JP2014079809A - ショット処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】投射材と異物とを精度良く分離することができるショット処理装置を得る。
【解決手段】ロータリースクリーン42の篩本体42Aの内部に、投射材と粉粒状の異物とを含む混合物が流入される。混合物は、篩本体42Aが軸周りに回転することにより転動し、孔部42Bよりも径が大きい異物が除去される。また、ロータリースクリーン42の孔部42Bを通過した混合物の一部は、第一磁選機66で第一磁石の磁力により吸着されて分離排出される。また、第一磁選機66で第一磁石の磁力により吸着されなかった混合物の一部は、第二磁選機82で第二磁石の磁力により吸着されて分離排出される。
【選択図】図4

Description

本発明は、磁性体よりなる投射材を被処理対象物に投射した後に回収して異物と分離するショット処理装置に関する。
ショット処理装置においては、回収した投射材と異物とを分離する機構を備えた装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような装置では、例えば、風選式セパレータ等を用いて投射材と異物とを分離している。
特公平7−35020号公報
しかしながら、投射材が磁性体よりなる場合に当該投射材と異物とを精度良く分離する点で改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、投射材と異物とを精度良く分離することができるショット処理装置を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明のショット処理装置は、被処理対象物に投射されて磁性体よりなる投射材を回収するための回収経路に設けられ、前記投射材の径よりも大きい径の孔部が複数形成されると共に筒状とされてその軸周りに回転駆動される篩本体を備え、回収された前記投射材と粉粒状の異物とを含む混合物が前記篩本体の内部に流入されると共に前記篩本体が軸周りに回転することにより前記混合物を転動させながら前記孔部よりも径が大きい異物を除去する回転篩と、前記回転篩の前記孔部を通過した混合物が排出される経路に配置され、円筒状とされてその軸周りに回転駆動されると共に外表面側に前記混合物が供給される第一回転ドラムと、前記第一回転ドラムの内部に偏心して回転不能に配置された第一磁石と、を備え、前記混合物の一部を前記第一磁石の磁力により吸着して分離排出する第一磁選機と、前記第一磁選機で前記第一磁石の磁力により吸着されない混合物が排出される経路に配置され、円筒状とされてその軸周りに回転駆動されると共に外表面側に前記混合物が供給される第二回転ドラムと、前記第二回転ドラムの内部に偏心して回転不能に配置された第二磁石と、を備え、前記混合物の一部を前記第二磁石の磁力により吸着して分離排出する第二磁選機と、を有する。
請求項1に記載する本発明のショット処理装置によれば、磁性体よりなる投射材を回収するための回収経路に回転篩が設けられ、回転篩の篩本体は、投射材の径よりも大きい径の孔部が複数形成されると共に筒状とされてその軸周りに回転駆動される。回収された投射材と粉粒状の異物とを含む混合物は、篩本体の内部に流入され、篩本体が軸周りに回転することにより転動し、孔部よりも径が大きい異物が除去される。
また、回転篩の孔部を通過した混合物が排出される経路には第一磁選機が配置されており、回転篩で大きい異物が除去された状態の混合物が第一磁選機における第一回転ドラムの外表面側に供給される。このように、回転篩で大きい異物が除去された状態の混合物が供給されることで、第一磁選機の供給される側に混合物が溜まってしまうのを防止又は抑制することができる。また、第一磁選機の第一回転ドラムは、円筒状とされてその軸周りに回転駆動されるようになっており、第一回転ドラムの内部に第一磁石が偏心して回転不能に配置されているので、混合物の一部である磁性体の投射材等は、第一磁石の磁力により吸着されて分離排出される。
さらに、第一磁選機で第一磁石の磁力により吸着されない混合物が排出される経路には第二磁選機が配置されており、第二磁選機における第二回転ドラムの外表面側に混合物が供給される。第二磁選機は、第二回転ドラムが円筒状とされてその軸周りに回転駆動されるようになっており、第二回転ドラムの内部に第二磁石が偏心して回転不能に配置されているので、混合物の一部で磁性体よりなる粉粒物(第一磁石の磁力で吸着しきれなかった粉粒物)は、第二磁石の磁力により吸着されて分離排出される。このように、第二磁選機では、回転篩及び第一磁選機で分離除去された後の細かい混合物のみが選別対象となるので、磁性体よりなる粉粒物と非磁性体よりなる粉粒物とが精度良く分離される。
請求項2に記載する本発明のショット処理装置は、請求項1記載の構成において、前記第一磁選機で前記第一磁石の磁力により吸着されて分離排出された混合物を自然落下させると共に前記混合物に対して気流を当てることによって前記気流に乗せられる軽量物と落下する重量物とに選別する風力選別機構が設けられている。
請求項2に記載する本発明のショット処理装置によれば、風力選別機構は、第一磁選機で第一磁石の磁力により吸着されて分離排出された混合物を自然落下させると共に、その混合物に対して気流を当てることによって、気流に乗せられる軽量物と落下する重量物とに選別する。ここで、風力選別機構が選別する対象は、第一磁選機で第一磁石の磁力により吸着されて分離排出された磁性体よりなる粉粒物のみであるので、磁性体よりなる投射材が精度良く選別される。
請求項3に記載する本発明のショット処理装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記第一磁選機における前記第一回転ドラムの外周側には、前記第一回転ドラムの外表面側に供給される混合物の層の厚さを規制する規制部材が対向配置されている。
請求項3に記載する本発明のショット処理装置によれば、第一磁選機における第一回転ドラムの外周側には規制部材が対向配置されて第一回転ドラムの外表面側に供給される混合物の層の厚さを規制する。このため、投射材を含む混合物が第一回転ドラムの外表面側に供給された際に、磁性体よりなる投射材が第一回転ドラムの外表面側から離れて第一磁石の磁力により吸着されないという事態が防止又は抑制される。
請求項4に記載する本発明のショット処理装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の構成において、前記第二磁選機における前記第二回転ドラムの外周側には、前記第二回転ドラムの外表面側に供給される混合物の層の厚さを規制する規制用部材が対向配置されている。
請求項5に記載する本発明のショット処理装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の構成において、前記第一磁石及び前記第二磁石は、永久磁石である。
請求項6に記載する本発明のショット処理装置は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の構成において、前記被処理対象物は、非磁性体よりなる不純物を表面側に含む電極棒である。
請求項7に記載する本発明のショット処理装置は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の構成において、前記被処理対象物を搬送する搬送装置と、前記被処理対象物に対して投射材を投射する投射機と、前記投射機よりも前記被処理対象物の搬送方向下流側でかつ前記被処理対象物の搬送通路の上方側に吹付口が配置され、前記被処理対象物へ向けて気体の吹き付けが可能な吹落装置と、を有する。
以上説明したように、本発明に係るショット処理装置によれば、投射材と異物とを精度良く分離することができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係るショットブラスト装置を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るショットブラスト装置を示す右側面図である。 本発明の一実施形態に係るショットブラスト装置を示す平面図である。 図2のロータリースクリーン等を示す図である。図4(A)は正面図である。図4(B)は要部を破断して示す右側面図である。図4(C)は背面図である。 図1の第一セパレータを示す正面視の縦断面図である。 図1の第一セパレータを示す側断面視の構成図である。
(実施形態の構成)
本発明の一実施形態に係るショット処理装置としてのショットブラスト装置について図1〜図6を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは装置正面視の手前側を示しており、矢印UPは装置上方側を示しており、矢印LHは装置正面視の左側を示している。
図1にはショットブラスト装置10が正面図にて示され、図2にはショットブラスト装置10が右側面図で示され、図3にはショットブラスト装置10が平面図にて示されている。本実施形態に係るショットブラスト装置10の被処理対象物12は、一例として角材状又は丸材状の電極棒(本実施形態の図面では丸材状で図示)とされる。被処理対象物12の電極棒は、非磁性体よりなる不純物を表面側に含んでいる。また、図中において適宜示される矢印Xは、被処理対象物12が搬送される搬送方向を示している。
図1に示されるように、ショットブラスト装置10は、キャビネット14を備えている。キャビネット14内には、被処理対象物12を搬送する搬送装置としてのローラコンベヤ16が設けられている。ローラコンベヤ16は、キャビネット14を貫通するように配置されており、ローラコンベヤ16のローラは、搬送方向(矢印X方向)に沿って所定間隔で配列されて回転駆動されるようになっている(図3参照)。
また、キャビネット14の内部には、被処理対象物12への投射材の投射によって被処理対象物12のブラスト処理(ショット投射研掃処理、広義には表面加工)をなす投射室14Aが形成されている。キャビネット14には、被処理対象物12の搬送通路を挟んだ上下左右の所定位置に複数台(本実施形態では計八台)の投射機18が取り付けられている。投射機18は、遠心式投射機とされ、羽根車(インペラ)の回転により投射材(ショット)に遠心力を付与することが可能となっている。すなわち、投射機18は、投射材を遠心力で加速して、投射室14Aに搬送された被処理対象物12に対して投射するようになっている。投射材には、磁性体よりなる投射材(本実施形態では一例として鋼球)が適用されている。
投射機18よりも被処理対象物12の搬送方向下流側には、被処理対象物12の搬送通路の上方側に吹落装置20の吹付口20Cが配置されている。吹落装置20は、キャビネット14の上方部に設けられたブロアファン20Aを備えている。ブロアファン20Aは、ダクト20Bに接続されており、ダクト20Bの下端部には吹付口20Cが形成されてローラコンベヤ16側へ向けられている。これにより、ブロアファン20Aの作動状態では被処理対象物12側へ向けての気体の吹き付けがなされるようになっている。
一方、投射機18の上方側には、導入管22が配置され、導入管22の上端は投射材貯蔵用のショットタンク24に接続されている。また、投射機18は、導入管22及びショットタンク24を介して循環装置26に連結されている。循環装置26は、投射機18によって投射された投射材を搬送して投射機18へ循環させるための装置であり、キャビネット14の内部におけるローラコンベヤ16の下方側にスクリュウコンベヤ28A、28B、28Cが設けられている。
スクリュウコンベヤ28A、28Bは、被処理対象物12の搬送方向を長手方向として水平に配置されており、投射材等を装置左右方向の中央部側へ搬送するようになっている。また、スクリュウコンベヤ28Cは、スクリュウコンベヤ28A、28Bよりも下方側の位置に設けられ、被処理対象物12の搬送方向に直交する方向を長手方向として水平に配置されており、投射材等を装置手前側へ向かう方向に搬送するようになっている。
図2に示されるように、スクリュウコンベヤ28Cの搬送方向下流側(図2の左側)には、装置上下方向に延びるバケットエレベータ30の下端部側が配置されている。バケットエレベータ30は、ショットブラスト装置10の上部及び下部に配置されたプーリ(図示省略)に無端ベルト(図示省略)が巻き掛けられると共に、その無端ベルトに多数のバケット(図示省略)が取り付けられている。そして、バケットエレベータ30は、前記プーリの回転駆動により、スクリュウコンベヤ28Cで回収した投射材等を前記バケットで掬い上げて上方側へ向けて搬送するようになっている。
図1に示されるように、バケットエレベータ30の上部は、シュート32(投げ出しシュート)を介してスクリュウコンベヤ34に通じている。スクリュウコンベヤ34は、スクリュウコンベヤケース36の内部に配設されており、図2に示されるように、被処理対象物12の搬送方向に直交する方向を長手方向として水平に配置されている。このスクリュウコンベヤ34は、シャフト34Aを備えると共に、シャフト34Aの外周側にスクリュウリード34Bが形成されており、駆動モータを含む図示しない駆動機構に接続されてシャフト34Aの軸周りに回転駆動可能とされている。これにより、スクリュウコンベヤ34は、バケットエレベータ30の上部からシュート32を介して投入された投射材等を装置奥側(図2の右側へ向かう方向)へ搬送するようになっている。
図4に示されるように、スクリュウコンベヤ34の下流側には、粉粒分離装置40が設けられている。粉粒分離装置40は、回転篩としてのロータリースクリーン42を備えると共に、第一セパレータ50、第二セパレータ52及び第三セパレータ47(図2参照)を備えている。ロータリースクリーン42等は、被処理対象物12(図1参照)に投射された投射材を回収するための回収経路に設けられている。
図4(B)に示されるように、ロータリースクリーン42は、スクリュウコンベヤ34のシャフト34Aの延長部であるシャフト延長部42Cに対して同心状に配置された筒状の篩本体42Aを備えている。篩本体42Aは、スクリュウコンベヤケース36よりも僅かに大径とされ、篩本体42Aにおけるスクリュウコンベヤ34側の端部がスクリュウコンベヤケース36の端部と重なる位置に配置されている。これにより、篩本体42Aの内部には、回収された投射材と粉粒状の異物とを含む混合物がスクリュウコンベヤ34側から流入されるようになっている。
篩本体42Aには、投射材の径よりも大きい径の孔部42Bが複数形成されている。また、篩本体42Aは、その内周部側にスクリュウリード42Dが形成されると共に、連結部43によってシャフト延長部42Cと連結されている。すなわち、スクリュウコンベヤ34の回転駆動に伴ってシャフト延長部42Cが回転することによって、篩本体42Aは、その軸周りに回転駆動されるようになっている。連結部43は、シャフト延長部42Cの軸方向両側に設けられており、各連結部43は、篩本体42Aの半径方向に延在する複数の連結用ブラケット43Aを備えている。これらにより、篩本体42Aが軸周りに回転することにより、篩本体42Aの内部の混合物を所定方向(図中の右方向)に搬送することが可能でかつ前記混合物を転動させながら孔部42Bよりも径が大きい異物を除去することが可能な構成となっている。
篩本体42Aの搬送方向最下流側の下方側には、孔部42Bよりも径が大きい異物(本実施形態では、電極棒から脱落した非磁性体よりなる不純物(ブリーズ))を排出するための粗出しパイプ46が配設されている。この粗出しパイプ46は、篩本体42Aにおいて孔部42Bを通過しなかった異物が流し込まれる位置に配置されている。
図2に示されるように、粗出しパイプ46の途中には分配箱45が配設されており、この分配箱45には所定値未満の粉を第三セパレータ47へ流すために所定のスリット(図示省略)が形成されている。第三セパレータ47では投射材とブリーズ等の異物とを分離するようになっている。なお、第三セパレータ47は、後述する第一セパレータ50及び第二セパレータ52と同様の構成とされている。また、粗出しパイプ46は装置下部に配置された回収ホッパー49に通じており、この回収ホッパー49に異物(ブリーズ等)が溜められて廃棄されるようになっている。
図4(B)に示されるように、また、篩本体42Aの外周部側にはスクリュウリード42Eが一体に形成されており、スクリュウリード42Eのさらに外周側には、篩本体42Aとは別体のロータリースクリーンケース44が配設されている。これによって、篩本体42Aの孔部42Bを通過した投射材等が篩本体42Aの外周側で所定方向(図中の右方向)に搬送可能となっている。
ロータリースクリーンケース44の下方側には、第一セパレータ50及び第二セパレータ52が配置されている。第一セパレータ50及び第二セパレータ52は、ロータリースクリーンケース44の底部に形成された排出口44Aを介してロータリースクリーンケース44の内部と連通している。
図5には、第一セパレータ50の全体構成が示されている。以下の説明においては、図5の紙面に垂直な方向をセパレータ幅方向という。また、「装置左右方向の右側」を単に「右側」といい、「装置左右方向の左側」を単に「左側」という。なお、第二セパレータ52(図4参照)は、第一セパレータ50とは配置位置は異なるものの、同じ装置構成になっているので、第二セパレータ52(図4参照)の詳細説明は省略し、図4(A)では第一セパレータ50と同一構成部には同一符号を付している。
図5に示されるように、第一セパレータ50は、空間を形成するハウジング部54を備えている。ハウジング部54の上部には、開口された供給ゲート56が設けられている。供給ゲート56は、上方から流れ込んだ投射材等の混合物の供給量を第一セパレータ50の処理能力量の範囲内に抑える。供給ゲート56には、ガイド通路を形成する一対の第一ガイド板58Aが設けられている。一対の第一ガイド板58Aは、互いに対向配置されて左下方側へ傾斜している。一対の第一ガイド板58Aの下方側を含む位置には、第一ガイド板58Aから若干離れて第二ガイド板58Bが配置されている。第二ガイド板58Bは、右下方側へ傾斜した傾斜部58B1を備えると共に、傾斜部58B1の下端部から右側へ曲げられて水平方向に配置された水平部58B2を備え、さらに水平部58B2の右端部から下方側へ垂下された垂下部58B3を備えている。
第二ガイド板58Bにおける垂下部58B3の略上方側には、第一ガイド板58Aの右側に振れ板60が配設されている。振れ板60は、セパレータ幅方向(図5の紙面に垂直な方向)に長い板状部材とされ、上端部がハウジング部54側に固定されたブラケット(図示省略)にピン57を介して取り付けられており、ピン57周りに回転移動可能とされている。振れ板60の下端部は右側に屈曲されており、振れ板60は全体として正面視で略L字状に形成されている。
振れ板60は、供給ゲート56から混合物が供給されていない状態では垂下姿勢とされて下端部が第二ガイド板58Bの水平部58B2の先端に近接配置され、供給ゲート56から混合物が供給された状態では混合物の押圧力によって回転移動して第二ガイド板58Bとの間に隙間を形成する。また、振れ板60の右側には、振れ板60の回転移動量を規制するためのストッパ59が配設されている。これらにより、振れ板60は、供給ゲート56から供給される混合物の層の厚さを規制するため規制板として機能し、混合物をセパレータ幅方向(図5の紙面に垂直な方向)に十分に広げて均一な層の厚みで下流側に排出している。
第二ガイド板58Bの垂下部58B3には、第三ガイド板58Cの上端部が接続されている。第三ガイド板58Cは、下方側へ垂下された垂下部58C1を備えると共に、垂下部58C1の下端部から左下方側へ傾斜した傾斜部58C2を備えている。第三ガイド板58Cにおける傾斜部58C2の下方側を含む位置には、隙間調整用プレート62が傾斜部58C2と平行に配置されている。隙間調整用プレート62は、ハウジング部54に固定されたブラケット64に固定されており、上下方向位置(傾斜部58C2と対向する方向の位置)及び左右方向位置(自らの傾斜方向に沿った斜め方向位置)が調整できるようになっている。隙間調整用プレート62と第三ガイド板58Cの傾斜部58C2とは、供給隙間調整ゲートを形成している。
隙間調整用プレート62及び第三ガイド板58Cの左側には、第一磁選機66(第一マグネットセパレータ)が配置されている。第一セパレータ50に供給ゲート56、第一ガイド板58A、第二ガイド板58B、振れ板60、第三ガイド板58C、及び隙間調整用プレート62が設けられることで、第一磁選機66は、図4(B)に示されるロータリースクリーン42の孔部42Bを通過した混合物が排出される経路に配置されている。
図5に示されるように、第一磁選機66は、円筒状の第一回転ドラム68を備えている。第一回転ドラム68は、セパレータ幅方向(図5の紙面に垂直な方向)を軸方向として配置されており、駆動力伝達機構を介して駆動モータ69(図6参照)の回転軸に連結されている。すなわち、第一回転ドラム68は、駆動モータ69(図6参照)の回転によって、自らの軸周りに回転駆動させられるようになっている。
第一回転ドラム68の外表面側には、隙間調整用プレート62と第三ガイド板58Cの傾斜部58C2との間から混合物が供給されるようになっている。また、第一回転ドラム68の外表面側には、ドラム軸方向に延在する角棒状の突起部68Aが複数(本実施形態ではドラム周方向に180°離れた位置に計二個)形成されている。これらの突起部68Aは、供給された混合物の送り出し用として機能する。
この第一回転ドラム68の内部には、第一磁石70(第一マグネット)が偏心して回転不能に配置されている。第一磁石70は、永久磁石であり、第一回転ドラム68において隙間調整用プレート62及び第三ガイド板58Cの傾斜部58C2と対向する部位付近から第一回転ドラム68の内周に沿って所定の角度範囲(第一回転ドラム68の約下半分に対応する範囲)に亘って配置されている。これにより、第一磁選機66は、混合物の一部を第一磁石70の磁力により吸着して第一磁選機66の左端側で分離排出することができるようになっている。
これに対して、第一磁選機66の下方側には、第四ガイド板58Dが配置されている。第四ガイド板58Dは、第一磁選機66の左端位置の下方側よりもやや右側にずれた位置で上方側へ凸となるように屈曲された屈曲部58D2を備えている。すなわち、第四ガイド板58Dは、屈曲部58D2よりも左側の傾斜部58D1が左下方側へ傾斜しており、屈曲部58D2よりも右側の傾斜部58D3が右下方側へ傾斜している。このため、第一磁選機66において第一磁石70の磁力により吸着された混合物は第四ガイド板58Dの傾斜部58D1に沿って流れるようになっている。
一方、第一磁選機66における第一回転ドラム68の外周側には、第一回転ドラム68の右側から下方側へかけての位置に規制部材72が対向配置されている。規制部材72は、第一回転ドラム68の外表面側に供給される混合物の層の厚さを規制するための部材とされている。
この規制部材72は、本実施形態では、第一回転ドラム68側に配置されるインナプレート74と、インナプレート74の右下側に重ね合わせられたアウタプレート76と、を含んで構成されている。すなわち、規制部材72は、第一回転ドラム68の外表面側に供給される混合物が流動することで摩耗が見込まれるため、インナプレート74をアウタプレート76に対して着脱可能な交換用として備える構成になっている。
インナプレート74は、円弧面状とされて第一回転ドラム68の外表面側に対向配置される本体部74Aを備えると共に、本体部74Aの円弧方向両端部から第一回転ドラム68側とは反対側へ離反するように曲げられたフランジ部74Bを備えている。
アウタプレート76は、インナプレート74の本体部74Aに若干の間隔を開けて重ね合わせられる本体部76Aを備えると共に、インナプレート74のフランジ部74Bにボルト締結されるフランジ部76Bを備え、さらに、本体部76Aのセパレータ幅方向(図5の紙面に垂直な方向)の両サイドで右側へ曲げられた取付片76Cを備えている。取付片76Cは、円弧帯状に形成されており、取付片76Cの上端部は、ハウジング部54の縦壁部に設けられた取付部にピン75で取り付けられている。ピン75は、セパレータ幅方向を軸方向としている。そして、アウタプレート76は、ピン75の軸心周りに回転移動可能となっている。
また、取付片76Cの円弧方向中間部は、ピン75と同じ方向を軸方向とするピン77によってシャフト78の先端取付部78Aに取り付けられており、この先端取付部78Aに対してピン77の軸周りに回転移動可能となっている。シャフト78は、その基端部がハウジング部54の縦壁部を貫通している。シャフト78の基端部側の外周には、雄ネジ部(図示省略)が形成されており、ハウジング部54の縦壁部に回転可能に取り付けられたナット80に螺合されている。このため、ナット80をその軸周りに回転させるとシャフト78が装置左右方向に変位し、これに連動してアウタプレート76及びこれに固定されたインナプレート74がピン75周りに回転移動するようになっている。換言すれば、インナプレート74は、その本体部74Aと第一回転ドラム68との隙間を調整できるようになっている。
規制部材72の下端部の下方側には、第四ガイド板58Dの傾斜部58D3における傾斜方向中間部が配置されている。このため、第一磁選機66において第一磁石70の磁力により吸着されない混合物は規制部材72から流れ落ちて第四ガイド板58Dの傾斜部58D3に沿って右下方側に流れるようになっている。
傾斜部58D3の下端側からは、左下方側に凸の円弧部58D4が延設されている。傾斜部58D3の下端部及び円弧部58D4に対して右側には、第二磁選機82(第二マグネットセパレータ)が配置されている。また、傾斜部58D3の下端部には、規制用部材88(「隙間調整用プレート」としても把握される要素である。)の取付部88Aが取り付けられ、規制用部材88において取付部88Aから曲げられて延設された本体部88Bは、円弧部58D4の上端部にほぼ沿った円弧形状とされて円弧部58D4の上端部と第二磁選機82との間に配置されている。すなわち、規制用部材88は、第二磁選機82における第二回転ドラム84の外周側に設けられて第二回転ドラム84に対向配置され、第二回転ドラム84の外表面側に供給される混合物の層の厚さを規制するようになっている。以上説明したように、第二磁選機82は、第一磁選機66で第一磁石70の磁力により吸着されない混合物が排出される経路に配置されている。
第二磁選機82は、円筒状の第二回転ドラム84を備えている。第二回転ドラム84は、その軸方向が第一回転ドラム68の軸方向と平行に設定されており、駆動力伝達機構を介して駆動モータ85(図6参照)の回転軸に連結されている。すなわち、第二回転ドラム84は、駆動モータ85(図6参照)の回転によって、自らの軸周りに回転駆動させられる。
第二回転ドラム84の外表面側には、第一磁選機66で第一磁石70の磁力により吸着されなかった混合物が第四ガイド板58Dの傾斜部58D3上及び規制用部材88上を通って供給されるようになっている。また、第二回転ドラム84の外表面側には、ドラム軸方向に延在する角棒状の突起部84Aが複数(本実施形態ではドラム周方向に180°離れた位置に計二個)形成されている。これらの突起部84Aは、供給された混合物の送り出し用として機能する。
この第二回転ドラム84の内部には、第二磁石86(第二マグネット)が偏心して回転不能に配置されている。第二磁石86は、永久磁石であり、第二回転ドラム84において規制用部材88の本体部88Bの上端と対向する部位付近から第二回転ドラム84の内周に沿って所定の角度範囲(第二回転ドラム84の概ね左側から下側にかけての部位に対応する範囲)に亘って配置されている。これにより、第二磁選機82は、供給された混合物の一部を第二磁石86の磁力により吸着して第二磁選機82の右下側で分離排出することができるようになっている。
第四ガイド板58Dは、第二回転ドラム84の中心軸位置の下方側よりもやや左側にずれた位置で円弧部58D4の下端部から下方側へ垂下された垂下部58D5を備えている。垂下部58D5にはエア吸引用のダクト90を配管するための貫通孔55が形成され、垂下部58D5の下端部はハウジング部54の底部に達している。
また、垂下部58D5の上部右側には、第五ガイド板58Eが配置されている。第五ガイド板58Eは、右下方側へ傾斜した傾斜部58E1を備えると共に、傾斜部58E1の下端部から右側へ曲げられてダクト90の上部側に固定された取付部58E2を備えている。
第五ガイド板58Eの傾斜部58E1と第四ガイド板58Dの垂下部58D5との間は、第二磁選機82において第二磁石86の磁力により吸着されなかった砂粉等の通路となっており、ハウジング部54の底部に接続された配管112に通じている。この配管112は、回収ホッパー49(図2参照)に通じている。
また、第五ガイド板58Eの傾斜部58E1よりも右側は、第二磁選機82において第二磁石86の磁力により吸着された鉄粉等の通路となっており、ハウジング部54の底部に接続された配管110に通じている。この配管110は、図示しない回収受箱に通じている。なお、回収受箱内の鉄粉等を再選別すると共に投射材と判断された粒状物を図2に示される循環装置26のオーバーフロー部27を介してスクリュウコンベヤ28Cに流す構成としてもよい。
一方、図5に示されるように、第四ガイド板58Dの上部側となる傾斜部58D1の左側には、振れ板92が配設されている。振れ板92は、セパレータ幅方向(図5の紙面に垂直な方向)に長い板状部材とされ、上端部がハウジング部54側に固定されたブラケット(図示省略)にピン93を介して取り付けられており、ピン93周りに回転移動可能とされている。ピン93の軸方向は第一回転ドラム68及び第二回転ドラム84の軸方向と平行に設定されている。
振れ板92の下端部は左側に屈曲されており、振れ板92は全体として正面視で略逆L字状に形成されている。振れ板92は、第一磁選機66の左端側から投射材等が流れ出ていない状態では垂下姿勢とされて下端部が第四ガイド板58Dの傾斜部58D1の下端に接し、第一磁選機66の左端側から投射材等が流れ出た状態では投射材等の押圧力によって回転移動して第四ガイド板58Dとの間に隙間を形成する。これにより、振れ板92は、第一磁選機66の左端側から流れ出た投射材等の層の厚さを均一にするための規制板として機能し、投射材等をセパレータ幅方向(図5の紙面に垂直な方向)に十分に広げて均一な層の厚みで下流側に排出している。
第四ガイド板58Dは、傾斜部58D1の下端部から下方側へ垂下された垂下部58D0を備えている。この垂下部58D0の下端部には、左側に受箱94が取り付けられている。受箱94は、投射材等が摩耗しないように受け入れて溜める一時収容部とされている。また、受箱94の左側には、ハウジング部54側に固定された第六ガイド板58Fが配置されており、第六ガイド板58Fは、右下方側へ傾斜して先端部側が受箱94側に固定されている。すなわち、振れ板92と第四ガイド板58Dの傾斜部58D1との間を通過した投射材等は、受箱94に収容されるように構成されている。受箱94の底部の排出口部には排出幅調整ゲート96が設けられており、受箱94からの排出を調整するようになっている。
ハウジング部54の左側の縦壁において第六ガイド板58Fの取付部の下方側には、開口部98が貫通して形成されている。第六ガイド板58F、受箱94及び第四ガイド板58Dの下方側には、開口部98からダクト90へ通じる空気流路102が形成されている。
ダクト90は、図1に示される合流ダクト114を介して集塵機104(図中ではブロック化して模式的に図示)の吸気側に通じる吸引ダクトとされている。集塵機104は、空気を吸入する吸入手段(ブロワ)を備えており、吸引手段が作動することによって、合流ダクト114及びダクト90を介して第一セパレータ50の内部の図5に示される空気流路102に気流Aを生じさせるようになっている。なお、図5では、ダクト90の入口付近からダクト90の内部に生じている気流(気流Aと一連の気流)を符号Bで示している。
図5に示されるように、第四ガイド板58Dの垂下部58D0の下方側には、排出調整ゲート116が設けられている。また、ハウジング部54の底部には、受箱94の下方側に投射材搬出用の管部106が取り付けられてハウジング部54の内部と連通している。管部106は、図1に示されるショットタンク24に接続されており、使用可能な投射材が管部106を介してショットタンク24へ供給される。
また、図5に示されるように、ハウジング部54の底部には、空気流路102のダクト90寄りの下方側に微粉搬出用の管部108が取り付けられている。管部108は図示しない回収受箱に通じている。
以上により、空気流路102を含んで風力選別機構100が設けられている。すなわち、風力選別機構100は、第一磁選機66で第一磁石70の磁力により吸着されて分離排出された混合物を自然落下させると共に前記混合物に対してその落下方向に略直交の気流Aを生じさせることによって(換言すれば、前記混合物に対して気流を当てることによって)気流Aに乗せられる軽量物と落下する重量物(使用可能な投射材)とに選別するようになっている。なお、上記の「軽量物」は比重が軽い物であり、上記の「重量物」は比重が重い物である。また、上記の「略直交」の概念には、直角に交わるものが含まれる他、ほぼ直角に交わる場合であって直角に交わる場合と同様の作用及び効果が得られて実質的に直角に交わるものとして把握されるものも含まれる。
なお、第一セパレータ50の構成について補足説明すると、第一〜第六ガイド板58A〜58F、振れ板60、92、隙間調整用プレート62、規制部材72、規制用部材88、第一磁選機66、及び第二磁選機82は、いずれもセパレータ幅方向(図5の紙面に垂直な方向)に延在しており、各々のセパレータ幅方向の両端部がハウジング部54の両サイド側に配設されている。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係るショットブラスト装置10では、図1に示される被処理対象物12は、ローラコンベヤ16によって搬送され、磁性体よりなる投射材が投射機18によって投射される。投射された投射材、及び被処理対象物12から離脱した粉粒状の異物は、装置下方側へ落下してスクリュウコンベヤ28A、28Bによって回収される。また、投射後に被処理対象物12上に残った投射材及び異物も、吹落装置20によって気体が吹き付けられることで吹き落とされ、装置下方側へ落下してスクリュウコンベヤ28Bによって回収される。スクリュウコンベヤ28A、28Bで回収された投射材等は、投射材を回収するための回収経路を構成するスクリュウコンベヤ28C、バケットエレベータ30、シュート32、及びスクリュウコンベヤ34を経て図4(B)に示されるロータリースクリーン42に流入される。
ロータリースクリーン42の篩本体42Aは、投射材の径よりも大きい径の孔部42Bが複数形成されると共に、筒状とされてその軸周りに回転駆動される。回収された投射材と粉粒状の異物とを含む混合物がスクリュウコンベヤ34側から篩本体42Aの内部に流入されると、篩本体42Aが軸周りに回転することで混合物が転動し、孔部42Bよりも径が大きい異物(本実施形態ではブリーズ)が篩本体42Aの内部から粗出しパイプ46に流されて除去される。
また、ロータリースクリーン42の孔部42Bを通過して大きい異物が除去された状態の混合物は、第一セパレータ50及び第二セパレータ52の供給ゲート56(図5参照)側に排出される。このように、ロータリースクリーン42で大きい異物が除去された状態の混合物が図5に示される供給ゲート56に供給されることで、供給ゲート56に混合物が溜まってしまうのを防止又は抑制することができる。
供給ゲート56を通った混合物は、第一ガイド板58A、第二ガイド板58Bを通って振れ板60を押し開け、第三ガイド板58C及び隙間調整用プレート62の間を通って、セパレータ幅方向(図5の紙面に垂直な方向)に十分に層が広げられた状態で、第一磁選機66における第一回転ドラム68の外表面側に供給される。第一回転ドラム68の内部には第一磁石70が偏心して回転不能に配置されているので、第一回転ドラム68が回転駆動させられると、混合物の一部である磁性体の投射材等は、第一磁石70の磁力により吸着された後、第一磁石70の磁力が及ばないドラム左端のエリアで排出される。
ここで、本実施形態では、第一磁選機66における第一回転ドラム68の外周側には規制部材72が対向配置されて第一回転ドラム68の外表面側に供給される混合物の層の厚さを規制している。このため、投射材を含む混合物が第一回転ドラム68の外表面側に供給された際に、粒状の磁性体よりなる投射材が第一回転ドラム68の外表面側から離れて第一磁石70の磁力により吸着されないという事態が防止又は抑制される。
第一磁選機66で分離排出された投射材等は、第四ガイド板58Dの傾斜部58D1上を通って振れ板92を押し開け、受箱94に一旦溜められた後、自然落下させられる。そして、風力選別機構100は、集塵機104(図1参照)側からの吸入力によって、自然落下させられた混合物に対して略直交の気流Aを生じさせることによって、気流Aに乗せられる軽量物と落下する重量物(使用可能な投射材)とに選別する。すなわち、気流Aに乗せられる軽量物は、ダクト90等を介して集塵機104(図1参照)側に流され、落下する重量物(使用可能な投射材)は、管部106を通ってショットタンク24に流される。また、気流Aに乗せられながら落下する粉粒物は、管部108を通って図示しない回収受箱(図示省略)に流される。
ここで、風力選別機構100が選別する対象は、第一磁選機66で第一磁石70の磁力により吸着されて分離排出された磁性体よりなる粉粒物のみであるので、磁性体よりなる投射材が精度良く選別される。また、風力で運ばれて集塵機104(図1参照)へ流される対象も磁性体よりなる粉状物のみとすることができる。
一方、第一磁選機66で第一磁石70の磁力により吸着されない混合物は、第四ガイド板58Dの傾斜部58D3上及び規制用部材88上を通って第二磁選機82における第二回転ドラム84の外表面側に供給される。供給された混合物は、規制用部材88の本体部88Bによって第二回転ドラム84の外表面側で薄い均一な層になる。第二回転ドラム84の内部には第二磁石86が偏心して回転不能に配置されているので、第二回転ドラム84が回転駆動させられると、混合物の一部で磁性体よりなる粉粒物(第一磁石70の磁力で吸着しきれなかった粉粒物)は、第二磁石86の磁力により吸着された後、第二磁石86の磁力が及ばないドラム右端のエリアで排出される。
このように、第二磁選機82では、ロータリースクリーン42及び第一磁選機66で分離除去された後の細かい混合物のみが選別対象となるので、磁性体よりなる粉粒物と非磁性体よりなる粉粒物とが精度良く分離される。そして、第二磁石86の磁力により吸着されて分離排出された対象物は、配管110を通って、図示しない回収受箱に流れ、第二磁石86の磁力により吸着されなかった対象物は、配管112を通って回収ホッパー49(図2参照)に流れる。
以上説明したように、本実施形態に係るショットブラスト装置10によれば、投射材と異物とを精度良く分離することができる。その結果、循環された投射材中への異物(ブリーズ)の混入が効果的に抑えられるので、循環された投射材中に異物(ブリーズ)がある程度混入している場合に比べて、投射効率を向上させることができる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、ショットブラスト装置10が風力選別機構100を備えており、より精度良く分離する観点からはこのような構成が好ましいが、ショット処理装置は、風力選別機構を備えていない構成としてもよい。
また、風力選別機構は、上記実施形態の風力選別機構100に代えて、例えば、第一磁選機66で第一磁石70の磁力により吸着されて分離排出された混合物を自然落下させると共に、前記混合物に対して上向きの気流を当てることによって気流に乗せられる軽量物と落下する重量物(使用可能な投射材)とに選別する風力選別機構等のような他の風力選別機構であってもよい。
また、例えば、風力選別機構100を設けずに、回転篩の孔部を通過した混合物を自然落下させると共に前記混合物に対してその落下方向に略直交の気流を生じさせることによって(換言すれば、前記混合物に対して気流を当てることによって)気流に乗せられる軽量物と落下する重量物とに選別する機構(回転篩の孔部を通過した混合物を選別対象とした風力選別の機構)を設けてもよい。
また、上記実施形態では、第一磁選機66における第一回転ドラム68の外周側に規制部材72が対向配置されており、磁性体よりなる投射材が第一回転ドラム68の外表面側から離れて第一磁石70の磁力により吸着されないという事態を防止又は抑制する観点からはこのような構成が好ましいが、規制部材が配置されない構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、第二磁選機82における第二回転ドラム84の外周側に規制用部材88が対向配置されているが、規制用部材が配置されない構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、第一磁石70及び第二磁石86は、永久磁石であるが、永久磁石に代えて、電磁石が適用されてもよい。
また、上記実施形態では、被処理対象物12が電極棒とされているが、被処理対象物は、例えば、電極棒以外の棒状部材や板状部材等のような他の被処理対象物であってもよい。
また、上記実施形態では、吹落装置20が設けられているが、このような吹落装置20を設けない構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、ショット処理装置は、ショットブラスト装置10とされているが、ショット処理装置は、例えば、ショットピーニング装置に適用されてもよい。
さらにまた、請求項3に記載の「規制部材」には、一部品で構成されている部材が含まれる他、上記実施形態のように複数部品で構成されている部材も含まれる。
また、請求項4に記載の「規制用部材」には、上記実施形態のように一部品で構成されている部材が含まれる他、複数部品で構成されている部材(例えば、規制部材72と同様の構成)も含まれる。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
10 ショットブラスト装置(ショット処理装置)
12 被処理対象物
16 ローラコンベヤ(搬送装置)
18 投射機
20 吹落装置
42 ロータリースクリーン(回転篩)
42A 篩本体
42B 孔部
66 第一磁選機
68 第一回転ドラム
70 第一磁石
72 規制部材
82 第二磁選機
84 第二回転ドラム
86 第二磁石
88 規制用部材
100 風力選別機構
A 気流

Claims (7)

  1. 被処理対象物に投射されて磁性体よりなる投射材を回収するための回収経路に設けられ、前記投射材の径よりも大きい径の孔部が複数形成されると共に筒状とされてその軸周りに回転駆動される篩本体を備え、回収された前記投射材と粉粒状の異物とを含む混合物が前記篩本体の内部に流入されると共に前記篩本体が軸周りに回転することにより前記混合物を転動させながら前記孔部よりも径が大きい異物を除去する回転篩と、
    前記回転篩の前記孔部を通過した混合物が排出される経路に配置され、円筒状とされてその軸周りに回転駆動されると共に外表面側に前記混合物が供給される第一回転ドラムと、前記第一回転ドラムの内部に偏心して回転不能に配置された第一磁石と、を備え、前記混合物の一部を前記第一磁石の磁力により吸着して分離排出する第一磁選機と、
    前記第一磁選機で前記第一磁石の磁力により吸着されない混合物が排出される経路に配置され、円筒状とされてその軸周りに回転駆動されると共に外表面側に前記混合物が供給される第二回転ドラムと、前記第二回転ドラムの内部に偏心して回転不能に配置された第二磁石と、を備え、前記混合物の一部を前記第二磁石の磁力により吸着して分離排出する第二磁選機と、
    を有するショット処理装置。
  2. 前記第一磁選機で前記第一磁石の磁力により吸着されて分離排出された混合物を自然落下させると共に前記混合物に対して気流を当てることによって前記気流に乗せられる軽量物と落下する重量物とに選別する風力選別機構が設けられている請求項1記載のショット処理装置。
  3. 前記第一磁選機における前記第一回転ドラムの外周側には、前記第一回転ドラムの外表面側に供給される混合物の層の厚さを規制する規制部材が対向配置されている請求項1又は請求項2に記載のショット処理装置。
  4. 前記第二磁選機における前記第二回転ドラムの外周側には、前記第二回転ドラムの外表面側に供給される混合物の層の厚さを規制する規制用部材が対向配置されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のショット処理装置。
  5. 前記第一磁石及び前記第二磁石は、永久磁石である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のショット処理装置。
  6. 前記被処理対象物は、非磁性体よりなる不純物を表面側に含む電極棒である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のショット処理装置。
  7. 前記被処理対象物を搬送する搬送装置と、
    前記被処理対象物に対して投射材を投射する投射機と、
    前記投射機よりも前記被処理対象物の搬送方向下流側でかつ前記被処理対象物の搬送通路の上方側に吹付口が配置され、前記被処理対象物へ向けて気体の吹き付けが可能な吹落装置と、
    を有する請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のショット処理装置。
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