JP2985522B2 - ロックアップクラッチ付き流体伝動装置 - Google Patents

ロックアップクラッチ付き流体伝動装置

Info

Publication number
JP2985522B2
JP2985522B2 JP4200586A JP20058692A JP2985522B2 JP 2985522 B2 JP2985522 B2 JP 2985522B2 JP 4200586 A JP4200586 A JP 4200586A JP 20058692 A JP20058692 A JP 20058692A JP 2985522 B2 JP2985522 B2 JP 2985522B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
lock
clutch
friction plate
annular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4200586A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0617907A (ja
Inventor
清仁 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP4200586A priority Critical patent/JP2985522B2/ja
Priority to DE69314550T priority patent/DE69314550T2/de
Priority to EP93305076A priority patent/EP0577389B1/en
Priority to US08/083,538 priority patent/US5388678A/en
Publication of JPH0617907A publication Critical patent/JPH0617907A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2985522B2 publication Critical patent/JP2985522B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0221Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
    • F16H2045/0226Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0221Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
    • F16H2045/0226Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers
    • F16H2045/0231Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers arranged in series
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0221Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
    • F16H2045/0252Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means having a damper arranged on input side of the lock-up clutch

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用自動変速機にお
けるトルクコンバータなどのロックアップクラッチを備
えた流体伝動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のようにトルクコンバータなどの流
体伝動装置は、流体を介してトルクの伝達を行うから、
伝達効率が必ずしも良くはなく、そこで最近では、動力
の伝達効率を向上させて燃費を良くするために、トルク
コンバータにロックアップクラッチを内蔵することが広
く行われている。ロックアップクラッチは、トルクコン
バータにおける入力側の部材と出力側の部材とを、機械
的な手段で直接接続するものであるから、入力トルクの
変動に伴う振動をも伝達してしまう。そこで通常、ロッ
クアップクラッチにはダンパー機構を併用している。
【0003】従来一般には、タービンランナを取付けた
ハブなどの出力部材とロックアップクラッチとの間にダ
ンパー機構を設けているが、本出願人は、振動減衰特性
を向上させるために、回転慣性質量の大きいダンパーマ
スを、ダンパースプリングを介してハウジング等の入力
側(駆動側)の部材に連結し、そのダンパーマスに対し
てロックアップクラッチを係合させるよう構成した流体
伝動装置を、特願平3−309835号によって提案し
た。このような構成であれば、入力トルクの変動に対し
てダンパーマスが大きい慣性抵抗として作用するから、
入力トルクの変動をダンパースプリングによって吸収し
て振動を減衰させ、またこもり音の発生を防止すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した流体伝動装置
では、ダンパーマスによる慣性抵抗が大きいために、振
動減衰特性が優れるが、例えばアクセルの急なオン・オ
フのように入力トルクの変動が大きい場合には、ダンパ
ースプリングの撓み量すなわちダンパースプリングによ
って蓄えられる弾性エネルギー量の変動が大きくなる。
したがってこのような場合、ダンパースプリングが弾性
エネルギーを吸収・放出することによって、ロックアッ
プクラッチを介して自動変速機に大きなトルクが入出力
される。その結果、自動変速機の出力軸に波長の長いト
ルク変動が生じ、これが所謂“しゃくり”として体感さ
れ、車両の乗心地を悪化させる可能性があった。
【0005】このような不都合を解消するために、ダン
パーマスの相対回転に対して滑り摩擦を与えて、ダンパ
ー機構におけるヒステリシスを大きくすることが考えら
れるが、ダンパーマスの相対回転に対して単に滑り摩擦
を与えたのでは、滑り摩擦によって駆動側の部材とダン
パーマスとの間で周波数の高い微振動をも伝達してしま
うので、こもり音を発生させて車両の乗心地を損なう問
題がある。
【0006】また、上記の滑り摩擦は、回転運動する二
つの部材の間での相対的な変位によるものであるから、
それらの二つの部材に軸心の不一致があれば、両者の間
で半径方向への相対的な滑りが発生し、そのために過剰
な摩擦が生じて耐久性が低下したり、回転体のアンバラ
ンス量が増大して不要な振動が発生するなどのおそれが
ある。あるいは反対に、軸心の不一致により、摩擦を生
じさせる部材に異常な変形が生じて充分な摩擦力を得ら
れず、その結果、しゃくりの防止効果が低下するおそれ
があった。
【0007】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、振動の減衰特性に優れるのみならず、しゃく
り現象を有効に防止することができ、しかもこもり音の
防止効果や耐久性に優れたロックアップクラッチ付き流
体伝動装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載した発明は、流体流を生じさせる
ポンプインペラの外殻と該外殻に一体的に連結されたフ
ロントカバーとによってハウジングが形成され、そのハ
ウジング内に前記ポンプインペラと対向してタービンラ
ンナが配置され、さらに前記ハウジングとタービンラン
ナに一体の出力部材との間で選択的にトルクの伝達を行
うロックアップクラッチが前記ハウジング内に設けられ
たロックアップクラッチ付き流体伝動装置において、前
記ハウジングに対して相対回転可能でかつ前記ロックア
ップクラッチが選択的に係合する回転慣性質量体が、前
記ハウジングおよびハウジングと一体となって回転する
部材を含む駆動側部材に対して弾性体を介して連結され
ることによりダンパー機構を構成し、かつ前記回転慣性
質量体が前記弾性体を変形させて駆動側部材に対し所定
角度以上相対回転した際に回転慣性質量体と駆動側部材
との間で滑り摩擦力を生じさせる環状の摩擦板が、回転
慣性質量体に形成された環状突起の外周面によってその
回転慣性質量体と同一軸線上に保持されているととも
に、前記環状の摩擦板の内周には、前記軸線方向の荷重
により前記環状突起に近づく方向に弾性変形する爪片が
形成されており、この爪片の内端に、前記軸線方向に折
り曲げられた受け部が形成されていることを特徴として
いる。
【0009】また請求項2に記載した発明は、流体流を
生じさせるポンプインペラの外殻と該外殻に一体的に連
結されたフロントカバーとによってハウジングが形成さ
れ、そのハウジング内に前記ポンプインペラと対向して
タービンランナが配置され、さらに前記ハウジングとタ
ービンランナに一体の出力部材との間で選択的にトルク
の伝達を行うロックアップクラッチが前記ハウジング内
に設けられたロックアップクラッチ付き流体伝動装置に
おいて、前記ハウジングに対して相対回転可能でかつ前
記ロックアップクラッチが選択的に係合する回転慣性質
量体が、前記ハウジングおよびハウジングと一体となっ
て回転する部材を含む駆動側部材に対して弾性体を介し
て連結されることによりダンパー機構を構成し、かつ前
記回転慣性質量体が前記弾性体を変形させて駆動側部材
に対し所定角度以上相対回転した際に回転慣性質量体と
駆動側部材との間で滑り摩擦力を生じさせる環状の摩擦
板が、前記駆動側部材の環状突起によってその駆動側部
材と同一軸線上に保持されているとともに、前記環状の
摩擦板の内周には、前記軸線方向の荷重により前記環状
突起に近づく方向に弾性変形する爪片が形成されてお
り、この爪片の内端に、前記軸線方向に折り曲げられた
受け部が形成されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】この発明の伝動装置では、回転慣性質量体が入
力トルクの変動に対する慣性抵抗を示し、その相対的な
回転角度は、入力トルクの変動量に応じて大きくなる。
入力トルクの変動量が大きいことによって、回転慣性質
量体の相対回転角度が、所定の角度以上になると、摩擦
板により、回転慣性質量体と駆動側部材との間で滑り摩
擦が生じる。したがって弾性体の圧縮・伸長を伴う回転
慣性質量体の相対的な往復回転動作を、摩擦板による摩
擦力が抑制するから、出力軸トルクの振幅の大きい変動
およびそれに伴うしゃくりが防止される。
【0011】このようなしゃくり防止作用をする摩擦板
は、環状の部材であって、請求項1に記載した発明で
は、回転慣性質量体によって回転慣性質量体と同一軸線
上に保持されている。したがって回転慣性質量体はロッ
クアップクラッチが選択的に係合するものであって駆動
側部材と同一軸線上に配置されているから、結局、摩擦
板は駆動側部材と軸心がほぼ一致する。すなわち正確に
芯出しされるので、所期どおりの摩擦力を発生してしゃ
くりを効果的に防止することができる。また、過剰な滑
りや局部的な滑りも生じることがないので、耐久性を良
好なものとすることができる。
【0012】また請求項2に記載した発明では、前記摩
擦板が駆動側部材によってこれと同一軸線上に保持され
ているから、摩擦板の芯出しを正確に行うことができる
ことに加え、前記所定の相対回転角度より小さい回転慣
性質量体の相対回転角度の際にも、摩擦板を保持してい
る部分で摩擦が生じることがなく、したがってこもり音
の防止効果が更に優れる。さらに、請求項1または2に
係る発明では、環状の摩擦板に軸線方向の荷重が作用す
ると爪片が環状突起に向けて弾性変形し、受け部と環状
突起の外周面とが当接する。
【0013】
【実施例】つぎにこの発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1はこの発明の一実施例を示す断面図であっ
て、ポンプインペラ1のシェル2は、環状をなす延長部
材3を介してフロントカバー4に一体的に連結されてお
り、これらシェル2および延長部材3ならびにフロント
カバー4によってトルクコンバータハウジング5が形成
されている。このハウジング5の内部には、ポンプイン
ペラ1に対向してタービンランナ6が配置されており、
このタービンランナ6はその内周部で出力部材であるハ
ブ7にリベット8により取付けられている。さらにポン
プインペラ1とタービンランナ6との間で、かつそれら
の内周側の部分には、一方向クラッチ9のアウターレー
スにスプライン嵌合させたステータ10が配置されてい
る。そしてフロントカバー4の内面とタービンランナ6
との間に、ロックアップクラッチ11と回転慣性質量体
であるダンパーマス12を含むダンパー機構13が配置
されている。
【0014】ロックアップクラッチ11は、タービンラ
ンナ6の背面(図1では左側面)に沿わせて湾曲させた
環状の板状部材であるロックアップピストン14とその
外周側の側面に取付けたライニング材15とから構成さ
れている。そのロックアップピストン14の内周部に
は、円筒部16が形成されるとともに、その円筒部16
の一端部には、トルク伝達のための係合歯として作用す
る複数の突起17が、円周方向において一定間隔をあ
け、かつ内周側に向けて突出するよう形成されている。
【0015】ロックアップピストン14は前記ハブ7
に、軸線方向へ摺動可能に嵌合されている。このハブ7
は、ロックアップピストン14の円筒部16を嵌合させ
るボス部18を有しており、ここに取付けたシールリン
グ19によってロックアップピストン14との間を液密
状態にシールするようになっている。またこのボス部1
8の一側面に、前記突起17と円周方向において係合す
る複数の突部20が形成されている。したがってこれら
の突起17と突部20とによって、ロックアップピスト
ン14とハブ7との間でトルクを伝達するようになって
いる。
【0016】ダンパーマス12は、外径が前記ロックア
ップピストン14とほぼ等しく、かつ内径がロックアッ
プピストン14よりも小さい全体としてほぼ環状をなす
主部材21と、これより内径が大きくて質量の小さい環
状のカバー部材22とから構成されている。これらの主
部材21とカバー部材22とは、互いに対向した状態に
リベット23によって連結されてダンパーマス12を構
成し、ロックアップピストン14とフロントカバー4の
内面との間に配置されている。このダンパーマス12
は、その主部材21の内周部を、フロントカバー4の内
面に突設した環状突部24の外周面に回転可能に嵌合さ
せることにより、ハウジング5と同一軸線上に位置決め
されている。すなわちハウジング5に対して芯出しされ
ている。
【0017】さらに主部材21には、前記ロックアップ
ピストン14における円筒部16と同一内径の環状突起
25が、フロントカバー4の内面に向けて形成されてい
る。この環状突起25は、フロントカバー4の内面に突
設した円筒状部分26に、回転自在に嵌合している。そ
してこの環状突起25と円筒状部分26との間は、円筒
状部分26に取付けたシールリング27によって液密状
態にシールされている。すなわちロックアップピストン
14の内周側のシール部の半径R14とダンパーマス12
の内周側のシール部の半径R12とが等しくなるよう構成
されている。そしてフロントカバー4とダンパーマス1
2との間をシールリング27で液密状態にシールするこ
とによって、フロントカバー4の内面とダンパーマス1
2との間に油圧室28が形成されている。
【0018】ダンパーマス12を形成している主部材2
1とカバー部材22とのそれぞれの対向部には、円周方
向に沿う凹部が一定間隔ごとに複数箇所、形成されてお
り、ここにコイルバネであるダンパースプリング29が
収容されている。また主部材21とカバー部材22との
間には、環状の板状部材であるセンタープレート30
が、ダンパーマス12に対して相対回転可能に挟み込ま
れている。またこのセンタープレート30には、前記ダ
ンパースプリング29を嵌め込ませた窓孔が形成されて
いる。したがってダンパーマス12とセンタープレート
30とが相対的に回転することにより、これらダンパー
マス12とセンタープレート30とによってダンパース
プリング29を圧縮するようになっている。
【0019】さらにセンタープレート30の外周部は、
ハウジング5に円周方向に対して噛み合い、両者の間で
トルクを伝達するようになっている。その噛み合い構造
としては必要に応じて様々な構造を採用することがで
き、例えば、前述したフロントカバー4の外周側先端部
に、軸線方向に突出した歯を形成し、またセンタープレ
ート30の外周端に半径方向で外側に突出した歯を形成
し、これらの歯を噛み合わせることにより、ハウジング
5とセンタープレート30との間でトルク伝達するよう
にしてもよい。したがってセンタープレート30はハウ
ジング5と共に駆動側部材となっている。
【0020】図1に示すトルクコンバータは更に摩擦機
構を備えている。この摩擦機構は、ダンパースプリング
29が放出する弾性エネルギーの一部を吸収して所謂し
ゃくりを防止するためのものであって、図1に示す例で
は、フロントカバー4の内面とダンパー機構13との間
に介在させたフリクションプレート31を主体として構
成されている。図2はこのフリクションプレート31の
配置状態を示す部分断面図であり、また図3および図4
はこのフリクションプレート31の形状を示している。
【0021】すなわちフリクションプレート31は全体
として環状をなす皿バネ状のものであって、前述した主
部材21における環状突起25より大きい径のリング部
33の4箇所に、バネ作用をする板バネ部32が形成さ
れている。この板バネ部32は、内周方向と外周方向と
に突出した複数の爪片34を、設置状態でダンパー機構
13側に張り出させて形成したものであり、リング部3
3の4箇所に、その爪片34が内周側に4本、外周側に
2本づつ設けられている。そしてリング部33のうち設
置状態でフロントカバー4の内面と対向する面には、摩
擦材36が貼り付けられている。
【0022】上記のフリクションプレート31は、ダン
パー機構13におけるセンタープレート30とフロント
カバー4の内面との間に、前記板バネ部32を弾性変形
させて配置されており、このような配置構造とするため
に、ダンパーマス12の一方の部材であるカバー部材2
2には、フリクションプレート31における板バネ部3
2を入り込ませるための打ち抜き部37が、4箇所に形
成されている。そのフリクションプレート31との組付
け状態における相対位置を図5に示してある。
【0023】図5に示すように、打ち抜き部37は、円
周方向での幅の狭い(すなわち中心角の小さい)外周側
の部分と、円周方向での幅の広い(すなわち中心角の大
きい)内周側の部分とから形成されている。フリクショ
ンプレート31における外周側の爪片34は、打ち抜き
部37のうち幅の狭い部分の内側に配置されてセンター
プレート30の側面に接触している。また内周側の爪片
34は、打ち抜き部37のうち幅の広い部分の内側に配
置され、その爪片34はセンタープレート30の側面に
接触している。図6は、この発明の実施例を示す部分的
な断面図である。フリクションプレート31の内周側の
爪片34の先端部には、軸線方向に折り曲げられた受け
部34aが形成されている。すなわち、この受け部34
aはフリクションプレート31の設置状態においてフロ
ントカバー4に向けて突き出す方向に爪片34の先端部
を折り曲げて形成されており、組付け状態では、前述し
た主部材21における環状突起25の外周面に受け部3
4aが対向して配置されている。この環状突起25の外
周面と受け部34aとの間には、好ましくはわずかな隙
間があけられていて、両者の間に摺動抵抗が生じないよ
うになっている。
【0024】打ち抜き部37のうち幅の広い部分のエッ
ジ38と内周側の爪片34の円周方向での両端のエッジ
39との間隔が、中心角度でθに設定されており、した
がってダンパーマス12がフロントカバー4やセンター
プレート30に対して、角度θ以上相対的に回転した場
合(捩れた場合)に、ダンパーマス12がフリクション
プレート31に係合して両者が一体となって回転し、ま
たこれに続けて反対方向に角度2θ以上相対回転した
(捩れた)場合にも同様に、ダンパーマス12とフリク
ションプレート31とが一体となって回転するようにな
っている。
【0025】フリクションプレート31は、上述のよう
にセンタープレート30とフロントカバー4との間に、
軸線方向へ弾性変形させて配置されることにより、その
リング部33に貼り付けた摩擦材36が、フロントカバ
ー4の内面に摩擦接触している。その場合、フリクショ
ンプレート31の内周側の爪片34と外周側の爪片34
とが共にセンタープレート30に弾性変形した状態で接
触しており、したがってリング部33には、これらの爪
片34による弾性力が内周側と外周側との両方に作用
し、その結果、リング部33に貼り付けた摩擦材36
が、そのほぼ全面でフロントカバー4の内面に接触し、
相対的な滑りが生じた場合には、充分な滑り摩擦力を発
生する。
【0026】また図2に拡大して示してあるように、フ
リクションプレート31の外周側の爪片34は、センタ
ープレート30の側面のうちテーパ状をなす部分に接触
しているから、フリクションプレート31はこの部分で
センタープレート30と同一軸線上に保持されている。
【0027】上述したトルクコンバータは、ポンプイン
ペラ1で生じさせた流体流すなわちオイルの螺旋流をタ
ービンランナ6に与えてタービンランナ6を回転させる
ことによりトルクの伝達を行うものであり、したがって
ハウジング5の内部はオイルで満されている。またロッ
クアップクラッチ11は、ロックアップピストン14を
挟んだ両側の部分での圧力差に応じて係合・解放するク
ラッチであり、そのためにロックアップピストン14に
対してタービンランナ6側の空間部に油圧を供給する油
路(図1に矢印Aで示す油路)と、ロックアップピスト
ン14とダンパーマス12との間に油圧を供給する油路
(図1に矢印Bで示す油路)とが形成されている。
【0028】また図1に示す構成から知られるように、
ロックアップピストン14が図1の左方向に移動してラ
イニング材15がダンパーマス12にトルク伝達可能に
接触すると、すなわちロックアップクラッチ11が係合
すると、前記油圧室28は、ダンパーマス12とロック
アップピストン14との間に対しては非連通状態になる
が、ロックアップピストン14よりタービンランナ6側
すなわち矢印A方向に油圧が供給される箇所には連通す
るようになっている。換言すれば、ロックアップクラッ
チ11を係合させる油圧が、油圧室28にも作用するよ
うになっている。
【0029】つぎに図1に示すトルクコンバータの作用
について説明する。図1はロックアップ・オフ状態すな
わちロックアップクラッチ11が解放している状態を示
しており、矢印B方向から油圧を供給してロックアップ
ピストン14とダンパーマス12との間の油圧を高くす
ることにより、ロックアップピストン14がダンパーマ
ス12から離れている。この状態でフロントカバー4に
エンジン(図示せず)からトルクが与えられると、ポン
プインペラ1がハウジング5と共に回転してオイルの螺
旋流を生じさせる。その螺旋流がタービンランナ6に与
えられることにより、タービンランナ6にトルクが伝達
されてハブ7と共に回転する。そのトルクはハブ7に嵌
合させてある入力軸(図示せず)を介して自動変速機に
伝達される。
【0030】ロックアップクラッチ11を係合させる場
合、すなわちロックアップ・オンとする場合には、図1
の矢印A方向から油圧を供給するとともに、矢印Bとは
反対方向に排圧する。前記ライニング材15と主部材2
1との間隔が狭いから、この部分のオリフィス効果によ
って、ロックアップピストン14と主部材21との間の
空間部分の圧力が下がり、またロックアップピストン1
4の背面側すなわちロックアップピストン14よりター
ビンランナ6側の空間部分の圧力が高くなる。その結
果、ロックアップピストン14がダンパーマス12に相
対的に接近してライニング材15が主部材21の側面に
トルク伝達可能に接触する。
【0031】その場合、油圧室28はシールリング27
によって、ダンパーマス12とロックアップピストン1
4との間の低圧部分に対して液密状態にシールされてお
り、またタービンランナ6側の高圧部分に連通している
から、この油圧室28の圧力は、ロックアップピストン
14をダンパーマス12側に押圧する圧力と等しくな
る。そして油圧室28を区画する内周側のシール部の半
径R12とロックアップピストン14の内周側のシール部
の半径R14とが等しいから、ロックアップピストン14
を図1の左方向に押す荷重とダンパーマス12を図1の
右方向に押す荷重とがバランスし、ダンパーマス12は
フロントカバー4の内面から離れた位置に保たれる。
【0032】したがってフロントカバー4に伝達された
入力トルクは、ダンパー機構13におけるダンパースプ
リング29を介してダンパーマス12に伝達され、さら
にそのダンパーマス12からロックアップピストン14
に伝達される。入力トルクに変動が生じた場合、ダンパ
ーマス12がハウジング5に対して回転自在であるうえ
に、ロックアップピストン14がダンパーマス12にト
ルク伝達可能に接触していて、これらのダンパーマス1
2やロックアップピストン14等の部材が慣性抵抗とし
て作用する。その結果、入力トルクの変動に応じてダン
パースプリング29が圧縮され、ダンパースプリング2
9が振動を吸収する。またダンパーマス12とハウジン
グ5との間の摺動抵抗が少ないので、入力回転数が高回
転数の場合のこもり音を防止することができる。
【0033】また図1に示す構成では、入力トルクの変
動が大きい場合には、摩擦機構が作用してしゃくり現象
を防止もしくは抑制する。すなわちロックアップクラッ
チ11を係合させてある状態で入力トルクが大きくなれ
ば、駆動側の部材であるセンタープレート30とダンパ
ーマス12との相対回転角度(ダンパー機構13の捩れ
角度)が大きくなる。所定の捩れ角の状態で入力トルク
の急激な変動が生じると、ダンパー機構13の捩れ角が
大きくなり、その角度が、前述した打ち抜き部37のエ
ッジ38と爪片34のエッジ39とのなす中心角θに等
しくなれば、これらのエッジ38,39が互いに接触
し、ダンパーマス12がフリクションプレート31を押
しつつセンタープレート30およびフロントカバー4に
対して相対回転する。フリクションプレート31は、前
述したように、フロントカバー4とセンタープレート3
0との間に弾性変形させて介在させてあり、またフロン
トカバー4に対しては摩擦材36を介して接触している
から、フリクションプレート31がフロントカバー4に
対して摺動することにより、両者の間の摩擦力によって
トルク伝達が行われる。
【0034】入力トルクが低下する方向への変動が生じ
るとともに、ダンパースプリング29が伸びることによ
る弾性エネルギーの放出が始まると、ダンパー機構13
における捩れ角が減少し始め、その結果、ダンパーマス
12とフリクションプレート31とが離れる。そしてダ
ンパー機構13の捩れ角が、前述した場合とは反対方向
に増大し、捩れ角の減少の開始からの角度が2θに達す
ると、打ち抜き部37の反対側のエッジ38とこれに対
向する爪片34のエッジ39とが接触し、その結果、フ
リクションプレート31がダンパーマス12に押されて
ダンパーマス12と共に回転する。したがってこの場合
も、フロントカバー4とダンパーマス12との間で、摩
擦力によるトルクの伝達が生じる。これは、所謂負方向
へのトルクの伝達となり、このような負方向への捩れが
限界に達した後は、駆動側の部材からトルクを与える正
方向へのトルク伝達および捩れが生じ、その角度が2θ
に達すると、前述したように、フリクションプレート3
1とダンパーマス12とが係合して一体となって回転
し、ダンパーマス12とフロントカバー4との間に摺動
抵抗が生じる。
【0035】このように図1に示すトルクコンバータで
は、ダンパー機構13における捩れ角が、所定の角度以
上になると、駆動側の部材と出力側の部材との間で摺動
抵抗が生じる。その結果、入力トルクの変動が大きい場
合には、ダンパースプリング29を圧縮する方向に作用
する動力の一部およびダンパースプリング29が放出す
る動力の一部が、フリクションプレート31による滑り
摩擦によって吸収され、ダンパースプリング29の圧縮
・伸長によるしゃくりを抑制し、あるいは防止すること
ができる。
【0036】上述したしゃくりを抑制するフリクション
プレート31の滑り摩擦は、フリクションプレート31
が駆動側部材であるフロントカバー4に対して相対的に
回転することによって生じるが、フリクションプレート
31はセンタープレート30によって駆動側部材と同一
軸線上に保持されているから、フリクションプレート3
1とフロントカバー4との間に半径方向の滑りが生じる
ことがない。また、フリクションプレート31のリング
部33すなわちここに貼り付けた摩擦材36は、内周側
の爪片34と外周側の爪片34との弾性力によって、そ
の全面がフロントカバー4に接するよう押圧されている
から、その全面で充分かつ均一な摩擦力を生じる。換言
すれば所謂片当りやそれに伴う摩擦力の低下あるいは偏
摩耗が生じない。また、フリクションプレート31に対
しこれを挟み付けるように荷重が作用すれば、その内外
周両側の爪片34が環状突起25側に向けて弾性変形
し、かつそれぞれの先端部に作用する荷重が大きくなる
が、内周側の爪片34の撓みがある程度大きくなると、
その先端部に形成した受け部34aが、環状突起25の
外周面に面接触する。このため、爪片34の荷重を受け
る環状突起25の外周面の受圧面積が拡大され、その単
位面積あたりの面圧が下がる。したがって、主部材21
およびフリクションプレート31の摩耗の進行を防いで
耐久性を向上させることができる。またカバー部材22
と爪片34との回転方向における接触面積も拡大するの
で、この回転力の増加により、環状突起25と受け部3
4aとの面圧が低下される。
【0037】
【0038】
【0039】なお、受け部34aの形状は図7に示す形
状としてもよい。すなわちここに示す例は、内周側の爪
片34の先端部を軸線方向に折り曲げるとともに、その
軸線方向に沿う部分の先端部を半径方向で内側に更に折
り曲げて受け部34aを形成したものである。このよう
な構造であれば、爪片34の荷重を受ける環状突起25
の受圧面積を更に広くすることができるうえに、スラス
ト荷重をもこの受け部34aで支えることができる。
【0040】また前記実施例においては、内周側の爪片
34における受け部34aが、主部材21の環状突起2
5の外周面に接触すれば、フリクションプレート31は
この主部材21によって芯出しされることになる。この
主部材21はフロントカバー4と同一軸線上に保持され
ているので、フリクションプレート31も主部材21を
介してフロントカバー4と同一軸線上に位置決めされ
る。したがってフリクションプレート31とフロントカ
バー4との間で、半径方向に向けた摺動は生じないた
め、過剰な滑りやそれに伴う耐久性の低下を防ぐことが
できる。
【0041】前述したようにフリクションプレート31
は、ダンパーマス12とフロントカバー4等の駆動側部
材との相対回転角度すなわちダンパー機構13の捩れ角
度が、所定の角度以上になった場合に、ダンパーマス1
2とフロントカバー4との間で摺動摩擦による抵抗力を
生じさせるものであり、したがってその爪片34のいず
れかが、ダンパーマス12等の出力側の部材に常時接触
しているとすれば、その接触部分での摺動摩擦により、
駆動側部材と出力側部材との間でわずかながらもトルク
が伝達される。このようなトルク伝達はこもり音の発生
原因となることがあるので、図8に示す実施例では、フ
リクションプレート31を駆動側の部材であるセンター
プレート30のみによって支持するよう構成してある。
【0042】すなわちセンタープレート30の内周部分
のうちフリクションプレート31の内周側爪片34に対
応する位置に、フロントカバー4側に向けて突き出た環
状突起30aが形成されている。この環状突起30aは
図9に拡大して示してあり、フリクションプレート3
には、その内周側の爪片34の先端部を、センタープレ
ート30の環状突起30aに沿わせてフロントカバー4
側へ折り曲げて受け部34aが形成されている。そし
て、受け部34aを環状突起30aの外周面に突き当て
ることにより、センタープレート30とフリクションプ
レート31とが同一軸線上に保持されている。なお、環
状突起30aと主部材21の環状突起25との間には、
わずかな隙間が設定されている。したがってフリクショ
ンプレート31は、ダンパー機構13の捩り角が所定の
角度より小さい状態ではダンパーマス12に接触してい
ないので、こもり音を防止することができる。また、フ
リクションプレート31に対して軸線方向の荷重が作用
して、爪片34が環状突起30a側に向けて弾性変形し
た場合に、環状突起30aに対して受け部34aが面接
触する。このため、環状突起30aに対するフリクショ
ンプレート31の接触面積が広くなって単位面積あたり
の面圧が下がる。したがって、フリクションプレート3
1およびセンタープレート30の摩耗の進行を抑えるこ
とができる。
【0043】図8に示す例のように、センタープレート
30のみでフリクションプレート31を保持する場合で
あっても、その内周側の爪片34の先端形状を必要に応
じて様々に変えることができる。以下、その数例を示
す。
【0044】
【0045】図10に示す例は、内周側爪片34の先端
部を3箇所で順次折り曲げることにより、中心側に傾斜
した第1傾斜部(受け部)34b、軸線方向に沿うフラ
ット部(受け部)34c、外周側に向けて傾斜した第2
傾斜部(受け部)34dを形成した例である。このよう
な構造であれば、内周側爪片34とセンタープレート3
0との接触部の面圧を下げることに加え、第1傾斜部3
4bがバネ作用をするので、フラット部34cの回転中
心からの寸法を突起30aの外周側の面の回転中心から
の寸法にほぼ一致させ、両者を密着させることができ
る。またフラット部34cの回転中心からの寸法の管理
が容易になる。
【0046】図11に示す例は、内周側爪片34の先端
部を、図9に示す例とは反対方向に折り曲げて受け部3
4aを形成した例である。
【0047】図12に示す例は、内周側爪片34の先端
部を、図10に示す例とは反対方向に折り曲げて第1傾
部(受け部)34b、フラット部(受け部)34c、
第2傾斜部(受け部)34dを形成した例である。
【0048】これら図11および図12に示すいずれの
例においても、それぞれに対応する図9あるいは図10
示す例におけると同様な効果を得ることができる。ま
た図11および図12に示す例では、リング部33に対
する内周側爪片34の傾斜角α(図13参照)が、図9
および図10に示す各例におけるより大きくなるので、
内周側爪片34のバネ定数を小さくすることができる。
【0049】そして図8ないし図12に示すいずれの例
においても、フロントカバー4に対して相対回転するこ
とのあるフリクションプレート31を、フロントカバー
4を含む駆動側部材と同一軸線上に保持することができ
る。
【0050】なお、この発明は上述した各実施例に限定
されないのであって、摩擦板の形状や構造は上述したフ
リクションプレート31以外のものとしてもよく、また
その配置位置は上記の各実施例で示した位置に限定され
ない。またこの発明は、トルクコンバータ以外に、トル
クの増幅作用のない流体継手にも適用することができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
入力トルクの変動が大きいことに起因して、回転慣性質
量体が駆動側部材に対して所定角度以上相対回転する
と、摩擦板の摺動抵抗により回転慣性質量体の相対的な
往復回転すなわちしゃくりが抑制される。またその摩擦
板は、回転慣性質量体あるいは駆動側部材に保持されて
芯出しされているから、過剰な滑りや異常な変形による
局部的な摩耗がなく、したがってしゃくりの防止効果が
優れるうえに、耐久性の向上を図ることができる。さら
に、請求項1または2に係る発明では、環状の摩擦板に
軸線方向の荷重が作用すると爪片が環状突起に向けて弾
性変形し、この爪片と環状突起の外周面とが当接する。
しかしながら、爪片の弾性変形がある程度大きくなる
と、受け部と環状突起の外周面とが面接触する。このた
め、爪片の荷重を受ける環状突起の外周面の受圧面積が
可及的に拡大され、単位面積あたりの面圧が抑制され
る。したがって、環状の摩擦板および環状突起の摩耗の
進行を防いで耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例を示す断面図であ
る。
【図2】 図1に示す例の部分断面図である。
【図3】 フリクションプレートの正面図である。
【図4】 図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】 フリクションプレートの組付け状態での部分
正面図である。
【図6】 フリクションプレートの爪片の先端部の形状
を示す部分断面図である。
【図7】 爪片の先端部の他の形状を示す部分断面図で
ある。
【図8】 この発明の更に他の実施例を示す部分断面図
である。
【図9】 図8のセンタープレートの内周部の一部を
す部分断面図である。
【図10】 図8のセンタープレートの先端形状の他の
例を示す部分断面図である。
【図11】 図8のセンタープレートの先端形状の他の
例を示す部分断面図である。
【図12】 図8のセンタープレートの先端形状の他の
例を示す部分断面図である。
【図13】 図8のセンタープレートの先端形状の他の
例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 ポンプインペラ 2 シェル 4 フロントカバー 5 ハウジング 6 タービンランナ 7 ハブ 11 ロックアップクラッチ 12 ダンパーマス 30 センタープレート 29 ダンパースプリング 13 ダンパー機構 31 フリクションプレート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体流を生じさせるポンプインペラの外
    殻と該外殻に一体的に連結されたフロントカバーとによ
    ってハウジングが形成され、そのハウジング内に前記ポ
    ンプインペラと対向してタービンランナが配置され、さ
    らに前記ハウジングとタービンランナに一体の出力部材
    との間で選択的にトルクの伝達を行うロックアップクラ
    ッチが前記ハウジング内に設けられたロックアップクラ
    ッチ付き流体伝動装置において、 前記ハウジングに対して相対回転可能でかつ前記ロック
    アップクラッチが選択的に係合する回転慣性質量体が、
    前記ハウジングおよびハウジングと一体となって回転す
    る部材を含む駆動側部材に対して弾性体を介して連結さ
    れることによりダンパー機構を構成し、かつ前記回転慣
    性質量体が前記弾性体を変形させて駆動側部材に対し所
    定角度以上相対回転した際に回転慣性質量体と駆動側部
    材との間で滑り摩擦力を生じさせる環状の摩擦板が、回
    転慣性質量体に形成された環状突起の外周面によってそ
    の回転慣性質量体と同一軸線上に保持されているととも
    に、前記環状の摩擦板の内周には、前記軸線方向の荷重
    により前記環状突起に近づく方向に弾性変形する爪片が
    形成されており、この爪片の内端に、前記軸線方向に折
    り曲げられた受け部が形成されていることを特徴とする
    ロックアップクラッチ付き流体伝動装置。
  2. 【請求項2】 流体流を生じさせるポンプインペラの外
    殻と該外殻に一体的に連結されたフロントカバーとによ
    ってハウジングが形成され、そのハウジング内に前記ポ
    ンプインペラと対向してタービンランナが配置され、さ
    らに前記ハウジングとタービンランナに一体の出力部材
    との間で選択的にトルクの伝達を行うロックアップクラ
    ッチが前記ハウジング内に設けられたロックアップクラ
    ッチ付き流体伝動装置において、 前記ハウジングに対して相対回転可能でかつ前記ロック
    アップクラッチが選択的に係合する回転慣性質量体が、
    前記ハウジングおよびハウジングと一体となって回転す
    る部材を含む駆動側部材に対して弾性体を介して連結さ
    れることによりダンパー機構を構成し、かつ前記回転慣
    性質量体が前記弾性体を変形させて駆動側部材に対し所
    定角度以上相対回転した際に回転慣性質量体と駆動側部
    材との間で滑り摩擦力を生じさせる環状の摩擦板が、前
    記駆動側部材の環状突起によってその駆動側部材と同一
    軸線上に保持されているとともに、前記環状の摩擦板の
    内周には、前記軸線方向の荷重により前記環状突起に近
    づく方向に弾性変形する爪片が形成されており、この爪
    片の内端に、前記軸線方向に折り曲げられた受け部が形
    成されていることを特徴とするロックアップクラッチ付
    き流体伝動装置。
JP4200586A 1992-07-03 1992-07-03 ロックアップクラッチ付き流体伝動装置 Expired - Fee Related JP2985522B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4200586A JP2985522B2 (ja) 1992-07-03 1992-07-03 ロックアップクラッチ付き流体伝動装置
DE69314550T DE69314550T2 (de) 1992-07-03 1993-06-29 Hydraulische Drehmoment-Übertragungseinheit mit Überbrückungskupplung
EP93305076A EP0577389B1 (en) 1992-07-03 1993-06-29 Fluid coupling power transmission with lockup clutch
US08/083,538 US5388678A (en) 1992-07-03 1993-06-30 Fluid coupling power transmission with lockup clutch

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4200586A JP2985522B2 (ja) 1992-07-03 1992-07-03 ロックアップクラッチ付き流体伝動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0617907A JPH0617907A (ja) 1994-01-25
JP2985522B2 true JP2985522B2 (ja) 1999-12-06

Family

ID=16426813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4200586A Expired - Fee Related JP2985522B2 (ja) 1992-07-03 1992-07-03 ロックアップクラッチ付き流体伝動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2985522B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6930053B2 (en) 2002-03-25 2005-08-16 Sanyo Electric Co., Ltd. Method of forming grating microstructures by anodic oxidation

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0643861B2 (ja) * 1987-04-08 1994-06-08 株式会社大金製作所 トルクコンバ−タ用のダンパ−装置
JP3094428U (ja) * 2002-12-02 2003-06-20 船井電機株式会社 Rfケーブルの接続構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0617907A (ja) 1994-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6209701B1 (en) Damper disk assembly
JP3644091B2 (ja) トルクコンバータの直結クラッチ
JP2005106158A (ja) トーションダンパ
US4105102A (en) Clutch and damper assembly
US20060254875A1 (en) Flywheel assembly
JP2985522B2 (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置
JP2836386B2 (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置
US4679678A (en) Minimum complexity vibration damper
JP3717091B2 (ja) 摩擦抵抗発生機構
JPH08105508A (ja) 車両用ロックアップクラッチのダンパ装置
JP2836392B2 (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置
JP2836388B2 (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置
JP2836387B2 (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置
JP2836325B2 (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置
JP2855979B2 (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置
JP2004353691A (ja) 捩り振動低減装置
CN111396525A (zh) 用于变矩器的锁止装置
JP2836343B2 (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置
JP2836396B2 (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置
KR100283200B1 (ko) 클러치디스크의 프리댐퍼 스프링
JPH06129490A (ja) トーショナルダンパの振動減衰装置
JP2005282651A (ja) 捩り振動低減装置
JP2676997B2 (ja) ロックアップクラッチ付き流体伝動装置のダンパ機構
JP3504805B2 (ja) プレート部材及びダンパーディスク組立体
JP2023119668A (ja) 捩り振動低減装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees