JP2985812B2 - シャッターの障害物感知装置 - Google Patents

シャッターの障害物感知装置

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JP2985812B2
JP2985812B2 JP9002274A JP227497A JP2985812B2 JP 2985812 B2 JP2985812 B2 JP 2985812B2 JP 9002274 A JP9002274 A JP 9002274A JP 227497 A JP227497 A JP 227497A JP 2985812 B2 JP2985812 B2 JP 2985812B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の開口に配設
される電動シャッターに設置され、このシャッターを構
成するシャッターカーテンが下降し閉鎖動作時となった
際の、このシャッターカーテンの下降位置にある障害物
を検知する障害物検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の開口部に設置される電動シャッタ
ーは、シャッターを構成するシャッターカーテンが建物
開口部の閉鎖のために上縁から下縁に降下するが、この
シャッターカーテンの降下する真下に物品等がある場
合、この物品等が障害物となり、この障害物がシャッタ
ーカーテンと床面との間に挟まれ、損傷事故を招くおそ
れがある。
【0003】このような事故を未然に防ぐために、電動
シャッターには、シャッターカーテンの降下動作中に障
害物を感知したとき、シャッターカーテンの動作を停止
させるように安全制御させる障害物感知装置が設けられ
ている。
【0004】この障害物感知装置としては、従来では、
シャッターカーテンの昇降動作を行う電動モータに加わ
った負荷を感知する方式のものがある。
【0005】この方式は、電動モータの電流値を感知す
る方式や、タコジェネレータあるいはエンコーダを用い
て電動モータの回転量を検出する方式とされており、電
流値の変動や回転量の低下によって電動モータの駆動を
停止させシャッターカーテンを停止させたり、また反転
上昇を行うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の障害物感知装置では、シャッターカーテンが降
下して障害物に当接してから、その障害物の存在を検知
し電動モータが停止するまでに、シャッターカーテンを
構成する各スラット同士の結合部分に遊びがあることか
ら、シャッターカーテンの最下端に位置する座板が障害
物に当接してからシャッターカーテンの上端に位置する
電動モータに負荷が発生するまでは、この遊び分が全て
詰められた後となり、シャッターカーテンの動作停止ま
でに時間がかかり安全性に問題があるとともに、電動モ
ータに負荷が発生するまでのこの時間的ずれの間に障害
物に対してシャッターカーテンの荷重がかかってしまう
という問題があった。
【0007】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、降下するシャッターカーテンの下方に障害物があ
ったとき、この障害物を速やかに感知し、このシャッタ
ーカーテンの荷重を障害物側に過剰に負荷させないシャ
ッターの障害物感知装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明のシャッターの障害物感知装置7
は、建物開口部の側縁部に垂直に配設されて、複数のス
ラット6にて構成されるシャッターカーテン3の端縁部
を支持する断面略コ字形状のガイドレール2の対向する
内面の少なくともいずれか一方に位置し、該ガイドレー
ル2の垂直な長手方向にわたって配設されるテープスイ
ッチ5と、前記複数のスラット6のうち少なくとも1つ
のスラットが上半部9と下半部13とに分割された感知
スラット8と、前記感知スラット8の上半部9の前面側
11bと前記下半部13の後面側17b、または前記上
半部9の後面側11aと前記下半部13の前面側17a
に位置するように両端がそれぞれ枢着され、前記上半部
9に対して前記スラット8の厚み方向となる前後方向に
前記下半部13が揺動自在とされて吊下状態に互いをリ
ンク結合し、前記両端の各枢着部分を回転中心として、
前記上半部9および下半部13の間にて回動自在となる
連結部材19と、前記感知スラット8の上半部9に対し
て下半部13が吊下状態とされている際に、該吊下状態
を前記シャッターカーテン3の昇降方向となる垂直線に
沿わせ、前記連結部材19を、前記垂直線に対して前記
シャッターカーテン3の前後方向に所定角度傾斜した状
態に支持するストッパ23と、前記感知スラット8の端
部に位置し、前記連結部材19に固定されて、前記ガイ
ドレール2内を移動するとともに、前記連結部材19が
傾斜状態から水平方向へと回動する際に、該連結部材1
9に伴って回動し、前記ガイドレール2内にて前記スラ
ット8の厚さ方向の前方およびまたは後方に突出する押
圧部29を有し、該押圧部29が前記テープスイッチ5
を押圧する回転部材24と、を具備することを特徴とし
ている。
【0009】また、前記感知スラット8は、前記シャッ
ターカーテン3の最下段に連結されて座板を構成する構
造としてもよい。
【0010】さらに、前記回転部材24の前記押圧部2
9は、前記テープスイッチ5上を転動自在なローラー4
0にて構成される構造としてもよい。
【0011】このような構造により、シャッターカーテ
ン3の降下中にその下方に障害物Xがある場合、この感
知スラット8の下半部13以下が障害物Xに当接するこ
ととなり、感知スラット8の上半部9に対して吊下状態
の下半部13が、障害物Xに当接することで、その下降
を停止され、下降を続ける上半部9と停止した下半部1
3との間でリンク結合されている連結部材19が回動を
行うこととなる。これによりこの連結部材19に固定さ
れている回転部材24がガイドレール2内にて回動し、
テープスイッチ5を押圧することとなり、障害物Xとの
接触後、速やかにこれに対処する動作、すなわちシャッ
ターカーテン3の下降の停止若しくは反転上昇の動作を
行うことが可能となる。
【0012】特に、感知スラット8をシャッターカーテ
ン3の最下端となる座板となるように構成することで、
この下半部13が直接障害物Xに接触することとなり、
障害物Xに対してかかる荷重が、この下半部13と連結
部材19のみとなり、障害物Xへの損傷の防止が向上す
ることとなる。
【0013】また、前記押圧部29をローラー40にて
構成することで、該ローラー40が前記テープスイッチ
5を押圧しながら該テープスイッチ5上を転動すること
が可能となり、シャッターカーテン3の下降の停止又は
反転上昇の際に生じるスリップ動作による前記テープス
イッチ5と回転部材24との摩擦抵抗をなくし、テープ
スイッチ5の耐用時間を向上させることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるシャッターの
障害物感知装置が備えられるシャッターの概略斜視図、
図2は本発明によるシャッターの障害物感知装置の第1
の実施の形態を示す分解斜視図である。
【0015】本発明のシャッターの障害物感知装置が備
えられるシャッターは、電動モータを駆動源とし、シャ
ッターカーテンを昇降させる電動シャッターであり、例
えば、住宅などの建物の窓部などの開口部に配設される
ものである。
【0016】図1に示すように、この電動シャッター1
は、建物の開口部の左右両側縁部にそれぞれガイドレー
ル2,2が配設され、これらガイドレール2,2間をシ
ャッターカーテン3が昇降するとともに、開口部の上方
に水平に配設されているシャッターケース4内にこのシ
ャッターカーテン3が巻回されて収納されるようになっ
ている。また、シャッターカーテン3の昇降を行う駆動
源である電動モータ(図示せず)は、シャッターケース
4内に配設されており、シャッターカーテン3の上昇,
下降,停止などの制御を行う制御部(図示せず)を介
し、商用電源などに接続されている。
【0017】シャッターカーテン3の昇降時の案内を行
う前述した左右のガイドレール2,2は、図3(b)に
示すように、断面略コ字状に形成されており、シャッタ
ーカーテン3の左右端縁部が挿入された状態で支持する
ようになっている。
【0018】これらガイドレール2,2の一方のガイド
レール2には、図3(b)に示すように、対向する内面
の一方の面、本実施の形態では、シャッターとしての前
面側の内面に、垂直な長手方向にわたってテープスイッ
チ5が配設されている。
【0019】このテープスイッチ5は、可撓性を有した
柔軟な中空の管状に形成されているとともに、内部に接
点が対向配設されているもので、外側より押圧しその外
側面を変形させることで内部の接点が接触するようにな
っており、前述した電動モータに接続される制御部に接
続されている。
【0020】次に、本発明の第1の実施の形態の障害物
感知装置7の構造について説明する。この障害物感知装
置7は、感知スラット8と、連結部材19と、回転部材
24とで大略構成されている。
【0021】感知スラット8は、前述したスラット6よ
り構成されるシャッターカーテン3の最下段に連結され
ており、座板を構成するようになっている。
【0022】この感知スラット8は、中空な角形パイプ
形状で、左右に長尺なアルミ型材より形成されるスラッ
トを、図2に示すように、上下に分割した形状に略形成
されており、上半部9と下半部13とで構成されてい
る。
【0023】感知スラット8の上半部9は、下向きに開
口した断面略コ字状に形成されるとともに、上端に連結
カール部10が設けられている。この連結カール部10
は、シャッターカーテン3を構成する他のスラット6と
連結されるようになっている。
【0024】また、この上半部9は、厚み方向となる前
後方向の後面側となる、下向きの開口の一側縁11aに
枢着部12が形成されている。この枢着部12は、断面
略C字状に形成されており、開口部分の向きは他側縁1
1b、すなわち前面側に設定されている。
【0025】また、感知スラット8の下半部13は、垂
直な本体部14と、この本体部14の下縁にスラット8
の前後方向へと略鐔状にそれぞれ延設される水平部15
とで構成され、断面略逆T字状に形成されている。
【0026】本体部14は、上部が上向きに開口した断
面略コ字状に形成されているとともに、図2に示すよう
に中途部に水平板16が設けられており、厚み方向とな
る前後方向の前面側となる、上向きの開口の一側縁17
aに枢着部18が形成されている。この枢着部18は、
断面略C字状に形成され、開口部分の向きは他側縁17
b、すなわち後面側に設定されている。
【0027】なお、この下半部13の水平部15は、垂
直な本体部14に対して、左右の長さ、即ちシャッター
カーテン3としての幅方向の長さがやや短く形成される
とともに、前記左右ガイドレール2,2間の間隔長さよ
りやや短く設定され、図3(b)に示すように、この水
平部15は、ガイドレール2内に挿入されないようにな
っている。
【0028】次に、連結部材19は、前記感知スラット
8と同等の長さに形成されるとともに、断面略X字状に
形成されたアルミ合金型材などよりなり、捩じり方向お
よび撓み方向に対して十分な剛性をもつ材質よりなる。
【0029】この連結部材19は、図2および図3
(a)に示すように、対角方向の斜め上方および斜め下
方、すなわち後面側の上部と前面側の下部となる各位置
に条片20が延出形成されるとともに、その先端に軸状
に形成されている断面円形の枢軸部21A,21Bがそ
れぞれ形成され、また、前面側の上部と後面側の下部と
なる対角な各位置には側部の一部が開放形成されている
取付穴22がそれぞれ形成されている。また、この連結
部材19の両取付穴22には、それぞれ互いに外方向へ
延出するストッパとしての支持片23が斜めに突出形成
されている。
【0030】そして、この連結部材19は、図2および
図3(a)に示すように、上部の枢軸部21Aが感知ス
ラット8の上半部9の枢着部12に嵌合されて回動自在
となるように取り付けられるとともに、下部の枢軸部2
1Bが下半部13の枢着部18に嵌合されて回動自在と
なるように取り付けられる。すなわち上半部9と下半部
13とが各枢着部分にてリンク結合され、上半部9と下
半部13とを互いに揺動自在とさせる。これにより、感
知スラット8が他のスラット6に連結されシャッターカ
ーテン3を構成すると、上半部9に対して下半部13が
揺動自在となるように吊下状態となる。
【0031】また、図2及び図3(a)に示すように、
上下の支持片23が、上半部9および下半部13の開口
内に位置し、各支持片23の先端がその内面に当接する
ようになっており、これにより連結部材19は、上半部
9と下半部13との間にて、略X字状に、すなわち、上
部の枢着部分(12,21A)と下部の枢着部分(1
8,21B)とを結ぶ仮想線が、シャッターカーテン3
の昇降方向となる垂直線に対してこのシャッターカーテ
ン3の前後方向に所定角度、例えば約40°傾斜した状
態となり、感知スラット8の上半部9に対する下半部1
3の吊下状態がシャッターカーテン3の昇降方向となる
垂直線に沿うようになる。
【0032】次に、回転部材24は、図2に示すよう
に、縦方向に長尺で、この縦方向の長さが前述したガイ
ドレール2の対向する内面間の距離よりやや長尺に設定
されるとともに、横幅が感知スラット8の前後幅の長さ
に略設定されて、矩形板状に形成されている。この回転
部材24には、一方の側縁24aの上部と、他方の側縁
24bの下部との各位置に、回転部材24本体の板面に
対して直交する突片25,26がそれぞれ設けられてい
る。
【0033】また、この回転部材24の板面には、略中
央に一対の固定穴27,28が穿設されている。これら
固定穴27,28は、前述した連結部材19の各取付穴
22に対応するようになっており、一方の側縁24aに
近接する一方の固定穴27はやや下方に位置し、他方の
側縁24bに近接する他方の固定穴28はやや上方に位
置するように設定されている。
【0034】また、この回転部材24の他方の側縁24
bの下角部およびこの側縁に設けられている突片26
は、押圧部29とされている。
【0035】そして、この回転部材24は、ネジなどの
固定部材30にて、図2に示すように、連結部材19の
端部に固定される。
【0036】この回転部材24の固定状態において、上
記した感知スラット8の下半部13が上半部9に対して
連結部材19を介して吊下状態のとき、すなわち、この
連結部材19の各支持片23が上半部9および下半部1
3の内面に当接されて、この連結部材19が傾斜状態と
なっているときに、この回転部材24は、長手方向が垂
直となるようにこの連結部材19に固定されており、上
下の各突片25,26が、それぞれ上半部9と下半部1
3の外側面に当接するようになっている。
【0037】次に、上述した構成の障害物感知装置7の
動作について説明する。まず、通常のシャッターカーテ
ン3の昇降時においては、感知スラット8はその上半部
9に対して下半部13が連結部材19を介して自重によ
って吊下状態であり、各支持片23,23および回転部
材24の各突片25,26によって、シャッターカーテ
ン3の昇降方向である垂直線に沿って吊下された状態と
なっている。
【0038】そしてこのときの連結部材19は、上記し
た各支持片23,23および突片25,26によって、
シャッターカーテン3の昇降方向である垂直線に対して
前後方向に所定角度傾斜した状態となっている。また、
この通常の昇降時では、回転部材24は、長手方向が垂
直線に沿ってこの感知スラット8の端部に位置してお
り、ガイドレール2内を移動する。
【0039】次に、シャッターカーテン3の降下中に、
その下方に障害物Xがある場合では、シャッターカーテ
ン3の最下端である座板、すなわち感知スラット8の下
半部13の水平部15が当接する。
【0040】水平部15が障害物Xに当接した感知スラ
ット8は、その下半部13が下降を停止されてしまい、
これにより下降を続ける上半部9との間の連結部材19
が、上下の各枢着部分を回転中心として、これら上半部
9と下半部13との間を傾斜状態から水平方向へと回動
(図3中時計回り方向)する。
【0041】そして、この連結部材19の回動に伴い、
回転部材24がガイドレール2内にて回動し、上下各両
端が、図4(a)に示すように、スラット8の厚さ方向
の前方及び後方に突出する。
【0042】すると、この回転部材24の下端の押圧部
29が、図4に示すように、ガイドレール2内にてテー
プスイッチ5を押圧し、その外側を変形させる。
【0043】これにより、シャッターカーテン3の降下
動作を行う電動モータの制御を行っている制御部に障害
物Xの感知信号が伝達されることとなり、この制御部は
即座に電動モータの駆動を停止、あるいは反転駆動を行
い、シャッターカーテン3の降下の停止、あるいは反転
上昇の制御が行われる。
【0044】そして、シャッターカーテン3が上昇し、
感知スラット8の下半部13が障害物Xから離脱する
と、この下半部13は自重で初期の状態、すなわち連結
部材19を介して吊下状態となり、この連結部材19は
略水平状態から傾斜状態に回動し、同時に回転部材24
も上下両端の突出状態から垂直な状態に回動して、押圧
部29がテープスイッチ5より離脱し、初期の状態(図
3参照)に戻る。
【0045】なお、本実施の形態の障害物感知装置7
は、連結部材19がシャッターカーテン3の左右幅方向
に全通して設けられており、また捩じり方向などに対し
て剛性を有した材質で構成されていることから、テープ
スイッチ5は左右のガイドレール2のいずれか一方に配
設され、回転部材24はこのテープスイッチ5の配設さ
れるガイドレール2側の一端のみとされて構成されてい
る。そして、このような構成において、障害物Xがシャ
ッターカーテン3の左右幅方向のいずれの箇所にある場
合でも、感知スラット8の下半部13がこの障害物Xに
当接した際に、上半部9に対して揺動し、連結部材19
を回動させることができ、これにより回転部材24が回
転してテープスイッチ5を押圧し、その障害物Xの感知
を行うことができる。
【0046】従ってこのように構成されたシャッターの
障害物感知装置7では、シャッターカーテン3を構成す
る複数のスラット6のうちの1つのスラット、本実施の
形態ではシャッターカーテン3の最下端となる座板スラ
ットを感知スラット8として構成したので、シャッター
カーテン3の降下中にその下方に障害物Xがある場合、
この感知スラット8の下半部13が障害物Xに直接当接
することとなり、感知スラット8の上半部9に対して吊
下状態の下半部13が、障害物Xに当接することで、そ
の下降を停止され、下降を続ける上半部9と停止した下
半部13との間でリンク結合されている連結部材19が
回動を行うこととなり、すなわち、障害物Xに対してシ
ャッターカーテン3の荷重をかける以前に連結部材19
が回動することとなる。
【0047】これによりこの連結部材19に固定されて
いる回転部材24がガイドレール2内にて回動し、押圧
部29がテープスイッチ5を押圧することとなり、障害
物Xとの接触後、速やかにこれに対処する動作、すなわ
ちシャッターカーテン3の下降の停止若しくは反転上昇
の動作が行われることとなる。
【0048】そして、障害物Xに対して、この障害物感
知装置7によれば、感知スラット8の下半部13と連結
部材19の荷重のみがかかった状態で感知されることと
なり、シャッターカーテン3の荷重をかけることがな
く、障害物Xへの損傷や、シャッター装置側への過負荷
が防止される。
【0049】なお、上述した第1の実施の形態では、ガ
イドレール2内に位置する回転部材24の形状を矩形板
状に形成し、この回転部材24の角部分を押圧部29と
した例について述べたが、この回転部材24などの形状
は限定されることがない。例えば、回転部材24を略矩
形状に形成して、押圧部29の形状を曲面状や球面状に
形成することで、テープスイッチ5に対する接触状態が
略面接触となり、このテープスイッチ5の耐用時間を向
上させることが可能となる。
【0050】次に、本発明による第2の実施の形態の障
害物感知装置の構造について説明する。図5は本発明に
よるシャッターの障害物感知装置の第2の実施の形態を
示す側面図である。
【0051】なお、この第2の実施の形態の障害物感知
装置は、前述した第1の実施の形態の障害物感知装置7
と略同一の構成とされており、この第1の実施の形態の
障害物感知装置7と同一または同等部分には同一符号を
付して示し、説明を省略する。
【0052】この第2の障害物感知装置7では、まず、
回転部材24が、図5に示すように、各角部が円弧状に
形成されている。
【0053】この回転部材24の一方の側縁24aの上
部と、他方の側縁24bの下部における連結部材19の
端部側の一方の面には、図5及び図6に示すように、連
結部材19及び回転部材24の回動軸線方向と同方向の
軸線となって回動自在に軸支されるローラー40,41
がそれぞれ設けられている。
【0054】また、各ローラー40,41は、図5に示
すように、その周縁部の一部を除いた周縁部が、略矩形
状に形成されている回転部材24の円弧状の角部より突
出するように設けられている。
【0055】なお、回転部材24の各ローラー40,4
1が設けられる一方の板面には、図6(a),(b)に
示すように、連結部材19の端部と当接し、この端部と
一方の板面との間に間隙を形成させるための凸部24c
が形成されている。
【0056】また、図6(a)に示すように、感知スラ
ット8を構成する上半部9と下半部13との各板面、こ
の第2の実施の形態では、上半部9の後面側と下半部1
3の前面側とに位置して、各ローラー40,41が略収
容される切欠溝9a,13aが形成されている。
【0057】そして、回転部材24の他方の側縁24b
の下部に配設されるローラー40が押圧部29とされて
いる。
【0058】この第2の実施の形態の障害物感知装置7
によれば、シャッターカーテン3の降下中に、その下方
の障害物Xに感知スラット8の下半部13が当接する
と、下降を続ける上半部9との間の連結部材19が上下
の枢着部分を回転中心として回動し、回転部材24をガ
イドレール2内にて回転させ、これによりこの回転部材
24の上下各両端が図7(a)及び(b)に示すよう
に、スラット8の厚さ方向の前後及び後方に突出する。
【0059】すると、この回転部材24の下端の押圧部
29であるローラー40がガイドレール2内のテープス
イッチ5を押圧し、その外側を変形させ、これによりシ
ャッターカーテン3の降下の停止、あるいは反転上昇の
制御が行われる。
【0060】なお、ローラー40がテープスイッチ5を
押圧する際には、回転部材24の上端に配設されるロー
ラー41がガイドレール2内のテープスイッチ5と対向
する内面に当接することとなり、このガイドレール2内
にて両ローラー40,41を介して回転部材24が突っ
張る状態となる。
【0061】そして、ローラー40がテープスイッチ5
を押圧している状態において、ローラー41共々転動が
可能とされることから、障害物Xが動く物体である場合
にも対応でき、すなわち、テープスイッチ5の押圧状態
を維持したまま、このテープスイッチ5を損傷させるこ
となく、障害物Xの検知を行うことが可能となる。
【0062】また、ローラー40がテープスイッチ5を
押圧した状態で転動が可能であることから、シャッター
カーテン3の下降の停止又は反転上昇の際に生じるスリ
ップ動作、すなわち、障害物Xを感知して実際にシャッ
ターカーテン3の動作に制動がかかるまでの時間差によ
るテープスイッチ5と回転部材24との移動距離を、介
在されるローラー40が摩擦抵抗をなくすこととなり、
テープスイッチ5を損傷させることなく耐用時間を向上
させることが可能となる。
【0063】なお、上述した各実施の形態では、左右の
ガイドレール2の一方のみにテープスイッチ5を設ける
構成とし、このテープスイッチ5を押圧する回転部材2
4を感知スラット8の一端のみ設ける例について述べた
が、左右の各ガイドレール2にテープスイッチ5をそれ
ぞれ設けるとともに、感知スラット8の両端にそれぞれ
回転部材24を設ける構成としてもよい。
【0064】また、ガイドレール2内の対向する内面の
一方の面にのみテープスイッチ5を設けた構成とした
が、このガイドレール2の対向する両内面にそれぞれ設
ける構成としてもよい。この場合、回転部材24の上下
両端を押圧部29とする。
【0065】さらに、上述した実施の形態では、ガイド
レール2内に位置する回転部材24の形状を矩形板状に
形成した例について述べたが、この回転部材24を、下
側のみまたは上側のみに長尺に形成させる構造としても
よく、その先端を押圧部29(ローラー40)とする構
成としてもよい。この長尺な回転部材24によれば、通
常の状態から連結部材19が回動してその先端の押圧部
29がテープスイッチ5に当接するまでの距離(ストロ
ーク)を短く設定することができ、さらに素早く障害物
Xの感知を行うことが可能となる。
【0066】さらに、上述した回転部材24と押圧部2
9とは、一体な構造とされているが、それぞれ別体にて
構成し、押圧部29を回転部材24に固定させる構造と
してもよい。この場合、例えば、弾性部材を介して回転
部材24と押圧部29とが連結される構造とすれば、テ
ープスイッチ5までのストロークを上記のように短くし
てもテープスイッチ5を押圧した状態で回転部材24は
さらに回転を行え、すなわちテープスイッチ5に過剰な
押圧力をかけることがない。
【0067】また、上述した実施の形態では、連結部材
19を感知スラット8と同等な長尺に形成した例につい
て述べたが、この連結部材19を短尺に形成して複数で
構成し、適宜間隔をあけて複数箇所として、上半部9と
下半部13とを連結させる構成としてもよい。
【0068】さらに、上述した実施の形態では、感知ス
ラット8をシャッターカーテン3の最下端に位置する座
板として構成させた例について述べたが、シャッターカ
ーテン3を構成する各スラット6の、いずれのスラット
でもよい。その場合、障害物Xに対して、その感知スラ
ット8の連結部材19より下方のスラット6の荷重がか
かることとなるが、電動モータのシャッターカーテン3
を下降させようとする負荷が発生する以前にその感知が
行われるので、障害物Xに対してはその荷重以上の負荷
はかからず、障害物Xの損傷事故は防止される。
【0069】また、シャッターカーテン3を構成する各
スラット6の形状(断面形状)及び、感知スラット8の
形状(断面形状)についても、限定されることはない。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるシャッ
ターの障害物感知装置では、シャッターカーテンを構成
する複数のスラットのうちの1つのスラットを感知スラ
ットとして構成したので、シャッターカーテンの降下中
にその下方に障害物がある場合、この感知スラットの下
半部以下が障害物に当接することとなり、感知スラット
の上半部に対して吊下状態の下半部が、障害物に当接す
ることで、その下降を停止され、下降を続ける上半部と
停止した下半部との間でリンク結合されている連結部材
が回動を行うこととなり、すなわち、障害物に対してシ
ャッターカーテン全ての荷重をかける以前に連結部材を
回動することが可能となる。これによりこの連結部材に
固定されている回転部材がガイドレール内にて回動し、
テープスイッチを押圧することとなり、障害物との接触
後、速やかにこれに対処する動作、すなわちシャッター
カーテンの下降の停止若しくは反転上昇の動作を行うこ
とが可能となる。
【0071】そして、障害物に対して、この障害物感知
装置によれば、感知スラットの下半部以下の荷重のみが
かかった状態で感知されることとなり、シャッターカー
テンの全荷重をかけることがなく、障害物への損傷や、
シャッター装置側への過負荷が防止されるという効果が
得られる。
【0072】特に、感知スラットをシャッターカーテン
の最下端となる座板となるように構成することで、この
感知スラットの下半部が直接障害物に接触することとな
り、回転部材の回動がさらに速やかに動作して、障害物
の感知が行われ、シャッターカーテンの下降動作が停止
あるいは反転上昇されることとなる。また、この座板を
構成する感知スラットであれば、障害物に対してかかる
荷重が、この感知スラットの下半部と連結部材のみであ
り、障害物の損傷の防止が向上することとなる。
【0073】さらに、押圧部をローラーにて構成させる
ことで、このローラーがテープスイッチを押圧しながら
テープスイッチ上を転動することが可能となり、シャッ
ターカーテンの下降の停止又は反転上昇の際に生じるス
リップ動作による前記テープスイッチと回転部材との摩
擦抵抗をなくすことが可能となることから、テープスイ
ッチを損傷させることがなく、耐用時間を向上させるこ
とが可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシャッターの障害物感知装置が備
えられたシャッターの概略斜視図
【図2】同障害物感知装置の第1の実施の形態を示す分
解斜視図
【図3】(a)同障害物感知装置の側面図 (b)同平面図
【図4】(a)同障害物感知装置の動作を示す側面図 (b)同平面図
【図5】同障害物感知装置の第2の実施の形態を示す側
面図
【図6】(a)同正面図 (b)同平面図
【図7】(a)同障害物感知装置の動作を示す側面図 (b)同平面図
【符号の説明】
2…ガイドレール 3…シャッターカーテン 5…テープスイッチ 6…スラット 7…障害物感知装置 8…感知スラット 9…上半部 11a…後面側(一側縁) 11b…前面側(他側縁) 13…下半部 17a…前面側(一側縁) 17b…後面側(他側縁) 19…連結部材 23…ストッパ(支持片) 24…回転部材 29…押圧部 40…ローラー X…障害物

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物開口部の側縁部に垂直に配設され
    て、複数のスラットにて構成されるシャッターカーテン
    の端縁部を支持する断面略コ字形状のガイドレールの対
    向する内面の少なくともいずれか一方に位置し、該ガイ
    ドレールの垂直な長手方向にわたって配設されるテープ
    スイッチと、 前記複数のスラットのうち少なくとも1つのスラットが
    上半部と下半部とに分割された感知スラットと、 前記感知スラットの上半部の前面側と前記下半部の後面
    側、または前記上半部の後面側と前記下半部の前面側に
    位置するように両端がそれぞれ枢着され、前記上半部に
    対して前記スラットの厚み方向となる前後方向に前記下
    半部が揺動自在とされて吊下状態に互いをリンク結合
    し、前記両端の各枢着部分を回転中心として、前記上半
    部および下半部の間にて回動自在となる連結部材と、 前記感知スラットの上半部に対して下半部が吊下状態と
    されている際に、該吊下状態を前記シャッターカーテン
    の昇降方向となる垂直線に沿わせ、前記連結部材を、前
    記垂直線に対して前記シャッターカーテンの前後方向に
    所定角度傾斜した状態に支持するストッパと、 前記感知スラットの端部に位置し、前記連結部材に固定
    されて、前記ガイドレール内を移動するとともに、前記
    連結部材が傾斜状態から水平方向へと回動する際に、該
    連結部材に伴って回動し、前記ガイドレール内にて前記
    スラットの厚さ方向の前方およびまたは後方に突出する
    押圧部を有し、該押圧部が前記テープスイッチを押圧す
    る回転部材と、 を具備することを特徴とするシャッターの障害物感知装
    置。
  2. 【請求項2】 前記感知スラットは、前記シャッターカ
    ーテンの最下段に連結されて座板を構成することを特徴
    とする請求項1記載のシャッターの障害物感知装置。
  3. 【請求項3】 前記回転部材の前記押圧部は、前記テー
    プスイッチ上を転動自在なローラーにて構成されること
    を特徴とする請求項1又は2記載のシャッターの障害物
    感知装置。
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