JP2001186052A - スペクトル拡散通信装置 - Google Patents

スペクトル拡散通信装置

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JP2001186052A JP36762599A JP36762599A JP2001186052A JP 2001186052 A JP2001186052 A JP 2001186052A JP 36762599 A JP36762599 A JP 36762599A JP 36762599 A JP36762599 A JP 36762599A JP 2001186052 A JP2001186052 A JP 2001186052A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報データのデータ周期とスペクトル拡散コ
ード長の周期の間の制約が少なく、かつ拡散コードの高
速捕捉が可能なスペクトル拡散通信装置を得る。 【解決手段】 第1および第2のスペクトル拡散コード
を発生するスペクトル拡散コード発生回路21,22
と、第2のスペクトル拡散コードとこの拡散コードの周
期に非同期な情報データとのモデュロ2加算を行う加算
回路4と、第1のスペクトル拡散コードと加算回路の出
力にそれぞれ基づいて相互に位相の異なる搬送波をPS
K変調する変調回路6a、6bと、その各出力を合成す
る合成回路25と、受信信号から第1のスペクトル拡散
コードを捕捉するディジタルマッチドフィルタ26と、
第1のスペクトル拡散コードにより第2のスペクトル拡
散コードを追尾するコード追尾回路27を備え、再生さ
れた第2のスペクトル拡散コードと受信信号の相関をと
り、PSK復調して情報デーを復調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタル無線
通信の通信方式に用いて好適なスペクトル拡散通信装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば、文献・信学技報SST
92−21「スペクトル拡散通信方式におけるディジタ
ルマッチドフィルタ技術とその問題点」に示された従来
のディジタルマッチドフィルタを用いたスペクトル拡散
通信装置を示す構成図である。図において、1は情報デ
ータの入力端子、2は情報データのクロックの入力端
子、3は入力端子2からの情報データのクロック1周期
にそのコード周期が同期したスペクトル拡散コード発生
回路、4はこのスペクトル拡散コード発生回路3の出力
のスペクトル拡散コードと入力端子1からの情報データ
をモデュロ2加算するモデュロ2加算回路、5は搬送波
発生回路、6はモデュロ2加算回路4の出力により搬送
波発生回路5から出力される搬送波をPSK変調するP
SK変調回路、7はスペクトル拡散された送信信号の出
力端子である。
【0003】また、8はスペクトル拡散された受信信号
の入力端子、9はディジタルマッチドフィルタによるス
ペクトル拡散コード捕捉回路、10はこのスペクトル拡
散コード捕捉回路9から出力されるマッチドパルスによ
り拡散コードの位相を見つけて、拡散コードを追尾する
追尾回路、11はこの追尾回路10の出力から再生され
たスペクトル拡散コードと入力端子8からの受信信号と
の相関をとる相関回路、12は相関回路11の出力信号
をPSK復調するPSK復調回路、13は情報データの
出力端子、14は情報データの再生クロックの出力端子
である。
【0004】次に、動作について説明する。先ず、送信
側の動作について説明する。伝送すべき情報データを入
力端子1よりモデュロ2加算回路4に入力し、情報デー
タのクロックを入力端子2よりスペクトル拡散コード発
生回路3に入力する。スペクトル拡散コード発生回路3
は情報データのクロック1周期にそのコード周期が同期
したスペクトル拡散コードを発生する。
【0005】モデュロ2加算回路4はこのスペクトル拡
散コード発生回路3の出力のスペクトル拡散コードと情
報データをモデュロ2加算し、このモデュロ2加算回路
4の出力によって搬送波発生回路5から出力される搬送
波をPSK変調回路6によりPSK変調し、PSK変調
回路6の出力がスペクトル拡散された送信信号として出
力端子7より電波となって送信される。ここで、PSK
変調回路6の出力側には、図示しないRF帯への周波数
変換器、電力増幅器、無線アンテナが接続されるが、こ
の発明の説明には関連しないので省略する。
【0006】次に、受信側の動作について説明する。入
力端子8よりスペクトル拡散された受信信号がスペクト
ル拡散コード捕捉回路9に入力され、このスペクトル拡
散コード捕捉回路9によりスペクトル拡散コードのコー
ド位相が高速に捕捉される。捕捉されたコード位相は、
スペクトル拡散コード捕捉回路9の出力のマッチドパル
スにより示され、スペクトル拡散コードを追尾する追尾
回路10に送られる。追尾回路10は入力端子8からの
受信信号の拡散コードの位相を追尾し、その初期位相を
スペクトル拡散コード捕捉回路9から送られるマッチド
パルスによって見つける。
【0007】相関回路11は追尾回路10の出力から再
生されたスペクトル拡散コードと入力端子8からの受信
信号との相関を取り、この結果、スペクトル拡散が解か
れた信号がその出力側に現れる。PSK復調回路12は
相関回路11の出力の情報データのみによりPSK変調
された信号から、搬送波とクロックを再生して情報デー
タを復調し、情報データを出力端子13に出力し、情報
データの再生クロックを出力端子14に出力する。
【0008】図7は、上記のスペクトル拡散コードのコ
ード周期と情報データの同期/非同期関係を示すもの
で、図7(a)は情報データクロック1周期とスペクト
ル拡散コードのコード周期が同期している場合、図7
(b)は情報データクロック1周期とスペクトル拡散コ
ードのコード周期が非同期である場合である。また、図
8は、上記のディジタルマッチドフィルタによるスペク
トル拡散コード捕捉回路9とその周辺回路の具体例を示
す図である。図8において、受信信号はPSK変調され
たスペクトル拡散波で、式で表すと以下の通りである。
【0009】 S(t)=PN(t)d(t)sin(ωt+θ) (1)
【0010】ここに、PN(t)は±1の値を取り、P
Nコード系列を表し、d(t)も士1の値をとって、情
報データ系列を表し、また、Sin(ωt+θ)は搬送波
である。
【0011】ローカル発振器60は、Sin(ωt+
θ)に近い波形のローカル信号を、相互に90度の位相
差を持った信号としてミキサー61a、61bに対して
発生し、受信波S(t)をベ一スバンド波形に変換す
る。ベ一スバンドに変換された波形信号はA/D変換器
62a、62bにより、PNコードチップレートの2値
のクロックでA/D(アナログ/デジタル)変換され、
N段シフトレジスタ91a、91bに導かれる。N段シ
フトレジスタ91a、91bのそれぞれの段の出力は、
予め設定されたローカルPNコードとモデュロ2加算器
92a、92bで加算され、それぞれの加算結果がさら
に加算器93a、93bで加算される。
【0012】そして、これら加算器93a、93bの出
力は二乗回路94a、94bに供給され、ここで、実質
的にベ一スバンド波形中の搬送波位相の不確定性(θ)
が除去された後、加算器95に供給されて加算される。
すなわち、この過程で、受信PNコードと、ローカルP
Nコードの相関値が、N段シフトレジスタ91a、91
bの内容がシフトするたびに得られることになる。受信
PNコードとローカルPNコードの位相が一致したと
き、加算器95の出力、つまりディジタルマッチドフィ
ルタ出力の相関値は最大値を示すことになる(一致しな
い場台はほとんど0出力)。
【0013】すなわち、ディジタルマッチドフィルタ出
力の相関値が最大を示す時間が、ローカルPNコードと
同期が取れた時間ということになる。PNコードはある
一定の周期ごとに繰り返されるので、ディジタルマッチ
ドフィルタ出力の相関値のピークも、PNコードの1周
期ごとに現れることになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
のスペクトル拡散通信装置では、受信側にディジタルマ
ッチドフィルタを用いているため、高速なスペクトル拡
散コード位相の捕捉が可能であるが、このようなディジ
タルマッチドフィルタによる高速捕捉を可能にするため
には、上記のように、情報データクロック1周期とスペ
クトル拡散コードのコード周期が同期している必要があ
る。
【0015】非同期の場合は、上記図7(b)に示すよ
うに、拡散コード1周期の間で情報データの符号が変わ
る。この結果、受信側のディジタルマッチドフィルタで
は、拡散コード1周期分の相関を取る際に途中で符号の
反転が発生し、コード1周期分の相関値が、同期してい
る場合に比べて落ちる。したがって、従来のディジタル
マッチドフィルタによる高速コード捕捉を達成するため
には、常に、情報データの1クロック周期(データ1ビ
ットの周期)と拡散コードのコード周期とを同期させて
伝送させる必要があった。
【0016】すなわち、ディジタルマッチドフィルタに
よる従来のスペクトル拡散通信装置では、情報データの
ビットレートと、スペクトル拡散コードの繰り返し周期
とを常に同期させる必要があったため、情報データのビ
ットレートを変更したい場合には、スペクトル拡散コー
ドの1周期の長さも変更する必要があった。そのため
に、拡散コードのチップレートを変更して情報データの
1ビット長と拡散コードの1周期を合わせる場合には、
スペクトル拡散信号の帯域を変更する必要があり、使用
できる帯域が限られている場合には、困難となる。ま
た、チップレートを一定とする場合は、拡散コードのコ
ード長を変更する必要があり、送信側/受信側ともにハ
ードウェア/ソフトウェアの変更を伴い、そのため、情
報データレートを自由に変えることは困難であった。
【0017】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、スペクトル拡散コードのコー
ド1周期の長さとコードのチップレートを固定にして、
かつ自由に情報データのビットレートを変更でき、か
つ、ディジタルマッチドフィルタによる高速捕捉が可能
なスペクトル拡散通信装置を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るス
ペクトル拡散通信装置は、相互にコード周期の同期した
第1および第2のスペクトル拡散コードを発生するスペ
クトル拡散コード発生手段と、上記第2のスペクトル拡
散コードの周期に非同期な情報データと該第2のスペク
トル拡散コードとの加算を行う第1の加算手段と、上記
第1のスペクトル拡散コードと上記第1の加算手段の出
力にそれぞれ基づいて相互に位相の異なる搬送波をPS
K変調する変調手段と、該変調手段からの複数の出力を
合成し、スペクトル拡散された送信信号として外部に送
出する合成手段と、上記送信信号を受信し、該受信信号
から上記第1のスペクトル拡散コードを捕捉し、該第1
のスペクトル拡散コードに基づいて上記第2のスペクト
ル拡散コードを追尾するコード追尾手段と、該コード追
尾手段で再生された上記第2のスペクトル拡散コードと
上記受信信号の相関をとり、PSK復調して上記情報デ
ータを復調する復調手段とを備えたものである。
【0019】請求項2の発明に係るスペクトル拡散通信
装置は、請求項1の発明において、上記スペクトル拡散
コード発生手段は、第1のスペクトル拡散コードを発生
する第1のスペクトル拡散コード発生回路と、上記第1
のスペクトル拡散コードの1周期にそのコード周期が同
期した第2のスペクトル拡散コードを発生する第2のス
ペクトル拡散発生回路とを有するものである。
【0020】請求項3の発明に係るスペクトル拡散通信
装置は、請求項1または2の発明において、上記第1の
加算手段は、上記第2のスペクトル拡散コードの周期に
非同期な情報データと上記第2のスペクトル拡散コード
とのモデュロ2加算を行うモデュロ2加算回路であるも
のである。
【0021】請求項4の発明に係るスペクトル拡散通信
装置は、請求項3の発明において、上記変調手段は、搬
送波を発生する搬送波発生回路と、上記第1のスペクト
ル拡散コードにより上記搬送波発生回路からの搬送波を
PSK変調する第1のPSK変調回路と、上記モデュロ
2加算演算回路の出力により上記搬送波を90度移相し
た信号をPSK変調する第2のPSK変調回路とを有す
るものである。
【0022】請求項5の発明に係るスペクトル拡散通信
装置は、請求項1〜4のいずれかの発明において、上記
コード追尾手段は、上記第1のスペクトル拡散コードを
捕捉するディジタルマッチドフィルタと、該ディジタル
マッチドフィルタからのマッチドパルスにより上記第2
のスペクトル拡散コードを追尾するコード追尾回路とを
有するものである。
【0023】請求項6の発明に係るスペクトル拡散通信
装置は、請求項5の発明において、上記復調手段は、上
記コード追尾回路からの第2のスペクトル拡散コードと
受信信号の相関をとる相関回路と、該相関回路の出力を
PSK復調して情報データを復調するPSK復調回路と
を有するものである。
【0024】請求項7の発明に係るスペクトル拡散通信
装置は、請求項1〜6のいずれかの発明において、上記
第1のスペクトル拡散コードの周期に同期した情報デー
タと該第1のスペクトル拡散コードとの加算を行う第2
の加算手段とを備え、上記変調手段は上記第1の加算手
段の出力と上記第2の加算手段の出力にそれぞれ基づい
て相互に位相の異なる搬送波をPSK変調するものであ
る。
【0025】請求項8の発明に係るスペクトル拡散通信
装置は、請求項7の発明において、上記第2の加算手段
は、上記第1のスペクトル拡散コードの周期に同期した
情報データと該第1のスペクトル拡散コードとのモデュ
ロ2加算を行うモデュロ2加算回路であるものである。
【0026】請求項9の発明に係るスペクトル拡散通信
装置は、請求項1〜8のいずれかの発明において、上記
合成手段は、上記第1のスペクトル拡散コードに関連し
た上記変調手段からの出力のレベルを減衰する減衰手段
を含むものである。
【0027】請求項10の発明に係るスペクトル拡散通
信装置は、請求項5の発明において、上記ディジタルマ
ッチドフィルタに代えてSAWコンボルバ回路を用いた
ものである。
【0028】請求項11の発明に係るスペクトル拡散通
信装置は、請求項5の発明において、上記ディジタルマ
ッチドフィルタに代えてFFT演算による捕捉回路を用
いたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態
を、図を参照して説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1を示す
構成図である。図1において、図5と対応する部分には
同一符号を付し、その重複説明を省略する。図におい
て、20はスペクトル拡散コードのコード長を1周期と
するクロックの入力端子、21はこの入力端子20から
のクロックに同期して第1のスペクトル拡散コードを発
生する第1のスペクトル拡散コード発生回路、22は入
力端子20からのクロックに同様に同期して第1のスペ
クトル拡散コードとの相関が少ない第2のスペクトル拡
散コードを発生する第2のスペクトル拡散コード発生回
路、23は搬送波発生回路5からの搬送波の位相を90
度移相する移相器である。なお、第1のスペクトル拡散
コード発生回路21と第1のスペクトル拡散コード発生
回路22はスペクトル拡散コード発生手段を構成する。
【0030】また、6aは第1のスペクトル拡散コード
発生回路21の出力により搬送波発生回路5から出力さ
れる搬送波をPSK変調する第1のPSK変調回路、6
bは第1の加算手段としてのモデュロ2加算回路4の出
力により搬送波発生回路5から出力され、移相器23で
90度移相された搬送波をPSK変調する第2のPSK
変調回路、24は第1のPSK変調回路6aの出力の振
幅を減衰する減衰手段としての減衰回路、25は減衰回
路24の出力と第2のPSK変調回路6bの出力を合成
する合成回路、26は第1のスペクトル拡散コードを捕
捉するディジタルマッチドフィルタ、27はディジタル
マッチドフィルタ26から出力されるマッチドパルスに
より、第2のスペクトル拡散コードを追尾する第2のコ
ードを追尾するコード追尾回路である。その他の構成
は、図5と同様である。
【0031】なお、搬送波発生回路5とPSK変調回路
6a、6bと移相器23は変調手段を構成し、減衰回路
24と合成回路25は合成手段を構成し、ディジタルマ
ッチドフィルタ26とコード追尾回路27はコード追尾
手段を構成する。また、相関回路11とPSK復調器1
2は復調手段を構成する。
【0032】次に動作について説明する。先ず、送信側
の動作について説明する。入力端子20からのスペクト
ル拡散コードのコード長を1周期とするクロックをスペ
クトル拡散コード発生回路21および22に入力し、相
互相関の少ない第1のスペクトル拡散コードと第2のス
ペクトル拡散コードを、それぞれスペクトル拡散コード
発生回路21および22で発生する。また、入力端子1
からの情報データをモデュロ2加算回路4に入力する。
この情報データの1ビット持続時間(情報データのクロ
ック1周期)と上記第1および第2のスペクトル拡散コ
ードとの同期は取れておらず、非同期である。
【0033】第1のスペクトル拡散コードは、スペクト
ル拡散コード発生回路21で発生された後、第1のPS
K変調回路6aに供給され、ここで搬送波発生回路5か
ら出力される搬送波をPSK変調する。そして、第1の
PSK変調回路6aの出力は、減衰回路24で適当なレ
ベルに減衰される。また、第2のスペクトル拡散コード
発生回路22から出力された第2のスペクトル拡散コー
ドは、モデュロ2加算器4により、入力端子1からの情
報データと非同期加算された後、第2のPSK変調回路
6bに供給される。第2のPSK変調回路6bでは、モ
デュロ2加算器4の出力により、搬送波発生回路5から
出力されて移相器23で90度移相された搬送波をPS
K変調する。第2のPSK変調回路6bの出力は、、合
成回路25に供給されて減衰回路24の出力と合成され
た後、出力端子7より出力される。
【0034】ここで、PSK変調回路6a,6b、搬送
波発生回路5、移相器23、減衰回路24および合成回
路25で構成される回路は、いわゆる不平衡QPSK変
調器(Unbalanced Quadrature Phase Shift Keying=UQP
SK変調器)を構成している。ここで、減衰回路24の入
っているチャネルをIチャネル、それと直交し(位相差
90度)、減衰回路24の入っていないチャネルをQチ
ャネルと呼ぶことにする。
【0035】次に、受信側の動作について説明する。入
力端子8からのスペクトル拡散されたUQPSK変調波
は、まず、ディジタルマッチドフィルタ26において、
Iチャネルの第1のスペクトル拡散コードとの相関が取
られ、コード位相が捕捉される。このとき、Qチャネル
は第2のスペクトル拡散コードでスペクトル拡散されて
おり、第1のスペクトル拡散コードと第2のスペクトル
拡散コードの相互相関は少ないため(少ないものを選ぶ
ため)、第1のスペクトル拡散コード捕捉にQチャネル
が妨害を与えることは少ない。
【0036】ところで、Iチャネルをスペクトル拡散し
ている第1のスペクトル拡散コードは情報データによる
変調がなされていないため、情報データによるスペクト
ル拡散コードの符号の変化がスペクトル拡散コードの途
中で起こることはもちろんなく、そのため、得られる相
関値は高く、高速な捕捉が可能となる。
【0037】一方、コード追尾回路27は第2のスペク
トル拡散コードを追尾する。第1のスペクトル拡散コー
ドと第2のスペクトル拡散コードのコード周期は同期し
ているため、ディジタルマッチドフィルタ26で捕捉し
た第1のスペクトル拡散コードのコード位相は、そのま
ま、第2のスペクトル拡散コード位相であり、したがっ
て、コード追尾回路27で第2のスペクトル拡散コード
の追尾が可能となる。
【0038】次に、コード追尾回路27で追尾され再生
されている第2のスペクトル拡散コードと入力端子8か
らのスペクトル拡散されたUQPSK変調波との相関を
相関回路11でとることにより、UQPSK変調波のう
ち、Qチャネルについて、情報データによりPSK変調
された信号となり、PSK復調器12でPSK復調する
ことにより、情報データとクロックを復調することがで
きる。
【0039】ここで、第2のスペクトル拡散コードと情
報データが非同期であっても、ディジタルマッチドフィ
ルタ26は、第1のスペクトル拡散コードに対して動作
するため、コード位相の高速捕捉に対し全く影響がな
い。なお、上記において、Iチャネル側において、減衰
回路24を入れてレベルを下げているのは、Qチャネル
にできるだけ多くのパワーを配分して、情報データのS
/N比を良くしているためである。すなわち、Iチャネ
ルのパワーはコードの捕捉に使うだけなので、Qチャネ
ルよりも小さくできる。
【0040】このように、本実施の形態では、情報デー
タ無変調(モデュロ2無加算)の第1のスペクトル拡散
コードでUQPSK変調波のIチャネルをPSK変調
し、それと直交したQチャネルには第2のスペクトル拡
散コードに情報データを非同期で変調(モデュロ2加
算)し、QチャネルのパワーをIチャネルより大きくし
たので、コードの捕捉用信号による情報データ伝送のS
/N比劣化を小さくしつつ、情報データと第2のスペク
トル拡散コードの周期とを非同期にでき、かつディジタ
ルマッチドフィルタによる高速捕捉が可能となる。すな
わち、情報データのデータ周期とスペクトル拡散コード
長の周期の間の制約が少なく、かつ高速捕捉が可能なス
ペクトル拡散通信装置を実現することができる。
【0041】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、スペクトル拡散されたUQPSK変調波のIチャネ
ルには、情報データとのモデュロ加算のない、第1のス
ペクトル拡散コードのみでPSK変調した場合である
が、本実施の形態では、第1のスペクトル拡散コードの
コード1周期に同期した第2の情報データとモデュロ2
加算する場合である。
【0042】図2は、この発明の実施の形態2を示す構
成図である。図2において、図1と対応する部分には同
一符号を付し、その重複説明を省略する。図において、
30は第1のスペクトル拡散コードのコード周期に同期
した第2の情報データの入力端子、31は第2の情報デ
ータのクロックの入力端子、32は入力端子30からの
第2の情報データと第1のスペクトル拡散コード発生回
路21の出力のスペクトル拡散コードとをモデュロ2加
算する第2の加算手段としてのモデュロ2加算回路であ
る。その他の構成は、図1と同様である。
【0043】次に動作について説明する。先ず、送信側
の動作について説明する。入力端子31からの第2の情
報データのクロックをスペクトル拡散コード発生回路2
1および22に入力し、相互相関の少ない第1のスペク
トル拡散コードと第2のスペクトル拡散コードを、それ
ぞれスペクトル拡散コード発生回路21および22で発
生する。また、入力端子30からの第1のスペクトル拡
散コードのコード周期に同期した第2の情報データをモ
デュロ2加算回路32に入力し、入力端子1からの第1
の情報データをモデュロ2加算回路4に入力する。この
第1の情報データの1ビット持続時間(情報データのク
ロック1周期)と上記第1および第2のスペクトル拡散
コードとの同期は取れておらず、非同期である。
【0044】第1のスペクトル拡散コードは、スペクト
ル拡散コード発生回路21で発生され、モデュロ2加算
回路32で入力端子30からの第2の情報データとモデ
ュロ2加算された後、第1のPSK変調回路6aに供給
され、ここで搬送波発生回路5から出力される搬送波を
PSK変調する。そして、第1のPSK変調回路6aの
出力は、減衰回路24で適当なレベルに減衰される。ま
た、第2のスペクトル拡散コード発生回路22から出力
された第2のスペクトル拡散コードは、モデュロ2加算
器4により、入力端子1からの第1の情報データと非同
期加算された後、第2のPSK変調回路6bに供給され
る。第2のPSK変調回路6bでは、モデュロ2加算器
4の出力により、搬送波発生回路5から出力されて移相
器23で90度移相された搬送波をPSK変調する。第
2のPSK変調回路6bの出力は、合成回路25に供給
されて減衰回路24の出力と合成された後、出力端子7
より出力される。
【0045】次に、受信側の動作について説明する。入
力端子8からのスペクトル拡散されたUQPSK変調波
は、まず、ディジタルマッチドフィルタ26において、
Iチャネルの第1のスペクトル拡散コードとの相関が取
られ、コード位相が捕捉される。このとき、Qチャネル
は第2のスペクトル拡散コードでスペクトル拡散されて
おり、第1のスペクトル拡散コードと第2のスペクトル
拡散コードの相互相関は少ないため(少ないものを選ぶ
ため)、第1のスペクトル拡散コード捕捉にQチャネル
が妨害を与えることは少ない。
【0046】ところで、Iチャネルをスペクトル拡散し
ている第1のスペクトル拡散コードは、図3に示すよう
に、入力端子31から入力された第2の情報データのク
ロック1周期に同期しているため、情報データによるス
ペクトル拡散コードの符号の変化がスペクトル拡散コー
ドの途中で起こることはもちろんなく、そのため、得ら
れる相関値は高く、高速な捕捉が可能となる。
【0047】一方、コード追尾回路27は第2の拡散コ
ードを追尾する。第1の拡散コードと第2の拡散コード
のコード周期は同期しているため、ディジタルマッチド
フィルタ26で捕捉した第1の拡散コードのコード位相
は、そのまま、第2の拡散コード位相であり、したがっ
て、コード追尾回路27で第2のスペクトル拡散コード
の追尾が可能となる。
【0048】次に、コード追尾回路27で追尾され再生
されている第2のスペクトル拡散コードと入力端子8か
らのスペクトル拡散されたUQPSK変調波との相関を
相関回路11でとることにより、UQPSK変調波のう
ち、Qチャネルについて、情報データによりPSK変調
された信号となり、PSK復調器12でPSK復調する
ことにより、情報データとクロックを復調することがで
きる。
【0049】ここで、第2のスペクトル拡散コードと情
報データが非同期であっても、ディジタルマッチドフィ
ルタ26は、第1のスペクトル拡散コードに対して動作
するため、コード位相の高速捕捉に対し全く影響がな
い。なお、上記において、Iチャネル側において、減衰
回路24を入れてレベルを下げているのは、Qチャネル
にできるだけ多くのパワーを配分して、情報データのS
/N比を良くしているためである。すなわち、Iチャネ
ルのパワーはコードの捕捉に使うだけなので、Qチャネ
ルよりも小さくできる。
【0050】このように、本実施の形態でも、上記実施
の形態と同様の効果が得られると共に、更に本実施の形
態では、第1のスペクトル拡散コードにも情報データを
のせることができるので、情報の伝送量を増加できる。
【0051】実施の形態3.また、上記実施の形態1で
は、受信側のコード捕捉回路としてディジタルマッチド
フィルタを用いた場合であるが、これに代えていわゆる
SAWコンボルバ回路を用いてもよい。図4は、この発
明の実施の形態3を示す構成図である。図4において、
図1と対応する部分には同一符号を付し、その重複説明
を省略する。図において、40はSAWコンボルバ回路
であって、その入力側は入力端子8に接続され、その出
力側はコード追尾回路27に接続される。その他の構成
は、図1と同様である。
【0052】このSAWコンボルバ回路40は、回路的
にはアナログ回路であり、且つ相関をとるときには、搬
送周波数でとる。即ち、ディジタルマッチドフィルタの
ように、受信波を一旦ベースバンドに落として、A/D
変換して相関をとるのではなく、上記式(1)に記述し
たPSK変調されたスペクトル拡散波S(t)の波形の
まま相関をとる。また、ローカル信号も同様の波形でS
AWコンボルバ回路40に入力して相関をとる。その他
の動作は、図1の場合と同様であるので、その説明を省
略する。
【0053】かくして、本実施の形態でも、上記実施の
形態1と同様の効果が得られると共に、更に本実施の形
態では、受信側の第1のスペクトル拡散コードを捕捉す
る回路としてSAWコンボルバ回路を使用するので、通
常ハードウェアでの実現が主で、その規模が大きく、ま
た消費電力が大きいディジタルマッチドフィルタに比べ
て、小型で低消費電力のコード捕捉回路が実現できる。
【0054】実施の形態4.また、上記実施の形態1で
は、受信側のコード捕捉回路としてディジタルマッチド
フィルタを用いた場合であるが、これに代えていわゆる
FFT相関演算によるコード捕捉回路を用いてもよい。
図5は、この発明の実施の形態4を示す構成図である。
図5において、図1と対応する部分には同一符号を付
し、その重複説明を省略する。図において、50はFF
T相関演算によるコード捕捉回路であって、入力側は入
力端子8に接続され、出力側はコード追尾回路27に接
続される。その他の構成は、図1と同様である。
【0055】このFFT相関演算によるコード捕捉回路
50は、受信PNコード列の離散的サンプル値を離散的
フーリエ変換(FFTにより)して(Xm)その虚数部
の符号を反転し(X*m)、また、ローカルコード列を
離散的フーリエ変換(FFTにより)し(Hm)、両者
の積(X*m・Hm)を逆離散的フーリエ変換(IFF
Tにより)することにより、受信PNコード列とローカ
ルコード列の相関関数を求めて、両コード列の位相差を
求めるものである。これらの演算は、図示せずも、コー
ド捕捉回路50に含まれるDSP(ディジタルシグナル
プロセッサ)により行われる。その他の動作は、図1の
場合と同様であるので、その説明を省略する。
【0056】かくして、本実施の形態でも、上記実施の
形態1と同様の効果が得られると共に、更に本実施の形
態では、受信側の第1のスペクトル拡散コードを捕捉す
る回路としてFFT相関演算によるコード捕捉回路を使
用するので、上述の規模が大きくて消費電力の大きいデ
ィジタルマッチドフィルタに比べて、小型で低消費電力
のコード捕捉回路が実現できる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、相互にコード周期の同期した第1および第2のスペ
クトル拡散コードを発生するスペクトル拡散コード発生
手段と、上記第2のスペクトル拡散コードの周期に非同
期な情報データと該第2のスペクトル拡散コードとの加
算を行う第1の加算手段と、上記第1のスペクトル拡散
コードと上記第1の加算手段の出力にそれぞれ基づいて
相互に位相の異なる搬送波をPSK変調する変調手段
と、該変調手段からの複数の出力を合成し、スペクトル
拡散された送信信号として外部に送出する合成手段と、
上記送信信号を受信し、該受信信号から上記第1のスペ
クトル拡散コードを捕捉し、該第1のスペクトル拡散コ
ードに基づいて上記第2のスペクトル拡散コードを追尾
するコード追尾手段と、該コード追尾手段で再生された
上記第2のスペクトル拡散コードと上記受信信号の相関
をとり、PSK復調して上記情報データを復調する復調
手段とを備えたので、情報データのデータ周期とスペク
トル拡散コード長の周期の間の制約が少なく、送信側/
受信側ともにハードウェア/ソフトウェアの変更を伴う
ことなく、情報データレートを自由に変えることがで
き、また、高速なスペクトル拡散コード位相の捕捉が可
能になるという効果がある。
【0058】また、請求項2の発明によれば、上記スペ
クトル拡散コード発生手段は、第1のスペクトル拡散コ
ードを発生する第1のスペクトル拡散コード発生回路
と、上記第1のスペクトル拡散コードの1周期にそのコ
ード周期が同期した第2のスペクトル拡散コードを発生
する第2のスペクトル拡散発生回路とを有するので、相
互相関の少ないスペクトル拡散コードが得られるという
効果がある。
【0059】また、請求項3の発明によれば、上記第1
の加算手段は、上記第2のスペクトル拡散コードの周期
に非同期な情報データと上記第2のスペクトル拡散コー
ドとのモデュロ2加算を行うモデュロ2加算回路である
ので、第2のスペクトル拡散コードに情報データを非同
期で変調できるという効果がある。
【0060】また、請求項4の発明によれば、上記変調
手段は、搬送波を発生する搬送波発生回路と、上記第1
のスペクトル拡散コードにより上記搬送波発生回路から
の搬送波をPSK変調する第1のPSK変調回路と、上
記モデュロ2加算演算回路の出力により上記搬送波を9
0度移相した信号をPSK変調する第2のPSK変調回
路とを有するので、第1のPSK変調回路等が配された
チャネルをスペクトル拡散している第1のスペクトル拡
散コードが情報データによる変調を受けないことから情
報データによるスペクトル拡散コードの符号の変化がス
ペクトル拡散コードの途中で起こることはなく、以て、
得られる相関値が高く、高速な捕捉が可能となるという
効果がある。
【0061】また、請求項5の発明によれば、上記コー
ド追尾手段は、上記第1のスペクトル拡散コードを捕捉
するディジタルマッチドフィルタと、該ディジタルマッ
チドフィルタからのマッチドパルスにより上記第2のス
ペクトル拡散コードを追尾するコード追尾回路とを有す
るので、第1のスペクトル拡散コードのコード位相の捕
捉および第2のスペクトル拡散コードの追尾を効率よく
行うことができるという効果がある。
【0062】また、請求項6の発明によれば、上記復調
手段は、上記コード追尾回路からの第2のスペクトル拡
散コードと受信信号の相関をとる相関回路と、該相関回
路の出力をPSK復調して情報データを復調するPSK
復調回路とを有するので、情報データとクロックを確実
に復調することができるという効果がある。
【0063】また、請求項7の発明によれば、上記第1
のスペクトル拡散コードの周期に同期した情報データと
該第1のスペクトル拡散コードとの加算を行う第2の加
算手段とを備え、上記変調手段は上記第1の加算手段の
出力と上記第2の加算手段の出力にそれぞれ基づいて相
互に位相の異なる搬送波をPSK変調するので、第1の
スペクトル拡散コードにも情報データをのせることがで
き、情報の伝送量を増加できるという効果がある。
【0064】また、請求項8の発明によれば、上記第2
の加算手段は、上記第1のスペクトル拡散コードの周期
に同期した情報データと該第1のスペクトル拡散コード
とのモデュロ2加算を行うモデュロ2加算回路であるの
で、第1のスペクトル拡散コードに情報データを確実に
のせることができ、情報の伝送量の増加に寄与できると
いう効果がある。
【0065】また、請求項9の発明によれば、上記合成
手段は、上記第1のスペクトル拡散コードに関連した上
記変調手段からの出力のレベルを減衰する減衰手段を含
むので、この減衰手段が配される一方のチャネル(Iチ
ャネル)と直交した他方のチャネル(Qチャネル)のパ
ワーを一方のチャネルより大きくして、コードの捕捉用
信号による情報データ伝送のS/N比を向上できるとい
う効果がある。
【0066】また、請求項10の発明によれば、上記デ
ィジタルマッチドフィルタに代えてSAWコンボルバ回
路を用いたので、小型化、低消費電力化が可能になると
いう効果がある。
【0067】さらに、請求項11の発明によれば、上記
ディジタルマッチドフィルタに代えてFFT演算による
捕捉回路を用いたので、小型化、低消費電力化が可能に
なるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す構成図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態2における第1のスペ
クトル拡散コードと第2の情報データのクロックの同期
関係を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態3を示す構成図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態4を示す構成図であ
る。
【図6】 従来のスペクトル拡散通信装置を示す構成図
である。
【図7】 スペクトル拡散コードのコード周期と情報デ
ータの同期/非同期関係を説明するための図である。
【図8】 ディジタルマッチドフィルタの原理を説明す
るための図である。
【符号の説明】
4、32 モデュロ2加算回路、 6a、6b PSK
変調回路、 11 相関回路、 12 PSK復調回
路、 21 第1のスペクトル拡散コード発生回路、
22 第2のスペクトル拡散コード発生回路、 23
移相器、 24減衰回路、 25 合成回路、 26
ディジタルマッチドフィルタ、 27 コード追尾回
路、 40 SAWコンボルバ回路、 50 FFT相
関検出によるコード捕捉回路。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互にコード周期の同期した第1および
    第2のスペクトル拡散コードを発生するスペクトル拡散
    コード発生手段と、 上記第2のスペクトル拡散コードの周期に非同期な情報
    データと該第2のスペクトル拡散コードとの加算を行う
    第1の加算手段と、 上記第1のスペクトル拡散コードと上記第1の加算手段
    の出力にそれぞれ基づいて相互に位相の異なる搬送波を
    PSK変調する変調手段と、 該変調手段からの複数の出力を合成し、スペクトル拡散
    された送信信号として外部に送出する合成手段と、 上記送信信号を受信し、該受信信号から上記第1のスペ
    クトル拡散コードを捕捉し、該第1のスペクトル拡散コ
    ードに基づいて上記第2のスペクトル拡散コードを追尾
    するコード追尾手段と、 該コード追尾手段で再生された上記第2のスペクトル拡
    散コードと上記受信信号の相関をとり、PSK復調して
    上記情報データを復調する復調手段とを備えたことを特
    徴とするスペクトル拡散通信装置。
  2. 【請求項2】 上記スペクトル拡散コード発生手段は、
    第1のスペクトル拡散コードを発生する第1のスペクト
    ル拡散コード発生回路と、上記第1のスペクトル拡散コ
    ードの1周期にそのコード周期が同期した第2のスペク
    トル拡散コードを発生する第2のスペクトル拡散発生回
    路とを有することを特徴とする請求項1記載のスペクト
    ル拡散通信装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の加算手段は、上記第2のスペ
    クトル拡散コードの周期に非同期な情報データと上記第
    2のスペクトル拡散コードとのモデュロ2加算を行うモ
    デュロ2加算回路であることを特徴とする請求項1また
    は2記載のスペクトル拡散通信装置。
  4. 【請求項4】 上記変調手段は、搬送波を発生する搬送
    波発生回路と、上記第1のスペクトル拡散コードにより
    上記搬送波発生回路からの搬送波をPSK変調する第1
    のPSK変調回路と、上記モデュロ2加算回路の出力に
    より上記搬送波を90度移相した信号をPSK変調する
    第2のPSK変調回路とを有することを特徴とする請求
    項3記載のスペクトル拡散通信装置。
  5. 【請求項5】 上記コード追尾手段は、上記第1のスペ
    クトル拡散コードを捕捉するディジタルマッチドフィル
    タと、該ディジタルマッチドフィルタからのマッチドパ
    ルスにより上記第2のスペクトル拡散コードを追尾する
    コード追尾回路とを有することを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載のスペクトル拡散通信装置。
  6. 【請求項6】 上記復調手段は、上記コード追尾回路か
    らの第2のスペクトル拡散コードと受信信号の相関をと
    る相関回路と、該相関回路の出力をPSK復調して情報
    データを復調するPSK復調回路とを有することを特徴
    とする請求項5記載のスペクトル拡散通信装置。
  7. 【請求項7】 上記第1のスペクトル拡散コードの周期
    に同期した情報データと該第1のスペクトル拡散コード
    との加算を行う第2の加算手段とを備え、上記変調手段
    は上記第1の加算手段の出力と上記第2の加算手段の出
    力にそれぞれ基づいて相互に位相の異なる搬送波をPS
    K変調することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載のスペクトル拡散通信装置。
  8. 【請求項8】 上記第2の加算手段は、上記第1のスペ
    クトル拡散コードの周期に同期した情報データと該第1
    のスペクトル拡散コードとのモデュロ2加算を行うモデ
    ュロ2加算回路であることを特徴とする請求項7記載の
    スペクトル拡散通信装置。
  9. 【請求項9】 上記合成手段は、上記第1のスペクトル
    拡散コードに関連した上記変調手段からの出力のレベル
    を減衰する減衰手段を含むことを特徴とする請求項1〜
    8のいずれかに記載のスペクトル拡散通信装置。
  10. 【請求項10】 上記ディジタルマッチドフィルタに代
    えてSAWコンボルバ回路を用いたことを特徴とする請
    求項5記載のスペクトル拡散通信装置。
  11. 【請求項11】 上記ディジタルマッチドフィルタに代
    えてFFT演算による捕捉回路を用いたことを特徴とす
    る請求項5記載のスペクトル拡散通信装置。
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