JP4098413B2 - 砂・粒塊状物の粉砕研磨装置及び鋳物砂の回収再生設備 - Google Patents

砂・粒塊状物の粉砕研磨装置及び鋳物砂の回収再生設備 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、砂を連結剤でもって固化して所定型状に造型した鋳型に溶融金属を流し込んで鋳物を製造する鋳造工場において、鋳込まれた鋳型をバラシして回収される鋳物砂を再使用の為に研磨する粉砕研磨装置を主用途とし、この他に通常の自然砂を品質向上のために砂表面を研磨する粉砕研磨装置、その他の粒塊状物の表面研磨に用いられる粉砕研磨装置として使用できる装置に係り、及びこれを利用した鋳物砂の回収再生設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋳造において使用する鋳型は砂を樹脂,硬化剤等の連結剤で固めて所定形状に造型される。この鋳型に溶融金属を流し込んで冷却して固化した後、鋳込品(鋳型とその中の成形された鋳物)に打撃・振動・外力を与えて外側の鋳型を分解・破砕して砂(鋳物砂)を除去して鋳物をとり出している(バラシ作業)。このバラシ作業によって、連結剤・溶滓が付着した鋳物砂が回収される。これはそのまま鋳物砂として再使用できず、研磨して再使用されている。
従来の使用された鋳物砂の再生方法は、高速回転している回転羽根に使用済みの鋳物砂を投入して、鋳物砂を回転羽根で打撃して表面に付着した硬化剤・融滓を剥離していた。しかしながらこの装置では、砂に瞬間的に急激な力が加わり、砂が破砕し微細化したり、クラックを生じ、混練・注湯を繰返すうちに微細化しがちとなっている。又表面の状態の丸味も充分でなく表面研磨は不足しがちで良質な砂といえなかった。
又鋳物砂の他に一般の自然砂を回転羽根で打撃を与えて研磨するタイプの粉砕研磨装置も知られているが、これではクラックの発生が多く且つ良質の丸味を帯びた砂を量産しにくいものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、砂の表面の硬化剤・融滓・角等をクラックを生じることを少なく剥離して除去できるとともに、砂の表面研磨力が高く丸味のある良質の砂にでき、鋳物砂の再生用に使用するときは連結材の樹脂使用量を大巾に減らすことができてバラシ作業が容易となり且つ溶融金属の注湯時のガス発生が少なく、鋳型の表面安定度が良く、鋳型の不良発生率が減少できるという優れた砂・粒塊状物の粉砕研磨装置を提供することにある。本発明の第2の課題は、上記砂・粒塊状物の粉砕研磨装置を利用して良質の鋳物砂の再生が行える他に、鋳型のバラシ作業において発生する騒音・振動を大巾に低減し、耐久性のある鋳型バラシ装置で連続的に鋳型バラシ作業から一貫して良質の鋳物砂の再生が行える鋳物砂の回収再生設備を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 砂・粒塊状物が投入される回転ドラムを横向きに且つ回転自在に設け、同回転ドラムを回動させる回動装置を設け、回転ドラム内に外径が回転ドラム内径より小さい筒体で且つ外周面に筒心方向に延びた長深溝を多数周設した溝付転動体を遊置したことを特徴とする砂・粒塊状物の粉砕研磨装置
2) 回転ドラム内に空気を送り込んで回転ドラム内の粉体・微粉分を空気とともに排出するようにした前記1)記載の砂・粒塊状物の粉砕研磨装置
3) 回転ドラム内における空気の送り方向と砂・粒塊状物の送り方向とが逆方向となるようにした前記2)記載の砂・粒塊状物の粉砕研磨装置
4) 回転ドラム内の中間位置に溝付転動体を配置し、溝付同転動体が配置されていない回転ドラム内周面に回転ドラムの回転軸線に対して傾いた砂・粉状物送り用羽根を設けた前記1)〜3)何れか記載の砂・粒塊状物の粉砕研磨装置
5) 回転ドラム内周面に砂・粒状物排出側の位置に砂・粒塊状物を掬って持ち上げるバケットを複数設け、同バケットが上方で反転して砂・粒塊状物を落下させる位置に排出シュートを設けた前記1)〜4)何れか記載の砂・粒塊状物の粉砕研磨装置
6) 鋳型を支持する固定支持フレームの支持面下方から支持面上方まで飛び出す可動フレームを上下動自在に設けるとともに所定の振動回数で同可動フレームを上下動させる加振手段を設け、支持面下方に鋳込物の破砕分解で落下する鋳込砂を回収する回収シュートを設けた構成の鋳型バラシ装置を設け、同鋳型バラシ装置の近くに前記1)〜5)何れか記載の砂・粒塊状物の粉砕研磨装置を配置し、同鋳型バラシ装置の回収シュートで回収される鋳込砂を前記1)〜5)何れか記載の砂・粒塊状物の粉砕研磨装置に連続的に投入して鋳込砂を表面研磨して鋳物砂として再生する鋳込砂の回収再生設備
7) 固定支持フレーム及び可動フレームの鋳型と接触する部材に撚り線ワイヤを配置し、騒音を低減し耐久性を高めた前記7)記載の鋳物砂の回収再生設備
にある。
【0005】
【作用】
この発明では、回転ドラム内に砂・粒塊状物が投入されると、砂・粒塊状物は回転ドラム内の下方に貯り、又底面に転動体が載るようになる。回転ドラムが回転すると砂・粒塊状物を持ち上げられ、所定の角度まで持ち上げられると下方に流下するようになる。一方転動体も回転ドラムの回転とともに自転して長溝中に砂・粒塊状物を収容しながら且つ砂と転動体との接触及び砂への数トン〜十数トン程の転動体の重量で加圧させることで砂同士を強く摩擦させ、砂の表面を研磨させる。同時に転動体の回転で長溝に収容された砂・粒塊物を転動体の回転で反対側へ回送し、砂・粒塊状物をよく混合攪拌させる。転動体の回転数は、回転ドラムの内径と転動体の外径の比に大略比例するように速く回転する。このように、転動体は砂・粒塊物を研磨しながら、混合・攪拌の働きを行っている。
回転ドラム内に空気を送り込むと研磨・混合攪拌によって発生する微粉・粉体を空気が運び出して除去することができる。又鋳込砂の如く高温の砂の状態のものでは砂の冷却も行う。このとき砂の送り方向と空気の送り方向を逆にすると除粉・冷却は効果的となる。
回転ドラム内面に羽根を設けたものでは、ドラムの軸線方向と傾いた羽根によって回転ドラム内に投入された砂・粒塊物を転動体のある位置・排出部へ送ることができる。
又、鋳型バラシ装置において、鋳込物を固定支持フレームに載せ、その下方から上方へ可動フレームを上下動させて打撃して鋳型を分解破砕し、鋳物砂を回収シュートで回収して、これを粉砕研磨装置の回転ドラムの転動体へ送り込んで研磨する鋳物砂の回収再生設備では、鋳型のバラシ作業で鋳物砂を回収し、更に連続して砂の研磨を行い、連結剤・融滓を除去し、丸味を帯びた再生砂を再生させることができ、効率的な鋳物砂の回収再生設備となっている。特に鋳型バラシ装置の各フレームの鋳型と接触する部分に撚り線のワイヤロープ(ワイヤ)を用いれば、ワイヤロープ(ワイヤ)が変形して振動が吸収され、又打撃時の金属音の発生を大巾に抑えられる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の回転ドラムの直径は、その処理能力で変わるが、1〜1.5m程で長さは4〜8m程で、1個所又は2個所に巾1〜2m程の研磨部を設け、同研磨部に直径40〜80cmで長さ1〜2m,重さ1〜3トン程の転動体を配置するのが実用的な寸法・重量である。又転動体表面の長溝の深さは20〜50mm程で、外周に40本程周設するのが代表的な寸法である。転動体は耐摩耗性を必要とするので鋳造されて製作される。
回転ドラム内の羽根の角度は、4〜45°程で、送り方向に沿って複数段に角度の違う羽根を設けるのが好ましい。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本実施例は鋳物砂の回収再生設備の例である。
図1は実施例の鋳物砂の回収再生設備の平面配置図である。
図2は実施例の鋳物砂の回収再生設備の説明図である。
図3は実施例の回転ドラムの一部切欠正面図である。
図4は実施例の回転ドラムを示す平面図である。
図5は図3のA−A断面図である。
図6は図3のB−B断面図である。
図7は図3のC−C断面図である。
図8は実施例の転動体を示す正面図である。
図9は図8のD−D断面図である。
図10は実施例の転動体の働きを示す説明図である。
図11は実施例の鋳型バラシ装置を示す正面図である。
図12は実施例の鋳型バラシ装置の側面図である。
図13は実施例の鋳型バラシ装置を示す平面図である。
図14は実施例の鋳型バラシ装置の振動モデル図である。
図15は実施例の鋳型バラシ装置のワイヤロープの取付状態を示す説明図である。
図中、1は鋳型をバラシして鋳物を取出し、鋳物砂を回収する鋳型バラシ装置、2は耐熱ベルトコンベア、3は吊下式磁選機、4は鋳物砂の定量供給ホッパー、5は鋳物砂の冷却粉砕篩分け装置、6はコンベア、7は回収砂タンク、8はベルトコンベア、9は本発明の要部である実施例の粉砕研磨装置である。又、図11〜15は鋳型バラシ装置1の図面であり、図中、100〜106は鋳型バラシ装置1に関する構成部分であって、図中、101は固定支持フレーム、102は可動フレーム、103は同可動フレームに取付けられた回収路、104はベース、105は設置床、106は鋳型である。又、101a〜101gは固定支持フレーム101の構成部材で101aはベース4上の支持脚、101bは外周枠、101cは同外周枠で囲まれた上方開口部、101dは同上方開口部の空間に懸架された鋳型支持梁、101eは同鋳型支持梁の上端に取付けた3.45ミリ直径の鋼線ワイヤの7×7の共心ロープであるワイヤロープ、101fは外周枠101bの下端から内側に縮径するように傾斜させたシュート、101gは同シュートの下方の排出口、又、102a〜2fは可動フレーム102の構成部材で、102aはベース4上に設けたスプリング、102bは同スプリングで弾支された可動フレーム本体、102cは回収路103の回収ボックスの内部から立設された支持部、102dは同支持脚の上部に取付けた鋳型支持材、102eは同鋳型支持材の上端に取付けた3.45ミリ直径のワイヤの7×7の共心ロープである鋼線ワイヤロープ、102fは可動フレーム本体102bに2台取付けた上下動させるための6ポールユーラスモータで1450RPMで摺動する。又、103a,103bは回収路103の構成部材で103aはシュート101fの下方排出口101gより広く開口した箱状の回収ボックス、103bは回収ボックスの吐出口である。
104aはベース104を支持する大型のコイルスプリング、104bはベース4と設置床5との間に設けたオイルダンパーである。
この実施例では固定支持フレーム101と可動フレーム102と回収路103の重量合計は8トン程であり、又ベース104の重さは8トンで合計16トンであり、ばらし作業が行える鋳型106の最大荷重は15トンのものである。
又図1〜10は回収された鋳物砂の粉砕研磨装置9の図面であり、図中900は直径1.8mで長さ8.6mの回転ドラム、901は回転ドラム900への鋳物砂の投入口、903は投入口901の粉塵・微粉を吸引して除去する集塵装置、904は回転ドラム900内面に設けた回転ドラム900のドラム軸線に対して傾斜した羽根、905は回転ドラム900の2個所に設けた研磨部、906は同研磨部に配置された鉄鋼製の130cm長さの転動体、906aは転動体本体、906bは同転動体本体の外周に設けた多数の細長のチップ、906cは同チップ間に形成された40mm深さの長溝、908は回転ドラム900の側壁近くのドラム内周面に設けたバケット、909は上方に位置したバケットから落下する再生された鋳物砂を受けて外部へ排出する排出シュート、910は回転ドラム900の側壁中央部分に開口した空気取込口、911は回転ドラム900の外周に設けた環状ローラ受面、912は同ローラ受面と接触して回転ドラム900を支持する前後一対の左右2組のローラ、913は回転ドラム900の中央外周に設けた中央フランジ、914は同中央フランジに設けたスプロケット、915は同スプロケットと噛合して回転ドラム900を回転させる無端チェーン、916は同無端チェーンの駆動スプロケット車、917は同駆動スプロケット車916を回転させるモ−タである。
この実施例を鋳型バラシ作業から鋳物砂の再生までを順に説明する。
:鋳型バラシ作業
鋳型バラシ装置1において、15トンの鋳型106を固定支持フレーム101の鋳型支持梁101dの上端のワイヤロープ101e上に支持させ、2台の6ポールユーラスモータ102fを作動させて可動フレーム102及びこれに取付けた回収ボックス103aを上下動させる。可動フレーム102の鋳型支持材の上端のワイヤロープ102eは鋳型106の底面を打撃し、鋳型106を持ち上げ、下降して鋳型106を落下させ、固定支持フレーム101の鋳型支持梁101dの上端のワイヤロープ101eに叩きつける。その後前記同様に可動フレーム102が上昇してワイヤロープ102eが鋳型106を打撃し、持ち上げ落下して固定支持フレーム101のワイヤロープ101eに落す。これを1750RPMの周期をもって繰り返すことで鋳型106に打撃と振動によってばらし、鋳物砂と鋳物滓を分解して粒塊状にして落下させ、鋳物製品は固定支持フレーム101上に残す。一方落下した鋳物砂と鋳物滓とはシュート101fを介して回収ボックス103aへ回収される。
固定支持フレーム101及び可動フレーム102とも共通のベース104上にあって、両フレームに作用する振動はベースに伝えられる。ベース重量を調整してベース106とその上方のフレーム重量の合計を16トンとし、鋳型106の15トンより大きくすることで衝撃振動エネルギーをベース及びその上方のフレームの運動エネルギーに変換し、又スプリング104aとオイルダンパー104bで振動を減衰させることで設置床105へ振動の伝達を1/10程度に抑えられるようにした。
又鋳型106を直接打撃するのはワイヤロープ101e,102eであるのでワイヤの変位で打撃力・振動を大きく吸収し、鋳型6に振動を与えながらワイヤロープ101e,102e自体を損傷しないようにでき、又金属音等の騒音がなくなった。よって耐久性のあるものとなった。
鋳型バラシ装置1で回収された回収ボックス103a内の鋳物砂Sは、耐熱ベルトコンベア2でもって定量供給ホッパー4へ送られる。その耐熱ベルトコンベア2の途中に設けた吊下式磁選機3で鋳物砂S中に含まれ鉄成分(鉄鋼滓・その破片等)は磁力で吸着され分離して除去される。定量供給ホッパー4内の鋳物砂は定量排出され、冷却粉砕篩分装置5に送られ、空気で冷却されながら振動摩擦方式で粉砕され、微粉・粉状物は空気とともに排除され、又篩によって陶管・芯金・イバリ・冷金の篩分けされ、鋳物砂Sのみがコンベア6によって回収砂タンク7へ投入される。
回収砂タンク7内の鋳物砂Sはベルトコンベア8によって粉砕研磨装置9へ送られる。粉砕研磨装置9の回転ドラム900は、モ−タ917,駆動スプロケット車916,無端チェーン915,スプロケット914の回転ドラム駆動部によってゆっくりと回転している。回転ドラム900及びその羽根904,付属部材,内部の転動体906,鋳物砂Sは、前後左右に配置されたローラ912によって回転ドラム900のローラ受面911を介して回転自在に支持されている。
粉砕研磨装置9へ送られた鋳物砂Sは投入口901から回転ドラム900内に投入され、その内面の羽根904で掻き上げられながら、そのドラム軸線との傾きによって研磨部905の方向へ滑り流れ鋳物砂Sは羽根904で送られ、研磨部9へ到る。
この研磨部9の回転ドラム900の内周面は羽根904はなく凹凸が少ないので鋳物砂Sは研磨部9の下方に貯り、又1トン程の転動体906が回転ドラム900の底部に位置している。回転ドラム900が回転すると重量があって且つ外周に長溝906cが鋳物砂S内に喰い込んで大きな摩擦が働いて転動体906は滑らずに自転し、長溝906cにその下方の鋳物砂Sを収容して回転し、長溝906cに収容された鋳物砂Sを回送して上方に持ち上げ、又は180°以上回転して反対側で落下させる。この転動体906の回転は、滑りが少ないので大略回転ドラム900の回転数の回転ドラム内径と転動体外径の比で3倍(3倍の径比)程速く回転する。この転動体906の自転で回転ドラム900内の鋳物砂Sを均一に混合攪拌する。又この転動体906の1トン程の重量で鋳物砂Sを加圧しながら回転ドラム900及び転動体906の回転で砂を動かすので砂同士及び砂と回転ドラム900表面・転動体906のチップ906bによってよく砂を擦り、研磨する。これによって、鋳物砂Sの表面の連結剤,融滓を剥離し、砂表面を丸味を帯びるようにできる(図10参照)。
このように鋳物砂Sは、2個所の研磨部9において転動体906によってよく研磨され、羽根904で送られて回転ドラム900の終端の側壁に設けたバケット908で掬い上げられて、その上方まで持ち上げられた位置でバケット908から滑り出して下方の排出シュート909で受け止められて回転ドラム900外へ排出される。
この回転ドラム900内では、投入口901側に設けた集塵装置903が作動していて、集塵装置903は投入口901に接続されて投入口901に近い回転ドラム900内の空気を吸引している。そのため回転ドラム900の反対端(図中右側)の側面の空気取込口910から空気を吸い込んで回転ドラム900内に右から左へ鋳物砂Sの送り方向(左から右)とは反対方向に空気流れが生じていて、この空気流によって鋳物砂Sの余熱を冷却するとともに研磨部905,羽根904,砂同士の接触で生じた微粉,粉体を空気とともに集塵装置903に運んでこれらをフィルター等で除去して排気している。これによって排出シュート909から排出される鋳物砂Sに微粉・粉が少なくでき、丸味を帯びた良質の再生鋳物砂を得ることができた。又砂を打撃によって剥離・除去するものでないため砂にはクラックを生じることが少ない。
本実施例で再生した鋳物砂Sには連結剤,融滓がないとともに表面が丸味を帯びて球形に近くなり、鋳物砂として使用すると硬化剤等の樹脂系連結剤の使用量を2割程減らすことができる。又連結剤の使用量が減らせたことで、鋳型の通気性がよくなり、鋳込み時のガスも減らせ、良好な鋳造が行える。又鋳物砂を何回も最使用でき、コスト安になるとともに産業廃棄物を少なくできる。
尚、本発明の粉砕研磨装置は鋳物砂で説明したが一般の自然砂・粒塊状物の研磨にも使用できる。
【0008】
【発明の効果】
以上の様に、本発明の粉砕研磨装置によれば、横型回転ドラム内に長溝を外周に多数周設した転動体を置くことで砂の研磨を充分に且つ均一に行い、丸味を帯びた良質の砂・鋳物砂にできる。
回転ドラム内で空気を砂等の送り方向と逆方向に送り込むことで、砂の冷却と研磨で発生する粉・微粉の除去とを同時に行える。
又支持台と可動フレームとで交互に打撃する鋳型バラシ装置で鋳型でバラシた鋳物砂を本発明の粉砕研磨装置に連続的に送り込む鋳物砂の回収再生装置で効率的に鋳型のバラシ作業と鋳物砂の回収再生が行えるものとなる。特に鋳型バラシ装置で鋳型と接触する部分に撚りワイヤを用いたものは、騒音・振動の外方への伝播・発生を大巾に抑える事ができ、公害の発生の少ない優れた鋳物砂の回収再生設備とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の鋳物砂の回収再生設備の平面配置図である。
【図2】実施例の鋳物砂の回収再生設備の説明図である。
【図3】実施例の回転ドラムの一部切欠正面図である。
【図4】実施例の回転ドラムを示す平面図である。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】図3のB−B断面図である。
【図7】図3のC−C断面図である。
【図8】実施例の転動体を示す正面図である。
【図9】図8のD−D断面図である。
【図10】実施例の転動体の働きを示す説明図である。
【図11】実施例の鋳型バラシ装置を示す正面図である。
【図12】実施例の鋳型バラシ装置の側面図である。
【図13】実施例の鋳型バラシ装置を示す平面図である。
【図14】実施例の鋳型バラシ装置の振動モデル図である。
【図15】実施例の鋳型バラシ装置のワイヤロープの取付状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 鋳型バラシ装置
2 耐熱ベルトコンベア
3 吊下式磁選機
4 定量供給ホッパー
5 冷却粉砕篩分け装置
6 コンベア
7 回収砂タンク
8 ベルトコンベア
9 粉砕研磨装置
101 固定支持フレーム
102 可動フレーム
103 回収路
104 ベース
105 設置床
106 鋳型
101a 支持脚
101b 外周枠
101c 上方開口部
101d 支持梁
101e ワイヤロープ
101f シュート
101g 排出口
102a スプリング
102b 可動フレーム本体
102c 支持部
102d 鋳型支持材
102e ワイヤロープ
102f 6ポールユーラスモ−タ
103a 回収ボックス
103b 吐出口
104a コイルスプリング
104b オイルダンパー
900 回転ドラム
901 投入口
903 集塵装置
904 羽根
905 研磨部
906 転動体
906a 転動体本体
906b チップ
906c 長溝
908 バケット
909 排出シュート
910 空気取込口
911 ローラ受面
912 ローラ
913 中央フランジ
914 スプロケット
915 無端チェーン
916 駆動スプロエット車
917 モ−タ
S 鋳物砂

Claims (7)

  1. 砂・粒塊状物が投入される回転ドラムを横向きに且つ回転自在に設け、同回転ドラムを回動させる回動装置を設け、回転ドラム内に外径が回転ドラム内径より小さい筒体で且つ外周面に筒心方向に延びた長深溝を多数周設した溝付転動体を遊置したことを特徴とする砂・粒塊状物の粉砕研磨装置。
  2. 回転ドラム内に空気を送り込んで回転ドラム内の粉体・微粉分を空気とともに排出するようにした請求項1記載の砂・粒塊状物の粉砕研磨装置。
  3. 回転ドラム内における空気の送り方向と砂・粒塊状物の送り方向とが逆方向となるようにした請求項2記載の砂・粒塊状物の粉砕研磨装置。
  4. 回転ドラム内の中間位置に溝付転動体を配置し、溝付同転動体が配置されていない回転ドラム内周面に回転ドラムの回転軸線に対して傾いた砂・粉状物送り用羽根を設けた請求項1〜3何れか記載の砂・粒塊状物の粉砕研磨装置。
  5. 回転ドラム内周面に砂・粒状物排出側の位置に砂・粒塊状物を掬って持ち上げるバケットを複数設け、同バケットが上方で反転して砂・粒塊状物を落下させる位置に排出シュートを設けた請求項1〜4何れか記載の砂・粒塊状物の粉砕研磨装置。
  6. 鋳型を支持する固定支持フレームの支持面下方から支持面上方まで飛び出す可動フレームを上下動自在に設けるとともに所定の振動回数で同可動フレームを上下動させる加振手段を設け、支持面下方に鋳込物の破砕分解で落下する鋳込砂を回収する回収シュートを設けた構成の鋳型バラシ装置を設け、同鋳型バラシ装置の近くに請求項1〜5何れか記載の砂・粒塊状物の粉砕研磨装置を配置し、同鋳型バラシ装置の回収シュートで回収される鋳込砂を請求項1〜5何れか記載の砂・粒塊状物の粉砕研磨装置に連続的に投入して鋳込砂を表面研磨して鋳物砂として再生する鋳込砂の回収再生設備。
  7. 固定支持フレーム及び可動フレームの鋳型と接触する部材に撚り線ワイヤを配置し、騒音を低減し耐久性を高めた請求項7記載の鋳物砂の回収再生設備。
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