JP2987516B2 - 感熱記録材料 - Google Patents
感熱記録材料Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感熱記録材料に関し、更に詳しくは、常温に
おいて無色又はやや淡色のコイコ染料と、該ロイコ染料
と熱時反応して発色せしめる顕色剤との発色反応を利用
した感熱記録材料の改良に関する。
おいて無色又はやや淡色のコイコ染料と、該ロイコ染料
と熱時反応して発色せしめる顕色剤との発色反応を利用
した感熱記録材料の改良に関する。
最近、情報の多様化並びに増大、省資源、無公害化等
の社会の要請に伴って情報記録分野においても種々の記
録材料が研究・開発され実用に供されているが、中でも
感熱記録材料は、(1)単に加熱するだけで発色画像が
記録され、煩雑な現像工程が不要であること、(2)比
較的簡単でコンパクトな装置も用いて製造できること、
更に得られた記録材料の取扱いが容易で維持費が安価で
あること、(3)支持体として紙が用いられる場合が多
く、この際に支持体コストが安価であるのみでなく、得
られた記録材料の感触も普通紙に近いこと等の利点故
に、コンピューターのアウトプット、電卓等のプリンタ
ー分野、医療計測用のレコーダー分野、低並びに高速フ
ァクシミリ分野、自動券売機用野、感熱複写分野等にお
いて広く用いられている。
の社会の要請に伴って情報記録分野においても種々の記
録材料が研究・開発され実用に供されているが、中でも
感熱記録材料は、(1)単に加熱するだけで発色画像が
記録され、煩雑な現像工程が不要であること、(2)比
較的簡単でコンパクトな装置も用いて製造できること、
更に得られた記録材料の取扱いが容易で維持費が安価で
あること、(3)支持体として紙が用いられる場合が多
く、この際に支持体コストが安価であるのみでなく、得
られた記録材料の感触も普通紙に近いこと等の利点故
に、コンピューターのアウトプット、電卓等のプリンタ
ー分野、医療計測用のレコーダー分野、低並びに高速フ
ァクシミリ分野、自動券売機用野、感熱複写分野等にお
いて広く用いられている。
上記感熱記録材料は、通常紙、合成紙又は合成樹脂フ
ィルム等の支持体上に、加熱によって発色反応を起し得
る発色成分含有の感熱発色層形成液を塗布・乾燥するこ
とにより製造されており、このようにして得られた感熱
記録材料は熱ペン又は熱ヘッドで加熱することにより発
色画像が記録される。このような感熱記録材料の従来例
としては、例えば特公昭43−4160号公報又は特公昭45−
14039号公報開示の感熱記録材料が挙げられる。
ィルム等の支持体上に、加熱によって発色反応を起し得
る発色成分含有の感熱発色層形成液を塗布・乾燥するこ
とにより製造されており、このようにして得られた感熱
記録材料は熱ペン又は熱ヘッドで加熱することにより発
色画像が記録される。このような感熱記録材料の従来例
としては、例えば特公昭43−4160号公報又は特公昭45−
14039号公報開示の感熱記録材料が挙げられる。
このような感熱記録材料に、使用されるロイコ染料に
関して従来より、いくつかの提案がなされており、例え
ば特開昭62−16158号公報には、本発明で用いる特定の
フルオラン化合物が開示されている。この化合物は、淡
色で発色性を有しており、又、高感度で発色濃度も高
く、耐水性、耐光性、耐薬品性などの保存性も優れると
いった利点をもっている事から有用な化合物であると言
える。
関して従来より、いくつかの提案がなされており、例え
ば特開昭62−16158号公報には、本発明で用いる特定の
フルオラン化合物が開示されている。この化合物は、淡
色で発色性を有しており、又、高感度で発色濃度も高
く、耐水性、耐光性、耐薬品性などの保存性も優れると
いった利点をもっている事から有用な化合物であると言
える。
しかしながら、この化合物を従来の方法で使用して製
造された感熱記録材料は、キャレンダー処理による地汚
れ、高温高湿の条件下における地肌発色などの欠点があ
り、実用化が難しかった。
造された感熱記録材料は、キャレンダー処理による地汚
れ、高温高湿の条件下における地肌発色などの欠点があ
り、実用化が難しかった。
本発明の目的は、白色度が高く、高温、高湿下での地
肌発色がなく、且つ高感度で、油、可塑剤等の薬品の接
触、蛍光灯、太陽光等の各種光の照射、水への浸漬等に
よる画像の褪色並びに地肌の発色及び変色のない感熱記
録材料を提供することにある。
肌発色がなく、且つ高感度で、油、可塑剤等の薬品の接
触、蛍光灯、太陽光等の各種光の照射、水への浸漬等に
よる画像の褪色並びに地肌の発色及び変色のない感熱記
録材料を提供することにある。
本発明によれば、ロイコ染料と顕色剤との間の発色反
応を利用した感熱記録材料において、式 で表わされるフルオラン化合物を用いると共に、ジイソ
ブチレン−無水マレイン酸共重合体のアンモニウム塩を
含有させた事を特徴とする感熱記録材料が提供される。
応を利用した感熱記録材料において、式 で表わされるフルオラン化合物を用いると共に、ジイソ
ブチレン−無水マレイン酸共重合体のアンモニウム塩を
含有させた事を特徴とする感熱記録材料が提供される。
本発明の感熱記録材料は、式 で表わされるフルオラン化合物及びジイソブチレン−無
水−マレイン酸共重合体のアンモニウム塩を含有させた
ものであるが、この両者を含有することにより白色度が
高く、高温、高湿下での地肌発色がなく、且つ高感度で
その他感熱記録材料として具備すべき性能を備えた優れ
たものとなる。
水−マレイン酸共重合体のアンモニウム塩を含有させた
ものであるが、この両者を含有することにより白色度が
高く、高温、高湿下での地肌発色がなく、且つ高感度で
その他感熱記録材料として具備すべき性能を備えた優れ
たものとなる。
すなわち、前記式(I)で表わされるフルオラン化合
物は、従来の方法で感熱記録材料に使用した場合、高感
度で高濃度に発色と、蛍光灯や太陽光などの光、油脂や
可塑材料の薬品に対する記録画の褪色や、地肌の発色及
び変色のない優れた材料であるが、地肌の白色度が低
く、高温、高湿条件下で著しく発色するといった欠点が
みられた。しかしながら、感熱記録材料に、前式(I)
で表わされるフルオラン化合物と、ジイソブチレン−無
水マレイン酸共重合体のアンモニウム塩の両者を含有さ
せると、初期の白色度が高く、高温、高湿条件下での発
色を抑制することができ、その上、発色性や保存性等を
損うことがないことがわかった。
物は、従来の方法で感熱記録材料に使用した場合、高感
度で高濃度に発色と、蛍光灯や太陽光などの光、油脂や
可塑材料の薬品に対する記録画の褪色や、地肌の発色及
び変色のない優れた材料であるが、地肌の白色度が低
く、高温、高湿条件下で著しく発色するといった欠点が
みられた。しかしながら、感熱記録材料に、前式(I)
で表わされるフルオラン化合物と、ジイソブチレン−無
水マレイン酸共重合体のアンモニウム塩の両者を含有さ
せると、初期の白色度が高く、高温、高湿条件下での発
色を抑制することができ、その上、発色性や保存性等を
損うことがないことがわかった。
本発明において用いる(1)式で表わされるフルオラ
ン化合物及びジイソブチレン−無水マレイン酸共重合体
のアンモニウム塩は、感熱発色層、アンダーコート層及
びオーバーコート層のうち、感熱発色層に含有される。
ン化合物及びジイソブチレン−無水マレイン酸共重合体
のアンモニウム塩は、感熱発色層、アンダーコート層及
びオーバーコート層のうち、感熱発色層に含有される。
両者の使用量は、(I)式で表わされるフルオラン化
合物1重量部に対し、ジイソブチレン−無水マレイン酸
共重合体のアンモニウム塩を、0.1〜10重量部、好まし
くは1〜5重量部とするのがよい。
合物1重量部に対し、ジイソブチレン−無水マレイン酸
共重合体のアンモニウム塩を、0.1〜10重量部、好まし
くは1〜5重量部とするのがよい。
本発明の感熱記録材料は、種々の構造のものとするこ
とができ、ロイコ染料と顕色剤との間の発色反応を利用
する従来知られている構造のものは全て包含される。例
えば、本発明の感熱記録材料は、支持体上に、ロイコ染
料と顕色剤とを同一の塗布層又は別個の塗布層として支
持させた構造の感熱記録材料や、ロイコ染料層と顕色剤
層との間に中間層を介在させた構造の感熱記録材料、感
熱発色層の表面又は裏面に保護層を設けた構造の感熱記
録材料として利用することができる。
とができ、ロイコ染料と顕色剤との間の発色反応を利用
する従来知られている構造のものは全て包含される。例
えば、本発明の感熱記録材料は、支持体上に、ロイコ染
料と顕色剤とを同一の塗布層又は別個の塗布層として支
持させた構造の感熱記録材料や、ロイコ染料層と顕色剤
層との間に中間層を介在させた構造の感熱記録材料、感
熱発色層の表面又は裏面に保護層を設けた構造の感熱記
録材料として利用することができる。
また本発明においては用いられる顕色剤としては、電
子受容性の種々の化合物、例えばフェノール性化合物、
チオフェノール性化合物、チオ尿素誘導体、有機酸及び
その金属塩等を使用することができ、その具体例として
は以下に示すようなものが挙げられる。
子受容性の種々の化合物、例えばフェノール性化合物、
チオフェノール性化合物、チオ尿素誘導体、有機酸及び
その金属塩等を使用することができ、その具体例として
は以下に示すようなものが挙げられる。
4,4′−イソプロピリデンビスフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(o−メチルフェノー
ル)、 4,4′−セカンダリーブチリデンビスフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブ
チルフェノール)、 4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノー
ル)、 2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 4,4′−ブチリデンビス(6−ターシャリーブチル−
2−メチルフェノール)、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
ターシャリーブチルフェニル)ブタン、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
シクロヘキシルフェニル)ブタン、 4,4′−チオビス(6−ターシャリーブチル−2−メ
チルフェノール)、 4,4′−ジフェノールスルホン、 4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニルス
ルホン、 4−ベンジロキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスル
ホン、 4,4′−ジフェノールスルホキシド、 P−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、 P−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、 プロトカテキユ酸ベンジル、 没食子酸ステアリル、 没食子酸ラウリル、 没食子酸オクチル、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパ
ン、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−2−ヒ
ドロキシプロパン、 N,N′−ジフェニルチオ尿素、 N,N′−ジ(m−クロロフェニル)チオ尿素、 サリチルアニリド、 5−クロロ−サリチルアニリド、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステ
ル、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエス
テル、 1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 2,4′−ジフェノールスルホン、 2,2′−ジアリル−4,4′−ジフェノールスルホン、 3,4−ジヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホ
ン、 1−アセチルオキシ−2−ナフト工酸亜鉛、 2−アセチルオキシ−1−ナフト工酸亜鉛、 2−アセチルオキシ−3−ナフト工酸亜鉛、 α,α−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−α−メチ
ルトルエン、 チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、 テトラブロモビスフェノールA、 テトラブロモビスフェノールS等。
ル)、 4,4′−セカンダリーブチリデンビスフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブ
チルフェノール)、 4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノー
ル)、 2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 4,4′−ブチリデンビス(6−ターシャリーブチル−
2−メチルフェノール)、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
ターシャリーブチルフェニル)ブタン、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
シクロヘキシルフェニル)ブタン、 4,4′−チオビス(6−ターシャリーブチル−2−メ
チルフェノール)、 4,4′−ジフェノールスルホン、 4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニルス
ルホン、 4−ベンジロキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスル
ホン、 4,4′−ジフェノールスルホキシド、 P−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、 P−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、 プロトカテキユ酸ベンジル、 没食子酸ステアリル、 没食子酸ラウリル、 没食子酸オクチル、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパ
ン、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−2−ヒ
ドロキシプロパン、 N,N′−ジフェニルチオ尿素、 N,N′−ジ(m−クロロフェニル)チオ尿素、 サリチルアニリド、 5−クロロ−サリチルアニリド、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステ
ル、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエス
テル、 1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 2,4′−ジフェノールスルホン、 2,2′−ジアリル−4,4′−ジフェノールスルホン、 3,4−ジヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホ
ン、 1−アセチルオキシ−2−ナフト工酸亜鉛、 2−アセチルオキシ−1−ナフト工酸亜鉛、 2−アセチルオキシ−3−ナフト工酸亜鉛、 α,α−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−α−メチ
ルトルエン、 チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、 テトラブロモビスフェノールA、 テトラブロモビスフェノールS等。
本発明の感熱記録材料を製造するには、ロイコ染料、
顕色剤及び補助成分を支持体上に結合支持させればよ
い。この場合の結合剤としては、慣用の種々の結合剤を
適宜用いることができ、その具体例としては、例えば、
以下のものが挙げられる。
顕色剤及び補助成分を支持体上に結合支持させればよ
い。この場合の結合剤としては、慣用の種々の結合剤を
適宜用いることができ、その具体例としては、例えば、
以下のものが挙げられる。
ポリビニルアルコール、殿粉及びその誘導体、メトキ
シセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポ
リビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エス
テル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/
メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸
共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共
重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソ
ーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子の他、ポリ
酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、
ポリメタクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のエマルジョ
ンやスチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジ
エン/アクリル系共重合体等のラテックス等。
シセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポ
リビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エス
テル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/
メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸
共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共
重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソ
ーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子の他、ポリ
酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、
ポリメタクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のエマルジョ
ンやスチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジ
エン/アクリル系共重合体等のラテックス等。
まだ、本発明においては、前記ロイコ染料、顕色剤及
び補助成分と共に、必要に応じ、更に、この種の感熱記
録材料に慣用される補助添加成分、例えば、填料、界面
活性剤、熱可融性物質(又は滑剤)等を併用することが
できる。この場合、填料としては、例えば、炭酸カルシ
ウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニ
ウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表
面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微粉末の
他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共
重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末を挙げる
ことができる。また、熱可融性物質としては、例えば、
ステアリン酸アマイド、ベヘン酸アマイド、エチレンビ
スステアリルアマイド、メチレンビスステアリルアマイ
ド、p−ベンジル−ビフェニル、m−ターフェニル、p
−メトキシカルボニルオクタデシルカルバモイルベンゼ
ン、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、エチレ
ンビス(m−メチルフェニル)エーテル、β−ナフチル
ベンジルエーテル等が挙げられ、一般に融点50〜150℃
程度の白色物質で水溶性の低いものが用いられる。
び補助成分と共に、必要に応じ、更に、この種の感熱記
録材料に慣用される補助添加成分、例えば、填料、界面
活性剤、熱可融性物質(又は滑剤)等を併用することが
できる。この場合、填料としては、例えば、炭酸カルシ
ウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニ
ウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表
面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微粉末の
他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共
重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末を挙げる
ことができる。また、熱可融性物質としては、例えば、
ステアリン酸アマイド、ベヘン酸アマイド、エチレンビ
スステアリルアマイド、メチレンビスステアリルアマイ
ド、p−ベンジル−ビフェニル、m−ターフェニル、p
−メトキシカルボニルオクタデシルカルバモイルベンゼ
ン、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、エチレ
ンビス(m−メチルフェニル)エーテル、β−ナフチル
ベンジルエーテル等が挙げられ、一般に融点50〜150℃
程度の白色物質で水溶性の低いものが用いられる。
本発明においては前記したように(I)式で表わされ
るフルオラン化合物及びジイソブチレン−無水マレイン
酸共重合体のアンモニウム塩を感熱発色層に含有させる
が、また、支持体と感熱発色層の間にアンダーコート層
を感熱発色層上にオーバーコート層を設けてもよい。こ
の場合のアンダーコート層やオーバーコート層を構成す
る成分としては、結合剤、成膜性高分子、充填剤等を用
いることができる。
るフルオラン化合物及びジイソブチレン−無水マレイン
酸共重合体のアンモニウム塩を感熱発色層に含有させる
が、また、支持体と感熱発色層の間にアンダーコート層
を感熱発色層上にオーバーコート層を設けてもよい。こ
の場合のアンダーコート層やオーバーコート層を構成す
る成分としては、結合剤、成膜性高分子、充填剤等を用
いることができる。
上記コート層で用いられる結合剤の具体例としては、
前記感熱発色層との関連で例示されたと同様の水溶性高
分子や水性高分子エマルジョン等が挙げられ、また成膜
性高分子の具体例としては、同じく水溶性高分子や水性
高分子エマルジョン等が挙げられるが、水溶性高分子と
耐水化剤からなるものも好んで用いられる。ここで耐水
化剤としては、前記水溶性高分子物質と結合あるいは架
橋反応の如き反応をして耐水化せしめるものであり、例
えばホルムアルデヒド、グリオキザール、クロム明ば
ん、メラミン、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂等が
挙げられる。これら耐水化剤は水溶性分子物質に対して
20〜100%の割合で添加されるのが好ましい。また充填
の具体例としては、感熱発色層との関連で例示されたと
同様の無機及び(他は)有機充填剤が挙げられる。
前記感熱発色層との関連で例示されたと同様の水溶性高
分子や水性高分子エマルジョン等が挙げられ、また成膜
性高分子の具体例としては、同じく水溶性高分子や水性
高分子エマルジョン等が挙げられるが、水溶性高分子と
耐水化剤からなるものも好んで用いられる。ここで耐水
化剤としては、前記水溶性高分子物質と結合あるいは架
橋反応の如き反応をして耐水化せしめるものであり、例
えばホルムアルデヒド、グリオキザール、クロム明ば
ん、メラミン、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂等が
挙げられる。これら耐水化剤は水溶性分子物質に対して
20〜100%の割合で添加されるのが好ましい。また充填
の具体例としては、感熱発色層との関連で例示されたと
同様の無機及び(他は)有機充填剤が挙げられる。
なお、アンダーコート層及びオーバーコート層中に
は、必要に応じ慣用の補助添加成分、例えば前記した熱
可融性物質(又は滑剤)、界面活性剤等を含有させるこ
ともできる。
は、必要に応じ慣用の補助添加成分、例えば前記した熱
可融性物質(又は滑剤)、界面活性剤等を含有させるこ
ともできる。
本発明の感熱記録材料を作成するには、一般に上質
紙、薄葉紙、コート紙、アート紙、ミラーコート紙等の
紙類、合成紙、ポリエステルフィルム、三酢酸セルロー
スフィルム等の支持体に、(所望によりアンダーコート
液を塗布し乾燥後、)感熱発色層形成用塗液を塗布し乾
燥し、(所望により更にその上にオーバーコート液を塗
布し乾燥後、)得られ塗工シートをキャレンダー処理す
ることによって作成することができる。なお支持体への
ロイコ染料の乾燥付着量は通常0.1〜1.0g/m2程度が好ま
しくは、顕色剤の乾燥付着量は染料重量に対し、0.5〜1
0倍量が好ましい。
紙、薄葉紙、コート紙、アート紙、ミラーコート紙等の
紙類、合成紙、ポリエステルフィルム、三酢酸セルロー
スフィルム等の支持体に、(所望によりアンダーコート
液を塗布し乾燥後、)感熱発色層形成用塗液を塗布し乾
燥し、(所望により更にその上にオーバーコート液を塗
布し乾燥後、)得られ塗工シートをキャレンダー処理す
ることによって作成することができる。なお支持体への
ロイコ染料の乾燥付着量は通常0.1〜1.0g/m2程度が好ま
しくは、顕色剤の乾燥付着量は染料重量に対し、0.5〜1
0倍量が好ましい。
本発明の感熱記録材料は、前記(I)で表わされるフ
ルオラン化合物及びジイソブチンレン/無水マレイン酸
共重合体のアンモニウム塩を、含有させたことから従来
の感熱記録材料に比較して、高感度で地肌白色度が高く
高温、高湿条件での地肌発色がなく、又、その他の具備
すべき性能を備えている。
ルオラン化合物及びジイソブチンレン/無水マレイン酸
共重合体のアンモニウム塩を、含有させたことから従来
の感熱記録材料に比較して、高感度で地肌白色度が高く
高温、高湿条件での地肌発色がなく、又、その他の具備
すべき性能を備えている。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
なお、以下に示す部及び%はいずれも重量基準であ
る。
る。
(実施例1) 先ず、下記組成の混合物を各々100時間サンドグライ
ンダーで分散し、〔A液〕〜〔D液〕を調製した。
ンダーで分散し、〔A液〕〜〔D液〕を調製した。
1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジ
オキサヘプタン 100部 4,4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェ
ノール) 100部 シリカ 50部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 200部 水 600部 〔B液〕 3−N−メチル−N−n−プロピルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン 300部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 300部 水 400部 〔C液〕 3−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン 300部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 300部 水 400部 〔D液〕 シリカ 50部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 500部 ステアリン酸亜鉛 50部 ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂の12.5%水溶液 250部 水 500部 次に下記組成から成る混合撹拌液〔E液〕を感熱層塗
液として調整した。
オキサヘプタン 100部 4,4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェ
ノール) 100部 シリカ 50部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 200部 水 600部 〔B液〕 3−N−メチル−N−n−プロピルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン 300部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 300部 水 400部 〔C液〕 3−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン 300部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 300部 水 400部 〔D液〕 シリカ 50部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 500部 ステアリン酸亜鉛 50部 ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂の12.5%水溶液 250部 水 500部 次に下記組成から成る混合撹拌液〔E液〕を感熱層塗
液として調整した。
〔A液〕 60部 〔B液〕 10部 ジイソブチレン−無水マレイン酸共重合体のアンモニ
ウム塩の21.5%水溶液 7部 水 13部 次に上記〔E液〕を乾燥後の塗料付着量が3.3g/m2に
なるように上質紙上に塗布した。その上に〔D液〕を乾
燥重量が3〜4g/m2になるように塗布、乾燥し、次いで
その表面を平滑度700〜1200秒となるようにキャレンダ
ー処理して本発明の感熱記録材料を作成した。
ウム塩の21.5%水溶液 7部 水 13部 次に上記〔E液〕を乾燥後の塗料付着量が3.3g/m2に
なるように上質紙上に塗布した。その上に〔D液〕を乾
燥重量が3〜4g/m2になるように塗布、乾燥し、次いで
その表面を平滑度700〜1200秒となるようにキャレンダ
ー処理して本発明の感熱記録材料を作成した。
(比較例1) 実施例1の〔E液〕において、ジイソブチレン−無水
マレイン酸共重合体のアンモニウム塩の21.5%水溶液
を、除外した以外は実施例1と同様にして比較用の感熱
記録材料を作成した。
マレイン酸共重合体のアンモニウム塩の21.5%水溶液
を、除外した以外は実施例1と同様にして比較用の感熱
記録材料を作成した。
(比較例2) 実施例1の〔E液〕において〔B液〕を除外し、代わ
りに〔C液〕を10部添加した以外は実施例1と同様にし
て比較用の感熱記録材料を作成した。
りに〔C液〕を10部添加した以外は実施例1と同様にし
て比較用の感熱記録材料を作成した。
以上の感熱記録材料について、動的発色感度について
の試験を行なった。その結果を表−1に示す。なお、試
験法は以下のようにして行なった。
の試験を行なった。その結果を表−1に示す。なお、試
験法は以下のようにして行なった。
(1)動的発色感度 松下電子部品(株)製、薄膜ヘッドを有する感熱印字
実験装置にて電力0.68W/ドット、1ライン記録時間100m
m/、走査線密度8×3.85ドット/mmの条件でパルス巾
を0.2、0.4、0.6、0.8、1.0msecで印字し、その印字濃
度はマスベス濃度計RD−514(フィルターW−106)で測
定した。
実験装置にて電力0.68W/ドット、1ライン記録時間100m
m/、走査線密度8×3.85ドット/mmの条件でパルス巾
を0.2、0.4、0.6、0.8、1.0msecで印字し、その印字濃
度はマスベス濃度計RD−514(フィルターW−106)で測
定した。
更に保存性試験として耐熱性、耐湿性について試験を
行った。その結果を表−2に示す。
行った。その結果を表−2に示す。
なお、試験法は下記のようにして行った。
(2)耐熱性 未印字のサンプル60℃で24時間放置した後の上昇した
地肌濃度と試験前の地肌濃度との差をΔDとする。
地肌濃度と試験前の地肌濃度との差をΔDとする。
(3)耐湿性 未印字のサンプルを40℃、湿度:90%の条件下で、24
時間放置した後の上昇した地肌濃度と試験前の地肌濃度
との差をΔDとする。
時間放置した後の上昇した地肌濃度と試験前の地肌濃度
との差をΔDとする。
表−1、表−2から明らかなように、本発明の感熱記
録材料は比較例のものに比べて動的発色感度、耐熱性、
耐湿性に優れていることが判る。
録材料は比較例のものに比べて動的発色感度、耐熱性、
耐湿性に優れていることが判る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−145492(JP,A) 特開 昭58−193187(JP,A) 特開 昭63−296980(JP,A) 特開 昭64−31682(JP,A) 特開 昭62−161585(JP,A) 特開 昭59−120654(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/28 - 5/34
Claims (1)
- 【請求項1】ロイコ染料と顕色剤との間の発色反応を利
用した感熱記録材料において、該ロイコ染料として、下
記式(I)で示される化合物を用いると共に、ジイソブ
チレン−無水マレイン酸共重合体のアンモニウム塩を配
合したことを特徴とする感熱記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2297626A JP2987516B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | 感熱記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2297626A JP2987516B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | 感熱記録材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04169286A JPH04169286A (ja) | 1992-06-17 |
JP2987516B2 true JP2987516B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=17849005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2297626A Expired - Fee Related JP2987516B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | 感熱記録材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2987516B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-02 JP JP2297626A patent/JP2987516B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04169286A (ja) | 1992-06-17 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |