JP7469741B2 - 下着の包装体 - Google Patents

下着の包装体 Download PDF

Info

Publication number
JP7469741B2
JP7469741B2 JP2020109976A JP2020109976A JP7469741B2 JP 7469741 B2 JP7469741 B2 JP 7469741B2 JP 2020109976 A JP2020109976 A JP 2020109976A JP 2020109976 A JP2020109976 A JP 2020109976A JP 7469741 B2 JP7469741 B2 JP 7469741B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
underwear
background sheet
mountain
sheet
background
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020109976A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022007189A (ja
Inventor
修世 下川
Original Assignee
有限会社プリーズ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社プリーズ filed Critical 有限会社プリーズ
Priority to JP2020109976A priority Critical patent/JP7469741B2/ja
Publication of JP2022007189A publication Critical patent/JP2022007189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7469741B2 publication Critical patent/JP7469741B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Description

本発明は下着の包装体に関する。なお、本件における下着は、ショーツ、ブリーフ、パンツなどの履く下着を意味する。
ワイシャツを包装するとき、ワイシャツの正面上部を矩形状の台紙に載せ、側部と下部を台紙の背面側に回して折り畳むことにより、形態を維持するのが一般的である(特許文献1参照)。それによりワイシャツの特徴部分である正面上部を見せることができる。逆に台紙は隠すことができる。
他方、下着などの衣類を包装するときは、上辺と下辺に折り返し片を一体に連設した台紙の上に折り畳んだ衣類を載せ、上下の折り返し片で挟持した上で、包装袋に封入することが行われている(特許文献2参照)。この包装体では下着は一部のみ見えるが、全体の形状は不明確にすることができる。
特許文献3には、おむつカバーや下着などの外装物品を吊すハンガーを、上端のフックと、その下方の板状のハンガー胴部およびハンガー脚部とによって構成し、外装物品内にハンガー胴部を入れ、脚部開口からハンガー脚部を露出させた状態で折りたたみ、あるいは丸めて透明なケース(包装部材)に収容して陳列することが開示されている。
特開昭56-113562号公報 実開平2-69887号公報 特開2012-240715号公報
特許文献1の包装体はワイシャツを着用状態に近い形態で展示することを狙っている。特許文献2の衣類の包装体は、色や生地は外部から見えるが、輪郭などを隠すことができるので、下着などの包装には都合がよい。特許文献3の包装体は陳列スペースを小さくできる利点がある。これらの包装体はいずれも実用的ではあるが、おもしろさに欠ける。
本発明は、下着の一部を絵画のモチーフとして利用し、一見しただけでは下着とは気づきにくく、気づいたときにその意外性に興趣を覚える下着の包装体を提供することを技術課題としている。
本発明の下着の包装体10、10A、10B、10Cは、前身頃14と、後身頃16と、それらを繋ぐクロッチ部17とを有し、上部に履き口18が、下部に両脚を通す開口19がそれぞれ形成され、上下逆に配置された下着11と、前記下着11の中に収容された、あるいは下着11の背面に重ねられた背景シート12とを備えており、前記いずれかの身頃14、16からクロッチ部17にかけて形成される次第に細くなる部位の側縁14d、16fによって山の稜線が表され、前記クロッチ部17が折り返され、その折り目Nによって山頂が表されていることを特徴としている。ここでいうクロッチ部17は、前身頃14と後身頃16を繋ぐ部位、すなわち身頃14、16のうち両脚を通す開口8の間の部位を意味し、当て布17c自体、あるいは当て布17cによって二重にされている部位に限定されない。
このような下着の包装体10、10A、10B、10Cにおいては、前記背景シート12に山の背景が表示されているものが好ましい。また、前記背景シート12が下着11の中に収容され、前記背景シート12の上端がクロッチ部17の折り目Nと係合しているものが好ましい。さらに前記山頂が表されている部位に積雪が表示されているものが一層好ましい。積雪には雪渓が含まれる。また、前記クロッチ部17に当て布17cが重ねられており、その当て布17cとクロッチ部17の生地との境目によって積雪と山の地肌の境界が表されているものであってもよい。
前記下着のウエスト部分20が、山の前景を表示した前景シート34によって、あるいは後ろに折り返すことによって隠されているものが好ましい。また、前記背景シート12に、横向きのスリット37が形成されており、前記下着11が背景シート12の背面側に配置されると共に、前記山の稜線と頂上によって形成される山を表示する部位がスリット37に通されて、背景シートの前面に重ねられているものであってもよい。
前記いずれの下着の包装体10、10A、10B、10Cであっても、包装材の上端に吊り具40が設けられているものが好ましい。
本発明の下着の包装体は、上下逆にした下着を背景シートと共に包装し、身頃からクロッチ部にかけて形成される次第に細くなる部位の側縁によって山の稜線を表し、クロッチ部の折り目によって頂上を表しているので、一見しただけでは山をモチーフとした風景画のように見える。そして背景シートを下着から外す時に初めて下着であることに気づく。それにより手に取る者に意外性とおもしろさをもたらす。とくに土産物として好適である。
また、前記背景シートに山の背景が表示されている場合は、山のイメージを一層明確に表現することができる。前記背景シートが下着の中に収容され、前記背景シートの上端がクロッチ部の折り目と係合している場合は、下着と背景シートの位置関係が安定し、山の形状や包装形態が安定する。そしてクロッチ部の折り目より後ろ側が前側より太い場合でも、あるいは脚部を通す開口から後身頃が見える場合でも、背景シートによって後ろ側や後身頃を隠すことができる。
前記山頂の近辺に積雪が表示されている場合は、山のイメージが一層明確になり、下着であることに気づきにくくなる。前記クロッチ部に当て布が重ねられており、その当て布とクロッチ部の生地との境目によって積雪と山の地肌の境界が表されている場合は、当て布によって積雪を表現することができる。そのため、積雪をプリントなどで描くことを省略できる。
前記下着のウエスト部分が、山の前景を表示した前景シートによって、あるいは後ろに折り返すことによって隠されている場合は、一層下着であることに気づきにくい。また、前記背景シートに、横向きのスリットが形成されており、前記下着が背景シートの背面側に配置されると共に、前記山の稜線と頂上によって形成される山を表示する部位がスリットに通されて、背景シートの前面に重ねられている場合は、前景と背景が連続するので、一枚の絵画であると錯覚させやすい。
包装材の上端に吊り具が設けられている場合は、吊り下げることによって下着の包装体の上下方向が固定されるので、山のイメージが一層明確になる。
図1Aおよび図1Bはそれぞれ本発明の下着の包装体(以下、単に包装体という)の一実施形態を示す正面側から見た斜視図および背面側から見た斜視図である。 図1Aの包装体に用いる下着の正面図である、 図1Aの包装体の正面図である。 図4Aおよび図4Bは本発明の包装体の他の実施形態を示す正面図および背面図である。 図5Aおよび図5Bは本発明の包装体のさらに他の実施形態を示す正面図および背面図である。 本発明の包装体のさらに他の実施形態を示す斜視図である。
図1Aに示す包装体10は、上下を逆にした下着11と、その下着11の中に入れた背景シート12と、それらを包む透明な袋13とからなる。ここにいう下着11は、ショーツ、ブリーフ、パンティなど、履く下着であり、図2に示すように、前身頃14と、その前身頃14と左右の側部15、15で連結された後身頃16と、前身頃14と後身頃16を繋ぐクロッチ部17とを備えている。なお、この実施形態では、前後の身頃14、16からクロッチ部17にかけて次第に幅が狭くなっているので、身頃14、16とクロッチ部17の境界は必ずしも明確でないが、最も幅が狭い部位を含む一定の領域をクロッチ部17とする。なお、前身頃14と後身頃16がそれぞれの下端14a、16aで直接連続していると見ることもできる。その場合は、前身頃14の一部と後身頃16の一部とでクロッチ部17が構成されることになる。
前身頃14と後身頃16の間は使用者が体を入れる空洞であり、上端にウエストを通す履き口18が、下部に左右の脚を通す開口19、19がそれぞれ形成されている。左右の開口19、19の間がクロッチ部17となる。この実施形態では、前身頃14の上部14bは略台形状で、下部14cからクロッチ部17にかけて上下逆の略台形状で、前身頃14の側縁14dおよびクロッチ部17の側縁17aは、脚を通す開口19の内縁の一部であり、内向きに凸になるように湾曲している。
後身頃16の上部16bは前身頃14の上部14bと同様の略台形状で、下部16cは上下逆の略台形状であり、途中から前側に折り返されてクロッチ部17に連続している。折り返された部分16dからクロッチ部17にかけて、上に向かって次第に幅が狭くなっている。後身頃16の下部16cの側縁16e、折り返された部分16dの側縁16fおよびクロッチ部17の側縁17bは、脚を通す開口19の内縁の一部である。後身頃16の下部16cの側縁16eはほぼ直線状であり、折り返された部分16dの側縁16fとクロッチ部17の側縁17bは、内側に凸となるように湾曲している。
このような下着11は、1枚の布地を所定の輪郭となるように、たとえば前身頃14と後身頃16がクロッチ部17を介して連結された形状となるように裁断し、前身頃14の側部15と後身頃16の側部15を縫い合わせたり、熱接着したりして接合することにより製造することができる。熱接着すると柔軟性が損なわれにくいため、履き心地がよい。ここで「連結」ないし「連結部」は、布地の端縁同士を接合した部位を意味するほか、想定した面同士が連続している場合を含む。
この実施形態では、後身頃16の縦の長さを長くし、前述のように下部16cの下側を前側に折り返しているが、下着11をより立体的に縫製するため、想像線の合わせ目Rで示すように、前身頃14の上部14bの幅を後身頃16の上部16bの幅より狭くし、後身頃16の左右端を内向きに折り返し、折り返した部分の側部15と前身頃14の側部15とを熱接着などで接合してもよい。
下着11を構成する生地としては、木綿、絹などの天然繊維、ナイロン、ポリエステルなどの合成繊維などからなる織布が用いられる。ポリウレタンと綿との混紡の混合繊維からなる伸縮性が高い布地を用いることもできる。前身頃14と後身頃16の生地が異なっていてもよい。クロッチ部17の内面に当て布(図6の符号17c参照)を貼り合わせてもよい。補強の目的で外面に当て布を重ねてもよい。使用者のウエストが入る履き口18の縁(ウエスト部分)20には、この実施形態ではゴム紐20aが縫い付けられている。そのため、それらの上端14e、16g近辺はいくらか縮んで皺20bが寄っている。これらの皺20bは登山道に見立てることができ、山を立体的に見せるのに役立つ。なお、伸縮性の布地を用いる場合は、ゴム紐20aを設けなくてもよい。下着11を構成する生地は、通常は同色で無模様であり、積雪21がプリントなどで表現されているが、好みにより模様をつけてもよい。
この実施形態では、図1Aのように下着11を包装した状態では、クロッチ部17の湾曲している側縁17aのうち、背景シート12の前側を山の稜線に見立てると共に、クロッチ部17を背景シート12の下端に沿って折り返し、折り目Nを山頂に見立てている。そして山頂近辺に山頂近辺の積雪21を白色で表示している(図1A参照)。そのため、下着の色、とくに前身頃14の色としては、白色以外の色、たとえば赤系統、青系統などの鮮やかな色、あるいは灰色系統など、白色と区別がつきやすい色が好ましい。なお、積雪21を示す白色は、折り目Nを超えて後側まで回っていてもよい。
さらに図3に示すように、山の裾に相当する前身頃14の上端14e近辺(図3では下側)には、桜や椿などの花などの図形23や落款24を表しており、全体として日本画の印象を強めている。なお、下着11の輪郭だけでも上下方向は分かるが、これらの図形23や落款24があれば絵画の上下方向が一層分かりやすい。洋花などをあしらうことで西洋画の印象を与えることもできる。植物のほか、動物などの自然物、キャラクターなどの人工物をあしらってもよい。
前記背景シート12は、紙や合成樹脂シートに山の背景30を印刷したものである。山の背景30は下着11で隠れない部位に表す。山の背景30としては、雲31が浮かんだ空32が好ましい。雨雲、雨、雪、雷などの自然現象を加えてもよい。ただし背景シート12に背景30の図柄を表示せず、無地としてもよい。また、下着で隠れていない部位にキャラクターを表示したり、商品の説明などの文字を記載してもよい。なお、下着11に背景シート12の図柄と協調する図柄を表し、背景シート12と下着11の異素材の図柄によるコラージュ風の図柄を楽しむこともできる。背景シート12は、下着11の山形や折り畳み形状を維持する台紙として機能するものが好ましい。そのため、背景シート12を構成する紙は、下着11の折り畳み形状が維持できるように張りがあるもの、とくにワイシャツなどの衣類の芯地として使用される板紙などが好ましい。ただしそれより薄くても厚くてもよく、コピー用紙程度の張りがあればよい。
図2に想像線で示すように、背景シート12の横幅Wは下着11の前身頃14および後身頃16の上端14e、16gの幅より狭く、それにより履き口18から挿入することができる。背景シート12の高さ(縦幅)Hは、下着11の前身頃14の上端14eから下端14a(折り目N)までの高さに合わせている。また、背景シート12の幅Wは、背景シート12を所定の位置に配置したとき、コーナー部12a、12bの角12a1、12b1が後身頃16の下部16cの側縁16eからいくらか突出する程度としている。
すなわち図2の下着11では、前身頃14の下部14cやクロッチ部17は後身頃16の下部16cより幅が狭く、それにより前から見たとき、後身頃16の一部が見えてしまう。そのため図1Aに示すように、背景シート12の下部の左右のコーナー部12a、12bを脚を通す開口19から出すことにより、前身頃14の湾曲している側縁14dの背後に現れる後身頃16を隠している。それにより山の稜線が明確になる。この実施形態では、背景シート12に後身頃16を隠す機能が求められるので、紙や合成樹脂シートは不透明なものが用いられる。なお透明なシートに印刷を施して不透明にしてもよい。
前述のように下着11の横幅は背景シート12の横幅Wより広い(図2参照)。そのため、包装した状態では、図1Bに示すように、背景シート12から横方向にはみ出る部分25、26は背景シート12の側縁に沿って裏側に折り返すようにしている。また、下着11の上下寸法も背景シート12より長い。そのため、後身頃16およびクロッチ部17のうち、背景シート12の下端からはみ出た部分27は裏側に折り返している。なお、背景シート12の高さHを低くしてウエスト部分20を背景シート12よりはみ出させ、はみ出した部位を背景シート12の背後に折り返してもよい。それによりゴム紐20aが隠れるので、一層下着と気づきにくくなる。
背景シート12からはみ出る部分25、26、27は、折り返した後、たとえば両面テープなどで後身頃16に接着したり、クリップ(図4Bの符号36参照)などで背景シート12に挟み付けると、折り返した形状が安定する。なお後身頃16と折り返した部分の間に背景シート12と略同形状の張りのある台紙を入れてもよく、それにより折り返した形状や折り目が一層安定する。
前記透明な袋13は、透明ないし透光性を有する合成樹脂フィルム、とくに張り性を有する硬質の合成樹脂フィルムからなる袋、たとえば二軸延伸ポリプロピレンフィルム製の袋(OPP袋)が好ましい。透明ないし透光性を有するセロファンなどの紙でもつくることができる。袋13は前側だけ透明で、後ろ側は不透明であってもよい。下着11と背景シート12は、袋13に入れるほか、袋以外の包装材を利用して包装することができる。たとえば透明フィルムで包んでもよく、二つ折りにした透明シートで挟み付けるようにしてもよい。このような包装体10は、下着11を袋13などから出さずにそのまま絵画として飾っておくこともできる。
上記のように構成される包装体10は、図3に示すように、下着11の前身頃14の湾曲している側縁14dによって、富士山の稜線を表現することができ、あたかも富士山を表した日本画のように見える。そのため上下逆であることもあって、一見しただけでは下着には見えない。そして包装体10を手にした者は、包装を開く途中で下着であることに気づき、そのときの意外性と驚きとで周囲に楽しい雰囲気をもたらす。このような富士山を表す下着の包装体10は、土産品として好ましく、とくに外国からの観光客向けの土産品として好適である。富士山に代えて、その観光地の有名な山を模すようにしてもよい。
前記実施形態では下着11を背景シート12の略中央に配置し、左右対称の山を表現しているが、図4Aに示す包装体10Aのように、下着11の山を背景シート12の左右いずれかにずらせてもよい。それにより、葛飾北斎作、富嶽三十六景の「凱風快晴」のような、大きな空を背景とした雄大な山を表すことができる。また、頂上全体を覆う積雪21に代えて、あるいは積雪21と共に、細い線などで雪渓33を表してもよい。
なお、図4Aの下着11は、図4Bに示すように、後身頃16の下部が前身頃14の下部より細いタイプの下着(Tバック)である。そのため、背景シート12で後身頃16を隠す必要がなく、山の左右方向の位置の選択の幅が広い。また、山頂の幅W1は、下着の上下方向の位置をずらすことによって広い範囲で設定することができる。さらに後身頃16を背景シート12で隠す必要がないので、背景シート12は必ずしも下着11の中に入れなくてもよい。たとえば背景シート12の上に下着11を重ねるようにしてもよい。その場合は折り曲げたクロッチ部17は両面テープなどで前身頃14に接着するか、透明な袋13で押さえる。
図4Aの包装体10Aでは、山の裾に相当する下着11のウエスト部分(図2の符号20参照)が前景シート34で隠されている。それにより、絵画としての表現の幅を広くすることができる。前景シート34には、森林などの山裾の景色のほか、鶴、龍、虎などの縁起ものの動物34aや干支の動物、あるいは季節の花、雲や雷などの自然現象を施すことができる。図4A、図4Bの下着11では布地の面積が狭いので、背景シート12に重なっている状態が安定しにくい。そのため、下着11をクリップ36などで背景シート12に留めるのが好ましい。背景シート12が薄い場合は、たとえば背景シート12よりいくらか小さい台紙35を背景シート12に重ねてクリップ36で留めてもよい。クリップ36はヘアピンと略同形状で、合成樹脂製の公知のものを使用できる。
図5Aに示す包装体10Bは、背景シート12の中央部に横方向に伸びるスリット37を形成し、背景シート12の裏側に配置した下着11の前身頃14の下部14cからクロッチ部17にかけた略台形状の部位をスリット37から前側に通し、出てきた略台形状の部位を背景シート12の上に重ねている。この場合は、背景シート12のスリット37より下側は、前景部(前景シート)38として下着11の上部などを覆い隠すことができる。スリット37は通常は単なる切れ目とするが、開口であってもよい。この実施形態で用いている下着11も、図5Bに示すように、後身頃16の下部16cが前身頃14の下部14cより幅が狭いTバックである。そのため、背景シート12を下着11の中に入れて後身頃16を隠す必要はない。
なお、このようなTバックの下着11では、後身頃16はウエスト部分20のすぐ下から湾曲しながら幅が狭くなり、クロッチ部17に連続している。そのため、前身頃14からクロッチ部17にかけて形成される略台形状の部位のほか、後身頃16のウエスト部分20から下部16cないしクロッチ部17にかけて形成される小さい台形状の部位によって山頂近辺を表現することもできる。
そして図5Bに示すように、前身頃14の上部14b、後身頃16の大部分、クロッチ部17の大部分、ウエスト部分20は、背景シート12の裏側に配置され、大波の海などを表した前景部38によって隠されている。この包装体10Bでは下着11は僅かな部分しか出ていないが、山を遠景に配した絵画などを表現できる。なお、山頂近辺は背景シート12の上に重なっているだけであるので、たとえば両面テープなどで背景シート12に接着するのが好ましい。
この包装体10Bは、背景シート12の背景30の図柄と前景部38の図柄が1枚のシートに連続して記載されているので、絵画の趣を一層醸すことができる。なお、背景シート12の下着11で隠されている部分に実際に山を表現しておくと、下着11を取り外した後、背景シート12を絵画として楽しむことができる。
図6に示す下着の包装体10Cは、背景シート12の下端近辺12cを前に折り返して前景部(前景シート)38としている。なお、図6では、下端近辺12cを折り返す途中の状態を想像線で示している。このように背景シート12の下端近辺12cを前側に折り返すことにより、下着11のウエスト部分を隠すことができる。袋13の前面の下部を不透明にしてウエスト部分を隠すようにしてもよい。
さらに図6に示す包装体10Cは、上端にフック状の吊り具40を取り付けている。そのため、多数の包装体10Cを場所をとらずに陳列することができる。また、吊り具40で吊した状態で陳列することにより、上下方向が明確になり、山の形状が一層強調される。そのため、一層下着と気づきにくい。
また、図6に示す包装体10Cでは、下着11のクロッチ部17の内面に当て布17cが重ねられており、下着11が裏返しにされている。そのため、当て布17cとクロッチ部17の境目によって積雪と山肌の境界を表わすことができる。この場合、境目には当て布17cの厚さ分の段差ができるので、立体的に見える。また、前身頃14と当て布17cの色を変えることにより、山頂近辺を一層明確に表現することができる。当て布17cをクロッチ部17の外面に重ねている場合は、下着11を裏返しにする必要はない。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。たとえば、前身頃と後身頃を縫い合わせず、熱接着してもよい。さらに全体を糸で編んだニット製品とすることもできる。また、背景シート12を薄い紙とし、張りのある台紙35と一緒に用いることもできる。包装体10、10A、10B、10C全体を額縁に見立てた箱に収容してもよい。
10 (下着の)包装体
11 下着
12 背景シート
12a、12b コーナー部
12a1、12b1 (コーナー部の)角
13 袋
14 前身頃
14a 前身頃の下端
14b 前身頃の上部
14c 前身頃の下部
14d 前身頃の湾曲している側縁
14e 前身頃の上端
15 側部
16 後身頃
16a 後身頃の下端
16b 後身頃の上部
16c 後身頃の下部
16d 折り返された部分
16e 後身頃の下部の側縁
16f 後身頃の湾曲している側縁
16g 後身頃の上端
17 クロッチ部
17a、17b クロッチ部の湾曲している側縁
17c 当て布
18 履き口
19 脚を通す開口
R 合わせ目(接合部)
20 ウエスト部分
20a ゴム紐
20b 皺
21 積雪
23 花などの図形
24 落款
25、26 横方向にはみ出る部分
27 下方向にはみ出る部分
30 背景
31 雲
32 空
33 雪渓
W 横幅
H 高さ
W1 山頂の幅
10A (下着の)包装体
34 前景シート
34a 動物
35 台紙
36 クリップ
10B (下着の)包装体
37 スリット
38 前景部
10C (下着の)包装体
12c (背景シートの)下端近辺
40 吊り具

Claims (7)

  1. 前身頃と、後身頃と、それらを繋ぐクロッチ部とを有し、上部に履き口が、下部に両脚を通す開口がそれぞれ形成され、上下逆に配置された下着と、
    前記下着の中に収容された、あるいは下着の背面に重ねられた背景シートと、
    前記下着と背景シートを収容する、少なくとも前面が透明な包装材とを備えており、
    前記いずれかの身頃からクロッチ部にかけて形成される次第に細くなる部位の側縁によって山の稜線が表され、
    前記クロッチ部が折り返され、その折り目によって山頂が表されており、
    前記背景シートに山の背景が表示されている下着の包装体。
  2. 前記背景シートが下着の中に収容され、前記背景シートの上端が、前記クロッチ部の折り目と係合している、請求項1記載の下着の包装体。
  3. 前記山頂の近辺に積雪が表示されている、請求項1~のいずれかに記載の下着の包装体。
  4. 前記クロッチ部に当て布が重ねられており、その当て布とクロッチ部の生地との境目によって積雪と山の地肌の境界が表されている、請求項記載の下着の包装体。
  5. 前記下着のウエスト部分が、山の前景を表示した前景シートによって、あるいは後ろに折り返すことによって隠されている請求項1~のいずれかに記載の下着の包装体。
  6. 前記背景シートに、横向きのスリットが形成されており、
    前記下着が背景シートの背面側に配置されると共に、
    前記山の稜線と頂上によって形成される山を表示する部位がスリットに通されて、背景シートの前面に重ねられている、請求項1~のいずれか記載の下着の包装体。
  7. 前記包装材の上端に吊り具が設けられている請求項1~のいずれかに記載の下着の包装体。
JP2020109976A 2020-06-25 2020-06-25 下着の包装体 Active JP7469741B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020109976A JP7469741B2 (ja) 2020-06-25 2020-06-25 下着の包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020109976A JP7469741B2 (ja) 2020-06-25 2020-06-25 下着の包装体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022007189A JP2022007189A (ja) 2022-01-13
JP7469741B2 true JP7469741B2 (ja) 2024-04-17

Family

ID=80111078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020109976A Active JP7469741B2 (ja) 2020-06-25 2020-06-25 下着の包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7469741B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008127069A (ja) 2006-11-21 2008-06-05 Wacoal Corp ブリーフ陳列台紙

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008127069A (ja) 2006-11-21 2008-06-05 Wacoal Corp ブリーフ陳列台紙

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022007189A (ja) 2022-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110243482A1 (en) Gift Wrap Bag
JP7469741B2 (ja) 下着の包装体
US4928831A (en) Garment-greeting card combination
US6070720A (en) Apparatus for displaying and protecting a garment
US20070101473A1 (en) Free hanging garment with image on interior surface
CN103037740A (zh) 用于供穿着的制品的包装
US3174157A (en) Pocket device
US3151332A (en) Shirt decorating device
WO2013057509A2 (en) A wrapping
US10912403B2 (en) Utensil holder and method of assembling the same
CA2882373C (en) Fabrics fastening apparatus, method and system
JP3237708U (ja) 祝儀袋
JP3157066U (ja) 鉢植え用のラッピング袋およびラッピング鉢植え
JP2008142466A (ja) 伸縮性筒部を有した衣類用のパッケージ
JP3116754U (ja) 和服装飾具
JP3096908U (ja) 帯地用手提げ袋
JP3173846U (ja) 金封及び金封入り包装容器
JPH0430137Y2 (ja)
JPH0747344Y2 (ja) 両面表縫いふろしき
JP4409271B2 (ja) 衣類
KR200291455Y1 (ko) 넥타이
JP5919486B2 (ja) 袋兼用外着
JP3033067U (ja) ふくさ及び、ふくさと祝儀・不祝儀用袋のセット
JP3014653U (ja) 装飾具
JP3025360U (ja) 案内状、招待状等を収納する袋体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7469741

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150