JP2986529B2 - トルクコンバータ付き自動変速機の制御装置 - Google Patents
トルクコンバータ付き自動変速機の制御装置Info
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Description
付き自動変速機の制御装置に関する。
装置とを組合わせた自動変速機を備える車両にあって
は、登坂時に変速段が高速段のトルクコンバータ・ロッ
クアップ・オフ状態で走行すると車両負荷の増大に伴
い、トルクコンバータがそのスリップ損失により発熱し
て作動油温が上昇し、作動油の早期劣化と粘度低下に伴
う油圧制御系の性能低下,シール部材の劣化,自動変速
機の耐久性の阻害という問題が生ずる。
トルクコンバータのロックアップが行われるようロック
アップ・パターンを低速側にシフトすることによりロッ
クアップ領域を拡大し、トルクコンバータの発熱を押え
るものが提案されている(例えば、実開昭59−150046号
公報,特開昭61−248959号公報参照)。
になったことを検出し、トルクコンバータをロックアッ
プさせると、トルクコンバータのトルク増幅作用がなく
なるため駆動トルクが減少し車速が低下する。そこでド
ライバーはアクセルペダルを踏込むことになり変速装置
がダウンシフトする。ダウンシフトにより駆動トルクの
増幅が行なわれエンジン回転数の上昇と共に車速も上昇
すると、ドライバーはアクセルペダルを戻すことにな
り、この結果アップシフトが起こる。このようにトルク
コンバータのロックアップに伴い変速装置シフトのハン
チングが発生することになり、発熱抑制の効果も少なく
なる。
プパターンの一例であり、実線はアップシフト・パター
ンライン,点線はダウンシフト・パターンライン,一点
鎖線はロックアップ・オン(作動)パターンライン,二
点鎖線はロックアップ・オフ(解除)パターンラインを
それぞれ示し、同図のA点の車速,スロットル開度で走
行しているときに、トルクコンバータの作動油温が所定
温度以上になったことに応答してロックアップ作動領域
が拡大されてロックアップ・パターンがそれぞれ同図の
小点線のように変更されると、直ちにロックアップ作動
状態となり、車速が低下するから、B点にあたるスロッ
トル開度までアクセルペダルが踏込まれ3速にダウンシ
フトする。すると加速されるからアクセルペダルを、例
えば、またA点のスロットル開度の方に戻すと4速にシ
フトアップするというシフトのハンチングが発生する。
そしてこの過程において4速でロックアップの解除・作
動状態が反復するからトルクコンバータの発熱抑制効果
を損なうことになる。
上昇したときにロックアップパターンを低速側にシフト
させロックアップ作動領域を拡大させる場合に、上述し
た変速装置シフトのハンチング,ロックアップ・オン・
オフの反復動作が発生しないようにしたトルクコンバー
タ付き自動変速機の制御装置を提供することを目的とす
る。
ン負荷との関係で表わされる変速パターン及びロックア
ップパターンに基づいて制御されるトルクコンバータ付
き自動変速機の制御装置において、トルクコンバータの
作動油温が所定温度以上のときに、ロックアップ作動領
域を低車速側にシフトさせるとともに、シフトアップ変
速領域を高車速側ないしスロットルの小開度側にシフト
させるように構成したことを特徴とするものである。
装置を構成したことにより、トルクコンバータの作動油
温が所定温度以上に上昇すると、ロックアップパターン
は第2図に示されるように、第3図のパターンに対して
低車速側にシフトされたものとなるとともに、シフトア
ップ変速パターンは同じく第2図のように第3図のパタ
ーンに対し、高車速側,スロットルの小開度側にシフト
されるから、トルクコンバータがロックアップして車速
が低下し、アクセルペダルの踏込みに伴いダウンシフト
すると、以後はアクセルを戻してもアップシフトせず低
速段にホールドされたまま、ロックアップされたまま走
行することになり、変速シフト,ロックアップのハンチ
ングないし反復運動が起こらない。
バータと歯車変速装置とからなる自動変速機本体1は、
同本体に付設された油圧系のコントロールバルブユニッ
ト2により歯車変速装置のアップシフト,ダウンシフト
及びトルクコンバータのロックアップ機構の作動・解除
が操作され、同バルブユニット2は電子制御ユニット3
によって制御される。同制御ユニット3は、入力回路4,
アナログ・デジタル・コンバータ5,マイクロプロッセッ
サ6aおよびメモリ6bないし6dからなるマイクロコンピュ
ータ6,出力回路7を有する。
出する油温センサ8及び出力軸の回転速度から車速を検
出する車速センサ9が設けられ、これらセンサからの検
出信号は、エンジン負荷に対応するスロットル開度を検
出するスロットル開度センサ10の信号とともに入力回路
4を介し、アナログ・デジタル・コンバータ5によって
デジタル信号に変換されてマイクロコンピュータ6に導
入される。
3図に示される定常時の変速及びロックアップパターン
が、メモリ6cには例えば第2図に示されるトルクコンバ
ータ作動油温が所定温度以上に上昇したときの高温時の
変速及びロックアップパターンがそれぞれ格納されてお
り、そしてメモリ6dには作動油温の設定値が格納されて
いる。
は、マイクロプロセッサ6aは、メモリ6bの定常時の変速
及びロックアップのパターンと車速センサ9,スロットル
開度センサ10の検出信号に応答し、マイクロコンピュー
タ6は出力回路7,コントロールバルブユニット2を介し
て歯車変速装置及びトルクコンバータのロックアップ機
構を制御する。
ンサ8の信号による油温値がメモリ6dに設定記憶されて
いる所定温度値以上になると、マイクロコンピュータ6
は、変速及びロックアップのパターンとして、メモリ6c
のアップシフト変速パターンが高車速側,スロットルの
小開度側にシフトされ、ロックアップパターンが低車速
側にシフトされた第2図の高温時のパターンと車速セン
サ9,スロットル開度センサ10の信号に応答する変速及び
ロックアップ制御信号を出力する。
置で走行していると直ちにロックアップ作動状態とな
り、トルクコンバータのトルク増幅作用がなくなるから
車速が低下し、これに応じてB点のところまでスロット
ルが踏込まれると4速段でのロックアップが解除され、
4速段から3速段にダウンシフトされるとともに3速段
でのロックアップが作動する。ダウンシフトに伴い車両
は加速され、このため、アクセルペダルを戻し、スロッ
トル開度がA点の方向に戻されても、3速から4速段へ
のアップシフトパターンは、高車速側,スロットルの小
開度側にシフトされたものとなっているから、アップシ
フトは起こらず、3速段にホールドされたままロックア
ップ作動状態のもとで走行することになる。
トルクコンバータの作動油温が所定温度以上に上昇した
とき、トルクコンバータのロックアップ作動領域の拡大
に伴いロックアップ機構を作動させても、アクセル操作
に伴う変速シフト,ロックアップのハンチングないし反
復運動が発生しないから、トルクコンバータのスリップ
による,トルクコンバータ作動油の異常上昇を避けるた
めの発熱抑制の機能を効果的に高めることができるもの
であり、さらに単純なアクセル操作で所望の車速を維持
することができ、操縦安定性を向上させることができ
る。
本発明の実施例に係わる高温時の変速及びロックアップ
のパターン図、第3図は定常時の変速及びロックアップ
のパターンとロックアップ作動領域を拡大したときのロ
ックアップパターン説明図である。 1……トルクコンバータ付き自動変速機本体、2……コ
ントロールバルブユニット、3……電子制御ユニット、
4……入力回路、5……アナログ・デジタル・コンバー
タ、6……マイクロコンピュータ、6a……マイクロプロ
セッサ、6b〜6d……メモリ、7……出力回路、8……油
温センサ、9……車速センサ、10……スロットル開度セ
ンサ。
Claims (1)
- 【請求項1】車速とエンジン負荷との関係で表わされる
変速パターン及びロックアップパターンに基づいて制御
されるトルクコンバータ付き自動変速機の制御装置にお
いて、トルクコンバータの作動油温が所定温度以上のと
きに、ロックアップ作動領域を低車速側にシフトさせる
とともに、シフトアップ変速領域を高車速側ないしスロ
ットルの小開度側にシフトさせるように構成したことを
特徴とするトルクコンバータ付き自動変速機の制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27444590A JP2986529B2 (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | トルクコンバータ付き自動変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27444590A JP2986529B2 (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | トルクコンバータ付き自動変速機の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04151069A JPH04151069A (ja) | 1992-05-25 |
JP2986529B2 true JP2986529B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=17541787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27444590A Expired - Fee Related JP2986529B2 (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | トルクコンバータ付き自動変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2986529B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3067742B2 (ja) * | 1998-10-07 | 2000-07-24 | 日産自動車株式会社 | トルクコンバータの過熱防止装置 |
JP4017355B2 (ja) * | 2001-04-26 | 2007-12-05 | ジヤトコ株式会社 | トルクコンバータの高温時スリップ制限装置 |
JP4857660B2 (ja) * | 2005-08-24 | 2012-01-18 | 株式会社エクォス・リサーチ | 無段変速機の変速制御装置 |
JP4946021B2 (ja) * | 2005-12-01 | 2012-06-06 | トヨタ自動車株式会社 | 変速機の制御装置 |
JP4781142B2 (ja) * | 2006-03-24 | 2011-09-28 | ダイハツ工業株式会社 | 無段変速機の制御装置 |
-
1990
- 1990-10-12 JP JP27444590A patent/JP2986529B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04151069A (ja) | 1992-05-25 |
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