JP2988398B2 - ユニークワード遅延検波方式および復調装置 - Google Patents

ユニークワード遅延検波方式および復調装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は既知のユニークワー
ドがデータ信号中に挿入されている直交変調信号を準同
期検波した準同期検波信号から遅延検波技術を用いて上
記ユニークワードおよび上記準同期検波信号のキャリア
周波数オフセットを検出するユニークワード遅延検波方
式およびこの遅延検波方式を用いる復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のユニークワード遅延検波方式
は、上記直交変調信号をこの直交変調信号とは独立の局
部発振信号を用いて準同期検波する際、上記直交変調信
号の搬送波(キャリア)と上記局部発振信号とに周波数
差があっても,つまりキャリア周波数オフセットがあっ
ても、上記ユニークワードを検出することができるとい
う特徴がある。また、上記ユニークワードの検出速度が
早いという特徴もある。特開平5−167630号公報
に開示されているユニークワード検出器は、この種のユ
ニークワード遅延検波方式の一つである。以下、図4,
図5および図6を参照して従来のユニークワード遅延検
波方式について説明する。
【0003】図4は本発明に係るデータ信号のフォーマ
ットを示す図である。図5は従来技術によるユニークワ
ード遅延検波方式を示す機能ブロック図である。この図
に示されるユニークワード遅延検出回路は本発明におけ
るユニークワード遅延検波方式の基本回路である。ま
た、図6は図5のユニークワード遅延検波方式の動作説
明図である。
【0004】図4を参照すると、本発明に係るベースバ
ンドのデータ信号は、既知のLシンボル列を有するユニ
ークワード(以下、UWと略称することがある)と複数
シンボルのデータとで1フレームを構成する。UWがフ
レーム信号に使用される。このデータ信号は、通常、U
Wが30〜50シンボル,データが200〜400シン
ボル,1フレーム期間Tfが40〜200ミリ秒(m
S)である。UWは各フレームの先頭に位置している。
シンボル繰返し周波数をFs(シンボル/S)、1シン
ボル期間をTs=1/Fs(S)とする。
【0005】図5を参照すると、UW(ユニークワー
ド)遅延検出回路100は準同期検波信号S100=R
(t)とユニークワードSuw=U(t)とを供給さ
れ、信号S100を遅延検波した信号とユニークワード
Suwを遅延検波した信号との相互相関をとった相互相
関信号S107=D(t)を出力する。準同期検波信号
S100は、上記データ信号中に既知の上記UWが挿入
されている直交変調信号を準同期検波した信号である。
準同期検波とは上記直交変調信号をこの直交変調信号と
は独立ではあるが,ごく近接した周波数の局部発振信号
を用いて同期的に検波してベースバンドの上記データ信
号に復調することであり、上記直交変調信号の搬送波
(キャリア)と上記局部発振信号との間には、一般に周
波数差Fo(Hz/S),つまりキャリア周波数オフセ
ット(以下、周波数オフセット)Foが存在する。
【0006】準同期検波信号S100は同相(I)信号
と直交(Q)信号との二列の信号である。以下、準同期
検波信号S100がI信号とQ信号との複素信号である
と見なし、信号R(t)の同相信号分を実数信号成分を
意味するReR(t),直交信号分を虚数信号成分を意
味するImR(t)と表現することがある。なお、信号
R(t)は“1”と“−1”との反転符号であるものと
する。準同期検波信号S100のReR(t)およびI
mR(t)には、同一の上記UWが同一のタイミングで
それぞれ挿入されている。準同期検波信号R(t)は、
周波数オフセットF0があるとき、式(1)で表わされ
る。
【0007】 R(t)=S(t)・ej2π(Fo・t+θa) …(1) S(t)=ej2π(k/4) …(2) 但し、kは上記直交変調信号の変調相数,θaは任意の
位相である。上記UWのLシンボル期間をτ(0τ
L・Ts=L/Fs),nをフレーム番号とすると、S
(t)はユニークワード期間τにおいて(3)式で表わ
される。
【0008】 U(τ)=S(n・Tf+τ) …(3) UW遅延検出回路100は、準同期検波信号S100=
R(t)を遅延回路101aでN(Nは任意の正数)シ
ンボル(=N・Ts秒)遅延させ、このNシンボル遅延
信号S101を複素共役化回路102aで複素共役化す
る。つまり、複素共役化回路102aはNシンボル遅延
したR(t)のうちのImR(t)の符号を反転し、準
同期検波信号R(t)をNシンボル遅延するとともに複
素共役化した複素共役信号S102を生じる。乗算器1
03aは、準同期検波信号S100と複素共役信号S1
02とを乗算し、つまり準同期検波信号S100をNシ
ンボル複素共役遅延検波してデータ信号遅延検波信号S
103を生じる。τ期間におけるデータ信号遅延検波信
号S103は(4)式で表わされる。但し、R* は準同
期検波信号R(t)の複素共役である。
【0009】 S103=R(n・Tf+τ)・R* (n・Tf+τ−N・Ts)…(4) 一方、準同期検波信号S100中のユニークワードと同
じ信号列を繰返すベースバンドのユニークワードSuw
=U(t)が、遅延回路101bと複素共役化回路10
2bに入力される。ユニークワードSuwは準同期検波
信号S100と同じフォーマットの信号を間に挟んでも
よい。ユニークワードU(t)も実数信号成分ReU
(t),虚数信号成分ImR(t)の二列からなる。遅
延回路101bはユニークワードSuw=U(t)をN
シンボル遅延させたNシンボル遅延信号S104を生じ
る。複素共役化回路102bはユニークワードU(t)
を複素共役化し,つまり、ImU(t)の符号を反転し
て複素共役信号S105を生じる。乗算器103bは、
Nシンボル遅延信号S104と複素共役信号S105と
を乗算し、つまりユニークワードSuwをNシンボル複
素共役遅延検波してUW遅延検波信号S106を生じ
る。UW遅延検波信号S106は(5)式で表わされ
る。但し、U* はユニークワードU(t)の複素共役で
ある。得られたUW遅延検波信号S106は相関器10
4に送られて相関検出の基準用としてメモリされる。
【0010】 S106(τ)=U(τ−N・Ts)・U* (τ) …(5) 相関器104は、Lシンボルに亘って,つまりUWの全
シンボル長に亘って、順次送られてくるデータ信号遅延
検波信号S103とメモリされたUW遅延検波信号S1
06との相互相関をとる。N=1の場合、相関器104
は(6)式で理解される相互相関信号S107=D
(t)を生じる。
【0011】
【0012】準同期検波信号R(t)中のユニークワー
ドのタイミングとユニークワードU(t)のタイミング
が一致するt=0の場合には、(6)式は(7)式で表
わされる。
【0013】 S107(t=0)=(L/Fs)・eJ2πFoTs …(7) (7)式において、相互相関信号S107=D(t)
は、振幅が(L/Fs),位相角θの値が(2πFo・
Ts)である。つまり、位相項θは周波数オフセットF
oと遅延時間(N×Ts)との積に比例する。逆に、周
波数オフセットFoは、Fo=θ/(2πTs)=θ・
Fs/2πで表わされる。
【0014】相関器104は相互相関信号S107=信
号D(t)を実数成分Reと虚数成分Imとに分解して
出力する。つまり、相互相関信号S107は、振幅に関
しては(L/Fs)=(Re2 +Im2 1/2 の関係が
あり、位相項θに関してはRe=(L/Fs)・cos
θ,Im=(L/Fs)・sinθの関係がある。
【0015】UW検出器105は、相互相関信号S10
7の上記ReとImをそれぞれ二乗して電力値(L/F
s)2 を生成する。準同期検波信号R(t)中のユニー
クワードのタイミングとユニークワードU(t)のタイ
ミングが一致していると、電力値(L/Fs)2 はユニ
ークワードSuwの最終シンボルの位置にピークを生じ
る。UW検出器105は電力値(L/Fs)2 と所定の
しきい値Sthとを比較する。しきい値Sthは準同期
検波信号R(t)の受信誤りの程度等を考慮して決定す
る。電力値(L/Fs)2 がしきい値Sthより大きい
場合には、UW検出器105は準同期検波信号S100
からUWを検出したことを示すUW検出信号S108を
生じる。このUW検出信号S108は準同期検波信号S
100の同期復調におけるフレーム同期信号等に用いら
れる。
【0016】UW位相演算器106は相互相関信号S1
07が含む上記ReとImとから位相項θを計算して周
波数オフセット情報S109を生じる。ここで、UW位
相演算器106は、相互相関関数D(t)の位相項θを
tan-1(Im/Re)で計算するので、位相項θの判
別可能な上限は±πである。従って、Ts=1(N=
1)シンボル時間のときの周波数オフセットFoの測定
範囲は±Fs/2以下になる。
【0017】図6はUW遅延検出回路100における準
同期検波信号R(t)およびユニークワードU(t)の
遅延量Nシンボルに対する周波数オフセットFoの測定
範囲を示している。即ち、周波数オフセットFoの測定
範囲は遅延シンボル数Nに反比例する。逆に、周波数オ
フセットFoの分解能(周波数分解能)は遅延量Nに比
例することになる。周波数オフセット情報S109は準
同期検波信号S100の同期復調におけるキャリア周波
数オフセットの補正情報等に用いられる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のユニー
クワード遅延検波方式は、キャリア周波数オフセットが
あってもユニークワードを検出することができるだけで
なく,上記ユニークワードの検出速度が早いという特徴
がある。
【0019】しかし、この従来のユニークワード遅延検
波方式は、キャリア周波数オフセットの測定範囲と分解
能とがトレードオフの関係にあり、両者ともによくする
ことができないという欠点があった。
【0020】また、このユニークワード遅延検波方式
は、上記ユニークワードの偽検出に対する防止手段を持
たないという欠点があった。
【0021】また、このユニークワード遅延検波方式
は、キャリア周波数オフセットが大きい場合に、雑音お
よび隣接チャネル干渉(ACI)による上記ユニークワ
ードの検出能力の低下,および復調装置に供給される信
号の上記ACIを含む雑音増加を防ぐことができないと
いう欠点があった。
【0022】さらに、このユニークワード遅延検波方式
では、上記ユニークワードのタイミング推定において、
推定精度を高くすると信号処理速度が低下するという欠
点があった。
【0023】従って、本発明の目的は、上述した従来技
術による欠点を解消したユニークワード遅延検出方式を
提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明によるユニークワ
ード遅延検波方式は、上記UWの位置を精度良く検出す
るとともに,上記準同期検波信号の周波数オフセットの
測定精度を高く保ったまま測定範囲を拡大するために、
上述したUW遅延検出回路100を基本とし,遅延シン
ボル数が互いに異なる複数のUW遅延検出回路を備える
初期アクジションモード(以下、IAモードと略称す
る)の動作状態を持つ。IAモードで使用するIAモー
ドUW遅延検出回路は、遅延シンボル数N(但し、0.
N≦1)のUW遅延検出回路(以下、DDD(N)
と略称する)とN/2のUW遅延検出回路(以下、DD
D(N/2)と略称する)とを備える。IAモードUW
検出回路は、DDD(N)およびDDD(N/2)から
それぞれ出力される相互相関信号に応答し、供給される
第1の準同期検波信号からのユニークワードの検出を示
すIAモードUW検出信号および上記第1の準同期検波
信号の周波数オフセットFoを示すIAモード周波数オ
フセット情報を生じる。
【0025】本発明によるユニークワード遅延検波方式
は、偽UW検出を防止するために、IAモードによる上
記のUW検出のあと、微同調アクジションモード(以
下、FAモードと略称する)の動作をさせてもよい。F
Aモードのためには、遅延シンボル数M(但し、1
M)のFAモードUW遅延検出回路(以下、DDD
(M)を備える。FAモードUW検出回路は、DDD
(M)から出力される相互相関信号に応答し、少くと
も、上記第1の準同期検波信号に対応する第2の準同期
検波信号からのユニークワードの検出を示すFAモード
UW検出信号を生じる。
【0026】上記FAモードUW検出信号が生じると、
本発明はUW検出動作が終了して定常モード(以下、S
Sモードと略称する)になり,上記第2の準同期検波信
号を同期検波して上記データ信号を復調する復調装置の
動作になる。なお、本発明によるユニークワード遅延検
波方式および復調装置は、マイクロプロセッサと記憶回
路とをソフトウェアによって制御するデジタル・シグナ
ル・プロセッサ(以下、DSP)で構成することが多
い。
【0027】本発明による実施の形態の一つは、IAモ
ードにおいて、既知のUWがデータ信号中に挿入されて
いる直交変調信号を準同期検波した第1の準同期検波信
号R(t)がN/シンボル以上のサンプルレートFsa
mでサンプリングされてDDD(N)およびDDD(N
/2)に供給される。ユニークワードU(t)もDDD
(N)およびDDD(N/2)に供給される。DDD
(N)はサンプリングされた上記第1の準同期検波信号
のNシンボル複素共役遅延検波信号と上記UWのNシン
ボル複素共役遅延検波信号との相互相関をとって第1の
相互相関信号を生じる。DDD(N/2)はサンプリン
グされた上記準同期検波信号のN/2シンボル複素共役
遅延検波信号と上記UWのN/2シンボル複素共役遅延
検波信号との相互相関をとって第2の相互相関信号を生
じる。
【0028】第1UW検出回路は、上記第1の相互相関
信号の電力値が第1のしきい値Sth1を越えると、I
AモードUW検出信号を生じる。このIAモードUW検
出信号はUWのポジション,つまり上記第1の準同期検
波信号のフレームタイミングを決定する。
【0029】第1UW位相演算回路は上記第1の相互相
関信号からその位相値θ1を生じ、第2UW位相演算回
路は上記第2の相互相関信号からその位相値θ2を生じ
る。ここで、位相値θ1およびθ2の判別可能な上限は
±πである。位相値θ=2πFo・Tsであることか
ら、位相値θ1≦±πでの測定可能な周波数オフセット
Foの範囲Fom1は、N・Ts=1,従ってFs=1
/Tsから、±Fom1≦±Fs/2となる。同様に位
相値θ2≦±πでの測定可能な周波数オフセットFoの
範囲Fom2は、N・Ts=1/2,従ってFs=2/
Tsから、±Fom2≦±Fsとなる。0≦θ1<±π
の場合には、位相合成器は位相値θ1をIAモード周波
数オフセット情報とする。位相値|θ2|≧π/2の場
合には、上記位相合成器は上記IAモード周波数オフセ
ット情報を(2π+θ1)(但し、θ2≧π/2のと
き),および(θ1−2π)(但し、θ2≦−π/2の
とき)とする。位相値θ1からは精度の高いキャリア周
波数オフセット情報を得ることができ、位相値θ2は上
記キャリア周波数オフセットの測定範囲を±Fs/2か
ら±Fsまで拡大することができる。従って、上記位相
合成器はキャリア周波数オフセットFoの測定範囲を±
Fsまで拡大するとともに精度のよいキャリア周波数オ
フセット情報を生じる。
【0030】上記IAモードUW検出信号が出力される
と、本実施の形態は上記FAモードになる。ここで、サ
ンプリングされた上記第1の準同期検波信号R(t)は
上記IAモードにおいて第1データ・バッファに記憶さ
れている。IAモードUW検出信号を受けると、第1デ
ータ・バッファはバッファ記憶された上記第1の準同期
検波信号を第1乗算器に出力する。第1数値制御発振回
路はIAモード周波数オフセット情報に応答する周波数
補正信号を上記第1乗算器に出力し、上記第1乗算器は
上記第1データ・バッファからの第1の準同期検波信号
と上記周波数補正信号とを乗算して第2の準同期検波信
号を生じる。ここで、上記周波数補正信号は、上記第1
の準同期検波信号との乗算によって、上記第2の準同期
検波信号の周波数オフセットが0近傍に減少するように
周波数補正を行なわしめる信号である。
【0031】上記第2の準同期検波信号は、雑音や隣接
チャネル干渉を減少させるマッチドフィルタを介し、F
AモードUW遅延検出回路であるDDD(M)(但し、
1<M)に供給される。DDD(M)は上記第2の準同
期検波信号のMシンボル複素共役遅延検波信号と上記U
WのMシンボル複素共役遅延検波信号との相互相関をと
ってFAモード相互相関信号を生じる。FAモードUW
検出回路は、上記IAモードUW検出回路と同じ構成で
あり、FAモード相互相関信号の電力値が第2のしきい
値Sth2を越えるとFAモードUW検出信号を生じ
る。
【0032】即ち、この実施の形態のユニークワード遅
延検出方式は、IAモードに続いてFAモードにおいて
もUW検出信号を生成させており、つまり二重にUW検
出信号を生成する機能を有するので、UWの偽検出を防
止できるという特徴がある。なお、上記FAモードUW
検出信号はUWのポジションを上記IAモードUW検出
信号よりさらに精度よく決定するので、IAモードUW
検出信号に代えてこのFAモードUW検出信号を上記デ
ータ信号のフレーム同期信号として用いるとよい。ま
た、FAモード相互相関信号からはIAモードにおける
よりさらに周波数分解能のよい周波数オフセット情報を
得ることができる。
【0033】上記FAモードUW検出信号が出力される
と、本実施の形態は上記SSモードになる。ここで、上
記第2の準同期検波信号は、上記FAモードにおいて、
復調回路の第2データ・バッファに記憶されている。上
記復調回路は、上記第2データ・バッファに加え、第2
乗算器,第2数値制御発振器,クロック再生器およびシ
ンボルタイミング再生器を含む。
【0034】上記FAモードUW検出信号を受けると、
第2データ・バッファはバッファ記憶された上記第2の
準同期検波信号を上記第2乗算器に出力する。上記第1
乗算器は上記第2の準同期検波信号を上記第2数値制御
発振器からの位相同期局部発振信号で同期検波して上記
データ信号を再生する。ここで、上記第2数値制御発振
器は、上記クロック再生器が上記データ信号から再生し
たシンボルクロックに応答し、上記位相同期局部発振信
号を生成している。また、上記シンボルタイミング再生
器は上記データ信号から上記サンプリング信号のための
タイミング信号を生じている。
【0035】本発明による実施の形態の別の一つは、I
Aモード,FAモードおよびSSモードの3段階をとっ
てUWの遅延検波検出およびデータ信号の同期検波復調
を行うことは上記実施の形態の一つと同じであるが、上
記IAモードを実行するための回路構成および動作が上
記実施の形態の一つと異っている。本実施の形態による
ユニークワード遅延検波方式は、IAモードにおいて上
記DDD(N)および上記DDD(N/2)に供給され
る上記第2の準同期検波信号の雑音や隣接チャネル干渉
を減少させ、IAモードUW検出信号およびキャリア周
波数オフセットを精度よくしかも早く検出することを主
要目的としている。
【0036】本実施の形態でも、上記第1の準同期検波
信号R(t)がN/シンボル以上のサンプルレートFs
amでサンプリングされる。サンプリングされた上記第
1の準同期検波信号は2分岐され、一方はキャリア周波
数オフセットFoを第1周波数ΔF1だけ周波数シフト
され、他方は周波数オフセットFoを第1周波数ΔF1
と異なる第2周波数ΔF2だけシフトされる。準同期検
波信号R(t)の最大キャリア周波数オフセットが±F
omであると予想されるときには、ΔF1=−ΔF2=
Fom/2にすると、周波数シフトされた上記第1の準
同期検波信号の少くとも一方は、周波数オフセットFo
がFom/2以下に改善される。
【0037】周波数オフセット(Fo−ΔF1)=Fa
の上記第1の準同期検波信号および周波数オフセット
(Fo−ΔF2)=Fbの上記第1の準同期検波信号
は、ローパスフィルタで帯域制限されて雑音および隣接
チャネル干渉を減少されたあと、上述と同様のDDD
(N),DDD(N/2)にそれぞれ供給される。DD
D(N)が出力する相互相関信号はUW検出器とUW位
相演算器とに供給されて上述と同様のUW検出信号と相
互相関信号の位相値θ1a,θ1bを生じる。また、D
DD(N/2)が出力する相互相関信号はUW位相演算
器に供給されて上述と同様の相互相関信号の位相値θ2
a,θ2bを生じる。第2位相合成器は位相値θ1a,
θ2aを供給されて上述と同様の第2のキャリア周波数
オフセット情報を生成し、第3位相合成器は位相値θ1
b,θ2bを供給されて上述と同様の第3のキャリア周
波数オフセット情報を生成する。
【0038】UW選択手段は、周波数オフセットFaの
上記第1の準同期検波信号に基づいて生成されたUW検
出信号の大きさと、周波数オフセットFbの上記第1の
準同期検波信号に基づいて生成されたUW検出信号の大
きさとを比較し、大きな値のUW検出信号をIAモード
UW検出信号に選択して上記第1のデータ・バッファに
供給する。ここで、上記第1の準同期検波信号の周波数
オフセットが小さいほど、上記帯域制限による信号歪み
が少なく、IAモードUW検出信号の検出誤りが小さ
い。選択された上記IAモードUW検出信号は周波数オ
フセット情報選択器にも供給される。
【0039】上記周波数オフセット情報選択器は上記I
AモードUW検出信号を生じた相互相関信号を用いた側
の上記キャリア周波数オフセット情報をIAモード周波
数オフセット情報に選択して上記第1数値制御発振器の
周波数補正用に送る。このIAモード周波数オフセット
情報は上記第1数値制御発振器が生じる上記周波数補正
信号の周波数誤差を上記実施の形態の一つによるより小
さくできるので、上記マッチドフィルタに供給される第
2の準同期検波信号の周波数オフセットを小さくする効
果がある。従って、上記第2の準同期検波信号のスペク
トラムは上記マッチドフィルタの周波数特性にさらに近
くなり、FAモードで使用する上記DDD(M)やSS
モードで使用する復調回路の上記第2データ・バッファ
に印加される雑音や隣接チャネル干渉を減少させること
ができることになる。
【0040】なお、本実施の形態においては、上記DD
D(N)およびDDD(N/2)からそれぞれ出力され
る2つの相互相関信号を上記第1の準同期検波信号のサ
ンプリングレートの1/2でトグルサンプリングするこ
とにより、上記UW位相演算器および上記UW検出器に
よる信号処理時間をさらに少くすることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0042】図1は、本発明の実施の形態の一つの機能
ブロック図である。図1の回路はユニークワード遅延検
波方式によってフレームポジションを確定する,つまり
フレーム同期をとる復調装置である。この復調装置はマ
イクロプロセッサと記憶回路とをソフトウェアによって
制御するDSPで構成している。
【0043】図1の回路によるユニークワード遅延検波
方式は、上述したUW遅延検出回路100を基本とし,
遅延シンボル数Nが互いに異なる3つのDDD,つまり
N=1のDDD(N)4,N=1/2のDDD(N/
2)7およびN(M)=4のDDD(4N)13を備え
ている。DDD(N)4とDDD(N/2)7とはUW
のIAモードで使用され、DDD(4N)はUWのFA
モードで使用される。
【0044】この回路はまずIAモードとなる。IAモ
ードにおいて、DSPはサンプラ1,サンプリング信号
発生器2,データ・バッファ3,DDD(N)4,UW
検出器5,UW位相演算器6,8,DDD(N/2)7
および位相合成器9を活性化する。
【0045】IAモードにおいて、データ信号中に既知
のUWが挿入されている直交変調信号を準同期検波した
第1の準同期検波信号S1=R(t)がサンプラ1に供
給される。サンプラ1は、準同期検波信号S1を4N/
シンボルのサンプルレートFsamのサンプリング信号
Ssでサンプリングして等価的に関数R1(t)で表わ
されるデジタル信号である準同期検波信号S2を生じ、
信号S2をDDD(N)4,DDD(N/2)7および
データ・バッファ3に供給する。サンプリング信号発生
器2で生成されるサンプリング信号Ssは、IAモード
においては、準同期検波信号S1のシンボルとは完全に
同期していない。ユニークワードSuw=U(t)もD
DD(N)4およびDDD(N/2)7に供給される。
【0046】DDD(N)4は準同期検波信号S2の1
シンボル(=Ts)複素共役遅延検波信号とユニークワ
ードSuwの1シンボル複素共役遅延検波信号との相互
相関をとって相互相関信号S3=D1(t)を生じる。
DDD(N/2)7は準同期検波信号S2の1/2シン
ボル複素共役遅延検波信号とユニークワードSuwの1
/2シンボル複素共役遅延検波信号との相互相関をとっ
て相互相関信号S4=D2(t)を生じる。これらの動
作は、図5および図6を参照して説明したUW遅延検出
回路100の動作と同様である。関数D1(t)は
(6)式のD(t)と同じであり、関数D2(t)は関
数D(t)のシンボル遅延時間TsをTs/2に置き換
えた関数である。
【0047】UW検出器5は相互相関信号S3を二乗し
て電力値(L/Fs)2 を生じ、この電力値(L/F
s)2 が予め定めた第1のしきい値Sth1を越えると
IAモードUW検出信号S5を生じる。しきい値Sth
1は準同期検波信号S1のS/N比等を考慮して決定す
る。IAモードUW検出信号S5はUWのポジション,
つまり準同期検波信号S2のフレームタイミングを決定
する。なお、相互相関信号S4については、上記DSP
の信号処理時間の減少のためにUW検出動作を行わな
い。
【0048】UW位相演算器6は相互相関信号S3の位
相項からその位相値θ1を示す位相情報S6を生じる。
また、UW位相演算器4は相互相関信号S4の位相項か
らその位相値θ2を示す位相情報S7を生じる。ここ
で、位相値θ1の判別可能な上限は±πである。位相値
θ=2πFo・Tsであることから、位相値θ1≦±π
での測定可能な周波数オフセットFoの範囲Fom1
は、N・Ts=1,従ってFs=1/Tsから、±Fo
m1≦±Fs/2となる。同様に位相値θ2≦±πでの
測定可能な周波数オフセットFoの範囲Fom2は、N
・Ts=1/2,従ってFs=2/Tsから、±Fom
2≦±Fsとなる。
【0049】位相合成器9は、位相情報S6と位相情報
S7とに応答して準同期検波信号S2のキャリア周波数
オフセットを示すIAモード周波数オフセット情報S8
を生じる。位相情報S8の位相値θ2が|θ2|π/
2を満たす場合には、位相合成器9は位相情報S6の位
相値θ1を周波数オフセット情報S8とする。位相値|
θ2|π/2の場合には、位相合成器9はIAモード
周波数オフセット情報S8を(2π+θ1)(但し、θ
2≧π/2のとき),および(θ1−2π)(但し、θ
2≦−π/2のとき)とする。位相値θ1からは精度の
高いキャリア周波数オフセット情報を得ることができ、
位相値θ2はキャリア周波数オフセットFoの測定範囲
を±Fs/2から±Fsまで拡大することができる。従
って、位相合成器9はキャリア周波数オフセットFoの
測定範囲をシンボル周波数(±Fs)まで拡大するとと
もに精度のよいIAモード周波数オフセット情報S8を
生じる。
【0050】UW検出器5からIAモードUW検出信号
S5がデータ・バッファ3に出力されると、図1の回路
はFAモードになる。FAモードになると、上記DSP
は乗算器10,NCO11,マッチドフィルタ12,D
DD(4N)13,偽UW検出器14およびデータ・バ
ッファ15を活性化させる。なお、乗算器10およびN
CO11は、FAモードが開始されたときには完全な動
作状態になっている必要があり、上記IAモードで直ち
に活性化されてもよい。ここで、データ・バッファ3は
準同期検波信号S2のUW(シンボル数L)に加えてさ
らに数シンボルのデータ信号を記憶する必要がある。こ
のデータ信号格納量は、上記IAモードにおけるUW検
出の処理速度を勘案して決定される。データ・バッファ
3は、UW検出が行われるまでは、メモリが一杯になる
と受けた準同期検波信号S2を古いデータ信号から順次
廃棄している。
【0051】IAモードUW検出信号S5を受けると、
データ・バッファ3はバッファ記憶された準同期検波信
号S2dを乗算器10に読み出す。一方、NCO11は
IAモード周波数オフセット情報S8に応答して周波数
補正信号S9を生じる。周波数補正信号S9の周波数F
lは周波数オフセット情報S8が示す周波数オフセット
Foにほぼ等しい。
【0052】上記DSPは、位相合成器9がIAモード
周波数オフセット情報S8をNCO11にロードさせる
と、DDD(N)4,DDD(N/2)7,UW検出器
5,UW位相演算器6,8および位相合成器9を非活性
にする。なお、この状態において、データ・バッファ3
はサンプラ2からの準同期検波信号S2を連続して出力
し、NCO11は周波数Flの周波数補正信号9を出力
し続ける。
【0053】乗算器10は、準同期検波信号S2dと周
波数補正信号S9とを乗算し、周波数オフセットをほぼ
0に減少させた第2の準同期検波信号S10を生じる。
この準同期検波信号S10は、マッチドフィルタ12を
介し、準同期検波信号S11=R2(t)としてDDD
(4N=M)13およびデータ・バッファ15に供給さ
れる。マッチドフィルタ12はナイキストフィルタを用
いることができる。準同期検波信号S2dと周波数補正
信号S9との乗算によって準同期検波信号S10のキャ
リア周波数オフセットが(Fo−Fl)≒0になってい
ることにより、マッチドフィルタ12は出力する準同期
検波信号S11の雑音や隣接チャネル干渉をほぼ最適に
減少させている。
【0054】DDD(4N)13はIAモードにおいて
データ・バッファ3に記憶されていたUW,つまりDD
D(N)4およびDDD(N/2)7が信号処理したU
Wと同じ信号配列の準同期検波信号S11とユニークワ
ードSuwとに応答して信号処理する。DDD(4N)
13は準同期検波信号S11が含むUWの4Nシンボル
複素共役遅延検波信号とユニークワードSuwの4Nシ
ンボル複素共役遅延検波信号との相互相関をとって相互
相関信号S12=D3(t)を生じる。DDD(4N)
13の構成および動作も、UW遅延検出回路100と同
様である。偽UW検出器14は、UW検出器5と同じ構
成であり、相互相関信号S12の電力値が予め定めたし
きい値Sth2を越えるとFAモードUW検出信号S1
3を生じる。
【0055】図1のユニークワード遅延検出方式は、I
Aモードに続いてFAモードにおいてもUW検出信号S
13を生成させており、つまり二重にUW検出信号を生
成する機能を有するので、UWの偽検出を防止できると
いう特徴がある。DDD(N)4によるUW検出とDD
D(4N)13によるUW検出とでは、同じ受信UWを
用いても両者の遅延シンボル数が異なるので、恰も別の
信号を取り扱っているように見え、UW検出のダブルチ
ェックの効果が高まっている。ここで、図1の回路で
は、DDD(M)13を4シンボル複素共役遅延検波を
示すDDD(4N)で例示しているが、DDD(M)1
3の遅延シンボル数Mは1より大きければ一応の効果を
達成させることができる。
【0056】なお、DDD(4N)13は、マッチドフ
ィルタ12を通過して雑音や隣接チャネル干渉が減少し
た準同期検波信号S11を取り扱うのでUW検出の誤り
がIAモードより少ない。また、DDD(4N)13の
遅延シンボル数もIAモードより大きいのでUW検出信
号S13はUWのポジションをUW検出信号S5よりさ
らに精度よく決定する。従って、FAモードが確立した
あとでは、UW検出信号S5に代えてUW検出信号S1
3を受信データ信号のフレーム同期信号として用いると
よい。また、相互相関信号13からはUW位相演算器5
と同様のUW位相演算器を用いてIAモードにおけるよ
りさらに周波数分解能のよい周波数オフセット情報を得
ることができる。
【0057】FAモードにおいて、偽UW検出器14が
FAモードUW検出信号S13を出力しない場合は、上
記DSPはIAモードによるIAモードUW検出信号S
5が偽UW検出であったとして、UW検出動作をIAモ
ードに返す。つまり、DSPは、DDD(N)4,UW
検出器5,UW位相演算器6,8,DDD(N/2)7
および位相合成器9を再度活性化させ、少くともマッチ
ドフィルタ12,DDD(4N)13,偽UW検出器1
4およびデータ・バッファ15を非活性にする。このあ
と、IAモードによるUW検出が再開される。
【0058】FAモードUW検出信号S13が出力され
ると、図1の回路は準同期検波信号S11dを同期検波
してデータ信号S15に復調するSSモードになる。S
Sモードになると、上記DSPは乗算器16,数値制御
発振器(NCO)17,クロック再生器(CR)および
シンボルタイミング再生器(STR)19を活性化させ
る。ここで、上記FAモードのUW検出時には、データ
・バッファ15は準同期検波信号S11のうちのUWお
よびこのUWに続く数シンボルのデータを記憶してい
る。データ・バッファ15のデータ信号格納量も、上記
FAモードにおけるUW検出の処理速度を勘案して決定
される。
【0059】FAモードUW検出信号S13を受ける
と、データ・バッファ15はバッファ記憶された準同期
検波信号S11を読み出し、準同期検波信号S11dと
して乗算器16に出力する。このあと、DSPは少くと
もDDD(4N)13および偽UW検出器14を非活性
にする。なお、この状態において、データ・バッファ1
5はマッチドフィルタ12からの準同期検波信号S11
を準同期検波信号S11dとして出力し続ける。
【0060】乗算器16は準同期検波信号S11dをN
CO17からの位相同期局部発振信号S14で同期検波
してデータ信号S15に復調する。ここで、NCO17
は、CR18がデータ信号S15から再生したシンボル
クロックS16に応答し、準同期検波信号S11dのキ
ャリアに位相同期した位相同期局部発振信号S14を生
成している。また、STR19は、データ信号S15か
らそのシンボルクロックを再生し、このシンボルクロッ
クに同期したタイミング信号S17を生じている。タイ
ミング信号S17は、SSモード中、サンプリング信号
発生器2が発生するサンプリング信号Ssの同期信号と
して使用される。
【0061】なお、図1の実施の形態においては、乗算
器16,数値制御発振器(NCO)17,クロック再生
器(CR)およびシンボルタイミング再生器(STR)
19からなる復調回路は、データ・バッファ15からの
第2の準同期検波信号S11dを同期検波しているが、
この復調回路はマッチドフィルタ12からの準同期検波
信号S11を同期検波してデータ信号を再生してもよ
い。即ち、この復調回路は上記IAモード終了後,直ち
に準同期検波信号の復調動作にはいってもよい。但し、
この場合にはUW偽検出の防止機能が付加されない。
【0062】また、上記FAモードによるUW検出動作
は、第1の準同期検波信号S2を受けて、上記IAモー
ドによるUW検出動作と同時に行われてもよい。IAモ
ードUW検出信号およびFAモードUW検出信号の両方
が生じると、UWが正しく検出されたことになる。UW
が正しく検出されると、データ・バッファ3から第1の
準同期検波信号S2dが読み出され、この信号S2dが
上記復調回路に供給される。
【0063】図2は、本発明による実施の形態の別の一
つの機能ブロック図である。図3は図2の実施の形態の
動作説明図である。
【0064】図2の回路もユニークワード遅延検波方式
によってフレーム同期をとる復調装置である。この復調
装置もマイクロプロセッサと記憶回路とをソフトウェア
によって制御するDSPで構成されている。なお、図2
には図1に示されたデータ・バッファ15,乗算器1
6,NCO16,CR18およびSTR19の図示を省
略している。
【0065】図2のユニークワード遅延検波方式および
復調装置も、IAモード,FAモードおよびSSモード
の3段階をとってUWの遅延検波検出およびデータ信号
の同期検波復調を行うことは図1の復調装置と同じであ
るが、上記IAモードを実行するための回路構成および
動作が図1の実施の形態と異っている。本実施の形態
は、IAモードにおいてDDD(N)4a,4bおよび
DDD(N/2)7a,7bに供給される準同期検波信
号S23aまたはS23bの雑音や隣接チャネル干渉を
減少させることにより、精度のよいIAモードUW検出
信号S5およびキャリア周波数オフセット情報S8を早
く検出することを主要目的としている。以下、図2およ
び図3を併せ参照して本実施の形態におけるIAモード
の動作を説明する。
【0066】図2の回路においても、準同期検波信号S
1=R(t)が、サンプラ1によって、サンプリング信
号発生器2が生じるN/シンボル以上のサンプルレート
Fsamでサンプリングされて準同期検波信号S2=R
1(t)とされる。この信号S2はUW遅延検波方式用
信号として2分岐される。その一方はキャリア周波数オ
フセットFoが第1周波数ΔF1だけシフトされたキャ
リア周波数オフセットFaの準同期検波信号S23aに
なる。他方は周波数オフセットFoが第1周波数ΔF1
と異なる第2周波数ΔF2だけシフトされたキャリア周
波数オフセットFbの準同期検波信号S23bになる。
なお、準同期検波信号S2の最大キャリア周波数オフセ
ットがFomであると予想されるときには、ΔF1=−
ΔF2=Fom/2になるようにすると、準同期検波信
号S23aおよびS23bの少くとも一方は、キャリア
周波数オフセットFoがFom/2以下に改善される
(図3参照)。
【0067】以下、上述の準同期検波信号S2の周波数
シフトについて詳細に説明する。発振器22aは周波数
ΔF1の局部発振信号S22aを生じる。乗算器21a
は、準同期検波信号S2と局部発振信号S22aとを周
波数混合し、キャリア周波数オフセットFa=(Fo−
ΔF1)の準同期検波信号S21aを生じる。また、発
振器22bは周波数ΔF2の局部発振信号S22bを生
じる。乗算器21bは、準同期検波信号S2と局部発振
信号S22bとを周波数混合し、キャリア周波数オフセ
ットFb=(Fo−ΔF2)の準同期検波信号S21b
を生じる。この結果、準同期検波信号S2のキャリア周
波数オフセットFoがFom以下である限り、準同期検
波信号S21aおよびS21bの少くとも一方は、キャ
リア周波数オフセットFoがFom/2以下に改善され
る。
【0068】準同期検波信号S21aおよびS21b
は、雑音および隣接チャネル干渉の低減のためにローパ
スフィルタ23aおよび23bによって高域制限され、
それぞれ準同期検波信号S23aおよびS23bにな
る。いま、図1の回路において、信号S2の信号帯域が
BW,周波数オフセットがFomであると、DDD
(N)4およびDDD(N/2)7に信号歪みのない準
同期検波信号S2を供給するには、準同期検波信号S2
は(Fom+BW)以上の帯域の低域通過回路(ローパ
スフィルタ)を通過する必要がある。つまり準同期検波
信号S2の雑音帯域は(Fom+BW)以上になる。
【0069】一方、本実施の形態では、後述するとお
り、UW検出のために準同期検波信号S21aおよびS
21bのいずれか一方だけを使用する。従って、ローパ
スフィルタ23aおよび23bの帯域は(Fom/2+
BW)あればよく、信号S21aおよびS21bのいず
れか一方は、信号歪みなしに雑音帯域が図1の回路から
Fom/2だけ減少する。つまり、この実施の形態によ
るIAモードUW検出は、DDD(N)4a,4bおよ
びDDD(N/2)7a,7bに供給される準同期検波
信号S23aまたはS23bの雑音や隣接チャネル干渉
を減少させることにより、精度のよいIAモードUW検
出信号S5および周波数オフセット情報S8を早く出力
できる。この効果は準同期信号S2の信号帯域に比べて
周波数オフセットの予想最大値Fomが大きい場合に特
に大きい。
【0070】図2の回路では、準同期検波信号S23a
およびS23bの各各に対して、図1のIAモードと同
様のUW検出動作およびキャリア周波数オフセット情報
の生成動作を行なわせる。準同期検波信号S23aおよ
びS23bは、DDD(N)4aおよび4bと、DDD
(N/2)7aおよび7bとにそれぞれ供給される。D
DD(N)4a,4b,DDD(N/2)7a,7bに
はユニークワードSuwがそれぞれ供給されている。D
DD(N)4a,4bは相互相関信号S3a=D1a
(t)およびS3bを出力する。DDD(N/2)7
a,7bは相互相関信号S4a=D2a(t)およびS
4bを出力する。なお、DDD(N)4aおよび4bは
図1のDDD(N)4とそれぞれ同じ動作を行い、DD
D(N/2)7aおよび7bは図1のDDD(N/2)
7とそれぞれ同じ動作を行う。
【0071】ここで、図2の回路はサンプリング信号発
生器24とサンプラ25a,25b,26aおよび26
bを備えている。サンプリング信号発生器24は、4N
/シンボル(N=1)のサンプリング信号を出力する
が、このサンプリング信号はサンプリング信号Ssaと
Ssbとに交互に出力される。つまり、サンプリング信
号発生器24はトグルサンプリング信号であるサンプリ
ング信号SsaとSsbとを出力し、サンプリング信号
SsaおよびSsbのサンプリングレートは2N/シン
ボルである。サンプリング信号Ssaはサンプラ25a
および26aに,サンプリング信号Ssbはサンプラ2
5bおよび26bに供給される。
【0072】相互相関信号S3aおよびS4aはサンプ
ラ25aおよび26aでそれぞれサンプルされて相互相
関信号S26aおよびS25aになり、相互相関信号S
3bおよびS4bはサンプラ25bおよび26bでそれ
ぞれサンプルされて相互相関信号S26bおよびS25
bになる。相互相関信号S26aおよびS26bはUW
位相演算器6aおよび6b,UW検出器5aおよび5b
にそれぞれ供給され、相互相関信号S25aおよびS2
5bはUW位相演算器8aおよび8bにそれぞれ供給さ
れる。UW位相演算器6a,6b,8a,8b,UW検
出器5a,5bに供給する上記相互相関信号を準同期検
波信号S1のサンプリングレートの1/2でトグルサン
プリングするのは、上記UW位相演算器および上記UW
検出器による信号処理時間を少くするためである。
【0073】UW位相演算器6a,6b,8aおよび8
bはUW位相演算器6とそれぞれ同様の動作をする。即
ち、UW位相演算器6a,6b,8a,8bは、相互相
関関数S26a,S26b,S25a,S25bそれぞ
れの位相値θ1a,θ1b,θ2a,θ2bを生じる。
位相合成器9aは位相値θ1aの位相情報S6aおよび
位相値θ2aの位相情報S7aを供給されてキャリア周
波数オフセット情報S8aを生成し、位相合成器9bは
位相値θ1bの位相情報S6bおよび位相値θ2bの位
相情報S7bを供給されてキャリア周波数オフセット情
報S8bを生成する。UW検出器5aおよび5bの各各
は、相互相関関数S26aの電力値および相互相関関数
S26bの電力値がが所定のしきい値Sth3より大き
いとき、上記電力値に対応する大きさのUW検出信号S
5aおよびS5bをそれぞれ生じる。
【0074】UW選択器27は、UW検出器5aからの
UW検出信号S5aの大きさとUW検出器5bからのU
W検出信号S5bの大きさとを比較して大きな値のUW
検出信号をIAモードUW検出信号S5として選択し、
このIAモードUW検出信号S5をデータ・バッファ3
のデータ信号読み出し用に供給する。これは、上記UW
検出信号の大きさが大きいほど、準同期検波信号S23
aまたはS23bのキャリア周波数オフセットが小さ
く、UW検出の精度が高いからである。
【0075】また、IAモードUW検出信号S5は周波
数オフセット情報選択器28にも供給される。周波数オ
フセット情報選択器28は、IAモードUW検出信号S
5を生じた相互相関関数を用いた側のキャリア周波数オ
フセット情報をIAモード周波数オフセット情報S8と
して選択し、このIAモード周波数オフセット信号S8
をNCO11の周波数設定用に送る。
【0076】IAモードUW検出信号S5がデータ・バ
ッファ3に格納されたデータ信号を読み出し、IAモー
ド周波数オフセット信号S8がNCO8にロードされる
と、IAモードが終了する。IAモードが終了すると、
上記DSPは、上述した準同期検波信号S2の周波数シ
フト回路,DDD(N)4a,4bおよびDDD(N/
2)7a,7b,これらDDD(N),DDD(N/
)からの相互相関信号を処理してIAモードUW検出
信号S5およびIAモード周波数オフセット情報S8を
生じるための回路を非活性にし、UW遅延検出方式を図
1を参照して説明した次のFAモードに移行させる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、準同期検
波信号およびユニークワードを供給され,複素共役遅延
検波信号の遅延シンボル数をそれぞれN(但し、0.5
<N≦1)およびN/2とするIAモードUW遅延検出
手段と、前記IAモードUW遅延検出手段からの相互相
関信号に応答し,前記第1の準同期検波信号からの前記
ユニークワードの検出を示すIAモードUW検出信号お
よび前記第1の準同期検波信号のキャリア周波数オフセ
ットを示すIAモード周波数オフセット情報を生じるI
AモードUW検出手段とを備えるので、ユニークワード
の位置検出精度を高く保つとともにキャリア周波数オフ
セットの分解能を小さく保ったまま、キャリア周波数オ
フセットの測定範囲を拡大させる効果がある。
【0078】また、本発明は、前記複素共役遅延検波信
号の遅延シンボル数をM(但し、1M)とするFAモ
ードUW遅延検出手段を上記IAモードの終了後に動作
させることにより、上記IAモードにおけるユニークワ
ードの偽検出を防止することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態の一つの機能ブロック
図である。
【図2】本発明による実施の形態の別の一つの機能ブロ
ック図である。
【図3】図2の実施の形態の動作説明図である。
【図4】本発明に係るデータ信号のフォーマットを示す
図である。
【図5】従来技術によるユニークワード遅延検出回路を
示す機能ブロック図である。
【図6】図5のユニークワード遅延検出回路の動作説明
図である。
【符号の説明】
1,25a,25b,26a,26b サンプラ 2,24 サンプリング信号発生器 3,15 データ・バッファ 4,4a,4b UW遅延検出回路(DDD(N)) 7,7a,7b UW遅延検出回路(DDD(N/
2)) 13 UW遅延検出回路(DDD(4N)) 5,5a,5b,14 UW検出器 6,6a,6b,8a,8b UW位相演算器 9 位相合成器 10,16,21a,21b 乗算器 11,17 数値制御発振器(NCO) 12 マッチドフィルタ 18 クロック再生器 19 シンボルタイミング再生器 22a,22b 発振器 23a,23b ローパスフィルタ 24 サンプリング信号発生器(トグル) 25a,25b,26a,26b サンプラ 27 UW選択器 28 周波数オフセット情報選択器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−149173(JP,A) 特開 平10−155004(JP,A) 特開 平5−167630(JP,A) 特開 平8−56244(JP,A) 特開 平7−66842(JP,A) 特開 平6−252966(JP,A) 1996年電子情報通信学会通信ソサイエ ティ大会講演論文集1,p.527−528, 「非蓄積型プリアンブルレス復調器の開 発」 1995年電子情報通信学会総合大会講演 論文集,「通信1」,p.460,「移動 体衛星通信用ユニークワード遅延検波方 式の検討」 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 27/00 - 27/38 H04J 3/06 H04L 7/08

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既知のユニークワードがデータ信号中に
    挿入されている直交変調信号を準同期検波した第1の準
    同期検波信号および前記ユニークワードを供給され,前
    記準同期検波信号の複素共役遅延検波信号と前記ユニー
    クワードの複素共役遅延検波信号との相互相関をとって
    相互相関信号を生じるUW遅延検出手段と、この相互相
    関信号から前記準同期検波信号中の前記ユニークワード
    および前記準同期検波信号のキャリア周波数オフセット
    を検出するUW検出手段とを備えるユニークワード遅延
    検波方式において、前記UW遅延検出手段は、前記第1
    の準同期検波信号および前記ユニークワードを供給さ
    れ,前記複素共役遅延検波信号の遅延シンボル数をN
    (但し、0.5<N≦1)に設定したUW遅延検出手段
    と、N/2に設定したUW遅延検出手段を有するIAモ
    ードUW遅延検出手段にて構成し、前記UW検出手段
    は、前記IAモードUW遅延検出手段からの相互相関信
    号に応答し,前記第1の準同期検波信号からの前記ユニ
    ークワードの検出を示すIAモードUW検出信号および
    前記第1の準同期検波信号のキャリア周波数オフセット
    を示すIAモード周波数オフセット情報を生じるIAモ
    ードUW検出手段にて構成することを特徴とするユニー
    クワード遅延検波方式。
  2. 【請求項2】 前記IAモードUW検出信号および前記
    IAモード周波数オフセット情報の生成後に,前記第1
    の準同期検波信号を前記IAモード周波数オフセット情
    報の符号を反転した周波数だけ周波数シフトした第2の
    準同期検波信号および前記ユニークワードを供給されて
    それぞれの複素共役遅延検波信号を生じ,前記複素共役
    遅延検波信号の遅延シンボル数をそれぞれM(但し、1
    <M)とするFAモードUW遅延検出手段と、前記FA
    モードUW遅延検出手段からの相互相関信号に応答して
    前記ユニークワードの検出を示すFAモードUW検出信
    号を生じるFAモードUW検出手段とを備えることを特
    徴とする請求項1記載のユニークワード遅延検波方式。
  3. 【請求項3】 供給された前記第1の準同期検波信号を
    バッファ記憶し,前記IAモードUW検出信号を受ける
    とバッファ記憶された前記第1の準同期検波信号を読み
    出す第1データ・バッファ手段と、前記IAモード周波
    数オフセット情報に応答し,読み出された前記第1の準
    同期検波信号の周波数オフセット補正を行って前記第2
    の準同期検波信号を生じる周波数オフセット補正手段と
    を備えることを特徴とする請求項2記載のユニークワー
    ド遅延検波方式。
  4. 【請求項4】 前記FAモードUW遅延検出手段に供給
    される前記第2の準同期検波信号が、マッチドフィルタ
    手段を通過した信号であることを特徴とする請求項3記
    載のユニークワード遅延検波方式。
  5. 【請求項5】 前記IAモードUW遅延検出手段が、前
    記第1の準同期検波信号および前記ユニークワードを供
    給され、前記複素共役遅延検波信号の遅延シンボル数を
    それぞれNにして第1の相互相関信号を生じる第1UW
    遅延検出手段と、前記第1の準同期検波信号および前記
    ユニークワードを供給され、前記複素共役遅延検波信号
    の遅延シンボル数をそれぞれN/2にして第2の相互相
    関信号を生じる第2UW遅延検出手段とを備え、 前記IAモードUW検出手段が、前記第1の相互相関信
    号の電力値が第1のしきい値を越えると前記IAモード
    UW検出信号を生じる第1UW検出手段と、前記第1の
    相互相関信号の位相値を生じる第1UW位相演算手段
    と、前記第2の相互相関信号の位相値を生じる第2UW
    位相演算手段と、前記第1の相互相関信号の位相値と前
    記第2の相互相関信号の位相値とから前記IAモード周
    波数オフセット情報を生じる第1位相合成手段とを備え
    ることを特徴とする請求項1記載のユニークワード遅延
    検波方式。
  6. 【請求項6】 前記IAモードUW遅延検出手段が、キ
    ャリア周波数オフセットが第1周波数だけ周波数シフト
    された前記第1の準同期検波信号および前記ユニークワ
    ードを供給され,前記複素共役遅延検波信号の遅延シン
    ボル数をそれぞれNにして第3の相互相関信号を生じる
    第3UW遅延検出手段と、第1周波数だけシフトされた
    第1の準同期検波信号および前記ユニークワードを供給
    され,前記複素共役遅延検波信号の遅延シンボル数をそ
    れぞれN/2にして第4の相互相関信号を生じる第4U
    W遅延検出手段と、キャリア周波数オフセットが第2周
    波数だけ周波数シフトされた前記第1の準同期検波信号
    および前記ユニークワードを供給され,前記複素共役遅
    延検波信号の遅延シンボル数をそれぞれNにして第5の
    相互相関信号を生じる第5UW遅延検出手段と、第2周
    波数だけ周波数シフトされた第1の準同期検波信号およ
    び前記ユニークワードを供給され,前記複素共役遅延検
    波信号の遅延シンボル数をそれぞれN/2にして第6の
    相互相関信号を生じる第6UW遅延検出手段とを備え、
    前記IAモードUW検出手段が、前記第3の相互相関信
    号の電力値が第3のしきい値を越えると第3のユニーク
    ワード検出信号を生じる第3UW検出手段と、前記第5
    の相互相関信号の電力値が前記第3のしきい値を越える
    と第5のユニークワード検出信号を生じる第5UW検出
    手段と、前記第3のユニークワード検出信号と前記第5
    のユニークワード検出信号のうちの大きい方を前記IA
    モードUW検出信号として選択するUW選択手段と、前
    記第3の相互相関信号の位相値を生じる第3UW位相演
    算手段と、前記第4の相互相関信号の位相値を生じる第
    4UW位相演算手段と、前記第5の相互相関信号の位相
    値を生じる第5UW位相演算手段と、前記第6の相互相
    関信号の位相値を生じる第6UW位相演算手段と、前記
    第3の相互相関信号の位相値と前記第4の相互相関信号
    の位相値とからキャリア周波数オフセットが前記第1周
    波数だけ周波数シフトされた前記第1の準同期検波信号
    のキャリア周波数オフセットを示す第2の周波数オフセ
    ット情報を生じる第2位相合成手段と、前記第5の相互
    相関信号の位相値と前記第6の相互相関信号の位相値と
    からキャリア周波数オフセットが前記第2周波数だけ周
    波数シフトされた前記第1の準同期検波信号のキャリア
    周波数オフセットを示す第3の周波数オフセット情報を
    生じる第3位相合成手段と、前記IAモードUW検出信
    号を生じた相互相関関数を用いた側の前記周波数オフセ
    ット情報を前記IAモード周波数オフセット情報として
    選択する周波数オフセット情報選択手段とを備えること
    を特徴とする請求項1記載のユニークワード遅延検波方
    式。
  7. 【請求項7】 前記第1周波数が、前記キャリア周波数
    オフセットの周波数を所定周波数だけ減算する周波数で
    あり、 前記第2周波数が、前記キャリア周波数オフセットの周
    波数を前記所定周波数だけ加算する周波数であることを
    特徴とする請求項6記載のユニークワード遅延検波方
    式。
  8. 【請求項8】 供給される前記第1の準同期検波信号が
    所定のサンプリングレートでサンプリングされており、 前記第3ないし第6の相互相関信号が前記所定のサンプ
    リングレートの1/2のサンプリングレートでサンプリ
    ングされて,前記第3ないし第6のUW位相演算手段,
    および前記第3および第5のUW検出手段にそれぞれ供
    給されることを特徴とする請求項7記載のユニークワー
    ド遅延検波方式。
  9. 【請求項9】 マイクロプロセッサおよび記憶回路を含
    むデジタル・シグナル・プロセッサで構成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は3又は5又は6記載のユニ
    ークワード遅延検出方式。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のユニークワード遅延検
    波方式用手段と、供給された前記第1の準同期検波信号
    をバッファ記憶し,前記IAモードUW検出信号を受け
    るとバッファ記憶された前記第1の準同期検波信号を読
    み出す第3データ・バッファ手段と、前記IAモード周
    波数オフセット情報に応答し,読み出された前記第1の
    準同期検波信号の周波数オフセット補正を行って第2の
    準同期検波信号を生じる周波数オフセット補正手段と、
    前記第2の準同期検波信号を同期検波して前記データ信
    号に復調する復調手段とを備えることを特徴とする復調
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項3記載のユニークワード遅延検
    波方式用手段と、前記第2の準同期検波信号をバッファ
    記憶するとともに,前記FAモードUW検出信号を受け
    るとバッファ記憶された前記第2の準同期検波信号を読
    み出す第2データ・バッファ手段と、前記第2データ・
    バッファ手段から読み出された前記第2の準同期検波信
    号を同期検波して前記データ信号に復調する復調手段と
    を備えることを特徴とする復調装置。
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