JP2992888B2 - シートピァシング方法とその装置 - Google Patents

シートピァシング方法とその装置

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JP2992888B2
JP2992888B2 JP63325541A JP32554188A JP2992888B2 JP 2992888 B2 JP2992888 B2 JP 2992888B2 JP 63325541 A JP63325541 A JP 63325541A JP 32554188 A JP32554188 A JP 32554188A JP 2992888 B2 JP2992888 B2 JP 2992888B2
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sheet
punch
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和夫 小玉
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はセラミックス製のグリーンシート等に穴を選
択的に打ち抜くためのシートピァシング方法とその装置
に関する。
(従来の技術) 従来からセラミックスのグリーンシートに穴明けする
装置や方法は種々工夫がなされているが、既に公開され
ている装置のものは上金型と下金型との両端部をガイド
ポストにより結合して精度を保持するようにしたものが
使用されている。
またこれら装置は穴明け用のパンチが上金型に摺動可
能に保持され、下金型上面に載置されたグリーンシート
に穴を打ち抜くようになっている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながらこのような構造であると、前者の場合、
第6図(a)に示すように上金型31と下金型32との間に
はこれらを支えるガイドポスト33があるために、穴加工
するグリーンシート34の大きさが制限され、より大きい
グリーンシート35に穴加工するには(b)に示すように
上下の金型のスパンLを長くしなければならなかった。
図中、36はクラウン、37はベッドである。
また後者の場合はパンチが摺動可能に上型に保持され
ている関係上、当然のことながら両者の間には隙間があ
り、この隙間によりパンチが傾いたり片寄りするので、
下型に設けられたダイの穴に接触したり、あるいは突き
当たったりしてパンチの折れの原因にもなっていた。さ
らに打ち抜き個所のパンチの選択が行われると、パンチ
は摺動しその結果パンチガイドの摩耗が進行し、金型を
痛める不具合が生ずる等の欠点があった。
本発明はこれに鑑み、請求項1は従来の装置において
設けられていた上金型と下金型間を結合するガイドポス
トを廃止して、これにより適宜サイズのグリーンシート
をサイズに限定されることなく同じ金型を使用して穴加
工が行えるシートピァシング方法を提供することを目的
とし、請求項2および3は従来の装置に用いられていた
ガイドポストに変えて上金型と下金型とを位置決めによ
り精度を出すようにしたシートピァシング装置を提供す
ることを目的とし、請求項4は従来グリーンシートの穴
加工の際に、発生したパンチ折れ等の不具合をなくすよ
うにしたシートピァシング装置を提供することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明の請求項1はセラミ
ックス製のグリーンシートに穴を選択的に打ち抜くシー
トピァシング方法において、上金型と下金型の両金型の
うち、一方の金型に他方の金型を合わせて位置決めした
のち、両金型間の位置決めを除去し、両金型間にグリー
ンシートを挿入し、そのグリーンシートの穴加工を、ま
ず前記両金型の加工範囲で部分的に行い、ついでシート
の順次水平移動により全部に行うようにした方法を特徴
とし、請求項2はセラミックス製のグリーンシートに穴
を選択的に打ち抜くためのシートピァシング装置におい
て、上金型と下金型の対向面のそれぞれに少なくとも2
個の凹部を設け、この対向する凹部間に挿入するように
設けた位置決め部材により、前記上金型と下金型とが位
置決めされることを特徴とし、請求項3は請求項2にお
いて前記位置決め部材は上金型と下金型のうち、何れか
一方の凹部に設けた出没自在なピンで、他方の凹部は該
ピンの昇降時、これを受け入れるピン穴であることを特
徴とし、請求項4はセラミックス製のグリーンシートに
穴を選択的に打ち抜くためのシートピァシング装置にお
いて、上金型に内装され、かつ先端部がテーパー状に形
成されたパンチを、該パンチの先端部と合致するテーパ
ー穴に形成され、かつ上金型の下部に設けたパンチガイ
ドプレートによりガイドして該パンチの芯ずれを防止す
る構成を特徴とする。
(作用) 上記構成により請求項2の上金型と下金型の位置決め
は凹部と位置決め部材により行われるが、具体的には請
求項3のように穴加工前にピンとピン穴とで行われるの
で、加工精度は保持される。
また請求項4でもパンチの先端部とパンチガイドプレ
ートとはテーパにより接触しているから、パンチは高精
度に保たれる。
(実施例) 以下、本発明を第1図および第5図に示す実施例を参
照して説明する。
本発明の請求項1であるシートピァシング方法は、請
求項2,3のシートピァシング装置を用いて行うものであ
るから、まずこの装置について説明する。シートピァシ
ング装置は上金型1と下金型2を備え、上金型1には多
数本のアクチュエータとしてのエアシリンダ3がパンチ
4の真上に位置させて配列してある。そしてこれらエア
シリンダ3のロッド5にはヘッド6が取り付けてある。
また上金型1の下部にはストリッパ7が取り付けられ
ている。
下金型2はダイ8とベッド9とよりなり、ダイ8はベ
ッド9上に載置されている。
前記ダイ8には適宜間隔に少なくとも2個のピン10が
上面から出没可能に設けられ、該ピン10には直角方向に
取っ手11が取り付けられている。この取つ手11は作業者
がピン10を出没させる場合に使用するものである。
前記上金型1には下金型2のピン10位置に対向してピ
ン穴12が設けられ、取つ手11によりピン10を上昇させる
と、平行に設けられたピン10はピン穴12に嵌合して上金
型1と下金型2とはその位置に固定され、位置決めされ
る。この場合のピン10とピン穴12とは同心度を保つ必要
がある。両金型の同心度が保持されている状態で、下金
型2のダイ8をベッド9にクランプし、つぎに上金型1
を図示しないプレスの下面にクランプする。その上でピ
ン10をダイ8内に収納するなど除去する。これにより両
金型はプレスの剛性により同心が維持される。したがっ
て上金型1と下金型2との間の水平方向には何等遮るも
ののない状態となり、従来のように上金型と下金型はガ
イドポストに内蔵されたばねにより付勢された状態では
なくなって、この間に適宜サイズのグリーンシート13が
挿入される。
請求項1はこのようにした装置を使用した場合におい
て適用する方法であって、従来のように上金型と下金型
を結合しているガイドポストを設けてないため、第3図
(a)に示す上下の金型1,2に適するグリーンシート13
が(b)のように両金型1,2より大きな場合、まず金型
の大きさの範囲内でXY方向の穴加工を行い、つぎに未だ
加工されていない金型から外れた部分を両金型1,2の聞
でシート13を大きく移動させて加工し、この動作を繰り
返すことにより必要は個所全部に穴加工する方法であ
る。図中、13AはXYテーブルである。
したがってこの方法の利点としてグリーンシートのサ
イズに拘らず一種類の金型での打ち抜き加工ができるも
のである。
請求項3は、請求項2の具体例を示し、位置決め部材
として本実施例の場合、第1図および第2図のように2
本のピン10を下金型2に出没自在に立設して、これを上
昇させて上金型1を位置決めするようにしたが、ピンを
上金型に設け、下金型にピン穴を設けてピンを下降させ
て両金型の位置決めするようにしても良い。
また第4図に示すように上金型1と下金型2との合わ
せ面に相対する複数の平行な凹部14を設け、この凹部1
4,14聞に平行ピン15あるいはボール16を挿入して両金型
1,2の上下の位置決めし、シート穴の加工時にこれら平
行ピン15あるいはボール16を除去し、両金型1,2間に隙
間を形成するようにすることもできる。
請求項4は第1図におけるパンチ部分を示すもので、
第1図と共通する部品には同一の符号を付して第5図に
その詳細を示す。上金型1は上から順に上型プレート1
7、ラフガイド18、パンチガイドプレート19とよりな
り、下端にはストリッパ7が設けられている。下金型2
はダイ8とベッド9とよりなっており、下金型2とスト
リッパ7との聞にはグリーンシートAが挟着されてい
る。
前記パンチ4は上金型1を貫通して先端部20がストリ
ッパ7のほぼ下面近くまで達するように取り付けられ、
この状態の保持はパンチ4を上向きに付勢するように設
けたばね21をパンチホルダ22を介して行われている。前
記ラフガイド18はパンチ4が上昇した時のガイドであ
り、パンチ4との間には十分な隙間を有している。
またパンチ4の頭部Qはロッド5のヘッド6にシート
打抜き時には当接している。
さらにパンチ4の先端部20は最先端部20aを除いてテ
ーパ状に形成され、この先端部20のテーパ角度は前記パ
ンチガイドプレート19に設けられたテーパ穴の角度と合
致するようになっている。したがってグリーンシートA
を打抜くときには、ヘッド6にてパンチ4の頭部Qを押
圧しパンチ4の先端部20を合致させパンチ4を固定す
る。その後にストリッパ7にて挟持されたグリーンシー
トAを上金型1を下降(第5図のスキマPをほぼ零にす
る)することにより打抜く。
このため、パンチ4はパンチガイドプレート19に対し
て傾斜することなく、常時垂直状態に保ち、かつ位置決
めができる。
(発明の効果) 本発明は以上説明したように構成したから、請求項1
〜3によりグリーンシートの大きさに限定されることな
く共通の金型により穴の打ち抜き加工が行えるので、型
代が節約でき、したがって加工費が安価になる。また上
金型と下金型との間が従来のようにばねで付勢されてい
ないため、両金型の分離が容易に行え、これにより型の
掃除も容易となる。
さらに請求項4によりパンチとダイの同心度は高精度
に保つことができ、従来生じた芯ずれやパンチ折れ等の
不具合も解消される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるシートピァシング装置の金型の
位置決めを示す実施例の側面図、第2図は第1図の下金
型の平面図、第3図は本発明のシートピァシング方法の
作動を説明する図、第4図は他の位置決めを示す実施例
の側面図、第5図は本発明のシートピァシング装置の請
求項4にかかるパンチの保持部を示す断面図、第6図は
従来のシートピァシング方法の作動を説明する図。 1……上き型、2……下金型、4……パンチ、8……ダ
イ、9……ヘッド、10……ピン、11……取つ手、12……
ピン穴、13……グリーンシート、14……凹部、15……平
行ピン、16……ボール、19……パンチガイドプレート、
20……先端部。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックス製のグリーンシートに穴を選
    択的に打ち抜くシートピァシング方法において、上金型
    と下金型の両金型のうち、一方の金型に他方の金型を合
    わせて位置決めしたのち、両金型間の位置決めを除去
    し、両金型間にグリーンシートを挿入し、そのグリーン
    シートの穴加工を、まず前記両金型の加工範囲で部分的
    に行い、ついでシートの順次水平移動により全部に行う
    ようにしたことを特徴とするシートピァシング方法。
  2. 【請求項2】セラミックス製のグリーンシートに穴を選
    択的に打ち抜くためのシートピァシング装置において、
    上金型と下金型の対向面のそれぞれに少なくとも2個の
    凹部を設け、この対向する凹部間に挿入するように設け
    た位置決め部材により、前記上金型と下金型とが位置決
    めされることを特徴とするシートピァシング装置。
  3. 【請求項3】前記位置決め部材は上金型と下金型のう
    ち、何れか一方の凹部に設けた出没自在なピンで、他方
    の凹部は該ピンの昇降時、これを受け入れるピン穴であ
    ることを特徴とする請求項2記載のシートピァシング装
    置。
  4. 【請求項4】セラミックス製のグリーンシートに穴を選
    択的に打ち抜くためのシートピァシング装置において、
    上金型に内装され、かつ先端部がテーパー状に形成され
    たパンチを、該パンチの先端部と合致するテーパー穴に
    形成され、かつ上金型の下部に設けたパンチガイドプレ
    ートによりガイドして該パンチの芯ずれを防止すること
    を特徴とするシートピァシング装置。
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