JP2008142466A - 伸縮性筒部を有した衣類用のパッケージ - Google Patents

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幸代 渡邊
Yasuhiro Shiba
康裕 柴
Yoshinori Kihara
義規 木原
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Abstract

【課題】伸縮性筒部を有した衣類を流通乃至販売する場合に、その特性や商品形体、材質などを判りやすくして、商品選びの容易化を図り、購買意欲を高めさせるようにする。
【解決手段】伸縮性筒部3を保持する型片6と、この型片6に折り合わせ可能に設けられた表装片7とを有しており、型片6は衣類2の伸縮性筒部3の中へ差し込むことで伸縮性筒部3を伸張状態に保持する大きさに形成され、表装片7には型片6との折り合わせ時に外へ向く面に広告面20が形成されていると共に、両片6,7の折り合わせ時に型片6で保持される衣類2の伸縮性筒部3を上記広告面20内の一部で視認可能にした観察用開口部21が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、伸縮性筒部を有した衣類用のパッケージに関するものである。
最近では、体型の補整などのため伸縮性筒部を有した衣類(例えば、伸縮性筒部を大腿用の袖部とするパンツなど)について、種々様々な改良や開発が行われているところである。
この種の衣類を流通乃至販売するには、伸縮性筒部を有した衣類をコンパクトに折り畳んだ状態にして小袋に詰め、小袋の口を封鎖するといった方法を採っていた。小袋には口紙(広告などが印刷された紙であって袋の口部を閉じた状態で平らに保形させる作用を併せ持つもの)付きのものを採用するのが普通であり、この口紙には展示のため吊下げるのに用いるフック孔やフックが設けられていることもあった。なお、口紙があるために小袋内へわざわざ台紙を入れるようなことはしないのが普通であった。
ところで、例えば下着のパンツなどにあって、これをある程度広げた状態に保形させつつ吊り下げできるようにした台紙(販売用ハンガー)は公知である(例えば、特許文献1等参照)。この種の台紙は、台紙自体の形状や台紙に印刷した表示面を巧みに利用して、商品(下着のパンツ)を保持した全体の状態(展示姿)を見栄え良くしようとするもので、商品自体についてその特質性を積極的に見せようというものではなかった。
実公昭48−2077号公報
伸縮性筒部を有した衣類を小袋へ詰めてしまうと、小袋の外からは衣類を広げた状態が判らないばかりでなく、この衣類が伸縮性筒部を有していることすら判らず、結果、衣類の特性である伸縮性(例えば体型の補整機能を有している点など)を購入者に対してアピールすることが困難となる。勿論、購入者は衣類の肌触り感や伸縮性を直接、手に触れて判別することもできないため、商品を選ぶうえで非常に不便であった。
なお、伸縮性筒部を有した衣類ではないもの用(例えば、特許文献1の下着のパンツ用)に開発された台紙では、上記したようにそもそも商品自体の特性を積極的に見せようという技術思想は無かったため、この台紙を利用しても、伸縮性筒部を有した衣類の特性が際だつように見せかけながらこれをパッケージすることはできなかった。。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、伸縮性筒部を有した衣類を流通乃至販売する場合に、その特性をはじめ商品形体や材質などを判りやすくして、商品選びの容易化を図り、購買意欲を高めさせるようにした伸縮性筒部を有した衣類用のパッケージを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る伸縮性筒部を有した衣類用のパッケージは、伸縮性筒部を有した衣類を保持する型片と、この型片に折り合わせ可能な状態で連結された表装片とを有しており、型片は衣類の伸縮性筒部の中へ差し込むことで当該伸縮性筒部を伸張状態に保持する大きさに形成され、表装片には型片との折り合わせ時に外へ向く面に広告面が形成されていると共に、両片の折り合わせ時に型片で保持される衣類の伸縮性筒部を上記広告面内の一部で視認可能にした観察用開口部が形成されている。
このような構成であることから、伸縮性筒部を有した衣類に対し、その伸縮性筒部の中へ型片を差し込むようにすることで、この衣類の特性部分である伸縮性筒部を伸張状態(広げた状態)に保持させることができる。
また、このように伸縮性筒部を型片で伸張状態に保持させたまま、型片と表装片とを折り合わせるようにしても、表装片の外からは、表装片の観察用開口部を通して伸縮性筒部を視認することができる。
なお、衣類は表装片の観察用開口部から見える伸縮性筒部以外、表装片で隠される状態となっている。表装片は外に向く面が広告面となっているため、見栄え良く演出することができる。
このようなことから、伸縮性筒部を有した衣類を流通乃至販売する場合に本発明に係るパッケージを採用すれば、この衣類の特性(伸縮性)をはじめ、商品形体や材質などを判りやすくさせた状態で販売等に向けて展示することができるものであり、購入者側に対して、商品選びを容易にし購買意欲を高めさせることができる。
型片と表装片との連結間に中間片が介設されたものとして、型片と中間片との折り合わせ及び中間片と表装片との折り合わせで、これら各片を三つ折り状態にすることが可能なものとすることができる。このようにすることで、型片と中間片との折り合わせ間で、衣類のうち型片へ保持させた伸縮性筒部以外の部分を収容可能になる。
これであれば、衣類は、表装片の観察用開口部から見える伸縮性筒部以外、表装片と中間片とで隠すことができるので、このパッケージの表側からだけでなく裏側からも商品としての衣類の大半を包装することができ、見栄えはもとより、商品の保護にとっても好都合となる。
表装片と中間片との折り目部近傍には、両片の折り合わせ時にこれら両片間で合致して表裏貫通するフック装着孔を設けておけばよい。
このようにすると、フック装着孔へ適宜のフック具を取り付けることができ、このフック具を介して展示ラック等のフックへ引っ掛けるようにしてこのパッケージを吊り下げることができる。またフック具の装着状態として、このフック具が型片と表装片との折り合わせ状態を保持させる作用(かすがい的な作用)を生じるようになり、折り合わせ姿が徒に分厚く膨れるのを防止できる(薄型のコンパクト状態に保持できる)利点もある。
表装片は、型片との折り合わせ時に、当該型片の両脇縁を覆い隠すように型片よりも幅広に形成しておくのが好適である。
このようにすることで、型片と表装片とを折り合わせた状態として、型片に保持させた伸縮性筒部の両側部が表装片の両側部から見えない(はみ出さない)ようにすることができるので、表装片の広告面によって生じる美観が損なわれることがなく、展示状態として好ましいと言える。
表装片には、型片との折り合わせ時に当該型片を抱き込むように折り返し可能とされた背装片を設けることができる。
このようにすると、この背装片を利用して型片と表装片との折り合わせ状態をしっかりと結合させることができる。また、背装片において外側を向く面を、背部広告面として利用することができる。
なお、背装片は表装片における両脇部に対して各別に設けられたものとしてもよい。またこの場合、これら両脇部の背装片同士が型片を抱き込んだ状態で互いに連結可能なものとすればよい。
伸縮性筒部を有した衣類は、伸縮性筒部を大腿用の袖部とするパンツとされ、伸縮性筒部がネット構造を具備したものとすることができる。
本発明に係る伸縮性筒部を有した衣類用のパッケージでは、伸縮性筒部を有した衣類を流通乃至販売する場合に、その特性をはじめ商品形体や材質などを判りやすくすることができ、もって商品選びを容易にし購買意欲を高めさせることができるできる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図8は、本発明に係る伸縮性筒部を有した衣類用のパッケージ1の一実施形態を示したものであって、図1はパッケージ1の使用状態(衣類2のパッケージ状態)を示した斜視図であり、図2はパッケージ1の展開図(衣類2は省略している)であり、図3は図2に示したパッケージ1に対して衣類2を保持させる手順の1及び2を示した正面図であり、図4は衣類2を保持させる手順の3及び4を示した正面図である。
また、図5乃至図8は図2に示したパッケージ1における折り畳み手順の1乃至4を示した図である。
なお、本実施形態において、衣類2は、図3(A)から明かなように、伸縮性筒部3を大腿用の袖部とするパンツとされている。すなわち、伸縮性筒部3は左右一対設けられており、各伸縮性筒部3には着用時に大腿を覆うようになる部分にネット構造4が形成されており、これらネット構造4によって大腿を引き締めるといった補整機能が生じるようになっている。
その他、図示は省略するが着用時にヒップ部上部を覆うようになる部分にもヒップアップ用のネット構造が設けられていたり、衣類全体が伸縮性に優れた生地により形成されて内腿や腹部、ウエストなどを引き締めたりするといった補整機能を有したものとなっている。
図2に示すように、このパッケージ1は、衣類2を保持する型片6と、この型片6に折り合わせ可能な状態で連結された表装片7とを有している。なお、これら型片6と表装片7との連結間には中間片8が介設されており、型片6と表装片7との連結状態は間接的なものとなっている。
型片6と中間片8との連結部にはこれら両片6,8を折り合わせ可能にする折り目部9が形成されており、表装片7と中間片8との連結部にはこれら両片7,8を折り合わせ可能にする折り目部10が形成されている。
このようなことから、型片6と中間片8とを折り目部9で折り合わせし、更に中間片8と表装片7とを折り目部10で折り合わせすることで、全体を三つ折り状態にすることが可能になっている(図1等参照)。
またこのパッケージ1は、表装片7の両脇部に背装片12,13が設けられている。これら背装片12,13は、型片6と表装片7との折り合わせ時(型片6、中間片8、及び表装片7の三つ折り状態時)に、型片6を抱き込むように折り返し可能とされたものである。
表装片7と背装片12との連結部にはマチ片14が設けられ、表装片7とマチ片14との間、及びマチ片14と背装片12との間に、それぞれ折り目部15a,15bが形成されている。同様に、表装片7と背装片13との連結部にはマチ片16が設けられ、表装片7とマチ片16との間、及びマチ片16と背装片13との間に、それぞれ折り目部17a,17bが形成されている。
このようにマチ片14,16が設けられているため、型片6を抱き込むように表装片7に対して背装片12,13を折り返したとき、表装片7の裏側に、マチ片14,16の幅寸法を厚み分とする箱形スペースを生じさせることができるようになり、この箱形スペース内へ型片6や中間片8を収容させることができる(図1参照)。
勿論、この箱形スペース内には、衣類2において型片6に保持させた伸縮性筒部3はもとより、この型片6へ保持させた以外の部分(他方側の伸縮性筒部3や着用時に腹部やヒップ部を覆う部分など)をも収容可能になっている。すなわち、マチ片14,16の存在により、パッケージ1全体としてこの箱形スペース内へ衣類2を収容した箱形の梱包姿に保形できることになる。
なお、型片6、表装片7、中間片8、背装片12,13、マチ片14,16は、紙、樹脂含浸紙、樹脂コーティング紙、樹脂フィルムのラミネート紙、樹脂シート、又は樹脂板、その他によって形成されたもので、全てが一体的に連結されたもの(1枚の素材から形成されたもの)、或いは別体のパーツ片を接着などして連結されたものとして形成することができる。
型片6は、表装片7から遠い方の端部に設けられる両コーナー部6aがアール面取りされており、この型片6を衣類2における伸縮性筒部3の中へ差し込むときに、スムーズで且つ生地を傷めない差し込みができるようになっている。型片6の幅W1は、伸縮性筒部3を伸張させ、ネット構造4の編み目が綺麗に目開きするような状態に整形保持できる寸法として形成されている。そのため、この型片6へ伸縮性筒部3を被せることで、伸縮性筒部3の特性(ネット構造4の編み柄やデザインと共に、ネット構造4による伸縮性を具備してそれによる体型補整機能が得られること)をアピールした展示ができるようになっている。
型片6の長さL1については、衣類2(伸縮性筒部3)の大きさに支配されるところが強く、小型化や大型化にはある程度の妥当な寸法制限が付与されることになる。
表装片7には、型片6との折り合わせ時に外へ向く面(型片6とは反対側を向く面)に広告面20が形成されている。この広告面20には、衣類2の全体形体や着用写真などを印刷しておけばよい。またこの表装片7には、型片6との折り合わせ時にこの型片6で保持される衣類2の伸縮性筒部3を広告面20内の一部で視認できるようにした観察用開口部21が形成されている。
本実施形態では、表装片7として、長方形の一隅部を四角状に切除された形状を呈するものとして、この切除部分によって観察用開口部21の作用が奏されるものとしてある。表装片7(広告面20)の面内において、観察用開口部21の位置付けは特に限定されるものではなく、例えば図例のものとは左右反対側としてもよい。また、表装片7(広告面20)の中央部等に窓状の開口を形成させてこの窓部を観察用開口部21とすることなども可能である。この観察用開口部21の開口形状や開口大きさなども特に限定されるものではない。
表装片7の幅W2は、型片6との折り合わせ時に、この型片6の両脇縁を覆い隠すように型片6の幅W1よりも幅広に形成されている(W1<W2)。そのため、型片6と表装片7とを折り合わせた状態として、型片6に保持させた伸縮性筒部3の両側部が表装片7の両側部から見えない(はみ出さない)ようになるので、表装片7の広告面20によって生じる美観が損なわれることがなく、展示状態として好ましいと言える。
表装片7の長さL2は、表装片7に形成する広告面20のアピール度合いや手に持った感触、商品流通上の各種事情などをも考慮して適宜選択可能である。本実施形態では、上記した型片6の長さL1よりも少し長い程度として形成してある(L1<L2)。表装片7の形状についても、図例では上記したように長方形の一隅部が四角状に切除された形状としているが、他の形状(例えば型片6から遠い方の端部を半円形にする等)を採用してもよい。
中間片8の幅や長さL3についても特に限定されるものではない。本実施形態において中間片8の幅は、型片6寄りでは型片6の幅W1と同じに形成し、表装片7寄りでは表装片7の幅W2と略同じとなるように、長手方向の途中で幅を変えて形成してある。なお、この幅変え部分では、表装片7に対し型片6がセンター振り分けとはせずに、あえて片側に寄るようにしてある。
これは、衣類2の伸縮性筒部3を基準として幅寸法を決めた型片6に対し、広告面20としての観点を重視して幅寸法を決めた表装片7との幅の違いを中間片8によって調整するにあたり、表装片7の観察用開口21から見える衣類2の伸縮性筒部3と、表装片7の脇線とが直線状に揃うようにして、それらの美観を保たせるためである。ただ、このような措置に限定されるものではない。
また本実施形態において中間片8の長さL3は、表装片7の長さL2よりも更に長く形成してある(L1<L2<L3)。そのため、型片6、中間片8、表装片7を三つ折りしたとき、この中間片8の長さがパッケージ1としての全体的な組立長さになる。
背装片12,13には、表装片7との折り合わせ時に外へ向く面に背部広告面27が形成されている。この背部広告面27は、衣類2のサイズや材質、取扱方法、製造会社名などの製品情報を記載するのに使用すればよい。マチ片14,16の外向き面も必要に応じ、側部広告面として活用することは勿論可能である。
背装片12,13は、表装片7に対して型片6や中間片8を抱き込むことができることが基準となって幅寸法が決められる。そのため、型片6、中間片8、表装片7のうち最も幅広なものの幅寸法を超えない範囲であれば、それらの幅寸法は適宜選択できるものである。
本実施形態では、両背装片12,13同士が型片6を抱き込んだ状態で連結できるようにしてある。連結構造としては、一方の背装片13に対してフック部25を設け、他方の背装片12に対してフック部25を係合可能にするスリット26を設けることで、これらの係合及び離反が簡単に行える構造を採用した。これにより、型片6、中間片8、表装片7の三つ折り状態をしっかりと結合させたり、この結合を解いて中の商品(衣類2)を取り出したりすることができる。
この連結構造を採用したことから、スリット26を設けた方の背装片12は表装片7の幅W2と略同じ幅寸法で形成し、フック部25を設けた方の背装片13は、スリット26に対してフック部25が係合可能となる点に基準をおいた幅寸法で形成してある。
なお、マチ片14,16の幅W3は特に限定されるものではない。また、背装片12,13やマチ片14,16の長さL4は表装片7の長さL2を超えない範囲で適宜選択可能であることは言うまでもない。
具体的にはW1=118mm、W2=137mm、W3=15mm、L1=180mm、L2=195mm、L3=209mm、L4=105mmとした。
ところで、表装片7において、中間片8との折り目部10近傍にはフック装着孔30が設けられている。同様に、中間片8において、表装片7との折り目部10近傍にはフック装着孔31が設けられている。表装片7に設けられたフック装着孔30と中間片8に設けられたフック装着孔31とは、表装片7と中間片8の折り合わせ時に、これら両片7,8間で合致して表裏貫通するようになっている。
このようにすると、合致状態にあるフック装着孔30,31へ適宜のフック具32を取り付けることができ(図1参照)、このフック具32を介して展示ラック等のフック(図示略)へ引っ掛けるようにしてこのパッケージ1を吊り下げることができる。またフック具32の装着状態として、このフック具25が型片6と表装片7との折り合わせ状態を保持させる作用(かすがい的な作用)を生じるようになり、折り合わせ姿が徒に分厚く膨れるのを防止できる(薄型のコンパクト状態に保持できる)利点もある。
図2から明かなように、表装片7の広告面20、背装片12,13の背部広告面27は、いずれもこれら各片7,12,13を展開させた状態下で同一面に揃っている。そのため、これら各片7,12,13に対する印刷、或いはコーティングやラッピング等の表面処理は、素材の片面に一気に施すことができるものであり、製造上のコストダウンや製造能率向上に好適となる。
以上の説明で明かなように、衣類2を流通乃至販売する場合に本発明に係るパッケージ1を採用する場合、まず、図3(A)に示すように、衣類2の一方の伸縮性筒部3に対して型片6を差し込む。
そして、図3(B)に示すように型片6の裏側へ向けて衣類2を幅方向で二つ折りにし、図4(A)に示すように型片6の裏側へ向けて衣類2を長手方向で二つ折りにするといった手順をとり、型片6へ差し込んだ部分以外の衣類2のその他の部分が、図4(B)に示すように型片6の裏側に全て隠れるように折り畳む。なお、図3(B)の手順と図4(A)の手順は逆であってもよい。
次に、型片6と中間片8とを折り目部9を境に折り合わせ(図5参照)、中間片8と表装片7とを折り目部10を境に折り合わせる(図6参照)。
次に、表装片7に対する折り目部15a,15bを境としたマチ片14及び背装片12の折り返し(図7参照)と、表装片7に対する折り目部17a,17bを境としたマチ片16及び背装片13の折り返し(図8参照)とを行って、これら背装片12,13同士をフック部25とスリット26との係合によって連結する。これにより、パッケージ1を組み立てることができる。
必要に応じ、図1に示すように表装片7と中間片8との各フック装着孔30,31へフック具32を取り付け、またパッケージ1の全体を包装袋33へ詰めるようにすればよい。これらフック具32の取り付けや包装袋33への詰め込みは、あくまでも任意である。
このようなパッケージ1であるため、表装片7の外からは、観察用開口部21を通して衣類2の伸縮性筒部3が伸張状態に保持された様子を視認できるようになっており、衣類2の商品特性(伸縮性筒部3におけるネット構造4の編み柄やデザインと共に、このネット構造4による伸縮性を具備してそれによる体型補整機能が得られること)をはじめ、商品形体や材質などを判りやすくさせた状態で販売等に向けて展示することができる。そのため購入者側からすれば、商品選びが容易となり、購買意欲が高められることになる。
なお、衣類2は、表装片7の観察用開口部21から見える伸縮性筒部3以外、表装片7やマチ片14,16、背装片12,13等によって隠された状態にあり、これら表装片7等には広告面20が形成されているので、見栄えが良好であり、商品の保護にとっても好都合となっている。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では衣類2における伸縮性筒部3の裾口側から型片6を差し込むものとしたが、衣類2におけるウエスト側(着用時の履き口側)から型片6を差し込むようにすることもできる。この場合、型片6の大きさや形状は当然に、衣類2におけるウエスト側の寸法に合わせたものとして形成することになり、従って表装片7や中間片8、マチ片14,16、背装片12,13等の大きさや形状も型片6と同様に適宜変更することになる。
中間片8やマチ片14,16、背装片12,13などは必ずしも必須不可欠なものではなく、例えば型片6と表装片7とが直接的な連結関係とされたものでもよい。
背装片12,13は、いずれか一方だけとして、パッケージ1の全体を胴巻き状に取り囲み可能な帯状なものに形成するようなこともできる。
衣類2はパンツに限定されるものではない。
本発明に係る衣類用のパッケージの一実施形態についてその使用状態(衣類をパッケージした状態)を示した斜視図である。 図1のパッケージ(衣類は省略)を示す展開図であって(A)は側面図であり(B)は正面図である。 (A)は展開状態のパッケージに対して衣類を被せる手順の1を示した正面図であり(B)は同手順の2を示した正面図である。 (A)は展開状態のパッケージに対して衣類を被せる手順の3を示した正面図であり(B)は同手順の4を示した正面図である。 (A)は図2に示したパッケージにおける折り畳み手順の1を示した側面図であり(B)はその正面図である。 (A)は図2に示したパッケージにおける折り畳み手順の2を示した側面図であり(B)はその正面図である。 (A)は図2に示したパッケージにおける折り畳み手順の3を示した側面図であり(B)はその正面図であり(C)はその平面図である。 (A)は図2に示したパッケージにおける折り畳み手順の4を示した側面図であり(B)はその正面図であり(C)はその平面図である。
符号の説明
1 パッケージ
2 衣類
3 伸縮性筒部
6 型片
7 表装片
8 中間片
10 表装片と中間片との折り目部
12,13 背装片
20 広告面
21 観察用開口部
30,31 フック装着孔

Claims (7)

  1. 伸縮性筒部(3)を有した衣類(2)を保持する型片(6)と、この型片(6)に折り合わせ可能な状態で連結された表装片(7)とを有しており、
    型片(6)は衣類(2)の伸縮性筒部(3)の中へ差し込むことで当該伸縮性筒部(3)を伸張状態に保持する大きさに形成され、
    表装片(7)には型片(6)との折り合わせ時に外へ向く面に広告面(20)が形成されていると共に、両片(6,7)の折り合わせ時に型片(6)で保持される衣類(2)の伸縮性筒部(3)を上記広告面(20)内の一部で視認可能にした観察用開口部(21)が形成されている
    ことを特徴とする伸縮性筒部を有した衣類用のパッケージ。
  2. 前記型片(6)と表装片(7)との連結間に中間片(8)が介設されて、型片(6)と中間片(8)との折り合わせ及び中間片(8)と表装片(7)との折り合わせでこれら各片(6,8,7)を三つ折り状態にすることが可能になっており、型片(6)と中間片(8)との折り合わせ間で、衣類(2)のうち型片(6)へ保持させた伸縮性筒部(3)以外の部分を収容可能となっていることを特徴とする請求項1記載の伸縮性筒部を有した衣類用のパッケージ。
  3. 前記表装片(7)と中間片(8)との折り目部(10)近傍には、両片(7,8)の折り合わせ時にこれら両片(7,8)間で合致して表裏貫通するフック装着孔(30,31)が設けられていることを特徴とする請求項2記載の伸縮性筒部を有した衣類用のパッケージ。
  4. 表装片(7)は、型片(6)との折り合わせ時に当該型片(6)の両脇縁を覆い隠すように型片(6)よりも幅広に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の伸縮性筒部を有した衣類用のパッケージ。
  5. 前記表装片(7)には、型片(6)との折り合わせ時に当該型片(6)を抱き込むように折り返し可能とされた背装片(12)(13)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の伸縮性筒部を有した衣類用のパッケージ。
  6. 前記背装片(12,13)は、表装片(7)における両脇部に対して各別に設けられており、これら両脇部の背装片(12,13)同士が型片(6)を抱き込んだ状態で互いに連結可能とされていることを特徴とする請求項5記載の伸縮性筒部を有した衣類用のパッケージ。
  7. 伸縮性筒部(3)を有した衣類(2)は、伸縮性筒部(3)を大腿用の袖部とするパンツとされ、伸縮性筒部(3)がネット構造(4)を具備したものとして形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の伸縮性筒部を有した衣類用のパッケージ。
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