JP2999604B2 - ケーブルリール - Google Patents
ケーブルリールInfo
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- JP2999604B2 JP2999604B2 JP26260891A JP26260891A JP2999604B2 JP 2999604 B2 JP2999604 B2 JP 2999604B2 JP 26260891 A JP26260891 A JP 26260891A JP 26260891 A JP26260891 A JP 26260891A JP 2999604 B2 JP2999604 B2 JP 2999604B2
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- lead
- flexible cable
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のステアリング
装置等に適用され、固定体と可動体との間の電気的接続
を可撓性ケーブルを利用して行うケーブルリールに関す
るものである。
装置等に適用され、固定体と可動体との間の電気的接続
を可撓性ケーブルを利用して行うケーブルリールに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ケーブルリールは、固定体と、この固定
体に対して回動自在に装着された可動体との間を可撓性
ケーブルにて連結したもので、自動車のステアリング装
置のように回転数が有限である可動体と固定体との間の
電気的接続手段として用いられている。
体に対して回動自在に装着された可動体との間を可撓性
ケーブルにて連結したもので、自動車のステアリング装
置のように回転数が有限である可動体と固定体との間の
電気的接続手段として用いられている。
【0003】図9〜図11はこの種のケーブルリールの
従来例であり、図9はケーブルリールの正面図、図10
はケーブルリールの分解斜視図、図11はケーブルリー
ルの結線状態を示す説明図である。図9,10におい
て、1は可動体を示し、該可動体1は天面の大径部1a
と、この大径部1aの底面に垂設した小径部1bとから
なり、大径部1aにはスリット2aを有する円筒状の内
筒体2が小径部1bと所定間隔を存した状態にして固着
されている。3は互いに平行な複数本(例えば6本)の
導体をポリエチレンテレフタレート(PET)等の可撓
性を有する2枚のベースフィルムでラミネートしたフラ
ットケーブルで、該フラットケーブル3の一端は2つの
導出部3a,3bに分割されており、これによって前記
6本の導体は3本ずつに分けられている。これら導出部
3a,3bは前記内筒体2のスリット2aを通って内筒
体2と小径部1bとの間の間隙に達した後、この間隙内
で45度の折曲線を介して直角方向に折り返され、大径
部1aに設けた取出部4から可動体1の外部に延出され
ている。また、各導出部3a,3bの先端にはコネクタ
5,6が取り付けられており、一方のコネクタ5は導体
の数に対応する3つの接続ピンを有するが、他方のコネ
クタ6は導体の数よりも1つ多い4つの接続ピンを有
し、この余剰の接続ピンには導線を絶縁チューブで被覆
した丸線ケーブルと呼ばれるリード線7を介してコネク
タ8が接続されている。
従来例であり、図9はケーブルリールの正面図、図10
はケーブルリールの分解斜視図、図11はケーブルリー
ルの結線状態を示す説明図である。図9,10におい
て、1は可動体を示し、該可動体1は天面の大径部1a
と、この大径部1aの底面に垂設した小径部1bとから
なり、大径部1aにはスリット2aを有する円筒状の内
筒体2が小径部1bと所定間隔を存した状態にして固着
されている。3は互いに平行な複数本(例えば6本)の
導体をポリエチレンテレフタレート(PET)等の可撓
性を有する2枚のベースフィルムでラミネートしたフラ
ットケーブルで、該フラットケーブル3の一端は2つの
導出部3a,3bに分割されており、これによって前記
6本の導体は3本ずつに分けられている。これら導出部
3a,3bは前記内筒体2のスリット2aを通って内筒
体2と小径部1bとの間の間隙に達した後、この間隙内
で45度の折曲線を介して直角方向に折り返され、大径
部1aに設けた取出部4から可動体1の外部に延出され
ている。また、各導出部3a,3bの先端にはコネクタ
5,6が取り付けられており、一方のコネクタ5は導体
の数に対応する3つの接続ピンを有するが、他方のコネ
クタ6は導体の数よりも1つ多い4つの接続ピンを有
し、この余剰の接続ピンには導線を絶縁チューブで被覆
した丸線ケーブルと呼ばれるリード線7を介してコネク
タ8が接続されている。
【0004】一方、9は固定体を示し、この固定体9の
中央には前記小径部1bが回動自在にスナップインする
中心孔9aが形成され、その外周には前記フラットケー
ブル3を収納する外筒壁9bが立設されている。また、
外筒壁9bの上部には切欠き9cが形成されると共に、
その切欠き9cから斜め下方に向けてガイド部9dが形
成されている。さらに、可動体1と固定体7との間には
リング部材10が介装され、このリング部材10には、
前記外筒壁9bの内面に所定間隔を存して対面する係合
部10aと、前記ガイド部9dに対面する抑え部10b
とが形成されている。そして、前記フラットケーブル3
の他端の導出部3cは、前記外筒壁9bと係合部10a
との間で直角に折り返された後、ガイド部9dと抑え部
10bとの間を通って固定体7の外部に延出されてい
る。また、この導出部3cの先端には、導体の数に対応
する6つの接続ピンを有するコネクタ11が取り付けら
れている。
中央には前記小径部1bが回動自在にスナップインする
中心孔9aが形成され、その外周には前記フラットケー
ブル3を収納する外筒壁9bが立設されている。また、
外筒壁9bの上部には切欠き9cが形成されると共に、
その切欠き9cから斜め下方に向けてガイド部9dが形
成されている。さらに、可動体1と固定体7との間には
リング部材10が介装され、このリング部材10には、
前記外筒壁9bの内面に所定間隔を存して対面する係合
部10aと、前記ガイド部9dに対面する抑え部10b
とが形成されている。そして、前記フラットケーブル3
の他端の導出部3cは、前記外筒壁9bと係合部10a
との間で直角に折り返された後、ガイド部9dと抑え部
10bとの間を通って固定体7の外部に延出されてい
る。また、この導出部3cの先端には、導体の数に対応
する6つの接続ピンを有するコネクタ11が取り付けら
れている。
【0005】このように構成されたケーブルリールは、
ステアリング装置のステアリングホイール側に前記可動
体1が、ステアリングシャフトの軸受側に前記固定体7
が取り付けられて使用される。この場合、図11に示す
ように、ケーブルリールの可動体1から導出するフラッ
トケーブル3の各導出部3a,3bは、ステアリングホ
イール側の適宜位置に付設されたユニット1のコネクタ
12とユニット2のコネクタ13およびユニット3のコ
ネクタ14に、前述したコネクタ5,6,8をそれぞれ
連結することによって接続される。ユニット1は、例え
ばスピードコントロール用スイッチやラジオ用スイッチ
であり、これらスイッチはコネクタ12とコネクタ5を
介して導出部3aの3本の導体に接続される。またユニ
ット2は、例えばエアバッグの起爆装置であり、このス
イッチはコネクタ13とコネクタ6を介して導出部3b
の2本の導体に接続される。さらにユニット3は、例え
ばホーン用スイッチであり、このスイッチはコネクタ1
4、コネクタ8、リード線7、コネクタ13に付設され
たジャンパ線15およびコネクタ6を介して導出部3b
の残りの1本の導体に接続される。一方、固定体7から
導出するフラットケーブル3の導出部3cは、車体側に
付設されたユニット4のコネクタ16とユニット5のコ
ネクタ17およびユニット6のコネクタ18に前記コネ
クタ11を連続することによって接続される。ユニット
4はユニット1に対応するスピードコントロール回路や
ラジオ回路、ユニット5はユニット2に対応するエアバ
ック回路、ユニット6はユニット3に対応するホーン回
路であり、以上のようにしてロータ側のユニット1,
2,3はケーブルリールを介してステータ側のユニット
4,5,6に電気的に接続される。
ステアリング装置のステアリングホイール側に前記可動
体1が、ステアリングシャフトの軸受側に前記固定体7
が取り付けられて使用される。この場合、図11に示す
ように、ケーブルリールの可動体1から導出するフラッ
トケーブル3の各導出部3a,3bは、ステアリングホ
イール側の適宜位置に付設されたユニット1のコネクタ
12とユニット2のコネクタ13およびユニット3のコ
ネクタ14に、前述したコネクタ5,6,8をそれぞれ
連結することによって接続される。ユニット1は、例え
ばスピードコントロール用スイッチやラジオ用スイッチ
であり、これらスイッチはコネクタ12とコネクタ5を
介して導出部3aの3本の導体に接続される。またユニ
ット2は、例えばエアバッグの起爆装置であり、このス
イッチはコネクタ13とコネクタ6を介して導出部3b
の2本の導体に接続される。さらにユニット3は、例え
ばホーン用スイッチであり、このスイッチはコネクタ1
4、コネクタ8、リード線7、コネクタ13に付設され
たジャンパ線15およびコネクタ6を介して導出部3b
の残りの1本の導体に接続される。一方、固定体7から
導出するフラットケーブル3の導出部3cは、車体側に
付設されたユニット4のコネクタ16とユニット5のコ
ネクタ17およびユニット6のコネクタ18に前記コネ
クタ11を連続することによって接続される。ユニット
4はユニット1に対応するスピードコントロール回路や
ラジオ回路、ユニット5はユニット2に対応するエアバ
ック回路、ユニット6はユニット3に対応するホーン回
路であり、以上のようにしてロータ側のユニット1,
2,3はケーブルリールを介してステータ側のユニット
4,5,6に電気的に接続される。
【0006】使用に際しては、ステアリングホイールを
一方向に回転させると、フラットケーブル3は可動体1
の内筒体2に巻き締めされ、反対にステアリングホイー
ルを他方向に回転させると、フラットケーブル3は固定
体7の外筒壁9b側に巻き戻され、いずれの状態におい
ても、ステアリングホイール側の各種スイッチ類とこれ
らに対応する車体側の各回路との間の電気的接続は、ケ
ーブルリールのフラットケーブル3を介して確実に維持
される。
一方向に回転させると、フラットケーブル3は可動体1
の内筒体2に巻き締めされ、反対にステアリングホイー
ルを他方向に回転させると、フラットケーブル3は固定
体7の外筒壁9b側に巻き戻され、いずれの状態におい
ても、ステアリングホイール側の各種スイッチ類とこれ
らに対応する車体側の各回路との間の電気的接続は、ケ
ーブルリールのフラットケーブル3を介して確実に維持
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のケーブ
ルリールは、ステアリング装置のロータとステータ間を
1本のフラットケーブル3によって電気的に接続するこ
とができるため、高い接続の信頼性を得ることができ
る。しかしながら、フラットケーブル3には一般的なコ
ネクタを直接接続することはできず、専用のコネクタが
必要となるため、コスト高になるという問題があった。
また、フラットケーブル3は幅寸法が小さくなると破断
強度が著しく低下するため、例えばユニット3のような
1回路分のコネクタ14に接続する場合は、ジャンパ線
15を付設したコネクタ13が必要となり、この点から
もコスト高になる。さらに、フラットケーブル3の分割
は量産性を考慮すると金型を用いて行うのが一般的であ
るが、金型で可能な分割長さには限度があるため、固定
体7から導出される導出部3cのように充分な長さを必
要とする部分では分割が困難となり、その結果、ステア
リング装置側におけるリード線の引き廻しが面倒である
という問題もあった。
ルリールは、ステアリング装置のロータとステータ間を
1本のフラットケーブル3によって電気的に接続するこ
とができるため、高い接続の信頼性を得ることができ
る。しかしながら、フラットケーブル3には一般的なコ
ネクタを直接接続することはできず、専用のコネクタが
必要となるため、コスト高になるという問題があった。
また、フラットケーブル3は幅寸法が小さくなると破断
強度が著しく低下するため、例えばユニット3のような
1回路分のコネクタ14に接続する場合は、ジャンパ線
15を付設したコネクタ13が必要となり、この点から
もコスト高になる。さらに、フラットケーブル3の分割
は量産性を考慮すると金型を用いて行うのが一般的であ
るが、金型で可能な分割長さには限度があるため、固定
体7から導出される導出部3cのように充分な長さを必
要とする部分では分割が困難となり、その結果、ステア
リング装置側におけるリード線の引き廻しが面倒である
という問題もあった。
【0008】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたものであって、その目的は、可撓性ケーブ
ルの外部への導出部分を必要に応じて自由に分割できる
と共に安価なケーブルリールを提供することにある。
みてなされたものであって、その目的は、可撓性ケーブ
ルの外部への導出部分を必要に応じて自由に分割できる
と共に安価なケーブルリールを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、固定体と、この固定体に対して回動自在
に装着された可動体と、これら固定体と可動体のいずれ
か一方に設けられた内筒部といずれか他方に設けられた
外筒部との間の空間内に収納された可撓性ケーブルとを
備え、前記可撓性ケーブルを前記固定体と可動体とに固
定した状態で外部に導出すると共に、これらの導出部分
の端部にコネクタを接続したケーブルリールにおいて、
前記可撓性ケーブルとして複数の丸線ケーブルを帯状に
一体化したリボン電線を用い、このリボン電線を前記空
間内で一体化した状態で反転部を介して前記内筒部と外
筒部に逆向きに巻回すると共に、前記導出部分の少なく
とも一方を隣接する丸線ケーブルに沿って複数に分割
し、これら分割した丸線ケーブルの端部にそれぞれコネ
クタを接続したことを特徴とするものである。
に、本発明は、固定体と、この固定体に対して回動自在
に装着された可動体と、これら固定体と可動体のいずれ
か一方に設けられた内筒部といずれか他方に設けられた
外筒部との間の空間内に収納された可撓性ケーブルとを
備え、前記可撓性ケーブルを前記固定体と可動体とに固
定した状態で外部に導出すると共に、これらの導出部分
の端部にコネクタを接続したケーブルリールにおいて、
前記可撓性ケーブルとして複数の丸線ケーブルを帯状に
一体化したリボン電線を用い、このリボン電線を前記空
間内で一体化した状態で反転部を介して前記内筒部と外
筒部に逆向きに巻回すると共に、前記導出部分の少なく
とも一方を隣接する丸線ケーブルに沿って複数に分割
し、これら分割した丸線ケーブルの端部にそれぞれコネ
クタを接続したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】可動体を一方向に回転すると、可撓性ケーブル
はそのU字状反転部が同方向へ移動することにより、内
筒部に巻き締められたり、あるいは外筒部に巻き戻され
る。ここで、可撓性ケーブルとして用いられるリボン電
線は、複数の丸線ケーブルを帯状に一体化したもので、
フラットケーブルに比べるとその厚みは厚いものの、反
転部を介して外筒部と内筒部とに逆向きに巻回してある
ため、必要とされる長さを短くでき、ケーブルリールが
大型化することはない。また、リボン電線は、各丸線ケ
ーブルの接合部分に沿って容易に分割することができ、
仮に、1本の丸線ケーブルに分割したとしても充分な破
断強度を有し、しかも一般的なコネクタを直接接続する
ことができる。
はそのU字状反転部が同方向へ移動することにより、内
筒部に巻き締められたり、あるいは外筒部に巻き戻され
る。ここで、可撓性ケーブルとして用いられるリボン電
線は、複数の丸線ケーブルを帯状に一体化したもので、
フラットケーブルに比べるとその厚みは厚いものの、反
転部を介して外筒部と内筒部とに逆向きに巻回してある
ため、必要とされる長さを短くでき、ケーブルリールが
大型化することはない。また、リボン電線は、各丸線ケ
ーブルの接合部分に沿って容易に分割することができ、
仮に、1本の丸線ケーブルに分割したとしても充分な破
断強度を有し、しかも一般的なコネクタを直接接続する
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例に係るケーブルリールの正
面図、図2はそのケーブルリールの分解斜視図、図3は
そのケーブルリールの上ケースの一部を省略して示す平
面図、図4は図3のA−A線に沿う断面図、図5はリボ
ン電線の上ケース側の導出部分を示す分解斜視図、図6
はリボン電線の下ケース側の導出部分を示す分解斜視
図、図7はリボン電線の説明図、図8は図1のケーブル
リールの結線状態を示す説明図である。
る。図1は本発明の一実施例に係るケーブルリールの正
面図、図2はそのケーブルリールの分解斜視図、図3は
そのケーブルリールの上ケースの一部を省略して示す平
面図、図4は図3のA−A線に沿う断面図、図5はリボ
ン電線の上ケース側の導出部分を示す分解斜視図、図6
はリボン電線の下ケース側の導出部分を示す分解斜視
図、図7はリボン電線の説明図、図8は図1のケーブル
リールの結線状態を示す説明図である。
【0012】図1〜図4に示すように、本実施例に係る
ケーブルリールは、下ケース20と、この下ケース20
に対して回動自在に装着された上ケース21と、両ケー
ス20,21間の電気的接続を行う可撓性ケーブル22
と、両ケース20,21内に配置された移動体23とで
概略構成されている。
ケーブルリールは、下ケース20と、この下ケース20
に対して回動自在に装着された上ケース21と、両ケー
ス20,21間の電気的接続を行う可撓性ケーブル22
と、両ケース20,21内に配置された移動体23とで
概略構成されている。
【0013】下ケース20は、中央にセンタ孔24が開
設された底板25と、この底板25の外周に立設された
外筒部26とを有し、全体的に有底円筒状に形成されて
いる。一方、上ケース21は中央に内筒部27が垂設さ
れた天板28を有し、この内筒部27が前記センタ孔2
4に、天板28の外縁が外筒部26にそれぞれガイドさ
れることにより、下ケース20に対して回動自在に連結
されており、下ケース20の底板25および外筒部26
と上ケース21の内筒部27および天板28とで平面視
リング状の空間29が画成されている。
設された底板25と、この底板25の外周に立設された
外筒部26とを有し、全体的に有底円筒状に形成されて
いる。一方、上ケース21は中央に内筒部27が垂設さ
れた天板28を有し、この内筒部27が前記センタ孔2
4に、天板28の外縁が外筒部26にそれぞれガイドさ
れることにより、下ケース20に対して回動自在に連結
されており、下ケース20の底板25および外筒部26
と上ケース21の内筒部27および天板28とで平面視
リング状の空間29が画成されている。
【0014】可撓性ケーブル22は図7に示すように、
導線30を絶縁チューブ31で被覆した複数の丸線ケー
ブルを帯状に一体化したリボン電線と呼ばれるものから
なり、本実施例の場合は6本の丸線ケーブルを一体化し
たリボン電線が使用されている。この可撓性ケーブル2
2の一端は前記内筒部27に嵌合された第1の取出体3
2に固定され、該第1の取出体32から上ケース21の
外部に導出されている。図5に示すように、第1の取出
体32から導出した可撓性ケーブル22は、3本の丸線
ケーブルが一体化された導出部22aと2本の丸線ケー
ブルが一体化された導出部22bおよび1本の丸線ケー
ブルからなる導出部22cの3つの部分に分割されてお
り、各導出部22a,22b,22cの先端には丸線ケ
ーブルの数に対応する接続ピンを有するコネクタ33,
34,35がそれぞれ取り付けられている。一方、前記
可撓性ケーブル22の他端は前記外筒部26に嵌合され
た第2の取出体36に固定され、該第2の取出体36か
ら下ケース20の外部に導出されている。図6に示すよ
うに、第2の取出体36から導出した可撓性ケーブル2
2は、3本の丸線ケーブルが一体化された導出部33d
と2本の丸線ケーブルが一体化された導出部22eおよ
び1本の丸線ケーブルからなる導出部22fの3つの部
分に分割されており、各導出部22d,22e,22f
の先端にも丸線ケーブルの数に対応する接続ピンを有す
るコネクタ37,38,39がそれぞれ取り付けられて
いる。また、前記可撓性ケーブル22の各丸線ケーブル
は前記空間29内では分割されておらず、図3に示すよ
うに、空間29内で第1の取出体32から内筒部27の
外周壁に反時計方向に巻回され、そこからU字状に反転
し(以下、これを反転部22Hという)、さらに外筒部
26の内周壁周りに時計方向に巻回されて第2の取出体
36に至るように収納されている。なお、可撓性ケーブ
ル22の反転部22Hは、平面視C字状の移動体23の
一方の開口端にループされており、移動体23はこの反
転部22Hからの力を受けて前記空間29内をその周方
向に移動するようになっている。
導線30を絶縁チューブ31で被覆した複数の丸線ケー
ブルを帯状に一体化したリボン電線と呼ばれるものから
なり、本実施例の場合は6本の丸線ケーブルを一体化し
たリボン電線が使用されている。この可撓性ケーブル2
2の一端は前記内筒部27に嵌合された第1の取出体3
2に固定され、該第1の取出体32から上ケース21の
外部に導出されている。図5に示すように、第1の取出
体32から導出した可撓性ケーブル22は、3本の丸線
ケーブルが一体化された導出部22aと2本の丸線ケー
ブルが一体化された導出部22bおよび1本の丸線ケー
ブルからなる導出部22cの3つの部分に分割されてお
り、各導出部22a,22b,22cの先端には丸線ケ
ーブルの数に対応する接続ピンを有するコネクタ33,
34,35がそれぞれ取り付けられている。一方、前記
可撓性ケーブル22の他端は前記外筒部26に嵌合され
た第2の取出体36に固定され、該第2の取出体36か
ら下ケース20の外部に導出されている。図6に示すよ
うに、第2の取出体36から導出した可撓性ケーブル2
2は、3本の丸線ケーブルが一体化された導出部33d
と2本の丸線ケーブルが一体化された導出部22eおよ
び1本の丸線ケーブルからなる導出部22fの3つの部
分に分割されており、各導出部22d,22e,22f
の先端にも丸線ケーブルの数に対応する接続ピンを有す
るコネクタ37,38,39がそれぞれ取り付けられて
いる。また、前記可撓性ケーブル22の各丸線ケーブル
は前記空間29内では分割されておらず、図3に示すよ
うに、空間29内で第1の取出体32から内筒部27の
外周壁に反時計方向に巻回され、そこからU字状に反転
し(以下、これを反転部22Hという)、さらに外筒部
26の内周壁周りに時計方向に巻回されて第2の取出体
36に至るように収納されている。なお、可撓性ケーブ
ル22の反転部22Hは、平面視C字状の移動体23の
一方の開口端にループされており、移動体23はこの反
転部22Hからの力を受けて前記空間29内をその周方
向に移動するようになっている。
【0015】このように構成されたケーブルリールは、
ステアリング装置のステアリングホイール側に前記上ケ
ース21が、ステアリングシャフトの軸受側に前記下ケ
ース20が取り付けられて使用される。この場合、図8
に示すように、ケーブルリールの上ケース21から導出
する可撓性ケーブル22の各導出部22a,22b,2
2cは、それぞれのコネクタ33,34,35を対応す
るコネクタ12,13,14に連結することにより、ス
テアリングホイール側の適宜位置に付設されたユニット
1,2,3に接続され、下ケース20から導出する可撓
性ケーブル22の各導出部22d,22e,22fは、
それぞれのコネクタ37,38,39を対応するコネク
タ16,17,18に連結することにより、車体側の適
宜位置に付設されたユニット4,5,6に接続される。
ステアリング装置のステアリングホイール側に前記上ケ
ース21が、ステアリングシャフトの軸受側に前記下ケ
ース20が取り付けられて使用される。この場合、図8
に示すように、ケーブルリールの上ケース21から導出
する可撓性ケーブル22の各導出部22a,22b,2
2cは、それぞれのコネクタ33,34,35を対応す
るコネクタ12,13,14に連結することにより、ス
テアリングホイール側の適宜位置に付設されたユニット
1,2,3に接続され、下ケース20から導出する可撓
性ケーブル22の各導出部22d,22e,22fは、
それぞれのコネクタ37,38,39を対応するコネク
タ16,17,18に連結することにより、車体側の適
宜位置に付設されたユニット4,5,6に接続される。
【0016】使用に際しては、ステアリングホイールを
一方向に回転させて上ケース21が図3に示す状態から
時計方向に回転すると、可撓性ケーブル22の反転部2
2Hは空間29内を上ケース21よりも少ない回動量だ
け時計方向に移動し、該移動量に等しい長さの可撓性ケ
ーブル22が外筒部26側から繰り出されて内筒部27
側に巻き締めされる。この場合、移動体23は時計方向
に移動する反転部22Hに押圧されて同方向に移動す
る。
一方向に回転させて上ケース21が図3に示す状態から
時計方向に回転すると、可撓性ケーブル22の反転部2
2Hは空間29内を上ケース21よりも少ない回動量だ
け時計方向に移動し、該移動量に等しい長さの可撓性ケ
ーブル22が外筒部26側から繰り出されて内筒部27
側に巻き締めされる。この場合、移動体23は時計方向
に移動する反転部22Hに押圧されて同方向に移動す
る。
【0017】上記とは逆に、ステアリングホイールを他
方向に回転させて上ケース21が図3に示す状態から反
時計方向に回転すると、反転部22Hは上ケース21よ
りも少ない回動量だけ反時計方向に移動し、該移動量に
等しい長さの可撓性ケーブル22が内筒部27から繰り
出されて外筒部26に巻き戻される。この場合、移動体
23は反時計方向に移動する反転部22Hに押圧されて
同方向に移動し、この移動体23の内周面によって内筒
部27に巻回された可撓性ケーブル27が径方向外側へ
膨らむことが防止される。したがって、内筒部27側の
可撓性ケーブル27は、径方向外側へ膨出することなく
反転部22H方向へ確実に繰り出され、該反転部22H
を経て外筒部26側に巻き戻される。
方向に回転させて上ケース21が図3に示す状態から反
時計方向に回転すると、反転部22Hは上ケース21よ
りも少ない回動量だけ反時計方向に移動し、該移動量に
等しい長さの可撓性ケーブル22が内筒部27から繰り
出されて外筒部26に巻き戻される。この場合、移動体
23は反時計方向に移動する反転部22Hに押圧されて
同方向に移動し、この移動体23の内周面によって内筒
部27に巻回された可撓性ケーブル27が径方向外側へ
膨らむことが防止される。したがって、内筒部27側の
可撓性ケーブル27は、径方向外側へ膨出することなく
反転部22H方向へ確実に繰り出され、該反転部22H
を経て外筒部26側に巻き戻される。
【0018】上記実施例に係るケーブルリールにあって
は、可撓性ケーブル22を反転部22Hを介して外筒部
26と内筒部27とに逆向きに巻回してなるため、必要
とされる可撓性ケーブル22の長さを著しく短くするこ
とができ、その結果、可撓性ケーブル22として従来の
フラットケーブルに比べて厚みのあるリボン電線を用い
たにも拘らず、径寸法が大型化することを防止できる。
また、このように可撓性ケーブル22として複数の丸線
ケーブルを一体化したリボン電線を用いたため、各丸線
ケーブルの両端に接続されるコネクタ33〜35,37
〜39として一般的なコネクタを使用でき、コストの低
減化が図れる。また、リボン電線は金型を用いることな
く容易に分割することができ、しかも、丸線ケーブルが
1本に分割された状態でも充分な破断強度を有するた
め、可撓性ケーブル22の両ケース20,21からの導
出部22a〜22fをステアリングホイールや車体側の
接続部分に応じて自由に分配することができ、設計の自
由度が大幅に向上する。さらに、ステアリングホイール
と車体間の1回路をリボン電線の1本の丸線ケーブルを
介して直接接続することができるため、高価なジャンパ
線付きコネクタが不要となり、この点からもコストの低
減化が図れる。
は、可撓性ケーブル22を反転部22Hを介して外筒部
26と内筒部27とに逆向きに巻回してなるため、必要
とされる可撓性ケーブル22の長さを著しく短くするこ
とができ、その結果、可撓性ケーブル22として従来の
フラットケーブルに比べて厚みのあるリボン電線を用い
たにも拘らず、径寸法が大型化することを防止できる。
また、このように可撓性ケーブル22として複数の丸線
ケーブルを一体化したリボン電線を用いたため、各丸線
ケーブルの両端に接続されるコネクタ33〜35,37
〜39として一般的なコネクタを使用でき、コストの低
減化が図れる。また、リボン電線は金型を用いることな
く容易に分割することができ、しかも、丸線ケーブルが
1本に分割された状態でも充分な破断強度を有するた
め、可撓性ケーブル22の両ケース20,21からの導
出部22a〜22fをステアリングホイールや車体側の
接続部分に応じて自由に分配することができ、設計の自
由度が大幅に向上する。さらに、ステアリングホイール
と車体間の1回路をリボン電線の1本の丸線ケーブルを
介して直接接続することができるため、高価なジャンパ
線付きコネクタが不要となり、この点からもコストの低
減化が図れる。
【0019】なお、上記実施例では、下ケース20を固
定体とし、上ケース21を可動体とした場合について説
明したが、これとは反対に、上ケース21を固定体と
し、下ケース20を可動体として用いることも可能であ
る。
定体とし、上ケース21を可動体とした場合について説
明したが、これとは反対に、上ケース21を固定体と
し、下ケース20を可動体として用いることも可能であ
る。
【0020】また、可撓性ケーブル22として用いたリ
ボン電線の回路数が上記実施例に限定されるものでない
ことはいうまでもなく、該リボン電線の導出部の分割数
や分配状態も必要に応じて適宜選択可能である。さら
に、リボン電線を1本の丸線ケーブルに分割した場合、
その先端に取り付けられるコネクタ35,39の代りに
接続金具(例えばリング状のラグ)をかしめ固定して良
い。
ボン電線の回路数が上記実施例に限定されるものでない
ことはいうまでもなく、該リボン電線の導出部の分割数
や分配状態も必要に応じて適宜選択可能である。さら
に、リボン電線を1本の丸線ケーブルに分割した場合、
その先端に取り付けられるコネクタ35,39の代りに
接続金具(例えばリング状のラグ)をかしめ固定して良
い。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可撓性ケーブルの導出部分を必要に応じて自由に分割で
きるばかりでなく、外部機器への接続用コネクタとして
安価で一般的なコネクタを用いることができ、よって、
設計の自由度が高く安価なケーブルリールを提供でき
る。
可撓性ケーブルの導出部分を必要に応じて自由に分割で
きるばかりでなく、外部機器への接続用コネクタとして
安価で一般的なコネクタを用いることができ、よって、
設計の自由度が高く安価なケーブルリールを提供でき
る。
【図1】本発明の一実施例に係るケーブルリールの正面
図である。
図である。
【図2】図1のケーブルリールの分解斜視図である。
【図3】図1のケーブルリールの上ケースの一部を省略
して示す平面図である。
して示す平面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図1のケーブルリールに備えられるリボン電線
の上ケース側の導出部分を示す分解斜視図である。
の上ケース側の導出部分を示す分解斜視図である。
【図6】図1のケーブルリールに備えられるリボン電線
の上ケース側の導出部分を示す分解斜視図である。
の上ケース側の導出部分を示す分解斜視図である。
【図7】図1に備えられるリボン電線の説明図である。
【図8】図1のケーブルリールの結線状態を示す説明図
である。
である。
【図9】従来例に係るケーブルリールの正面図である。
【図10】図9のケーブルリールの分解斜視図である。
【図11】図9のケーブルリールの結線状態を示す説明
図である。
図である。
20 下ケース(固定体) 21 上ケース(可動体) 22 可撓性ケーブル(リボン電線) 22a〜22f 導出部 22H 反転部 23 移動体 26 外筒部 27 内筒部 29 空間 30 導線 31 絶縁チューブ 32 第1の取出体 33〜35,37〜39 コネクタ 36 第2の取出体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−123674(JP,A) 特開 昭61−115751(JP,A) 実開 平2−82891(JP,U) 実開 昭64−9383(JP,U) 実開 昭50−124569(JP,U) 実開 平2−133871(JP,U) 実公 昭49−17251(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 35/04 B65H 75/36 - 75/38 B62D 1/04 B60R 16/02
Claims (1)
- 【請求項1】 固定体と、この固定体に対して回動自在
に装着された可動体と、これら固定体と可動体のいずれ
か一方に設けられた内筒部といずれか他方に設けられた
外筒部との間の空間内に収納された可撓性ケーブルとを
備え、前記可撓性ケーブルを前記固定体と可動体とに固
定した状態で外部に導出すると共に、これらの導出部分
の端部にコネクタを接続したケーブルリールにおいて、
前記可撓性ケーブルとして複数の丸線ケーブルを帯状に
一体化したリボン電線を用い、このリボン電線を前記空
間内で一体化した状態で反転部を介して前記内筒部と外
筒部に逆向きに巻回すると共に、前記導出部分の少なく
とも一方を隣接する丸線ケーブルに沿って複数に分割
し、これら分割した丸線ケーブルの端部にそれぞれコネ
クタを接続したことを特徴とするケーブルリール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26260891A JP2999604B2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | ケーブルリール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26260891A JP2999604B2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | ケーブルリール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0574535A JPH0574535A (ja) | 1993-03-26 |
JP2999604B2 true JP2999604B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=17378156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26260891A Expired - Lifetime JP2999604B2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | ケーブルリール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2999604B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2580590Y2 (ja) * | 1993-12-28 | 1998-09-10 | 古河電気工業株式会社 | 回転コネクター |
-
1991
- 1991-09-17 JP JP26260891A patent/JP2999604B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0574535A (ja) | 1993-03-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991019 |