JP2994529B2 - 静止画像伝送装置 - Google Patents

静止画像伝送装置

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JP2994529B2
JP2994529B2 JP5128154A JP12815493A JP2994529B2 JP 2994529 B2 JP2994529 B2 JP 2994529B2 JP 5128154 A JP5128154 A JP 5128154A JP 12815493 A JP12815493 A JP 12815493A JP 2994529 B2 JP2994529 B2 JP 2994529B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー静止画像符号化
方式の国際標準化作業グループJPEG(Joint Pictur
e Expert Group)に準拠した静止画像伝送装置におい
て、被写体の動きに適応した解像度の自動可変を行う静
止画像伝送装置に関し、より詳細には、送信部に動き検
出部を設けて、静止画の連続伝送時に動きのあった場合
は、従来通り画像の更新をし、動きのなかった場合には
解像度を上げるようなデータを送ることにより、解像度
の切換を自動化するようにした静止画像伝送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の静止画像伝送装置の一実
施例を説明するための構成図で、図中、21はA/Dコ
ンバータ、22は送信メモリコントローラ、23は送信
バッファメモリ、24はコーデック部のエンコーダ、2
5は回線制御回路、26はコーデック部のデコーダ、2
7は受信バッファメモリ、28は受信メモリコントロー
ラ、29は表示切換スイッチ、30aはD/Aコンバー
タ、30bは映像信号処理回路、31はディスプレイで
ある。
【0003】まず、動作について概略を説明する。送信
されるべき、ビデオカメラ等から入力された映像信号
は、A/Dコンバータ21によりディジタルデータに変
換され、送信メモリ部へ渡される。送信メモリ部は、メ
モリコントローラ22により生成される画像取り込み制
御信号によって、この画像データを送信バッファ23に
書き込む。さらに、取り込まれた画像データを必要とす
る解像度に応じてメモリコントローラ22により生成さ
れるアドレスから順次読み出し、コーデック部に渡す。
該コーデック部ではJPEGのフォーマットに従って圧
縮・符号化を行い、このデータが先程送信バッファメモ
リ23に取り込んだ画像のデータとして、回線制御部2
5を経て回線に出力される。
【0004】一方、受信したデータは回線制御部25で
圧縮・符号化された画像データを取り出し、コーデック
部のデコーダ26に渡される。該デコーダ26ではこの
画像データをJPEGのフォーマットに従って複号化・
伸張し受信メモリ部へ渡す。受信メモリ部ではコーデッ
ク部より順次送られて来る画像データを、受信画像バッ
ファメモリ27の、受信メモリコントローラ28が発生
するアドレスに書き込んで行く。送信バッファメモリ2
3及び受信バッファメモリ27の画像データは、表示切
換スイッチ29でどちらの画像を表示するか切り換えら
れたあと、D/Aコンバータ30aと映像信号処理回路
30bとによりアナログ映像信号に変換され、ディスプ
レイ31に表示される。
【0005】さて、ここで、水平384ドットまたは7
68ドットの2種類の解像度のモード、垂直240ライ
ンまたは480ラインの2種類の解像度のモードがある
従来のJPEG仕様のシステムを考えると、画像データ
の送信時には各解像度で、送信バッファメモリ23より
読み出されるデータ、無視されるデータ、及び読み出さ
れる順番は送信メモリコントローラ22により生成され
るアドレスにより決定される。
【0006】図8〜図11は、従来のJPEGによる1
マクロブロック内の画像データの伝送位置とその順番を
説明するための図で、図8は384ドット×240ライ
ン、図9は384ドット×480ライン、図10は76
8ドット×240ライン、図11は768ドット×48
0ラインの場合を各々示している。すなわち、図8〜図
11は、発生アドレスによって1マクロブロック当たり
の送信用バッファメモリ23から読み出される、又受信
用バッファメモリ27に書き込まれる画像データの順番
を示している。ここで注意すべきことは、受信した画像
データは、送信バッファメモリ23と同様に、その解像
度によって受信バッファメモリ27に書き込まれるアド
レスが決まっているため、同一の解像度の画像データが
続いて来た場合には、前の画像のデータは失われてしま
うということである。
【0007】このようなシステムにおいては、被写体が
動きを伴う場合には連続的に静止画を送受信するモード
(以下、連続画モードと言う)、動きのない場合には1
画像ずつ送信ボタンなどを押すことにより送信するモー
ド(以下、静止画モードと言う)(受信側はデータを送
られて来たら強制的に受信する)、等を備えるとともに
送信する画像の解像度の切り換えを選択できるようにし
て、より動きと解像度のバランスを保つように工夫され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
静止画像伝送装置では、画像を送信しようとする度に、
連続画モードで送信するか静止画モードで送信するか、
またその解像度はどれにするかなどを操作パネルなどか
ら選択する必要があった。したがって、動きのある被写
体を連続画モードで送信していて、その合間に書類等の
完全に静止した被写体を静止画モードに切り換えて送信
することは、切り換え操作の煩わしい手間となるばかり
でなく、受信側も頻繁にモードが切り替わり見苦しい。
また、このモードの切り換えをせずに、例えば連続画モ
ードを使って書類等の画像を送信する場合を考えると、
被写体が動いていない、すなわち送信される画像として
は何も変わっていないにも拘らず、受信側では画像のデ
ータが更新されて、ディスプレイの表示が逐次変化し、
細かい文字などが見にくくなったりする。さらに、連続
画モードを使わずに静止画モードのみで伝送を行った場
合、書類等の静止した被写体は良いが、動きのある被写
体の臨場感は相手に伝えることができないため、動画伝
送装置に比較して高精細、低ビットレート伝送を特徴と
する静止画像伝送装置における連続画モードそのものの
存在価値がなくなってしまう。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、送信部に動き検出部を設けて、静止画の連続
伝送時に、動きのあった場合は、従来通り画像の更新を
し、動きのなかった場合には、解像度を上げるようなデ
ータを送ることにより、解像度の切換を自動化するよう
にした静止画像伝送装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、(1)所定の画像データの伝送フォーマ
ットに従い、解像度の切り換えレベルを有する静止画像
伝送装置において、1組のフィールドメモリと1組の送
信用メモリバンクとを備え、該送信用メモリに取り込ま
れた1静止画データの伝送が終了すると、次に送信され
るべきフィールドメモリの画像データとから動きを検出
し、その動きの最大値を得て、該最大値と基準値を比較
し、該基準値を越えたか越えないかの判定を行う判定手
段と、該判定手段により基準値を越えなかった場合、そ
の回数をカウントし、該カウント値によってメモリ内の
送信する画像データを読み出す位置(アドレスの間引き
方)を可変させる可変手段と、前回受信した画像データ
を残したまま、新たに受信した画像データを書き込む位
置(アドレスの間引き方)を可変させて受信用メモリに
取り込む取込手段と、前記判定手段により基準値を越え
た場合は、前記フィールドメモリから送信メモリへ画像
データの転送(書き込み)を行い、その新しい画像デー
タの伝送を行う伝送手段とを有し、静止画の連続伝送時
に被写体の動きに応じて解像度の自動可変を行うこと、
或いは、(2)所定の画像データの伝送フォーマットに
従い、解像度の切り換えレベルを有する静止画像伝送装
置において、2組の送信用メモリバンクを備え、一方の
送信用メモリに取り込まれた1静止画データの伝送が終
了すると、次に送信されるべき画像データをもう一方の
送信用メモリに取り込み、該2つのメモリのデータから
画像の動きを検出し、その動きの最大値を得て、該最大
値と基準値を比較し、該基準値を越えたか越えないかの
判定を行う判定手段と、該判定手段により基準値を越え
なかった場合、その回数をカウントし、該カウント値に
よってメモリ内の送信する画像データを読み出す位置
(アドレスの間引き方)を可変させる可変手段と、前回
受信した画像データを残したまま、新たに受信した画像
データを書き込む位置(アドレスの間引き方)を可変さ
せて受信用メモリに取り込む取込手段と、前記判定手段
により基準値を越えた場合、2つの送信用メモリバンク
を切り換え、新たに取り込まれた側の画像データを伝送
する伝送手段とを有し、静止画の連続伝送時に被写体の
動きに応じて解像度の自動可変を行うことを特徴とした
ものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明の構成により、次に送信すべき
画像はフィールドメモリに書き込まれる。この画像デー
タと既に送信の終わった送信バッファメモリの画像デー
タとから、動き検出部が双方の画像に動きがあるかない
かを判定する。動きがあった場合、フィールドメモリの
画像データを送信バッファメモリにコピーして、前回と
同様の送信動作に入る。また、動きがないと判定した場
合、それは何回目(何画像目)かをカウントするととも
に、フィールドメモリの画像データは無視し、既に送信
バッファメモリにある画像データのまだ送信されていな
い部分の画像データを、送信メモリコントローラで生成
したアドレスに従って読みだし、順次コーデック部のエ
ンコーダへ渡す。以後、従来と同様の一連の送信動作を
行う。
【0012】一方、受信部は、回線制御回路において、
回線より送られて来たデータから、受信した画像データ
が前回受信した画像データに対して、動きのあったもの
か、なかったものかを認識し、あった場合は前回と同様
の受信動作を行う。なかった場合、その回数から、まだ
書き込まれていないアドレスを受信メモリコントローラ
にて生成し、コーデック部のデコーダより伸張複号され
た画像データを順次受け取って、受信バッファメモリに
書き込む。以上より、被写体の動きに応じて送信される
画像データの解像度が、自動的に決定されるため、解像
度の切り換えや、送信モードの切り換えのための操作を
必要とせず、操作の簡略化が行えるとともに、受信側
は、動きのほとんどない被写体の場合は、画像を受信す
るごとに、その画像の解像度が上がって、より精細な画
像を得ることができ、また、動きのある場合は、従来の
ように順次画像が更新され、動きを優先した画像が得ら
れるという作用がある。
【0013】請求項2の発明の構成により、次に送信す
べき画像は2組の送信バッファメモリのうち、前回デー
タを送信したのとは別の方の送信バッファメモリに取り
込まれる。この画像データと既に送信の終わった方の送
信バッファメモリの画像データとから、動き検出部が双
方の画像に動きがあるかないかを判定する。動きがあっ
た場合、新たに画像データを取り込んだ方の送信バッフ
ァメモリからデータを読みだし、前回と同様の送信動作
に入る。また、動きがないと判定した場合、それは何回
目(何画像目)かをカウントするとともに、新たに画像
データを取り込んだ方の送信バッファメモリの画像デー
タは無視し、前回送信をした方の送信バッファメモリに
ある画像データのまだ送信されていない部分の画像デー
タを、送信メモリコントローラで生成したアドレスから
読みだし、順次コーデック部のエンコーダへ渡す。以
後、従来と同様の一連の送信動作を行う。
【0014】一方、受信部は、回線制御回路において、
回線より送られて来たデータから、受信した画像データ
が、前回受信した画像データに対して、動きのあったも
のか、なかったものかを認識し、あった場合は前回と同
様の受信動作を行う。なかった場合、その回数から、ま
だ書き込まれていないアドレスを受信メモリコントロー
ラにて生成し、コーデック部のデコーダより伸張複号さ
れた画像データを順次受け取って、受信バッファメモリ
に書き込む。以上より、被写体の動きに応じて送信され
る画像データの解像度が、自動的に決定されるため、解
像度の切り換えや、送信モードの切り換えのための操作
を必要とせず、操作の簡略化が行えるとともに、受信側
は、動きのほとんどない被写体の場合は、画像を受信す
るごとに、その画像の解像度が上がって、より精細な画
像を得ることができ、また、動きのある場合は、従来の
ように順次画像が更新され、動きを優先した画像が得ら
れるという作用がある。
【0015】
【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図1は、本発明による静止画像伝送装置の一実施
例を説明するための構成図で、図中、1はA/Dコンバ
ータ、2はフィールドメモリ、3は動き検出部、4は送
信メモリコントローラ、5は送信バッファメモリ、6は
エンコーダ、7は回線制御部、8はデコーダ、9は受信
バッファメモリ、10は受信メモリコントローラ、11
は画像データ補間回路、12は表示切り換えスイッチ、
13aはD/Aコンバータ、13bは映像信号処理回
路、14はディスプレイである。
【0016】A/Dコンバータ1でディジタル化された
映像信号は、リアルタイムで常にフィールドメモリ2に
768ドット×480ラインで書き込まれている。シス
テムが1枚の静止画データを送信し終わった時点で、動
き検出部3が、この時点で書き込まれている送信バッフ
ァメモリ5の画像データと、フィールドメモリの画像デ
ータとの演算により、画像の動きの検出を行い、その最
大量を基準値(しきい値)と比較する。この結果、動き
があったと判定されれば、フィールドメモリの画像デー
タが、送信バッファメモリへそっくりコピーされ、以
後、従来の連続画モードの送信手順に従って処理され
る。この時、送信バッファメモリの画像データは、JP
EGのフォーマットに従って、1マクロブロック当たり
図2のようなアドレスの順番で読み出され、コーデック
部へ渡される。但し、ここで説明する連続画モードの解
像度は、384ドット×240ラインであるとする。
【0017】一方、動き検出の結果、動きがなかったと
判定された場合、フィールドメモリの画像データは、送
信バッファメモリ5にはコピーされず、動き検出部3内
のカウンタが1つカウントアップされる。すなわち、送
信バッファメモリ5には前の画像データが残っている。
このデータは、768ドット×480ラインであり、連
続画モードで1回に送信される画像の解像度は384ド
ット×240ラインであるから、3/4の容量のデータ
が捨てられていることになる。そこで、これらのデータ
を、動き検出部3のカウンタ値(動きがなかったと判定
された回数)に応じて順次送信する。この場合も、1画
像データのフォーマットはJPEGに準拠しているた
め、受信側が本発明の機能を持たない従来のシステムで
あっても、何ら問題なく、正常な受信画像を得られる
(但し、その場合は、受信画像の解像度は常に384ド
ット×240ラインである)。
【0018】図3〜図5は、動き検出がなかった場合
の、1マクロブロック内のアドレス生成を説明するため
の図で、図3は動き検出のカウント値が1の場合、図4
はカウント値が2の場合、図5はカウント値が3の場合
を各々示している。以下に動き検出部のカウント値によ
る送信バッファメモリの画像データの1マクロブロック
内の読み出し方の違いについて説明する。まず、カウン
ト値が1の時は、垂直方向に解像度を増やすため、送信
側で図3のように読み出し、受信側では、前のデータを
消すことなく、送信側と同じアドレスを生成して、そこ
にデータを埋めて行けば、連続画モードで2画面受信し
た段階で、384ドット×480ラインの解像度の静止
画像が得られることになる。更にカウント値が2になる
と、今度は水平方向に解像度を増やすため、送信側から
図4のアドレスのデータを順次読み出し送信する。但
し、これで受信側で生成した画像は、偶数ラインが76
8ドット、奇数ラインが384ドットとなり、ディスプ
レイに表示する場合に不都合が生じるため、図の×の位
置のデータを、データ補間回路11により補間して表示
する。これにより、連続画モードで3画面受信した段階
で、768ドット×240ラインと768ドット×48
0ラインの中間の解像度の静止画像が得られる。
【0019】次に、カウント値が3になった場合、図5
で問題になった×の位置のデータを送信することによ
り、受信側では、このシステムの最高解像度である76
8ドット×480ラインの静止画像が得られる。ところ
で、カウント値が3を越えた場合は、モードの切り換え
により、無条件に新たな画像データを取り込んで上記手
順を繰り返すか、以後、動きを検出するまで、画像デー
タの送受信を停止するかを選択できるようになってい
る。以上のように、本発明によれば、動きのある画像は
従来の連続画モード通り、1画面ずつ更新されるため、
被写体の動きを優先して伝送でき、動きのない画像は、
連続画モードであっても従来のように1画面ずつ更新さ
れることなく、順次解像度を上げていく静止画面を得る
ことができる。なお、本実施例では説明の簡略化のため
解像度を水平、垂直とも2段階としたが、これは特に限
ったことではなく、システムの構成により何段階に設定
しても、それに応じて動き検出のカウント値の最大値が
変わるだけで、本発明の適用できるところは明らかであ
る。
【0020】図6は、本発明による静止画像伝送装置の
他の実施例を示す図で、図中、15はスイッチA、16
は送信バッファメモリA、17は送信バッファメモリ
B、18はスイッチBで、その他、図1と同じ作用をす
る部分は同一の符号を付してある。今、送信バッファメ
モリA16に取り込まれた画像データが送信されている
場合を考えると、A/Dコンバータ1でディジタル化さ
れた映像信号は、リアルタイムで常に静止データを送信
していない方の送信バッファメモリB17に768ドッ
ト×480ラインで書き込まれている。システムが1枚
の静止画データを送信し終わった時点で、動き検出部3
が、この時の送信バッファメモリA16の画像データ
と、送信バッファメモリB17の画像データとの演算に
より、画像の動きの検出を行い、その最大量を基準値
(しきい値)と比較する。この結果、動きがあったと判
定されれば、スイッチA15が送信バッファメモリA1
6側に、スイッチB18が送信バッファメモリB17側
へ切り替わり、以後、今度は送信バッファメモリB17
に取り込まれた画像データが、従来の連続画モードの送
信手順に従って処理される。この時、送信バッファメモ
リA/Bの画像データは、JPEGのフォーマットに従
って、1マクロブロック当たり図2のようなアドレスの
順番で読み出され、コーデック部のエンコーダ6へ渡さ
れる。但し、ここで説明する連続画モードの解像度は、
384ドット×240ラインであるとする。
【0021】一方、動き検出の結果、動きがなかったと
判定された場合、スイッチA15及びスイッチB18は
切り替わらず、動き検出部3内のカウンタが1つカウン
トアップされる。すなわち、エンコーダ6に接続される
送信バッファメモリAには前の画像データが残ってい
る。このデータは、768ドット×480ラインであ
り、連続画モードで1回に送信される画像の解像度は3
84ドット×240ラインであるから、3/4の容量の
データが捨てられていることになる。そこで、これらの
データを、動き検出部のカウンタ値(動きができなかっ
たと判定された回数)に応じて順次、送信する。この場
合も、1画像データのフォーマットはJPEGに準拠し
ているため、受信側が本発明の機能を持たない従来のシ
ステムであっても、何ら問題なく正常な受信画像を得ら
れる(但し、その場合は、受信画像の解像度は常に38
4ドット×240ラインである)。
【0022】前述した図3〜図5に基づき、動き検出部
のカウント値による送信バッファメモリの画像データの
1マクロブロック内の読み出し方の違いについて説明す
る。まず、カウント値が1の時は、垂直方向に解像度を
増やすため、送信側で図3のように読み出し、受信側で
は、前のデータを消すことなく、送信側と同じアドレス
を生成してそこにデータを埋めて行けば、連続画モード
で2画面受信した段階で、384ドット×480ライン
の解像度の静止画像が得られることになる。更にカウン
ト値が2になると、今度は水平方向に解像度を増やすた
め、送信側から図4のアドレスのデータを順次読み出し
送信する。但し、これで受信側で生成した画像は、偶数
ラインが768ドット、奇数ラインが384ドットとな
り、ディスプレイに表示する場合に不都合が生じるた
め、図の×の位置のデータを、データ補間回路11によ
り補間して表示する。これにより、連続画モードで3画
面受信した段階で、768ドット×240ラインと76
8ドット×480ラインの中間の解像度の静止画像が得
られる。
【0023】次に、カウント値が3になった場合、図5
で問題になった×の位置のデータを送信することによ
り、受信側では、このシステムの最高解像度である76
8ドット×480ラインの静止画像が得られる。ところ
で、カウント値が3を越えた場合は、モードの切り換え
により、無条件に新たな画像データを取り込んで上記手
順を繰り返すか、以後、動きを検出するまで、画像デー
タの送受信を停止するかを選択できるようになってい
る。以上のように、本発明によれば、動きのある画像は
従来の連続画モード通り、1画面ずつ更新されるため、
被写体の動きを優先して伝送でき、動きのない画像は、
連続画モードであっても従来のように1画面ずつ更新さ
れることなく、順次解像度を上げていく静止画面を得る
ことができる。なお、本実施例では説明の簡略化のため
解像度を水平、垂直とも2段階としたが、これは特に限
ったことではなく、システムの構成により何段階に設定
しても、それに応じて動き検出のカウント値の最大値が
変わるだけで、本発明の適用できるところは明らかであ
る。(以下余白)
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。 (1)請求項1に対応する効果:1組のフィールドメモ
リと、被写体の動き検出を行う手段と、それにより送信
バッファメモリのデータ読み出し、アドレス及び受信バ
ッファメモリのデータ書き込みアドレスを可変させる手
段とを備えることにより、連続画モードにおいて、被写
体の動きに応じて、動きのある場合は従来のように、1
画面毎に画面を更新するよう動作し、動きのない場合
は、送信側では1画面送信毎に解像度を上げるようなデ
ータを順次送信するよう、また、受信側では受信した画
像データを順次蓄積するように動作させることで、被写
体による伝送モードや解像度の切り換え操作が不要とな
り、音声の同時通信も行うテレジ会議、書類やビデオ映
像などを資料とする打ち合わせ時に、装置の操作や操作
ミスにより打ち合わせの中断等がなくなり、円滑な打ち
合わせが期待できる、等の効果がある。 (2)請求項2に対応する効果:2組の送信バッファメ
モリと、被写体の動き検出を行う手段と、それにより送
信バッファメモリのデータ読み出し、アドレス及び受信
バッファメモリのデータ書き込みアドレスを可変させる
手段とを備えることにより、請求項1と同様の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による静止画像伝送装置の一実施例を説
明するための構成図である。
【図2】本発明において動き検出があった場合の1マク
ロブロック内のアドレス生成を説明するための図であ
る。
【図3】本発明において動き検出がなかった場合の1マ
クロブロック内のアドレス生成を説明するための図(そ
の1)である。
【図4】本発明において動き検出がなかった場合の1マ
クロブロック内のアドレス生成を説明するための図(そ
の2)である。
【図5】本発明において動き検出がなかった場合の1マ
クロブロック内のアドレス生成を説明するための図(そ
の3)である。
【図6】本発明による静止画像伝送装置の他の実施例を
示す図である。
【図7】従来の静止画像伝送装置の構成図である。
【図8】従来のJPEGにより1マクロブロック内の画
像データの伝送位置とその順番を説明するための図(そ
の1)である。
【図9】従来のJPEGにより1マクロブロック内の画
像データの伝送位置とその順番を説明するための図(そ
の2)である。
【図10】従来のJPEGにより1マクロブロック内の
画像データの伝送位置とその順番を説明するための図
(その3)である。
【図11】従来のJPEGにより1マクロブロック内の
画像データの伝送位置とその順番を説明するための図
(その4)である。
【符号の説明】
1…A/Dコンバータ、2…フィールドメモリ、3…動
き検出部、4…送信メモリコントローラ、5…送信バッ
ファメモリ、6…エンコーダ、7…回線制御部、8…デ
コーダ、9…受信バッファメモリ、10…受信メモリコ
ントローラ、11…画像データ補間回路、12…表示切
換スイッチ、13a…D/Aコンバータ、13b…映像
信号処理回路、14…ディスプレイ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の画像データの伝送フォーマットに
    従い、解像度の切り換えレベルを有する静止画像伝送装
    置において、1組のフィールドメモリと1組の送信用メ
    モリバンクとを備え、該送信用メモリに取り込まれた1
    静止画データの伝送が終了すると、次に送信されるべき
    フィールドメモリの画像データとから動きを検出し、そ
    の動きの最大値を得て、該最大値と基準値を比較し、該
    基準値を越えたか越えないかの判定を行う判定手段と、
    該判定手段により基準値を越えなかった場合、その回数
    をカウントし、該カウント値によってメモリ内の送信す
    る画像データを読み出す位置を可変させる可変手段と、
    前回受信した画像データを残したまま、新たに受信した
    画像データを書き込む位置を可変させて受信用メモリに
    取り込む取込手段と、前記判定手段により基準値を越え
    た場合は、前記フィールドメモリから送信メモリへ画像
    データの転送を行い、その新しい画像データの伝送を行
    う伝送手段とを有し、静止画の連続伝送時に被写体の動
    きに応じて解像度の自動可変を行うことを特徴とする静
    止画像伝送装置。
  2. 【請求項2】 所定の画像データの伝送フォーマットに
    従い、解像度の切り換えレベルを有する静止画像伝送装
    置において、2組の送信用メモリバンクを備え、一方の
    送信用メモリに取り込まれた1静止画データの伝送が終
    了すると、次に送信されるべき画像データをもう一方の
    送信用メモリに取り込み、該2つのメモリのデータから
    画像の動きを検出し、その動きの最大値を得て、該最大
    値と基準値を比較し、該基準値を越えたか越えないかの
    判定を行う判定手段と、該判定手段により基準値を越え
    なかった場合、その回数をカウントし、該カウント値に
    よってメモリ内の送信する画像データを読み出す位置を
    可変させる可変手段と、前回受信した画像データを残し
    たまま、新たに受信した画像データを書き込む位置を可
    変させて受信用メモリに取り込む取込手段と、前記判定
    手段により基準値を越えた場合、2つの送信用メモリバ
    ンクを切り換え、新たに取り込まれた側の画像データを
    伝送する伝送手段とを有し、静止画の連続伝送時に被写
    体の動きに応じて解像度の自動可変を行うことを特徴と
    する静止画像伝送装置。
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