JP3025360U - 案内状、招待状等を収納する袋体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】結婚式や新築等の祝い事に対する喜び等を発信
者が自ら表現できると共に、開封した際には受信者とそ
の喜びを分かち合うことができ、さらに、その喜びをメ
モリ−として残すことができるような袋体を提供しよう
とする。 【解決手段】展開時に略菱形の形状を有するシ−ト部材
２の角部２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄを対向して裏面側に折
り返し、シ−ト部材２とシ−ト部材の折り返し部で形成
される部位に案内状、招待状等を収納してなる袋体１に
おいて、前記展開したシ−ト部材２の裏面には所望の刺
繍３ａを施した薄布３を離脱可能に取着してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、案内状、招待状等を収納する袋体に係り、具体的には、結婚式の案 内、人事異動の案内、転職の案内、葬儀、新築の案内、会社案内、法事の案内、 催事案内等に用いる袋体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

結婚式に親戚や友人を招待する場合、あるいは会社内における人事異動を関係 者に通知する場合等には、招待状や案内状を袋体に収納して送付あるいは手交す ることが通常行われている。そして、かかる案内状等を収納する袋体としては、 展開時に略菱形の形状を有するシ−ト状の本体の角部を対向して裏面側に折り返 して、本体と折り返し部で形成される部位に案内状、招待状等を収納し、重合す る角部の頂部あるいは重合する折り返し部の端縁を封緘するようにしたものが用 いられている。

【０００３】

【本考案が解決しようとする課題】

昨今、祝い事等においては、相手方に対するお祝いや感謝の情を表現するため その旨を表示したカ−ドを贈ることが行われ、このようなカ−ドとしては紙等に そのような趣旨に沿った絵や言葉を印刷したものが知られている。また、いわゆ る刺繍電報に代表されるように、祝電等に飾りを付けて祝い事の喜びを表現する ことも行われている。 しかしながら、案内状や招待状を発信する側は案内状や招待状の発信に際し自 己の気持ちを表現することはあまり行われておらず、案内状、招待状を収納する 従来の袋体は、単に案内状等を収納するという機能しか持たないものであると共 に、案内状や招待状自体もシンプルなものであり、結婚式や新築等の祝い事に対 する喜び、あるいは葬儀における悲哀等を表現するには不十分なものであった。 本考案は、かかる実情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするとこ ろは、結婚式や新築等の祝い事に対する喜び等を発信者が自ら表現できると共に 、開封した際には受信者とその喜びを分かち合うことができ、さらに、その喜び をメモリ−として残すことができるような袋体を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案が採用した技術手段は、展開時に略菱形の 形状を有するシ−ト部材の角部を対向して裏面側に折り返し、シ−ト部材とシ− ト部材の折り返し部で形成される部位に案内状、招待状等を収納してなる袋体に おいて、前記展開したシ−ト部材の裏面には所望の刺繍を施した薄布を離脱可能 に取着してなることを特徴とするものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下本考案を図示の一実施例に基いて詳細に説明する。 図１は本願考案に係る袋体１の表側を示す平面図、図２は袋体１の後側を示す 平面図、図３は袋体１を展開した状態を示す平面図であって袋体１の内側を構成 する裏面側が示されている。袋体１の表側には通常、宛名等が記載されるが、も ちろん相手方に直接手渡す場合には無地であってもよい。袋体１は略菱形の形状 を有するシ−ト状部材２から構成され、通常は紙を材質としている。シ−ト状部 材２の角部２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄをそれぞれ対向して裏面側に折り返して角部 ２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄの頂部及び折り返された角部の端縁を僅かに重合させて 袋体１を形成するようになっており、シ−ト状部材２の本体と折り返し折曲され た角部２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄとから案内状、招待状を収納する収納部を形成し 、案内状、招待状を収納した後、図示しないシ−ル等の封緘体で重合する角部の 頂部を封緘するようになっている。また、重合する折り返し部２ａ、２ｂ、２ｃ 、２ｄの端縁を貼着剤で貼着するようにしてもよい。

【０００６】 シ−ト状部材２の裏面には、シ−ト状部材２より若干小さい面積を有し、略菱 形の形状を有する薄布３が離脱可能に貼着されている。薄布３は、不織布あるい は織布等から形成されるが、その材質は特には限定されない。もっとも、結婚式 の案内、法事の案内等の目的に合った質感を有するものが公知の材質から好適に 選択される。薄布３はその最小部分でシ−ト状部材２の裏面に貼着剤等で離脱可 能に貼着されており、素手で簡単に剥がすことができるようになっている。また 、強度の弱い糸で薄布３の周端縁等の所要箇所をシ−ト状部材２に対して縫着し てもよく、その場合は縫着部は折り返し部に位置するので袋体の表側に糸が露出 して袋体１の外観を損なうことはない。尚、明細書における「薄布」が意味する ところは、案内状、招待状を収納して封緘した際に、袋体が不当に厚くない程度 であるということである。

【０００７】 薄布３の角部近傍には、案内状、招待状等の目的に合った所望の刺繍３ａが施 されており、例えば、結婚式であれば鶴や松あるいは花が、葬式であれば蓮の花 等が刺繍される。刺繍３ａは公知の手段によって行われるが、薄布３に対して刺 繍を行うため、「つれ」等が発生しないような手段を講じるべきことは言うまで もない。例えば、薄布３の裏面に不織布や合成紙等の裏打ち材を重合させて刺繍 を行い、裏打ち材を除去するようにしてもよい。また、シ−ト部材自体を裏打ち 材と兼用させ、薄布を刺繍を介してシ−ト部材に着脱自在に貼着してもよい。こ の場合、刺繍を施した部位は折り返し部に位置するので、袋体の表側の外観を損 なうことがない。

【０００８】 叙上のように構成された案内状、招待状を収納する袋体１を受け取った者が、 封緘体を取外して袋体１を展開すると、刺繍３ａが施された薄布３が貼着された 裏面が登場し、祝い事等の喜びを発信者と共に分かち合うことができる。その際 、刺繍３ａは角部近傍に施してあるため袋体１に収納した案内状等で隠れること がなく、均整のとれた略菱形の形状と相俟って美観的にも優れ、案内状等を受け 取った者に対して発信者の気持ちを十分に伝えることができる。そして、刺繍３ ａが施された薄布３は、シ−ト部材２から容易に離脱可能なので、シ−ト部材２ から離脱された薄布３は、リボン、ポケットチ−フ、ハンカチ、コ−スタ−、花 瓶置き等様々な用途に利用することができ、通常は廃棄されるだけの袋体を、そ の一部を取り出して残して他の用途に利用することで祝い事等のメモリ−として 長期に渡って残すことができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、展開時に略菱形の形状を有するシ−ト部材の角部を対向して裏面側 に折り返し、シ−ト部材とシ−ト部材の折り返し部で形成される部位に案内状、 招待状等を収納してなる袋体において、前記展開したシ−ト部材の裏面には所望 の刺繍を施した薄布を離脱可能に取着してなることを特徴とするものであるから 、目的に沿った内容の刺繍を施すことにより、刺繍が持つ柔らかさ及び豪華な雰 囲気を活用して発信者自らの感情を表現することができ、案内状、招待状を受け 取った者と共にかかる感情を分かち合うことができる。また、刺繍が施された薄 布は袋体を形成するシ−ト部材から離脱可能であるので、袋体を開封展開して薄 布を離脱すれば、祝い事等の目的に沿った刺繍が施された薄布は、リボン、ポケ ットチ−フ、ハンカチ、コ−スタ−、花瓶置き等の幅広い用途に利用することが でき、祝い事等のメモリ−として長期に渡って残すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】袋体の表側を示す平面図である。

【図２】袋体の後側を示す平面図である。

【図３】袋体を展開した状態でその裏面を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ 袋体 ２ シ−ト部材 ２ａ 角部 ２ｂ 角部 ２ｃ 角部 ２ｄ 角部 ３ 薄布 ３ａ 刺繍

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】展開時に略菱形の形状を有するシ−ト部材
   の角部を対向して裏面側に折り返し、シ−ト部材とシ−
   ト部材の折り返し部で形成される部位に案内状、招待状
   等を収納してなる袋体において、前記展開したシ−ト部
   材の裏面には所望の刺繍を施した薄布を離脱可能に取着
   してなることを特徴とする案内状、招待状等を収納する
   袋体。