JPH0695147A - 液晶表示装置とその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置とその製造方法

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JPH0695147A
JPH0695147A JP24301592A JP24301592A JPH0695147A JP H0695147 A JPH0695147 A JP H0695147A JP 24301592 A JP24301592 A JP 24301592A JP 24301592 A JP24301592 A JP 24301592A JP H0695147 A JPH0695147 A JP H0695147A
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JP
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metal
electrode
liquid crystal
display device
crystal display
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JP24301592A
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English (en)
Inventor
Koichi Abu
恒一 阿武
Genshirou Kawachi
玄士郎 河内
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、特性を低下させずに金属酸化物透明
導電膜を形成し、前記透明導電膜パターン作成を容易に
することを目的とする。 【構成】金属酸化物透明導電膜の母材となる金属を用い
て、画素電極7や補助容量電極12の所望のパターンを
作成した後、画像信号電極配線8より電流を供給して、
前記金属パターンを水溶液又は酸素プラズマ中で陽極酸
化することにより、金属酸化物透明導電膜パターンを形
成することを特徴とする液晶表示装置とその製造方法。 【効果】パターニング時のエッチング残渣による不良を
低減する効果がある。また形成された金属酸化物透明導
電膜の特性を低下させることもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置とその製造
方法にかかわり、特に液晶表示装置等の駆動に用いる、
非線形素子マトリクス基板の非線形素子を含む画素及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に従来の逆スタガー型トランジスタ
ーの断面構造を示す。
【0003】液晶表示装置には、画質向上のために液晶
セルと並列に補助容量が設けられている。補助容量に
は、画素電極と前段の走査電極配線を絶縁膜を介して重
ねる付加容量型と、専用の配線を別途形成し絶縁膜を介
して画素電極と対抗配置させる蓄積容量型がある。特開
平3−101715 号で述べられている従来技術では、透明絶
縁基板上に形成された下部電極と画素電極が絶縁膜を介
して対向配置されている蓄積容量型の補助容量を用いて
いる。走査電極配線は、下部電極に使用される金属酸化
物透明導電膜の母材であるTiなどの金属と、Alの積
層膜から形成される。下部電極パターン上に積層された
走査電極配線用のAlを取り除いた後、下部電極を熱酸
化または酸素プラズマ中でのプラズマ酸化を行い透明導
電膜とする。この方式では、画素電極用の透明導電膜は
Indium−Tin−Oxide(以下ITOと略記)などを用いて
形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では金属酸化
物透明導電膜の母材であるTiなどの金属膜を、加熱酸
化又はプラズマ酸化を行うことにより透明化しているた
め、酸化される膜厚に限界がある。そのため、膜が厚け
れば最深部まで酸化されないため透光性が低下する、ま
た膜が薄ければ完全に酸化され透明化されるが、得られ
た酸化膜の電気抵抗が大きくなるという問題がある。そ
の上、加熱酸化により透光性とする場合は基板を高温に
さらさなければならず、基板が損傷を受ける可能性が大
きくなる。現在一般に広く行われているのは、ITO等
の金属酸化物をスパッタ法などの手法で成膜し、金属酸
化物透明導電膜を形成する方法である。しかし、透明導
電膜に用いられる金属酸化物は、その母材の金属に比べ
て加工しにくいという欠点がある。
【0005】本発明は、特性を低下させずに金属酸化物
透明導電膜を形成し、しかも前記透明導電膜パターン作
成を容易にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、金属酸化物
透明導電膜の母材となる金属膜を用いて所定のパターン
を形成した後で、膜質を制御するのが容易である陽極酸
化法を用いて水溶液中もしくは酸素プラズマ中で、前記
パターンを酸化し透光性とする方法で達成される。
【0007】詳しくは、図1に示された本発明を用いて
作成された薄膜トランジスターの断面図を例として用い
て説明すると、透明絶縁基板1上に複数個の画像信号電
極配線8と、金属酸化物透明導電膜の母材となる金属を
用いて形成された不透明画素電極パターン7をマトリク
ス状に作成し、次に酸化を行わない部分を絶縁保護膜1
0またはフォトレジスト膜等で被覆した後で、画像信号
電極配線8より電流を供給して画素電極パターン7の陽
極酸化を行い透光性とする方法により、あるいは、透明
絶縁基板1上に複数個の走査電極配線2もしくは補助容
量用共通電極配線13と、金属酸化物透明導電膜の母材
となる金属を用いて形成された不透明な補助容量電極パ
ターン12をマトリクス状に作成し、次に酸化を行わな
い部分をフォトレジスト膜等で被覆した後で、走査電極
配線2もしくは補助容量用共通電極配線13より電流を
供給して補助容量電極パターン12の陽極酸化を行い、
透光性とする方法により、達成される。
【0008】
【作用】金属酸化物透明導電膜の母材となる金属を酸化
し透光性とする工程において、水溶液もしくは酸素プラ
ズマ中での陽極酸化時に供給する電流及び電圧を制御す
ることにより、酸化膜の膜厚及び膜質を容易に制御でき
る。
【0009】金属酸化物透明導電膜パターンの作成は、
本発明では金属の状態でパターニングを行うので、従来
の酸化物の状態での加工に比べて容易である。
【0010】さらに補助容量を本発明により作成する場
合は、走査電極配線もしくは補助容量用共通電極配線の
表面を陽極酸化し酸化絶縁膜を形成する工程と同時に行
えるため、工程が増えることもない。
【0011】画素電極を本発明により作成する場合は、
非線形素子マトリクス作成の最終工程に陽極酸化工程を
つけ加えるだけですむ。また特に、非線形素子を作動さ
せて画像信号電極配線から電流を供給する際には、作動
不良の非線形素子に付随する画素電極は酸化されず透光
性とならないため、電気的な検査を行わずに簡単な検査
により不良素子を発見できることに加え、ノーマリホワ
イト表示モードを用いる液晶表示装置に対しては不良素
子を持つ画素が黒点となるため、欠陥を目立たなくさせ
ることができる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
【0013】実施例1 図3から図8は、本発明の実施例1のプロセスフローを
示した断面図である。以下、図の順番に従って製造方法
を説明する。
【0014】1…(図3参照)ガラス基板1上に、Al
膜をスパッタリング法により300nm堆積し、通常の
ホトリソグラフィ技術によりレジストマスクを作成し、
Al膜をパターニングして走査電極2及び走査電極配線
を作成する。
【0015】2…(図4参照)水溶液中にて前記基板を
陽極側電極として設置し、Pt板を陰極側電極として設
置して、走査電極2及び走査電極配線に電流を供給して
表面を陽極酸化法を用いて酸化し、第一の絶縁膜3を形
成する。
【0016】3…(図5参照)基板上に、窒化シリコン
膜を200nmと非晶質シリコン(以下a−Siと略)
膜を100nm、及びPを1%含んだa−Si(以下n
+a−Siと略)膜を50nmとを、化学的気相析出法
(以下CVD法と略)により堆積する。次に、通常のホ
トリソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形成し、
a−Si膜及びn+a−Si膜をエッチングして島状加
工しa−Si層5とn+a−Si層6を得る。レジスト
を除去した後、ホトリソグラフィ技術によりレジストマ
スクを形成し、窒化シリコン膜をパターニングしてゲー
ト絶縁膜4を得る。
【0017】4…(図6参照)Ti膜をスパッタリング
法を用いて堆積し、ホトリソグラフィ技術を用いて所定
のパターンのレジストマスクを形成してエッチングを行
い、次にレジストパターンを除去して不透明金属で形成
される画素電極パターン7を作成する。
【0018】5…(図7参照)基板上にスパッタリング法
を用いてAlを400nm堆積し、ホトリソグラフィ技
術を用いて所定のパターンのレジストマスクを形成しエ
ッチングして、次にレジストパターンを除去して画像信
号電極配線パターン8とソース電極パターン9を形成す
る。基板上にCVD法により窒化シリコン膜を500n
m堆積し、ホトリソグラフィ技術を用いて所定のパター
ンのレジストマスクを形成しエッチングして、レジスト
パターンを除去し、前記金属不透明画素電極上に開口部
を備えた絶縁保護膜10のパターンを作成する。
【0019】6…(図8参照)水溶液中に、前記基板を
陽極側電極として設置し、Pt板を陰極側電極として設
置して、基板中の薄膜トランジスターマトリクスの各画
像信号電極配線8を陽極に接続しPt板を陰極に接続す
る。基板中の各走査電極2及び走査電極配線に電圧を印
加して各薄膜トランジスターを駆動し、画像信号電極配
線8より薄膜トランジスターを介して、前記薄膜トラン
ジスターに付随する不透明金属画素電極7へ電流を供給
し、陽極酸化してTi酸化物とし透光性導電膜11を得
る。
【0020】この後配向膜などを形成して液晶表示装置
となるが、この後のディスプレーパネルの製造工程は本
発明の趣旨から外れるので省略する。
【0021】実施例1においては、ホトマスク数は従来
と同数ではあるが、画素電極の陽極酸化の工程が増加し
ている。しかしながら、従来の工程では画素電極パター
ン作成時に金属酸化物の状態で透明導電膜を加工してい
たため加工が難しかったのに対して、本発明では金属の
状態で加工するためパターニング時の加工が容易である
と共に、エッチング残渣が低減されるために短絡不良の
発生が減る。また、動作した薄膜トランジスターに付随
する画素電極のみが酸化されて透光性となるために、ノ
ーマリホワイト表示モードを用いた液晶表示装置を製作
した場合、動作しない薄膜トランジスターを持つ画素は
黒点として表示される。従来技術で製作された同等の液
晶表示装置では不良トランジスターを持つ画素が輝点と
して表示されるため不良が目立ちやすいのに対して、本
発明では不良トランジスターを持つ画素部を黒点とする
ことにより不良箇所を目立たなくさせることが可能であ
り、不良トランジスターの許容数の裕度を大きくするこ
とができる。
【0022】実施例2 図9から図12は、本発明の実施例2のプロセスフロー
を示した断面図である。以下、図の順番に従って説明す
る。
【0023】1…(図9参照)ガラス基板1上にTi膜を
スパッタリング法により100nm堆積し、通常のホト
リソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形成し、前
記Ti膜の不要部分をエッチングしレジスト膜を除去し
て蓄積容量電極パターン12を形成する。
【0024】2…(図10参照)前記基板上に、Al膜を
スパッタリング法により300nm堆積し、通常のホト
リソグラフィ技術を用いてレジストマスクを作成し、不
要部分をエッチングした後レジストを除去して走査電極
2及び走査電極配線を形成し、同時に同一マスクで前記
蓄積容量電極パターン12上に少なくとも一部が重なる
ように蓄積容量用共通電極配線13を形成する。
【0025】3…(図11参照)水溶液中にて前記基板
を陽極側電極として設置し、Pt板を陰極側電極として
設置して走査電極配線と蓄積容量用共通電極配線13に
電流を供給し、走査電極2及び走査電極配線と蓄積容量
用共通電極配線13及び蓄積容量用共通電極配線13よ
り電流を供給される蓄積容量電極12を陽極酸化する。
その結果、走査電極2及び走査電極配線と蓄積容量用共
通電極配線13の表面には第一の絶縁膜が形成され、酸
化された蓄積容量電極12は透明導電膜となる。
【0026】4…(図12参照)前記基板を用いて、実
施例1の3以降の工程を行って薄膜トランジスターマト
リクスを作成する。
【0027】この後配向膜などを形成して液晶表示装置
となるが、この後のディスプレーパネルの製造工程は本
発明の趣旨から外れるので省略する。
【0028】実施例2においては、画質の向上を図るた
めの蓄積容量用電極を透明導電膜で形成しているため
に、開口率を向上することができる。また陽極酸化法を
用いて走査電極2及び走査電極配線表面に第一の酸化膜
を形成すると同時にTi膜を酸化して透光性導電膜とし
ているため工程数は、従来の蓄積容量作成の工程数と比
べて増えることはない。
【0029】実施例3 図13は本発明の実施例3の断面を示したものである。
【0030】実施例3は実施例1または2において、走
査電極2及び走査電極配線と第一の絶縁膜3とゲート絶
縁膜4とa−Si層5とn+a−Si層6が形成された
基板上に、スパッタリング法によりTi膜を100nm
堆積し、通常のホトリソグラフィ技術を用いてレジスト
マスクを作成し不要部分をエッチングして、画像信号電
極配線8及びソース電極9を画素電極7と同じ金属材料
を用いて、同一のホトマスクを使用して作成したもので
ある。画素電極7作成後、絶縁保護膜パターン10の作
成や画素電極を陽極酸化により透光性導電膜とする工程
は、実施例1又は2と同様の工程であるので説明は省略
する。また、この後配向膜などを形成して液晶表示装置
となるが、この後のディスプレーパネルの製造工程は本
発明の趣旨から外れるので省略する。
【0031】実施例3においては実施例1又は2と比較
して、画像信号配線8とソース電極9の作成工程を、画
素電極7の作成工程とまとめて同時に行うためホトリソ
グラフィ工程を1工程削減することが可能である。
【0032】実施例4 図14から図16は、本発明の実施例4のプロセスフロ
ーを示した断面図である。実施例4は実施例1から3中
の、画素電極7と画像信号電極配線8及びソース電極9
の形成工程において、画像信号電極配線8とソース電極
9を、画素電極7を形成する金属の上に低抵抗金属を重
ねた少なくとも2層の積層膜で形成するように変更した
ものである。以下、図の順番に従って、製造方法を説明
する。
【0033】1…(図14参照)走査電極2及び走査電極
配線と第1の絶縁膜3とゲート絶縁膜4及び島状加工さ
れたa−Si層5とn+a−Si層6が形成された基板
に、スパッタリング法によりTi膜を100nm堆積
し、続けてAl膜を400nm堆積する。通常のホトリ
ソグラフィ技術を用いてレジストマスクを作成し、Ti
膜とAl膜の積層膜の不要部分を一つのマスクでエッチ
ングし、ソース電極9と画素電極7が一つになったパタ
ーンと画像信号電極配線パターン8を作成する。 2…(図15参照)基板上にCVD法により窒化シリコ
ン膜を50nm堆積し、ホトリソグラフィ技術を用いて
所定のパターンのレジストマスクを形成し、フッ素系ガ
スを用いてドライエッチングしてレジストを除去し金属
不透明画素電極7上に開口部を備えた絶縁保護膜10を
形成する。前記絶縁保護膜10をマスクとして画素電極
7のAl膜15をウェットエッチングし、レジストパタ
ーンを除去して絶縁膜の開口部分に画素電極7のTi膜
を露出させる。
【0034】3…(図16参照)水溶液中に、前記基板
を陽極側電極として設置し、Pt板を陰極側電極として
設置して、基板中の薄膜トランジスターマトリクスの各
画像信号電極配線8を陽極に接続しPt板を陰極に接続
する。基板中の各走査電極2に電圧を印加して各薄膜ト
ランジスターを駆動し、画像信号電極配線8より薄膜ト
ランジスターを介して、前記薄膜トランジスターに付随
する不透明金属画素電極7へ電流を供給し、陽極酸化し
てTi酸化物とし透光性導電膜11を得る。
【0035】実施例4において、実施例3と同様工程低
減効果があると共に、低抵抗金属と積層して配線に用い
ることから、画像信号配線8の抵抗を低くすることがで
きる。
【0036】また実施例4においては、画素電極を形成
するTi膜と上層の絶縁膜である窒化シリコンとの間に
Al膜が挟まっていることから、窒化シリコンのフッ素
系ガスでのドライエッチングの際にAl膜がバリア層と
して働き、Ti膜の損傷を防ぐ効果がある。
【0037】実施例5 図17から図20は本発明の実施例5のプロセスフロー
を示した断面図である。実施例5は実施例1から3にお
いて、画素電極7を形成する金属の上に他の陽極酸化可
能な金属を重ねた少なくとも2層の積層膜で、走査電極
2及び走査電極配線と画素電極7を形成し一つのホトマ
スクでパターンを作成するようにしたものである。以
下、図の順番に従って、製造方法を説明する。
【0038】1…(図17参照)ガラス基板1上に、ス
パッタリング法によりTi膜100nmとAl膜300
nmを堆積し、ホトリソグラフィ技術によりレジストマ
スクを形成し、塩素系ガスを用いてドライエッチングを
行い、レジストを除去して画素電極7と走査電極及び走
査電極配線2のパターンを作成する。水溶液中にて前記
基板を陽極側電極として設置し、Pt板を陰極側電極と
して設置して、走査電極2及び走査電極配線に電流を供
給して表面を陽極酸化法を用いて酸化し、第一の絶縁膜
3を形成する。この時、画素電極は酸化されない。
【0039】2…(図18参照)基板上に、窒化シリコ
ン膜を200nmとa−Si膜を100nm、及びPを
1%含んだa−Si膜を50nmとを、CVD法により
堆積する。次に、通常のホトリソグラフィ技術を用いて
レジストマスクを形成し、n+a−Si膜及びa−Si
膜をエッチングして島状加工しa−Si層5とn+a−
Si層6を得る。レジストを除去した後、ホトリソグラ
フィ技術によりレジストマスクを形成し、窒化シリコン
膜をパターニングしゲート絶縁膜4を得る。 3…(図19参照)基板上にスパッタリング法を用いて
Al膜を400nm堆積し、ホトリソグラフィ技術を用
いて所定のパターンのレジストマスクを形成しAl膜を
エッチングして、次にレジストパターンを除去して画像
信号電極配線パターン8とソース電極パターン9を形成
する。基板上にCVD法により窒化シリコン膜を500
nm堆積し、ホトリソグラフィ技術を用いて所定のパタ
ーンのレジストマスクを形成し、フッ素系ガスを用いて
窒化シリコン膜をドライエッチングし金属不透明画素電
極7上に開口部を備えた絶縁保護膜10のパターンを形
成する。次に前記レジストパターンをそのまま用いて画
素電極7の開口部のAl膜をウェットエッチングし、レ
ジストパターンを除去して絶縁保護膜の開口部分に画素
電極7のTi膜を露出させる。
【0040】4…(図20参照)水溶液中に、前記基板
を陽極側電極として設置し、Pt板を陰極側電極として
設置して、基板中の薄膜トランジスターマトリクスの各
画像信号電極配線8を陽極に接続しPt板を陰極に接続
する。基板中の各走査電極2に電圧を印加して各薄膜ト
ランジスターを駆動し、画像信号電極配線8より薄膜ト
ランジスターを介して、前記薄膜トランジスターに付随
する不透明金属画素電極7へ電流を供給し、陽極酸化し
てTi酸化物とし透光性導電膜11を得る。
【0041】実施例5において、走査電極2及び走査電
極配線と同一ホトマスクで画素電極7を形成するため、
画素電極7を形成するためのホトリソグラフィ工程を省
略することができる。
【0042】さらに、画素電極7はゲート絶縁膜4を挟
んで画像信号配線8と異層化されるため、隣接する画像
信号電極配線8との間隔を狭めることが可能であると共
に、表面に絶縁膜を持たない画像信号配線8との短絡不
良を低減できる。
【0043】実施例6 図21から図25は、本発明を正スタガー型薄膜トラン
ジスターマトリクスに適用した実施例6のプロセスフロ
ーを示した断面図である。以下図の順番に沿って説明す
る。
【0044】1…(図21参照)ガラス基板1上にTi膜
をスパッタリング法を用いて100nm堆積し、ホトリ
ソグラフィ技術を用いて所定のパターンのレジストマス
クを形成してTi膜の不要部分のエッチングを行い、次
にレジストパターンを除去して不透明金属画素電極7の
パターンを形成する。
【0045】2…(図22参照)基板上にAl膜をスパ
ッタリング法により400nm堆積し、CVD法により
Pを1%含んだa−Si膜を50nmを堆積する。次に
ホトリソグラフィ技術によりレジストマスクを作成し、
不要部分をエッチングしてn+a−Si層6のパターン
と画像信号電極配線8及びソース電極9を形成する。 3…(図23参照)基板上に、a−Si膜を100nm
及び窒化シリコン膜を200nmを、CVD法により堆
積する。次に、通常のホトリソグラフィ技術を用いてレ
ジストマスクを形成し、a−Si膜及び窒化シリコン膜
の不要部分をエッチングし、a−Si層5とゲート絶縁
膜4を得る。
【0046】4…(図24参照)基板上にAl膜をスパ
ッタリング法により300nm堆積し、通常のホトリソ
グラフィ技術によりレジストマスクを作成し、Al膜の
不要部分をエッチングして走査電極2及び走査電極配線
を形成する。基板上にCVD法により窒化シリコン膜を
500nm堆積し、ホトリソグラフィ技術を用いて所定
のパターンのレジストマスクを形成しエッチングして、
レジストパターンを除去し、前記金属不透明画素電極7
上に開口部を備えた絶縁保護膜10のパターンを作成す
る。
【0047】5…(図25参照)水溶液中に、前記基板
を陽極側電極として設置し、Pt板を陰極側電極として
設置して、基板中の薄膜トランジスターマトリクスの各
画像信号電極配線8を陽極に接続しPt板を陰極に接続
する。基板中の各走査電極に電圧を印加して各薄膜トラ
ンジスターを駆動し、画像信号電極配線8より薄膜トラ
ンジスターを介して、前記薄膜トランジスターに付随す
る不透明金属画素電極7へ電流を供給し、陽極酸化して
Ti酸化物とし透光性導電膜11を得る。
【0048】この後配向膜などを形成して液晶表示装置
となるが、この後のディスプレーパネルの製造工程は本
発明の趣旨から外れるので省略する。
【0049】実施例6においては、半導体層を薄くする
ことができるという利点を持つ。
【0050】実施例7 図26から図30は本発明の実施例7を示す断面図であ
る。
【0051】実施例7は、プレーナ型セルフアライン多
結晶シリコン薄膜トランジスターに本発明を適用したも
のである。
【0052】1…(図26参照)ガラス基板1上に多結
晶シリコン(以下p−Siと略)膜100nmをCVD
法により堆積し、通常のホトリソグラフィ技術を用いて
レジストマスクを作成し、p−Si膜の不要部分をエッ
チングしてレジストを除去し、p−Si膜パターン17
を形成する。基板上にCVD法を用いて、二酸化シリコ
ン膜を100nmとp−Si膜を100nm堆積し、通
常のホトリソグラフィ技術を用いてレジストマスクを作
成し、p−Si膜と二酸化シリコン膜の不要部分をエッ
チングしてレジストを除去し、走査電極2とゲート絶縁
膜4のパターンを形成する。次にPを打ち込み、600
度の熱処理を行ってp−Si膜表面にn+a−Si層6
を形成する。
【0053】2…(図27参照)基板上にスパッタリン
グ法を用いてTi膜を300nm堆積し、通常のホトリ
ソグラフィ技術を用いてレジストマスクを作成し、Ti
膜の不要部分をエッチングしてレジストを除去し、ソー
ス電極9と一体となった画素電極7と画像信号電極配線
8のパターンを作成する。
【0054】3…(図28参照)基板上にCVD法を用
いて窒化シリコン膜200nmを堆積し、通常のホトリ
ソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形成し窒化シ
リコンをエッチングしてレジストを除去し、ゲート電極
パターン2上に開口部を持つ層間絶縁物パターン17を
作成する。基板上にスパッタリング法によりAl膜を3
00nm堆積する。Al膜の不要部分をエッチングしレ
ジストを除去して、層間絶縁物17の開口部を介して走
査電極2と接触する走査電極配線パターンを形成する。
【0055】4…(図29参照)基板上にCVD法を用
いて窒化シリコン膜500nmを堆積し、通常のホトリ
ソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形成し窒化シ
リコンをエッチングしてレジストを除去し、画素電極パ
ターン7上に開口部を持つ絶縁保護膜パターン10を作
成する。
【0056】5…(図30参照)水溶液中に、前記基板
を陽極側電極として設置し、Pt板を陰極側電極として
設置して、基板中の薄膜トランジスターマトリクスの各
画像信号電極配線8を陽極に接続しPt板を陰極に接続
する。基板中の各走査電極2に電圧を印加して各薄膜ト
ランジスターを駆動し、画像信号電極配線8より薄膜ト
ランジスターを介して、前記薄膜トランジスターに付随
する不透明金属画素電極7へ電流を供給し、陽極酸化し
てTi酸化物とし透光性導電膜11を得る。
【0057】実施例7では、画像信号電極配線8とソー
ス電極9及び画素電極7を同一の膜で構成し同じホトマ
スクでレジストマスクを作成しエッチングを行うため、
工程の短縮が図れる。
【0058】実施例7では、画像信号電極配線8とソー
ス電極9及び画素電極7をTi膜一層で形成すると説明
したが、Ti膜の上に他の金属を重ねた少なくとも2層
の積層膜でも、5の工程の前に画素電極7を形成する積
層膜のTi膜上層の金属膜をエッチングにより除去する
工程を加えなければならないが、同様の効果が得られ
る。
【0059】実施例8 図31から図33は本発明を、画質向上のために付加容
量を設けた薄膜トランジスターマトリクスへ適用した実
施例8のプロセスフローを示した断面図である。以下、
図の順番に従って説明する。
【0060】1…(図31参照)ガラス基板1上にスパッ
タリング法を用いてAl膜を300nm堆積し、ホトリ
ソグラフィ技術を用いてレジストマスクを作成し、Al
膜の不要部分をエッチングしてレジストを除去し、走査
電極2と走査電極配線を作成する。次に、基板上にスパ
ッタリング法によりTi膜を100nm堆積し、ホトリ
ソグラフィ技術を用いてレジストマスクを作成し、Ti
膜の不要部分をエッチングしてレジストを除去し、一部
が走査電極配線パターンと重なった画素電極パターン7
を作成する。
【0061】2…(図32参照)水溶液中に、前記基板
を陽極側電極として設置し、Pt板を陰極側電極として
設置して、基板中の薄膜トランジスターマトリクスの各
走査電極配線を陽極に接続しPt板を陰極に接続する。
走査電極配線に電流を供給して、走査電極及び走査電極
配線表面を陽極酸化し第一の絶縁膜3を形成する。同時
に、一部が走査電極配線と重なった画素電極も陽極酸化
されて金属酸化物透明画素電極となる。さらに陽極酸化
を続けると、画素電極下部の走査電極配線の表面も陽極
酸化されて酸化絶縁膜となり、画素電極と走査電極配線
との重なり部分で付加容量が形成される。
【0062】3…(図33参照)基板上にCVD法を用い
て、窒化シリコン膜200nmとa−Si膜100nm
とn+a−Si膜50nmを堆積し、ホトリソグラフィ
技術を用いてレジストマスクを作成し、n+a−Si膜
とa−Si膜を同一マスクで島状加工しレジストを除去
する。ホトリソグラフィ技術を用いてレジストマスクを
作成し、窒化シリコン膜の不要部分をエッチングしてレ
ジストを除去し、ゲート絶縁膜4を作成する。基板上に
Al膜をスパッタリング法を用いて400nm堆積し、
ホトリソグラフィ技術を用いてレジストマスクを作成
し、Al膜の不要部分をエッチングしてレジストを除去
して、画像信号電極配線8とソース電極9を作成する。
基板上にCVD法を用いて、窒化シリコン膜500nm
堆積し、ホトリソグラフィ技術を用いてレジストマスク
を作成し、窒化シリコン膜の不要部分をエッチングして
レジストを除去し、絶縁保護膜パターン10を作成す
る。
【0063】実施例8においては、走査電極配線の第一
の絶縁膜形成と同時に画素電極との間に付加容量を形成
するため、工程を増加させずに画質向上のための付加容
量を作成できる。
【0064】実施例9 図34から図35は、本発明の実施例9のプロセスフロ
ーを示した断面図である。実施例9は、本発明を金属/
絶縁物/金属ダイオードマトリクスを用いた液晶表示装
置に対して適用した例である。以下、図の順番に従って
説明する。
【0065】1…(図34参照)ガラス基板1上にスパ
ッタリング法を用いてTaを200nm堆積し、ホトリ
ソグラフィ技術を用いてレジストマスクを作成し、Ta
膜の不要部分をエッチングしてレジストを除去し画像信
号電極配線パターン8を作成する。前記基板上に、スパ
ッタリング法を用いてTiを100nm堆積し、ホトリ
ソグラフィ技術を用いてレジストマスクを作成し、Ti
膜の不要部分をエッチングしてレジストを除去し、少な
くとも一部が前記画像信号電極配線の上に重なった画素
電極パターン7を作成する。
【0066】2…(図35参照)水溶液中にて前記基板
を陽極側電極として設置し、Pt板を陰極側電極として
設置して画像信号電極配線8に電流を供給し、画像信号
電極配線表面を陽極酸化して絶縁酸化物を形成し、同時
に画素電極7を陽極酸化して透光性導電膜とする。酸化
を続けると、画素電極7の下の画像信号電極配線8の表
面に絶縁酸化物が形成され、画像信号電極配線8と画素
電極7との重なり部分に金属/絶縁物/金属ダイオード
が作成される。
【0067】この後、配向膜などを形成して液晶表示装
置となるが、この後の工程は本発明の趣旨から外れるの
で省略する。
【0068】実施例9においては、従来の金属/絶縁物
/金属ダイオードの作成に少なくとも3枚のホトマスク
が必要なのに対して、少なくとも2枚のホトマスクで画
素電極を含む非線形素子マトリクスを作成することがで
きるため、工程を短縮できる。
【0069】実施例9においては、画像信号電極配線8
のみが遮光性であるため、従来より開口率を上げること
ができる。
【0070】実施例1から8において、Ti膜を陽極酸
化法を用いて酸化して金属酸化物透明導電膜とすると説
明したが、Tiの替わりにIn,Sn,Znのいずれか
を用いても同様な効果が得られる。また、前記のTi,
In,Sn,Znのいずれかに対して、価電子数が各々
一つ多い又は少ない陽極酸化可能な金属を添加した合金
を用いても同様な効果が得られる。走査電極及び走査電
極配線材料としてAlの替わりにTaを用いても同様な
効果が得られる。
【0071】実施例1から3及び5から8において、画
像信号電極配線及びソース電極の配線材料として実施例
で説明した以外の金属を用いても同様な効果が得られ
る。
【0072】実施例3から7において、実施例2と同様
に蓄積容量を設けても同様の効果が得られる。
【0073】実施例1から9において水溶液中で陽極酸
化を行うと説明したが、酸素プラズマ中で陽極酸化を行
った場合も同様の効果が得られる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来の工程においては画素電極パターン作成時に金属酸化
物の状態の透明導電膜を加工していたため加工が難しい
のに対して、金属の状態で加工するためにパターニング
を容易に行えると共に、エッチング残渣が低減されるた
めに短絡不良の発生を減らすことができる。また、工程
を短縮することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した薄膜トランジスターの断面図
である。
【図2】従来の薄膜トランジスターの断面図である。
【図3】本発明の実施例1のプロセスフローを示した断
面図である。
【図4】本発明の実施例1のプロセスフローを示した断
面図である。
【図5】本発明の実施例1のプロセスフローを示した断
面図である。
【図6】本発明の実施例1のプロセスフローを示した断
面図である。
【図7】本発明の実施例1のプロセスフローを示した断
面図である。
【図8】本発明の実施例1のプロセスフローを示した断
面図である。
【図9】本発明の実施例2のプロセスフローを示した断
面図である。
【図10】本発明の実施例2のプロセスフローを示した
断面図である。
【図11】本発明の実施例2のプロセスフローを示した
断面図である。
【図12】本発明の実施例2のプロセスフローを示した
断面図である。
【図13】本発明の実施例3を示した断面図である。
【図14】本発明の実施例4のプロセスフローを示した
断面図である。
【図15】本発明の実施例4のプロセスフローを示した
断面図である。
【図16】本発明の実施例4のプロセスフローを示した
断面図である。
【図17】本発明の実施例5のプロセスフローを示した
断面図である。
【図18】本発明の実施例5のプロセスフローを示した
断面図である。
【図19】本発明の実施例5のプロセスフローを示した
断面図である。
【図20】本発明の実施例5のプロセスフローを示した
断面図である。
【図21】本発明の実施例6のプロセスフローを示した
断面図である。
【図22】本発明の実施例6のプロセスフローを示した
断面図である。
【図23】本発明の実施例6のプロセスフローを示した
断面図である。
【図24】本発明の実施例6のプロセスフローを示した
断面図である。
【図25】本発明の実施例6のプロセスフローを示した
断面図である。
【図26】本発明の実施例7のプロセスフローを示した
断面図である。
【図27】本発明の実施例7のプロセスフローを示した
断面図である。
【図28】本発明の実施例7のプロセスフローを示した
断面図である。
【図29】本発明の実施例7のプロセスフローを示した
断面図である。
【図30】本発明の実施例7のプロセスフローを示した
断面図である。
【図31】本発明の実施例8のプロセスフローを示した
断面図である。
【図32】本発明の実施例8のプロセスフローを示した
断面図である。
【図33】本発明の実施例8のプロセスフローを示した
断面図である。
【図34】本発明の実施例9のプロセスフローを示した
断面図である。
【図35】本発明の実施例9のプロセスフローを示した
断面図である。
【符号の説明】
1…ガラス基板、2…走査電極、3…第一の絶縁膜、4
…ゲート絶縁膜、5…a−Si層、6…n+a−Si
層、7…画素電極、8…画像電極配線、9…ソース電
極、10…絶縁保護膜、11…金属酸化物透明導電膜、
12…蓄積容量電極、13…蓄積容量用共通配線、14
…Al膜、15…Ti膜、16…p−Si層、17…層
間絶縁膜。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリクス状に配置された複数個の画像信
    号電極配線と非線形素子と画素電極を備えた液晶表示装
    置において、金属酸化物透明導電膜の母材となる金属を
    用いて作成された金属不透明画素電極を、画像信号電極
    配線より電流を供給し陽極酸化法を用いて酸化して、金
    属酸化物透明画素電極とする工程を含むことを特徴とす
    る液晶表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】マトリクス状に配置された複数個の非線形
    素子と画像信号電極配線と画素電極を備えた液晶表示装
    置において、金属酸化物透明導電膜の母材となる金属を
    用いて作成された金属不透明画素電極に対し、前記金属
    不透明画素電極に付随する非線形素子を作動せしめて、
    画像電極配線より前記非線形素子を介して電流を供給し
    て、陽極酸化法を用いて前記金属不透明画素電極を酸化
    し金属酸化物透明画素電極とする工程を含むことを特徴
    とする液晶表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】マトリクス状に配置された複数個の非線形
    素子と画像信号電極配線と金属酸化物透明画素電極を備
    えた液晶表示装置において、各々の画素電極は金属酸化
    物透明導電膜で形成された部分と、前記金属酸化物透明
    導電膜の母材となる金属で形成された部分とで構成され
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】マトリクス状に配置された複数個の非線形
    素子と画像信号電極配線と金属酸化物透明画素電極と金
    属酸化物透明導電膜よりなる蓄積容量を備えた液晶表示
    装置において、補助容量用共通配線が補助容量電極の上
    層に位置し、前記補助容量用電極パターンのうち少なく
    とも前記補助容量用共通配線下部の部分は金属酸化物透
    明補助容量電極の母材となる金属で形成されることを特
    徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】マトリクス状に配置された複数個の薄膜ト
    ランジスターと画像信号電極配線と金属酸化物透明画素
    電極と付加容量を備えた液晶表示装置において、金属酸
    化物透明画素電極が走査電極配線の一部分の上層に位置
    するように重なり、走査電極配線表面の走査電極配線を
    形成する金属を母材とする酸化絶縁物の膜厚は、前記画
    素電極の下に位置する部分の膜厚が他の部分よりも薄い
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】マトリクス状に複数個の薄膜トランジスタ
    ーと画像信号電極配線と走査電極配線と画素電極と、画
    素電極と絶縁膜を介して対向する蓄積容量電極及び蓄積
    容量用共通線を備えた液晶表示装置において、以下の工
    程を含むことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 (A)金属酸化物透明導電膜の母材となる金属を用い
    て、所定の金属不透明蓄積容量電極パターンを作成する
    工程。 (B)蓄積容量用共通配線パターンを、前記金属不透明
    蓄積容量電極の上に少なくとも一部が重なるように作成
    する工程。 (C)走査電極配線と蓄積容量用共通配線に電流を供給
    し、陽極酸化法を用いて前記金属不透明蓄積容量電極を
    酸化し、金属酸化物透明蓄積容量電極とすると同時に、
    走査電極配線表面を陽極酸化法により酸化して、走査電
    極配線表面に酸化絶縁物を形成する工程。
  7. 【請求項7】複数個の逆スタガー型薄膜トランジスター
    と画像信号電極配線と走査電極配線と画素電極と、画素
    電極と絶縁膜を介して対向配置された蓄積容量電極及び
    蓄積容量用共通配線をマトリクス状に備えた液晶表示装
    置において、以下の工程を含むことを特徴とする液晶表
    示装置の製造方法。 (A)走査電極配線と蓄積容量用共通配線パターンを作
    成する工程。 (B)金属酸化物透明導電膜の母材となる金属を用い
    て、蓄積容量用共通配線の上に重なるように金属不透明
    蓄積容量電極を作成する工程。 (C)蓄積容量用共通配線より電流を供給し、陽極酸化
    法を用いて前記金属不透明蓄積容量電極を酸化し、金属
    酸化物透明蓄積容量電極とすると同時に、走査電極配線
    へも電流を供給し陽極酸化法により表面を酸化して、金
    属酸化物絶縁膜を形成する工程。
  8. 【請求項8】複数個の逆スタガー型薄膜トランジスター
    と画像信号電極配線と走査電極配線と画素電極及び、隣
    接する走査電極配線と画素電極が絶縁膜を介して対向配
    置されて形成される付加容量をマトリクス状に備えた液
    晶表示装置において、以下の工程を含むことを特徴とす
    る液晶表示装置の製造方法。 (A)走査電極配線パターンを作成する工程。 (B)透明金属酸化物導電膜の母材となる金属を用い
    て、前記走査電極配線の上に重なるように不透明金属画
    素電極を形成する工程。 (C)走査電極配線より電流を供給し陽極酸化法を用い
    て、前記不透明金属画素電極を酸化し透明金属酸化物画
    素電極とすると同時に、走査電極配線表面を陽極酸化法
    により酸化して、前記走査電極配線を形成している金属
    を母材とする金属酸化物絶縁膜となさしめ、付加容量を
    形成する工程。
  9. 【請求項9】請求項2又は3において、非線形素子は薄
    膜トランジスターであり、ソース電極と画像信号電極配
    線が、画素電極を形成する金属で作成されていることを
    特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項2又は3において、非線形素子は
    薄膜トランジスターであり、ソース電極と画像信号電極
    配線が、画素電極を形成する金属膜と他の金属の少なく
    とも2層で形成されていることを特徴とする液晶表示装
    置の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項2又は3において、非線形素子は
    薄膜トランジスターであり、走査電極配線が画素電極を
    形成する金属と他の金属の少なくとも2層で形成されて
    いることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項2又は3において、非線形素子が
    金属/絶縁物/金属構造のダイオードであることを特徴
    とする液晶表示装置の製造方法。
  13. 【請求項13】請求項2,3,9,10又は11におい
    て、非線形素子が正スタガー型薄膜トランジスターであ
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  14. 【請求項14】請求項2,3,9,10又は11におい
    て、非線形素子が逆スタガー型薄膜トランジスターであ
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  15. 【請求項15】請求項2,3,9,10又は11におい
    て、非線形素子がプレーナー型薄膜トランジスターであ
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  16. 【請求項16】請求項1から15のいずれか1項におい
    て、透明金属酸化物導電膜の母材となる金属が、Ti,
    Sn,In,Znのいずれかであることを特徴とする液
    晶表示装置。
  17. 【請求項17】請求項1から16のいずれか1項におい
    て、透明金属酸化物導電膜の母材となる金属は、その主
    成分である金属に、前記金属よりも価電子数が一つ多い
    または一つ少ない陽極酸化可能な金属を、添加したもの
    であることを特徴とする液晶表示装置。
  18. 【請求項18】請求項17において、金属酸化物透明導
    電膜の母材となる金属がTiであり、添加する金属が、
    V,Nb,Ta,Al,Ga,Inのうちの少なくとも
    一つであることを特徴とする液晶表示装置。
  19. 【請求項19】請求項17において、金属酸化物透明導
    電膜の母材となる金属がZnであり、添加する金属が、
    Al,Ga,Inのうちの少なくとも一つであることを
    特徴とする液晶表示装置。
  20. 【請求項20】請求項17において、金属酸化物透明導
    電膜の母材となる金属がSnであり、添加する金属が、
    Al,Ga,In,V,Nb,Taのうちの少なくとも
    一つであることを特徴とする液晶表示装置。
  21. 【請求項21】請求項17において、金属酸化物透明導
    電膜の母材となる金属がInであり、添加する金属が、
    Sn,Zn,Ti,Zr,Hfのうちの少なくとも一つ
    であることを特徴とする液晶表示装置。
  22. 【請求項22】請求項1から21のいずれか1項におい
    て、陽極酸化が酸素プラズマ雰囲気中で行われることを
    特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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