JP2996025B2 - 絶縁膜の製造方法及びこれを用いた薄膜トランジスター素子 - Google Patents

絶縁膜の製造方法及びこれを用いた薄膜トランジスター素子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置等に利用で
きる絶縁膜の製造方法及びこれを用いた薄膜トランジス
ター素子関し、特に、ゲート電極−ソース電極間の短絡
防止に好適なスイッチング素子に関する。
【0002】
【従来の技術】非晶質シリコン薄膜トランジスタ(以下
a−SiTFTと略する)は、ガラスや石英などの絶縁
性基板上にAlからなるゲート電極と、この上にAlを
陽極酸化することによって形成されたゲート絶縁膜とP-
CVDで形成したSiNxゲート絶縁膜とa−Si半導体
層と半導体層上に設けられたSiNx層とAlからなる
ソース電極により構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、10
インチ以上の大面積基板に陽極酸化によってゲート絶縁膜
を形成する場合、以下のような問題点があった。即ち大
面積の場合には陽極酸化電流が非常に大きくなるため
に、陽極酸化する電極表面の不均質な部分には電界集中
が起こることである。その結果、陽極酸化膜に欠陥が発
生しそれがゲート絶縁膜欠陥となり、最終的にゲート電
極−ソース電極間の短絡となっていた。
【0004】本発明は、大面積基板における陽極酸化膜
の欠陥をなくすることにより、ゲート電極−ソース電極
間の短絡の生じないa−SiTFT素子を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の薄膜トランジスター素子は、ゲート絶縁膜
の陽極酸化前にゲート電極表面に酸素プラズマ処理を行
なうことが特徴である。その方法は陽極酸化前の電極表
面を150℃以上の高温酸素プラズマ処理により、電極
表面の均質化を行った後で陽極酸化によってゲート絶縁
膜を形成するものである。
【0006】
【作用】本発明は大面積のガラス基板上に電極を形成
し、続いて絶縁膜を陽極酸化する際に、予め電極表面を
プラズマ処理によって表面改質し、その後で陽極酸化す
る。電極表面が均質化され、陽極酸化膜となる絶縁膜の
欠陥もなくすることができる。その結果、本発明の方法
を用いて作製した薄膜トランジスター素子におけるゲー
ト電極−ソース電極間の短絡現象を防止することができ
るものである。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を用いて
説明する。
【0008】(実施例1)第1の実施例について(図
1)を用いて説明する。
【0009】ガラス基板1上にAl:Ta膜2を堆積
し、フォトリソグラフィとエッチングにより電極を形成
する(図1a)。
【0010】300℃で15分間の窒素雰囲気中プラズ
マ処理によって、表面改質を行なう(図1b)。
【0011】陽極酸化法により絶縁膜Al23膜4を2
000Å形成する(図1c)。また、プラズマ処理を行
なわなかった従来方法で作製したサンプルも同時に作製
した。両者の陽極酸化膜のピンホール数を比較した結
果、本発明の方法で作製したサンプルではピンホール数
は0.01個/cm2以下であったが、従来方法で作製したサン
プルのピンホール数は1個/cm2であった。
【0012】(実施例2)本発明の第2の実施例につい
て、(図2)を参照しながら説明する。
【0013】ガラス基板1の上にスパッタリング法によ
りAl:Si膜を堆積し、フォトリソグラフィとエッチ
ングによりゲート電極2を形成する(図2a)。
【0014】電極を酸素ガス中、電力500W、400
℃で5分間プラズマ処理を行ない、表面改質を行なう
(図2b)。
【0015】クエン酸を用いて陽極酸化法によりゲート
絶縁膜Al23膜4を2000Åの厚さに形成する(図
2c)。
【0016】P-CVD法で第2のSiNxゲート絶縁膜5
を2000Åとa−Si半導体層6を500Åとその上
に設けられたチャンネルストッパ層SiNx膜7を10
00Å連続製膜する(図2d)。
【0017】SiNx膜7を選択的にエッチングし、チ
ャンネルストッパ層とする(図2e)。Alを3000
Åスパッタリング法で形成した後、フォトリソグラフィ
とエッチングにより、ソース電極8を形成する(図2
f)。
【0018】また、同様の作製方法を用いてプラズマ処
理のみを行なわなかったサンプルも作製した。両プロセ
スの各々10サンプルについてゲートとソース間の短絡
数を比較した結果、本発明のサンプルでは短絡数はなか
ったが、従来方法のサンプルでは10サンプル中6個に
短絡が発生した。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明は、大面積の基板を
陽極酸化する場合に膜欠陥のない緻密な陽極酸化膜を得
ることができるものである。その結果ゲート絶縁膜の欠
陥が原因でゲート電極とソース電極間の短絡を生じるこ
となく、スイッチング素子の歩留まりを向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における絶縁膜の製造方
法を示す工程図
【図2】本発明の第2の実施例における薄膜トランジス
ター素子の作製方法を示す工程図
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 電極 3 表面改質した膜 4 絶縁膜 5 第2のゲート絶縁膜 6 半導体層 7 チャンネルストッパ層 8 ソース電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 29/786 G02F 1/136 500 H01L 21/316 H01L 21/336 H01L 21/3205

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極表面を酸素あるいは窒素雰囲気中のプ
    ラズマ処理によって改質した後に、陽極酸化法により絶
    縁膜を形成することを特徴とする絶縁膜の製造方法。
  2. 【請求項2】絶縁膜がAlを主成分とすることを特徴と
    する請求項1記載の絶縁膜の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の陽極酸化法を用いてゲート
    絶縁膜を形成したことを特徴とする薄膜トランジスター
    素子。
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JP3276573B2 (ja) * 1996-12-26 2002-04-22 三菱電機株式会社 液晶表示装置とこれに用いられる薄膜トランジスタの製造方法
KR100502096B1 (ko) * 1998-03-20 2005-12-02 삼성전자주식회사 알루미늄막과 아이티오막의 접촉 구조 및 이를 이용한 박막 트랜지스터 기판 및 그 제조 방법
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CN118407103B (zh) * 2024-07-02 2024-09-24 山东建筑大学 一种建筑用铝合金的表面阳极氧化膜的制备方法

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