックシート本体
の内面側の両側に、このプラスチックシート本体の中央
折り畳み線より若干の間隔を有する位置に装入口を設け
るようにして、上記プラスチックシート本体の側縁部と
上下端縁部とで溶着したプラスチックシートよりなる袋
部を有し、上記袋部のうち上記プラスチックシート本体
を折り畳んだ時に表部となる側の袋部の下部表面上にこ
の袋部の両側縁部と下縁部で溶着したプラスチックシー
トからなるポケット部を形成するとともに、上記プラス
チックシート本体の表部側の下部表面上にも上記表部プ
ラスチックシート本体の一方側縁部と下縁部の二方で溶
着したプラスチックシートからなるポケット部を有して
なる折り畳み式収納ケース。
【請求項２】二つ折り可能なプラスチックシート本体
の内面側の両側に、このプラスチックシート本体の中央
折り畳み線より若干の間隔を有する位置に装入口を設け
るようにして、上記プラスチックシート本体の側縁部と
上下端縁部とで溶着したプラスチックシートよりなる袋
部を有し、上記袋部のうち上記プラスチックシート本体
を折り畳んだ時に表部となる側の袋部の下部表面上にこ
の袋部の両側縁部と下縁部で溶着したプラスチックシー
トからなるポケット部を形成するとともに、上記プラス
チックシート本体の表部側の下部表面上にも上記表部プ
ラスチックシート本体の一方側縁部と下縁部の二方で溶
着したプラスチックシートからなるポケット部を有して
なる折り畳み式収納ケースにおいて、上記プラスチック
シート本体内面側の両側に設けた袋部内に、両袋部に亘
って折り曲げ可能な台紙を装入してなる折り畳み式収納
ケース。
【請求項３】上記プラスチックシート本体の内面側の
両側に設けた袋部内に両袋部に亘って装入される台紙
が、その両面に同一または異なる着色および／または模
様を有するとともに、裏部側となる台紙の下方寄りに窓
部を有している請求項２に記載の折り畳み式収納ケー
ス。
【請求項４】上記プラスチックシート本体の内面側の
両側に設けた袋部内に両袋部に亘って装入される台紙
が、その両面に同一または異なる着色および／または模
様を有するとともに、裏部側となる台紙の下方寄りに窓
部を有し、さらに台紙の中央折り畳み部の上方寄りに筆
記具装入用の切欠孔とスリットを所要間隔で有している
請求項２に記載の折り畳み式収納ケース。