JP2775883B2 - 薄膜トランジスタマトリクスの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタマトリクスの製造方法

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JP2775883B2 JP21912889A JP21912889A JP2775883B2 JP 2775883 B2 JP2775883 B2 JP 2775883B2 JP 21912889 A JP21912889 A JP 21912889A JP 21912889 A JP21912889 A JP 21912889A JP 2775883 B2 JP2775883 B2 JP 2775883B2
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【発明の詳細な説明】
〔概 要〕 液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンス等の駆
動に用いる薄膜トランジスタ(TFT)マトリクスの製造
方法に関し、 バスライン抵抗の増大を招くことなく、ゲート電極お
よびゲートバスライン表面に酸化層を形成することを目
的とし、 絶縁性基板上に、ゲート電極と、ゲート絶縁膜と、動
作半導体層と、ソースおよびドレイン電極が、この順に
積層された構成の薄膜トランジスタを複数個マトリクス
状に配列し、かつ、一方向に並ぶ該トランジスタのゲー
ト電極を共通に接続するゲートバスラインを具備する薄
膜トランジスタマトリクスを作製するに際し、前記絶縁
性基板上にTi,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Taの中から選ばれ
た一つからなる金属膜とアルミニウム膜との積層膜を形
成し、次いで該積層膜の不要部を除去してゲート電極お
よびゲートバスラインのパターンを形成し、次いで前記
ゲート電極部のアルミニウム膜を選択的に除去する工程
と、前記ゲート電極およびゲートバスラインの母材表面
を、N2,Ar,He,およびH2の中から選ばれた一つとO2との
混合雰囲気中において、加熱プラズマ酸化法を施すこと
により酸化する工程と、ゲート絶縁膜となる絶縁膜を成
膜する工程を含む構成とする。 〔産業上の利用分野〕 本発明は液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセン
ス等の駆動に用いる薄膜トランジスタ(TFT)マトリク
スの製造方法に関する。 上記薄膜トランジスタマトリクスにおいては、TFTの
ゲート・ドレイン間およびゲート・ソース間に用いる絶
縁膜に高い信頼性が要求される。 その理由は、それらの絶縁膜のピンホール等によりゲ
ート・ドレイン電極間に短絡が生じると、その電極に接
続されたすべてのTFTに正常な電圧が印加不可能となる
ため、そのライン上のすべての画素が表示不良となるた
めである。これはライン欠陥と呼ばれ、表示上致命的な
欠陥である。 また、ゲート・ソース間の短絡は点欠陥ではあるが、
画面品質が低下するので、これまた重大な欠陥となる。 さらに、よに大きな画面を形成するには、バスライン
の低抵抗化を図ることも必要である。 〔従来の技術〕 従来の動作半導体層にアモルファスシリコン(a−S
i)を用いたTFTマトリクスの構造を第4図に示す。な
お、同図の(b)および(c)は、それぞれ(a)のB
−B矢視部,およびC−C矢視部断面を示す。 1は透明絶縁性基板であるガラス基板、2はTi膜、3
はAl膜で、ゲート電極GはTi膜2の単層膜、ゲートバス
ラインGBはTi膜2とAl膜3との積層膜、5および6は酸
素雰囲気中で酸化した酸化層、7はSiH4とNH3の混合ガ
ス雰囲気のP−CVD法で形成したSiNからなるゲート絶縁
膜、8はSiH4のガス雰囲気のP−CVD法で形成した動作
半導体層としてのa−Si層、9はN2OとSiH4の混合ガス
雰囲気のP−CVD法で形成した保護膜としてのSiO2膜、1
1はPH3をドープしたSiH4の雰囲気のP−CVD法で形成し
た、コンタクト層としてのn+a−Si膜、12はTi膜、14は
ポリイミドからなる層間絶縁膜、Dはドレイン電極、S
はソース電極、Gはゲート電極、Eは画素電極、DBはド
レインバスライン、GBはゲートバスラインである。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記構造のゲート電極GおよびゲートバスラインGB表
面の酸化を、下地残渣(例えばレジスト残渣)も同時に
除去することを目的として、従来はO2雰囲気中におい
て、レジストエッチングレートが大きく得られる基板温
度を400℃程度で行っていた。 このような高温にさらすと、バスライン材のAl中に、
ゲート電極材のTiの拡散起こる。10インチ以上の大型の
表示装置では、バスライン抵抗は0.83Ω/□以下である
ことが必要であるにもかかわらず、上記拡散が起こるこ
とにより、2.5Ω/□程度にまで上昇してしまう。 抵抗値がこのように増大すると、10インチ以上の大型
パネルでは、信号遅れが生じて画面全体の駆動が不可能
となる。 本発明は、上記バスライン抵抗の増大を招くことな
く、ゲート電極およびゲートバスライン表面に酸化層を
形成することを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 上記課題を達成するため本発明においては、第1図に
示すように、絶縁性基板1上にTi,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Zn
の中から選ばれた一つからなる膜2とアルミニウム膜3
との積層膜を形成し、次いで該積層膜の不要部を除去し
てゲート電極GおよびゲートバスラインGBのパターンを
形成する。 次いで前記ゲート電極G部のアルミニウム膜3を選択
的に除去した後、前記ゲート電極Gおよびゲートバスラ
インGBの母材表面を、N2,Ar,He,およびH2の中から選ば
れた一つとO2との混合雰囲気中において、加熱プラズマ
酸化法を施すことにより酸化し、酸化膜5を形成すると
ともに、レジスト等の残渣を除去する。 そのあと、ゲート絶縁膜7となる絶縁膜を成膜する。 〔作 用〕 ゲート電極G及びゲートバスラインGBの金属を、O2
N2等との混合雰囲気中で加熱プラズマ酸化することによ
り、第2図に白丸で示すように、基板温度が凡そ300℃
という低温で、従来の基板温度400℃におけるO2雰囲気
中での処理(黒丸で示す)と同等のレジストエンッチン
グレートが得られるので、レジスト等の残渣を低温で効
果的に除去できる。 このように雰囲気をN2,Ar,He,およびH2の中から選ば
れた一つとO2との混合雰囲気とすることにより、加熱プ
ラズマ酸化法による酸化温度を、300℃ないしはそれ以
下と低くすることができるので、Al膜3へゲート電極材
のTiが拡散することを抑制でき、第3図に示すようにバ
スラインのシート抵抗を、10インチ以上の大型表示装置
に必要な、0.83Ω/□以下の値にすることが可能とな
る。 しかも、O2のみでの熱酸化法や、プラズマ酸化法で形
成したのと同等の酸化膜が得られるので、その上層に形
成するゲート絶縁膜7との密着性が増し、全体としてピ
ンホールの無い絶縁膜が実現できるため、製造歩留を向
上させることができる。 〔実 施 例〕 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。 第1図に上記一実施例の製造方法を、その製造工程の
順に示す。
【第1図(a)−2,(a)−3参照】 ガラス基板1上にスパッタリング法を用いて、Ti膜2
を約80nm,Al膜3を約100nmの厚さに形成する。
【同図(b)−1,(b)−2,(b)−3参照】 上記Ti膜2およびAl膜3を、レジスト膜4をマスクと
して露出部を除去し、次いで、オーバーエッチングを行
なって、ゲート電極Gの部分はAl膜を除去し、ゲート電
極GはTi膜2のみの単層構造、ゲートバスラインGBはTi
膜2とAl膜3との積層構造とする。
【同図(c)−1,(c)−2,(c)−3参照】 次いでO2とN2との混合ガス雰囲気中で基板を約300℃
に加熱し、プラズマをたてることにより、ゲート電極G
およびゲートバスラインGB表面に、Tiの酸化膜(TiO
2膜)5,6を約40nmの厚さに形成する。
【同図(d)−1,(d)−2,(d)−3参照】 次いで上記ゲート電極GおよびゲートバスラインGBを
被覆するSiN膜(厚さ約300nm)7と、その上にa−Si膜
(厚さ約25nm)8およびSiO2膜(厚さ約140nm)9をP
−CVD法により連続形成する。 SiN膜7はSiH4とNH3の混合ガス雰囲気、a−Si膜8は
SiH4のガス雰囲気、SiO2膜9はSiH4とN2Oの混合ガス雰
囲気を用いて形成する。
【同図(e)−1,(e)−2,(e)−3参照】 上記SiO2膜9の上部にポジレジストを塗布し、ガラス
基板1の裏面より紫外線を照射することにより、ゲート
電極Gと自己整合したレジスト膜10を形成する。
【同図(f)−1,(f)−2,(f)−3参照】 上記レジスト膜10を用いて、緩衝弗酸系エッチング液
でSiO2膜9を選択的にエッチングして、SiO2膜9の露出
部を除去する。 次いで、上記レジスト膜10を残したまま、PH3をドー
プしたSiH4の雰囲気でP−CVD法を施して、n+a−Si膜
(厚さ約50nm)11を形成し、その上にTi膜(厚さ約100n
m)12を真空蒸着法にて形成する。
【同図(g)−1,(g)−2,(g)−3参照】 次いで上記レジスト膜10をアセトンで除去することに
より、ゲート電極G上部のn+a−Si膜11とTi膜12をリフ
トオフする。
【同図(h)−1,(h)−2,(h)−3参照】 次いで素子部分離、かつ、ソース電極およびドレイン
電極形成用のレジスト膜13を形成する。
【同図(i)−1,(i)−2,(i)−3参照】 上記レジスト膜13をマスクとし、Cl系のガスを用いて
プラズマエッチングを行ない、Ti膜12,n+a−Si層11,a−
Si層8の露出部をエッチング除去する。ここでSiN膜7
は全面に残留する。
【同図(i)−1,(i)−2,(i)−3参照】 次いで、層間絶縁膜としてポリイミド膜14,ドレイン
バスライン(厚さ約500nm)DB,ITO膜(厚さ約200nm)を
形成し、このITO膜をパターニングして画素電極Eを形
成し、薄膜トランジスタマトリクスが完成する。 〔発明の効果〕 以上説明した如く本発明によれば、酸化層形成時の酸
素に窒素を加えるだけでバスライン抵抗を上昇させずに
酸化層の形成がおこなえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の製造方法説明図、 第2図は基板温度とレジストエッチングレートとの関係
を示す図、 第3図は基板温度とゲートバスラインのシート抵抗を示
す図、 第4図は従来の薄膜トランジスタマトリクスの製造方法
を示す図である。 図において、1は絶縁性基板(ガラス基板)、2は金属
膜(Ta膜)、3はAl膜、4はレジスト膜、5および6は
酸化膜、7はゲート絶縁膜(SiN膜)、8は動作半導体
層(a−Si層)、Gはゲート電極、GBはゲートバスライ
ン、DBはドレインバスラインを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−84229(JP,A) 特開 昭63−77086(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 G02F 1/136 500

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板(1)上に、ゲート電極(G)
    と、ゲート絶縁膜(7)と、動作半導体層(8)と、ソ
    ース電極(S)およびドレイン電極(D)が、この順に
    積層された構成の薄膜トランジスタを複数個マトリクス
    状に配列し、かつ、一方向に並ぶ該トランジスタのゲー
    ト電極を共通に接続するゲートバスライン(DB)を具備
    する薄膜トランジスタマトリクスを作製するに際し、 前記絶縁性基板上にTi,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Taの中か
    ら選ばれた一つからなる金属膜(2)とアルミニウム膜
    (3)との積層膜を形成し、次いで該積層膜の不要部を
    除去してゲート電極およびゲートバスラインのパターン
    を形成し、次いで前記ゲート電極部のアルミニウム膜を
    選択的に除去する工程と、 前記ゲート電極およびゲートバスラインの母材表面を、
    N2,Ar,He,およびH2の中から選ばれた一つとO2との混合
    雰囲気中において、加熱プラズマ酸化法を施すことによ
    り酸化する工程と、 ゲート絶縁膜となる絶縁膜を成膜する工程 を含むことを特徴とする薄膜トランジスタマトリクスの
    製造方法。
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