JP2993308B2 - 車体シール構造及びその製造方法 - Google Patents
車体シール構造及びその製造方法Info
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Description
合部分の車体シール構造及びその製造方法に関するもの
である。
4乃至図7に示すようなものがある。
で、このリアホイールハウス1は、車体パネルとしての
ホイールハウスアウタ2、ホイールハウスインナ3、ス
トラットハウジングベース4等が互いに接合されて構成
されている。
略中央部にストラットハウジングベース4が接合される
ストラットハウジング膨出部3aが形成されると共に、
この膨出部3aより前側には前側フランジ部3bが、後
側には後側フランジ部3cが形成されている。この両フ
ランジ部3b,3cが、ホイールハウスアウタ2の図4
中二点鎖線に示す位置にスポット溶接されるようになっ
ている。
は、前記ストラットハウジング膨出部3aに接合される
フランジ部4aが下方に向けて折曲されると共に、ホイ
ールハウスアウタ2に接合されるフランジ部4bが上方
に向けて折曲されている。このストラットハウジングベ
ース4をホイールハウスインナ3に接合した状態では、
このフランジ部4bは、前記ホイールハウスインナ3の
両フランジ部3b,3cと連続するようになっている。
部分には、車室の水密性、気密性を確保するため、シー
ルが以下のように施されている。
図4に示すように、ポジマークA,Bが設けられ、ポジ
マークAより前側範囲およびポジマークBより後側範囲
では、図6に示すように、塗装工程で実施される塗装シ
ール5が施され、又、ポジマークAとBとの間では、車
体組立工程で実施される車体シール6が施され、各ポジ
マークA,Bの部分においては、塗装シール5と車体シ
ール6とがラップしている。
れるが、塗装工程では不可能な部位については車体組立
工程で行うようにしている。この従来例のようなリアホ
イールハウス1の場合、ストラットハウジングベース4
の接合部位が目視できないような袋状部分となっている
ので、この部位を車体シール6するようにしている。
の両者を使用すると、両者5,6を連続させる必要があ
るため、ポジマークA,Bの位置において両シール5,
6をラップさせるようにしている。
ハウス1接合前に、ストラットハウジングベース4やホ
イールハウスインナ3等にシール剤7を塗布した後、ス
ポット溶接するようにしている。これにより、シール剤
7がパネル間に介在することとなる。このシール剤7
は、スポット溶接部位に使用されるため、通電性が良い
こと、溶接時のはみ出しに対してフローバック性に優れ
ていること等が必要である。
ーガンやチューブでホイールハウスアウタ2及びホイー
ルハウスインナ3の合わせ目にシール剤8を盛付け、必
要に応じて刷毛やヘラで平滑に仕上げるようにしてい
る。
堂発行「自動車工学全書 13巻乗用車の車体 3.5
防じん、防水」に記載されたようなものがある。
うな従来のものにあっては、塗装シール5と車体シール
6とを連続させるのに、車体シール6のシール剤7を図
6,図7に示すように塗装シール5側にはみ出させるよ
うにしているため、はみ出しが不十分な場合には、塗装
シール5と車体シール6との連続性が損なわれる虞があ
り、連続性を確実にすべく車体シール6のシール剤7の
はみ出し量を多くしたり、50mm〜100mmとラップ範
囲を長くしたりすると、車体シール6のシール剤7への
塗布量が増大するという問題がある。かかるシール剤7
は、上記のように各種の要件を満足しなければならない
ため、塗装シール5より高価なものであり、これを多量
に必要とすることは経済的でない。
少なくても、塗装シールと車体シールとを確実に連続さ
せることができる車体シール構造及びその製造方法を提
供することを課題としている。
に着目してなされたもので、請求項1記載の発明は、一
対の車体パネルの接合部同士が溶接されて組み付けら
れ、該両接合部の間にシール剤が介在された車体シール
と、前記接合部同士の合わせ目にシール剤が盛付けられ
た塗装シールとが連続して設けられた車体シール構造に
おいて、前記両車体パネルの少なくとも一方の接合部に
は、前記車体シールと塗装シールとが連続する部分に、
一端部側が前記塗装シール側に開口し、他端部側が閉じ
て両接合部間にシール剤を流入させる空間を構成するビ
ードを形成し、該ビードを介して前記車体シールと塗装
シールとを連続させた車体シール構造としたことを特徴
としている。
車体パネルに形成された接合部に、前記車体シール用の
シール剤を一方の側から前記ビードまで塗布する工程
と、前記両車体パネルの両接合部を前記車体シール用の
シール剤を介在させて面接触した状態で接合する工程
と、前記一対の車体パネルの接合部同士の合わせ目に、
他方の側から前記ビードまで前記塗装シール用のシール
剤を盛付ける工程と、該盛付け後、前記塗装シール用の
シール剤を前記ビード内に押し込む工程とを有する車体
シール構造の製造方法としたことを特徴としている。
間を構成するビードを介して車体シールのシール剤と塗
装シールのシール剤とが連続されることとなるため、従
来のように、車体シールのシール剤を多量に塗布して、
はみ出し量を多くしたり、ラップ範囲を長くしたりする
必要なく、ビードに充填できるだけの少ない量のシール
剤で確実に連続させることができる。
シール用のシール剤を前記ビード内に押し込むようにし
ているため、従来のように、高価な車体シール用のシー
ル剤をはみ出させる必要がないことから、廉価なシール
構造を提供できる。
明する。
すものである。
体のリアホイールハウスで、このリアホイールハウス1
1は、車体パネルとしてのホイールハウスアウタ12、
ホイールハウスインナ13、ストラットハウジングベー
ス14等が互いに接合されて構成されている。
は、略中央部にストラットハウジングベース14が接合
されるストラットハウジング膨出部13aが形成される
と共に、この膨出部13aより前方には「接合部」とし
ての前側フランジ部13bが、後方には「接合部」とし
ての後側フランジ部13cが形成されている。この両フ
ランジ部13b,13cが、図3に示すように、ホイー
ルハウスアウタ12の図中二点鎖線に示す位置(接合
部)にスポット溶接されるようになっている。
は、前記ストラットハウジング膨出部13aに接合され
るフランジ部14aが下方に向けて折曲されると共に、
ホイールハウスアウタ12に接合されるフランジ部14
bが上方に向けて折曲されている。このストラットハウ
ジングベース14をホイールハウスインナ13に接合し
た状態では、このフランジ部14bは、前記ホイールハ
ウスインナ13の両フランジ部13b,13cと連続す
るようになっている。
図3に示すように、ホイールハウスインナ13に接合さ
れる接合部に、シール剤が流入される空間を構成するビ
ード12a,12bが形成されている。これらビード1
2a,12bの位置は、従来例のポジマークA,Bの位
置に相当する。ビード12aは、図2に示すように、一
端部側(下端部側)が塗装シール15側に開口12c
し、他端部側(上端部側)が閉じている。また、このビ
ード12aは、接合部以外の部分(水平方向に沿う部
分)にも形成され、全体として大略L字状を呈している
ため、その開口12cが広く形成されている。
ビード12bより後側範囲では、図1に示すように、塗
装工程で実施される塗装シール15が施され、又、ビー
ド12aと12bとの間では、車体組立工程で実施され
る車体シール16が施され、各ビード12a,12bの
部分においては、塗装シール15と車体シール16とが
ラップしている。ビード12a,12bの部分において
は、シール剤17,18が充填されることにより、両者
が連続している。
2bを形成し、このビード12a,12bにかかる様に
車体シール16のシール剤17を塗布することにより、
ホイールハウスアウタ12、ホイールハウスインナ13
の接合時、両パネル12,13間に挟まれたシール剤1
7が広がろうとし、この際、ビード12a,12bの空
間部の抵抗が小さいため、他の部位に比べ、確実にその
後の塗装シール15塗布側へ流出することとなる。従っ
て、このビード12a,12bを介して、車体シール1
6のシール剤17と塗装シール15のシール剤18とが
連続することとなり、従来のように、車体シール16の
シール剤17を多量に塗布して、はみ出し量を多くした
り、ラップ範囲を長くしたりする必要なく、ビード12
a,12bに入り込むだけの少ない量のシール剤17で
確実に連続させることができる。
について説明する。
の両ビード12a,12bの間に、シール剤17を所定
量塗布する。
ランジ部13b,13cを、ホイールハウスインナ13
の接合部にスポット溶接する。このホイールハウスアウ
タ12とホイールハウスインナ13との接合時、両パネ
ル12,13間に挟まれたシール剤17が広がろうと
し、この際、ビード12a,12bの空間部の抵抗が小
さいため、他の部位に比べ、確実に塗装シール15側の
開口12c側へ流出することとなる。
ナ13の接合端の、ビード12aから前側及びビード1
2bから後側に、シール剤18を盛付ける。そして、こ
の盛付け後、このシール剤18をビード12a,12b
内に押し込むことにより、シール剤17と確実に連続さ
せるようにしている。
く形成されているため、目視し易いことから、シール剤
18をビード12a内に押込み易い。
シール15のシール剤18を押し込むようにしているた
め、従来のように、高価な車体シール16用のシール剤
17を確実にはみ出させるため多量のシール剤17を塗
布する必要がないことから、廉価なシール構造を提供で
きる。
ス11の部分にこの発明を適用したが、これに限らず、
車体の他の部分にも適用できることは勿論である。
れば、車体に形成した、シール剤が流入される空間を構
成するビードを介して車体シールのシール剤と塗装シー
ルのシール剤とが連続されることとなるため、従来のよ
うに、車体シールのシール剤を多量に塗布して、はみ出
し量を多くしたり、ラップ範囲を長くしたりする必要な
く、ビードに充填できるだけの少ない量のシール剤で確
実に連続させることができる。
シール用のシール剤を前記ビード内に押し込むようにし
ているため、従来のように、高価な車体シール用のシー
ル剤をはみ出させる必要がないことから、廉価なシール
構造を提供できる、という実用上有益な効果を発揮す
る。
である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 一対の車体パネルの接合部同士が溶接さ
れて組み付けられ、該両接合部の間にシール剤が介在さ
れた車体シールと、前記接合部同士の合わせ目にシール
剤が盛付けられた塗装シールとが連続して設けられた車
体シール構造において、 前記両車体パネルの少なくとも一方の接合部には、前記
車体シールと塗装シールとが連続する部分に、一端部側
が前記塗装シール側に開口し、他端部側が閉じて両接合
部間にシール剤を流入させる空間を構成するビードを形
成し、該ビードを介して前記車体シールと塗装シールと
を連続させたことを特徴とする車体シール構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の車体シール構造を製造す
る方法であって、 前記一対の車体パネルに形成された接合部に、前記車体
シール用のシール剤を一方の側から前記ビードまで塗布
する工程と、 前記両車体パネルの両接合部を前記車体シール用のシー
ル剤を介在させて面接触した状態で接合する工程と、 前記一対の車体パネルの接合部同士の合わせ目に、他方
の側から前記ビードまで前記塗装シール用のシール剤を
盛付ける工程と、 該盛付け後、前記塗装シール用のシール剤を前記ビード
内に押し込む工程とを有することを特徴とする車体シー
ル構造の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5006355A JP2993308B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 車体シール構造及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5006355A JP2993308B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 車体シール構造及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06211159A JPH06211159A (ja) | 1994-08-02 |
JP2993308B2 true JP2993308B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=11636068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5006355A Expired - Fee Related JP2993308B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 車体シール構造及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
1993
- 1993-01-19 JP JP5006355A patent/JP2993308B2/ja not_active Expired - Fee Related
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