JP2996262B2 - 隣接チップの比較によるウエハ異物検査方式 - Google Patents
隣接チップの比較によるウエハ異物検査方式Info
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Description
てウエハの異物を検査する方式に関する。
どの素材のウエハに対して、同一のパターンを有する多
数のICチップ(以下単にチップという)が形成され、
この段階で異物検査が行われる。異物検査はレーザビー
ムをウエハ面に投射し、その反射または光を受光してな
されるが、異物とともにパターンからも散乱光が散乱さ
れるので、これらを区別して異物のみを検出することが
必要、かつ重要である。これに適応するものとして、互
いに隣接した2個のチップを相互に比較する検査方法が
行われている。
略構成と隣接チップの比較による異物検出方法を示す。
(a) において、被検査のウエハ1の表面には、オリエン
ティション・フラット(OF)を基準線(X軸とする)
として、同一パターンを有する多数のチップ11がマトリ
ックス状に形成されている。ウエハは移動/回転ステー
ジ5に載置され、アライメント信号系4により作成され
た制御信号により移動/回転ステージを回転し、(b)に
示すX方向のチップ列11XがX軸にアライメントされ
る。これに対して検査光学系2が設けられ、光源2a よ
りのレーザビームLを投光レンズ2b を通してウエハの
表面に照射する。ウエハは移動/回転ステージによりX
の正に移動され、一定幅のレーザビームがチップ列11X
をX方向に走査し、ついでY方向に一定幅のピッチで移
動して負方向に走査し、このような往復走査によりウエ
ハの全面が走査される。走査によるウエハ表面の散乱光
は対物レンズ2c により受光され、ハーフミラー2d,2
e を経てCCDセンサ2f に入力する。ここで、(b) に
示したチップ列11X中の隣接した任意の2個のチップを
11r,11s とし、Xの正方向の走査の場合は、まずチップ
11r の散乱光を受光し、CCDセンサの各画素の検出信
号は逐次に検出処理部3に入力する。各検出信号はA/
D変換器3a によりデジタル化され、メモリ(MEM)
3b に記憶される。ついでチップ11s の散乱光より同様
にえられるデジタルの検出データが差分回路3c に入力
し、MEMに記憶されているチップ11r の検出データと
の差分データが出力される。(c) の(イ),(ロ) は両チップ
に対する検出データSr,Ss を示し、両チップの基板面
Kは値が低く、パターンPT は反射率が大きいので値が
高い。前記したように両パターンPT は同一であるの
で、(ハ) に示す差分データ(Sr −Ss )ではこれが消
去され、チップ11r の異物p1,p2 などと、チップ11s
の異物p3,p4 などを含む差分データが出力される。こ
の差分データは異物検出部3d において、(ハ) に示す正
極の適当な閾値Vthと比較されて異物p3,p4が検出さ
れる。ただし、ここでは異物p1,p2 は検出されない
が、これらはチップ11r とその前位のチップ11(r-1) と
の差分データにより検出される。レーザビームの往復走
査により、逐次に検出された異物データはコンピュータ
(CPU)3d に取り込まれて表示部3e にマップ表示
される。
較方式においては、後位のチップの検出データから前位
のチップの検出データを差し引いて差分データを求め、
これに対して正極の閾値Vthにより異物を検出する方法
であるため、走査方向により、チップ列の最前位と最後
位、すなわち両端のチップの異物は負極となって検出さ
れない。これを図3により説明すると、X方向のチップ
列11Xは、例えば4個のチップ11-A,11-B,11-C,11-D よ
りなるとし、Xの正方向の走査LR におけるチップ11-A
と、また負方向の走査LL におけるチップ11-Dには、そ
れぞれ比較する相手のチップが無いために検出漏れとな
る。このような検出漏れを防ぐには、前記した図2(c)
の(ハ) において、差分データ(Sr −Ss)の極性を反転
し、異物p1,p2 を正極とすれば正極の閾値Vthで検出
できることは明らかである。この発明は隣接チップの比
較方式において、両端のチップに対する差分データの極
性を反転し、両端チップの検査漏れを防止する検査方式
を提供することを目的とする。
を達成するウエハ異物検査方式であって、上記の異物検
査装置において、レーザビームの走査がXの正方向のと
き、X方向のチップ列の最前位とその次位のICチップ
の差分データの極性を反転し、正極の閾値に比較して最
前位のチップの異物を検出する。また、レーザビームの
走査がXの負方向のとき、チップ列の最後位とその前位
のチップの差分データの極性を反転し、正極の閾値に比
較して最後位のICチップの異物を検出するものであ
る。
チップは従来通り、後位のチップの検出データから前位
のチップの検出データを差し引いた差分データを正極の
閾値に比較して異物が検出されるが、両端のチップに対
しては、その差分データの極性を反転することにより、
レーザビームの走査方向に拘らず、やはり正極性の閾値
で異物が検出される。以上により漏れなくすべてのチッ
プについて異物検査がなされる。
分データの極性の反転による異物の検出作用を、(b) は
チップ列に対する検査順序をそれぞれ示す。図1(a) に
おいて、(イ) に例示した差分データ(Ss −Sr)は、前
記した図2(c) の(ハ) と同一とし、チップ11r の異物p
1,p2 と、チップ11s の異物p3,p4 が含まれている。
この差分データを正極の閾値Vthと比較して異物p3,p
4 が検出される。ついで検出データの極性を反転すると
(ロ) に示す(Sr −Ss)がえられ、やはり正極の閾値V
thと比較することにより、異物p1,p2 が検出される。
図1(b) において、X方向のチップ列11Xは、(A)〜
(N)のn個のチップよりなるものとする。隣接チップ
の差分データの極性(±)は、レーザビームLの走査が
Xの正方向(LR)のときは、最前位のチップ(A)と次
位のチップ(B)との+の差分データより、まずチップ
(B)を検査し、ついで差分データの極性を−に反転し
てチップ(A)を検査する。チップ(C)〜(N)は+
で検査する。走査がXの負方向のときも同様に、+の差
分データより、まずチップ(M)を検査し、ついで差分
データを反転してチップ(N)が検査される。以下、+
によりチップ(A)まで検査される。以上の検出データ
の極性の反転は、前記した図2(a) において、CPU3
e により制御された回転/移動ステージ5の移動方向に
より、両端とこれに隣接するチップの検査順序が判明す
るので、これらの隣接したチップの検査時にCPUより
異物検出部3d に対して反転信号を与えて行う。
接チップの比較方法においては、チップ列の両端以外の
中間のチップは従来通り、後位のチップの検出データか
ら前位のチップの検出データを差し引いた差分データを
正極の閾値に比較して異物が検出され、両端のチップに
対しては、その差分データの極性を反転することによ
り、やはり正極性の閾値で異物が検出されるもので、こ
れにより、レーザビームの走査方向に拘らず漏れなくす
べてのチップについて検査がなされ、ウエハ異物検査に
寄与するものである。
タの極性の反転による異物の検出作用を、(b) はチップ
列に対する検査順序をそれぞれ示す。
方向のチップ列に対するレーザビームの走査を示す図、
(c) は隣接チップの比較による異物検出方法の説明図で
ある。
の説明図である。
チップ、2…検査光学系、2a …光源、2b …投光レン
ズ、2c …対物レンズ、2d,2e …ハーフミラー、2f
…CCDセンサ、3…検出処理部、3a …A/D変換
器、3b …メモリ(MEM)、3c …差分回路、3d …
異物検出部、3e …コンピュータ(CPU)、3f …表
示部、4…アライメント信号系、5…移動/回転ステー
ジ、Sr,Ss …検出データ、(Ss −Sr)…差分デー
タ、p1 〜p4 …異物、LR …Xの正方向走査、LL …
Xの負方向走査、Vth…閾値。
Claims (1)
- 【請求項1】 ウエハの表面に形成された同一パターン
を有する複数のICチップを検査対象とし、該ウエハを
アライメントした後、X方向のICチップ列に対してレ
ーザビームをXの正方向および負方向に順次に往復の走
査をなし、互いに隣接した2個の前記ICチップのう
ち、前位のICチップに対する検出データをメモリに記
憶し、該記憶された検出データから後位のICチップに
対する検出データを差し引いた差分データを、正極の閾
値に比較して前記各ICチップの異物を逐次に検出する
異物検査装置において、前記走査がXの正方向のとき、
前記X方向のICチップ列の最前位と該最前位につづく
次位のICチップの差分データの極性を反転し、前記正
極の閾値に比較して該最前位のICチップの異物を検出
し、前記走査がXの負方向のとき、前記チップ列の最後
位と該最後位の前位のICチップの差分データの極性を
反転し、前記正極の閾値に比較して該最後位のICチッ
プの異物を検出することを特徴とする、隣接チップの比
較によるウエハ異物検査方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22883191A JP2996262B2 (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 隣接チップの比較によるウエハ異物検査方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22883191A JP2996262B2 (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 隣接チップの比較によるウエハ異物検査方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0547885A JPH0547885A (ja) | 1993-02-26 |
JP2996262B2 true JP2996262B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=16882544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22883191A Expired - Lifetime JP2996262B2 (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 隣接チップの比較によるウエハ異物検査方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2996262B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-14 JP JP22883191A patent/JP2996262B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0547885A (ja) | 1993-02-26 |
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