JP2987703B1 - 使用済みブラスト材の再生方法及び設備 - Google Patents
使用済みブラスト材の再生方法及び設備Info
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Abstract
みブラスト材を、高純度でかつ効率よく回収して、ブラ
スト材として再利用すると共に、その他の選別物の有効
利用も図ることができる使用済みブラスト材の再生方法
及び設備を提供する。 【解決手段】 ショットブラスト後に回収した使用済み
ブラスト材を、磁性物aと非磁性物bに、磁力選別装置
10を用いて磁力選別し、磁性物aを脱磁装置11を用
いて脱磁した後、篩分け装置12を用いてブラスト材使
用可能粒度範囲に属する粒度を有するブラスト材代替品
を篩分け、再度ショットブラスト用のブラスト材として
用いる。
Description
に使用した使用済みブラスト材を再使用することができ
る使用済みブラスト材の再生方法及び設備に関する。
径の鋼球からなる多数のブラスト材を鋳物肌や鋼板に打
ちつけ、表面に付着する砂やスケールを除去するショッ
トブラスト法が用いられている。また、このショットブ
ラスト法においては、被ブラスト処理材の表面に傷を積
極的に形成して表面加工するため、鋼球を破砕して得た
グリッドを打ちつける場合もある。
ットブラスト法は、未だ、以下の解決すべき課題を有し
ていた。即ち、小径の鋼球からなる多数のブラスト材を
鋳物肌や鋼板に打ちつけた際、表面に付着する砂やスケ
ールが除去されると共に、使用済みブラスト材も全体的
に摩耗したり、その一部が破砕されることになる。従っ
て、使用済みブラスト材は、ブラスト材摩砕片や、砂や
スケール等の被ブラスト処理材摩砕片を混入した状態で
回収されることになる。
ブラスト材は、全体的に摩耗したり一部が破砕されてい
るため、かつ、被ブラスト処理材摩砕片を混入している
ことから、再利用不可能と判断され、廃棄物として処理
されている。しかし、本発明者がこれらの回収された使
用済みブラスト材の内容を検討したところ、被ブラスト
処理材摩砕片が混入する使用済みブラスト材には、再度
ショットブラスト等として十分利用することもできるブ
ラスト材も多く含まれていることを知見した。従って、
このような使用済みブラスト材をそのまま廃棄すること
は、資源の有効利用を図ると共に廃棄物の量を可及的に
少なくするという観点から少なからず問題がある。
ものであり、いったんショットブラストに供された使用
済みブラスト材を、高純度でかつ効率よく回収して、ブ
ラスト材として再利用すると共に、その他の選別物の有
効利用も図ることができる使用済みブラスト材の再生方
法及び設備を提供することを目的とする。
明に係る使用済みブラスト材の再生方法は、ショットブ
ラストによってショットブラスト対象物から剥離した被
研削材と、摩耗、剥離、割れ等により規定粒度以下にな
った研削材の混合物からなる使用済みブラスト材を回収
する使用済みブラスト材回収工程と、使用済みブラスト
材を、磁性物と非磁性物とに磁力選別する磁力選別工程
と、磁性物を脱磁する脱磁工程と、ブラスト材使用可能
粒度範囲に属する粒度を有するブラスト材代替品を篩分
ける篩分け工程とを有し、篩分け工程で得られたブラス
ト材代替品をブラスト材として用いる。
ブラスト対象物が鋳物や鋳鋼の場合は、鋳肌部分や、剥
離した鋳鉄片や鋳鋼片(0mmを超え15mm以下、よ
り好ましくは0.1〜15mm)や、鋳物砂(0mmを
超え3mm以下、より好ましくは0.1mm〜3mm)
や、カーボン等の剥離剤(0mmを超え15mm以下、
より好ましくは0.1mm〜15mm)をいい、ショッ
トブラスト対象物が鋼板の場合は、鋼板表面から剥離し
たスケールやバリ(0mmを超え15mm以下、より好
ましくは0.1mm〜15mm)をいう。一方、研削材
とは、例えば、スチールショット(0.3mm〜3m
m)、スチールグリッド(0.3mm〜3mm)、鋳鉄
ショット(0.3mm〜3mm)、鋳鉄グリッド(0.
3mm〜3mm)をいう。
おいて、ショットブラストによってショットブラスト対
象物から剥離した被研削材と、摩耗、剥離、割れ等によ
り規定粒度以下になった研削材の混合物からなる使用済
みブラスト材は、回収時から単体分離が進んでいるの
で、磁性選別工程において、磁性物(鋳肌部分、剥離し
た鋳鉄片や鋳鋼片、鋼板から剥離したスケールやバリ)
と非磁性物(鋳物砂と剥離剤)に容易かつ確実に選別す
ることができる。この際、選別された磁性物は高品位鉄
粉(例えば、鉄分94.56%、真比重7.1〜7.
2)を形成する。次に、脱磁工程において、磁性物の磁
性を弱め、鋳肌部分、剥離した鋳鉄片や鋳鋼片、鋼板か
ら剥離したスケールやバリ間の相互干渉を防止して、相
互間の間隙を可及的に埋め、磁性物の容積比重を向上す
ることができる。さらに、篩分け工程において、磁性物
からブラスト材使用可能粒度範囲(例えば、1mm〜2
mm)に属する粒度を有するブラスト材代替品を篩分
け、ブラスト材代替品をショットブラスト用のブラスト
材として用いる。この場合、ブラスト材代替品を、ショ
ットブラスト対象品の粗仕上げに用いる際には、研削材
と被研削材が混合している磁性物を用い、ショットブラ
スト対象品の最終仕上げに用いる際には、異形選別機を
通して得られた研削材のみからなる磁性物を用いるよう
にすることもできる。
方法は、以下の内容とすることもできる。 ブラスト材使用可能粒度範囲の使用可能最小粒径
(例えば、1mm)より小さい粒径の篩下物を重量骨材
として用いることもできる。この場合、篩下物は高品位
鉄粉(例えば、鉄分94.56%、真比重7.1〜7.
2)からなるので、ゴムや、樹脂や、アスファルト等に
練り混むことによって、遮音シートや防音シートの製作
に好適に用いることができる。 ブラスト材使用可能粒度範囲の使用可能最大粒径
(例えば、2mm)より大きい粒径の篩上物をスクラッ
プとして用いることもできる。この場合も篩上物は高品
位鉄粉(例えば、鉄分94.56%、真比重7.1〜
7.2)からなるので、製鋼用スクラップとして用いる
ことができる他、そのまま、鋳物用スクラップとして好
適に用いることができる。
鋳物砂と剥離剤を含むので、路盤材として好適に用いる
ことができる。 磁力選別工程において、200〜600m/min
の周速で回転する円筒ドラムの上部にショットブラスト
後に回収した前記使用済みブラスト材と前記ブラスト材
摩砕片を含む磁性物と非磁性物の混合物を落下すると共
に一側外周面に沿って流下し、該一側外周面の内部に前
記円筒ドラムの上部位置を起点として70〜90°の円
周角度で配置された複数の磁石からなる磁場発生装置に
よって発生した高磁力を有する磁場内を通過させること
によって磁性物と非磁性物を分離するようにすることも
できる。このように、高磁力を有する磁場内を通過させ
ることによって磁性物と非磁性物をより確実に分離する
ことができ、回収時から単体分離が進んでいることとも
相まって、高品位鉄粉(例えば、鉄分94.56%、真
比重7.1〜7.2)からなる磁性物を容易に得ること
ができる。
0m/minとしたのは、4000〜5000ガウスの
高磁力を有する複数の磁石を使用する条件の下では、2
00m/min未満では、遠心力の働きが小さくなると
いう問題があり、600m/minを超えると発熱が多
くなるという問題があるからである。また、磁石を円筒
ドラムの上部位置を起点として70〜90°の円周角度
で配置したのは、70°未満では、選別される磁性物の
品位が低下するという問題があり、90°を超えると円
筒ドラムの発熱が多くなり、円筒ドラム及び磁石の劣化
を生じるという問題があるからである。
ブラスト材の再生設備は、ショットブラストによってシ
ョットブラスト対象物から剥離した被研削材と、摩耗、
剥離、割れ等により規定粒度以下になった研削材の混合
物からなる使用済みブラスト材を、磁性物と非磁性物に
磁力選別する磁力選別装置と、磁力選別後の磁性物を脱
磁する脱磁装置と、脱磁後の磁性物を、ブラスト材使用
可能粒度範囲に属する粒度を有するブラスト材代替品を
篩分けする篩分け装置とを具備する。ここで、使用済み
ブラスト材の再生設備は、磁力選別装置と、脱磁装置
と、篩分け装置のみから構成することができるので、安
価に製作することができる。
スト材の再生設備において、使用済みブラスト材から磁
性物と非磁性物を簡単な構造を有する回転ドラム式磁力
選別機を用いて効率よく分離することができると共に、
分離した磁性物の磁性を弱めることによって、例えば、
鋳肌部分、剥離した鋳鉄片や鋳鋼片、鋼板から剥離した
スケールやバリ間の相互干渉を防止して、相互間の間隙
を可及的に埋め、磁性物の容積比重を向上することがで
き、ブラスト材摩砕片を遮音材等の混入材料として好適
に用いることができる。
生設備において、磁力選別装置は、上方から投入される
被研削材と研削材の混合物からなる使用済みブラスト材
を円弧状の一側外周面に沿って流下すると共に200〜
600m/minの周速で回転する円筒ドラムと、円筒
ドラムの内側に、隣合う磁石の極性が異なるように、円
筒ドラムの上部位置を起点として70〜90°の円周角
度で配置された高磁力を有する複数の磁石によって構成
される磁場発生装置と、円筒ドラムの下方に配置され、
磁力選別された磁性物と非磁性物をそれぞれ回収する磁
性物回収部及び非磁性物回収部とを具備する構成とする
こともできる。この場合、高速回転・高磁力の回転ドラ
ム式磁力選別機を用いることによってより確実に磁性物
と非磁性物を磁力選別することができる。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。まず、図1を参照して、本発明の一
実施の形態に係る使用済みブラスト材の再生方法につい
て説明する。図1に示すように、例えば、スチールショ
ットや、スチールグリッドや、鋳鉄ショットや、鋳鉄グ
リッドからなる研削材を、鋳物や鋼板等のショットブラ
スト対象物の表面に打ち付け、ショットブラスト対象物
の表面にショットブラストを行う。その結果、ショット
ブラスト対象物の表面から、例えば、鋳肌部分や、鋳鉄
片や、鋳鋼片や、鋳物砂や、剥離剤、スケール、バリ等
の被研削材が剥離されると共に、研削材も摩耗、剥離、
割れ等により規定粒度以下になる。そして、これらの研
削材と被研削材の混合物を使用済みブラスト材として回
収する(使用済みブラスト材回収工程、ステップ10
0)。
7に投入すると共に、ホッパー17から後述する磁力選
別装置10(図3参照)に定量的に切り出し、磁場を利
用して磁性物a(使用済みブラスト材+ブラスト材摩砕
片)と非磁性物b(被ブラスト処理材+被ブラスト処理
材摩砕片)に、効果的にかつ確実に選別する(磁力選別
工程、ステップ101)。
ョット、スチールグリッド、鋳鉄ショット、鋳鉄グリッ
ド、鋳肌部分、剥離した鋳鉄片や鋳鋼片、鋼板から剥離
したスケールやバリ)を公知の交流脱磁機等の脱磁装置
を用いて脱磁、即ち、磁性を弱めることによって、鋳肌
部分、剥離した鋳鉄片や鋳鋼片、鋼板から剥離したスケ
ールやバリ間の相互干渉を防止して、相互間の間隙を可
及的に埋め、磁性物aの容積比重を向上する(脱磁工
程、ステップ102、103)。
等を用いて、磁性物aを、ブラスト材使用可能粒度範囲
(例えば、1mm〜2mm)に属する粒度を有するブラ
スト材代替品と、ブラスト材使用可能粒度範囲の使用可
能最小粒径(例えば、1mm)より小さい粒径の篩下物
と、ブラスト材使用可能粒度範囲の使用可能最大粒径
(例えば、2mm)より大きい粒径の篩上物に篩分ける
(篩分け工程、ステップ104)。そして、ブラスト材
代替品をショットブラスト用のブラスト材として再使用
する(ステップ105、106)。この場合、ブラスト
材代替品を、ショットブラスト対象品の粗仕上げに用い
る際には、研削材と被研削材が混合している磁性物aを
用い、ショットブラスト対象品の最終仕上げに用いる際
には、異形選別機を通して得られた研削材のみからなる
磁性物aを用いる。
可能最小粒径(例えば、1mm)より小さい粒径の篩下
物を重量骨材として用いることもできる(ステップ10
7、108)。この場合、篩下物は高品位鉄粉(例え
ば、鉄分94.56%、真比重7.1〜7.2)からな
るので、ゴムや、樹脂や、アスファルト等に練り混むこ
とによって、遮音シートや防音シートの製作に好適に用
いることができる。さらに、ブラスト材使用可能粒度範
囲の使用可能最大粒径(例えば、2mm)より大きい粒
径の篩上物はスクラップとして用いることもできる(ス
テップ109、110)。この場合も篩上物は高品位鉄
粉(例えば、鉄分94.56%、真比重7.1〜7.
2)からなるので、製鋼用スクラップとして用いること
ができる他、そのまま、鋳物用スクラップとして好適に
用いることができる。
装置10(図3参照)によって選別した非磁性物b(例
えば、鋳物砂や剥離剤)は、路盤材等として効果的に利
用することができる(ステップ111、112)。
ブラストによって発生した被研削材と研削材からなる使
用済みブラスト材を、高品位の磁性物として効率よく回
収して、ブラスト材や、重量骨材や、スクラップとして
再利用すると共に、非磁性物も路盤材等として有効利用
することができる。
方法に好適に用いることができる使用済みブラスト材の
再生設備の構成について説明する。使用済みブラスト材
の再生設備は、図2に示すように、実質的に、ショット
ブラスト後に回収した使用済みブラスト材を、スチール
ショット、スチールグリッド、鋳鉄ショット、鋳鉄グリ
ッド、鋳肌部分、剥離した鋳鉄片や鋳鋼片、鋼板から剥
離したスケールやバリ等からなる磁性物aと、鋳物砂や
剥離剤等からなる非磁性物bに磁力選別する磁力選別装
置10と、磁力選別後の磁性物aを脱磁する脱磁装置1
1と、脱磁後の磁性物aを使用済みブラスト材とブラス
ト材摩砕片に篩分けする篩分け装置12とを具備する。
て、公知の交流脱磁機を用いることができ、篩分け装置
12も公知の振動篩等を用いることができる。また、磁
力選別装置10も公知の回転ドラム式磁力選別機を用い
ることができるが、本実施の形態では、図3及び図4に
示すように、磁力選別効果を高めるため、高速回転・高
磁力の回転ドラム式磁力選別機によって構成している。
即ち、図3及び図4に示すように、磁力選別装置10
は、ケーシング10a内に回転自在に配設され上部から
混合状態で投入される被研削材と研削材の混合物からな
る使用済みブラスト材を円弧状の一側外周面に沿って流
下する円筒ドラム13と、円筒ドラム13の内部に配設
され、円筒ドラム13の一側外周面上に沿って周方向に
磁場を形成し、磁性物aと非磁性物bを磁力選別する磁
場発生装置14と、円筒ドラム13の下方に配置され、
磁力選別された磁性物aと非磁性物bをそれぞれ回収す
る磁性物回収部15及び非磁性物回収部16とを具備す
る。なお、磁性物回収部15と非磁性物回収部16は仕
切板34によって仕切られている。
の上方には、円筒ドラム13の上方に被研削材と研削材
の混合物からなる使用済みブラスト材を投入するホッパ
ー17が配設されており、ホッパー17は磁性物aと非
磁性物bの混合物をホッパー17に給送するフィーダ1
8に連通連結されている。
10の各部の構成について、図3及び図4を参照して説
明する。図示するように、好ましくはステンレス鋼板か
らなる円筒ドラム13の両側には側板19、20が取付
けられており、側板19、20は、両端部が固定具2
1、22によって固定された固定軸23に軸受24、2
5を介して回転自在に取付けられている。また、側板2
0の外面中央部にはプーリ26が固着されており、プー
リ26と高速回転可能なドラム回転用モータ27の出力
軸に取付けたプーリ28との間には動力伝達ベルト29
が巻回されている。従って、ドラム回転用モータ27を
駆動することによって円筒ドラム13を高周速(200
〜600m/min)で回転することができる。
ように、円筒ドラム13の円弧状の一側外周面と対向す
る状態で、円筒ドラム13の内側に、周方向に隣合う磁
石の極性が異なるように配列された複数の帯状磁石30
を固定配置することによって構成されている。具体的に
は、図4に示すように、複数の帯状磁石30は略4分の
1円弧からなる磁石取付板31に円筒ドラム13の上部
位置cを起点として70〜90°の円周角度θ(又は、
磁石取付角度)で取付けられており、磁石取付板31は
一対の支持板32を介して固定軸23に固着されてい
る。また、本実施の形態において、各帯状磁石30は4
000〜5000ガウスの強力な磁力を有するものを用
いる。
は、磁力選別装置10において、円筒ドラム13を高速
で回転すると共にホッパー17からダンパー33で切り
出し量を調整しながら、被研削材と研削材の混合物から
なる使用済みブラスト材を円筒ドラム13の上部に落下
すると、磁場発生装置14によって発生した強力な磁場
を受けて、磁性物aが非磁性物bから偏析して円筒ドラ
ム13の外表面に吸着され内層部を形成すると共に、非
磁性物bは内層部の外側に外層部を形成することにな
る。その後、円筒ドラム13の高速回転によって、円筒
ドラム13の外側の外層部を形成する非磁性物bは強力
な遠心力を受けて円筒ドラム13の外表面から分離され
非磁性物回収部16内に回収されることになる。一方、
円筒ドラム13の外表面上の内層部を形成する磁性物a
は、円筒ドラム13が磁場発生装置14によって発生す
る強力な磁場から脱出すると、速やかに円筒ドラム13
の外表面から剥離され、磁性物回収部15内に回収され
ることになる。
調べるために実験を行った。このとき用いた円筒ドラム
13の直径は650mmであり、回転速度は周速400
m/minであり、磁場発生装置14の磁場の磁力は5
000ガウスとした。図5及び図6は、25%の磁性物
aと75%の非磁性物bを含む混合物、及び、5%の磁
性物aと95%の非磁性物bを含む混合物を用いて実験
を行った場合の選別される磁性物aの品位及び回収率を
示している。図5に示すように、25%の磁性物aと7
5%の非磁性物bを含む混合物を用いた場合、帯状磁石
30の磁石取付角度θを大きくすれば磁性物aの品位は
向上し、90°を超えると磁性物aの品位はほぼ100
%になることが分かる。また、図6に示すように、5%
の磁性物aと95%の非磁性物bを含む混合物を用いた
場合、磁石の取付角度が25°を超えると磁性物aの回
収率は、ほぼ100%になることが分かる。
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変形例も含むものである。
の再生方法においては、ショットブラストによってショ
ットブラスト対象物から剥離した被研削材と、摩耗、剥
離、割れ等により規定粒度以下になった研削材の混合物
からなる使用済みブラスト材を回収し、磁性物と非磁性
物とに磁力選別し、磁性物を脱磁すると共に磁性物から
ブラスト材使用可能粒度範囲に属する粒度を有するブラ
スト材代替品を篩分け、ブラスト材代替品をブラスト材
として用いるようにしている。このように、いったんシ
ョットブラストに供された研削材と被研削材からなる使
用済みブラスト材を、高品位でかつ効率よく回収して、
ブラスト材として再利用することができ、省資源化を図
ることができると共に、廃棄物の発生量を可及的に低減
して環境汚染を防止することができる。また、ショット
ブラストによってショットブラスト対象物から剥離した
被研削材と、摩耗、剥離、割れ等により規定粒度以下に
なった研削材の混合物からなる使用済みブラスト材は、
回収時から単体分離が進んでいるので、磁性選別工程に
おいて、磁性物と非磁性物(鋳物砂と剥離剤)に容易か
つ確実に選別することができ、高品位のブラスト材代替
品を得ることができる。さらに、磁性物の磁性を弱める
ことによって、例えば、鋳肌部分、剥離した鋳鉄片や鋳
鋼片、鋼板から剥離したスケールやバリ間の相互干渉を
防止して、相互間の間隙を可及的に埋め、磁性物の容積
比重を低下することができ、この面からも高品位のブラ
スト材代替品を得ることができる。
方法においては、ブラスト材使用可能粒度範囲の使用可
能最小粒径より小さい粒径の篩下物を重量骨材として用
いることもできる。この場合、篩下物は高品位鉄粉から
なるので、ゴムや、樹脂や、アスファルト等に練り混む
ことによって、遮音シートや防音シートの製作に好適に
用いることができる。請求項3記載の使用済みブラスト
材の再生方法においては、ブラスト材使用可能粒度範囲
の使用可能最大粒径より大きい粒径の篩上物をスクラッ
プとして用いるようにしたので、この場合も篩上物は高
品位鉄粉からなるので、製鋼用スクラップとして用いる
ことができる他、そのまま、鋳物用スクラップとして好
適に用いることができる。
スト材の再生方法においては、磁力選別工程で得られた
非磁性物を路盤材として用いるようにしたので、使用済
みブラスト材を回収して再利用することができるのみな
らず、使用済みブラスト材の回収において発生する副産
物も有効利用できる。
方法においては、磁力選別工程において、200〜60
0m/minの周速で回転する円筒ドラムの上部に被研
削材と研削材の混合物からなる使用済みブラスト材を落
下すると共に一側外周面に沿って流下し、一側外周面の
内部に円筒ドラムの上部位置を起点として70〜90°
の円周角度で配置された複数の磁石からなる磁場発生装
置によって発生した高磁力を有する磁場内を通過させる
ことによって磁性物と非磁性物を分離するようにしたの
で、十分な遠心力を確保しつつ、高品位の磁性物と非磁
性物をより確実に分離することができる。
の再生設備においては、ショットブラスト後に回収した
使用済みブラスト材を、磁性物と非磁性物に簡単な構造
を有する磁力選別装置を用いて効率よく分離することが
できると共に、分離した磁性物の磁性を弱めることによ
って、例えば、鋳肌部分、剥離した鋳鉄片や鋳鋼片、鋼
板から剥離したスケールやバリ間の相互干渉を防止し
て、相互間の間隙を可及的に埋め、磁性物の容積比重を
向上することができる。
設備において、高速回転・高磁力の磁力選別装置を用い
ることによって、より確実に磁性物と非磁性物を磁力選
別することができる。
材の再生方法の工程説明図である。
材の再生設備の構成を示すブロック図である。
材の再生設備の磁力選別装置の正断面図である。
る。
れる磁性物の品位との関係を示すグラフである。
れる磁性物の回収率との関係を示すグラフである。
度 10 磁力選別装置 10a ケーシ
ング 11 脱磁装置 12 篩分け装
置 13 円筒ドラム 14 磁場発生
装置 15 磁性物回収部 16 非磁性物
回収部 17 ホッパー 18 フィーダ 19 側板 20 側板 21 固定具 22 固定具 23 固定軸 24 軸受 25 軸受 26 プーリ 27 ドラム回転用モータ 28 プーリ 29 動力伝達ベルト 30 帯状磁石 31 磁石取付板 32 支持板 33 ダンパー 34 仕切板
Claims (7)
- 【請求項1】 ショットブラストによってショットブラ
スト対象物から剥離した被研削材と、摩耗、剥離、割れ
等により規定粒度以下になった研削材の混合物からなる
使用済みブラスト材を回収する使用済みブラスト材回収
工程と、 前記使用済みブラスト材を、磁性物と非磁性物とに磁力
選別する磁力選別工程と、 前記磁性物を脱磁する脱磁工程と、 前記磁性物からブラスト材使用可能粒度範囲に属する粒
度を有するブラスト材代替品を篩分ける篩分け工程とを
有し、 前記篩分け工程で得られた前記ブラスト材代替品をブラ
スト材として用いることを特徴とする使用済みブラスト
材の再生方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の使用済みブラスト材の再
生方法において、前記ブラスト材使用可能粒度範囲の使
用可能最小粒径より小さい粒径の篩下物を重量骨材とし
て用いることを特徴とする使用済みブラスト材の再生方
法。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の使用済みブラスト
材の再生方法において、前記ブラスト材使用可能粒度範
囲の使用可能最大粒径より大きい粒径の篩上物をスクラ
ップとして用いることを特徴とする使用済みブラスト材
の再生方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の使
用済みブラスト材の再生方法において、前記磁力選別工
程において得られた前記非磁性物を路盤材として用いる
ことを特徴とする使用済みブラスト材の再生方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の使
用済みブラスト材の再生方法において、前記磁力選別工
程では、200〜600m/minの周速で回転する円
筒ドラムの上部に、前記ショットブラスト後に回収した
前記被研削材と前記研削材の混合物からなる前記使用済
みブラスト材を落下すると共に一側外周面に沿って流下
し、該一側外周面の内部に前記円筒ドラムの上部位置を
起点として70〜90°の円周角度で配置された複数の
磁石からなる磁場発生装置によって発生した高磁力を有
する磁場内を通過させることによって、前記使用済みブ
ラスト材から前記磁性物と前記非磁性物を分離するよう
にしたことを特徴とする使用済みブラスト材の再生方
法。 - 【請求項6】 ショットブラストによってショットブラ
スト対象物から剥離した被研削材と、摩耗、剥離、割れ
等により規定粒度以下になった研削材の混合物からなる
使用済みブラスト材を、磁性物と非磁性物に磁力選別す
る磁力選別装置と、 前記磁力選別後の前記磁性物を脱磁する脱磁装置と、 前記脱磁後の前記磁性物を、ブラスト材使用可能粒度範
囲に属する粒度を有するブラスト材代替品を篩分けする
篩分け装置とを具備することを特徴とする使用済みブラ
スト材の再生設備。 - 【請求項7】 請求項6記載の使用済みブラスト材の再
生設備において、前記磁力選別装置は、前記使用済みブ
ラスト材を円弧状の一側外周面に沿って流下すると共に
200〜600m/minの周速で回転する円筒ドラム
と、該円筒ドラムの内側に、隣合う磁石の極性が異なる
ように、前記円筒ドラムの上部位置を起点として70〜
90°の円周角度で配置された高磁力を有する複数の磁
石によって構成される磁場発生装置と、前記円筒ドラム
の下方に配置され、前記使用済みブラスト材を磁力選別
することによって得られる前記磁性物と前記非磁性物を
それぞれ回収する磁性物回収部及び非磁性物回収部とを
具備する使用済みブラスト材の再生設備。
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JP10291508A Expired - Lifetime JP2987703B1 (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 使用済みブラスト材の再生方法及び設備 |
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- 1998-09-28 JP JP10291508A patent/JP2987703B1/ja not_active Expired - Lifetime
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