JP2988760B2 - 開閉器 - Google Patents

開閉器

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JP2988760B2
JP2988760B2 JP3276613A JP27661391A JP2988760B2 JP 2988760 B2 JP2988760 B2 JP 2988760B2 JP 3276613 A JP3276613 A JP 3276613A JP 27661391 A JP27661391 A JP 27661391A JP 2988760 B2 JP2988760 B2 JP 2988760B2
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movable
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貞次郎 森
龍也 林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電流を開閉する開閉
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば実開昭59−115524
号公報に示された従来の開閉器の部分断面図で、中心線
を中心にして左右対称である。図4において、1はプラ
スチックで成形された取付台、2はこの取付台上に設け
られケイ素鋼板で積層された固定鉄心、3は固定鉄心2
に対向して設置され同じくケイ素鋼板で積層された可動
鉄心、4は可動鉄心3と固定鉄心2とを引外しばね(図
示せず)に抗して吸着させる駆動力を付与する操作コイ
ル、5はプラスチックで形成され角窓5aを有するクロ
スバーで、その下端に上記可動鉄心3を保持している。
6は上記クロスバー5の角窓5aに挿入されて押しばね
7により押圧保持されている可動接触子、6Aはこの可
動接触子6に設けられた可動接点、8は可動接触子6と
対向して設けられ電流を導通させる固定接触子で、8A
はこの固定接触子8に設けられた固定接点、8Bは固定
接触子8に設けられたねじ穴である。9はこのねじ穴8
Bに螺着され電磁接触器本体を外部回路と接続するため
の磁性体の端子ねじ、10は固定接触子8を取付けるベ
ース、11は電磁接触器の上面を覆うカバーである。な
お、この開閉器は、その取付台1が盤面に取付けられ、
しかもこのような開閉器が多数接近して取付けられるの
で、配線を容易にするため、端子ねじは取付台から離れ
た位置に設置されることが望まれている。そのため、固
定接触子8は図4に示すようにコの字状に形成されてい
る。
【0003】次に動作について説明する。この従来の電
磁接触器において、操作コイル4を消磁すると、図示さ
れない引外しばねにより可動鉄心3が固定鉄心2より開
離し、クロスバー5も図4に示す状態を占め、固定接点
8Aと可動接点6Aとが開離して固定接点8Aと可動接
点6Aとの間にアーク12が生じるが、このアーク12
は電流零点において消弧され、電流がしゃ断されること
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の開閉器は以上の
ように構成されているので、固定接点上のアークの足が
固定接点外に転移されず、このため固定接点の消耗が多
いという問題点がある。また、このアーク12が転移す
るとしても、鉄(磁性体)製の端子ねじ9に吸引されて
12Aのようになり、このようになると、ねじ9のねじ
山部9Aが溶損し、ねじ9の着脱ができなくなるという
欠点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、固定接点の消耗を少なくし、し
かも開閉器の外形寸法を大きくすることなく、端子ねじ
の溶損を防止することを主目的とし、かつ固定接触子の
省資材化を図ることを副次的目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る開閉器
は、可動接点が接合された可動接触子、上記可動接点と
対向して配置される固定接点を一端に接合し他端にねじ
穴を有する固定接触子、この固定接触子のねじ穴に装着
された磁性体端子ねじを備えたものにおいて、上記固定
接触子は、固定接点が接合される第1の片と、これとほ
ゞ直角に折れ曲がる第2の片と、さらにこの第2の片よ
り上記第1の片と平行状に外側へほゞ直角に折れ曲がり
ねじ穴を有する第3の片とからなり、上記第2の片は可
動接点と端子ねじのねじ山部の間に配置され、さらに端
子ねじはカバーによって消弧室と隔離され、かつ可動接
点全開時において、可動接触子と固定接触子の第2の片
の間の最短距離を可動接点と固定接点の間の距離より小
さく設定するとともに、可動接点全開時において、可動
接触子の端部と固定接触子の第2の片が互いに対向して
配置したものである。
【0007】
【作用】この発明における開閉器では、固定接触子の第
2の片の介在により固定接点上のアークの足が端子ねじ
のねじ山部に転移する現象が防止される。
【0008】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、固定接触子8の形状が変更された
点を除き、図4に示す従来例と全く同一である。即ち、
図1において、固定接触子8は、一端に固定接点8Aが
接合される第1の片8Cと、これと直角に立ち上って折
れ曲がる第2の片8Dと、さらにこの第2の片より上記
第1の片と平行状に外側へ直角に折れ曲がり、ねじ穴8
Bを有する第3の片8Eとからなり、上記中間の第2の
片8Dは可動接点6Aと端子ねじ9のねじ山部9Aの間
に配置され、かつ可動接点全開時において、可動接触子
と固定接触子の第2の片の間の最短距離を可動接点と固
定接点の間の距離より小さくしたものである。
【0009】次に動作について説明する。以上のよう
に、可動接点6Aの全開時において、可動接触子6と固
定接触子8の第2の片8Dの間の最短距離Xが固定接点
8Aと可動接点6Aの間の距離Yより小さくなるように
構成されているので、しゃ断時において、可動接触子6
と固定接触子8の第2の片8Dの間で絶縁破壊が発生
し、固定接点8A上のアークの足が固定接触子8の第2
の片8Dに転移するようになり、従って、固定接点8A
の消耗を低減できる。また、固定接点8と端子ねじ9の
ねじ山部9Aの間に固定接触子8の第2の片8Dが介在
することで、固定接点8Aと可動接点6Aの間に発生し
たアーク12の固定接点上の足は、端子ねじ9のねじ山
部9Aに転移することがなく、従って、ねじ山部9Aの
アーク熱による溶損を防止できるので、端子ねじ9の着
脱ができなくなる事態を防止することができる。
【0010】また、本発明では、固定接触子8の全長
が、図4に示す従来例の固定接触子8の全長より短くで
きるので、固定接触子の省資材化を図ることができる。
【0011】実施例2.なお、固定接触子8は、図2ま
たは図3のように形成配置されても、図1に示す場合と
同様、固定接点上のアーク12の足が端子ねじ9のねじ
山部9Aに転移する現象を防止できる。
【0012】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、固定
接触子の簡単な形状変更により、固定接点の消耗を低減
でき、かつ端子ねじの着脱ができなくなる事態を防止す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による開閉器を示す部分断
面側面図である。
【図2】この発明の他の実施例による開閉器を示す部分
断面側面図である。
【図3】この発明の他の実施例による開閉器を示す部分
断面側面図である。
【図4】従来の開閉器を示す部分断面側面図である。
【符号の説明】 6 可動接触子 6A 可動接点 8 固定接触子 8A 固定接点 8B ねじ穴 8C 固定接触子の第1の片 8D 固定接触子の第2の片 8E 固定接触子の第3の片 9 端子ねじ 9A 端子ねじのねじ山部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動接点が接合された可動接触子、上記
    可動接点と対向して配置される固定接点を一端に接合し
    他端にねじ穴を有する固定接触子、この固定接触子のね
    じ穴に装着された磁性体端子ねじを備えたものにおい
    て、上記固定接触子は、固定接点が接合される第1の片
    と、これとほゞ直角に折れ曲がる第2の片と、さらにこ
    の第2の片より上記第1の片と平行状に外側へほゞ直角
    に折れ曲がりねじ穴を有する第3の片とからなり、上記
    第2の片は可動接点と端子ねじのねじ山部の間に配置さ
    れ、さらに端子ねじはカバーによって消弧室と隔離さ
    れ、かつ可動接点全開時において、可動接触子と固定接
    触子の第2の片の間の最短距離を可動接点と固定接点の
    間の距離より小さく設定するとともに、可動接点全開時
    において、可動接触子の端部と固定接触子の第2の片が
    互いに対向して配置されていることを特徴とする開閉
    器。
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