JP2692434B2 - スペクトル拡散復調装置 - Google Patents

スペクトル拡散復調装置

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    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
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    • H04B1/7085Synchronisation aspects using a code tracking loop, e.g. a delay-locked loop

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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は直接拡散方式のスペク
トル拡散復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直接拡散方式のスペクトル拡散復
調装置として、例えば横山,“スペクトル拡散通信シス
テム”,科学技術出版社(1988)に示されたPSK
変調スペクトル拡散信号に対するスペクトル拡散復調装
置があり、図16にそのブロック図を示す。図中、1は
受信信号、2は受信信号から先ず情報データのビットの
区切れ目を示す信号(以下、捕捉信号と呼ぶ)を生成す
る初期捕捉回路、3は捕捉信号、4は捕捉信号に基づい
て同期追尾を行う同期追尾回路、5は受信信号に同期し
た再生疑似雑音信号(以下、疑似雑音信号をPN信号と
呼ぶ)、6は受信信号と再生PN信号とを乗算する乗算
器、7は上記の初期捕捉回路2と同期追尾回路4と乗算
器6とから構成される逆拡散部、8はPN信号成分の除
去された受信信号(拡散復調信号)、9はPSK復調
器、10は復調データである。
【0003】次に図16の動作概要について説明する。
受信信号は周波数ω0 の搬送波がBPSK変調されたス
ペクトル拡散信号とすると、スペクトル拡散信号は次式
で表される。 d(t)c(t)cosω0 t (1) ここで、d(t)はビット幅Tdの情報データ信号で−
1、+1の値を持つ矩形波信号、c(t)はビット幅T
cのPN信号(以下、PN信号1ビットをチップと呼
ぶ)で−1、+1の値を持つ矩形波信号でNチップで1
周期のM系列符号とする。情報データ1ビットを1周期
のPN信号で拡散すればTd=NTcの関係がある。先
ず、初期捕捉回路2は、受信信号1から情報データのビ
ットの区切れ目に相当するタイミングを検出して、これ
を捕捉信号3として同期追尾回路4に出力する。同期追
尾回路4は捕捉信号3に基づいて再生PN信号5を生成
する。再生PN信号5は捕捉信号3が入力される時刻以
前では受信信号1に含まれるPN信号と位相が異なって
おりc(t+τ)であるが、同期追尾回路4は捕捉信号
3が入力されるタイミングに基づいてτ=0の受信信号
に同期した再生PN信号5を生成し、この時刻以降、τ
=0の状態を追尾する。受信信号1は乗算器6により再
生PN信号5と乗算され、c(t)×c(t)=1であ
るから、次式で表されるPN信号成分の除去された受信
信号8(=拡散復調信号)となる。 d(t)cosω0 t (2) このPN信号成分の除去された受信信号8は、通常のP
SK復調器9によって復調されて復調データ10が得ら
れる。即ち、スペクトル拡散復調装置の特徴的な部分は
初期捕捉回路2と同期追尾回路4と乗算器6とから構成
される逆拡散部7であり、以下、逆拡散部7を構成する
初期捕捉回路2と同期追尾回路4について図17、図1
8、図19を参照して説明する。
【0004】図17は、 M. K. Simon,“SPREAD SPECTR
UM COMMUNICATIONS, Vol.3,”COMPUTER SCIENCE PRESS
(1985)に示された従来のスペクトル拡散復調装置の初
期捕捉回路の構成図である。図中、1は受信信号、11
は搬送波発生器、12A,12Bは乗算器、13A,1
3Bはローパスフィルタ(LPF)、13aは搬送波発
生器11から発生する搬送波を用いて生成されたベース
バンド信号、13bは90°位相の遅れた搬送波を用い
て生成されたベースバンド信号、14A,14Bは夫々
上記ベースバンド信号13a,13bをサンプリングす
るサンプリング回路、14a,14bは夫々上記サンプ
リング回路によりサンプリングされたサンプル信号であ
る。15A,15Bは夫々上記サンプル信号14a,1
4bと予め復調装置内部で設定されたPN信号(以下、
リファレンスPN信号と呼ぶ)との相関処理を行う相関
器、15a,15bは夫々上記相関器から出力される相
関信号、16A,16Bは夫々上記相関信号15a,1
5bを2乗する2乗器、17は搬送波発生器11から出
力される搬送波の位相を90°遅延させる移相器、23
は上記2乗器16A,16Bにより2乗された相関信号
を加算する加算器、24は上記加算器23から出力され
る相関パルス信号、25は受信信号1に含まれるPN信
号成分とリファレンスPN信号との位相の一致を判定し
て捕捉信号3を生成する判定器である。
【0005】図17に示された初期捕捉回路の動作につ
いて説明する。初期捕捉動作の目的は、伝送路における
雑音等の影響により歪んで受信された受信信号1に含ま
れるPN符号の位相とリファレンスPN信号の位相とを
比較して両者が一致するタイミングにおいて捕捉パルス
3を発生させることである。受信信号1の搬送波と搬送
波発生器11の出力する搬送波との位相差をθとする
と、搬送波発生器の出力する搬送波はcos(ω0 t+
θ)と表される。一方、90°移相器17を経て出力さ
れる搬送波はsin(ω0 t+θ)と表される。受信信
号1は2分岐され、一方は搬送波発生器11の出力する
搬送波cos(ω0 t+θ)と乗算器12Aにより乗算
され、ローパスフィルタ13Aによってcosθの成分
を含むベースバンド信号13aに変換される。分岐され
た他方の受信信号1は90°移相器17を経て出力され
る搬送波sin(ω0 t+θ)と乗算器12Bにより乗
算され、ローパスフィルタ13Bによってsinθの成
分を含むベースバンド信号13bに変換される。ベース
バンド信号13a,13bは夫々サンプリング回路14
A,14Bによりサンプリングされ、夫々サンプル信号
14a,14bとなり、夫々相関器15A,15Bに入
力される。
【0006】上記のサンプリングでは、はじめ同期の確
立していない状態のクロックが用いられるので、通常、
1チップにつき2回の割合でサンプリングが行われる。
従って、PN信号のビット幅Tcとすると、サンプリン
グ間隔はTc/2である。相関器15A,15BはPN
信号1周期分に相当する時間内にサンプリングされたサ
ンプル信号に対して夫々リファレンスPN信号との相関
をとる。PN信号の1周期はNであるからPN信号1周
期分に相当する時間内にサンプリングされて相関器で相
関がとられるサンプル信号14a,14bは夫々2N個
ある。1チップにつき2回づつサンプリングが行われる
のでサンプル信号14a,14bの隣接するサンプル信
号には同じPN信号成分が含まれ、相関器15A,15
Bは夫々入力された2N個のサンプル信号を用いて、次
式で表せる相関信号を生成する。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、ri (i=1,…,2N)は入力
される2N個のサンプル信号であり、cj は−1もしく
は+1の値を持つリファレンスPN信号である。j=
[n]はnを越えない最大の整数を表す。即ち、相関器
はPN信号の自己相関特性を生成する回路である。1チ
ップにつき2回の割合でサンプリングが行われるベース
バンド信号13a,13bとサンプリングタイミングと
の関係を図2を参照して説明する。時刻t=iTc(i
=1,2,…)を各チップ波形の中央点とし、各チップ
に対する2回のサンプリング時刻が、チップ波形の中央
点に対して対象な2時点、(iTc−Tc/4)と(i
Tc+Tc/4)とから、それぞれ+Δtずれたところ
の時刻をt1 (=iTc−Tc/4+Δt)とt2 (=
iTc+Tc/4+Δt)とし、サンプリング回路14
A,14Bが入力信号のアナログ量をそのままサンプリ
ングするものとすると、時刻t2 にサンプリングされた
サンプル信号14a,14bは夫々次式で表される。 d(t2 )c(t2 )h(Tc/4+Δt)cosθ (4) d(t2 )c(t2 )h(Tc/4+Δt)sinθ (5) ここで、h(t0 )はローパスフィルタ13A,13B
のチップに対する単一応答波形を表し、h(0)がチッ
プ波形の中央点に相当する。c(t2 )をci (−1も
しくは+1の値を持つ)と書き直すと、時刻t2 にサン
プリングされたサンプル信号14a,14bは次式で表
される。 d(t2 )ci h(Tc/4+Δt)cosθ (6) d(t2 )ci h(Tc/4+Δt)sinθ (7)
【0009】相関信号15a,15bとサンプリングタ
イミングとの関係を図3を参照して説明する。サンプリ
ング時刻ts(=kNTc+Tc/4+Δt),(k=
1,2,…)では、相関器15A,15Bは夫々時刻t
u(={(k−1)N+1}Tc−Tc/4+Δt)か
ら時刻ts(=kNTc+Tc/4+Δt)までの2N
個のサンプル信号14a,14bに対して相関をとる。
これら2N個のサンプル信号14a,14bにはc1
らcN までのPN信号成分が2個づつ含まれている。即
ち、c1 ,c1 ,c2 ,c2 ,…,cN ,cNを夫々含
むために、このサンプリング時刻tsにおいて受信信号
1に含まれるPN信号成分とリファレンスPN信号とが
一致する。従って、相関信号15a,15bは夫々PN
信号成分の除去された以下で表される信号となる。(c
i ×ci =1であるから)
【0010】
【数2】
【0011】情報データ1ビットを1周期のPN信号で
拡散すれば、PN信号の1周期内で情報データは変化し
ないので、d((k−1)NTc+iTc−Tc/4+
Δt)及びd((k−1)NTc+iTc+Tc/4+
Δt)をdk (−1もしくは+1の値を持つ)と表せ
ば、受信信号1に含まれるPN信号成分とリファレンス
PN信号とが完全に一致したサンプリング時刻tsの相
関信号15a,15bは夫々以下の式で表される。 Ndk {h(−Tc/4+Δt)+h(+Tc/4+Δt)}cosθ (10) Ndk {h(−Tc/4+Δt)+h(+Tc/4+Δt)}sinθ (11) これに対して、受信信号1に含まれるPN信号成分とリ
ファレンスPN信号とが一致しない時刻の相関信号15
a,15bはPN信号の自己相関特性がM系列の場合−
1となることから夫々以下の式で表される。 −dk {h(−Tc/4+Δt)+h(+Tc/4+Δt)}cosθ (12) −dk {h(−Tc/4+Δt)+h(+Tc/4+Δt)}sinθ (13) 相関信号15a,15bは夫々2乗器16A,16Bで
2乗されることにより、情報データ成分dk が除去され
(dk ×dk =1であるから)、次いで、加算器23で
2乗された相関信号15aと15bとが加算されて相関
パルス信号24を得る。従って、相関パルス信号24に
は情報データ成分は含まれず、受信信号1に含まれるP
N信号成分とリファレンスPN信号とが完全に一致した
時刻tsにおいて次式で表される。 N2 {h(−Tc/4+Δt)+h(+Tc/4+Δt)}2 (14) PN信号成分とリファレンスPN信号とが一致しないサ
ンプリング時刻では次式となる。 {h(−Tc/4+Δt)+h(+Tc/4+Δt)}2 (15) スペクトル拡散通信では通常PN信号の周期Nの大きい
ものが使われるので、受信PN信号の位相とリファレン
スPN信号の位相とが一致した時刻の相関パルス信号2
4の振幅と、一致しないときの相関パルス信号24の振
幅とには大きな差が生ずることになる。判定器25は、
上記の性質を利用して捕捉信号3の発生タイミングを決
定し、捕捉信号3を出力し初期捕捉動作が完了する。こ
のように初期捕捉回路によって生成された捕捉信号3
は、次いで、図16に示す同期追尾回路4に入力され、
以降、受信信号1に含まれるPN信号に対する同期追尾
が行われる。以下に従来の同期追尾回路4の説明を行
う。
【0012】図18は、 M. K. Simon著の前記文献に示
されたスペクトル拡散復調装置の同期追尾回路の構成図
である。図中、26A,26Bは夫々受信信号1と、P
N信号発生器38の発生する進み位相PN信号39,遅
れ位相PN信号40とを乗算する乗算器、27Aと27
Bは中心周波数が受信信号1の搬送波周波数に等しいバ
ンドパスフィルタ(BPF)、28Aと28Bは2乗
器、34は進み信号29aと遅れ信号29bとの差を生
成する減算器、35と35aは誤差信号、36はループ
フィルタ、37は上記誤差信号35aの電圧によって出
力周波数を変化させて再生クロック信号37aを発生す
る電圧制御発振器、38は再生クロック信号37aを入
力しPN信号を発生させるPN信号発生器、41は進み
位相PN信号39をTc/2時間遅延させる遅延素子で
ある。
【0013】次に図18に示された同期追尾回路の動作
について説明する。PN信号発生器38は捕捉信号3が
入力すると進み位相PN信号39と遅れ位相PN信号4
0を出力し始める。上記進み位相PN信号39は再生P
N信号5に対してTc/2時間だけ進んだ信号であり、
遅れ位相PN信号40は再生PN信号5に対してTc/
2時間だけ遅れた信号である。今、再生PN信号5の位
相が受信信号1に含まれるPN信号c(t)の位相に対
してτ時間だけ遅れているものとする。再生PN信号5
をSR (t)、進み位相PN信号39をSE (t)、遅
れ位相PN信号40をSL (t)とすると夫々以下の式
で表される。 SR (t)=c(t−τ) (16) SE (t)=SR (t+Tc/2)=c(t−τ+Tc/2) (17) SL (t)=SR (t−Tc/2)=c(t−τ−Tc/2) (18) 受信信号1(=d(t)c(t)cosω0 t)は2分
岐され、その一方は乗算器26Aにより進み位相PN信
号SE (t)と乗算された後、バンドパスフィルタ27
Aに入力される。バンドパスフィルタ27Aは情報デー
タd(t)のもつ周波数帯域の信号のみを通過させ、受
信信号1と共に受信される不要な雑音成分を除去する目
的のために挿入される。バンドパスフィルタ27Aの出
力信号に含まれるc(t)c(t−τ+Tc/2)の瞬
時値の成分は、高い周波数成分を通過させないという同
期追尾回路を構成しているループの特性によって除去さ
れるので、バンドパスフィルタ27Aの出力信号にはP
N信号の乗算結果の平均値のみが残り、次式で表される
信号となる。
【0014】
【数3】 d(t)c(t)c(t−τ+Tc/2)cosω0 t (19) ここで、c(t)c(t−τ+Tc/2)は、 c(t)c(t−τ+Tc/2)成分の時間平均を表
す。
【0015】上記のc(t)c(t−τ+Tc/2)成
分の時間平均は、PN信号の自己相関値を表し、τ=T
c/2において最大値Nとなり、|τ−Tc/2|≧T
cにおいて最小値−1となる。この自己相関特性をRE
(τ)とすると、RE (τ)は次式で表される。
【0016】
【数4】
【0017】バンドパスフィルタ27Aの出力信号は2
乗器28Aにより2乗されることにより、情報データ成
分d(t)が除去される。搬送波周波数成分ω0 が2乗
されることによってDC成分と2ω0 成分が発生する
が、2ω0 成分は高い周波数成分を通過させない同期追
尾回路を構成しているループの特性によって除去される
ので、バンドパスフィルタ27Aの出力にはDC成分の
みが残る。従って、2乗器28Aから出力される進み信
号29aは{RE (τ)}2 となる。そして、2分岐さ
れた他方の受信信号1は乗算器26Bにより遅れ位相P
N信号SL (t)と乗算された後、バンドパスフィルタ
27Bに入力される。バンドパスフィルタ27Bの出力
信号は次式で表される。
【0018】
【数5】 d(t)c(t)c(t−τ−Tc/2)cosω0 t (21)
【0019】上記信号に含まれるPN信号の自己相関特
性をRL (τ)とすると、RL (τ)は次式で表され
る。
【0020】
【数6】
【0021】バンドパスフィルタ27Bの出力信号は2
乗器28Bにより2乗されて遅れ信号29bとなり、
{RL (τ)}2 で表される。減算器34は、進み信号
29aと遅れ信号29bとから誤差信号35を生成し、
ループフィルタ36により不要な雑音成分が除去されて
誤差信号35aとなる。誤差信号35,35aは次式で
表される。 D(τ)={RE (τ)}2 −{RL (τ)}2 (23) 図19に誤差信号35,35aの振幅特性を示す。この
ように、誤差信号は、座標原点を通るS字状となり、τ
>0において、D(τ)>0,τ<0において、D
(τ)<0である特性を持つ。以下、この特性を時間弁
別特性と呼ぶ。
【0022】電圧制御発振器37は、この誤差信号の振
幅に応じた周波数の再生クロック信号37aを出力し、
これによりPN信号発生器38は進み位相PN信号39
及び遅れ位相PN信号40を出力する。この動作はτの
値が0になるように行われて、進み位相PN信号39は
受信信号1に含まれるPN信号の位相に対してTc/2
進んだ位相で同期し、遅れ位相PN信号40はTc/2
遅れた位相で同期する。進み位相PN信号39は遅延素
子41でTc/2時間遅延され、受信信号1に含まれる
PN信号成分に位相が完全に同期した(τ=0)再生P
N信号5として出力される。以上のように同期追尾回路
により生成された再生PN信号5を用いて、図16に示
す受信信号1に含まれるPN信号成分が除去され(拡散
復調)、次いで通常のPSK復調器9により情報データ
が復調される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従来のスペクトル拡散
復調装置は以上のように構成されていて、初期捕捉回路
は受信信号に含まれているPN信号成分を除去した後の
信号を用いて初期捕捉を行い、同期追尾回路も同様に受
信信号に含まれているPN信号成分を除去した後の信号
を用いて同期追尾を行っている。従来のスペクトル拡散
復調装置では初期捕捉回路、同期追尾回路の夫々独立し
た回路に受信信号に含まれるPN信号成分を除去する操
作を含むため、構成が複雑で装置規模が大きくなると言
う課題があった。
【0024】また、従来のスペクトル拡散復調装置を自
動車電話などの移動体通信に適用する場合、移動体通信
では伝播時間の異なる複数の信号(以下、マルチパス波
と呼ぶ)が同時に受信され、さらに各々の受信信号レベ
ルは時々刻々と変化するので、受信された1つの信号に
対してのみ同期追尾を行うものであると、同期追尾動作
を行っている受信信号が建物などにより遮蔽されるとそ
の受信信号レベルは急激に減少して0になり同期追尾に
必要な誤差信号が得られなくなる(即ち、誤差信号の振
幅が0になる)ために同期追尾動作が正常に行われずに
同期がはずれてしまう(即ち、ロックはずれを起こす)
という課題があった。ロックはずれを起こすと情報デ−
タを復調することができなくなる。
【0025】この発明のスペクトル拡散復調装置は上記
のような課題を解決するためになされたもので、初期捕
捉回路の相関パルス信号生成手段の出力する相関パルス
信号から時間弁別特性をもつ誤差信号を生成し同期追尾
を行うようにして、従来に比べ、簡単な構成で装置規模
の小さいスペクトル拡散復調装置を得ることを目的とす
る。
【0026】さらに、この発明のスペクトル拡散復調装
置をマルチパス波の存在する伝送路に適用する場合に、
マルチパス波の信号レベルが急激に変化しても、同期追
尾動作におけるロックはずれを起こすことなく同期追尾
を維持することのできるスペクトル拡散復調装置を得る
ことを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の請求項1のスペクトル拡散復調装置で
は、疑似雑音信号により直接拡散方式でスペクトル拡散
された信号を受信信号とし、上記受信信号より情報デー
タを復調するスペクトル拡散復調装置において、上記受
信信号から波形整形がなされたベースバンド信号を生成
するベースバンド信号生成手段と、上記ベースバンド信
号をサンプリングしてサンプル信号を生成するサンプル
信号生成手段と、上記サンプル信号に含まれるPN信号
成分とリファレンスPN信号との位相が一致する毎に相
関信号を出力する相関信号生成手段と、上記相関信号か
ら情報データを抽出して復調デ−タを得る情報データ抽
出手段並びに情報データ成分を除去してPN信号の1周
期毎に相関パルス信号を出力する相関パルス信号生成手
段と、上記相関パルス信号から受信信号に含まれるPN
信号成分とリファレンスPN信号との位相差に応じてレ
ベルの変化する誤差信号を生成する誤差信号生成手段
と、上記誤差信号から受信信号に同期したチップクロッ
クを発生するクロック発生手段とを備えたものである。
【0028】この発明の請求項2、請求項3、請求項
4、請求項5のスペクトル拡散復調装置では、この発明
の請求項1のスペクトル拡散復調装置の誤差信号生成手
段がトランスバ−サルフィルタを有して、複数の相関パ
ルス信号を合成して誤差信号を生成するようにしたもの
である。
【0029】
【作用】上記のように構成された、この発明のスペクト
ル拡散復調装置では、誤差信号生成手段が、相関パルス
信号生成手段により作られた相関パルス信号から受信信
号に含まれるPN信号成分とリファレンスPN信号との
位相差を検出して、この位相差に応じてレベルの変化す
る時間弁別特性をもつ誤差信号を生成することにより、
従来の同期追尾回路の構成からPN信号成分を除去する
操作が省ける。
【0030】この発明の請求項2、請求項3、請求項
4、請求項5のスペクトル拡散復調装置では、伝播時間
の異なるマルチパス波によって複数の進みもしくは遅れ
て出力される複数の相関パルス信号をトランスバ−サル
フィルタにより合成して時間弁別特性をもつ誤差信号を
生成することにより、マルチパス波の信号レベルが急激
に変化しても同期追尾動作におけるロックはずれを防止
することができる。
【0031】
【実施例】実施例1. 図1はこの発明のスペクトル拡散復調装置の実施例1を
示す構成図である。本発明の構成要件の各手段と図1に
示される各回路の組み合わせとの対応は点線で囲んで示
している。なお、図1において、図16,図17,図1
8と同一、または相当部分については、同一符号を付け
て重複説明を省略する。42は搬送波制御回路50(後
述)からの制御電圧により発振周波数を変化させて搬送
波を出力する電圧制御搬送波発振器、43は相関パルス
信号24をTc時間遅延させる遅延回路、44は減算
器、45は捕捉信号3に基づいて情報データ速度のデー
タクロック45aを発生するデータクロック発生回路、
46は情報データに同期したデータクロックをTc/2
時間遅延させる遅延回路、47は減算器44の出力信号
をラッチする誤差信号ラッチ回路、47aと48は誤差
信号である。49Aは1チップを2回づつサンプリング
するためのクロックを誤差信号48に基づいて発生させ
る電圧制御発振器、49aはチップ速度の2倍の周波数
を持つチップクロック、50は相関信号15aと15b
とから搬送波の位相差に対応する制御電圧を発生する搬
送波制御回路、51は相関信号15aを情報データに同
期したデータクロック45aでラッチして復調データを
出力するラッチ回路である。
【0032】次に図1を参照して、本発明のスペクトル
拡散復調装置の実施例1の動作について説明する。な
お、図16,図17,図18と同一、または相当部分に
ついては、同一符号を付けて重複説明を省略する。受信
信号1の搬送波と電圧制御搬送波発生器42から出力さ
れた搬送波との位相差がθであるとすると、受信信号に
含まれるPN信号とリファレンスPN信号との位相が一
致するサンプリング時刻ts(=kNTc+Tc/4+
Δt)では相関パルス信号24はピークをもち次式で表
せる。 Rs=N2 {h(−Tc/4+Δt)+h(+Tc/4+Δt)}2 (30) この時刻tsから1サンプリング間隔前、即ちTc/2
時間前のサンプリング時刻tE (=kNTc−Tc/4
+Δt)における相関パルス信号24をRE(Δt)、
1サンプリング間隔後、即ちTc/2時間後のサンプリ
ング時刻tL(=kNTc+3Tc/4+Δt)におけ
る相関パルス信号24をRL (Δt)とすると、RE
(Δt),RL (Δt)は夫々以下の式で表せる。時刻
E 、tL における相関パルス信号24は、受信信号に
含まれるPN信号とリファレンスPN信号との位相が一
致するサンプリング時刻tsの前後で相関パルス信号2
4のRsに次いで大きなピークが存在する。 RE (Δt) =N2 {h(−3Tc/4+Δt)+h(−Tc/4+Δt)}2 (31) RL (Δt) =N2 {h(+Tc/4+Δt)+h(+3Tc/4+Δt)}2 (32)
【0033】本発明では、上記相関パルス信号24のR
E (Δt)とRL (Δt)の2つの信号から同期追尾に
用いる時間弁別特性をもつ誤差信号を生成する。相関パ
ルス信号24を2分岐し、一方を遅延素子43により時
間Tcだけ遅延させると、サンプリング時刻tL (=k
NTc+3Tc/4+Δt)における減算器44の入力
信号は上記RL (Δt)と、遅延素子43より出力され
る上記RE (Δt)となるので減算器44の出力信号を
R(Δt)とすると、R(Δt)は次式で表せ、良好な
時間弁別特性をもつ。 R(Δt)=RE (Δt)−RL (Δt) (33) 以下、上記R(Δt)の時間弁別特性について説明す
る。今、ローパスフィルタ13A,13Bが余弦ロール
オフ特性をもつ場合、チップに対する単一応答波形h
(t0 )は、αをロールオフ率として次式で表せる。 h(t0 ) =[{sin(πt0 /Tc)}/(πt0 /Tc)] ×[{cos(παt0 /Tc)}/{1−(2αt0 /Tc)2 }] (34) 図4に、一例として、α=0.4(40%ロールオフ特
性)の場合の減算器44の出力信号R(Δt)の振幅特
性を示す。以上のように、初期捕捉回路の相関パルス信
号24から良好な時間弁別特性をもつ誤差信号を作るこ
とができる。この時間弁別特性はサンプリング時刻tL
(=kNTc+3Tc/4+Δt),(k=1,2,
…)毎に、即ち、PN信号1周期毎に得られるから、P
N信号1周期に同期したデータクロック45aによって
取り出せる。このデータクロック45aは、捕捉信号3
からデータクロック発生回路45により作る。データク
ロック発生回路45は、受信信号に含まれるPN信号と
リファレンスPN信号との位相が一致したサンプリング
時刻ts(=kNTc+Tc/4+Δt)に発生した捕
捉信号3に基づいて、チップクロック49aを分周する
ことにより、上記時刻tsに立上がりを持つデータクロ
ック45aを発生する。
【0034】このデータクロック45aは遅延時間がT
c/2である遅延回路46により遅延されて、時刻tL
(=kNTc+3Tc/4+Δt)に立上がりを持つ遅
延したデータクロックとなる。誤差信号ラッチ回路47
は入力信号を上記データクロックの立上がり時刻tL
ラッチする回路である。従って、上記誤差信号R(Δ
t)は時刻tL にラッチされ、誤差信号ラッチ回路47
から良好な時間弁別特性を持つ誤差信号47aがPN信
号1周期毎に出力される。このようにして得られた誤差
信号47aはループフィルタ36により不要な雑音成分
が除去されて誤差信号48となり、電圧制御発振器49
Aに入力される。電圧制御発振器49Aは上記の誤差信
号48の電圧に応じたチップ速度の2倍の周波数を有す
るチップクロック49aを発生し、このチップクロック
49aはサンプリング回路14A,14B及び相関器1
5A,15Bに入力し、これらを動作させる。以上説明
した同期追尾動作は誤差信号47a,48が0になるよ
うに働くので、同期点はΔt=0の点である。即ち、各
チップに対する2回のサンプリング時刻がチップ波形の
中央に対象な2点が同期点である。
【0035】次いで、情報データの復調について説明す
る。同期状態ではサンプリング回路14A,14Bでは
チップ波形の中央に対象な2点を同期したチップクロッ
ク49aを用いてサンプリングしているので、図3に示
すようなPN信号が完全に一致するサンプリング時刻t
0 (=kNTc+Tc/4),(k=1,2,…)に
おける2つの相関信号15a,15bは、夫々次式で表
せる。 Ndk {h(−Tc/4)+h(+Tc/4)}cosθ (35) Ndk {h(−Tc/4)+h(+Tc/4)}sinθ (36) 従って、受信信号1に含まれる搬送波と電圧制御搬送波
発生器42から出力された搬送波との位相差θを0もし
くはπ(rad)に制御すれば、相関信号15aから情
報データ成分dk を抽出することができる。
【0036】搬送波制御回路50は、サンプリング時刻
ts0 (=kNTc+Tc/4),(k=1,2,…)
に立上がりをもつ同期したデータクロック45aにより
相関信号15a,15bを取り込み、電圧制御搬送波発
生器42の出力搬送波の位相をθ=0もしくはπ(ra
d)になるように制御電圧を発生する回路である。この
動作は、一例として、相関信号15aと15bを乗算し
て、搬送波の位相差θに関する情報を含む次式の信号を
作ることにより行える。 N2 {h(−Tc/4)+h(+Tc/4)}2 sin2θ (37) 上記信号を制御信号として電圧制御搬送波発振器42を
動作させれば、それから出力される搬送波の位相は受信
信号の搬送波の位相に対して、0もしくはπ(rad)
で同期し、時刻ts0 (=kNTc+Tc/4),(k
=1,2,…)における相関信号15aは、ラッチ回路
51においてデータクロック45aによりラッチされて
復調データ10が得られる。
【0037】なお、上記実施例1では波形整形用ローパ
スフィルタとしてロールオフ率40%の余弦ロールオフ
特性を持つ場合を例に上げて説明したが、ロールオフ率
はこの値に限定したものでなく、例えばロールオフ率5
0%であっても同様の時間弁別特性をもつ誤差信号が作
られる。また、余弦ロールオフ特性でなくても、例えば
バタワ−ス特性のローパスフィルタを用いてもよい。
【0038】また、上記実施例1では受信側の復調装置
に使用するフィルタ特性による波形整形についてのみ説
明したが、更に送信器側に使用するフィルタと復調器に
使用するフィルタとの総合特性で波形整形を行っても同
様に時間弁別特性をもつ誤差信号が作られる。送信器に
フィルタを使用する場合は、送信信号の帯域幅を小さく
できる利点がある。また、上記実施例1ではサンプリン
グ回路として入力信号のアナログ量をサンプリングする
ものについて説明したが、サンプリング回路としてA/
D変換器を用いることにより、サンプリング回路以降の
回路をディジタル化できる利点がある。
【0039】実施例2. 図5は本発明のスペクトル拡散復調装置の実施例2を示
す構成図である。先の実施例1との構成に関する主な相
違点は、初期捕捉回路のサンプル信号生成手段及び相関
信号生成手段ではサンプリング回路とそれに接続する相
関器の組を並列構成とし、相関器の相関段数をPN信号
の1周期Nチップに等しいN段とし、サンプル信号生成
手段ではチップ波形の中央点をサンプリングしてサンプ
ル信号を得るように構成している点である。なお、この
実施例2において4つの相関器を用いても各相関器の相
関段数がN段であるので、2N段の相関器を2つ用いた
実施例1と同数の4N段であり、この実施例2のように
構成しても、相関器の装置規模は大きくはならない。
【0040】次に図5を参照して本実施例2の構成と初
期捕捉動作について説明する。なお、図16,図17,
図18、及び図1と同一、又は相当部分については同一
符号を付けて重複説明を省略する。以下の説明におい
て、実施例1と同じく受信信号1の搬送波と電圧制御搬
送波発振器42の出力する搬送波との位相差をθとす
る。ベースバンド信号13a,13bは夫々2分岐され
て、夫々の一方はサンプリング回路14A,14Bにお
いてPN信号速度のチップクロック49bにより、1チ
ップにつき1回づつサンプリングされて、サンプル信号
14a,14bとなる。以下、サンプリングタイミング
は図6及び図7を参照して説明する。
【0041】今、時刻t=iTc,(i=1,2,…)
を各チップ波形の中央点とし、時刻t(=iTc−Δ
t)にサンプリングされるとすると、サンプル信号14
a,14bは夫々次式で表される。 d(iTc−Δt)ci h(−Δt)cosθ (38) d(iTc−Δt)ci h(−Δt)sinθ (39) 上記サンプリング回路14A,14Bに夫々接続されて
いる相関器15A,15Bでは、PN信号1周期の時間
内にサンプリングされたサンプル信号14a,14b夫
々についてサンプル信号に含まれるPN信号成分とリフ
ァレンスPN信号との相関をとり、サンプル信号に含ま
れるPN信号成分とリファレンスPN信号の位相とが一
致する時刻ta(=kNTc−Δt),(k=1,2
…)では、相関信号15a,15bはPN信号成分が除
去され夫々次式で表せる。
【0042】
【数7】
【0043】ベースバンド信号13a,13bが夫々2
分岐された、夫々の他方の新たに設けられたサンプリン
グ回路14C,14Dにおいて、夫々1チップにつき1
回づつサンプリングされてサンプル信号14c,14d
となるが、サンプリング回路14C,14DにはPN信
号速度のチップクロック49bがインバータ53により
反転された反転チップクロック53aが入力されるの
で、サンプリングは時刻t(=iTc−Δt+Tc/
2)に行われ、サンプル信号14c,14dは夫々次式
で表される。 d(iTc−Δt+Tc/2)ci h(−Δt+Tc/2)cosθ (42) d(iTc−Δt+Tc/2)ci h(−Δt+Tc/2)sinθ (43) 上記サンプリング回路14C,14Dに夫々接続されて
いる相関器15C,15DではPN信号1周期の時間内
にサンプリングされたサンプル信号14c,14d夫々
についてサンプル信号に含まれるPN信号成分とリファ
レンスPN信号との相関をとり、サンプル信号に含まれ
るPN信号成分とリファレンスPN信号との位相が一致
する時刻ts(=kNTc−Δt+Tc/2)では、相
関信号15c,15dはPN信号成分が除去され次式で
表せる信号となる。
【0044】
【数8】
【0045】PN信号1周期内で情報データは変化しな
いので、d((k−1)NTc+iTc−Δt)とd
((k−1)NTc+iTc−Δt+Tc/2)とをd
k (−1もしくは+1の値を持つ)と表し、時刻ta
(=kNTc−Δt)における相関信号15a,15b
は1サンプリング間隔後の時刻tu(=kNTc−Δt
+Tc)まで変化しないことを考えると、時刻ts(=
kNTc−Δt+Tc/2)における加算器52Aと5
2Bの出力信号は夫々次式で表せる。 Ndk {h(−Δt)+h(−Δt+Tc/2)}cosθ (46) Ndk {h(−Δt)+h(−Δt+Tc/2)}sinθ (47) 上記加算器52A,52Bの出力信号は夫々2乗器16
A,16Bによって2乗された後、加算器23Aによっ
て加算されて相関パルス信号24aとなり、PN信号が
一致する時刻ts(=kNTc−Δt+Tc/2)にお
いて相関パルス信号24aは大きな値となり次式で表せ
る。 N2 {h(−Δt)+h(−Δt+Tc/2)}2 (48) 上記の相関パルス信号24aは判定器25に入力されて
捕捉信号3が生成され、初期捕捉が完了する。
【0046】次いで、この実施例2の同期追尾動作につ
いて説明する。相関信号15c,15dは夫々2乗器1
6C,16Dによって2乗された後に加算器23Bによ
り加算されて相関パルス信号24bを生成する。既に説
明したように、相関信号15c,15dは時刻ts(=
kNTc−Δt+Tc/2)において夫々次式で表せ
る。 Ndk h(−Δt+Tc/2)cosθ (49) Ndk h(−Δt+Tc/2)sinθ (50) 従って、時刻tsにおける相関パルス信号24bは次式
のRL (Δt)で表せる。 RL (Δt)=N2 {h(−Δt+Tc/2)}2 (51) このサンプリング時刻tsから1サンプリング間隔前
(=Tc時間前)の相関パルス信号24bは次式のRE
(Δt)で表せる。 RE (Δt)=N2 {h(−Δt−Tc/2)}2 (52) 本発明では、この2つの相関パルス信号RL (Δt),
E (Δt)から同期追尾に用いる時間弁別特性をもつ
誤差信号を生成する。相関パルス信号24bを2分岐
し、一方を遅延素子43により時間Tcだけ遅延させる
と、サンプリング時刻tsにおける減算器44の入力信
号は上記RL(Δt)と、遅延素子43より出力される
E (Δt)となる。従って上記減算器44の出力信号
R(Δt)は次式で表せる。 R(Δt)=RE (Δt)−RL (Δt) (53)
【0047】以下、上記の出力信号R(Δt)の時間弁
別特性について説明する。今、ローパスフィルタ13A
と13Bとが余弦ロールオフ特性を持つ場合、チップに
対する単一応答波形h(t0 )はαをロールオフ率とし
て次式で表せる。 h(t0 ) =[{sin(πt0 /Tc)}/(πt0 /Tc)] ×[{cos(παt0 /Tc)}/{1−(2αt0 /Tc)2 }] (54) 図8に、一例として、α=0.4(40%ロールオフ特
性)の場合の減算器44の出力信号R(Δt)の振幅特
性を示す。この図8に示すように、実施例1と同様に初
期捕捉回路の相関パルス信号24bから良好な時間弁別
特性をもつ誤差信号を作ることができる。この時間弁別
特性は、サンプリング時刻ts(=kNTc−Δt+T
c/2)、(k=1,2,…)毎に、即ちPN信号1周
期毎に得られるからPN信号1周期に同期したデータク
ロック45aによって取り出せる。このデータクロック
45aは捕捉信号3からデータクロック発生回路45に
より作る。データクロック発生回路45は受信信号に含
まれるPN信号とリファレンスPN信号とが一致したサ
ンプリング時刻tsに発生した捕捉信号3に基づいて、
チップクロック49bを分周することで時刻taに立上
がりを持つデータクロック45aを発生する。このデー
タクロック45aは遅延時間がTc/2である遅延回路
46により遅延されて、時刻tsに立上がりをもつデー
タクロックとなる。
【0048】誤差信号ラッチ回路47は入力信号を上記
データクロックの立上がり時刻tsにラッチする回路で
ある。従って、上記誤差信号R(Δt)は時刻tsにラ
ッチされ、誤差信号ラッチ回路47から図8に示す良好
な時間弁別特性を持つ誤差信号47aがPN信号1周期
毎に出力される。このようにして得られた誤差信号47
aはループフィルタ36により不要な雑音成分が除去さ
れた後、電圧制御発振器49Bに入力される。電圧制御
発振器49Bは上記の誤差信号48の電圧に応じたチッ
プ速度の周波数を有するチップクロック49bを発生
し、このチップクロック49bは2分岐され、一方はサ
ンプリング回路14A,14B及び夫々に接続された相
関器15A,15Bに入力されてこれらを動作させる。
2分岐されたもう一方のチップクロック49bはインバ
ータ53で反転されて反転チップクロック53aとな
り、サンプリング回路14C,14D及び夫々に接続さ
れた相関器15C,15Dに入力されてこれらを動作さ
せる。以上説明の同期追尾動作は誤差信号47a,48
が0になるように動くので同期点はΔt=0の点であ
る。即ち、サンプリング回路14A,14Bでのサンプ
リング時刻がチップ波形の中央点であるta0 (=iT
c),(i=1,2,…)の状態で同期する。
【0049】次いで、情報データの復調について説明す
る。同期状態において、サンプリング回路14A,14
Bではチップ波形の中央点に同期したチップクロック4
9bを用いてサンプリングしているので、PN信号が一
致するサンプリング時刻ta0 (=kNTc),(k=
1,2…)における相関信号15a,15bは夫々次式
で表せる。 Ndk h(0)cosθ (55) Ndk h(0)sinθ (56) 従って、搬送波の位相差θを0もしくはπ(rad)に
制御すれば、相関信号15aから情報データ成分dk を
抽出することができる。搬送波制御回路50は、サンプ
リング時刻ta0 (=kNTc),(k=1,2…)に
立上がりを持つ同期したデータクロック45aにより相
関信号15aと15bを取り込み、電圧制御搬送波発振
器42の出力搬送波の位相をθ=0もしくはπ(ra
d)になるように制御電圧を発生する回路である。
【0050】この動作は例えば相関信号15aと15b
とを乗算して搬送波位相差θに関する情報を含む次式で
表す信号を作ることにより行える。 N2 {h(0)}2 sin2θ (57) この信号を制御信号として電圧制御搬送波発振器42を
動作させれば、電圧制御搬送波発振器42より出力され
る搬送波の位相は受信信号1の搬送波の位相に対して0
もしくはπ(rad)で同期し、時刻ta0 (=kNT
c),(k=1,2…)における相関信号15aは、ラ
ッチ回路51において、データクロック45aによりラ
ッチされて復調データ10が得られる。本発明により得
られた復調データ10には、h(0)の成分が含まれて
いる。このことは、チップ波形の中央点をサンプリング
したサンプル信号により、データを復調していることを
意味し、従って、チップ波形の中央点以外の点をサンプ
リングすることにより生じる復調データのSN比の劣化
がないという利点がある。
【0051】実施例3. 図9はこの発明のスペクトル拡散復調装置の実施例3を
示す構成図である。図9において、61A、61B、6
1C、61D、61Eはそれぞれ相関パルス信号を次々
とTc時間遅延させる遅延回路、61a、61b、61
c、61d、61eはそれぞれ上記遅延回路によって遅
延された相関パルス信号である。63は相関パルス信号
24と上記遅延された相関パルス信号61a、61b、
61c、61d、61eとを合成して誤差信号を作り出
す合成回路、64は上記合成回路63を制御する制御回
路、47a、48は合成回路63により合成された誤差
信号である。なお、図1と同一、又は相当部分について
は同一符号を付けて重複説明を省略する。
【0052】図9の動作について図10及び図11を参
照して説明する。図10はマルチパス波の受信タイミン
グの一例を示す図であり、マルチパス波の数が2で、そ
れらの伝播時間の差が2Tcの場合を示している。図1
0において、56は2つのマルチパス波のうち時間的に
先に受信される先行波、57は2つのマルチパス波のう
ち時間的に遅れて受信される遅延波を示している。図1
1は図9の同期追尾用の誤差信号の振幅特性図である。
図11において、56aは先行波56により作られた誤
差信号、57aは遅延波57により作られた誤差信号、
58は上記の先行波56及び遅延波57により作られた
それぞれの誤差信号が合成されて作られた誤差信号であ
る。
【0053】先行波56が相関処理された結果得られる
進み相関パルス信号と、遅れ相関パルス信号とが遅延回
路61Cにより同時に得られているいるとすると、進み
相関パルス信号は61cであり、遅れ相関パルス信号は
61bである。合成回路63は、これら2つの相関パル
ス信号を減算することにより誤差信号を生成する。その
結果、図11における誤差信号56aが得られ、これは
明らかに従来のスペクトル拡散復調装置によって得られ
る誤差信号と同一である。このとき、遅延波57が相関
処理された結果得られる進み相関パルス信号と遅れ相関
パルス信号とは、遅延波が先行波に対して2Tc遅れて
いるから、61c及び61bに対して2Tc遅れて、そ
れぞれ61aと24となる。合成回路63はこれら2つ
の相関パルス信号を減算することにより、従来のスペク
トル拡散復調装置では得ることのできなかった遅延波に
対する誤差信号を得ることができる。この誤差信号は図
11における57aである。合成回路はこれら2つの誤
差信号56a、57aを加算して合成された誤差信号5
8を作り出す。
【0054】制御回路64の動作について説明する。上
記の例では24、61a、61b、61c以外の相関パ
ルス信号、即ち、61d、61eは0であるから、制御
回路は61d、61eを合成しないように合成回路を制
御する。即ち、受信信号に雑音が付加されているとき、
雑音だけで信号成分を含まない61d、61eを合成す
ると、合成された誤差信号47aのSN比が小さくなり
同期追尾特性に悪影響を与えるので、雑音だけで信号成
分を含まない相関パルス信号を合成しないようにする。
【0055】マルチパス波の信号レベルが急激に変化す
るときの動作について説明する。例えば、先行波56の
信号レベルが建物などによる遮蔽の影響で急激に0にな
ると、相関パルス信号61b、61cの振幅も急激に0
になり、従って誤差信号56aの振幅も急激に0にな
る。しかし、遅延波57により作り出された相関パルス
信号24、61aが存在するので相関パルス信号24、
61aにより作られた誤差信号57aの振幅は0になら
ず、従って誤差信号58の振幅は0にならずロックはず
れを起こすことはない。
【0056】次に本発明のスペクトル拡散復調装置の誤
差信号生成手段の有するトランスバ−サルフィルタにつ
いて説明する。図9において、複数の遅延回路61A、
61B、61C、61D,61Eと合成回路63と制御
回路64とで構成される回路部分は図12に示すトラン
スバ−サルフィルタと等価である。図12において、6
9は一段の遅延時間がTcであるシフトレジスタ、70
は遅延された相関パルス信号に重み付けをするための係
数を発生する係数発生器であり、70a、70b、70
c、70d、70e、71はそれぞれ上記係数発生器7
0により発生された係数、72a、72b、72c、7
2d、72e、73はそれぞれ遅延された相関パルス信
号と係数を乗算する乗算器、74は加算器である。既
に、合成回路63と制御回路64の動作を説明したが、
この動作を係数発生器70が出力する係数で表すと、そ
れぞれ以下のようになる。 これら係数により重み付けされた相関パルス信号は、加
算器74により加算されて誤差信号47aが作られる。
【0057】係数を発生するための制御方法について説
明する。上記の説明では係数の値が整数であるが、これ
は単に説明を簡単にしたためである。トランスバ−サル
フィルタでは、係数の値を信号レベルに応じて変化させ
て合成した信号のSN比を向上させる。即ち、信号レベ
ルの大きな信号には大きな係数を乗算し、小さな信号に
は小さな係数を乗算する。従って、制御回路64は、相
関パルス信号24、61a、61b、61c、61d、
61eのレベルを検出し、それに応じて係数を決定し
て、合成した誤差信号47aのSN比を向上させること
ができる。
【0058】実施例4. 上記の実施例3では、トランスバ−サルフィルタの係数
発生器70を制御する制御回路64は、相関パルス信号
のレベルを直接検出する構成としているが、本実施例4
では相関パルス信号を一定時間積分した後に制御回路6
4で相関信号レベルを検出する構成としている。図13
に本実施例4のスペクトル拡散復調装置のトランスバ−
サルフィルタ部分の構成を示す。図13において、65
は相関パルス信号を一定時間積分する積分器である。本
実施例では受信信号1に雑音が付加されている場合、積
分器65により、制御回路64に入力される相関パルス
信号のSN比が改善されるので、係数発生器70の動作
が雑音の影響を受けにくくなり、従って誤差信号47a
のSN比が改善され、同期追尾動作が安定するという利
点がある。
【0059】実施例5. 上記実施例3及び実施例4では、トランスバ−サルフィ
ルタにおいて、乗算器72a、72b、72c、72
d、72e、73を設けて重み付けを行う構成としてい
るが、本実施例5として、上記乗算器の代わりにスイッ
チとインバ−タを用いた例を説明する。図14に本実施
例のスペクトル拡散復調装置のトランスバ−サルフィル
タ部分の構成を示す。図14において、76a、76
b、76c、76d、76e、76fはスイッチとイン
バ−タを有する切替器である。制御回路64は、相関パ
ルス信号レベルに応じて係数発生器70から、例えば−
1、0、1の3つの信号のいずれかを発生させるような
制御を行う。係数発生器70から出力される−1、0、
1の3つの信号に対してスイッチは3通りの状態のいづ
れかをとる。その結果、相関パルス信号は−1、0、1
倍されて合成される。本実施例5では、乗算器を用いず
により単純なスイッチとインバ−タを有する切替器を設
けて重み付けを行うことによりハ−ドウエア規模が小さ
くなるという利点がある。
【0060】実施例6. 本実施例6は、上記の実施例4と実施例5とを組合わせ
てトランスバ−サルフィルタを構成するものである。図
15に本実施例のスペクトル拡散復調装置のトランスバ
−サルフィルタ部分の構成を示す。本実施例6は、相関
パルス信号を一定時間積分した後に制御回路64で相関
信号レベルを検出する構成で雑音の影響を受けにくく、
乗算器の代わりにスイッチとインバ−タを有する切替器
を用いることによりハ−ドウエア規模が小さくなるとい
う利点がある。
【0061】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1から
請求項5によれば、誤差信号生成手段が、相関パルス信
号生成手段の出力する相関パルス信号から同期追尾に用
いる時間弁別特性を有する誤差信号を生成することによ
り、従来の同期追尾回路の構成からPN信号成分を除去
する操作が省け、装置構成が簡素化して規模の小さいス
ペクトル拡散復調装置を得ることができる。
【0062】さらに、この発明の請求項2から請求項5
によれば、マルチパス波の存在する伝送路において複数
の相関パルス信号をトランスバ−サルフィルタにより合
成して誤差信号を作り出すことにより、マルチパス波の
レベルが急激に変化する場合でも、同期追尾動作におけ
るロックはずれを起こすことなく同期追尾を維持するこ
とのできるスペクトル拡散復調装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスペクトル拡散復調装置の実施例1を
示す構成図である。
【図2】サンプリングタイミングを説明する図である。
【図3】サンプリングタイミングを説明する図である。
【図4】図1の同期追尾用の誤差信号の振幅特性図であ
る。
【図5】本発明のスペクトル拡散復調装置の実施例2を
示す構成図である。
【図6】サンプリングタイミングを説明する図である。
【図7】サンプリングタイミングを説明する図である。
【図8】図3の同期追尾用の誤差信号の振幅特性図であ
る。
【図9】本発明のスペクトル拡散復調装置の実施例3を
示す構成図である。
【図10】マルチパス波の受信タイミングの一例を示す
図である。
【図11】図9の同期追尾用の誤差信号の振幅特性図で
ある。
【図12】図9のトランスバ−サルフィルタを説明する
図である。
【図13】本発明の実施例4のトランスバ−サルフィル
タ部分の構成図である。
【図14】本発明の実施例5のトランスバ−サルフィル
タ部分の構成図である。
【図15】本発明の実施例6のトランスバ−サルフィル
タ部分の構成図である。
【図16】従来のスペクトル拡散復調装置のブロック図
である。
【図17】従来のスペクトル拡散復調装置の初期捕捉回
路の構成図である。
【図18】従来のスペクトル拡散復調装置の同期追尾回
路の構成図である。
【図19】図18の同期追尾回路の誤差信号の振幅特性
を示す図である。
【符号の説明】
1 受信信号 3 捕捉信号 10 復調デ−タ 12A,12B 乗算器 13A,13B ローパスフィルタ 13a,13b ベ−スバンド信号 14A,14B,14C,14D サンプリング回路 14a,14b,14c,14d サンプル信号 15A,15B,15C,15D 相関器 15a,15b,15c,15d 相関信号 16A,16B,16C,16D 2乗器 17 90°移相器 23 加算器 24 相関パルス信号 25 判定器 36 ループフィルタ 42 電圧制御搬送波発振器 43 遅延素子 44 減算器 45 データクロック発生回路 45a データクロック 46 遅延素子 47 誤差信号ラッチ回路 47a 誤差信号 48 誤差信号 49A,49B 電圧制御発振器 49a チップクロック 50 搬送波制御回路 51 ラッチ回路 52A,52B 加算器 53 インバータ 53a 反転チップクロック 56 先行波 56a 誤差信号 57 遅延波 57a 誤差信号 58 誤差信号 61A,61B,61C,61D,61E 遅延回路 61a,61b,61c,61d,61e 相関パルス
信号 63 合成回路 64 制御回路 65 積分器 69 シフトレジスタ 70 係数発生器 70a,70b,70c,70d,70e 係数 71 係数 72a,72b,72c,72d,72e 乗算器 73 乗算器 74 加算器 76a,76b,76c,76d,76e,76f 切
替器

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疑似雑音信号により直接拡散方式でスペ
    クトル拡散された信号を受信信号とし、上記受信信号よ
    り情報データを復調するスペクトル拡散復調装置におい
    て、上記受信信号から波形整形がなされたベースバンド
    信号を生成するベースバンド信号生成手段と、上記ベー
    スバンド信号をサンプリングしてサンプル信号を生成す
    るサンプル信号生成手段と、上記サンプル信号に含まれ
    るPN信号成分と予め復調装置内部で設定されたPN信
    号との位相が一致する毎に相関信号を出力する相関信号
    生成手段と、上記相関信号から情報データを抽出して復
    調デ−タを得る情報データ抽出手段並びに情報データ成
    分を除去してPN信号の1周期毎に相関パルス信号を出
    力する相関パルス信号生成手段と、上記相関パルス信号
    から受信信号に含まれるPN信号成分と予め復調装置内
    部で設定されたPN信号との位相差に応じてレベルの変
    化する誤差信号を生成する誤差信号生成手段と、上記誤
    差信号から受信信号に同期したチップクロックを発生す
    るクロック発生手段とを備えたことを特徴とするスペク
    トル拡散復調装置。
  2. 【請求項2】 誤差信号生成手段が、トランスバ−サル
    フィルタを有して、複数の相関パルス信号を合成して誤
    差信号を生成することを特徴とする上記請求項1記載の
    スペクトル拡散復調装置。
  3. 【請求項3】 誤差信号生成手段の有するトランスバ−
    サルフィルタが、一定時間積分した相関パルス信号を用
    いて重み付けの係数を発生することを特徴とする上記請
    求項2記載のスペクトル拡散復調装置。
  4. 【請求項4】 誤差信号生成手段の有するトランスバ−
    サルフィルタが、スイッチとインバ−タを有する切替器
    により重み付けを行うことを特徴とする上記請求項2記
    載のスペクトル拡散復調装置。
  5. 【請求項5】 誤差信号生成手段の有するトランスバ−
    サルフィルタが、一定時間積分した相関パルス信号を用
    いて重み付けの係数を発生し、スイッチとインバ−タを
    有する切替器により重み付けを行うことを特徴とする上
    記請求項2記載のスペクトル拡散復調装置。
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