JP2989045B2 - 同期補償回路 - Google Patents

同期補償回路

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JP2989045B2
JP2989045B2 JP3221723A JP22172391A JP2989045B2 JP 2989045 B2 JP2989045 B2 JP 2989045B2 JP 3221723 A JP3221723 A JP 3221723A JP 22172391 A JP22172391 A JP 22172391A JP 2989045 B2 JP2989045 B2 JP 2989045B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、PCM音声記録再生
装置の同期補償回路に関し、例えばS−VHS方式ビデ
オテープレコーダ(VTR)において、PCM音声記録
を再生する際の同期補償に適用される。
【0002】
【従来の技術】従来のVTRにおいて、当初、固定ヘッ
ド方式で始まった音声信号の記録再生は、長時間録画モ
ードによるテープ速度の低速化とテレビ放送の音声多重
化に対応するため、ヘリカルスキャンによるFM方式の
録音再生、いわゆるハイファイ(HiFi)音声方式へ
と移行してきた。例えば、VHS−HiFi方式におい
ては、1.3MHzと1.7MHzの各キャリアをステ
レオ音声信号によってFM変調し、この音声FM信号を
±30度アジマスの回転ヘッドにより深層記録する方法
が採用された。
【0003】更に、Bモード(PCM)衛星放送等のデ
ィジタル音声ソースの充実に伴い、コンパクトディスク
(CD)およびディジタルオーディオテープレコーダ
(DAT)方式と同等の音質が得られるVTRの音声信
号記録再生装置が切望されていた。
【0004】この要望に応えるため、S−VHS VT
R用PCM音声記録に関するフォーマット(以下、「記
録フォーマット」という)が公表されている(「日本ビ
クター、ディジタル・オーディオ信号も記録できるVT
Rを試作」、日経エレクトロニクス、1990年1月2
2日号、No.491、P.93)。
【0005】記録フォーマットとは、音声信号再生時に
おける互換性を確保するための規格であり、図4にNT
SC方式における仕様を示す。図中、48kHz−2チ
ャネル−モード(以下、「48k−モード」という)は
Bモードの衛星放送(以下、「BS」という)やDAT
の標準モードに対応するものであり、32kHz−4チ
ャネル−モードは欧州のMAC方式衛星放送や日本の衛
星放送Aモード、DATのオプション3モードに対応す
るものである。また、各モードについて、NTSC方式
以外の方式に対する仕様も示されているが省略する。
【0006】図5は、図4におけるトラックパターンを
NTSC方式の場合について示す図である。図5(A)
にはアナログ音声信号とサンプリングによって得られる
ディジタル音声信号との関係が1TVフレームについて
示されている。また、図5(B)には、ビデオトラック
に深層記録されるディジタル音声信号のトラックパター
ンが示されている。
【0007】図6は、同じくNTSC方式の各ビデオト
ラックにおけるブロックフォーマットを示す図である。
1トラックはプリアンブル(4ブロック)、データブロ
ック(150ブロック=5サブフレーム)およびポスト
アンブル(2ブロック)の合計156ブロックで構成さ
れる。更に、各データブロックは、データ(31シンボ
ル、但し1シンボルは8ビット)、同期コードSYNC
(4EH)、サブコードW1(8ビット)、W2(8ビ
ット)およびパリティコードP(8ビット)の計35シ
ンボル(280ビット)で構成されることが示されてい
る。
【0008】このようなフォーマットに準拠して磁気テ
ープ上に記録されたPCM音声信号は再生系において再
生・復号される。復号を行うには、まず再生信号からP
LL(フェーズロックループ)回路等によってビットク
ロックBCK(上述フォーマットの例では2.62MH
z)の生成を行い、次にこのビットクロック等に基づい
て各データブロックの頭に置かれた同期信号パターンS
YNCを同期検出回路によって検出して同期パルスを生
成する。従って、上述フォーマットの場合、データブロ
ック数に対応して1トラック当たり150個の同期パル
ス列が生成される筈である。
【0009】何らかの原因、例えば、ドロップアウト等
(DO)等により同期パルスの一部が欠落した場合に備
え、欠落した同期パルスを補償するものに同期補償回路
がある。
【0010】図7は、従来の同期補償回路の一例を示す
ブロック図、図8は同回路のタイミング図であり、図8
に斜線で示すように、第3番目の同期パルスが欠落した
場合について説明する。
【0011】図7において、241,246,247は
入力する信号を1データブロック期間だけ遅延して出力
する遅延回路である。242は入力する信号をデータブ
ロック期間の2倍だけ遅延して出力する2遅延回路であ
る。243は入力する信号をデータブロック期間の3倍
だけ遅延して出力する3遅延回路である。
【0012】入力する再生同期パルス列は直接、および
遅延回路241〜243を介してデータセット回路24
4に入力し、データセットパルスによりラッチされる。
データセットパルスは図8に示すように、4同期パルス
期間毎に1パルスのラッチ信号であるので、欠落した第
3番目の再生同期パルスに対応して、データセット回路
244のQ3はローレベル、他(Q1,Q2,Q4)はそれ
ぞれハイレベルとなる(図8参照)。
【0013】多数決判断回路245は、4入力Q1〜Q4
のうち3つがハイレベルなので、3番目の同期パルスが
欠落したものと判断し、ゲートパルスG(図8参照)を
ANDゲート249に出力すると共に、インバータ25
0を介してゲートパルスGの反転信号をANDゲート2
51に出力する。
【0014】入力信号は、3遅延回路243と遅延回路
246を介して、遅延回路247とORゲート248と
ANDゲート251とに入力する。従って、ANDゲー
ト251からは図8に示すように、3番目の同期パルス
が欠落したままの同期パルスGBが出力される。一方、
遅延回路247の出力はORゲート248に入力し、O
Rゲートの出力はANDゲート249に入力するので、
図8に示すように3番目の同期パルスのみが2番目の同
期パルスを用いて生成されて、ANDゲート249から
出力される。ANDゲート249,251の出力GA,
GBはORゲート252に入力し、ORゲート252の
出力は欠落した同期パルス(この例では3番目の同期パ
ルス)の補償された同期信号となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来回路にお
いて、補償の信頼性を高めるためには多数決判断回路へ
パラレルに入力するデータの数を増加しなければならな
い。これに伴って入出力信号間の時間差が増大し、ま
た、回路規模も大きくなってしまうという課題があっ
た。
【0016】更に、多数決判断回路における判断基準、
例えば上例において2番目と3番目の同期パルスが連続
して欠落している場合に欠落と見なすか否かの判断基準
によっては誤った補償をしてしまうという課題があっ
た。
【0017】そこで、この発明は、再生同期信号におい
て各トラックの先頭同期パルスを検出すると共に、再生
同期信号とこの再生同期信号をn同期パルス期間だけ遅
延させた同期信号との論理和をとることにより、最大n
個連続した同期パルスの欠落を補償する同期補償回路を
提案するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、トラック単位で順次入力する
再生同期パルス列を、少なくとも1ブロック期間遅延さ
せ、遅延同期パルス列として出力する遅延回路と、再生
同期パルス列と遅延同期パルス列の論理和パルス列を出
力するゲート回路と、遅延回路の遅延により論理和パル
ス列の終端に余剰な同期パルスが発生した場合、これを
除去する余剰パルス除去回路とを有するものである。
【0019】
【作用】この発明に係る同期補償回路28Aの一実施例
を示す図1において、遅延回路211は、アンブルエリ
ア信号AAの反転信号をリセット信号とし、ビットクロ
ックBCKをクロック信号として、同期検出回路で再生
された同期信号SSを(n×280)ビットクロック期
間遅延し、ORゲート212に出力する。ここで、(n
×280)ビットクロック期間とは280チャネルビッ
トで構成されるデータブロックの整数倍(n)に相当
し、同期パルス周期のn倍に相当する。
【0020】ORゲート212は、入力する同期信号S
Sとこれに対してn同期パルスだけ遅れて同期する遅延
同期信号(遅延回路211の出力)との論理和を余剰パ
ルス除去回路213に出力する。両同期信号の論理和を
とることにより、入力する同期信号中の連続n個の同期
パルスの欠落が補償される。
【0021】余剰パルス除去回路213において、アン
ブルエリア信号AAの反転信号でリセットさせるD−F
F215は、同期信号SS中の各トラックにおける先頭
の同期パルスによってセットされ、論理“1”をXOR
ゲート218に出力する。
【0022】計数回路216は、アンブルエリア信号A
Aの反転信号をリセット信号とし、ORゲート212か
ら入力する同期信号中の同期パルスを計数する150進
カウンタである。ここで、150進は各トラックが15
0データブロックで構成されることによる。即ち、欠落
が補償された同期信号中の同期パルスをトラック単位で
計数し、遅延によって生じる最初の余分な同期パルス
(151番目の同期パルス)に同期してキャリィ信号を
D−FF217に出力する。
【0023】D−FF217はアンブルエリア信号AA
の反転信号をリセット信号とし、最初の余分な同期パル
スでセットされ、論理“1”をXORゲート218に出
力する。
【0024】D−FF215,217の出力は、XOR
ゲート218を介してANDゲート219にゲート信号
として入力するので、ANDゲート219は、ORゲー
ト212から入力する欠落の補償された同期信号のうち
余分な同期パルスを除去し、トラック当たり150同期
パルスからなる補償後の同期信号SSを出力する。
【0025】
【実施例】続いて、この発明の実施例について、図面を
参照して詳細に説明する。
【0026】図1は、この発明に係る同期補償回路28
Aの実施例を示すブロック図、図2は同実施例各部の波
形図、また図3は同実施例が適用されるS−VHS V
TR用PCM音声記録再生装置のブロック図である。
【0027】まず、図3に示すPCM音声記録再生装置
の動作を[1]記録系と[2]再生系に分けて簡単に説
明する。
【0028】[1]記録系 図3において、1はLおよびRディジタル音声信号の入
力端であり、例えばBSチューナーのディジタル出力端
に接続される。入力したディジタル音声信号は入力セレ
クタ6を介して誤り訂正符号(ECC)付加回路7に供
給される。
【0029】2はLおよびRアナログ音声信号の入力端
である。入力したアナログ音声信号は再生時のエリアシ
ングを防止するため、ローパスフィルタ(LPF)3を
介してアナログ−ディジタル(A/D)コンバータ5に
供給される。なお、LPF3は例えば3次のLCフィル
タとディジタルフィルタとを組み合わせたもの、もしく
は9次のアクティブフィルタ等で構成される。
【0030】4はタイミング発生回路である。タイミン
グ発生回路4は、52.416MHz(または26.2
08MHz)のクロック信号からサンプリングクロッ
ク、ビットクロックBCK等を生成して、これらをA/
Dコンバータ5および図示はしないが各回路ブロックに
供給する。
【0031】5はA/Dコンバータである。A/Dコン
バータは、タイミング発生回路4から供給されるサンプ
リング周波数fs、チャネルクロックおよびビットクロ
ックBCK等に基づいて、入力するアナログ音声信号を
16ビットの直線量子化によりディジタル音声信号に変
換する。なお、A/Dコンバータ5として1ビット型A
/Dコンバータあるいは16ビット積分型A/Dコンバ
ータ等が採用される。
【0032】6は入力セレクタである。入力セレクタ6
は、入力端1を介して入力するディジタル信号と、入力
端2を介して入力したアナログ信号をA/D変換するA
/Dコンバータ4の出力するディジタル信号とのいずれ
か一方を選択して、誤り訂正符号(ECC)付加回路7
に供給する。
【0033】ECC付加回路7に入力したディジタル信
号は、図6に示したように648シンボル(=27シン
ボル×24データブロック)を1ブロックとして各チャ
ネル当り5ブロック(=3240シンボル)、即ち1T
Vフレームずつランダムアクセスメモリ(RAM)に格
納される。格納されたデータに対してECC付加回路7
は各ブロック当り282シンボルのパリティ符号、即ち
誤り訂正・検出のための2重化リード・ソロモン符号C
1(31,27,5)、C2(30,24,7)を生成
し、付加する。従って、1ブロックは930シンボル
(=648+282シンボル)となる。
【0034】8はインターリーブ回路である。インター
リーブ回路8は、ECC付加回路7によりパリティ符号
を付加された1TVフレーム分、9300シンボル(=
930シンボル×5ブロック×2チャネル)に対してイ
ンターリーブを施す。インターリーブとは、テープの欠
陥部分等におけるデータの集中的な消失、即ちバースト
エラーに対処するための周知の手法である。即ち、シン
ボルおよびブロックの順序を入れ替えてテープに記録
し、再生時インターリーブを戻す(デ・インターリーブ
を施す)ことにより、バーストエラーを実質的にランダ
ムエラーに変換して、データの訂正や補正を容易にしよ
うとするものである。
【0035】図3においては、パリティ符号C1,C2
の計算と同時に、ブロック内インターリーブにより両チ
ャネルのブロックから図5(A)に示されるフレームO
00とE00、O01とE01、・・・、O04とE04がRAM上
に形成され、1TVフレームに対応する5つのフレーム
が形成される。また、各サブフレームE00〜E04、O00
〜O04等はブロック間インターリーブにより図5(B)
に示したトラックパターンのように並べ換えられる。更
に、図6に示されるように、ブロックにはブロックの開
始を示す同期コードSync、サブフレームおよびブロ
ックアドレスを示すアドレスサブコードW1、モード等
を示すIDサブコードW2、並びにサブコードW1,W
2のパリティコードParityの4つのシンボルが付
加される。
【0036】9はミラースケアド(M2)変換回路であ
る。M2変換回路9は、インターリーブ回路8から入力
するデータ、C1パリティ、C2パリティをサブコード
W1を初期値としてM2変換して、M2符号に変換する。
2変換は磁気記録系の微分型伝達特性との整合のため
に、記録符号におけるランレングスを制限し、直流平衡
のとれた記録符号に変換し、シリアルデータとして出力
するものである。
【0037】10はプリおよびポストアンブル付加回路
である。プリおよびポストアンブル付加回路は、M2
換回路9から出力される各トラックデータ(図6参照)
の前後にプリアンブルパターン(90H)を4ブロッ
ク、並びにポストアンブルパターン(90H)を2ブロ
ック付加したシリアルデータを次のQDPSK回路11
に出力する。
【0038】QDPSK(4相差分位相変調)回路11
は変調単点前を基準位相として4相位相変調を行なう。
【0039】12はバンドパスフィルタ(BPF)であ
る。QDPSK変調回路11でディジタル信号をアナロ
グ位相変調し、出力されるPCM音声信号は、このBP
F12により3MHz±665KHzとされ、他の信号
帯域、特に次段において多重化が行なわれるVHS−H
iFiのFM音声信号帯域に影響を与えないようにされ
る。
【0040】13はFM音声回路であり、従来のVHS
−HiFi方式との互換性のために設けられるものであ
る。入力端2に入力したアナログ音声信号はLPF3を
介してA/Dコンバータ5に供給されると共に、このF
M音声回路13に供給される。FM音声回路13におい
て、入力音声信号は所定の増幅を施された後、1.3M
Hz(Lチャネル)および1.7MHz(Rチャネル)
のキャリアをそれぞれ±150KHzの帯域幅でFM変
調し、FM変調信号として出力される。
【0041】14は音声信号の多重化回路である。多重
化回路14は、交流バイアス発振器(図示しない)の出
力する11MHz交流バイアス信号に、QDPSK回路
11からBPF12を介して入力するS−VHS方式P
CM音声信号とFM音声回路13から入力するVHS
HiFi方式FM音声信号を多重化して、多重化音声信
号として出力する。交流バイアス信号は、周知のように
磁気記録における電磁変換系の非直線特性に対応して加
えられるものである。また、交流バイアス信号は記録周
波数の3倍以上の周波数、即ち9MHz(=3MHz×
3)より高い11MHzの周波数とされる。
【0042】15は記録増幅回路、16は2ヘッドの音
声記録用回転ヘッド、17は磁気テープである。多重化
回路14から出力される多重化音声信号は、記録増幅回
路15による高域成分に対するプリエンファシスの後、
電流信号として音声用回転ヘッド16に供給され、磁気
テープ17に深層記録される。次に、映像信号が映像用
回転ヘッド(図示しない)によって磁気テープ17に表
層記録される。
【0043】以上、図3に示すPCM音声記録再生装置
の記録系について説明した。次に、同装置の再生系につ
いて説明する。
【0044】[2]再生系 図3において、21はPCMおよびFM音声信号が多重
化記録されたビデオテープ、あるいはFM音声信号が記
録されたビデオテープである。22は±30度アジマス
の音声用再生回転ヘッドであり、音声用記録ヘッド16
と兼用してもよい。再生ヘッド22は、ビデオテープ2
1に深層記録された音声磁気記録を電磁変換し、再生信
号として出力する。
【0045】23はヘッドアンプであり、再生信号の帯
域に対応した周波数特性とされる。
【0046】24はイコライザ(等化器)である。イコ
ライザ24はヘッドアンプ23から入力する再生信号の
符号間干渉を抑圧するために設けられる。ヘッドアンプ
23から入力する再生信号を、バッファアンプ(図示せ
ず)を介して、並列に接続されたPCM用イコライザと
FMHiFi用イコライザにそれぞれ供給し、PCM用
イコライザはPCM再生信号を、FM用イコライザはF
M再生信号を出力するようにイコライザ24を構成す
る。また、1.3MHzと1.7MHzのピーキング定
数を有するFM用イコライザと、3MHzのピーキング
定数を有するPCM用イコライザを直列に接続してもよ
い。
【0047】25はバンドパスフィルタ(BPF)であ
る。BPF25は、交流バイアス信号(11MHz)、
FMHiFiキャリヤ(1.3MHzと1.7MHz)
等の影響を除去するために設けられ、イコライザ24よ
り入力する再生信号のうちPCM再生信号のみを出力す
る。また、BPF25は帯域3MHz±665kHzの
チェビシェフ・フィルタ、パッシブ・フィルタまたはバ
ターワース・フィルタ等で構成される。
【0048】26はQDPSK(4相差分位相キーイン
グ)復調回路であり、前述の記録系におけるQDPSK
回路11とは反対に、BPF25から入力するPCM再
生信号(アナログ信号)の位相復調を行い、シリアル2
値信号(ディジタル信号)として出力する。
【0049】即ち、QDPSK復調回路26は、3MH
zのPCMアナログ再生信号を平衡回路(図示せず)に
より順次2ビット(ダイビット)のディジタルデータに
復調し、伝送レート2.62Mbpsのシリアル2値系
列(以下、シリアルデータという)として出力する。
【0050】27はPLL(位相同期ループ)回路であ
る。PLL回路27は、QDPSK復調回路26からの
シリアルデータを入力とし、これと位相同期したビット
クロックBCK(2.62MHz)を出力する回路であ
る。なお、PLL回路27は位相比較器と電圧制御発振
器とを組み合せ、周波数に関する積分制御形の負帰還ル
ープを用いて、入力と位相同期した出力を得るように構
成される周知の回路である。
【0051】28は同期検出回路である。前述の説明か
ら明らかなように、この装置の記録系において、音声信
号の16ビット標本は2つのデータシンボル(各8ビッ
ト)とされ、これらデータシンボルとパリティシンボル
は、ミラースケアド(M2)変換回路によってM2変換さ
れ、各々8ビットのシリアルビットデータとして出力さ
れる。つまり、いわゆる8−8変調方式で出力される。
【0052】一方、M2変換されずに、M2変換回路9か
ら出力されるシンクコード(4EH)Sync(以下、
「S」と略記する)、サブコードW1,W2、パリティ
コードParity(以下、「P」と略記する)も同様
に各8ビットのシリアルビットデータである。
【0053】更に、プリ/ポストアンブル付加回路10
において付加されるプリアンブル(4ブロック)とポス
トアンブル(2ブロック)も同様に8ビット(90H)
のシリアルビットパターンである。
【0054】従って、再生系における同期再生のため
に、PCM再生信号の中から、ビットパターン(4E
H)を検出したとしても、必ずしもシンクコードSを検
出したことにはならない。
【0055】つまり、ビットパターン(4EH)のう
ち、M2変換されたデータシンボルおよびパリティシン
ボルに対応するもの(以下、疑似シンクパターンとい
う)を排除し、シンクコードSに正しく対応したビット
パターン(4EH)のみを検出しなければならない。
【0056】そこで、同期検出回路28は次のように2
段階で同期検出を行なう。第1にQDPSK復調回路2
6から2.62Mbpsで入力するシリアル2値信号の
うち、トラック間境界の前後6ブロックに亘って付加さ
れたポストアンブルパターンおよびプリアンブルパター
ン(以下、アンブルパターンという)を、ヘッド切換パ
ルスSWPとビットクロックBCKに基づいて検出し
て、アンブル同期信号を生成する。
【0057】第2に、このようにして検出されたアンブ
ル同期信号とビットクロックBCKに基づいて、シリア
ル2値信号のうちシンクパターン(4EH)を検出し、
同期信号を生成する。
【0058】これで、上述のような条件下においても、
同一のビットパターン(4EH)を示す疑似シンクパタ
ーンをシンクコードSと誤認することなく、図6に示さ
れた各ブロックの開始点、つまりシンクコードSを安定
かつ確実に検出することが可能となる。
【0059】同期検出回路28から出力される同期信号
SSとアンブルエリア信号AAの反転信号(バーAA)
は、図3に示さないが、この発明に係る同期補償回路2
8A(図1)を介して出力される。
【0060】29はサブコード(W1)復号回路であ
る。図6の「記録フォーマット」に示されるように、1
ブロックは、シンクコードS、アドレスサブコード(A
DR)W1、IDサブコード(ID)W2およびサブコ
ードのパリティP(以上、4シンボル)と、31シンボ
ルのデータシンボルおよびパリティシンボルD0〜D30
から構成される。
【0061】サブコード(W1)復号回路29は、ビッ
トクロックBCKと同期検出回路28から同期補償回路
28Aを介して供給される同期信号に基づいて、QDP
SK復調回路26から入力するシリアル2値信号を8ビ
ットずつシリアル/パラレル変換を行なって、アドレス
サブコードW1、IDサブコードW2、サブコードパリ
ティPとする。
【0062】次に、アドレスサブコードW1の誤りの有
無をIDサブコードW2とサブコードパリティPを用い
てチェックを行なう。アドレスサブコードW1は誤りが
検出されなかった場合は、そのまま、また誤りが検出さ
れた場合には適当な判断基準に基づいて訂正した後、逆
ミラースケアド(M2)変換のための初期値として出力
される。
【0063】30は逆ミラースケアド(逆M2)変換回
路である。QDPSK復調回路26から入力するシリア
ル2値信号SBDは、逆M2変換回路30によってブロ
ック当り31個のデータシンボルD0〜D30領域(24
8ビット)に対して逆M2変換されて出力される。ここ
で、サブコード復号回路29から供給されるサブコード
W1は、この逆変換の初期値として用いられ、データエ
リア信号は逆M2変換されるデータ領域(248ビッ
ト)を示すのに用いられる。この逆変換は、記録系にお
いて既述のM2変換回路9の説明と実質的に同一であ
る。
【0064】31はデ・インターリーブ回路である。デ
・インターリーブ回路31において、逆M2変換回路3
0から入力するシリアル2値信号SBDは、順次8ビッ
トシンボルに復号され、1TVフレーム分9300シン
ボル(=10サブフレーム×30ブロック×31シンボ
ル)を単位としてRAMに格納されると同時に、サブフ
レーム単位でのブロック間デ・インターリーブが施さ
れ、次に、ブロック内デ・インターリーブが実行され
る。上述のブロック間およびブロック内デ・インターリ
ーブは、記録系において既述のインターリーブ回路8に
おけるブロック間およびブロック内インターリーブを元
に戻すために行なう逆処理である。デ・インターリーブ
の施されたシンボルは、各サブフレーム(930シンボ
ル)E00,O00,E01,・・・を単位として出力され、
次段におけるエラー訂正・補正処理が施される。
【0065】32はエラー訂正・補正(ECC)回路で
ある。デ・インターリーブ回路31から順次入力する各
サブフレームE00,O00,E01,O01,・・・は、それ
ぞれ648データシンボルと282パリティシンボルの
合計930シンボルで構成されている(図7参照)。E
CC回路32は、このサブフレームを1ブロックとして
RAM(図示せず)に格納し、648データシンボルに
対してαn係数ROM、誤り位置用ROM(共に図示せ
ず)を用いて誤りの検出を行なう。
【0066】誤りの検出されたデータシンボルに対し
て、訂正可能な場合には訂正を施し、訂正不可能な場合
には、例えばそのシンボルにフラグを立てて誤りを示
す、いわゆるイレージャ訂正を施す。即ち、C1系列の
シンドロームを計算し、誤りの有無を判断して、誤り
「有り」の場合、誤り訂正能力の範囲内なら訂正し、誤
り訂正能力の範囲外ならイレージャフラグを立てる。
【0067】次に、C2系列のシンドロームを計算し、
イレージャフラグの立てられたデータシンボルを訂正す
る。ここでC2の誤り訂正能力を超えた場合には、再生
音声における異音の発生を抑圧するため、例えば平均値
補間、または前値補間による補正処理が行なわれる。
【0068】このように誤り訂正・補正の施された各デ
ータシンボルは、ディジタル出力端子39を介して、例
えばディジタルオーディオテープレコーダ(DAT)の
ディジタル入力端子にディジタル音声信号として供給さ
れる。
【0069】33はディジタル/アナログ(D/A)コ
ンバータ、34はローパスフィルタ(LPF)、38は
出力セレクタである。ECC回路32から順次入力する
データシンボルは、アッパー(u)とロワー(l)の2
つのシンボルを1組として16ビットのディジタルデー
タとされ、タイミング発生回路4からのビットクロック
BCK等を用いてD/Aコンバータ33によりS−VH
S PCM方式のアナログ音声信号に変換される。この
PCMアナログ音声信号は、サンブリング周波数fs等
の不要成分を抑圧するLPF34を介して出力セレクタ
38に供給される。
【0070】35は、イコライザ24の出力する多重化
再生信号から、従来のS−VHSFMHiFi方式にお
けるFMキャリヤ(1.3および1.7MHz)を抽出
するためのローパスフィルタ(LPF)であり、例えば
9次のバターワースフィルタ等が用いられる。また、3
6は、LPF35を介して入力するFM信号を復調して
S−VHS FM方式のアナログ音声信号を出力セレク
タ38に出力するFM音声復調回路である。
【0071】37はビデオテープ21における音声信号
の深層記録がPCMおよびFMの多重化方式か、あるい
は従来のFM方式かに対応して、出力セレクタ38を制
御するFM/PCM検出回路である。
【0072】出力セレクタ38には、PCMおよびFM
の両アナログ音声信号が入力し、いずれか一方が選択さ
れて、アナログ出力端子40に出力される。この選択
は、手動モードの場合には任意に、また自動モードの場
合にはFM/PCM検出回路37からのセレクタ制御信
号によって行なわれるように構成される。
【0073】次に、この発明に係る同期補償回路28A
の動作を図1のブロック図と図2の波形図とを参照して
説明する。
【0074】同期補償回路28Aは、前述のように同期
検出回路28とサブコード復号回路29との間に設けら
れ、ドロップアウト等により同期信号SS中の同期パル
スが欠落した場合にその補償を行う回路である。
【0075】図1において、同期検出回路28で再生さ
れた同期信号SS(図2(b)参照)は、遅延回路21
1の入力端Dに供給される。同期検出回路28からのア
ンブルエリア信号AAの反転信号(図2(a)参照)に
よってリセットされる遅延回路211は、PLL回路2
7から入力するビットクロックBCKをクロック信号と
して、同期信号SSを(n×280)ビットクロック期
間遅延し、出力端Qからオア(OR)ゲート212へ出
力する(図2(c)参照)。ここで、nは自然数であ
る。遅延回路211の遅延時間(n×280BCK)は
想定した同期信号補償可能な最大期間に対応して設定さ
れる。例えば、ドロップアウトDO等による同期信号S
Sの欠落を最大で連続2同期パルス(n=2)までと想
定した場合、遅延回路211の遅延時間は560(=2
×280)BCKとなる(図2(b)、(c)参照)。
ここで、280BCKは各ブロックのチャネルビット数
(=35シンボル×8チャネルビット)に相当する。
【0076】オア(OR)ゲート212は、同期検出回
路28からの同期信号SSと遅延回路211からのnブ
ロック期間遅れの同期信号とを入力とし、図2(d)に
示すように、最大連続n個のドロップアウトDOを補償
し、1トラック当たり(150+n)個の同期パルスを
余剰パルス除去回路213に出力する。
【0077】余剰パルス除去回路213は、ディレイフ
リップフロップ(D−FF)215,217、計数回路
216、排他的論理和(XOR)ゲート218およびア
ンド(AND)ゲート219とからなり、ORゲート2
12から出力される1トラック当たり(150+n)個
の同期パルスのうち遅延によって生じた余分なn個の除
去を行う。
【0078】同期検出回路28からのアンブルエリア信
号AAの反転信号によってリセットされるD−FF21
5は、各トラックの先頭の同期パルスによってセットさ
れる(図2(e)参照)。
【0079】同期検出回路28からのアンブルエリア信
号AAの反転信号によってリセットされる計数回路21
6は、ORゲート212から供給される同期パルスを計
数する150進のカウンタであり、最初の余分な(つま
り、151番目の)同期パルスの入力に同期してキャリ
ィ信号をD−FF217に供給する(図2(f)参
照)。
【0080】同期検出回路28からのアンブルエリア信
号AAの反転信号によってリセットされるD−FF21
7は、計数回路216からのキャリィ信号をクロック信
号とし、最初の余分なパルスと同期してセットされる
(図2(g)参照)。
【0081】D−FF215と217の各セット出力Q
を2つの入力とするXORゲート218は、任意トラッ
クの最初の余分な同期パルスの発生から次のトラックの
最初の同期パルス発生までの期間にローレベルとなるゲ
ート信号をANDゲート219に供給する(図2(h)
参照)。
【0082】ANDゲート219は、ORゲート212
から入力する同期パルス列のうち余分な同期パルスをX
ORゲート218から入力するゲート信号によって除去
し、ドロップアウト等により欠落した同期パルスの補償
された、トラック当たり150パルスからなる同期信号
SSを次段のサブコード(W1)復号回路29に出力す
る。
【0083】なお、上述の実施例では、S−VHS V
TRにおけるPCM音声再生系の同期補償に限定して説
明したが、他方式のPCM音声再生系に適用してもよ
く、また、PCM音声信号以外のディジタル信号の再生
系に適用してもよい。
【0084】
【発明の効果】上述のように、この発明においては、任
意個数(=n)の同期パルスが連続して欠落した場合を
想定し、欠落した同期パルスを入力する同期信号とnブ
ロック期間遅延した同期信号との論理和信号によって補
償すると共に、遅延によって生ずる余分な同期パルスを
余剰パルス除去回路によって除去するので、小規模な回
路でありながら入出力信号間の時間差がなく、かつ安定
した同期補償回路が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る同期補償回路28Aの一実施例
を示すブロック図である。
【図2】同実施例の動作を示すタイミング図である。
【図3】同実施例が適用されるPCM音声記録再生装置
を示すブロック図である。
【図4】同装置の記録仕様を示す図である。
【図5】同装置のトラックパターンを示す図である。
【図6】同装置の信号フォーマットを示す図である。
【図7】従来の同期補償回路の一例を示すブロック図で
ある。
【図8】同従来例の動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
バーAA アンブル信号AAの反転信号 SS 同期信号 BCK ビットクロック 28 同期検出回路 28A この発明に係る同期補償回路 211 遅延回路 212 ORゲート 213 余剰パルス除去回路 215,217 ディレイフリップフロップ(D−F
F) 216 計数回路 218 XORゲート 219 ANDゲート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック単位で順次入力する再生同期パ
    ルス列を、少なくとも1ブロック期間遅延させ、遅延同
    期パルス列として出力する遅延回路と、 上記再生同期パルス列と上記遅延同期パルス列の論理和
    パルス列を出力するゲート回路と、 上記遅延回路の遅延により上記論理和パルス列の終端に
    余剰な同期パルスが発生した場合、これを除去する余剰
    パルス除去回路とを有することを特徴とする同期補償回
    路。
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