JP2987500B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2987500B2 JP9259155A JP25915597A JP2987500B2 JP 2987500 B2 JP2987500 B2 JP 2987500B2 JP 9259155 A JP9259155 A JP 9259155A JP 25915597 A JP25915597 A JP 25915597A JP 2987500 B2 JP2987500 B2 JP 2987500B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭において、内
鍋に被調理物を入れて炊飯する炊飯器に関するもので、
特にフタユニットの構造の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内鍋に被調理物を入れて炊飯す
る炊飯器は、図4に示すような構造のものが知られてい
る。図4において、101は容器本体内に着脱自在に収
納する内鍋、102はフタユニットの外観を構成するフ
タ、103はフタに嵌合するフタリング、104は内鍋
101のフランジ部をシールする、例えばシリコンゴム
等の弾性材で構成されたフタパッキン、105はホウネ
ツバンでフタユニット閉蓋時に内鍋101の開口部に対
向し、裏面側にフタヒーター106を貼り付けて炊飯及
び保温時にこのフタヒーター106等に通電を行い、露
とばしおよび被調理物の加熱を行うものである。
【0003】上記構成において、フタパッキン104は
ホウネツバン105とともに、ネジ止めにてフタ102
に取付けられており、容易に取り外せる構造にはなって
いなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような構成の炊
飯器において、内鍋101内に米と水とを入れて炊飯を
行うと、炊飯中に発生するおねばや蒸気等により内鍋1
01、フタパッキン104、ホウネツバン105が、そ
の構成上、汚れたり、臭いがついてしまうものであっ
た。また内鍋101は、容器本体内に着脱自在に収納さ
れているだけなので、取り出して洗うことが可能である
が、フタパッキン104、ホウネツバン105は取り外
せないので布巾等で拭く程度の手入れしか行えず、布巾
等で拭くだけでは汚れや臭いが落ちにくい等の問題があ
った。
【0005】またこのため、フタユニットの内面にフタ
パッキン104を着脱自在に配設して丸洗いできるよう
な構成にすることも考えられるが、フタユニット間のシ
ール性と、取扱性の問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、ヒンジ部と本体係止部とを設けた容器本体
と、この容器本体に着脱自在に装着する内鍋と、容器本
体の上部を閉蓋するフタユニットを有し、前記フタユニ
ットには内鍋の上部をシールするパッキンユニットを具
備するものにおいて、前記パッキンユニットは内鍋の開
口部のフランジ部をシールするパッキンと、このパッキ
ンの上面に位置させたプラスチック製のリングとを備
え、リングにはパッキンユニットがフタユニットの所定
位置に装着されたときにフタユニットの閉蓋を可能にす
るフタ係合部とパッキンユニットを着脱するための着脱
用レバーを設け、さらにこの着脱用レバーにフタユニッ
トの内面外周に形成した係合部と係合してパッキンユニ
ットをフタユニットの内面に着脱自在に保持する係合部
を設けたものである。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、パッキンユニットは着脱
用レバーをたわますことにより容易に取り外すことが出
来る。従ってフタユニットからパッキンユニットを取り
外して丸洗いできるだけでなく、そのパッキンユニット
の取り外し作業が極めて容易であり、また丸洗い後の組
み込みも容易である。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例について図1〜図3を
参照しながら説明する。
【0009】図において、1は容器本体で、上部の一側
にヒンジ部1bを設け、このヒンジ部1bに対面する他
側に本体係止部1aを設け、底部に加熱手段である加熱
コイル10を配設している。2は調理物を収容する内鍋
で容器本体1内に着脱自在に装着してある。3はフタユ
ニット4閉蓋時に内鍋2の開口部に対向した逆凸形状で
アルミニウム製のホウネツバンでフタリング12に爪曲
げで固定されている。4はフタユニットで、容器本体1
のヒンジ部1bを軸として回動するように構成され、そ
の開放はヒンジ部1bに設けられた弾性部材であるネジ
リコイルバネ6の弾性力を利用して行う。
【0010】5はフタユニット4に着脱可能に装着され
たパッキンユニットでリング8とリング9との間にパッ
キン7を挟着し、ねじで固定して一体化されている。6
は弾性部材で、フタユニット4を開方向に付勢するよう
ヒンジ部1bに設けたネジリコイルバネである。7はパ
ッキンで内鍋2の開口部のフランジ部2aをシールする
リップ状のシール部7aと内周面にホウネツバン3の外
周端部3aをシールするくの字状のシール部7bを有
し、弾性材(例えばシリコンゴム)で一体にリング状に
成形されている。8はリングでパッキンユニット5を補
強するステンレス製(プラスチック製でも可)リングで
ある。9はパッキン7のシール部7aの上面に位置させ
たリングで容器本体1の本体係止部1aと係合するフタ
係合部9aとフタユニット4の係合部12aからパッキ
ンユニット5を着脱させる着脱用レバー9bと、このレ
バー9bに一体に形成された凹部よりなる係合部9cと
を有する一体形成したプラスチック製のリングである。
このリング9はエラストマー樹脂を使用してパッキン7
と一体の構成でリング8を省く構成も考えられる。
【0011】また、リング9のフタ係合部9aは先端部
をフタユニット4のフタ11及びフタリング12に設け
た貫通穴11b、12bを貫通するようにして取付け、
パッキンユニット5がフタユニット4の所定位置に装着
されたときに、その先端部と容器本体1の本体係止部1
aとが係合し、容器本体1にフタユニット4を閉蓋状態
に保持するように構成している。10は加熱手段である
加熱コイルである。11はフタユニット4の外観を構成
するフタで一体で形成した蒸気筒11aを有し、蒸気筒
11aはホウネツバン3との間にフタユニット4内部に
蒸気の侵入を防止する蒸気筒パッキン14を連結してあ
る。12はフタ11に嵌合し、フタユニット4の内面外
周部を形成しパッキンユニット5を係合する複数の係合
部12aを有するフタリングである。13はフタヒータ
ーで、ホウネツバン3の裏面側に貼り付け、炊飯及び保
温時に通電して露とばしおよび被調理物の加熱を行う。
15はシリコンゴム製の蒸気筒カバーで蒸気筒パッキン
14と対向する位置のホウネツバン3に着脱可能に設け
てある。
【0012】以下フタユニット4にパッキンユニット5
を取り付ける構成について説明する。
【0013】まずパッキンユニット5のリング9と一体
成形されているフタ係合部9aをフタ11及びフタリン
グ12にそれぞれ設けられた貫通穴11b、12bに挿
入する。そして着脱用レバー9bを持ってパッキンユニ
ット5をホウネツバン3面側に押し込むと、挿入点(貫
通穴11b、12b)を支点とし回転方向でホウネツバ
ン3面側に押しつけられる。このときパッキン7の内面
側のくの字シール部7bがホウネツバン3の外周端部3
aに圧接する。またリング9と一体形成された着脱用レ
バー9bはたわませながら押し込むとフタリング12の
係合部12aに係合部9cが引っかかることにより、パ
ッキンユニット5の取付けが完了する。
【0014】上記の構成による作用を以下に説明する。
【0015】炊飯時は、内鍋2内に被調理物である米と
水(図示せず)を入れて、フタユニット4で内鍋2を閉
蓋し、容器本体1内部に配設された加熱手段10により
内鍋2を加熱する。フタユニット4により閉じられた内
鍋2の内部はパッキンユニット5とホウネツバン3によ
って密閉状態となり、発生した蒸気は蒸気筒11aから
排出される。また炊飯中、内鍋2とパッキンユニット5
とホウネツバン3とで構成された空間には、米と水を加
熱することによって生ずる「おねば」の泡が充満してお
り、1回の炊飯により汚れてしまうのはもちろん、使用
する毎に清掃することがのぞましい。この様な場合、パ
ッキンユニット5の取り外しは着脱用レバー9bをたわ
ますことにより容易に取り外して洗うことが出来る。ま
たパッキンユニット5に構成されているフタ係合部9a
を介してフタユニット4を本体係止部1aに係止し閉蓋
する。しかし、万一パッキンユニット5をフタユニット
4の所定位置に装着しないでフタユニット4を閉めよう
としても、フタユニット4は係止できず、開方向に付勢
する弾性部材(ネジリコイルバネ)6の弾性力により開
方向に回動するため容器本体1を閉蓋しなくなる。
【0016】従って、パッキンユニット5の取り外しは
着脱用レバー9bをたわますことにより容易に取り外し
て洗うことが出来る。またフタユニット4からパッキン
ユニット5を取り外して丸洗いできるだけでなく、万一
パッキンユニット5を取り外したまま、すなわちフタユ
ニット4の所定位置に装着しないでフタユニット4を本
体係止部1aに係止しようとしても、フタユニット4は
開方向に回動するため容器本体1を閉蓋できないもので
ある。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フタユニ
ットに着脱が容易なパッキンユニットを設けたことによ
りパッキンユニットを容易に取り外して丸洗いすること
ができ、清掃性が向上する。
【0018】またパッキンユニットの着脱がフタユニッ
トとパッキンユニットに夫々形成した係合部の引っか
け、取り外しだけであるため、別部材を付加する必要が
なく、かつ着脱そのものが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例を示す炊飯器の要部断面図で
ある。
【図3】本発明の一実施例を示す炊飯器の要部断面図で
ある。
【図4】従来例を示す炊飯器の断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 1a 本体係止部 1b ヒンジ部 2 内鍋 3 ホウネツバン 4 フタユニット 5 パッキンユニット 6 弾性部材 7 パッキン 7a シール部 7b シール部 8 リング 9 リング 9a フタ係合部 9b 着脱用レバー 9c 係合部 12a 係合部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部の一側にヒンジ部(1b)、他側に
    本体係止部(1a)を設けた容器本体(1)と、この容
    器本体(1)に着脱自在に装着する内鍋(2)と、容器
    本体(1)の上部を閉蓋するフタユニット(4)を有
    し、前記フタユニット(4)には内鍋(2)の上部をシ
    ールするパッキンユニット(5)を具備するものにおい
    て、前記パッキンユニット(5)は内鍋(2)の開口部
    のフランジ部(2a)をシールするパッキン(7)と、
    このパッキン(7)の上面に位置させたプラスチック製
    のリング(9)とを備え、リング(9)にはパッキンユ
    ニット(5)がフタユニット(4)の所定位置に装着さ
    れたときにフタユニット(4)の閉蓋を可能にするフタ
    係合部(9a)と、パッキンユニット(5)を着脱する
    ための着脱用レバー(9b)を設け、さらにこの着脱用
    レバー(9b)にフタユニット(4)の内面外周に形成
    した係合部(12a)と係合してパッキンユニット
    (5)をフタユニット(4)の内面に着脱自在に保持す
    る係合部(9c)を設けたことを特徴とする炊飯器。
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