JP3096276U - 布製品包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 布巾、タオル、ハンカチ、清掃用クロス等の
布製品類を簡単な作業で体裁良くコンパクトに折り畳
み、且つ、形崩れ無く個装された布製品包装体を提供す
る。 【解決手段】 二枚一組の四角状布製品１Ａ、１Ｂを、
各々対向角部３、４を軸に三角状に折り畳み、その折り
曲げ背部５、５同士を合わせて四角状に配置し、この四
角状体の内側に収まる大きさの四角状台紙６を前記折り
曲げ背部５を中央にして載置し、各布製品１Ａ、１Ｂの
端部を前記台紙６の縁部に沿って谷折りして重ね合わ
せ、この状態で個装した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、布巾、ミニタオル、ハンカチ、清掃用クロス等の布製品を折り畳ん で個装した布製品包装体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、上記した布巾、ミニタオル、ハンカチ、清掃用クロス等の布製品を 販売のために店内に陳列しておく場合、塵埃の付着や人手により直接触れること による汚損から当製品を保護するため、これら布製品は小さく平折りにされて透 視性の有る平袋や紙ケース等で個装されている場合が多い。また、このような包 装体は、通常、布製品１枚の個装に限らず、色や柄模様等を違えた複数枚を一セ ットとして個装している場合も多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、このような従来の布製品包装体には、次のような問題点があった。

【０００４】 即ち、これらの布製品が厚手の素材でできている場合、単なる平折りでは折り 畳んだ時の厚みが大きくなり、特に、複数枚を一セットとして個装したものは嵩 張って不体裁であり、且つ、生産時の個装作業も面倒である。 また、平袋に収納した場合、収納した布製品が袋内で動き易く、折り畳み形状 が崩れて商品価値を低下させてしまう。 透明袋の中の布製品を品定めする場合、例えば、色や柄模様等を違えた二枚重 ねのセット等では双方の露呈部分が不均一となっていて、外部からでは両方を十 分に吟味することができない。 等といった問題である。

【０００５】 本考案は、上記した問題点を解消し、布巾、タオル、ハンカチ、清掃用クロス 等の布製品類を簡単な作業で体裁良くコンパクトに折り畳み、且つ、形崩れ無く 個装された布製品包装体を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

すなわち、請求項１に記載の布製品包装体は、二枚一組の四角状布製品を、各 々対向角部を軸に三角状に折り畳み、その折り曲げ背部同士を合わせて四角状に 配置し、この四角状体の内側に収まる大きさの四角状台紙を前記折り曲げ背部を 中央にして四角状体の上に載置し、各布製品の端部を前記台紙の縁部に沿って谷 折りして重ね合わせ、この状態で個装して構成されている。

【０００７】 また、請求項２に記載の考案は、請求項１に記載の布製品包装体において、前 記各布製品の端部を前記台紙の対向辺の順に重ね合わせて構成されている。

【０００８】 上記構成では、二枚の布製品をコンパクトに、且つ、双方の布製品が均等に露 呈するように、台紙を芯地として体裁良く折り畳むことができ、個装も容易であ る。個装後は、布製品が形崩れを起こすことなく、常に保形維持される。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、図１、図２に基づいて本考案の実施形態を説明する。 図１は本考案による布製品包装体の作製工程を示し、図２は本考案の布製品包 装体の外観を示す。

【００１０】 実施形態は、２枚の布製品を折り畳み、二枚一組の布製品包装体を構成したも のである。これら布製品は、例えば、キッチン用の布巾、ミニタオル、ハンカチ 、リビング等清掃用のクロス等であり、その形状は、正方形もしくはこれに近い のものが好都合である。

【００１１】 以下、図１（ａ）〜（ｄ）に基づいて、布製品（例えば、サイズ２８０×２８ ０ｍｍ程度の厚手の繊維織り布巾）が本考案の方法により折り畳まれて個装され るまでの動作を説明する。

【００１２】 先ず、図１（ａ）では、それぞれ色や柄模様等の違った２枚の布巾１Ａ、１Ｂ を、それぞれ裏面を表側に向けて広げる。この場合、裏面に製造元名等が表示さ れたタグ２等が付いていれば、そのタグ２が上角になるように布巾１Ａ、１Ｂを 配置する。これは、後工程にて布巾１Ａ、１Ｂを折り畳んだ時にそれそれの布巾 １Ａ、１Ｂのタグ位置を揃えるためで、個装を解いて中の布巾を広げた時にタグ 位置が揃っていれば商品としての体裁が良いためである。尚、布巾１Ａ、１Ｂは 双方同じサイズを用いている。 次いで、各布巾１Ａ、１Ｂの対向角部３、４を結ぶ破線ａを仮想の折軸として 、図示の矢印ように、布巾１Ａは左側へ、布巾１Ｂは右側へと谷折りして各々を 三角形状に折り畳む。

【００１３】 次に、図１（ｂ）では、三角状に折り畳まれた布巾１Ａ、１Ｂを、それぞれの 折り曲げ背部５、５同士が付き合わさるように角を揃え、左側に布巾１Ａが、右 側に布巾１Ｂが位置するように背中合わせに並べて四角状にする。尚、この状態 では、各布巾１Ａ、１Ｂのタグ２、２は四角状体の上角で相隣り合うように位置 することになる。

【００１４】 次に、図１（ｃ）では、この四角状体の内側に収まる長方形の厚紙で成る台紙 ６を用意し、この台紙６の裏面を表側に向けて布巾の折り曲げ背部５がその中央 に位置するように台紙６を四角状体の上に置く。即ち、四角状体の上下角部３、 ４の対角線上に長方形の台紙６を均等に置く。 次いで、この台紙６の各辺に沿って、先ず、短辺側から長辺側へと、図中に示 す（１）〜（３）の順番にて台紙６より突出した各布巾１Ａ、１Ｂの三角状端部 を内側に折り畳んでいく。この状態では、台紙６を芯地として折り畳まれた一組 の布巾１Ａ、１Ｂ（布巾セット１０）は裏向きの状態となっている。 尚、上記したサイズ２８０×２８０ｍｍ程の布製品を折り畳む場合、１４０× ２１０ｍｍ程のサイズの台紙６を用いると折り畳みが嵩張らず、コンパクトに体 裁良く纏まって好適である。

【００１５】 最後に、図１（ｄ）では、長方形に折り畳まれた布巾セット１０をそのまま裏 返しの状態で個装袋７に収納し、その袋口７ａを閉じる。これで、本考案の布製 品包装体２０が完成する。 個装袋７は、柔軟性を有する透明、もしくは半透明のビニールシート等の合成 樹脂製シートで成り、収納されている布製品類を一目で確認することができる。 尚、この個装袋７の袋口７ａの縁部には粘着部（図示せず）が設けてあり、布巾 セット１０の収納作業（個装）や使用時の開封・取り出しを容易に行えるように なっている。

【００１６】 図２は、布製品包装体１０の表側を示しており、図示のように、それぞれ色、 柄模様等の違った２枚の布巾１Ａ、１Ｂが表向きに体裁良く並べられて、それぞ れの布地が均等に露出するように収納されている。従って、布製品を品定めする 場合、わざわざ包装を解いて袋内の製品類を取り出さなくとも、透明袋の外部か ら双方の布地や柄模様等を十分に吟味することができる。

【００１７】 また、図１（ｃ）で説明したように、２枚の布巾１Ａ、１Ｂは長方形の台紙６ を芯地として短辺側から長辺側へと、図中（１）〜（３）の順番にて谷折りされ ているから、折り返し量の少ない短辺側の布部分が、折り返し量の多い長辺側の 布部分で上から重合するように折り畳まれること、加えて、２枚の布巾１Ａ、１ Ｂが台紙６上に重量的にもバランス良く配置されていること等から、個装後の布 巾セット１０が形崩れを起こすことはなく、常に保形維持されるから、常に商品 価値を高揚し、形崩れによる商品価値の低下を来すことはない。

【００１８】 また、本実施形態では、布巾セット１０を個装するために透視性のある個装袋 を用いたが、この他、紙製の薄箱を用いても構わない、この場合は、箱体の表面 を刳り抜いて窓部を形成し、窓部に透明シート等を貼着して外から箱内の布製品 類が確認できるようにしておくと良い。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、二枚一組の布製品をコンパクトに、且 つ、均等に露呈するように台紙を中に体裁良く折り畳むことができ、その個装も 容易である。個装後は、布製品が形崩れを起こすことなく、常に保形維持される から、常に商品価値を高揚し、形崩れによる商品価値の低下を来すことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による布製品包装体の作製工程を示す説
明図。

【図２】本考案の布製品包装体の表側を示す図。

【符号の説明】

１Ａ、１Ｂ 布製品（布巾） ３、４ 対向角部 ５ 折り曲げ背部 ６ 台紙 ２０ 布製品包装体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二枚一組の四角状布製品を、各々対向角
   部を軸に三角状に折り畳み、その折り曲げ背部同士を合
   わせて四角状に配置し、 この四角状体の内側に収まる大きさの四角状台紙を前記
   折り曲げ背部を中央にして四角状体の上に載置し、 各布製品の端部を前記台紙の縁部に沿って谷折りして重
   ね合わせ、 この状態で個装した布製品包装体。
2. 【請求項２】 前記各布製品の端部を前記台紙の対向辺
   の順に重ね合わせて成る請求項１に記載の布製品包装
   体。