JP2998982B2 - ポリイソシアネート化合物、それを用いて得られた光学材料及び光学製品 - Google Patents

ポリイソシアネート化合物、それを用いて得られた光学材料及び光学製品

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリイソシアネート化合物、それを用いて得
られた光学材料及び光学製品に関する。本発明のポリイ
ソシアネート化合物は例えば光学用プラスチックレンズ
材料の有用な原料として用いられる。また、上記ポリイ
ソシアネート化合物を用いて得られた本発明の光学材料
は、高屈折率、低分散で、光学的特性に優れており、レ
ンズ、プリズム、光ファイバー、記録媒体用基板、フィ
ルターなどの光学製品に好ましく用いられる。さらに、
高屈折率の特徴を生かした、グラス、花ビン等の装飾品
も、ここでいう光学製品に含まれる。
〔従来の技術〕
プラスチックレンズはガラスに比べると軽量で割れに
くく、染色が容易なため近年、各種レンズ等の光学用途
に使用されている。そのためのプラスチック材料として
はポリエチレングリコールビスアリルカーボネート(CR
−39)やポリメチルメタクリレート(PMMA)が一般に用
いられている。これらのプラスチック材料の屈折率は1.
50以下であり例えばレンズ材料に用いた場合、度数が強
くなるとレンズの肉厚を厚くしなければならなくなり、
軽量といったプラスチックの優位性が失われるばかりで
なく、眼鏡用レンズとした場合は審美性が悪くなるので
好ましくなかった。また特に、凹レンズの場合はレンズ
の周囲の厚さが厚くなり複屈折や色収差が生じ、好まし
くなかった。そのため、比重の低いプラスチックの特徴
を生かしつつ、レンズの厚さを薄くでき、かつ色収差の
少ない高屈折率、低分散プラスチック材料が望まれてい
る。そのための材料としては、テトラクロロメタキシリ
レンジチオールや1,3,5−トリメルカプトベンゼンと、
ジイソシアネート化合物との重合体が特開昭63−46213
号公報に開示されている。また、ペンタエリスリトール
テトラキスチオプロピオネートとジイソシアネートとの
重合体が特開昭64−26622号公報に開示されている。さ
らには、ペンタエリスリトールテトラキスチオプロピオ
ネートとビニル化合物との重合体が特開昭63−309509号
公報に開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記特開昭63−46213号公報や特開昭6
4−26622号公報に記載のイソシアネート化合物は屈折率
が高いものの、アッベ数が低く、またこれとチオール化
合物との重付加体はアッベ数が低く、また耐候性に劣る
といった欠点がある。また、特開昭63−309509号公報に
記載の重合体は屈折率、アッベ数が低く、また耐熱性に
劣るといった欠点がある。
従って、本発明の目的は上記欠点を解消した新規なイ
ソシアネート化合物、それを原料とした新規な光学材料
及び光学製品を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記の目的を鉄製するためになされたもの
であり、本発明の新規なイソシアネート化合物は一般式
〔1〕に示されることを特徴とする。
〔式中、n1は1〜3の整数である。また、n2は2〜4の
整数であり、〔 〕内の置換基は1,4−ジチアン環の2,
3,5,6−位に任意にそれぞれ1つのみ付加させることが
できる。〕 また本発明の新規な光学材料は、上記一般式〔1〕で
示されるイソシアネート化合物(a1)を少なくとも含む
成分(A)と、 一分子内に二つ以上のヒドロキシル基を有する化合物
(b1)、一分子内に二つ以上のメルカプト基を有する化
合物(b2)及び一分子内に一つ以上のヒドロキシル基と
一つ以上のメルカプト基を有する化合物(b3)のうち少
なくとも一種を少なくとも含む成分(B)とを重合させ
ることにより得られることを特徴とする。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の新規イソシアネート化合物は脂環式スルフィ
ドである1,4−ジチアン環を有することを特徴としてい
る。この1,4−ジチアン環は、ポリイソシアネート化合
物自体の屈折率及びアッベ数を高めるので、このポリイ
ソシアネート化合物を用いて光学材料を製造した場合
に、その光学材料の屈折率及びアッベ数をも高める。ま
た、このポリイソシアネート化合物の1,4−ジチアン環
は剛直であるため、このポリイソシアネート化合物を用
いて光学材料を製造した場合、その光学材料に高耐熱
性、優れた機械的物性を与える。一般式〔1〕において
n1が0〜3の整数に限定した理由を述べる。n1が4以上
となるとポリイソシアネート化合物の屈折率が低下し、
これを原料として得られた光学材料の屈折率が低下し、
耐熱性も低下する傾向にあり好ましくない。また、一般
式〔1〕において、n2が2〜4と記載しているのは、
〔 〕内の置換基を1,4−ジチアン環の2,3,5,6−位に任
意にそれぞれ1つのみ付加させることができることを示
している。本発明のポリイソシアネート化合物は一般式
〔1〕において、n1=1、n2=2(2,5−位)の場合、
次式に示される方法により合成することができる。
上記で合成方法を示した、n1=1、n2=2(2.5−
位)のポリイソシアネート化合物以外の、一般式〔1〕
のポリイソシアネート化合物として以下のものが挙げら
れる。
次に上記一般式〔1〕のポリイソシアネート化合物を
用いて得られる本発明の光学材料について述べると、こ
の光学材料は、上記一般式〔1〕で示されたポリイソシ
アネート化合物(a1)を少なくとも含む成分(A)と、
一分子内に二つ以上のヒドロキシル基を有する化合物
(b1)、一分子内に二つ以上のメルカプト基を有する化
合物(b2)及び一分子内に一つ以上のヒドロキシル基と
一つ以上のメルカプト基を有する化合物(b3)のうちの
少なくとも一種を少なくとも含む成分(B)とを重合反
応させることにより得られる。ここに成分(A)中の一
般式〔1〕の化合物については、既に詳述したので、そ
の説明を省略する。
成分(A)中には、光学材料の物性等を適宜改良する
ために、一般式〔1〕で示される化合物以外に、一分子
内に二つ以上のイソ(チオ)シアネート基を有する化合
物を一種もしくは二種以上含んでいてもよい。これらの
化合物としては、具体的にはキシリレンジイソ(チオ)
シアネート、3,3′−ジクロロジフェニル−4,4′−ジイ
ソ(チオ)シアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソ(チオ)シアネート、ヘキサメチレンジイソ(チオ)
シアネート、イソフォロンジイソ(チオ)シアネート、
2,2′,5,5′−テトラクロロジフェニル−4,4′−ジイソ
(チオ)シアネート、トリレンジイソ(チオ)シアネー
ト、1,3−ビス(イソ(チオ)シアネートメチル)シク
ロヘキサン等が挙げられる。なお、上記イソ(チオ)シ
アネートとは、イソシアネートとイソチオシアネートの
両者を、また、イソ(チオ)シアネート基とは、イソシ
アネート基とイソチオシアネート基の両者を意味する。
一般式〔1〕で示される化合物の使用量は、成分(A)
の総量に対して、0.1−100mol%であり好ましくは5−1
00mol%である。
成分(B)に使用されるヒドロキシル基含有化合物
(b1)としては、具体的にはエチレングリコール、トリ
メチロールプロパン、グリセリン、ジヒドロキシベンゼ
ン、カテコール、4,4′−ジヒドロキシフェニルスルフ
ィド、2−ヒドロキシエチルスルフィド等が挙げられ
る。また成分(B)に使用されるメルカプト基含有化合
物(b2)としては1,2−エタンジチオール、1,3−プロパ
ンジチオール、テトラキスメルカプトメチルメタン、ペ
ンタエリスリトールテトラキスメルカプトプロピオネー
ト、ペンタエリスリトールテトラキスメルカプトアセテ
ート、2,5−ジメルカプトメチル−1,4−ジチアン、1,2
−ベンゼンジチオール、1,3−ベンゼンジチオール、1,4
−ベンゼンジチオール、1,3,5−ベンゼントリチオー
ル、1,2−ジメルカプトメチルベンゼン、1,3−ジメルカ
プトメチルベンゼン、1,4−ジメルカプトメチルベンゼ
ン、1、3,5−トリメルカプトメチルベンゼン、トルエ
ン−3,4−ジチオール、トリス(3−メルカプトプロピ
ル)イソシアヌレート等が挙げられる。
また、成分(B)に使用されるヒドロキシル基および
メルカプト基含有化合物(b3)としては、2−メルカプ
トエタノール、2,3−ジメルカプトプロパノール、1,2−
ジヒドロキシ−3−メルカプトプロパン、4−メルカプ
トフェノール等が挙げられる。
成分(A)と成分(B)の使用割合(成分(A)/成
分(B))は、(イソ(チオ)シアネート基)/(メル
カプト基+ヒドロキシ基)の比率が0.95から1.05の範囲
内であるのが好ましい。さらに、耐候性改良のため、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、着色防止剤、蛍光染料などの
添加剤を適宜加えてもよい。また、重合反応性向上のた
めの触媒を適宜使用してもよく、有機スズ化合物、アミ
ン化合物などが効果的である。
一例として本発明のポリイソシアネート化合物を用い
た本発明の光学材料の製造について述べると以下の通り
である。
上記成分(A)、成分(B)及び添加剤や触媒の均一
混合物を公知の注型重合法、すなわちガラス製または金
属製のモールドと樹脂製のガスケットを組合せた型の中
に注入し、加熱して硬化させる。この時、成形後の樹脂
の取り出しを容易にするためにあらかじめモールドを離
型処理したり、成分(A)及び成分(B)の混合物中に
離型剤を混合してもよい。重合温度は、使用する化合物
により異なるが、一般には−20〜+150℃で、重合時間
は0.5〜72時間である。本発明の光学材料は通常の分散
染料を用い、水もしくは有機溶媒中で容易に染色が可能
であり、この際さらに染色を容易にするために、キャリ
アーを加えたり加熱しても良い。
このようにして得られた光学材料は、これに限定され
るものではないが、プラスチックレンズとして特に好ま
しく用いられる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(物性の評価) 実施例及び比較例において得られたポリイソシアネー
ト化合物およびその光学材料(重合体)の物性評価は以
下の様にして行なった。
屈折率(nD)とアッベ数(ν) アタゴ社製アッベ屈折率計3Tを用いて20℃にて測定し
た。
外 観 肉眼により観察した。
耐候性 サンシャインカーボンアークランプを装備したウエザ
ーメーターにレンズ(光学材料を用いた光学製品)をセ
ットし200時間経過したところでレンズを取り出し、試
験前のレンズと色相を比較した。評価基準は変化なし
(○)、わずかに黄変(△)、黄変(×)とした。
耐熱性 リガク社製TMA装置により0.5mmφのピンを用いて10gf
の荷重でTMA測定を行い、10℃/minの昇温で得られたチ
ャートのピーク温度により評価した。
光学歪 シュリーレン法による目視観察を行なった。歪のない
ものを○、歪のあるものを×とした。
(実施例1) 本発明のポリイソシアネート化合物である2,5−イソシ
アネートメチル−1,4−ジチアン(一般式〔1〕におい
てn1=1、n2=2(2,5−位))の製造例 (カルボエトキシメチレン)トリフェニルフォスフォ
ラン(91.68g、0.263mol)、2,5−ジヒドロキシ−1,4−
ジチアン(22.04g、0.145mol)およびベンゼン500mlの
混合物を60℃にて一時間攪拌した。反応混合物は懸濁状
態から透明な溶液となった。減圧下、ベンゼンを留去し
析出した結晶からイソプロピルエーテルで目的物を抽出
した。抽出液からイソプロピルエーテルを留去したのち
残査を減圧蒸留し、62−67℃/1.5mmHgの留分、22.9g
(収率59.6%)を回収した。
このものを310mlのクロロホルムに溶解し、0.156mlの
Triton Bを加え30分間、還流した。反応混合物からク
ロロホルムを留去することにより粘調液体を得た。
上記粘調液体(57.73g,0.198mol)に15wt%−水酸化
ナトリウム水溶液を158.1g(0.593mol)加え、室温にて
三日間攪拌した。反応混合物に活性炭を加えロ過したの
ちに濃塩酸でpH=1となるまで酸性にした。析出した沈
澱物をロ過し、乾燥することによりカルボン酸33.01g
(収率70.6%)を得た。
得られたカルボン酸(17.00g、0.072mol)を25mlの水
と50mlのアセトンに懸濁させ、トリエチルアミン(17.4
5g、0.173mol)のアセトン溶液130mlを−5℃にて加え
た。そこへクロロギ酸エチル(18.75g、0.173mol)のア
セトン溶液43mlを−5℃にて加え、その温度で30分間攪
拌した。その後、アジ化ナトリウム(14.04g、0.216mo
l)の水86ml溶液を−10℃にて加え、2.5時間攪拌した。
反応混合物を氷水500ml中に投入し、ベンゼンで抽出
し、抽出液を水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。このベンゼン溶液をロ過し、ロ液を60℃に加熱し
た。1時間後、窒素の発生がなくなったのでベンゼンを
留去し、残査をエチルエーテルで再結晶し、白色の針状
結晶10.00g(カルボン酸からの収率60.4%)を得た。こ
のものはIRスペクトルよりイソシアネート基による吸収
があったため(2257cm-1)、目的物であることがわかっ
た。
この新規ポリイソシアネート化合物のIRスペクトルを
第1図に示す。
(実施例2) 本発明の光学製品の製造例 実施例1で得られた2,5−ジイソシアネートメチル−
1,4−ジチアン(表1中でSIC−1と表示)0.1mol、2,5
−ジメルカプトメチル−1,4−ジチアン(表1中でDMMD
と表示)0.1molおよびジブチルスズジラウレート(表1
中でDBTLと表示)1×10-5molの混合物を均一に攪拌
し、二枚のレンズ成形用ガラス型に注入し、50℃で10時
間、その後60℃で5時間、さらに120℃で3時間加熱重
合させプラスチックレンズを得た。得られたプラスチッ
クレンズの諸物性を表1に示す。表1から、本実施例2
の重合体は無色透明であり、屈折率(nD)は1.68と非常
に高く、アッベ数(ν)も37と高い(低分散)もので
あり、耐候性、耐熱性(120℃)に優れ、光学歪の無い
ものであった。
(実施例3〜9) 本発明の他の光学製品の製造例 表1に示したモノマー組成物を使用した以外は実施例
2と同様の操作を行ない、プラスチックレンズを得た。
これらのプラスチックレンズの諸物性を実施例2の重合
体の諸物性と共に表1に示す。表1から、本実施例3〜
9のプラスチックレンズは無色透明であり、屈折率
(nD)は1.63〜1.68と非常に高く、アッベ数(ν)も
39〜42と高い(低分散)ものであり、耐候性、耐熱性
(106〜124℃)に優れ、光学歪の無いものであった。
(比較例1) ペンタエリスリトールテトラキスメルカプトプロピオ
ネート(表1中でPETMPと表示)0.1mol、m−キシリレ
ンジイソシアネート(表1中でXDIと表示)0.2molおよ
びジブチルスズジラウレート(表1中でDBTLと表示)1
×10-5molの混合物を均一に攪拌し、二枚のレンズ成形
用ガラス型に注入し、50℃で10時間、その後60℃で5時
間、さらに120℃で3時間加熱重合させプラスチックレ
ンズを得た。得られたプラスチックレンズの諸物性を表
1に示す。表1から、本比較例のプラスチックレンズは
無色透明で光学歪も観察されなかったが、nDが1.5
9/36と低く、耐熱性も86℃と劣っていた。
(比較例2,3) 表1に示したモノマー組成物を使用した以外は比較例
1と同様の操作を行ない、プラスチックレンズを得た。
これらのプラスチックレンズの諸物性を実施例2〜10、
比較例1の重合体の諸物性と共に表1に示した。表1か
ら、本比較例2のプラスチックレンズは屈折率が1.68と
高く、耐熱性(128℃)にも優れているが黄色であり、
アッベ数が低い上に耐候性に劣り、光学歪が観察され
た。また、本比較例3のプラスチックレンズは、無色透
明で、耐熱性(113℃)、耐候性は優れていたが、屈折
率が1.57と低く、光学歪が観察された。
XDI:m−キシリレンジイソシアネート DMMD:2,5−ジメルカプトメチル−1,4−ジチアン PETMP:ペンタエリスリトールテトラキスメルカプトプロ
ピオネート TMP:トリメチロールプロパン PETMA:ペンタエリスリトールテトラキスメルカプトアセ
テート IPDI:イソフォロンジイソシアネート H6XDI:1,3−ジ(イソシアネートメチル)シクロヘキサ
ン DMP:ジメルカプトプロパノール TMPIC:トリス(3メルカプトプロピル)イソシアヌレー
ト TG:チオグリセロール HES:2−ヒドロキシエチルスルフィド XDT:キシリレンジチオール DBTL:ジブチルスズジラウレート TDI:トリレンジイソシアネート MES:2−メルカプトエチルスルフィド 〔発明の効果〕 本発明の新規ポリイソシアネート化合物は、1,4−ジ
チアン環を有するので、屈折率及びアッベ数が高く、一
分子内に二つ以上のヒドロキシル基を有する化合物、一
分子内に二つ以上のメルカプト基を有する化合物及び一
分子内に一つ以上のヒドロキシル基と一つ以上のメルカ
プト基を有する化合物のうちの少なくとも一種と容易に
重合反応し光学材料を与える。また、このポリイソシア
ネート化合物を用いて得られた本発明の光学材料は、1,
4−ジチアン環を主鎖に含むので、屈折率、アッベ数が
高く、耐熱性、耐候性、透明性に優れているので、眼鏡
レンズ、カメラレンズ等のレンズ、プリズム、光ファイ
バー、光ディスク、磁気ディスク等に用いられる記録媒
体用基板、フィルターなどの光学製品に好ましく用いら
れる。
さらに、高屈折率の特徴を生かしたグラス、花ビン等
の装飾品にも用いられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1で得られたポリイソシアネート化合
物のIRスペクトルを示す図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 339/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕で示されることを特徴とする
    ポリイソシアネート化合物。 〔式中、n1は1〜3の整数である。また、n2は2〜4の
    整数であり、〔 〕内の置換基は1,4−ジチアミン環
    の2,3,5,6−位に任意にそれぞれ1つのみ付加させるこ
    とができる。〕
  2. 【請求項2】請求項1に記載のポリイソシアネート化合
    物(a1)を少なくとも含む成分(A)と、 一分子内に二つ以上のヒドロキシル基を有する化合物
    (b1)、一分子内に二つ以上のメルカプト基を有する化
    合物(b2)及び一分子内に一つ以上のヒドロキシル基と
    一つ以上のメルカプト基を有する化合物(b3)のうちの
    少なくとも一種を少なくとも含む成分(B)とを重合さ
    せることにより得られることを特徴とする光学材料。
  3. 【請求項3】請求項2記載の光学材料を使用したことを
    特徴とする光学製品。
  4. 【請求項4】光学製品がプラスチックレンズであること
    を特徴とする請求項3記載の光学製品。
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