JP2001102960A - スペクトラム拡散受信機 - Google Patents

スペクトラム拡散受信機

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JP2001102960A JP27693799A JP27693799A JP2001102960A JP 2001102960 A JP2001102960 A JP 2001102960A JP 27693799 A JP27693799 A JP 27693799A JP 27693799 A JP27693799 A JP 27693799A JP 2001102960 A JP2001102960 A JP 2001102960A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送波の周波数を補正する機能を備えたスペ
クトラム拡散受信機において、同期がとれる前において
も周波数補正が行えるようにする。 【解決手段】 準同期検波回路10から出力されたベー
スバンド信号に対し、マッチドフィルタ31にて、1シ
ンボル内を複数に分割したブロック毎のブロック相関ベ
クトルを出力するようにし、複素共役演算器32、複素
乗算器33を用いて、周波数誤差ベクトルを求め、それ
を積分器34で積分する。積分器34の積分は、パワー
演算回路35と比較器36によって、相関ベクトルの大
きさが閾値以上になったタイミングで行われる。そし
て、積分器34から出力される周波数誤差ベクトルに基
づき、周波数誤差検出回路19で周波数誤差ベクトルの
位相角を求め、周波数補正値決定回路20で補正値を決
定して、発振器11における搬送波の周波数補正を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送波の周波数を
補正する機能を備えたスペクトラム拡散受信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、符号分割多元接続(CDMA)方
式を用いた通信方式において、受信機で用いられる準同
期検波では、発振器で再生される搬送波に周波数オフセ
ットが存在すると誤り特性が劣化するため、搬送波の周
波数を補正する補正回路が必要である。
【0003】この補正回路を備えたスペクトラム拡散受
信機の一例として、特許第2672769号公報に記載
されたものがある。このものでは、準同期検波回路から
出力されたベースバンド信号を遅延し、その遅延前後の
ベースバンド信号を拡散符号とそれぞれ相関をとって部
分相関値を得た後、遅延後の部分相関値の複素共役数と
遅延前の部分相関値を乗算し、さらにその乗算値の虚数
部を分離した後、積分器で一定区間積分して周波数誤差
を示す情報を得、その値に基づいて搬送波の周波数補正
を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のもので
は、ベースバンド信号と拡散符号との相関値から得られ
る周波数誤差を示す情報に基づいて搬送波の周波数を補
正している。このため、電源オン時(パワーオン時)あ
るいは圏外から復帰した時などのように同期捕捉が完了
するまでは、周波数補正を行うことができず、チップ同
期がとれて復調できるようになってから周波数補正を行
うことができるため、周波数補正が遅れるという問題が
ある。
【0005】本発明は上記問題に鑑みたもので、同期が
とれる前においても周波数補正が行えるようにすること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、搬送波の周波数を補正
する補正手段として、準同期検波手段(10)から出力
された相関の演算が行われる前のベースバンド信号に対
し、拡散符号と相関をとった複素相関ベクトルを1シン
ボル内で複数のブロックに分割したブロック相関ベクト
ルを出力するマッチドフィルタ(31)と、このマッチ
ドフィルタから出力されたブロック毎のブロック相関ベ
クトルに基づいて、搬送波の周波数誤差を示す情報を得
る手段(32、33)と、を含んで構成し、周波数誤差
を示す情報に基づいて搬送波の周波数を補正するように
したことを特徴としている。
【0007】このように改良されたマッチドフィルタ
(31)を利用することにより、相関をとる前のベース
バンド信号から周波数補正を行うことができ、したがっ
て同期がとれる前においても周波数補正を行うことがで
きる。
【0008】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、周波数誤差を示す情報を積分する積分手段(34)
を用いれば、S/N比を向上させることができる。
【0009】また、請求項3に記載の発明のように、マ
ッチドフィルタから出力される相関ベクトルの大きさが
閾値以上になるタイミングで積分手段が積分を行うよう
にすれば、複数の基地局からの受信信号を用いて高速か
つ精度良く周波数補正を行うことができる。
【0010】なお、上記した周波数誤差を示す情報は、
請求項4に記載の発明のように、ブロック毎のブロック
相関ベクトルから得られる周波数誤差ベクトルとするこ
とができる。また、請求項5に記載の発明のように、周
波数誤差ベクトルの位相角とすることもできる。
【0011】請求項6に記載の発明では、搬送波の周波
数を補正する補正手段として、準同期検波手段(10)
から出力された相関の演算が行われる前のベースバンド
信号に基づいて搬送波の周波数誤差を示す情報を得る第
1の手段(31〜36)と、相関の演算によって得られ
る相関ベクトルに基づいて搬送波の周波数誤差を示す情
報を得る第2の手段(15〜18)と、相関の演算結果
に基づき同期がとれていない状態では、第1の手段から
出力された周波数誤差を示す情報に基づいて搬送波の周
波数を補正し、同期がとれている状態では、第2の手段
から出力された周波数誤差を示す情報に基づいて搬送波
の周波数を補正する第3の手段(19、20、23、2
4)と、を含んで構成したことを特徴としている。
【0012】この発明によれば、同期がとれていない場
合には、相関をとる前のベースバンド信号から周波数補
正を行い、同期がとれて安定した場合には、相関の演算
によって得られる相関ベクトルに基づいて周波数補正を
行うように、周波数補正の仕方を切り替えて、適切なる
周波数補正を行うことができる。なお、同期がとれてい
る状態とは、クロック同期がとれている状態および基地
局を捕捉して相関がとれている状態を含む。
【0013】請求項7に記載の発明では、搬送波の周波
数を補正する補正手段として、準同期検波手段(10)
から出力された相関の演算が行われる前のベースバンド
信号に基づいて搬送波の周波数誤差を示す情報を得る第
1の手段(31〜36)と、相関の演算によって得られ
る相関ベクトルに基づいて搬送波の周波数誤差を示す情
報を得る第2の手段(15〜18)と、相関ベクトルの
大きさを検出する第3の手段(23)と、相関ベクトル
の大きさが所定値より小さいときに第1の手段から出力
された周波数誤差を示す情報に基づいて搬送波の周波数
を補正し、相関ベクトルの大きさが所定値以上であると
きに第2の手段から出力された周波数誤差を示す情報に
基づいて搬送波の周波数を補正する第4の手段(19、
20、24)と、を含んで構成したことを特徴としてい
る。
【0014】この発明においても、請求項7に記載の発
明と同様、同期がとれている場合と同期がとれていない
場合とで周波数補正の仕方を切り替えて、適切なる周波
数補正を行うことができる。
【0015】なお、請求項6または7に記載の発明にお
いて、第2の手段は、請求項8に記載の発明のように、
ブロック毎のブロック相関ベクトルに基づいて、搬送波
の周波数誤差を示す情報を得るように構成することがで
きる。
【0016】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すた
めのものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。
【0018】図1に、本発明の一実施形態にかかるスペ
クトラム拡散受信機の構成を示す。
【0019】図において、スペクトラム拡散された受信
信号は、準同期検波回路10に入力され、発振器11か
らの搬送波信号を用いて準同期検波される。この準同期
検波回路は、特許第2672769号公報に開示された
のと同様の構成のものを用いることができ、その具体的
な構成は図示しないが、乗算器、π/2位相器、ローパ
スフィルタ、A/D変換器などから構成され、ディジタ
ルの直交したベースバンド信号(複素ベースバンド信
号)を出力する。
【0020】この出力されたベースバンド信号は、相関
器12により、拡散符号発生器13からの拡散符号と相
関がとられる。この拡散符号は、受信信号のスペクトル
拡散に用いられた拡散符号と同一の拡散符号が用いられ
る。拡散符号としては、PNコード、Walshコー
ド、あるいは両者を組合せたもの等が用いられる。
【0021】相関器12からの出力は、ブロック相関回
路14でブロック毎に積分され、ブロック相関ベクトル
として出力される。この実施形態においては、図2に示
すように、1シンボル(nチップからなる)を2つのブ
ロックに分割し、相関器12からの出力ベクトルφを、
前半n/2チップ区間(ブロック1区間)積分した前半
ブロック相関ベクトルφ1と、後半n/2チップ区間
(ブロック2区間)積分した後半ブロック相関ベクトル
φ2を出力する。なお、本明細書中においては、図面に
示すφ、φ1、φ2等の上に付された矢印を省略して示
す。
【0022】ここで、ブロック相関ベクトルは、相関値
の実数部αと虚数部βの2つの要素からなるベクトルで
あり、φ=α+jβで表される複素数と考えることがで
き、前半ブロック相関ベクトルφ1と後半ブロック相関
ベクトルφ2は、図3(a)に示すように、角度θ1、θ
2を有するベクトルでそれぞれ表される。
【0023】前半ブロック相関ベクトルφ1は、遅延回
路15でシンボル周期Tsymの1/2だけ遅延される。
さらに、複素共役演算器16で前半ブロック相関ベクト
ルの複素共役ベクトルφ1 *が求められる。そして、複素
乗算器17において、遅延した前半ブロック相関ベクト
ルの複素共役ベクトルφ1 *と後半ブロック相関ベクトル
φ2の複素乗算が行われる。この複素乗算で表されるベ
クトルが、図3(b)に示すように、周波数誤差ベクト
ルΔφ(=φ1 *×φ2)となる。この周波数誤差ベクト
ルの位相角Δθ(=θ2−θ1)は、ブロック1、ブロッ
ク2間の位相回転量、すなわち周波数誤差を示す。な
お、周波数誤差ベクトルの位相角Δθは、数式1を用い
て周波数誤差ベクトルΔφから求められる。
【0024】
【数1】Δθ=arg(Δφ) また、この実施形態では、複素乗算器17から出力され
た周波数誤差ベクトルΔφが、積分器18により、数シ
ンボル間にわたって所定の積分区間の間積分される。こ
の積分を行うことにより、周波数誤差ベクトルΔφが平
均化され、S/N比を向上させることができる。
【0025】積分器18の出力は、切換回路24を介し
て周波数誤差検出回路19に入力される。この周波数誤
差検出器19では、上記した数式1を用いて、積分され
た周波数誤差ベクトルΔφから位相差Δθ(周波数誤
差)を求める。そして、この位相差Δθにより、周波数
補正値決定回路20で、例えば位相差Δθと周波数補正
値のテーブルを用いて、周波数補正値を決定し、発振器
11にその周波数補正値に応じた制御信号を出力する。
発振器11は、VCOなどから構成されており、周波数
補正値決定回路20から出力された制御信号により、発
振器11における搬送波の周波数が補正される。
【0026】このように、この実施形態では、準同期検
波回路10から出力されたベースバンド信号に対し、1
シンボル内で2つに分割したブロック毎に拡散符号と相
関をとったブロック相関ベクトルφ1、φ2を得、前半ブ
ロック相関ベクトルφ1を遅延してその複素共役ベクト
ルφ1 *を求めるとともに、その複素共役ベクトルφ1 *
後半ブロック相関ベクトルφ2の複素乗算を行って周波
数誤差ベクトルΔφを求め、その周波数誤差ベクトルΔ
φを積分した後、位相差Δθを求めて搬送波の周波数を
補正するようにしている。このことにより、発振器11
から出力される搬送波の周波数オフセット量を0に近づ
けるように周波数補正を行うことができる。
【0027】なお、1シンボル内での分割数は、2に限
らずそれよりも多くすることができる。今、その分割数
をkとし、周波数オフセット量(周波数偏差量)をΔω
とすると、位相差Δθは、数式2で表される。
【0028】
【数2】Δθ=Δω・Tsym /k ここで、−π≦Δθ≦πであるので、数式3の関係が成
り立つ。
【0029】
【数3】|Δω|≦π・k/Tsym この数式3から、ブロック分割数kを多くすれば、検出
可能な周波数オフセット量を増やすことができる、こと
がわかる。
【0030】また、図1に示すように、遅延回路15を
介して得られた前半ブロック相関ベクトルφ1と、ブロ
ック相関回路14から出力された後半ブロック相関ベク
トルφ2は加算器21で加算される。この加算によっ
て、上記したようなブロック分割を行わない通常の場合
と同様の相関ベクトルを得ることができる。そして、そ
の相関ベクトルに基づき復調処理回路22にて復調処理
が行われ、復調データが出力される。
【0031】上記した搬送波の周波数補正は、拡散信号
の同期がとれて安定した状態で行われる。電源オン時
(パワーオン時)あるいは圏外から復帰した時など初期
時においては、同期がとれていないため、上記した相関
の演算(逆拡散処理)後の信号を用いたのでは、周波数
補正を行うことはできない。
【0032】そこで、この実施形態では、上記した初期
時においても搬送波の周波数補正を行えるようにするた
め、パワー演算回路23、切換回路24、初期搬送波周
波数補正回路100が設けられている。すなわち、パワ
ー演算回路23では、ブロック相関回路14から出力さ
れた1シンボルにおけるブロック相関ベクトルの大きさ
(例えば、ベクトルの実数部と虚数部をそれぞれ2乗し
加算して得られたパワー)を求め、ブロック相関ベクト
ルの大きさが所定値以上のときに、同期がとれて安定し
た状態にあるとして、積分器18と周波数誤差検出回路
19を接続するように切換回路24を制御する。また、
ブロック相関ベクトルの大きさが所定値より小さいとき
には、同期がとれていない初期状態であるとして、初期
搬送波周波数補正回路100と周波数誤差検出回路19
を接続するように切換回路24を制御する。
【0033】以下、初期搬送波周波数補正回路100に
ついて具体的に説明する。
【0034】この初期搬送波周波数補正回路100は、
マッチドフィルタ31と、複素共役演算器32と、複素
乗算器33と、積分器34と、パワー演算回路35と、
比較器36とから構成されている。
【0035】準同期検波回路10から出力されたベース
バンド信号は、マッチドフィルタ31に入力される。マ
ッチドフィルタは、一般的には、同期補足に使用した
り、パイロットシンボルによる遅延プロファイル測定に
用いられる。この実施形態に用いられるマッチドフィル
タ31は、通常用いられるマッチドフィルタを改良した
構成になっている。図4にその具体的な構成を示す。
【0036】マッチドフィルタ31は、トランスバーサ
ルフィルタで構成されている。入力されたベースバンド
信号は、複数個の遅延線311で順次遅延され、各遅延
線311の接続点(タップ)の信号に、タップ係数(拡
散符号に応じて設定されたもの)312のa1、a2
…、aNがそれぞれ乗じられる。タップ係数が乗じられ
た値を加算することにより相関ベクトルを得ることがで
きる。
【0037】この実施形態では、タップを前半と後半の
2つに分割し、1シンボルの前半の前半ブロック相関ベ
クトルを加算器313から得、後半の後半ブロック相関
ベクトルを加算器314から得る。また、加算器315
から1シンボル毎の相関ベクトルを得る。ここで、前半
ブロック相関ベクトル、後半ブロック相関ベクトル、相
関ベクトルは、上述したブロック相関回路14から出力
される前半ブロック相関ベクトルφ1、後半ブロック相
関ベクトルφ2、出力ベクトルφに対応するものである
ため、以下、同一の記号を付して説明する。
【0038】マッチドフィルタ31から出力された前半
ブロック相関ベクトルφ1により、複素共役演算器32
にて、その複素共役ベクトルφ1 *が求められ、複素乗算
器17にて、複素共役ベクトルφ1 *と後半ブロック相関
ベクトルφ2の複素乗算により周波数誤差ベクトルΔφ
(=φ1 *×φ2)が求められる。この周波数誤差ベクト
ルΔφは、積分器34にて複数シンボル区間積分され
る。
【0039】この積分器34の積分は、パワー演算回路
35と比較器36によって得られたタイミング信号に基
づいて行われる。すなわち、マッチドフィルタ31から
出力された相関ベクトルφによりパワー演算回路35に
て相関ベクトルφの大きさが求められ、その相関ベクト
ルφの大きさが比較器36にて閾値と比較される。相関
ベクトルφの大きさが閾値以上であるときに相関がとれ
たとして、比較器36から積分器34にタイミング信号
が出力され、積分器34で周波数誤差ベクトルΔφの積
分が行われる。
【0040】このようにして得られた周波数誤差ベクト
ルΔφの積分値は、切換回路24を介して周波数誤差検
出回路19に入力される。そして、周波数誤差検出回路
19にて位相差Δθが求められ、周波数補正値決定回路
20にて周波数補正値が決定され、発振器11に周波数
補正値に応じた制御信号が出力される。このことによ
り、発振器11における搬送波の周波数が補正される。
【0041】この実施形態に示すようにマッチドフィル
タ31を用いた初期搬送波周波数補正回路100を設け
ることにより、パワーオン時などのように同期がとれて
いない初期時においても、搬送波の周波数補正を行うこ
とができる。
【0042】そして、同期がとれて安定した状態には、
マッチドフィルタ31の動作を停止してブロック相関回
路14からのブロック相関ベクトルに基づいて周波数補
正を行うことで、消費電流を減らすことができる。
【0043】また、上記した実施形態のものによれば、
1つの基地局からの受信信号のみならず、複数の基地局
からの受信信号に基づいて周波数補正を行うことができ
る。すなわち、図5に示すように、A〜Dの受信信号が
順次入力されたとき、パワー演算回路35によって、そ
れぞれの相関ベクトルの大きさのピークA〜Dが得られ
る。このうちピークが閾値以上になったタイミングで、
積分器34により周波数誤差ベクトルの積分が行われ
る。図5の場合、ピークA、ピークC、ピークDが閾値
以上になっているため、それぞれのピークから求めた周
波数誤差ベクトルが積分器34で積分される。その結
果、図6に示すように、ピークA、C、Dから求めた周
波数誤差ベクトルを合成した周波数誤差ベクトルを得る
ことができ、それに基づいて周波数補正が行われるた
め、初期時の周波数補正を精度よく、また高速に行うこ
とができる。
【0044】また、このような初期搬送波周波数補正回
路100を用いることによって、パケット通信のように
間欠的なパケットデータを受信する場合であっても、与
えられた一定時間内でチップ同期および周波数補正を完
了することができる。
【0045】なお、初期搬送波周波数補正回路100に
おける1シンボル内での分割数は、2に限らずそれより
多くしてもよい。
【0046】また、上記した実施形態において、複数の
ブロックに分割したブロック相関ベクトルに基づいて求
められる搬送波の周波数誤差を示す情報として、周波数
誤差ベクトルを用いるものを示したが、周波数誤差ベク
トルの位相角としてもよい。
【0047】また、上記した実施形態では、ベースバン
ド信号と拡散符号との相関をとった後にブロック毎に積
分を行い、その後、前半ブロック相関ベクトルを遅延さ
せるものを示したが、特許第2672769号公報に記
載されているように、ベースバンド信号に対して遅延を
行い、遅延前後のベースバンド信号を拡散符号とそれぞ
れ相関をとるように構成するようにしてもよい。
【0048】なお、上記したスペクトラム拡散受信機の
構成する図1の各構成要素は、ハードウェアにより構成
されるものに限らず、ソフトウェアによって構成するこ
ともできるため、各構成要素は、それぞれの機能を実現
する手段として把握される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるスペクトラム拡散
受信機の構成を示す図である。
【図2】1シンボルを2つのブロックに分割した場合
の、前半ブロック相関ベクトル、後半ブロック相関ベク
トルの関係を説明するための図である。
【図3】前半ブロック相関ベクトル、後半ブロック相関
ベクトル、および周波数誤差ベクトルを説明するための
図である。
【図4】マッチドフィルタ31の具体的な構成を示す図
である。
【図5】複数の基地局から受信信号が順に入力されたと
き、それぞれの相関ベクトルの大きさのピークが順に得
られることを説明するための図である。
【図6】複数の基地局からの受信信号に基づく周波数誤
差ベクトルを合成して、合成した周波数誤差ベクトルが
得られることを説明するための図である。
【符号の説明】
10…準同期検波回路、11…発振器、12…相関器、
13…拡散符号発生器、14…ブロック相関回路、15
…遅延回路、16…複素共役演算器、17…複素乗算
器、18…積分器、19…周波数誤差検出器、20…周
波数補正値決定回路、21…加算器値、22…復調処理
回路、23…パワー演算回路、24…切換回路、31…
マッチドフィルタ、32…複素共役演算器、33…複素
乗算器、34…積分器、35…パワー演算回路、36…
比較器、100…初期搬送波周波数補正回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を搬送波を用いて準同期検波
    し、ベースバンド信号を出力する準同期検波手段(1
    0)と、 前記準同期検波手段から出力されたベースバンド信号と
    拡散符号との相関を演算する相関演算手段(12〜1
    4)と、を備え、 前記相関演算手段からの出力に基づいて復調処理を行う
    ようにしたスペクトラム拡散受信機において、 前記搬送波の周波数を補正する補正手段を備え、 前記補正手段は、 前記準同期検波手段から出力された前記相関の演算が行
    われる前のベースバンド信号に対し、拡散符号と相関を
    とった複素相関ベクトルを1シンボル内で複数のブロッ
    クに分割したブロック相関ベクトルを出力するマッチド
    フィルタ(31)と、 このマッチドフィルタから出力されたブロック毎のブロ
    ック相関ベクトルに基づいて、前記搬送波の周波数誤差
    を示す情報を得る手段(32、33)と、 を含み、前記周波数誤差を示す情報に基づいて前記搬送
    波の周波数を補正するように構成されていることを特徴
    とするスペクトラム拡散受信機。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記周波数誤差を示す
    情報を積分する積分手段(34)を含み、この積分され
    た周波数誤差を示す情報に基づいて前記搬送波の周波数
    を補正するように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のスペクトラム拡散受信機。
  3. 【請求項3】 前記マッチドフィルタは、1シンボル毎
    の相関ベクトルも出力するものであって、前記積分手段
    は、前記マッチドフィルタから出力される前記相関ベク
    トルの大きさが閾値以上になるタイミングで前記積分を
    行うようになっていることを特徴とする請求項2に記載
    のスペクトラム拡散受信機。
  4. 【請求項4】 前記周波数誤差を示す情報は、ブロック
    毎のブロック相関ベクトルから得られる周波数誤差ベク
    トルであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    か1つに記載のスペクトラム拡散受信機。
  5. 【請求項5】 前記周波数誤差を示す情報は、ブロック
    毎のブロック相関ベクトルから得られる周波数誤差ベク
    トルの位相角であることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか1つに記載のスペクトラム拡散受信機。
  6. 【請求項6】 受信信号を搬送波を用いて準同期検波
    し、ベースバンド信号を出力する準同期検波手段(1
    0)と、 前記準同期検波手段から出力されたベースバンド信号と
    拡散符号との相関を演算する相関演算手段(12〜1
    4)と、を備え、 前記逆拡散手段からの出力に基づいて復調処理を行うよ
    うにしたスペクトラム拡散受信機において、 前記搬送波の周波数を補正する補正手段を備え、 前記補正手段は、 前記準同期検波手段から出力された前記相関の演算が行
    われる前のベースバンド信号に基づいて前記搬送波の周
    波数誤差を示す情報を得る第1の手段(31〜36)
    と、 前記相関の演算によって得られる相関ベクトルに基づい
    て前記搬送波の周波数誤差を示す情報を得る第2の手段
    (15〜18)と、 前記相関の演算結果に基づき相関がとれてない状態で
    は、前記第1の手段から出力された前記搬送波の周波数
    誤差を示す情報に基づいて前記搬送波の周波数を補正
    し、相関がとれている状態では、前記第2の手段から出
    力された前記搬送波の周波数誤差を示す情報に基づいて
    前記搬送波の周波数を補正する第3の手段(19、2
    0、23、24)と、 を含むことを特徴とするスペクトラム拡散受信機。
  7. 【請求項7】 受信信号を搬送波を用いて準同期検波
    し、ベースバンド信号を出力する準同期検波手段(1
    0)と、 前記準同期検波手段から出力されたベースバンド信号と
    拡散符号との相関を演算する相関演算手段(12〜1
    4)と、を備え、 前記逆拡散手段からの出力に基づいて復調処理を行うよ
    うにしたスペクトラム拡散受信機において、 前記搬送波の周波数を補正する補正手段を備え、 前記補正手段は、 前記準同期検波手段から出力された前記相関の演算が行
    われる前のベースバンド信号に基づいて前記搬送波の周
    波数誤差を示す情報を得る第1の手段(31〜36)
    と、 前記相関の演算によって得られる相関ベクトルに基づい
    て前記搬送波の周波数誤差を示す情報を得る第2の手段
    (15〜18)と、 前記相関ベクトルの大きさを検出する第3の手段(2
    3)と、 前記第3の手段によって検出された相関ベクトルの大き
    さが所定値より小さいときに前記第1の手段から出力さ
    れた前記搬送波の周波数誤差を示す情報に基づいて前記
    搬送波の周波数を補正し、前記第3の手段によって検出
    された相関ベクトルの大きさが所定値以上であるときに
    前記第2の手段から出力された前記搬送波の周波数誤差
    を示す情報に基づいて前記搬送波の周波数を補正する第
    4の手段(19、20、24)と、 を含むことを特徴とするスペクトラム拡散受信機。
  8. 【請求項8】 前記相関演算手段は、拡散符号と相関を
    とった複素相関ベクトルを1シンボル内で複数のブロッ
    クに分割したブロック相関ベクトルを出力するものであ
    って、前記第2の手段は、前記ブロック毎のブロック相
    関ベクトルに基づいて、前記搬送波の周波数誤差を示す
    情報を得るように構成されていることを特徴とする請求
    項6または7に記載のスペクトラム拡散受信機。
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