JP2999892B2 - Cdのサブコード処理回路 - Google Patents

Cdのサブコード処理回路

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JP2999892B2
JP2999892B2 JP4317160A JP31716092A JP2999892B2 JP 2999892 B2 JP2999892 B2 JP 2999892B2 JP 4317160 A JP4317160 A JP 4317160A JP 31716092 A JP31716092 A JP 31716092A JP 2999892 B2 JP2999892 B2 JP 2999892B2
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尚文 長沢
智明 岡部
桂太 河原
茂之 岡田
直樹 棚橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CD(コンパクトディ
スク)再生装置に関し、特に、音楽情報の他に文字情報
あるいは画像情報がサブコード領域に記録されたCDG
(CDグラフィックス)の再生装置におけるサブコード
処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】CDは、高品質の音楽情報を提供するメ
ディアとして全世界に普及しているが、最近では音楽情
報だけではなく、文字や画像の情報メディアとしても使
用される傾向にある。そのため、CDのサブコード領域
に文字や画像情報を挿入するフォーマット(CDG)が
規格化されている。
【0003】CDでは1フレームに8ビットのサブコー
ドP〜W(1フレームのサブコードをシンボルと呼ぶ)
が含まれ、図3に示されるように、98フレーム分が1
つのサブコードブロックとなっている。このサブコード
ブロックの最初の2シンボルは、同期パターンS0、S1
であり、残りの96シンボルは、1パケットと呼ばれ、
その内のサブコードP及びQは、曲情報やトレース位置
情報を示す部分で、サブコードR〜Wの6ビットが文字
及び画像情報に利用される。96フレーム分のサブコー
ドR〜Wは、24シンボルの4パックに区分され、各パ
ックは、図4(a)に示されるフォーマットに規定され
ている。各パックのシンボル「0」は、モード(MOD
E)とアイテム(ITEM)を表すデータであり、図5
に示される様にモードが決められている。シンボル
「1」は、命令コードを示すデータであり、シンボル
「4」〜「19」は、データフィールドである。シンボ
ル「2」、「3」は、シンボル「0」と「1」のパリテ
ィQ0、Q1であり、シンボル「20」〜「23」は、シ
ンボル「0」〜「19」のパリティP0〜P3である。
【0004】モードがTVグラフィックモードの場合の
フォント書き込み命令では、データフィールドは、図4
(b)に示すフォーマットになる。CH0とCH1の4
ビットによって16通りのチャネル番号が示され、CO
LOR0は背景色番号、COLOR1は前景色番号であ
る。TVグラフィックモードの場合の1画面構成は、縦
(ROW)方向に18行、横(COLUMN)方向に5
0桁となっており、シンボル「6」と「7」のROWア
ドレスとCOLUMNアドレスによって、フォント(F
ONT)を書き込む画面の位置が指定される。フォント
(FONT)は6×12ドットの表示パターンを示すデ
ータであり、フォントデータが0の部分はCOLOR0
の背景色番号が指定され、フォントデータが1の部分は
COLOR1の前景色番号が指定される。即ち、フォン
トデータの1ビットに対応して4ビットの色番号がD−
RAM等の画面メモリに記憶され、16色の指定が可能
となっている。
【0005】また、TVグラフィックモードには、拡張
TVグラフィックモード(CDEG)が設けられてい
る。CDEGの場合には、画面メモリを2個用い、これ
らの画面メモリを命令によって独立して制御でき、更
に、2個の画面メモリに記憶される4ビットの色番号を
組み合わせて8ビットの色番号を作成し、256色の表
示を可能としている。
【0006】このようなCDGまたはCDEGを再生す
る場合には、光ピックアップから出力される信号を処理
してデジタル音楽情報を出力する集積回路に設けられた
サブコード出力端子から、1フレーム毎に出力されるサ
ブコードを取り込み、1パック分蓄積された時に、その
1パックに含まれる命令コードに従って、画面メモリの
書き込み等を制御して、文字表示あるいは画像表示を行
う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】通常、CDGあるいは
CDEGを再生するサブコード処理回路は、画面メモリ
として64K×4ビットのD−RAMが1個または2個
用いられるが、CDGあるいはCDEGの規格には、こ
の画面メモリにフォントデータを書き込む命令や、再生
を開始した際に初期画面を所定の色に指定するためのP
M(プリセットメモリ)命令や、CDEGの場合には2
個のメモリを制御するためのMC(メモリ制御)命令な
どが備えられている。
【0008】また、上述したように、1パックは24フ
レーム、即ち、約3.3msの時間で完成するため、1
パックのサブコードが送られて来るたびに、誤り検出と
訂正処理が行われ、その処理された1パックの中に含ま
れる命令のほとんどは、次のパックが完成する迄に実行
される。しかし、PM命令などは、3.3ms以内で
は、終了することができず、連続して16パックにPM
命令を配置することによって実行できるようにしてい
る。
【0009】ところが、電源を投入した時点の画面メモ
リの内容は不定であるため、PM命令がCDから読み出
され、その実行が終了するまでは、表示がランダムにな
ってしまう不都合がある。特に、CDEGの場合には、
2個の画面メモリを全て初期状態にするためには、非常
に多くの時間が必要になるため、ランダムな表示が行わ
れる時間が長くなってしまう欠点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した点に
鑑みて、創作されたものであり、CDから読み出され定
期的に出力されるサブコードを所定数蓄積することによ
って命令コードを含む所定のフォーマットのデータ群が
構成され、該データ群が構成される度に、命令コードに
応じた動作を行うCDのサブコード処理回路において、
前記命令コードを判別する命令デコード回路と、前記命
令に基づいて前記データ群に含まれるフォントデータが
書き込まれる画面メモリと、該画面メモリから読み出さ
れた前記フォントデータからカラーデータを発生するカ
ラー参照テーブルと、表示画面の背景色のカラーデータ
を保持する背景色レジスタと、前記命令デコード回路に
おいて所定命令が判別されるまで前記背景色レジスタの
出力を選択し、前記所定命令の判別によって前記カラー
参照テーブルの出力を選択する背景色制御回路とを備え
たことを特徴とする。
【0011】また、前記命令コードを判別する命令デコ
ード回路と、前記命令に基づいて前記データ群に含まれ
るフォントデータが書き込まれる第1と第2の画面メモ
リと、該画面メモリの一方または両方から読み出された
前記フォントデータからカラーデータを発生するカラー
参照テーブルと、表示画面の背景色のカラーデータを保
持する背景色レジスタと、前記命令デコード回路におい
て所定命令が判別されるまで前記背景色レジスタの出力
を選択し、前記所定命令の判別によって前記カラー参照
テーブルの出力を選択する背景色制御回路とを備え、前
記背景色制御回路は、前記第1と第2の画面メモリに関
するメモリ制御命令が判別されたこと、及び、メモリ制
御命令のパックに含まれる所定データに基づいて、前記
第1と第2の画面メモリの書き込み対象と読み出し対象
を検出するメモリ制御デコード回路と、前記書き込み対
象の検出結果と次に実行されるメモリの書き込み命令の
実行終了によりセットされる第1と第2のフラグと、セ
ットされた前記フラグに対応する前記画面メモリと前記
読み出し対象の画面メモリの一致を検出し、前記背景色
レジスタの出力から前記カラー参照テーブルの出力に切
り換えるゲート回路とから構成されることを特徴とす
る。
【0012】
【作用】上述の手段によれば、電源投入時やディスクを
交換した時などの初期状態においては、背景色レジスタ
に保持されたカラーデータに基づいて背景色が表示さ
れ、その後、所定命令(例えばPM命令)が命令デコー
ド回路によって判別され、その実行が終了すると、背景
色制御回路は、画面メモリから読み出されたデータに基
づいて出力されるカラー参照テーブルの出力に切り換え
るので、CDによって指定された背景色の表示になる。
【0013】また、CDEGの場合には、初期状態にお
いて背景色レジスタの出力が選択されて、背景色の表示
が行われる。その後、メモリ制御命令(MC命令)によ
って、2個の画面メモリの書き込み対象の指定がメモリ
制御デコード回路によって検出された後、所定命令(P
M命令)が実行されて終了すると、画面メモリに対応す
るフラグがセットされる。この時、メモリ制御命令によ
って読み出し対象が指定された画面メモリとセットされ
たフラグに対応する画面メモリが一致した場合に、ゲー
ト回路がカラー参照テーブルの出力を選択する。
【0014】これにより、初期状態でのランダムな表示
が防止される。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示すブロック図で
ある。集積回路1は、光ピックアップによってディスク
2から読み出されたEFM信号を処理し、デジタル音楽
情報を出力するとともに、出力端子からサブコードPW
を出力する。シフトレジスタ3は、サブコードPWをシ
リアルに取り込みパラレルに出力するシリアル−パラレ
ル変換回路を構成するものであり、集積回路1のサブコ
ード出力端子にデータ入力端子Dが接続され、1フレー
ム毎にシフトクロックSBCKによってサブコードを取
り込む。ここで、シフトレジスタ3には、サブコードP
〜Wの8ビットが取り込まれるが、CDGの画像処理に
必要なデータはR〜Wであるので、R〜Wを保持する6
ビットの出力がラッチ回路4に印加される。ラッチ回路
4は、サブコードが全部シフトレジスタ3に取り込ま
れ、次のサブコードの取り込みが開始される前にサブコ
ードR〜Wをラッチする。
【0016】バッファメモリ5は、サブコードの誤り検
出と訂正を行うために、ラッチ回路4にラッチされたサ
ブコードR〜Wをデータバス6を介して順次記憶及び蓄
積するメモリであり、S−RAMで構成される。誤り検
出及び訂正回路(CIRC)7は、バッファメモリ5に
24フレーム分、即ち1パック分のサブコードR〜Wが
記憶及び蓄積される毎に動作し、バッファメモリ5から
1パック分のサブコードR〜Wを読み出して、リードソ
ロモン符号理論に基づいた誤り検出と誤り訂正を行う。
CIRC7によって処理された1パック分のサブコード
R〜Wは、パリティQ0、Q1とP0、P1、P2、P3を除
いてバッファメモリ5に再び記憶されると共に、パック
レジスタ8に記憶される。
【0017】パックレジスタ8は、シンボル「0」、
「1」、「4」〜「19」を保持する複数のレジスタで
構成され、各レジスタの出力は、命令デコード回路9に
供給される。命令デコード回路9は、シンボル「0」の
モード及びアイテムによって動作モードを判定し、更
に、シンボル「1」の命令コードによって命令を判定す
る回路である。命令デコード回路9の出力、即ち、命令
を示す信号は、命令実行制御回路10に印加され、命令
実行制御回路10は、各内部回路を制御し命令の実行を
行う。画面メモリ11及び12は、各々アドレス制御回
路13によってアドレスが指定される64K×4ビット
のD−RAMであり、一方の画面メモリ11がメインメ
モリであり、他方の画面メモリ12がサブメモリとなっ
ている。また、画面メモリ11及び12は、各々TVグ
ラフィックモードの場合あるいは拡張TVグラフィック
モードの場合に、18行×50桁のアドレスと、各アド
レスに6×12のドットのアドレスが設定される。従っ
て、1つのドットアドレスに4ビットのデータが対応
し、1パック中に記述された4ビットの色番号データが
1つのドットアドレスに記憶され、特に、CDEGの場
合には、画面メモリ11及び12によって8ビットの色
番号が4ビットに分割されて記憶される場合もある。こ
の画面メモリ11と12は、例えばCRTディスプレイ
のラスタスキャン信号に同期して読み出され、読み出さ
れた4ビットの色番号は、カラー参照テーブルメモリ
(CLUT)14にデータバス6を介して印加される。
【0018】CLUT14は、色番号データをアドレス
として、その色番号が表す色を実現するためのR、G、
Bの3原色データを発生するテーブルであり、TVグラ
フィックモードの場合には、各色は4ビットの色データ
に変換され、拡張TVグラフィックモードの場合には、
各色は6ビットの色データに変換される。また、CLU
T14は、S−RAMで構成され、パックレジスタ8に
カラー書き込み命令、及び、R、G、Bの色データが保
持された時に、その色データが色番号に対応するアドレ
スに書き込まれる。このCLUT14の出力は、切り換
え回路(MPX)15に印加されれ、MPX15におい
て、背景色(BGC)レジスタ16の出力と切り換えら
れて、D−A変換回路17に印加される。D−A変換回
路17は、4ビットまたは6ビットの各色の色データを
R、G、Bのアナログ信号に変換し、映像信号として出
力する。一方、BGCレジスタ16は、R、G、B各々
4ビットの色データを保持する12ビットのレジスタで
あり、インターフェイス回路18を介して外部から供給
された背景色を示す色データがセットされる。
【0019】MPX15の切り換えを制御する背景色制
御回路19は、命令デコード回路9からMC命令の判別
時に印加されたMC信号とPM命令の判別時に印加され
たPM信号とパックレジスタ8から印加されたシンボル
「4」に基づき、インターフェイス回路18から初期設
定信号INITが印加されてから、PM命令が実行され
その終了を示す信号ENDが命令実行制御回路10から
出力されるまで出力CHGにより、MPX17において
BGCレジスタ16の出力を選択し、PM命令が実行さ
れた後は、CLUT14の出力を選択する。この背景色
制御回路19の具体的構成は、図2に示し後に詳述す
る。
【0020】インターフェイス回路18は、マイコンと
のデータ送受を行うためのレジスタであり、パックレジ
スタ8と接続され、シンボル「0」から「19」迄のデ
ータを外部に転送する機能とマイコンからインターフェ
イス回路18に転送されたシンボル「0」から「19」
のデータをパックレジスタ8に書き込む機能を備えると
共に、初期設定信号INITを発生するデータとBGC
レジスタ16にセットする12ビットの背景色を示す色
データがマイコンから転送される機能を備えている。イ
ンターフェイス回路18とマイコンとの接続は、シリア
ルデータ入出力DATAとシフトクロックSCKとチッ
プイネーブルCEによって行われる。
【0021】タイミング制御回路20は、集積回路1か
ら、サブコード同期信号S0、S1に同期したサブコード
フレーム同期信号SBSYと1フレーム毎に出力される
サブコードブロック同期信号SFSYが印加され、これ
らの信号に同期して、内部の発振回路21で発生した基
準クロックに基づいて、各部の動作タイミングを制御す
るタイミング信号を発生する。
【0022】このタイミング制御回路20の動作を簡単
に説明する。サブコードフレーム同期信号SBSYが印
加されると、タイミング制御回路20は、98フレーム
毎にサブコードフレーム同期信号SBSYに同期を合わ
せ込み、同期保護を行う。そして、サブコードブロック
同期信号SFSYが印加された場合には集積回路1にサ
ブコードP〜Wが揃った状態であるため、シフトクロッ
クSBCKを集積回路1及びシフトレジスタ3に供給
し、サブコードP〜Wを取り込み、サブコードラッチ信
号SBLCHを出力する。その後、ラッチ回路4にラッ
チされたサブコードR〜Wをバッファメモリ5に順次書
き込むタイミング信号を出力する。更に、タイミング制
御回路20は、サブコードブロック同期信号SFSYが
「24」個供給されたことを検出した時、1パックのデ
ータが蓄積されたことを認識し、CIRC7の動作を制
御して、バッファメモリ5に蓄積されたサブコードR〜
Wを読み出して誤り検出及び訂正を行い、処理された1
パックのサブコードR〜Wをパックレジスタ8に書き込
む。その後、命令実行制御回路10を制御して命令の実
行を行う。
【0023】一方、インターフェイス回路18にマイコ
ンからシンボル「0」〜「19」を供給した場合、ある
いは、初期設定信号INITのデータ及び背景色データ
を供給した場合、チップイネーブルCEの立ち下がりに
よって、タイミング制御回路20は、インターフェイス
回路20に保持されたシンボル「0」〜「19」をパッ
クレジスタ8に書き込むタイミング信号を出力し、ある
いは、初期設定信号INITの発生とBGCレジスタ1
6に背景色データをセットするタイミング信号を発生す
る。ここで、インターフェイス回路20に転送されたデ
ータが、シンボル「0」〜「19」であるか、初期設定
信号INITのデータと背景色データであるかを示すた
めに、制御ビットを設けておく。
【0024】尚、図1のブロック図において、集積回路
1に接続される回路ブロックを集積回路化する場合、画
面メモリ11及び12は、外付けとする。図2は、図1
に示されたBGC制御回路19の具体的構成図である。
メモリ制御デコード回路22は、命令デコード回路9か
らMC命令が判別された時に出力されるMC信号とパッ
クレジスタ8のシンボル「4」のサブコードT〜Wが印
加される。
【0025】CDGに於ては、MC命令は使用されず、
画面メモリ11のみが書き込み及び読み出しの対象とな
り、CDEGのみMC命令が使用され、画面メモリ11
と12の書き込みと読み出しがMC命令によって指定さ
れる。従って、CDGの場合、PM命令が最初にCDか
ら取り込まれるが、CDEGの場合には最初にMC命令
が取り込まれ、次にPM命令が取り込まれる。そこで、
メモリ制御デコード回路22は、MC信号が印加されな
い状態では、CDGのディスクであると判断し、第1の
画面メモリ11の書き込みを指定する制御信号WMPを
Hレベルとし、第1の画面メモリ11の読み出しを指定
する制御信号DMPをHレベルとする。
【0026】一方、MC命令は、図4(b)に示された
データフィールドのシンボル「4」〜「19」のサブコ
ードT及びUに配置された2ビットのデータDMによっ
て表示を行う画面メモリを指定し、サブコードV及びW
に配置された2ビットのデータWMによって書き込み等
を行う画面メモリの指定を行う。従って、CDEGの場
合にMC命令が命令デコード回路によって判別され、M
C信号が出力されると、メモリ制御デコード回路22
は、パックレジスタ8のシンボル「4」のサブコードT
〜Wを取り込み、データDMとWMの判定を行う。ここ
で、DMが「00」の場合は、画面メモリ11及び12
を共に使用して8ビットの色番号データによって256
色の表示を指定し、DMが「01」の場合は、画面メモ
リ11の表示を指定し、DMが「10」の場合は、画面
メモリ12の表示を指定し、DMが「11」の場合は、
画面メモリ11と12のデータを加算して表示すること
を指示する。従って、メモリ制御デコード回路22は、
DMが「00」及び「11」の場合には、制御信号DM
BをHレベルとし、DMが「01」の場合には制御信号
DMPをHレベルとし、DMが「10」の場合にはDM
SをHレベルにする。一方、WMが「00」の場合に
は、画面メモリ11及び12は共に指定されず、WMが
「01」の場合には、画面メモリ11が指定され、WM
が「10」の場合には、画面メモリ12が指定され、W
Mが「11」の場合には、画面メモリ11及び12が共
に指定される。従って、メモリ制御デコード回路22
は、WMが「00」の場合には制御信号WMP及びWM
Sを共にLレベルとし、WMが「01」の場合には、制
御信号WMPをHレベルとし、WMが「10」の場合に
は制御信号WMSをHレベルとし、WMが「11」の場
合には、制御信号WMP及びWMSを共にHレベルとす
る。
【0027】制御信号WMPとWMSは、各々命令デコ
ード回路9から出力されるPM信号及び命令実行制御回
路10からPM命令の実行終了時に出力される終了信号
ENDが印加されたANDゲート23と24に印加され
る。また、ANDゲート23と24の出力は、画面メモ
リ11に対応したフラグ25と画面メモリ12に対応し
たフラグ26に印加される。このフラグ25及び26
は、インターフェイス回路18から出力される初期設定
信号INITによってリセットされるが、電源投入時に
発生する初期設定信号によってもリセットされる。ま
た、フラグ25の出力Qと制御信号DMPはANDゲー
ト27に、フラグ26の出力Qと制御信号DMSはAN
Dゲート28に、フラグ25及び26の出力Qと制御信
号DMBはANDゲート29に印加される。これらAN
Dゲート27、28、及び、29の出力はORゲート3
0に印加され、ORゲート30の出力がMPX15の切
り換え制御信号CHGとなる。
【0028】図1及び図2の動作を簡単に説明する。ま
ず、電源投入時にマイコンからインターフェイス回路1
8を介して、背景色データが転送されBGCレジスタ1
6にセットされると共に初期設定データによって初期設
定信号INITが発生すると、フラグ25及び26がリ
セットされる。CDGの場合、MC命令は発生しないの
で、メモリ制御デコード回路22は、制御信号WMP及
びDMPをHレベルとする。この状態では切り換え制御
信号CHGは、Lレベルであるため、MPX15はBG
Cレジスタ16の出力を選択してD−A変換回路17に
出力している。従って、表示は、BGCレジスタ16に
セットされた背景色の表示がなされる。次に、CDから
PM命令が読み出されて、命令デコード回路9からPM
信号が出力される。しかし、この時点では、終了信号が
Hレベルとなっていないので、フラグ25及び26はセ
ットされない。PM命令の実行により、画面メモリ11
への色番号データの書き込みが終了すると終了信号EN
DがHレベルとなるため、ANDゲート23の出力がH
レベルとなり、フラグ25がセットされる。これによ
り、Hレベルの制御信号DMPが印加されたANDゲー
ト27により、切り換え制御信号CHGがHレベルとな
り、MPX15は、CLUT14の出力を選択し出力す
る。
【0029】一方、CDEGの場合には、まずMC命令
が最初に実行され、そのMC信号に基づき、メモリ制御
デコード回路22はシンボル「4」のDM及びWMを判
定する。今、DMが「10」、WMが「10」であった
場合、制御信号DMSとWMSがHレベルとなる。次に
PM命令が取り込まれると、PM信号がHレベルとなる
が、この時点ではフラグ25及び26はセットされず、
PM命令の実行が終了して画面メモリ12の色番号デー
タの書き込みが終了すると、終了信号ENDがHレベル
となるため、この時点でフラグ26のセットがなされ
る。これにより、HレベルのDMSが印加されたAND
ゲート28の出力により、切り換え制御信号CHGがH
レベルとなり、MPX15はBGCレジスタ16の出力
からCLUT14の出力を選択し出力する。
【0030】このように、MC命令で指示された画面メ
モリ11と12の書き込み対象に対して、PM命令が実
行され終了したことをフラグ25及び26保持し、一
方、MC命令によって表示の対象が指示された場合に、
表示の対象の画面メモリと書き込みの終了した画面メモ
リが一致したことが、ANDゲート27、28、及び2
9によって検出された時に、MPX15の切り換えを制
御するのである。
【0031】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、電源投入
時やディスクの交換時に、あらかじめ設定された背景色
が表示され、その後、PM命令の実行終了によって、指
定された背景色が画面メモリ11及び12に書き込まれ
た時、その指定された背景色の表示が行われるために、
電源投入時のランダムな表示が防止され、画面が乱れる
こと無く自然な表示が行える。従って、高品質な表示の
CDG再生装置が実現できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示されたメモリ制御デコード回路の具体
例である。
【図3】サブコード全体のフォーマットを示す図であ
る。
【図4】サブコードの1パック分のフォーマットを示す
図である。
【図5】モードを示す図である。
【符号の説明】
1 集積回路 2 ディスク 3 シフトレジスタ 4 ラッチ回路 5 バッファメモリ 6 データバス 7 誤り検出及び訂正回路 8 パックレジスタ 9 命令デコード回路 10 命令実行制御回路 11、12 画面メモリ 13 アドレス制御回路 14 カラー参照テーブルメモリ 15 切り換え回路 16 背景色レジスタ 17 D−A変換回路 18 インターフェイス回路 19 メモリ制御デコード回路 20 タイミング制御回路 21 発振回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 茂之 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 棚橋 直樹 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−323947(JP,A) 特開 昭63−48653(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/02 G11B 7/00 G11B 20/10 G11B 20/12 G11B 27/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CDから読み出され定期的に出力される
    サブコードを所定数蓄積することによって命令コードを
    含む所定のフォーマットのデータ群が構成され、 該データ群が構成される度に、命令コードに応じた動作
    を行うCDのサブコード処理回路において、前記命令コ
    ードを判別する命令デコード回路と、前記命令に基づい
    て前記データ群に含まれるフォントデータが書き込まれ
    る画面メモリと、該画面メモリから読み出された前記フ
    ォントデータからカラーデータを発生するカラー参照テ
    ーブルと、表示画面の背景色のカラーデータを保持する
    背景色レジスタと、前記画面メモリにフォントデータを
    書き込むことによって画面を所定の色に指定する特定の
    命令が、前記命令デコード回路において判別され、該特
    定の命令の実行が終了されるまで前記背景色レジスタの
    出力を選択し、前記特定の命令の実行が終了した後に
    記カラー参照テーブルの出力を選択する背景色制御回路
    とを備えたCDのサブコード処理回路。
  2. 【請求項2】 CDから読み出され定期的に出力される
    サブコードを所定数蓄積することによって命令コードを
    含む所定のフォーマットのデータ群が構成され、該デー
    タ群が構成される度に、命令コードに応じた動作を行う
    CDのサブコード処理回路において、前記命令コードを
    判別する命令デコード回路と、前記命令に基づいて前記
    データ群に含まれるフォントデータが書き込まれる第1
    と第2の画面メモリと、該画面メモリの一方または両方
    から読み出された前記フォントデータからカラーデータ
    を発生するカラー参照テーブルと、表示画面の背景色の
    カラーデータを保持する背景色レジスタと、前記命令デ
    コード回路において所定命令が判別されるまで前記背景
    色レジスタの出力を選択し、前記所定命令の判別によっ
    て前記カラー参照テーブルの出力を選択する背景色制御
    回路とを備え、前記背景色制御回路は、前記第1と第2
    の画面メモリに関するメモリ制御命令が判別されたこ
    と、及び、メモリ制御命令のパックに含まれる所定デー
    タに基づいて、前記第1と第2の画面メモリの書き込み
    対象と読み出し対象を検出するメモリ制御デコード回路
    と、前記書き込み対象の検出結果と次に実行されるメモ
    リの書き込み命令の実行終了によりセットされる第1と
    第2のフラグと、セットされた前記フラグに対応する前
    記画面メモリと前記読み出し対象の画面メモリの一致を
    検出し、前記背景色レジスタの出力から前記カラー参照
    テーブルの出力に切り換えるゲート回路とから構成され
    たCDのサブコード処理回路。
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