JPH1112002A - 再生骨材の製造方法 - Google Patents
再生骨材の製造方法Info
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- JPH1112002A JPH1112002A JP18572597A JP18572597A JPH1112002A JP H1112002 A JPH1112002 A JP H1112002A JP 18572597 A JP18572597 A JP 18572597A JP 18572597 A JP18572597 A JP 18572597A JP H1112002 A JPH1112002 A JP H1112002A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B18/00—Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
- C04B18/04—Waste materials; Refuse
- C04B18/16—Waste materials; Refuse from building or ceramic industry
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
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- Organic Chemistry (AREA)
- Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
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- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンクリート廃材からセメントペースト粒の
混在がなく、付着セメントペーストの少ない粗骨材及び
細骨材を簡易に再生製造する方法。 【解決手段】 コンクリート廃材を含有骨材最大径の
1.2倍以下に破砕した破砕物を分級し、粒径0.6m
m未満の破砕物についてのみ研磨処理後、比重2.3以
上の粒を比重選別し、該比重選別物を含め粒径0.15
mm以上の粒を細骨材、粒径5mm以上の粒を粗骨材と
して回収する。
混在がなく、付着セメントペーストの少ない粗骨材及び
細骨材を簡易に再生製造する方法。 【解決手段】 コンクリート廃材を含有骨材最大径の
1.2倍以下に破砕した破砕物を分級し、粒径0.6m
m未満の破砕物についてのみ研磨処理後、比重2.3以
上の粒を比重選別し、該比重選別物を含め粒径0.15
mm以上の粒を細骨材、粒径5mm以上の粒を粗骨材と
して回収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート廃材か
ら骨材を再生製造する方法に関する。
ら骨材を再生製造する方法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】建造物の解体や改良・改築に
伴い、多量のコンクリート廃材が発生する。このような
コンクリート廃材のおよそ半数は道路舗装用路盤材や埋
め戻し材等に再利用されているが、残りは殆どが廃棄処
分にされている。
伴い、多量のコンクリート廃材が発生する。このような
コンクリート廃材のおよそ半数は道路舗装用路盤材や埋
め戻し材等に再利用されているが、残りは殆どが廃棄処
分にされている。
【0003】一方、コンクリートには骨材が大量に含ま
れているが、砂利、河砂等の良質の天然骨材は採取が困
難になってきており、骨材資源の枯渇問題解消とコンク
リート廃材の有効活用の両面から、コンクリート廃材か
ら含有骨材を回収し、再利用することが検討されてい
る。
れているが、砂利、河砂等の良質の天然骨材は採取が困
難になってきており、骨材資源の枯渇問題解消とコンク
リート廃材の有効活用の両面から、コンクリート廃材か
ら含有骨材を回収し、再利用することが検討されてい
る。
【0004】しかるに、コンクリート廃材を、例えば含
有骨材の最大寸法に近い大きさ以下に破砕しただけの破
砕物は、骨材に、骨材を結合していたセメントペースト
が付着した粒や塊状粒となっており、加えてセメントペ
ーストのみからなる比較的微小な粒も混在している。こ
の様なセメントペーストは通常の骨材に比べると強度的
にもかなり低く脆弱である為、骨材として再利用すると
コンクリートの強度や耐久性が著しく低下する。このた
め、骨材に付着したセメントペースト分や混在するセメ
ントペースト粒を除去する種々の試みが行われている。
このうち最も容易な方法として、コンクリート廃材の粗
破砕物を粉砕機や研磨機等を用い、磨砕や研磨処理を行
って骨材に付着したセメントペースト分を剥離し、同時
に混在するセメントペースト塊を粉砕した後、セメント
ペースト分を減じた骨材粒を細骨材と粗骨材とに選別し
て回収する方法がある。この方法ではセメントペースト
分の剥離量は磨砕や研磨処理の程度に依存するが、一方
で処理中に生じる微粉セメントペーストの増大と共に磨
砕や研磨効率が低下する。また付着セメントペースト分
を一掃するために磨砕や研磨処理を強力に進めると、処
理時間や処理コストが増大するばかりか、骨材本体の磨
減も進み易く、回収される骨材に占める細骨材の割合が
増大することに繋がり、粗骨材の再生には適し難くな
る。
有骨材の最大寸法に近い大きさ以下に破砕しただけの破
砕物は、骨材に、骨材を結合していたセメントペースト
が付着した粒や塊状粒となっており、加えてセメントペ
ーストのみからなる比較的微小な粒も混在している。こ
の様なセメントペーストは通常の骨材に比べると強度的
にもかなり低く脆弱である為、骨材として再利用すると
コンクリートの強度や耐久性が著しく低下する。このた
め、骨材に付着したセメントペースト分や混在するセメ
ントペースト粒を除去する種々の試みが行われている。
このうち最も容易な方法として、コンクリート廃材の粗
破砕物を粉砕機や研磨機等を用い、磨砕や研磨処理を行
って骨材に付着したセメントペースト分を剥離し、同時
に混在するセメントペースト塊を粉砕した後、セメント
ペースト分を減じた骨材粒を細骨材と粗骨材とに選別し
て回収する方法がある。この方法ではセメントペースト
分の剥離量は磨砕や研磨処理の程度に依存するが、一方
で処理中に生じる微粉セメントペーストの増大と共に磨
砕や研磨効率が低下する。また付着セメントペースト分
を一掃するために磨砕や研磨処理を強力に進めると、処
理時間や処理コストが増大するばかりか、骨材本体の磨
減も進み易く、回収される骨材に占める細骨材の割合が
増大することに繋がり、粗骨材の再生には適し難くな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、コンクリ
ート廃材から、含有骨材を再生する方法であって、付着
セメントペーストが少なく、セメントペースト粒の混入
がない高品位の粗骨材及び細骨材を、当初コンクリート
廃材中に含まれていた細骨材と粗骨材量に近い再生量で
簡単に得るための製造方法を提供することを目的とす
る。
ート廃材から、含有骨材を再生する方法であって、付着
セメントペーストが少なく、セメントペースト粒の混入
がない高品位の粗骨材及び細骨材を、当初コンクリート
廃材中に含まれていた細骨材と粗骨材量に近い再生量で
簡単に得るための製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題解決に際し、本
発明者らは、コンクリート廃材を破砕した破砕物の粒度
とセメントペースト含有率との関係に着目した。本発明
者らによる該関係の調査結果は、セメントペースト含有
率が、破砕物粒径が5mm以上のものでは3%(重量百
分率、以下同様)未満であり、0.6mm以上5mm未
満のものでは8%未満、0.3mm以上0.6mm未満
では概ね15〜30%、0.15mm以上0.3mm未
満のものでは約40%以上、0.15mm未満のもので
は約70%以上であり、通常0.3mm未満、とりわけ
0.15mm未満の粒ではセメントペーストのみからな
る破砕粒が多量に含まれていた。このことから本発明者
らは、5mm以上の粒径のものを粗骨材、0.6〜5m
mの粒径のものを細骨材としてそのまま回収し、0.6
mm未満の粒径のもののみを、研磨処理を施した後再分
級し、粒径0.15mm以上の粒を骨材分とセメントペ
ースト分に比重選別することで、粒径0.15mm〜
0.6mmの高品位の細骨材を比較的短時間に容易に得
られることを見出した。
発明者らは、コンクリート廃材を破砕した破砕物の粒度
とセメントペースト含有率との関係に着目した。本発明
者らによる該関係の調査結果は、セメントペースト含有
率が、破砕物粒径が5mm以上のものでは3%(重量百
分率、以下同様)未満であり、0.6mm以上5mm未
満のものでは8%未満、0.3mm以上0.6mm未満
では概ね15〜30%、0.15mm以上0.3mm未
満のものでは約40%以上、0.15mm未満のもので
は約70%以上であり、通常0.3mm未満、とりわけ
0.15mm未満の粒ではセメントペーストのみからな
る破砕粒が多量に含まれていた。このことから本発明者
らは、5mm以上の粒径のものを粗骨材、0.6〜5m
mの粒径のものを細骨材としてそのまま回収し、0.6
mm未満の粒径のもののみを、研磨処理を施した後再分
級し、粒径0.15mm以上の粒を骨材分とセメントペ
ースト分に比重選別することで、粒径0.15mm〜
0.6mmの高品位の細骨材を比較的短時間に容易に得
られることを見出した。
【0007】即ち、本発明は、コンクリート廃材を、該
廃材に含まれる骨材の最大径の約0.8〜約1.2倍以
下の大きさに破砕した後、破砕物を分級し、粒径5mm
以上の粒を粗骨材、粒径0.6mm以上で5mm未満の
粒を細骨材としてそれぞれ回収し、粒径0.6mm未満
の粒を研磨した後再分級し、粒径0.15mm以上の粒
を比重選別し、比重2.3以上のものを細骨材として回
収することを特徴とする再生骨材の製造方法である。
廃材に含まれる骨材の最大径の約0.8〜約1.2倍以
下の大きさに破砕した後、破砕物を分級し、粒径5mm
以上の粒を粗骨材、粒径0.6mm以上で5mm未満の
粒を細骨材としてそれぞれ回収し、粒径0.6mm未満
の粒を研磨した後再分級し、粒径0.15mm以上の粒
を比重選別し、比重2.3以上のものを細骨材として回
収することを特徴とする再生骨材の製造方法である。
【0008】また、本発明は、比重選別が沈降室を設け
た重力分級機、投射式プロジェクションセパレーター、
ルーパー形選別機の何れか1種を用いて行うことを特徴
とする請求項1記載の再生骨材の製造方法である。
た重力分級機、投射式プロジェクションセパレーター、
ルーパー形選別機の何れか1種を用いて行うことを特徴
とする請求項1記載の再生骨材の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に於けるコンクリート廃材
の派生源や採取法は特に限定されないが、一般には建造
物の解体や改良・改築等により発生した廃材からコンク
リート廃材を任意の手段で選別する。選別された該コン
クリート廃材を、例えば大型廃材であればジョークラッ
シャー、ジャイレトリクラッシャー等の破砕装置、比較
的小型廃材であればインパクトクラッシャー、コーンク
ラッシャー、ジョークラッシャー等の装置を用い、最大
破砕物の最大径がコンクリート廃材を構成する骨材の最
大径の約0.8〜約1.2倍以下となるように破砕す
る。ここで最大破砕物の最大径がコンクリート廃材を構
成する骨材の最大径の約0.8倍未満では最終的に回収
される粗骨材の割合が著しく低くなる他、含有骨材の破
損する割合が急増するので好ましくなく、また同様に
1.2倍を越えると骨材に付着したセメントペースト除
去の為の処理時間が長くなる等、後処理が困難になるの
で好ましくない。
の派生源や採取法は特に限定されないが、一般には建造
物の解体や改良・改築等により発生した廃材からコンク
リート廃材を任意の手段で選別する。選別された該コン
クリート廃材を、例えば大型廃材であればジョークラッ
シャー、ジャイレトリクラッシャー等の破砕装置、比較
的小型廃材であればインパクトクラッシャー、コーンク
ラッシャー、ジョークラッシャー等の装置を用い、最大
破砕物の最大径がコンクリート廃材を構成する骨材の最
大径の約0.8〜約1.2倍以下となるように破砕す
る。ここで最大破砕物の最大径がコンクリート廃材を構
成する骨材の最大径の約0.8倍未満では最終的に回収
される粗骨材の割合が著しく低くなる他、含有骨材の破
損する割合が急増するので好ましくなく、また同様に
1.2倍を越えると骨材に付着したセメントペースト除
去の為の処理時間が長くなる等、後処理が困難になるの
で好ましくない。
【0010】この様な大きさに破砕された破砕物を、公
知の任意の分級手法、例えば楕円振動篩、ジャイロシフ
ター等を用いて分級し、粒径5mm以上のものを粗骨
材、粒径0.6mm以上5mm未満のものを細骨材とし
てそれぞれそのまま回収する。
知の任意の分級手法、例えば楕円振動篩、ジャイロシフ
ター等を用いて分級し、粒径5mm以上のものを粗骨
材、粒径0.6mm以上5mm未満のものを細骨材とし
てそれぞれそのまま回収する。
【0011】また、粒径0.6mm未満のものについて
は、研磨処理を行い、骨材付着セメントペーストを剥離
させる。研磨処理装置としては、比較的小粒の研磨が可
能な公知の研磨装置であれば特に限定されず、また軽度
の磨砕を行える装置であっても良い。このような装置の
一例を挙げれば、ボールミル、ロッドミル、バレル等で
あり、また、研磨に際しては、通常使用されている研磨
剤を用いても、或いは研磨剤を用いずに被研磨物のみの
共擦りによるものでも良い。このように本発明の研磨処
理としては、一般的な研磨に限らず、実質的に研磨効果
のある比較的軽度の磨砕であっても良い。研磨時間など
の研磨条件は用いる装置、処理量、被研磨物の平均粒径
などによるところが大きく、それらに応じて定めるのが
望ましいが、骨材本体の磨減を積極的に生じさせほどの
強力な処理は必要としない。
は、研磨処理を行い、骨材付着セメントペーストを剥離
させる。研磨処理装置としては、比較的小粒の研磨が可
能な公知の研磨装置であれば特に限定されず、また軽度
の磨砕を行える装置であっても良い。このような装置の
一例を挙げれば、ボールミル、ロッドミル、バレル等で
あり、また、研磨に際しては、通常使用されている研磨
剤を用いても、或いは研磨剤を用いずに被研磨物のみの
共擦りによるものでも良い。このように本発明の研磨処
理としては、一般的な研磨に限らず、実質的に研磨効果
のある比較的軽度の磨砕であっても良い。研磨時間など
の研磨条件は用いる装置、処理量、被研磨物の平均粒径
などによるところが大きく、それらに応じて定めるのが
望ましいが、骨材本体の磨減を積極的に生じさせほどの
強力な処理は必要としない。
【0012】前記のような研磨処理を行った粒について
は、これを篩に通して再分級し、0.15mm未満の微
粉を除去し、0.15mm以上の粒を比重選別機、好ま
しくは比重選別機が、重力分級機(何れの形式でも
可)、投射式プロジェクションセパレーター、ルーパー
形選別機の何れかの装置、を用いた乾式の比重選別を行
い、通常の天然骨材と概ね同様の比重値範囲である比重
2.3以上の粒を細骨材として回収する。
は、これを篩に通して再分級し、0.15mm未満の微
粉を除去し、0.15mm以上の粒を比重選別機、好ま
しくは比重選別機が、重力分級機(何れの形式でも
可)、投射式プロジェクションセパレーター、ルーパー
形選別機の何れかの装置、を用いた乾式の比重選別を行
い、通常の天然骨材と概ね同様の比重値範囲である比重
2.3以上の粒を細骨材として回収する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の製造方法を実施例を用いて具
体的に説明するが、本発明は実施例により限定されるも
のではない。 [実施例1] 含有骨材の最大直径約25mmであっ
て、粗骨材含有率39重量%、細骨材含有率30重量%
のコンクリート廃材50Kgを、ジョークラッシャーで
約21mm以下に破砕した。破砕物を振動篩により分級
した結果、5mm以上の粒径の粒33%、0.6mm以
上5mm未満の粒21%、0.6mm未満の粒46%
(何れも重量%)であった。JIS R−5202に準
じた化学分析法により前記粒度分布毎のセメントペース
ト含有分を調べた結果、5mm以上の粒径では約3%、
5mm未満で0.6mm以上の粒径のものでは約5.5
%、0.6mm未満のものでは約70%(何れも重量
%)であった。また、粒径0.15mm以上の破砕物の
粒度分布毎の比重及び吸水率をそれぞれJIS A−1
109及びJIS A−1110に準じた方法で測定し
た。各結果を表1に表す。
体的に説明するが、本発明は実施例により限定されるも
のではない。 [実施例1] 含有骨材の最大直径約25mmであっ
て、粗骨材含有率39重量%、細骨材含有率30重量%
のコンクリート廃材50Kgを、ジョークラッシャーで
約21mm以下に破砕した。破砕物を振動篩により分級
した結果、5mm以上の粒径の粒33%、0.6mm以
上5mm未満の粒21%、0.6mm未満の粒46%
(何れも重量%)であった。JIS R−5202に準
じた化学分析法により前記粒度分布毎のセメントペース
ト含有分を調べた結果、5mm以上の粒径では約3%、
5mm未満で0.6mm以上の粒径のものでは約5.5
%、0.6mm未満のものでは約70%(何れも重量
%)であった。また、粒径0.15mm以上の破砕物の
粒度分布毎の比重及び吸水率をそれぞれJIS A−1
109及びJIS A−1110に準じた方法で測定し
た。各結果を表1に表す。
【0014】
【表1】
【0015】このような破砕物のうち、粒径5mm以上
のものはそのまま粗骨材として回収し、粒径0.6mm
以上で5mm未満のものはそのまま細骨材として回収し
た。また、粒径0.6mm未満のものについては全量を
内容積0.07m3のボールミルに直径約20cmの鉄
製ボール10%(対ミル容積)とともに入れ、ミル回転
数40rpmで約10分間研磨を行って、骨材付着セメ
ントペースト分を研磨剥離させた。研磨後、振動篩によ
って粒径0.15mm以上の粒のみを取り出し、これを
沈降室を設けた水平流形重力分級機を用いて比重別に分
級し、比重約2.3以上の粒のみを細骨材として回収し
た。この重力分級機によって回収された粒径0.15m
m以上で0.6mmの比重約2.3以上の粒量は11.
8Kg、そのセメントペースト含有分は5.6重量%、
水分2.6重量%であった。回収できた全粗骨材量及び
全細骨材量、もとのコンクリート廃材骨材含有量からの
回収率、及びセメントペースト含有量を表2に示す。
のものはそのまま粗骨材として回収し、粒径0.6mm
以上で5mm未満のものはそのまま細骨材として回収し
た。また、粒径0.6mm未満のものについては全量を
内容積0.07m3のボールミルに直径約20cmの鉄
製ボール10%(対ミル容積)とともに入れ、ミル回転
数40rpmで約10分間研磨を行って、骨材付着セメ
ントペースト分を研磨剥離させた。研磨後、振動篩によ
って粒径0.15mm以上の粒のみを取り出し、これを
沈降室を設けた水平流形重力分級機を用いて比重別に分
級し、比重約2.3以上の粒のみを細骨材として回収し
た。この重力分級機によって回収された粒径0.15m
m以上で0.6mmの比重約2.3以上の粒量は11.
8Kg、そのセメントペースト含有分は5.6重量%、
水分2.6重量%であった。回収できた全粗骨材量及び
全細骨材量、もとのコンクリート廃材骨材含有量からの
回収率、及びセメントペースト含有量を表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】[実施例2] 前記実施例1と同様のコン
クリート廃材を実施例1と同様に破砕、分級したものに
ついて、粒径5mm以上の粒についてはそのまま粗骨材
として回収し、粒径0.6mm以上で5mm未満の粒に
ついてはそのまま細骨材として回収した。また、粒径
0.6mm未満のものについては全量(13Kg)を実
施例1と同様のボールミルに実施例1と同様の鉄製ボー
ル10%(対ミル容積)と共に入れ、約10分間研磨を
行って、骨材付着セメントペースト分を研磨剥離させ
た。研磨後、振動篩によって粒径0.15mm以上の粒
のみを取り出し、これを内容積1m3でベルト移動速度
1m/secのプロジェクションセパレーター(投射
式)を用い、比重約2.3以上の粒のみを細骨材として
選別回収した。回収できた粗骨材及び細骨材の全量、も
とのコンクリート廃材骨材含有量からの回収率、及び実
施例1と同様の方法で測定した比重、吸水率、セメント
ペースト含有量を表3に示す。
クリート廃材を実施例1と同様に破砕、分級したものに
ついて、粒径5mm以上の粒についてはそのまま粗骨材
として回収し、粒径0.6mm以上で5mm未満の粒に
ついてはそのまま細骨材として回収した。また、粒径
0.6mm未満のものについては全量(13Kg)を実
施例1と同様のボールミルに実施例1と同様の鉄製ボー
ル10%(対ミル容積)と共に入れ、約10分間研磨を
行って、骨材付着セメントペースト分を研磨剥離させ
た。研磨後、振動篩によって粒径0.15mm以上の粒
のみを取り出し、これを内容積1m3でベルト移動速度
1m/secのプロジェクションセパレーター(投射
式)を用い、比重約2.3以上の粒のみを細骨材として
選別回収した。回収できた粗骨材及び細骨材の全量、も
とのコンクリート廃材骨材含有量からの回収率、及び実
施例1と同様の方法で測定した比重、吸水率、セメント
ペースト含有量を表3に示す。
【0018】
【表3】
【0019】[比較例1] 前記実施例1と同様の方法
で得た同様のコンクリート廃材50Kgから得た破砕物
を全て、実施例1と同様のボールミルに実施例1と同様
の鉄製ボール10%(対ミル容積)と共に入れ、約15
分間同様の研磨を行った。研磨後、振動篩により分級
し、粒径5mm以上のものを粗骨材として、粒径5mm
未満のものを細骨材としてそれぞれそのまま回収した。
回収した粗骨材及び細骨材の全量、もとのコンクリート
廃材骨材含有量からの回収率、及び実施例1と同様の方
法で測定した比重、吸水率、セメントペースト含有量を
表4に表す。
で得た同様のコンクリート廃材50Kgから得た破砕物
を全て、実施例1と同様のボールミルに実施例1と同様
の鉄製ボール10%(対ミル容積)と共に入れ、約15
分間同様の研磨を行った。研磨後、振動篩により分級
し、粒径5mm以上のものを粗骨材として、粒径5mm
未満のものを細骨材としてそれぞれそのまま回収した。
回収した粗骨材及び細骨材の全量、もとのコンクリート
廃材骨材含有量からの回収率、及び実施例1と同様の方
法で測定した比重、吸水率、セメントペースト含有量を
表4に表す。
【0020】
【表4】
【0021】
【発明の効果】本発明により、比較的簡単かつ大量にセ
メントペーストがかなり低減された細骨材及び粗骨材
を、当初コンクリート廃材に含まれている細骨材と粗骨
材に近い形状や量で再生できる。また、本発明は骨材を
比重によって選別するため、セメントペーストのみから
なる粒は微粉に至るまでほぼ完全に除去できる他、セメ
ントペースト以外の骨材とは比重の異なる微小異物の除
去にも十分適用することができ、高品位の再生骨材を容
易に得ることができる。
メントペーストがかなり低減された細骨材及び粗骨材
を、当初コンクリート廃材に含まれている細骨材と粗骨
材に近い形状や量で再生できる。また、本発明は骨材を
比重によって選別するため、セメントペーストのみから
なる粒は微粉に至るまでほぼ完全に除去できる他、セメ
ントペースト以外の骨材とは比重の異なる微小異物の除
去にも十分適用することができ、高品位の再生骨材を容
易に得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 コンクリート廃材を、該廃材に含まれる
骨材の最大径の約0.8〜約1.2倍以下の大きさに破
砕した後、破砕物を分級し、粒径5mm以上の粒を粗骨
材、粒径0.6mm以上で5mm未満の粒を細骨材とし
てそれぞれ回収し、粒径0.6mm未満の粒を研磨した
後再分級し、粒径0.15mm以上の粒を比重選別し、
比重2.3以上のものを細骨材として回収することを特
徴とする再生骨材の製造方法。 - 【請求項2】 比重選別が沈降室を設けた重力分級機、
投射式プロジェクションセパレーター、ルーパー形選別
機の何れか1種を用いて行うことを特徴とする請求項1
記載の再生骨材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18572597A JPH1112002A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 再生骨材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18572597A JPH1112002A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 再生骨材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1112002A true JPH1112002A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=16175771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18572597A Withdrawn JPH1112002A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 再生骨材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1112002A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015024933A (ja) * | 2013-07-25 | 2015-02-05 | 日工株式会社 | 細骨材の再生処理方法 |
JP2016036754A (ja) * | 2014-08-06 | 2016-03-22 | 大成建設株式会社 | 骨材分級装置 |
CN107695898A (zh) * | 2017-11-22 | 2018-02-16 | 河南理工大学 | 一种磨料气体射流磨料回收装置及方法 |
CN113996632A (zh) * | 2021-10-20 | 2022-02-01 | 兰州理工大学 | 利用生活垃圾焚烧尾渣制备轻质骨料的方法 |
-
1997
- 1997-06-26 JP JP18572597A patent/JPH1112002A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015024933A (ja) * | 2013-07-25 | 2015-02-05 | 日工株式会社 | 細骨材の再生処理方法 |
JP2016036754A (ja) * | 2014-08-06 | 2016-03-22 | 大成建設株式会社 | 骨材分級装置 |
CN107695898A (zh) * | 2017-11-22 | 2018-02-16 | 河南理工大学 | 一种磨料气体射流磨料回收装置及方法 |
CN107695898B (zh) * | 2017-11-22 | 2023-10-17 | 河南理工大学 | 一种磨料气体射流磨料回收装置及方法 |
CN113996632A (zh) * | 2021-10-20 | 2022-02-01 | 兰州理工大学 | 利用生活垃圾焚烧尾渣制备轻质骨料的方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20050204 |