JP2002111543A - マッチドフィルタ及びそれを用いた受信機 - Google Patents

マッチドフィルタ及びそれを用いた受信機

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JP2002111543A
JP2002111543A JP2000295345A JP2000295345A JP2002111543A JP 2002111543 A JP2002111543 A JP 2002111543A JP 2000295345 A JP2000295345 A JP 2000295345A JP 2000295345 A JP2000295345 A JP 2000295345A JP 2002111543 A JP2002111543 A JP 2002111543A
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JP2000295345A
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Toshihiro Oya
俊博 大屋
Yoshiteru Imaeda
義輝 今枝
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NEC Engineering Ltd
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NEC Engineering Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模を大きくすることなく、周波数ずれ
に対応したマッチドフィルタを提供する。 【解決手段】 マッチドフィルタ素子264および26
5は、前半半サイクルの和Y1(t)および後半半サイクル
の和Y2(t)をとるように2つに分割されている。これ等
マッチドフィルタ素子の2つの出力は、直交検波したI
成分Q成分について、それぞれ加算器268〜273に
より加算される。この加算器の出力値は、受信データを
1シンボル内に0、+π/4を、−π/4だけ位相回わ
した効果を持つ。従って、受信データの±π以内の位相
回りに対して、3つの出力うちのいずれかは大きな相関
値をもつようになる。この相関値から周波数ずれを検出
し、初期同期および同期補足をできるようにしたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマッチドフィルタ及
びそれを用いた受信機に関し、特にスペクトラム拡散方
式による通信を行う受信装置に使用されるマッチドフィ
ルタの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スペクトラム拡散通信方式におけるマッ
チドフィルタは、図5に示されるような構成で使用され
る。尚、本例においては、説明を簡単にするために、受
信部での周波数変換を、一段のダイレクトコンバージョ
ン方式として示している。
【0003】図5において、送信機117では、送信す
べき情報信号は、拡散符号発生器101から発生される
拡散符号により、拡散器100にて拡散され、周波数変
換器102において、局部発振信号103と混合される
ことにより、周波数変換されてアンテナ104から送信
される。
【0004】受信機118では、アンテナ105により
受信された受信信号は局部発振信号110と乗算器10
6により乗算されると共に、局部発振信号110のπ/
2移相器111による直交成分と乗算器112で乗算さ
れて直交検波される。これ等直交検波出力はローパスフ
ィルタ107、113を介してA/D(アナログ/デジ
タル)変換器108、114へ入力され、マッチドフィ
ルタ109、115へ供給される。
【0005】マッチドフィルタ109,115において
は、受信信号のI、Q成分の各相関値が検出されること
により、I、Q成分が導出され、データ復調部116に
て復調処理されることになる。
【0006】ここで、受信信号を復調するには、一般的
な通信システムと同様に、先ず送信側と受信側との局部
発振周波数の違いや、ドップラシフトによる周波数変化
に起因する受信信号の周波数と位相ずれを補正する必要
がある。もし、この周波数ずれが、信号の1シンボル間
に、位相のπ/2程度ずれに相当すると、図6に示す如
く、マッチドフィルタ109、115により得られる相
関出力が劣化し、位相がπ程度ずれると、マッチドフィ
ルタの出力である相関値はまったく得られなくなってし
まう。そのために、1シンボル内での位相のずれは、干
渉波の大きさにもよるが、最大でも、図7の様にπ/4
程度に止める必要がある。
【0007】尚、図6、7において、300は送信シン
ボルデータ、301は拡散後のデータ、302、303
はマッチドフィルタのI、Q成分入力、304、305
はI、Q成分の相関値をそれぞれ示している。
【0008】上述した周波数や位相ずれを取除くため
に、初期同期を行う必要があり、そのための技術とし
て、例えば、特開平3−278747号公報、特開平1
0−28076号公報及び、特開平6−77932号公
報等に、種々開示されている。
【0009】その一例としては、送信周波数に受信周波
数を合わせるように、周波数変換器の局部発振周波数を
スイープ(掃引)させて調整をなす方式があり、図8に
概略ブロック図を示している。図8において、アンテナ
120からの受信信号は局部発振信号128と乗算器1
21で乗算されて周波数変換され、ローパスフィルタ1
22を介してA/D変換器123へ入力される。このA
/D変換出力はマッチドフィルタ124へ供給され、相
関値が検出される。
【0010】この相関出力は電力検出部126にて電力
検出され、メモリ130に記憶されている規定値と比較
部127にて比較され、この比較結果を用いて、周波数
計測回路129において、局部発振信号128の周波
数、位相ずれ(誤差)が検出され、この検出誤差信号に
従って局部発振信号128の周波数、位相が制御される
ようになっている。尚、125はデータ復調部を示して
いる。
【0011】また、他の例としては、周波数ずれに対応
したマッチドフィルタを複数個用いる方式であり、図9
にそのブロック図を示している。図9においては、アン
テナ140による受信信号を、複数の局部発振信号14
2、148、154、160により、各乗算器141、
147、153、159を用いて検波し、これ等各検波
出力をローパスフィルタ143、149、155、16
1を介して、各A/D変換器144、150、156、
162へそれぞれ入力する様になっている。
【0012】そして、各SA/D変換出力はマッチドフ
ィルタ145、151、157、163へそれぞれ供給
され、これ等フィルタ出力である各相関値は電力検出部
146,152,158、164にて電力検出される。
検出された各電力値は、最大値選択回路165におい
て、最大電力値が検出され、この最大電力を用いてデー
タ復調部166にて復調処理されるようになっている。
【0013】図9に示す方式では、局部発振信号を複数
設け、更にマッチドフィルタもそれに対応して複数設け
る構成であるが、図10に示す方式では、アンテナ17
0、乗算器171、局部発振信号172、ローパスフィ
ルタ173、A/D変換器174は、それぞれに一個用
い、マッチドフィルタ175、177、179、181
及び電力検出部176、178、180、182は複数
設けた構成となっている。
【0014】この場合、これ等複数のマッチドフィルタ
は、ずれた周波数で相関をそれぞれ検出するようになっ
ており、これ等検出された相関値が電力検出部176、
178、180、182へそれぞれ入力されて電力検出
され、最大値選択回路183において、最大電力のもの
が選択されるようになっている。尚、184はデータ復
調部である。
【0015】更に、他の例としては、図11に示す如
く、相関検出をなすための相関検出部を複数に分割し
(相関器411、412、413)、各部分相関をと
り、これ等各部分相関値をもとに周波数ずれを検出する
方式があり、これは特開平6−284108号公報に開
示されたものである。
【0016】図11において、アンテナ400からA/
D変換器408までの構成は図5のアンテナ105から
A/D変換器114までの構成と同一である。A/D変
換器404、408の出力は、拡散符号1周期分の複素
ベースバンド信号が遅延回路409、410によって3
つに分割されて相関器411、412、413に入力さ
れ、3つに分割された拡散符号との相関演算が行われ
る。
【0017】これ等3つの部分相関信号は周波数オフセ
ットを有するため、複数共積演算器415、418、乗
算器414、417、加算器416及び誤差信号生成部
419により、周波数オフセットに応じた誤差信号を得
るようになっている。そして、これ等部分相関出力を加
算器420にて加算し、その加算出力を用いて復調部4
21にて復調データとして導出している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図8に示した周波数を
スイープさせる方式では、初期同期に時間がっかるとい
う問題がある。また、図9や図10に示したマッチドフ
ィルタを複数用いる方式では、回路規模が増大するとい
う問題がある。更に、図11に示した部分相関のみを用
いて相関値を検出する方式では、拡散符号全体の相関が
とられていないために、別の拡散符号を誤って検出する
場合があるという問題がある。
【0019】本発明の目的は、周波数ごとにマッチドフ
ィルタを設けなくても、それと同等な機能を有するマッ
チドフィルタ及びそれを用いた受信機を提供することで
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、スペク
トラム拡散方式による通信を行う受信装置に使用される
マッチドフィルタであって、受信データの直交成分であ
るI成分及びQ成分の各々に対応して設けられ、対応成
分を入力として互いに縦続接続された複数の遅延素子か
らなるマッチドフィルタ素子と、前記I成分及びQ成分
に対応したマッチドフィルタ素子の各々に対応して設け
られ、対応マッチドフィルタ素子を構成する前記遅延素
子の出力をn(nは2以上の整数)グループに分割して
得られるn系統の部分相関出力をそれぞれ導出する部分
相関検出手段と、これ等n系統の部分相関出力の、前記
I成分に対応する値、Q成分に対応する値及びそれらの
反転成分を組み合わせて、これ等各組毎の加算値をそれ
ぞれ出力する加算手段とを含むことを特徴とするマッチ
ドフィルタが得られる。
【0021】そして、前記nは2とし、また前記グルー
プは前半と後半との2グループとしたとき、前記加算手
段は、前記I成分の前半と後半の2系統の部分相関出力
を加算する第一加算器と、前記Q成分の前半と後半の2
系統の部分相関出力を加算する第二加算器と、前記I成
分の前半と前記Q成分の後半の2系統の部分相関出力を
加算する第三加算器と、前記Q成分の前半と前記I成分
の後半の反転成分の2系統の部分相関出力を加算する第
四加算器と、前記I成分の前半と前記Q成分の後半の反
転成分の2系統の部分相関出力を加算する第五加算器
と、前記Q成分の前半と前記I成分の後半の2系統の部
分相関出力を加算する第六加算器とを有することを特徴
とする。
【0022】本発明によれば、上記構成のマッチドフィ
ルタと、このマッチドフィルタの前記加算手段の各加算
出力の電力値を算出する手段と、これ等算出結果に応じ
て前記受信データの直交検波用の発振信号の制御をなす
周波数制御手段とを含むことを特徴とする受信機が得ら
れる。
【0023】本発明の作用を述べる。マッチドフィルタ
における遅延素子であるシフトレジスタと相関値算出の
ための加算器の部分を、複数に分割して小規模な複数系
統のマッチドフィルタとし、これ等複数系統の各出力の
I成分およびQ成分対応する値並びにそれらの反転成分
を適宜組み合わせて加算することにより、これ等加算出
力は受信データを1シンボル内で所定位相だけ回した効
果を有することになる。よって、受信データの±π以内
の位相回りに対して、これ等加算出力のいずれかが大き
な相関値を有するようになるので、この相関値から周波
数ずれを検出して、初期同期や同期補足が可能となるの
である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の実施例を説明する。図1を参照すると、本発明の一実
施の形態としてのスペクトラム拡散通信システムにおけ
る送信機280と受信機281とが示されている。送信
機280において、情報信号は乗算器250で拡散符号
発生器251による拡散符号により拡散され、さらに乗
算器252で発振器253による局部発振信号を用いて
搬送波に変調されアンテナ254から送信される。その
出力は、空中線を通して受信機281に渡される。
【0025】受信機281では、本発明によるマッチド
フィルタ1が設けられている。アンテナ255からの受
信信号は、まず乗算器256、261において発振器2
59およびπ/2移相器260により直交検波される
(I相、Q相)。次にI相、Q相それぞれローパスフィ
ルタ257、262、A/D変換器258、263によ
り処理され、マッチドフィルタ1を構成するマッチドフ
ィルタ素子264および265に入力される。
【0026】このマッチドフィルタ素子264および2
65の2つの出力は、以下のように3つに分けて和が取
られている。 (1)I相の前半半サイクルの和Y1(t)と、I相の後半
半サイクルの和Y2(t)との和(加算器268)および、
Q相の前半半サイクルの和Y1(t)と、Q相の後半半サイ
クルの和Y2(t)との和(加算器269): (2)I相の前半半サイクルの和Y1(t)と、Q相の後半
半サイクルの和Y2(t)との和(加算器270)および、
Q相の前半半サイクルの和Y1(t)とI相の後半半サイク
ルの和Y2(t)の符号を反転した信号との和(加算器27
1): (3)I相の前半半サイクルの和Y1(t)と、Q相の後半
半サイクルの和Y2(t)の符号を反転した信号との和(加
算器272)および、Q相の前半半サイクルの和Y1(t)
と、I相の後半半サイクルの和Y2(t)との和(加算器2
73)。
【0027】これら3つの出力は電力検出部275〜2
77に供給される。電力検出部275〜277から出力
されたデータにより、同期保持部278で送信局と受信
局の周波数および位相ずれが算出される。この算出され
たデータを元に、同期したクロックを作り出し、先の受
信データを逆拡散して受信信号を得ることができること
になる。かくして得られたデータはデータ復調部274
に出力される。その出力に対し、データ復調部では音声
や非音声データとして処理される。
【0028】図2を参照すると、マッチドフィルタ素子
264および265の内部構成が示されている。入力信
号X(t) は、遅延回路190で1チップずつ遅延され、
この遅延回路の出力とそれぞれ異なる拡散符号a1〜a
64はエクスクルーシブORゲート191〜206に入
力される。エクスクルーシブORゲートにより拡散符号
との間で排他的論理和を取られた信号は、加算器207
〜220で加算処理される。
【0029】また、図2の遅延回路190は、図3のよ
うに、多段縦続接続されたDタイプフリップフロップ2
30〜241により構成されている。すなわち、マッチ
ドフィルタ素子264および265は入力信号を1チッ
プずつ遅延させるために設けられ、前半半サイクルの和
Y1(t)および後半半サイクルの和Y2(t)をとるように、
2つに分割された構成となっている。
【0030】以下、本実施例の動作につき、図4のタイ
ミング図を用いて説明する。ここで、本発明のマッチド
フィルタはマッチドフィルタ内で位相回りを補正してい
るので、マッチドフィルタへの入力値は常に波形30
2、303と同じ波形となる。しかし、図4においては
説明の便宜上、それぞれの相関出力が従来のマッチドフ
ィルタから出力されることを想定した場合の、入力に相
当する波形を示している。
【0031】まず、送信シンボルデータを波形300、
拡散後のデータを波形301のように仮定する。受信デ
ータがπ/2位相回りしている場合を例にとると、マッ
チドフィルタに対する入力値はI成分が波形302、Q
成分が波形303のようになる。
【0032】まず、前述図1の、(1)I相の前半半サ
イクルの和Y1(t)とI相の後半半サイクルの和Y2(t)と
の和(加算器268)および、Q相の前半半サイクルの
和Y1(t)とQ相の後半半サイクルの和Y2(t)との和(加
算器269)の動作は、従来技術同様であり、図4のf
=0のタイミング図に従って実行される。すなわち、入
力波形は波形302、303のようになり、相関値はほ
とんど出力されない。
【0033】一方、前述図1の、(2)I相の前半半サ
イクルの和Y1(t)とQ相の後半半サイクルの和Y2(t)と
の和(加算器270)および、Q相の前半半サイクルの
和Y1(t)とI相の後半半サイクルの和Y2(t)の符号を反
転した信号との和(加算器271)の動作は、図4のf
=+π/4のタイミング図に従って実行される。
【0034】まず、I相の前半半サイクルの和Y1(t)
は、マッチドフィルタ入力I相302の1シンボル内前
半部分の相関値を持ち、Q相の後半半サイクルの和Y2
(t)はマッチドフィルタ入力Q相303の1シンボル内
後半部分の相関値を持つ。従って、これらを加算器27
0で加算した相関値は波形326のようになる。
【0035】同様に、Q相の前半半サイクルの和Y1(t)
は、マッチドフィルタ入力Q相303の1シンボル内前
半部分の相関値を持ち、I相の後半半サイクルの和Y2
(t)はマッチドフィルタ入力I相302を反転した信号
の1シンボル内後半部分の相関値を持つ。従って、これ
らを加算器271で加算した相関値は波形327のよう
になる。
【0036】すなわち、加算器270および271の出
力結果は、従来のマッチドフィルタの入力相当波形とし
て波形324および325のように表すことができ、1
シンボル内に+π/4だけ位相回わした効果をもつ。そ
の結果、波形326および327のように大きな相関値
が出力されるのである。
【0037】また、前述図1の、(3)I相の前半半サ
イクルの和Y1(t)とQ相の後半半サイクルの和Y2(t)の
符号を反転した信号との和(加算器272)および、Q
相の前半半サイクルの和Y1(t)のとI相の後半半サイク
ルの和Y2(t)との和(加算器273)の動作は、図4の
f=−π/4のタイミング図に従って実行される。
【0038】この場合も、上述f=+π/4のタイミン
グ図の説明同様に考えることができ、1シンボル内に−
π/4だけ位相回わした効果をもつ。しかし、受信デー
タに対するマッチドフィルタ内の位相回りが逆方向のた
め、相関値はほとんど出力されない。
【0039】このように、マッチドフィルタにおけるシ
フトレジスタと加算回路の部分を分割していくつかの小
規模なマッチドフィルタとし、その出力を加算する構造
であるので、受信データの±π以内の位相回りに対し
て、3つの出力うちのいずれかは大きな相関値をもつよ
うになる。従って、電力検出部275〜277において
相関値を検出することができる。
【0040】さらに、この実施例では、送信機と受信機
の周波数および位相ずれが算出する同期保持部278が
設けられている。この結果、周波数のずれを検出し受信
した信号と同期したクロックを作り出し、初期同期およ
び同期補足することができる。
【0041】なお、上記実施例では、マッチドフィルタ
の分割数2の場合を示したが、これを3以上に分割数を
増やした場合も同様の構成を取ることにより、より位相
回りの大きな信号に対応することができる。
【0042】なお、本発明は、上記各実施例に限定され
ることなく、本発明の技術思想の範囲内において、各実
施例は適宜変更され得ることは明らかである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明によれ
ば、マッチドフィルタを分割しそれぞれの出力結果を足
し合わせるという基本構成に基づき、マッチドフィルタ
をいくつもの周波数それぞれ専用に必要とすることな
く、従来のマッチドフィルタから若干の規模の増加のみ
で、局発周波数を少しだけずらしたマッチドフィルタの
出力と等価となる効果を実現したマッチドフィルタ回路
が提供される。よって、このマッチドフィルタを使用し
た受信機は小型かつ軽量化が図られ、低コスト化となる
という効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマッチドフィルタ回路の一実施例(全
体構成図)を示す図である。
【図2】本発明のマッチドフィルタ回路の具体例を示す
回路図である。
【図3】本発明のマッチドフィルタ回路の遅延回路19
0の回路図である。
【図4】本発明のマッチドフィルタの動作図を示す図で
あり、受信データがπ/2位相回りしている場合の例で
ある。
【図5】従来のスペクトラム拡散通信の送信機、受信機
の全体構成図である。
【図6】図5の従来例において、受信データがπ/2位
相回りしている場合の動作を示す図である。
【図7】図5の従来例において、受信データがπ/4位
相回りしている場合の動作を示す図である。
【図8】従来の他の受信機の例(局発の周波数をスイー
プさせた例)のブロック図である。
【図9】従来の更に他の受信機の例(局発をいくつも持
ってそれに接続されるマッチドフィルタをいくつも持た
せた例)のブロック図である。
【図10】従来の別の受信機の例(局発は1つで、ずれ
た周波数で相関を検出するマッチドフィルタを何種類も
持たせた例)のブロック図である。
【図11】従来の更に他の受信機の例(部分相関をとる
例)のブロック図である。
【符号の説明】
1 本発明によるマッチドフィルタ 190 遅延回路 191〜206 エクスクルーシブORゲート 207〜220 加算器 230〜241 Dタイプフリップフロップ 250、252、256、261 乗算器 251 拡散符号発生器 253 発振器 254、255 アンテナ 257、262 ローパスフィルタ 258、263 A/D変換器 259 発振器 260 π/2移相器 264、265 マッチドフィルタ素子 266、264 インバータ 268〜273 加算器 274 データ復調部 275〜277 電力検出部 278 同期保持部 280 送信機 281 受信機
フロントページの続き Fターム(参考) 5K004 AA05 FG02 FH01 5K022 EE01 EE33 EE36 5K047 AA16 BB01 BB05 CC01 GG27 HH15 HH21 JJ06 LL06 MM03 MM13 MM33 MM36 MM45

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペクトラム拡散方式による通信を行う
    受信装置に使用されるマッチドフィルタであって、 受信データの直交成分であるI成分及びQ成分の各々に
    対応して設けられ、対応成分を入力として互いに縦続接
    続された複数の遅延素子からなるマッチドフィルタ素子
    と、 前記I成分及びQ成分に対応したマッチドフィルタ素子
    の各々に対応して設けられ、対応マッチドフィルタ素子
    を構成する前記遅延素子の出力をn(nは2以上の整
    数)グループに分割して得られるn系統の部分相関出力
    をそれぞれ導出する部分相関検出手段と、 これ等n系統の部分相関出力の、前記I成分に対応する
    値、Q成分に対応する値及びそれらの反転成分を組み合
    わせてこれ等各組毎の加算値をそれぞれ出力する加算手
    段と、を含むことを特徴とするマッチドフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記nは2とし、また前記グループは前
    半と後半との2グループとしたとき、前記加算手段は、 前記I成分の前半と後半の2系統の部分相関出力を加算
    する第一加算器と、 前記Q成分の前半と後半の2系統の部分相関出力を加算
    する第二加算器と、 前記I成分の前半と前記Q成分の後半の2系統の部分相
    関出力を加算する第三加算器と、 前期Q成分の前半と前記I成分の後半の反転成分の2系
    統の部分相関出力を加算する第四加算器と、 前記I成分の前半と前記Q成分の後半の反転成分の2系
    統の部分相関出力を加算する第五加算器と、 前記Q成分の前半と前記I成分の後半の2系統の部分相
    関出力を加算する第六の加算器と、 を有することを特徴とする請求項1記載のマッチドフィ
    ルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のマッチドフィル
    タと、このマッチドフィルタの前記加算手段の各加算出
    力の電力値を算出する手段と、これ等算出結果に応じて
    前記受信データの直交検波用の発振信号の制御をなす周
    波数制御手段とを含むことを特徴とする受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008060685A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Fujitsu Ltd 自動周波数制御装置

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JP2008060685A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Fujitsu Ltd 自動周波数制御装置

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